JP2008242758A - パターン印刷透明シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスプレイ装置の画面に直接手書きするタイプのデータ入力システムに適用できる、座標検知手段を提供する部材であって、軽量で、量産可能で、価格が安く、大面積化が容易で、しかも非可視光線の反射波長のシフトが抑制できるパターン印刷透明シートを提供する。
【解決手段】本発明のパターン印刷透明シート1は、透明基板2の表面に透明パターン3が印刷されてなり、透明パターン3を構成するインキが非可視光線を反射する材料を含み、前記非可視光線を反射する材料が、赤外又は紫外領域の波長に対して波長選択反射性を持つ、固定化されたコレステリック構造を有する液晶材料であり、透明パターン3に含まれる液晶材料のうち60モル%以上が2つ以上の官能基を有する多官能液晶材料である。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種の画像情報を表示する媒体の前面に設置して、該画像情報に付随する樣々な情報を提供するパターン印刷透明シートに関する。中でも特に、ディスプレイ装置の画面に直接手書きするタイプのデータ入力システムに好適に適用できる、座標検知手段を提供する部材であって、特に、軽量で、量産可能で、価格が安く、大面積化が容易で、しかも非可視光線の反射波長のシフトが抑制できるパターン印刷透明シートに関するものである。
近年、手書きした文字、絵及び記号などを、情報処理装置が扱うことができる電子データに変換する必要性が高まっており、特に、スキャナーなどの読取装置を経由せず、手書き情報をリアルタイムでコンピューター等へ入力する方式への需要が高まっている。
それに対応して、例えば、手書き入力する為のペン及び被書込面を備えた入力手段と、該入力手段による手書き入力時の入力軌跡を読み取る入力軌跡読取手段と、該入力軌跡情報を電子データ化する入力軌跡変換手段と、該入力軌跡変換手段により変換したデータを情報処理装置に対して送信する入力軌跡データ送信手段を備えた書込型入力装置であって、前記入力軌跡読取手段が、被書込面上に形成された位置情報(座標)を提供するマークを、ペンに設置されたセンサーで読み取ることにより行われ、該被書込面が、位置情報を提供するマークとして赤外線を吸収する特殊なドットパターンが印刷されている特殊な用紙であり、前記ペンが該被書込面に対して赤外線を照射する赤外線照射部と、該ドットパターンにより反射された赤外線パターンを検知する赤外線センサーを備えている書込型入力装置が提案されている。
また、書込用パネルに感圧式センサーや静電式のセンサー、光センサーなどを設置し、該パネル表面にスタイラス型ペンや指などを使用して手書きした際の筆圧や静電気、影を検知することで入力軌跡を取得するタイプの書込型入力装置も提案されている。
しかしながら前者の装置では、手書きした内容(入力軌跡)を電子データ化できるが、直接の入力対象は専用の用紙であり、電子データ化された入力軌跡情報を表示するには別途ディスプレイ装置が必要となる。紙の上に軌跡を記録できるよう黒鉛やインキを搭載したペン先を使うことで、軌跡情報を紙上で視認することはできるが、いずれにしろ例えばディスプレイに表示された図表に対して手書き入力をするといった、直感的でインタラクティブな運用には向いておらず、入力時の作業スペースもより広く必要となる。また、紙上に軌跡を記録する場合には、一度手書き入力が終わった用紙は使用できないため、消耗品である入力用紙を常備しておく必要があり、特に移動体用途には不向きである。
一方、後者の装置であると、被書込パネルに感圧式センサーや静電式のセンサーなどを備えるため、入力装置としては前者の装置に比べ小型化が難しく、重量、厚みが増加してしまう。またコスト的にも高価である。加えて、感圧式センサーや静電式のセンサーは、手や袖口が触れた際には、誤作動する可能性があり、通常のノート等に書く時の様に手の平の小指側側面を接触させてしまう書き方をする場合には、不向きなものとなる。このような装置は、書込パネルに透明な材料を用いディスプレイ前面に設置したり、書込パネル自体にディスプレイ機能を持たせることで、例えばディスプレイに表示された図表に対して手書き入力をするといった直感的でインタラクティブな運用が可能となるが、本方式の場合高価であるため大画面化が難しく、またサイズや重量の軽減が難しい為、携帯電話等の移動体用途にも不向きである。
そこで、このような不具合を解決すべく、ディスプレイ装置の表示面に直接手書きした内容を情報処理装置に入力することを可能にしたものであって、コンパクトで安価に製造することが可能な入力装置が望まれていた。これを実現する為には、例えば、前者の書込型入力装置において、被書込手段であるところのドットパターンが印刷された用紙を可視領域の光に対して透明化し、ディスプレイ装置の前方または前面に設置すればよい。
このような要求を満たす透明シートとして、例えば、特許文献1には、ディスプレイ装置の前面若しくは前方に装着される透明シートであって、入力用電子ペン等による入力軌跡の位置を示すための位置情報を提供可能なマークを所定波長の光を照射されて当該入力軌跡読取手段に読み取り可能な光を発光する蛍光インキを用いて印刷したものが開示されている。しかしながら、特許文献1には、そのような透明シートを具現化するインキの種類などは記載されておらず、透明シートのアイデアもしくは願望が記載されているに過ぎず、具体的な透明シートの例示はない。
また、特許文献2には、赤外線領域を反射する特殊インキを印刷した透明部材を用いた座標入力装置が開示されているが、特許文献2にも、そのような装置を具現化するインキの種類などは記載されておらず、アイデアもしくは願望が記載されているに過ぎず、具体的な透明シートの例示はない。
この赤外線を反射する材料として、コレステリック液晶を利用することが考えられる。かかる着想の基で、本願発明者は、先に、特願2006−269220において、透明シート上にコレステリック液晶からなるドットパターンを形成させ、各ドットからの反射光をペン側に設置されたセンサーで読み取り、座標として識別する方式を提案した。この時、一般に赤外線対応のセンサーの読み取り範囲は800〜900nmであり、現在実用の赤外線センサーの感度が最もよいのは850nmであると言われている。従って、ドットパターンからの反射光の波長もこの範囲内に納まっていることが要求され、ピーク中心位置が850nm付近であると好ましい。
かかる構成の位置情報入力用透明シートを各種施策し、検討、評価を進めたところ、新たな問題點が見出された。即ち、熱や湿度の高い状態でシートを保存すると、これらの外部からの二次的な要因でコレステリック配向が経時で変化し、選択反射波長ピーク位置が可視光領域にシフトしたり、着色するという問題がある。仮に、初期のピーク中心位置が850nmであったとしても、経時変化によりピーク位置が50nm以上、可視領域側にシフトした場合、ドットからの反射光の大部分がセンサーの読み取り範囲外となってしまうため、正確な位置情報を認識できなくなってしまうことがある。かつ、元来透明不可視に構成したドットパターンが着色して目視されてしまうという問題も生じる。以上のことから、スペクトルシフトは50nm以内、好ましくは40nm以内であることが望まれる。
特開平2003−256137号公報 特開平2001−243006号公報
本発明は、前記の課題を解決するためになされたもので、例えば、ディスプレイ装置に直接手書きしてデータ入力する様な、画像表示媒体への付加情報提供用に好適に使用することができ、軽量で、量産可能で、価格が安く、大面積化が容易で、しかも非可視光線の反射波長のシフトが抑制できるパターン印刷透明シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、赤外線に代表される非可視光線を反射する材料として60モル%以上が多官能であるコレステリック構造を有する液晶材料を利用することにより、例えば、80℃耐熱試験にかけた場合、反射波長のシフト量がペン読み取り範囲内の40nm以内に抑えられることを本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、透明基板の表面に非可視光線反射性の透明パターンが印刷されてなり、該透明パターンを構成するインキが非可視光線を反射する材料を含み、前記非可視光線を反射する材料が、非可視光線領域の波長に対して波長選択反射性を持つ、固定化されたコレステリック構造を有する液晶材料であり、前記透明パターンに含まれる液晶材料のうち60モル%以上が2つ以上の官能基を有する多官能液晶材料であるパターン印刷透明シートを提供するものである。
本発明のパターン印刷透明シートは、例えば、ディスプレイ装置に直接手書きして手書き情報の位置座標をデータ入力する様な、画像表示媒体への付加情報提供用に好適に使用することができ、画像表示媒体の視認性を妨げず、作業スペースが低減出来ることに加えて、軽量で、量産可能で、価格が安く、大面積化が容易で、しかも非可視光線の反射波長のシフトが抑制できる。
本発明のパターン印刷透明シート1は、図1に示すように、透明基板2の表面に透明パターン3が印刷されてなり、透明パターン3を構成するインキが非可視光線を反射する材料を含み、前記非可視光線を反射する材料が、非可視光線波長領域、代表的には、赤外又は紫外領域の波長に対して波長選択反射性を持つ、固定化されたコレステリック構造を有する液晶材料であり、透明パターン3に含まれる液晶材料のうち60モル%以上が2つ以上の官能基を有する多官能液晶材料である。
この多官能液晶材料が、透明パターンに含まれる液晶材料のうち75モル%以上であると好ましい。
多官能液晶材料が60モル%以上であると、経時変化、或いは加熱等の外的擾乱に対して、コレステリック構造が変動し難く、より強固な液晶構造が形成可能であるという理由から、波長シフトが抑制されるのである。
また、前記非可視光線としては、赤外線又は紫外線が好ましい。赤外線として、好ましくは波長800〜2500nmの近赤外領域の光であり、800〜950nmに選択反射ピーク波長を有する赤外線であると好ましい。特に800〜2500nmの近赤外領域の近赤外線の内、一般に赤外線対応のセンサーの読取範囲は800〜900nmであり、センサーの感度が最も良いのは850nmである。従って、ドット形状の反射性透明パターンからの反射ピークもこの範囲に収まっていることが要求され、ピーク中心位置が850nmにあると更に好ましい。仮に、初期のピーク中心位置が850nmであったとしても、経時変化等によりピーク位置が50nm以上、可視領域側にシフトした場合、ドットからの反射光の大部分がセンサーの読み取り範囲外にかかってしまうため、正確な位置情報を認識できなくなってしまう。かつ透明パターンが着色し、目視されてしまう。以上のことから、スペクトルシフトは50nm以内、好ましくは40nm以内であると好ましい
また、紫外線として、好ましくは200〜400nmに選択反射ピーク波長を有する紫外線であると好ましい。同様に可視域の短波長側から殘留波長シフト量の分以上短波長側に隔たった波長選択反射帯域を選択することが好ましい。
本発明で用いる非可視光線反射性の透明パターン(以下単に透明パターンとも呼称する)を構成するインキは、固定化されたコレステリック構造を有し、非可視光線を反射する機能を有していれば、その成分は特に限定されないが、以下、本発明の透明シートに適用できるコレステリック構造を発現する液晶材料について説明する。
本発明で用いる透明インキに含まれる液晶分子としては、コレステリック液晶相を呈する液晶材料であり、コレステリック規則性を有するものであれば特に限定されるものではないが、経時変化、或いは熱、湿度と熱等の外的擾乱要因によるコレステリック構造(特にBragg反射面間隔)の変動を抑制する為に、分子中に2個以上の重合性官能基を有する多官能液晶材料を全液晶材料の60モル%以上、より好ましくは75モル%以上含む樣に選択する。ここで、該官能基としては、(メタ)アクリロイ基、(メタ)アクリロイルオキシ基、エポキシ基等が代表的なものである。液晶分子中に於いて60モル%以上を占める、該多官能官液晶材料の1分子中の官能基数としては、2個(2官能)のものが代表的で有るが、其の他3個(3官能)、4個(4官能)、5個以上(5官能以上)の物も使用出来る。具体的な組成としては、重合性のネマチック液晶に重合性のカイラル剤を混合した重合性のカイラルネマチック液晶材料(重合性モノマーもしくは重合性オリゴマー)、又は高分子コレステリック液晶材料を使用することができる。
本発明においては、上記重合性液晶材料の中でも、重合性官能基としてアクリレート構造を有する重合性モノマー又は重合性オリゴマーを用いることが好ましい。
尚、液晶とは、狭義には、光学異方性を持つ流動性の液状物を言うが、本発明において液晶と云う場合は、これ以外に、かかる液状の狭義の液晶を重合、冷却等により、光学異方性を維持したまま固体化させた物も包含する意味で用いる。
また、上記コレステリック構造を呈する(発現する)液晶材料としては、非可視光線領域の少なくとも一部の波長において高反射率(通常5〜50%程度)を呈するものであれば、本来、可視光線領域の波長に於いて必ずしも高透過性は要求しない。それは、仮に上記コレステリック構造を呈する液晶材料が完全不透明であったとしても当該液晶材料の非形成部(余白部)の面積を適度に大きく取り、其処からの透過光を利用すれば、当該透明パターン全体としては、所望の透明性を得ることは可能だからである。但し、当該液晶材料自体の可視光線透過率は高い方が好ましいことは勿論である。そして、通常、このようなコレステリック構造を有する液晶材料は、高反射波長域を非可視光線領域に持って行くと、可視光線領域に於いては、数μm程度の厚みで70%程度以上の可視光線透過率を得る。一方、非可視光線領域に於いては、選択反射波長域において、5〜50%程度の高反射率を得ることが一般的である。また、上記重合性液晶材料がコレステリック相を呈する温度範囲については特に制限はなく、コレステリック相の状態で固定化できれば良いが、コレステリック相を呈する温度が30〜140℃の範囲にある材料は、パターン印刷時の乾燥工程と、液晶の相転移を同時に行えるため好ましい。
以上のような材料であれば、液晶分子をコレステリック液晶の状態のままで光学的に固定化することができ、透明シートとしての取り扱いが容易な、常温で安定したパターンを形成することができる。
また、高いガラス転移点を有し、加熱後冷却することにより常温でガラス状態に固化することが可能な液晶ポリマー(高分子コレステリック液晶)を用いることもできる。これらの材料も同様に、液晶分子をコレステリック規則性を有した液晶の状態のままで光学的に固定化することができ、光学シートとしての取り扱いが容易な、常温で安定したパターンを形成することができるからである。
なお、コレステリック液晶の製膜法は、特開2001−5684号公報や特開2001−110045号公報にも記載されている。
本発明で用いることができるネマチック液晶分子(液晶性モノマー)としては、例えば下記式(1)〜(11)に示す化合物が挙げられる。ここに例示した化合物はアクリレート構造を有し、紫外線照射等により重合させることが可能である。
Figure 2008242758
Figure 2008242758
[化合物(11)において、X1は2〜5(整数)である。]
また、前記液晶ポリマーとしては、液晶を呈するメソゲン基を主鎖、側鎖、あるいは主鎖及び側鎖の両方の位置に導入した高分子、コレステリル基を側鎖に導入した高分子コレステリック液晶、特開平9−133810号公報に開示されているような液晶性高分子、特開平11−293252号公報に開示されているような液晶性高分子等を用いることができる。
本発明で用いる透明インキに含まれるカイラル剤は、不斉炭素原子を有し、ネマチック液晶と混合することでカイラルネマチック相を形成する材料であって、重合性を有するものであれば特に制限はないが、式(12)に例示するような、アクリレート構造を有する材料は、紫外線照射により重合可能であるため好ましい。
Figure 2008242758
[Xは2〜5(整数)である。]
本発明における透明パターンの非可視光線を反射する性質は、コレステリック構造を持った液晶材料の波長選択反射性(X線回折に於けるBragg反射と同様な原理)を利用したものであり、その選択反射ピーク波長(Bragg反射条件を満たす波長)は、パターン内に含まれるコレステリック構造のピッチ長で決定されるが、液晶材料としてネマチック液晶とカイラル剤を用いる場合には、カイラル剤の添加量を調整することによりピッチ長を制御できる。目標とする非可視光線領域の選択反射ピーク波長を得るためカイラル剤添加量は、使用する液晶の種類やカイラル剤の種類により異なり、例えば式(11)の液晶及び式(12)のカイラル剤を用いる場合には、液晶100重量部に対しカイラル剤3重量部程度の添加で赤外領域に反射ピークを持つコレステリック相が形成され、液晶100重量部に対しカイラル剤5重量部程度の添加で紫外領域に反射ピークを持つコレステリック液晶が形成される。液晶材料に高分子コレステリック液晶を用いる場合は、目的とするピッチ長を有するポリマー材料を選べばよい。
本発明におけるネマチック液晶分子とカイラル剤との重合体は、例えば、重合性ネマチック液晶と重合性カイラル剤に公知の光重合開始剤等を添加し、紫外線を照射してラジカル重合させることにより得られる。
また、本発明において、透明パターンを印刷する際、重合性モノマー又は重合性オリゴマーやカイラル剤を溶媒に溶解したコーティング液を用いると好ましい。
この溶媒としては、材料に対し十分な溶解性を持つ限り特に限定されず公知のものを用いれば良く、例えば、アノン(シクロヘキサノン)、シクロペンタノン、トルエン、アセトン、MEK(メチルエチルケトン)、MIBK(メチルイソブチルケトン)、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、DMA(N,N−ジメチルアセトアミド)、酢酸メチル、酢酸エチル、n−酢酸ブチル、酢酸3−メトキシブチル等の一般的な溶媒や、それらの混合溶媒が挙げられる。
本発明の透明シートにおいて、透明パターンの印刷方法としては、特に限定されず公知の方法を用いることができ、例えば、フレキソ印刷法、グラビア印刷法、孔版印刷法、インキジェット印刷法等が挙げられる。
本発明のパターン印刷透明シートの一実施態様として、図2に示すように、透明基板2が、基材21と基材21の透明パターン3印刷側表面に積層された下地層22とからなり、下地層22が透明パターン3を形成するインキを撥(はじ)くものが好ましく挙げられる。
また、透明パターン3の透明基板2に直交する面で切断した断面を走査型電子顕微鏡で観察した場合に、透明パターン3が一定の繰返し周期からなる多層構造(多層膜構造とも呼称し、以下適宜使い分ける)を含むことが非可視光線反射性を確保するために好ましい。
本発明の透明シート1において、所望により積層される下地層22は、透明パターン3を形成するドット印刷時のインキの各々の液滴を撥く。これらの液滴は、はじかれた結果として盛り上がり、大きく湾曲する。これらの湾曲は液滴の乾燥及び架橋により固定化され、透明パターン3は湾曲部を有する多層構造を含むこととなる。この湾曲部の形成により、広い読取角度を有する非可視光線反射性のパターン印刷透明シートを得ることができる。
尚、下地層22の厚みは、通常0.1〜10μm程度であり、薄膜を形成出来、安価であるという観点より、0.1〜5μmが好ましい。
図3は、本発明の透明シートの一実施態様である透明パターンのドット形状の断面(透明パターンの透明基板に直交する面で切断した断面)写真(a)、及びその部分断面においてコレステリック液晶の繰り返しの層構造を示す走査型電子顕微鏡写真(b)〜(d)である。
(a)は、下地層が透明パターンを構成するインキをはじくことにより、透明パターン3のドット形状が盛り上がり、円盤状又は楕円半球状となることを示す。(b)は、(a)のドット形状の頂部の部分断面写真であり、(c)及び(d)は、それぞれ(a)のドット形状の左側傾斜部及び右側傾斜部の部分断面写真である。このように、ドット形状が長い傾斜部を有することにより、ドット形状全体にコレステリック構造の多層膜即ち平行面群に湾曲部が形成され(b)〜(d)の写真内に見られる微視的な湾曲と相まって、後述のような原理で広い読取角度を実現することができる。
このように、本発明における多層構造に含まれる湾曲部は、個々の透明パターンの輪郭形状に起因する湾曲部分のみならず、個々の透明パターン内の微視的な湾曲部分をも包含するものである。
尚、本発明においては、ドット形状全体に亘る多層膜構造の湾曲の形態は、平行面群を構成する各膜面(或いは該膜面の切断面に対応する線)が図3の如く曲面(対応する切断面では曲線)の他に、交叉して接続した屈折平面(対応する切断面では折線)線、或いは曲面と屈折平面の組合せであっても良い。各膜面が曲面の場合に於いて、各膜面は連続曲面(対応する切断面では連続曲線)の他に、断層や尖点等を含む不連続曲面(対応する切断面では不連続曲線)であっても良い。又、各膜面が曲面の場合に於いて、各膜面は、半球面の如く常に一方向に向かって凸の曲面群(対応する切断面では一方向に凸の曲線群)、或いは凹面と凸面が交互に繰返す褶曲面(対応する切断面では正弦波状の波型曲線群)の何れであっても良い。又、各膜面の湾曲による膜面の接線角の分布の程度は、用途や設計要望に応じて適宜設定するが、通常は、10〜30°程度である。
上述のコレステリック(カイラルネマチック)構造を有する液晶は、各液晶分子の軸は多層構造の各層面内に存在すると共に、該層面内に於いて特定の方向に一様に配向する。且つ、該液晶分子軸の配向方向は層厚み方向の関数として順次変化し、該コレステリック構造の厚み方向に向かって進むに従って順次回転する結果、回転軸が該多層膜の厚み方向を向き、該多層膜の層面内に於いて特定の方向に向かって回転する一定周期のらせん構造(コレステリック構造)を持つ。コレステリック構造の特徴として、該らせんの回転方向と電場の回転方向が一致する円偏光成分であって、且つらせんピッチに対応した波長の円偏光を反射すると言う性質がある(選択反射性)。選択反射波長λ(nm)は、一般に次式で与えられる。
λ=p・n・cosθ
p:コレステリック液晶のらせんピッチ(nm)
n:液晶の平均屈折率
θ:光の入射角(面の法線からの角度)
コレステリック構造の1ピッチとは、細長い液晶分子の軸方向が、層厚み方向(らせん軸のこと、液晶分子軸とは別)に進むに従って、らせんを描いて360°回転するに要するらせん軸軸方向の長さであるが、実際に透明パターンの透明基板に直交する面で切断した断面を観察すると、液晶分子軸が180°回転するごとに液晶分子軸は該層面内に於ける配向方向が同方向となる為、層厚み方向に繰り返しの層構造が見える(図3参照)。従って、断面を観察したときに見える見掛けの層間ピッチは、液晶のらせんピッチの1/2である。それゆえ、断面観察したときに見える見掛けの層間ピッチが250nmであれば、液晶のピッチは500nmとなる。
また、下地層22を形成する下地組成物に用いられる材料としては、透明パターンを形成するインキの液滴を撥く性質を持つ物質を選択する。又、特に塗工による層形成が可能である点で、有機系樹脂、無機系樹脂等を用いた透明な樹脂が好ましい。この下地組成物に用いる樹脂としては特に限定は無く、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等が挙げられる。これらのなかでも、耐久性、耐溶剤性、広い読取角度を得る観点から、架橋により硬化するタイプの樹脂が好ましく、さらには、紫外線、電子線等の電離放射線により短時間で架橋させることができる電離放射線硬化性樹脂がより好ましい。これら樹脂自体が透明パターン形成用インキに対する十分な撥液性を持たない場合は、更に撥液性レベリング剤を添加する。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、酢酸ビニル系樹脂、セルロース系樹脂等が挙げられ、透明基板2の材料がTAC(トリアセチルセルロース)等のセルロース系樹脂の場合、熱可塑性樹脂として、例えば、ニトロセルロース、アセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、エチルヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系樹脂が好ましい。
前記熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、ケイ素樹脂、ポリシロキサン樹脂、硬化性アクリル樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂を用いる場合、必要に応じて、架橋剤、重合開始剤等の硬化剤、重合促進剤、溶剤、粘度調整剤等をさらに添加して使用することができる。
下地組成物に用いられる材料としては、上述のように電離放射線硬化性樹脂が好ましく、種々の反応性モノマー及び/又は反応性オリゴマーが好適に用いられる。例えば、反応性モノマーとしては、上述の多官能性(メタ)アクリレート単量体が挙げられる。反応性オリゴマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つオリゴマー、例えば上述の多官能性(メタ)アクリレートオリゴマーが挙げられる。
また、反応性モノマー又は反応性オリゴマーの重合開始剤としては、上述のビスアシルフォスフィンオキサイド系やα−アミノケトン系の光重合開始剤等が挙げられる。
本発明に係る下地組成物に用いられる撥液性レベリング剤としては、透明パターン3を形成するインキをはじくものであれば、何でも良い。レベリング剤の種類としては、シリコーン系、フッ素系、ポリエーテル系、アクリル酸共重合物系、チタネート系等の種々の化合物を用いることができる。固定化されたコレステリック構造を形成する液晶材料のインキをはじくためには、特に、アクリル酸共重合物系レベリング剤(例えば、ビックケミー社製、商標名「BYK361」)が好ましい。添加量は、所望とする読取角度に応じて、適宜調整すれば良い。下地組成物の材料として選択した樹脂自体が透明パターン形成用インキを十分な撥液性を既に有する場合は、撥液性レベリング剤の添加は省略し得る。自身が高撥液性の樹脂としては、ケイ素樹脂、弗素樹脂等が有る。
前記下地層中には、広い読取角度を得る観点から、上述のレベリング剤(撥液性物質)を添加することに加えて、更に、微粒子を添加して、その上に形成される液晶のコレステリック構造のBragg反射面に凹凸や褶曲を形成しても良い。
微粒子としては、通常用いられるものを特に制限なく適量添加することができるが、例えば無機物ではα−アルミナ、シリカ、カオリナイト、硝子、炭酸カルシウム、ダイヤモンド、炭化ケイ素等の透明な粒子が挙げられる。粒子形状は、球、回転楕円体、多面体、截頭多面体、鱗片形等が挙げられ、特に制限はないが、球状が好ましい。有機物では架橋アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂ビーズが挙げられる。これらの中でも、透明性が高く、球状の粒子を得やすい点で、α−アルミナ及びシリカが好ましく、球状のものが特に好ましい。また、微粒子の粒径は、50μm〜5mm程度である。或いは、透明パターン3表面を上に凸の曲面(例えば、半球面状のような曲面)に湾曲させたり、透明パターン表面に微凹凸をエンボス加工によって賦形しても良い。
また、前記下地層中には、適宜必要に応じ、本発明における透明パターンの非可視光線反射機能、モアレ防止効果、及び透明性を妨げない範囲で、必要に応じて、例えば、塗液やインキにおける公知の各種添加剤を適宜添加しても良い。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤等の光安定剤、帯電防止剤、熱安定剤、滑剤、界面活性剤、分散安定剤等が挙げられる。
前記下地層は、上述のようにして得られる(メタ)アクリレート樹脂組成物又は下地組成物のインキを、塗工法や印刷法等の公知の層形成法で形成することができる。具体的には、(メタ)アクリレート樹脂組成物のインキを透明パターン3の印刷面に、あるいは下地組成物のインキを前記基材に、ロールコート、コンマコート、ダイコート等の塗工法、又は、スクリーン印刷、グラビア印刷等の印刷法により形成すれば良い。
図2の透明シート1における基材21としては、可視光を透過する材料であれば特に限定されず、下記で説明する透明基板と同様のものを用いることができる。
本発明のパターン印刷透明シート1は、図4に示すように、非可視光線の照射及び検知が可能な入力端末6を用いて、透明シート1の反射パターンを読み取ることで、透明シート1上における入力端末の位置に関する情報(位置座標)を提供可能である。
本発明のパターン印刷透明シート1は、画像表示可能なディスプレイ装置5に装着されると好ましく、前記ディスプレイ装置の前面に対向して装着されると好ましい。
なお、前面に対向して装着するとは、ディスプレイ装置の前面に対して、間隙を置かずに密着して装着する形態、間隙を介して隔離状態で装着する形態の何れをも包含する。
本発明のパターン印刷透明シートにおいて、該パターンは、センサーを備えた入力端末にて読み取った部分的なパターンから、シート面上における入力端末の位置情報を導き出すことができるよう設定されたものである。
そのようなパターンについては特許文献1及び2にも幾つか例示されており、例えばドットの形状を複数設定し、平面内に於いて、所定範囲内に配置されたこれら複数形状のドットの組み合わせをパターン化したようなもの、縦横に配置した罫線の太さを変えて、所定範囲内の前記罫線の重なり部分の大きさの組み合わせをパターン化したようなもの、x、y座標の値を直接ドットの縦横の大きさと結びつけたもの等が挙げられるが、特に簡素で好適なものとしては、縦横に等間隔に並ぶ基準点を設定して、この基準点に対して上下左右に変位したドットを配置し、これらドットの当該基準点からの相対的な位置関係を利用する方法が挙げられる。この方法はドットのサイズを小さく一定にできるため入力装置の高分解能化に有利である。
本発明においては、用途に応じて前記透明パターンの平面視形状を適宜選定する。ドット(点)形状、バーコードの様な線分条(縞状)形状等が代表的なものである。特に、位置情報(座標)を入力する場合は、前記透明パターンが、ドットパターンであると好ましい。
本発明のパターン印刷透明シートにおいて、入力端末に備えられた非可視光線センサーにより反射パターンを検知するには、選択反射ピーク波長における非可視光線反射率が大きいほうが好ましい。通常は、選択反射ピーク波長において反射率5〜50%程度であり、20%以上であると好ましい。なお、コレステリック構造による反射は、コレステリック螺旋と同じ向きの円偏光のみを反射する性質があるため、最大でも50%程度にしか到達しない。
コレステリック構造による反射の場合、一般に印刷厚みが厚い方が反射強度が大きくなるが、厚すぎると液晶の配向性の乱れや透明性の低下、乾燥負荷増大を招くため、非可視光線反射透明パターンの印刷厚みは通常1〜20μm程度であり、好ましくは3〜10μm程度である。
印刷パターンがドットパターンである場合、ドット形状は隣接するドットと容易に区別できれば特に制限はなく、通常は、平面視形状が、円、楕円、多角形などの形状が用いられる。またドットの立体形状についても特に制限はなく、通常円盤状であるが、半球状や凹面状であっても良い。
本発明のパターン印刷透明シートに用いる透明基板としては、可視光を透過する材料であれば特に限定されないが、光学的不具合の少ない材料で形成されたものが好ましい。所謂フィルム、シート、或いは板の形態の物が適宜用いられる。具体的には、透明基板の材料としては、ガラスやTAC(トリアセチルセルロース)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリオレフィン等が好適に用いられる。また、厚みは20〜5000μm程度の範囲から、材料、要求性能、及び使用形態に応じて適宜選定する。
前記透明基板としてTACフィルム等の高分子フィルム等の溶媒に溶解乃至膨潤し易い物を用いる場合には、透明パターン印刷時に使用するコーティング液中の溶媒で基板が侵されないように、基板上にバリア層を設けることが好ましく、例えば、PVA(ポリビニルアルコール)やHEC(ヒドロキシエチルセルロース)等の水溶性物質をバリア層として用いれば良い。
また、本発明のパターン印刷透明シートにおいて、ペン型等の入力端末で手書入力する際に、繰り返し入力端末が接触しても耐えられる強度を与えるため、又は見た目を完全に透明化するため、パターンの材料と屈折率の近い透明体でパターン同士の隙間を埋めるように覆う透明化層(又はハードコート層(硬質塗膜から成る表面保護層)を設けても良い。また、別の機能として、この透明化層に耐磨耗性、反射防止、すべり防止、帯電防止、防汚性、防眩性などの機能を加えても良い。透明化層の材質としては、特に限定されず、通常の透明シートやレンズの分野において用いられているものが使用できる。例えば、紫外線、電子線、熱等で架橋硬化したアクリル樹脂、珪素系樹脂等が代表的なものであり、ガラス転移温度が100℃以上であるアクリル樹脂が好ましい。
さらに、本発明のパターン印刷透明シートの背後にあるディスプレイ装置の視認性を確保するために、シート表面又は内部に反射防止膜等を設けても良い。反射防止膜の材質としては、特に限定されず、通常のディスプレイ用透明シートやレンズの分野において用いられているものが使用できる。例えば、弗化マグネシウム、弗素系樹脂等の低屈折率物質の薄膜と、酸化ジルコニウム、酸化チタニウム等の高屈折率物質の薄膜とを該低屈折率の薄膜が最表面になる様積層した誘電体多層膜等が代表的なものである。
本発明のパターン印刷透明シートを装着する画像表示媒体としては、各種形態の画像情報を表示するものが対象となる。表示する画像情報は、静止画、動画の何れでも形式でも良く、情報の種類としては、文字、数字、図形、バーコード等の暗号コード、写真画像(風景、人物、絵画、其の他各種)等各種のものが対象となる。具体的な媒体5を例示すると、CRT(陰極線管)、LCD(液晶表示装置)、PDP(プラズマディスプレイ)、EL(電場発光)表示装置等のディスプレイ装置、或いは画像を印刷した紙、樹脂フィルム等である。用途乃至仕様形態としては、後述の各種のもの(携帯電話等)が挙げられる。手書き入力データを処理する情報処理装置に接続されたものであってもよく、独立したものであっても良い。前者は手書き入力時の軌跡を画面上に表示することができ直感的な入力が可能であるため好ましいが、本発明は手書き入力に限定されず、入力方法は何でも良い。
ここで手書き入力又はその他の方法で入力された情報を扱う情報処理装置としては、携帯電話、PDA等の各種携帯端末や、パーソナルコンピュータ、テレビ電話、相互通信機能を備えたテレビジョン、インターネット端末などが例示できる。或いは、書籍、パンフレット、カタログ、帳票、取扱説明書等が例示できる。尚、以下では、代表的な使用形態である、ディスプレイ装置の画面の前面に対向して設置され、画面上での手書情報を入力する形態を中心に説明する。
本発明で用いることができる入力端末6としては、図4に示すように、非可視光線iを発し、前記パターンの反射光rを検知できるものであれば特に限定されず公知のセンサーを用いれば良く、例えば、ペン型の入力端末6が読取データ処理装置7も具備する例として、特開2003−256137号公報に開示されている、インキや黒鉛等を備えないペン先、非可視光線照射部を備えたCMOSカメラ、プロセッサ、メモリ、Bluetooth技術等を利用したワイヤレストランシーバ等の通信インタフェース、及びバッテリ等を内蔵しているものなどが挙げられる。
ペン型入力端末6の動作としては、ペン先を平面視が図5の如くのドットパターンが印刷された透明シート1の前面に接触させてなぞるように描画すると、ペン型入力端末6がペン先に加わった筆圧を検知し、CMOSカメラが作動して、ペン先近傍の所定範囲を非可視光線照射部から発する所定波長の非可視光線で照射するとともに、パターンを撮像する(パターンの撮像は、例えば、1秒間に数10から100回程度行われる)。ペン型入力端末6が読取データ処理装置7を具備する場合には、撮像したパターンをプロセッサで解析することにより手書き時のペン先の移動に伴う入力軌跡を数値化・データ化して入力軌跡データを生成し、その入力軌跡データを情報処理装置へ送信する。
なお、プロセッサ、メモリ、Bluetooth技術等を利用したワイヤレストランシーバ等の通信インタフェース、及びバッテリ等の部材は、図4に示すように、読取データ処理装置7として、ペン型入力端末6の外部に有っても良い。この場合には、ペン型入力端末6は読取データ処理装置7にコード8で接続されていても、電波、非可視光線等を用い無線で読取データを送信しても良い。
この他、入力端末6は、特開2001−243006号公報に記載された読取器のようなものであっても良い。
本発明において適用できる読取データ処理装置7は、入力端末6で読み取った連続的な撮像データから位置情報を算出し、それを時間情報と組み合わせ、情報処理装置で扱える入力軌跡データとして提供する機能を有するものであれば特に限定されず、プロセッサ、メモリ、通信インタフェース及びバッテリ等の部材を具備していれば良い。
また、読取データ処理装置7は、特開2003−256137号公報のように入力端末6に内蔵されていても良く、また、ディスプレイ装置を備える情報処理装置に内蔵されていても良い。また、読取データ処理装置7は、ディスプレイ装置を備える情報処理装置に無線で位置情報を送信しても良く、コード等で接続された有線接続で送信しても良い。
ディスプレイ装置5に接続された情報処理装置は、読取データ処理装置7から送信されてきた軌跡情報に基づき、ディスプレイ装置5に表示する画像を順次更新することによって、入力端末6で手書き入力した軌跡を、紙の上にペンで書いたかのようにディスプレイ装置上に表示することが出来る。
このように、本発明のパターン印刷透明シートは、既存のディスプレイ装置にそのまま装着することができ、ディスプレイ装置に組み込むタイプの静電式、感圧式等の位置入力装置よりもその製作を簡単にすることができ、コストも低減できる。また、印刷された位置情報を提供可能なパターンが薄くなったり、傷が付いたりするなどして、位置情報提供の機能が低減した場合であっても、透明シートのみを交換すれば良いので、使用者にとって扱いやすいものとなる。
本発明のパターン印刷透明シートは、液晶ディスプレイに装着すれば、液晶保護シートとしても使用可能なものとなる。また、本発明のパターン印刷透明シートは、検査依頼表などの紙の上に乗せて使用する場合など、ディスプレイ装置の前面に配置する以外の利用方法もある(特開2004−341831参照)。
本発明のパターン印刷透明シートは、ディスプレイ装置の前面に対向して着脱可能に装着するようにすることもできる。このようにすれば、一つのディスプレイ装置のみならず、別のディスプレイ装置にも装着することができるようになる。また、ディスプレイ装置側には装着のための加工を施さないようにして透明シートを装着することができるようにするために、透明シート自体が、ディスプレイ装置に対する装着手段を備えていると好ましい。なお、この装着手段とは、透明シートと一体に設けられたものであっても、別体に設けられたものであっても良い。
このような装着手段として、例えばバックル状のものをディスプレイ装置のコーナ部に引っ掛けるようなものや、ディスプレイ装置の端部を挟み込むようなものなどが挙げられるが、簡単で好適な具体的態様としては、ディスプレイ装置の前面に装着するような場合において、ディスプレイ装置に接触する接触面側に設けられ、ディスプレイ装置に貼り付けるための接着性又は粘着性を有する貼着具が挙げられる。また、貼着具としては、透明シートに一体的に取り付けられた接着性又は粘着性を有するものや、接触面に直接塗装された接着剤や粘着剤などをも含むものが挙げられる。
尚、接着剤の中でも、特に、化学反応、或いは放射線照射、加熱等のエネルギー供給によること無く、加圧のみで接着可能であり、接着後に再剥離が可能な接着性の形態のことを特に粘着性と呼称する。又、接着剤の中で、特に、その接着性が粘着性である形態を粘着剤と呼称する。
本発明において、装着される側となる媒体5は、画像表示するディスプレイ装置又は手段に限らず、いかなる媒体でも良い。例えば、紙やプラスチック、ガラスなどでも良い。また、反射パターン印刷透明シート1の媒体5への装着の態様は、接着ではなく、媒体上に重ねて置く(配置する)だけでも良く、上述のように非接触の状態で配置されても良い。
本発明のパターン印刷透明シートは、その製造の利便性を向上するために、透明シートを、切り離し可能なものとすると好ましい。具体的には、鋏などの切断具若しくは専用の切断具などで切り離せるようなものや、ミシン目などを入れることにより手で切り離すことができるようなものなどが挙げられる。このようなものであれば、使用者側で、各使用者所有のディスプレイ装置大きさに対応して切断することができるようになるため、製造者側は、数種の所定のサイズに設定したシートを製造すれば良いからである。さらに、汎用のディスプレイ装置の規格サイズにミシン目を入れるようにしても良い。
また、このような使い方が可能であれば、位置情報を提供するパターンが印刷された一のシートを分割し、それぞれのシートが異なる座標範囲を示すようにすることが可能になる。このようなシートを用いる場合、例えば隣接したディスプレイ装置に対して連続した座標を示すシートを適用すれば、入力データに連続性を与えることが出来る。また、1つの入力装置に対し異なる座標範囲の透明シートを複数切り替えて使用することで、それぞれの透明シートに対し異なる意味を付与することが出来る。
次に、実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(1)赤外線反射性透明パターン用塗工液の調製
両末端に重合可能なアクリロイル基、中央部にメソゲン構造、前記アクリロイル基との間にスペーサーを有し、ネマチック−アイソトロピック転移温度が110℃付近である液晶モノマー(分子中に2個の官能基を有する、前記化合物(11)で示される分子構造を有するもの)[(A)成分]100重量部と、両末端に重合可能なアクリロイル基を有するカイラル剤(分子中に2個の官能基を有する、上記化学式(12)で示される分子構造を有するもの)3重量部とをメチルイソブチルケトンに溶解させたメチルイソブチルケトン溶液を調製した。なお、このメチルイソブチルケトン溶液には、4重量部の光重合開始剤(ビーエーエスエフジャパン株式会社製、商品名ルシリンTPO)、0.0054重量部のレベリング剤(ビックケミー株式会社製、商品名BYK361)、0.02重量部の重合禁止剤(関東化学株式会社製、商品名BHT)を添加し、赤外線反射性透明パターン用塗工液を調製した。
(2)撥インキ性下地用塗工溶液の調整
ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA、日本化薬株式会社製、商品名KAYARAD PET-30)100重量部とレベリング剤(BYK361)0.06重量部、重合開始剤(チバスペシャリティケミカルズ株式会社製、イルガキュア184)4重量部を添加混合し、さらにメチルエチルケトンを樹脂分が50質量%になるように、添加適合して撥インキ性下地用塗工溶液を調整した。
(3)パターン印刷透明シートの作製
(2)の撥インキ性下地用塗工溶液を、ポリエチレンテレフタラート(PET)基板上に、バーコーターにてよって1μmの厚みで塗工し、紫外線照射により硬化した。次に、この基板上に(1)の赤外線反射性透明パターン用塗工液を、グラビア印刷法にて6〜8μmの厚みで、平面視形状が直径100μmの円形のドットパターンを塗工し、紫外線照射により硬化した。このシートを80℃条件で保存すると、500時間後にコレステリック液晶の反射波長ピークが初期位置から15nm可視光側へシフトした。
実施例2
(1)赤外線反射性透明パターン用塗工液の調製
両末端に重合可能なアクリロイル基、中央部にメソゲン構造、前記アクリロイル基との間にスペーサーを有し、ネマチック−アイソトロピック転移温度が110℃付近である液晶モノマー(分子中に2個の官能基を有する、前記化合物(11)で示される分子構造を有するもの)[(A)成分]を75モル%含む液晶モノマーと、それ以外は片側にのみ重合可能なアクリロイル基を有する液晶モノマー[分子中に1個の官能基を有する(B)成分]及び全く重合可能なアクリロイル基を持たない液晶モノマー[分子中に官能基の無い(C)成分]を25モル%含む液晶性化合物100重量部と、両末端に重合可能なアクリロイル基を有するカイラル剤(分子中に2個の官能基を有する上記化学式(12)で示される分子構造を有するもの)3.1重量部とをメチルイソブチルケトンに溶解させたメチルイソブリルケトン溶液を調製した。このメチルイソブチルケトン溶液には、4重量部の光重合開始剤(ビーエーエスエフジャパン株式会社製、ルシリンTPO)、0.0054重量部のレベリング剤(BYK361)、0.02重量部の重合禁止剤(BHT)を添加し、赤外線反射性透明パターン用塗工液を調製した。
(2)パターン印刷透明シートの作製
この赤外線反射性透明パターン用塗工液を用いた以外は、実施例1の(3)と同様にして、パターン印刷透明シートを作製した。このシートを80℃条件で保存すると、500時間後にコレステリック液晶の反射波長ピークが初期位置から18nm可視光側へシフトした。
実施例3
(1)赤外線反射性透明パターン用塗工液の調製
実施例2の(1)において、[分子中に2個の官能基を有する(A)成分]を75モル%含む液晶モノマーと、[分子中に1個の官能基を有する(B)成分]及び[分子中に官能基の無い(C)成分]を25モル%含む液晶性化合物100重量部の代わりに、[(A)成分]を60モル%含む液晶モノマーと、[(B)成分]及び[(C)成分]を40モル%含む液晶性化合物100重量部を用いた以外は同様にして、赤外線反射性透明パターン用塗工液を調製した。
(2)パターン印刷透明シートの作製
この赤外線反射性透明パターン用塗工液を用いた以外は、実施例1の(3)と同様にして、パターン印刷透明シートを作製した。このシートを80℃条件で保存すると、500時間後にコレステリック液晶の反射波長ピークが初期位置から25nm可視光側へシフトした。
比較例1
(1)赤外線反射性透明パターン用塗工液の調製
実施例2の(1)において、[(A)成分]を75モル%含む液晶モノマーと、[(B)成分]及び[(C)成分]を25モル%含む液晶性化合物100重量部の代わりに、[分子中に2個の官能基を有する(A)成分]を50モル%含む液晶モノマーと、[分子中に1個の官能基を有する(B)成分]及び[分子中に官能基の無い(C)成分]を50モル%含む液晶性化合物100重量部を用いた以外は同様にして、赤外線反射性透明パターン用塗工液を調製した。
(2)パターン印刷透明シートの作製
この赤外線反射性透明パターン用塗工液を用いた以外は、実施例1の(3)と同様にして、パターン印刷透明シートを作製した。このシートを80℃条件で保存すると、500時間後にコレステリック液晶の反射波長ピークが初期位置から60nm可視光側へシフトした。
以上詳細に説明したように、本発明のパターン印刷透明シートは、各種の画像情報を表示する媒体の前面に設置して、該画像情報に付随する樣々な情報を提供する用途に適用できる。特に、ディスプレイ装置の画面に直接手書きするタイプのデータ入力システムに座標検知手段を提供する部材として好適であって、作業スペースが低減出来ることに加えて、軽量で、量産可能で、価格が安く、大面積化が容易で、目視で視認され難く、しかも非可視光線の反射波長のシフトが抑制できる。このため、手軽に使用することができ、実用性能が高く、携帯電話、PDA等の各種携帯端末や、パーソナルコンピュータ、テレビ電話、相互通信機能を備えたテレビジョン、インターネット端末などの種々の情報処理装置に用いることが出来る。
本発明のパターン印刷透明シートの一実施態様を示す断面図である。 本発明のパターン印刷透明シートの別の一実施態様を示す断面図である。 本発明の透明シートの一実施態様である透明パターンのドット形状の断面(透明パターンの透明基板に直交する面で切断した断面)写真(a)、及びその部分断面においてコレステリック液晶の繰り返しの層構造を示す走査型電子顕微鏡写真(b)〜(d)である。 本発明のパターン印刷透明シートを用いるシステム全体の概略図である。 本発明のパターン印刷透明シートにおいてドット形状の反射性透明パターンが不規則に配列した例を示す要部拡大平面図である。
符号の説明
1:パターン印刷透明シート(透明シート)
2:透明基板
3:透明パターン
5:ディスプレイ装置
6:入力端末(ペン型)
7:読取データ処理装置
8:コード
21:基材
22:下地層
i:非可視光線(入射光)
r:反射光

Claims (17)

  1. 透明基板の表面に非可視光線反射性の透明パターンが印刷されてなり、該透明パターンを構成するインキが非可視光線を反射する材料を含み、
    前記非可視光線を反射する材料が、非可視光線領域の波長に対して波長選択反射性を持つ、固定化されたコレステリック構造を有する液晶材料であり、前記透明パターンに含まれる液晶材料のうち60モル%以上が2つ以上の官能基を有する多官能液晶材料であるパターン印刷透明シート。
  2. 前記コレステリック構造を有する液晶材料が、ネマチック液晶にカイラル剤を混合したカイラルネマチック液晶材料からなる請求項1に記載のパターン印刷透明シート。
  3. 前記コレステリック構造を有する液晶材料が、高分子コレステリック液晶材料からなる請求項1に記載のパターン印刷透明シート。
  4. 前記ネマチック液晶及び/又はカイラル剤が、アクリレート構造を有する化合物である請求項2に記載のパターン印刷透明シート。
  5. 前記透明基板が、基材と該基材の前記透明パターン印刷側表面に積層された下地層とからなり、該下地層が前記透明パターンを形成するインキを撥くものである請求項1に記載のパターン印刷透明シート。
  6. 前記透明パターンが、ドットパターンである請求項1〜5のいずれかに記載のパターン印刷透明シート。
  7. 前記透明パターンの印刷厚さが1〜20μmである請求項1〜6のいずれかに記載のパターン印刷透明シート。
  8. 前記透明パターンの上に透明化層を有する請求項1〜7のいずれかに記載のパターン印刷透明シート。
  9. 前記非可視光線が、赤外線又は紫外線である請求項1〜8のいずれかに記載のパターン印刷透明シート。
  10. 前記透明パターンが800〜950nmに選択反射ピーク波長を有する請求項1〜9のいずれかに記載のパターン印刷透明シート。
  11. 前記透明パターンが200〜400nmに選択反射ピーク波長を有する請求項1〜9のいずれかに記載のパターン印刷透明シート。
  12. 前記パターン印刷透明シートが、非可視光線の照射及び検知が可能な入力端末を用いて、前記透明シートの反射パターンを読み取ることで、透明シート上における入力端末の位置に関する情報を提供可能である請求項1〜11のいずれかに記載のパターン印刷透明シート。
  13. 前記パターン印刷透明シートが、画像表示可能なディスプレイ装置に装着される透明シートである請求項12に記載のパターン印刷透明シート。
  14. 前記ディスプレイ装置の前面に対向して装着される請求項13に記載のパターン印刷透明シート。
  15. 前記ディスプレイ装置に装着するための装着手段を備えている請求項13に記載のパターン印刷透明シート。
  16. 前記装着手段が、ディスプレイ装置に接触する接触面側に設けられ、ディスプレイ装置に貼り付けるための接着性又は粘着性を有する貼着具である請求項15記載のパターン印刷透明シート。
  17. 切り離し可能なものである請求項1〜16のいずれかに記載のパターン印刷透明シート。
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