JP2008242119A - プロジェクタの製造方法 - Google Patents

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JP2008242119A JP2007083342A JP2007083342A JP2008242119A JP 2008242119 A JP2008242119 A JP 2008242119A JP 2007083342 A JP2007083342 A JP 2007083342A JP 2007083342 A JP2007083342 A JP 2007083342A JP 2008242119 A JP2008242119 A JP 2008242119A
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Chi Long Shin
チ ロング シン
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Abstract

【課題】除塵作業の工程数を削減し、作業の煩雑さを解消して作業性が向上したプロジェ
クタの製造方法を提供する。
【解決手段】冷却装置形成工程にてシロッコファン21と吸気側ダクト30(吸気ダクト
31および送風ダクト35)とを組み付けて冷却装置20を形成し、冷却装置組み付け工
程にて冷却装置20をロアーケース15に組み付け、電源装置接続工程にてシロッコファ
ン21に電源装置40を接続し、塵埃除去工程にて強制的にシロッコファン21を回転さ
せて吸引風を発生させて、吸気ダクト31内、シロッコファン21内、送風ダクト35内
に存する毛羽や塵埃等のゴミを、その吸引風の気流に乗せて、吹き出し口37、39から
外部に排出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクタの製造方法に関する。
従来、光を射出する光源装置と、この光源装置から射出された光束を光学的に処理して
画像情報に対応したカラー画像を形成する光学ユニットと、この光学ユニットからの画像
光をスクリーンに投射する投射レンズとを備えたプロジェクタが知られている。この種の
プロジェクタは、複数のユニットや複数の部品を組み付けることによって構成される。ま
た、ユニットは、複数種類の部品を組み付けることによって構成される。このような複数
のユニットの一つに、吸気ファンと吸気ダクトとを外装ケースに組み付けて構成されるユ
ニットがある(例えば、特許文献1参照)。プロジェクタの製造においては、ユニットを
形成する工程を備える。
一方、ユニットを形成する工程中においては、組み付けられた各種の部品の内部に、毛
羽や塵埃等のゴミが入り込んでしまう場合がある。従来、この種の工程においては、入り
込んだ毛羽や塵埃等のゴミを除去する、いわゆる除塵作業(以下において、この毛羽や塵
埃等のゴミを除去する作業を除塵作業と称する。)がなされていた。具体的には、吸気フ
ァンや吸気ダクトを、外装ケースに組み付ける前と、外装ケースに組み付けた後とのそれ
ぞれにおいて、入り込んだゴミを除去する除塵作業がなされていた。なお、この除塵作業
は、一般的に、エアブローによって、毛羽や塵埃等のゴミを吹き飛ばすことにより行う。
特開2006−72010号公報
しかしながら、この吸気ファンや吸気ダクトに対する除塵作業を外装ケースに組み付け
前に行い、きれいに除塵したとしても、外装ケースに組み付けの際に塵埃の発生や入り込
みが生じてしまうため、組み付け後においても除塵作業を行う必要がある。したがって、
外装ケース組み付け前の除塵作業が意味を成さず、かつ作業が煩雑なものとなってしまっ
て、製造時間を長くしてしまう不具合がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的は、入り込んでしま
った毛羽や塵埃等のゴミを取り除く、除塵作業の工程数を削減し、作業の煩雑さを解消し
て作業性が向上したプロジェクタの製造方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の手段のプロジェクタの製造方法を提
供する。
すなわち、本発明に係るプロジェクタの製造方法は、複数のユニットや部品を組みつけ
て構成されるプロジェクタの製造方法であって、外気を吸気する吸気ファンと、外装ケー
スに設けられた吸気口から前記吸気ファンに外気を導く吸気ダクトと、吸気された外気を
前記吸気ファンから被冷却部品に導く送風ダクトとを、前記外装ケースに組み付けてロア
ーユニットとするロアーユニット形成工程を備え、前記ロアーユニット形成工程は、前記
外装ケースに、前記吸気ファン、前記吸気ダクト、および前記送風ダクトを組み付ける冷
却装置組み付け工程と、前記冷却装置組み付け工程の後に、前記送風ダクトに設けられた
吹き出し口から内部の空気を強制的に排気させることにより、前記吸気ファン、前記吸気
ダクト、および前記送風ダクト内に存する塵埃(毛羽や塵埃等のゴミ)を除去する塵埃除
去工程と、を有することを特徴とする。
このプロジェクタの製造方法によれば、ロアーユニット形成工程において、まず、外装
ケースに、吸気ファン、吸気ダクト、および送風ダクトを組み付ける。その後、送風ダク
トに設けられた吹き出し口から内部の空気を強制的に排気させる。これによって、その強
制的に排気された空気(吸引風)は、その気流に、吸気ファン、吸気ダクト、および送風
ダクト内に存する毛羽や塵埃等のゴミを乗せ、内部から外部に排出することができる。
なお、この内部の空気を強制的に排気させる手段としては、吸気ファンを強制的に回転
させて吸引風を発生させる手段や、また、送風ダクトの吹き出し口から吸引風を生成する
装置によって強制的に吸引風を送る手段等が、挙げられる。
したがって、従来、外装ケースに組み付ける前と組み付けた後とのそれぞれにおいて行
っていた除塵作業を、この組み付けた後の作業のみで行えることができ、複数回に亘って
行っていた除塵作業の作業工程を削減することができる。これによって、作業性を向上さ
せることができる。
また、本発明に係るプロジェクタの製造方法は、上述のプロジェクタの製造方法であっ
て、前記塵埃除去工程において、前記冷却装置組み付け工程にて組み付けられた前記吸気
ファンに電力を供給し回転させることにより、前記吸気ファン、前記吸気ダクト、および
前記送風ダクト内に存する塵埃を除去することが好ましい。
このプロジェクタの製造方法によれば、吸気ファンに電力を供給して回転させることに
より、吸気ファン内部、吸気ダクト内部、および送風ダクト内部の空気を、吹き出し口か
ら強制的に排気することができる。したがって、吸引風を発生させる装置を別途に用意す
る必要もなくなり、また、このような装置を接続する作業も必要としなくなる。これによ
って、より作業性を向上させる。
また、本発明に係るプロジェクタの製造方法は、上述のプロジェクタの製造方法であっ
て、前記塵埃除去工程において、前記吹き出し口に前記送風ダクト内部の空気を吸引する
吸引装置を取り付けることにより、前記吸気ファン、前記吸気ダクト、および前記送風ダ
クト内に存する塵埃を除去することが好ましい。
このプロジェクタの製造方法によれば、吹き出し口に送風ダクト内部の空気を吸引する
吸引装置を取り付けるので、吹き出し口から強制的に排気する風力の強度を、より大きく
させることができる。したがって、吸気ファン内部、吸気ダクト内部、および送風ダクト
内部を通過する気流を大きくさせることができ、これらの内部に存する毛羽や塵埃等のゴ
ミを、これらの内部から外部に効率的に排出することができる。これによって、時間短縮
化を図ることができて、より作業性を向上させる。
以下、本発明に係るプロジェクタの製造方法の実施の形態について、図面を参照しなが
ら説明する。なお、この製造方法によって製造されるプロジェクタは、スクリーンに画像
を投射するものであって、複数のユニットや部品が組み付けられることによって構成され
ている。
図1は、本発明に係る製造方法によって製造されるプロジェクタの内部の斜視図である
。なお、この斜視図は、この内部の組み付けられる各ユニットおよび部品を見易いものに
するため、制御装置とアッパーケースを外した状態の内部を示している。
すなわち、プロジェクタ1は、大まかには、外装ケースとしてのロアーケース15と、
このロアーケース15に組み付けられる冷却装置20と、このロアーケース15に組み付
けられる電源装置40と、光を射出する光源装置50と、光源装置から射出された光束を
光学的に処理して画像情報に対応したカラー画像を形成する光学ユニット60と、光学ユ
ニット60からの画像光を投射する投射レンズ70と、外装ケース内部の空気を外部に排
気する排気ユニット80とを備えて構成される。さらに、以上の各部に載置するように図
示しない制御装置とアッパーケースが設置されて、このプロジェクタ1は構成される。
図2は、画像を投射するにあたって要部となる、光源装置50、光学ユニット60、投
射レンズ70の構成を模式的に示している。
光源装置50は、光束を射出するものであって、光源装置本体51と平行レンズ54と
を備えて構成されている。光源装置本体51は、光源ランプ52とリフレクタ53とを備
えて構成されている。この光源装置50は、ランプハウジング55に組み付けてユニット
化している。
光学ユニット60は、制御装置による制御の下、光源装置50から射出された光束を光
学的に処理して画像情報に対応したカラー画像を形成するユニットである。この光学ユニ
ット60は、ロアーライトガイドアセンブリとアッパーライトガイドアセンブリとを一体
化させて光学部品用筐体61とし、この光学部品用筐体61に、光束を液晶パネルの画像
形成領域に略均一に照明するための均一照明光学装置62と、均一照明光学装置から射出
された複数の部分光束を、赤、緑、青の3色の色光に分離する色分離光学装置63と、色
分離光学装置によって分離された色光を光学装置に導くリレー光学装置64と、その分離
されて入射した光束を画像情報に応じて変調して画像光(カラー画像)を形成する光学装
置65とを備えて構成される。
各光学装置を簡略的に説明する。均一照明光学装置62は、適宜のレンズアレイ621
と、偏光変換素子622と、重畳レンズ623とを備えて構成される。色分離光学装置6
3は、ダイクロイックミラー631,632と、反射ミラー643,644とを備えて構
成される。リレー光学装置64は、入射側レンズ641と、リレーレンズ642と、反射
ミラー643,644とを備えて構成される。光学装置65は、光変調装置としての3枚
の液晶パネル651(651R,651G,651B)と、各液晶パネルの光束入射側お
よび光束射出側にそれぞれ配置される入射側偏光板652および射出側偏光板653と、
色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム654とを備えて構成される。な
お、符号625は、フィールドレンズである。
次に、ロアーケース15と、冷却装置20とを組み付けて構成されるロアーユニット1
0について説明する。図3は、組み付け前のロアーケース15と冷却装置20の斜視図で
ある。ロアーユニット10は、図3に示すように、ロアーケース15と冷却装置20とが
一体化されることによって構成される。このロアーケース15には、外部と内部とを連通
するように開口されたロアーケース吸気口16が設けられている。このロアーケース吸気
口16には、図示では下側とされる外側に、防塵フィルタ(不図示)が着脱可能に設置さ
れている。なお、このロアーケース15自体は、予め、適宜の部材が組み付けられること
によって形成されている。そして、このロアーケース15に、冷却装置20と、電源装置
40とが組み付けられることにより、ロアーユニット10を構成する。
図4は冷却装置20の上側斜視図、図5は冷却装置20の下側斜視図、図6は冷却装置
20の分解斜視図である。冷却装置20は、外気を吸気して被冷却部品に向けて吹き当て
、この被冷却部品を冷却するものである。なお、この例の被冷却部品は、光変調装置を構
成する液晶パネル651、入射側偏光板652および射出側偏光板653や、偏光変換素
子622となっている。
冷却装置20は、図4〜図6に示すように、吸気ファンとしてのシロッコファン21(
21a,21b)と、このシロッコファン21(21a,21b)に組みつけて一体化す
る吸気側ダクト30(吸気ダクト31、送風ダクト35)とを備えて構成される。また、
吸気側ダクト30は、予め一体化して成型された、吸気ダクト31および送風ダクト35
を備えて構成される。また、この例の冷却装置20は、2つのシロッコファン21a,2
1bを備えて構成される。
吸気側ダクト30について説明する。当該吸気側ダクト30の吸気ダクト31は、ロア
ーケース15に設けられたロアーケース吸気口16からシロッコファン21に外気を導く
ものであり、下側が開放された空洞形状を有する(図5参照)。吸気ダクト31は、開放
された下側にロアーケース15を組み付けることによりダクト形状を形成する。吸気ダク
ト31は、天面が谷状に湾曲された投射レンズ保持部32を有する。投射レンズ保持部3
2は、各部組み付け工程にて組み付けられる投射光学系の投射レンズ70を保持する。吸
気ダクト31は、下側に開口された外気供給口33が設けられ、内部は空気が流動可能に
空洞化にされている(図5参照)。外気供給口33は、ロアーケース吸気口16と連通す
る箇所である。吸気ダクト31は、シロッコファン21が組み付けられ、ロアーケース1
5に組み付けられた際に囲われた吸気室33Aを形成する。
吸気ダクト31は、図6に示すように、投射レンズ保持部32の軸線方向と直交する方
向の両側に、開口してなる外気供給口34(34a,34b)が形成されている。吸気ダ
クト31の外気供給口34(34a,34b)は、図6に示すように、シロッコファン2
1(21a,21b)のシロッコ吸気口22(22a,22b)と連通する箇所となって
いる。これにより、外気供給口33から吸気された外気を、吸気室33Aを経て、シロッ
コファン21に供給することができる。
また、送風ダクト35は、吸気された外気をシロッコファン21から被冷却部品(液晶
パネル651、入射側偏光板652、射出側偏光板653、偏光変換素子622)に導く
ものである。送風ダクト35にあっても、吸気ダクト31と同様に下側が開放された空洞
形状を有する(図5参照)。送風ダクト35は、開放された下側をロアーケース15を組
み付けることによりダクト形状を形成する。送風ダクト35(35a,35b)は、図6
に示すように、L字状の2つ送風ダクト35a,35bが略コ字状に組み合わされて形成
されている。送風ダクト35は、上述した投射レンズ保持部32と隣接する箇所において
、この投射レンズ保持部32の軸線方向と平行方向に開口した送風吸気口36(36a,
36b)が設けられている。
送風ダクト35の送風吸気口36(36a,36b)は、シロッコファン21(21a
,21b)のシロッコ排気口23(23a,23b)と連通する箇所となっている。これ
により、シロッコ排気口23から排気された外気は、送風ダクト35の送風吸気口36か
ら吸気することができる。なお、図示例の冷却装置20においては、シロッコファン21
(21a,21b)に合わせて送風吸気口36(36a,36b)も投射レンズ保持部3
2を挟み込むようにして設けられている。
また、略コ字状に形成された送風ダクト35は、図4および図6に示すように、送風ダ
クト35の上面の中心部において、略コ字状を縮小するように配置された、吹き出し口3
7(37R,37G,37B)が3つ設けられている。吹き出し口37は、送られてきた
外気を液晶パネル651(651R,651G,651B)に向けて吹き出させるもので
ある。この3つの吹き出し口37R,37G,37Bは、3つの液晶パネル651R,6
51G,651Bのそれぞれに合わせて設けられている。
さらに、送風ダクト35には、投射レンズ保持部32の軸線方向であって投射レンズ保
持部32から離間する方向に延びるアーム部38が設けられている。このアーム部38の
端部にあっても、その上面において、送られてきた外気を吹き出させるための吹き出し口
39が設けられている。
このように構成された送風ダクト35は、シロッコファン21(21a,21b)によ
って送られてくる外気を、シロッコ排気口23から送風吸気口36に吸気させることがで
きて、その送られてきた外気を、吹き出し口37R,37G,37B,39から吹き出さ
せて、液晶パネル651、入射側偏光板652、射出側偏光板653、偏光変換素子62
2を冷却する。
次に、この吸気側ダクト30に組み付けられる2つのシロッコファン21(21a,2
1b)について説明する。シロッコファン21の、ファン回転軸方向の投射レンズ保持部
32側には、互いに向き合うように形成されたシロッコ吸気口22(22a,22b)が
設けられている。シロッコ吸気口22は、上述したように、吸気ダクト31の外気供給口
34(34a,34b)と連通するように接続される箇所である。
また、シロッコファン21(21a,21b)のファン回転の接線方向には、シロッコ
排気口23(23a,23b)が設けられている。シロッコ排気口23(23a,23b
)は、上述したように、送風ダクト35の送風吸気口36(36a,36b)と連通する
ように接続される箇所である。なお、これら2つのシロッコファン21a,21bは、性
能も大きさも同一とされ、互いに鏡面対称とされた構成となっている。
上述のように構成された吸気側ダクト30(吸気ダクト31及び送風ダクト35)と、
シロッコファン21(21a,21b)とは、ロアーユニット形成工程における冷却装置
形成工程(S11)において、適宜のネジ部材19によって一体化されるように組み付け
られて、冷却装置20をなす。この冷却装置20は、ロアーケース15に組み付けられて
、ロアーユニット10を構成する。
上述のように構成された冷却装置20によれば、シロッコファン21(21a,21b
)を回転させて吸引風を発生させると、冷却風として外気をロアーケース15のロアーケ
ース吸気口16から吸引し、吸気室33Aを亘ってシロッコファン21の内部に移動させ
る。そして、シロッコファン21は、この吸引された外気を送風ダクト35に送り、その
送風ダクト35を通って吹き出し口37R,37G,37B,39から排気していく。排
気された外気は、冷却風として液晶パネル651、入射側偏光板652、射出側偏光板6
53、偏光変換素子622に当てられ、これら液晶パネル651、入射側偏光板652、
射出側偏光板653、偏光変換素子622を冷却する。
以上説明したプロジェクタ1は、本発明に係る製造方法により次のように製造される。
図7のフローチャートは、本発明に係るプロジェクタの製造方法の工程フローを概略的に
示す。このプロジェクタの製造方法は、図示するように、大まかに、ロアーユニットを形
成するロアーユニット形成工程(S10)と、その形成されたロアーユニットに各種ユニ
ットや部品を組み付けていく各部組み付け工程(S20)と、内観検査および光軸調整を
行う検査調整工程(S30)とを備えている。
次に、ロアーユニット10を形成するロアーユニット形成工程(S10)について説明
する。図8は、ロアーユニット形成工程を示すフローチャートである。
このロアーユニット形成工程は、図示するように、大まかに、冷却装置20を形成する
冷却装置形成工程(S11)と、冷却装置20をロアーケース15に取り付ける冷却装置
組み付け工程(S12)と、電源装置接続工程(S13)と、冷却装置20等を除塵する
塵埃除去工程(S14)とを備えている。
冷却装置形成工程(S11)では、まず、予め組み付けられている上述のように構成さ
れたシロッコファン21と、また予め組み付けられている上述したように構成された吸気
側ダクト30とを、適宜のネジ部材19で一体化させ、冷却装置20を形成する。上述し
た吸気ダクト31および送風ダクト35は、成型段階で一体化された吸気側ダクト30と
して形成されている。なお、吸気ダクト31および送風ダクト35は、この例のように成
型段階において予め一体化させて形成されるものに限定されることなく、別体で成型され
たものが当工程において一体化されてもよい。その後、冷却装置組み付け工程(S12)
に移る。
冷却装置組み付け工程(S12)では、冷却装置形成工程(S11)において形成され
た冷却装置20を、ロアーケース15に組み付ける。具体的には、図3に示すように、ロ
アーケース15に設けられたロアーケース吸気口16に、吸気ダクト31の外気供給口3
3が合致するように、冷却装置20をロアーケース15に組み付ける。これにより、吸気
ダクト31に設けられる外気供給口33は、ロアーケース吸気口16と向かい合って連通
する。なお、冷却装置20は、図示しない適宜のネジ部材によってロアーケース15に固
定される。その後、電源装置接続工程(S13)に移る。
電源装置接続工程(S13)では、冷却装置20を構成するシロッコファン21に電力
を供給して回転させることができるように、つまり吸引風を発生させることができるよう
に、シロッコファン21(21a,21b)と電源装置40とを電気的に接続する。電源
装置40をシロッコファン21に電力を供給するように接続すると、次の塵埃除去工程(
S14)において、シロッコファン21を強制的に稼動させることができる。
次いで、塵埃除去工程(S14)に移る。塵埃除去工程(S14)では、主として、シ
ロッコファン21と吸気側ダクト30(吸気ダクト31及び送風ダクト35)とより構成
される冷却装置20の内部に存する、毛羽や塵埃等のゴミを除去する。具体的には、塵埃
除去工程(S14)では、ロアーケース15に設けられたロアーケース吸気口16に防塵
フィルタ(不図示)を設置する。その後、上述した、電源装置40からシロッコファン2
1に電力を供給し、強制的にシロッコファン21を回転させて吸引風を発生させる。
そうすると、上述したように、外気をロアーケース吸気口16から吸引し、吸気室33
Aを亘ってシロッコファン21の内部に移動させる。次いで、シロッコファン21は、こ
の吸引された外気を送風ダクト35に送り、吹き出し口37R,37G,37B,39か
ら排気する。つまり、送風ダクト35に設けられた吹き出し口37(37R,37G,3
7B),39から、吸気側ダクト30内部の空気が強制的に排気される。
これにより、吸気ダクト31内、シロッコファン21内、送風ダクト35内に存する、
毛羽や塵埃等のゴミを、シロッコファン21によって巻き起こされた気流に乗せられて、
吹き出し口37(37a,37b,37c),39から外部に排出することができる。し
たがって、冷却装置20(吸気ダクト31、シロッコファン21、送風ダクト35)の内
部に存する、毛羽や塵埃等のゴミを除去することができる。
ここで、塵埃除去工程(S14)における除塵作業は、ロアーケース吸気口16に防塵
フィルタを設置した状態で行っている。これにより、ロアーケース吸気口16から吸気さ
れてくる空気は、毛羽や塵埃等のゴミが混入しない濾過された綺麗な空気となる。したが
って、濾過された綺麗な空気の気流が、送風ダクト35内、シロッコファン21内、吸気
ダクト31内に存する塵埃を巻き込んで除去(排気)するため、送風ダクト35内、シロ
ッコファン21内、吸気ダクト31内を容易に除塵することができる。なお、この除塵作
業は、除塵効果が最適に得られる適宜の時間で行う。もって、この塵埃除去工程(S14
)は終了し、このロアーユニット形成工程(S10)は終了する。
ロアーユニット形成工程(S10)が終了した後には、上述した図7のフローチャート
に示すように、各部組み付け工程(S20)、検査調整工程(S30)に順次移る。
各部組み付け工程(S20)では、上述のロアーユニット形成工程(S10)において
形成されたロアーユニット10に、予め形成された各種のユニットや部品を組み付けてい
き、図1に示すようなプロジェクタ1を形成する。
具体的には、ロアーケース15と冷却装置20とを備えて構成されるロアーユニット1
0に、光学部品用筐体61のロアーライトガイドアセンブリをはじめとした各種光学装置
を組み付けるためのアセンブリを組み付ける。また、このロアーユニット10に排気ユニ
ット80を組み付ける。この際の組み付けにおいては、ネジ部材による適宜の固定や電気
的配線も行い、エアブロー等による適宜の除塵作業も行う。
その後、組み付けられた光学部品用筐体61に、上において詳細に説明した、光源装置
50、光学ユニット60(均一照明光学装置62、色分離光学装置63、リレー光学装置
64、光学装置65)、投射レンズ70を備えた光学系を、順次組み付けていく。これら
の光学系が組み付けられた後に、光学部品用筐体61のアッパーライトガイドアセンブリ
を組み付ける。
次いで、ランプハウジング55に組み付けられてユニット化された光源装置50も、ロ
アーユニット10に組み付ける。さらに、各種の部品と接続された電源装置40も、この
ロアーケース15に組み付けて収納する。この際の組み付けにおいても、ネジ部材による
適宜の固定や電気的配線も行い、エアブロー等による適宜の除塵作業も行う。もって、こ
の各部組み付け工程(S20)は終了し、次いで検査調整工程(S30)に移る。
検査調整工程(S30)では、さらに適宜のアセンブリ等を組み付けるとともに、光軸
調整のための調整アセンブリ等も組み込む。そして、各部組み付け工程(S20)におけ
る組み付けを含めた、全て組み付けが正しいかの内観検査を行う。その後、上述した光源
装置50、光学ユニット60(均一照明光学装置62、色分離光学装置63、リレー光学
装置64、光学装置65)、投射レンズ70の光軸を調整する。
以上の工程を終了した後、図示しない制御装置およびアッパーケースを組み付け、この
プロジェクタの製造工程を終了する。
以上説明したプロジェクタの製造方法によれば、冷却装置形成工程(S11)にてシロ
ッコファン21と吸気側ダクト30(吸気ダクト31および送風ダクト35)とを組み付
けて冷却装置20を形成し、冷却装置組み付け工程(S12)にて冷却装置20をロアー
ケース15に組み付けてロアーユニット10としている。
次いで、電源装置接続工程(S13)にてシロッコファン21に電源装置40を接続し
、塵埃除去工程(S14)にて強制的にシロッコファン21を回転させて吸引風を発生さ
せて、吸気ダクト31内、シロッコファン21内、送風ダクト35内に存する毛羽や塵埃
等のゴミを、その吸引風の気流に乗せて、吹き出し口37(37a,37b,37c),
39から外部に排出している。
これによって、冷却装置20(吸気ダクト31、シロッコファン21、送風ダクト35
)の内部に存する毛羽や塵埃等のゴミを、一括して除去することができる。
したがって、従来、少なくともロアーケース15に組み付ける前と組み付けた後とのそ
れぞれにおいて行っていたシロッコファン21および吸気側ダクト30(吸気ダクト31
、送風ダクト35)の除塵作業を、冷却装置20として組み上げた後に一括して行うこと
ができて、作業工程数を削減することができる。これによって、作業性を向上させること
ができる。
なお、本発明に係るプロジェクタの製造方法は、上述の実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜に選択変更して構成されるもので
あってもよい。
すなわち、上述した実施の形態の製造方法においては、塵埃除去工程(S14)におい
て内部の空気を強制的に排気させる手段として、強制的にシロッコファン21を回転させ
て吸引風を発生させる手段が採用されるものであった。しかしながら、本発明に係るプロ
ジェクタの製造方法では、この例に限定されることはなく、例えば、吸引風を生成する装
置を別途用意して、この吸引風生成装置により発生させた吸引風を、吸気側ダクト30の
吹き出し口37R,37G,37B,39に強制的に送る(吹き出し口から吸引するとい
う意)ようにされるものであってもよい。
このように、この吸引風生成装置により発生させた吸引風を、吹き出し口37R,37
G,37B,39に強制的に送るようにした場合であっても、つまり、この吹き出し口か
ら強制的に吸引した場合であっても、上述した実施の形態と同様に、送風ダクト35内、
シロッコファン21内、吸気ダクト31内に存する毛羽や塵埃等のゴミを、その吸引風の
気流に乗せて、吹き出し口37(37a,37b,37c),39から外部に排出して除
去することができる。
また、塵埃除去工程(S14)にて行われる除塵作業は、図示しない防塵フィルタが設
置されている状態で行われるものとしていた。しかしながら、これに限定されることなく
、防塵フィルタを設置していない状態であっても、これを問わずに行うことができる。な
お、防塵フィルタを設置した状態で除塵作業を行った場合には、適宜の空気濾過フィルタ
を設けることもなくなり、作業性はより向上する。
本発明に係るプロジェクタの製造方法は、組み付け作業の際発生したり入り込んでしま
った毛羽や塵埃等のゴミを取り除く除塵作業の工程数を削減し、作業の煩雑さを解消して
作業性を向上させるので、プロジェクタの製造において好ましく利用することができる。
プロジェクタの全体斜視図。 プロジェクタに内蔵される光学系の模式図。 組み付け前のロアーケースと冷却装置の斜視図。 冷却装置の上側斜視図。 冷却装置の下側斜視図。 冷却装置の分解斜視図。 本発明に係るプロジェクタの製造方法の工程フローチャート。 ロアーユニット形成工程を示すフローチャート。
符号の説明
1…プロジェクタ、10…ロアーユニット、15…ロアーケース、16…ロアーケース
吸気口、19…ネジ部材、20…冷却装置、21(21a,21b)…シロッコファン、
22…シロッコ吸気口、23…シロッコ排気口、30…吸気側ダクト、31…吸気ダクト
、32…投射レンズ保持部、33…外気供給口、33A…吸気室、34…外気供給口、3
5(35a,35b)…送風ダクト、36…送風吸気口、37(37R,37G,37B
)…吹き出し口、38…アーム部、39…吹き出し口、40…電源装置、50…光源装置
、60…光学ユニット、61…光学部品用筐体、62…均一照明光学装置、63…色分離
光学装置、64…リレー光学装置、65…光学装置、70…投射レンズ、80…排気ユニ
ット。

Claims (3)

  1. 複数のユニットや部品を組みつけて構成されるプロジェクタの製造方法であって、
    外気を吸気する吸気ファンと、外装ケースに設けられた吸気口から前記吸気ファンに外
    気を導く吸気ダクトと、吸気された外気を前記吸気ファンから被冷却部品に導く送風ダク
    トとを、前記外装ケースに組み付けてロアーユニットとするロアーユニット形成工程を備
    え、
    前記ロアーユニット形成工程は、前記外装ケースに、前記吸気ファン、前記吸気ダクト
    、および前記送風ダクトを組み付ける冷却装置組み付け工程と、
    前記冷却装置組み付け工程の後に、前記送風ダクトに設けられた吹き出し口から内部の
    空気を強制的に排気させることにより、前記吸気ファン、前記吸気ダクト、および前記送
    風ダクト内に存する塵埃を除去する塵埃除去工程と、
    を有することを特徴とするプロジェクタの製造方法。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタの製造方法であって、
    前記塵埃除去工程において、前記冷却装置組み付け工程にて組み付けられた前記吸気フ
    ァンに電力を供給し回転させることにより、前記吸気ファン、前記吸気ダクト、および前
    記送風ダクト内に存する塵埃を除去することを特徴とするプロジェクタの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクタの製造方法であって、
    前記塵埃除去工程において、前記吹き出し口に前記送風ダクト内部の空気を吸引する吸
    引装置を取り付けることにより、前記吸気ファン、前記吸気ダクト、および前記送風ダク
    ト内に存する塵埃を除去することを特徴とするプロジェクタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010164726A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Seiko Epson Corp プロジェクター

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