JP2008241017A - 油圧式緩衝装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高周波振動による衝撃が発生した場合にも路面からの衝撃緩和が図れ、車両の乗心地が向上する油圧式緩衝装置を提供する。
【解決手段】シリンダ1内に設けたピストン2が該シリンダ内をピストンロッド側のロッド側油室4と反ロッド側油室5とに区画し、二つの油室が前記ピストン2に設けた一対のポート6,7を介して連通し、該一対のポートの出口端には減衰バルブ8,9をそれぞれ開閉自在に備え、前記ピストン2および前記減衰バルブ8,9を保持したサポート部材10を、前記ピストンロッド3の軸上に移動自在に配置し、前記ピストンロッド3の軸上に設けたストッパ22,18間に弾性部材13,16を介して保持した。
【選択図】図1
【解決手段】シリンダ1内に設けたピストン2が該シリンダ内をピストンロッド側のロッド側油室4と反ロッド側油室5とに区画し、二つの油室が前記ピストン2に設けた一対のポート6,7を介して連通し、該一対のポートの出口端には減衰バルブ8,9をそれぞれ開閉自在に備え、前記ピストン2および前記減衰バルブ8,9を保持したサポート部材10を、前記ピストンロッド3の軸上に移動自在に配置し、前記ピストンロッド3の軸上に設けたストッパ22,18間に弾性部材13,16を介して保持した。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動二輪車等における車体側と車輪側との間に介装されて路面からの衝撃を吸収するフロントフォーク、リヤクッション等油圧式の緩衝装置全般の使用に適する油圧式緩衝装置に関する。
従来、自動二輪車等の車両における車体側と後輪側との間にはリヤクッションとしての油圧緩衝装置が設けられ、走行中に路面からの振動、つき上げ入力等の衝撃を減衰して車両の乗心地を向上させている。
この種の油圧式緩衝装置としては、シリンダ内に設けたピストンが該シリンダ内をピストンロッド側のロッド側油室と反ロッド側油室とに区画し、二つの油室が前記ピストンに設けた伸ポート及び圧ポートを介して連通し、伸ポート及び圧ポートの出口端に、伸側減衰バルブ及び圧側減衰バルブを開閉自在に備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構成では、ピストンロッドの伸長作動時にロッド側油室の油が伸ポートにより伸側減衰バルブを開いてロッド側油室に流出し、ポートと伸側減衰バルブによる流動抵抗で伸側減衰力を発生させる。同じく圧縮作動時には反ロッド側油室の油が圧ポートより圧側減衰バルブを開いてロッド側油室に流出し、圧ポートと圧側減衰バルブによる流動抵抗で圧側減衰力を発生させる。
特開2003−254375
この種の油圧式緩衝装置としては、シリンダ内に設けたピストンが該シリンダ内をピストンロッド側のロッド側油室と反ロッド側油室とに区画し、二つの油室が前記ピストンに設けた伸ポート及び圧ポートを介して連通し、伸ポート及び圧ポートの出口端に、伸側減衰バルブ及び圧側減衰バルブを開閉自在に備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構成では、ピストンロッドの伸長作動時にロッド側油室の油が伸ポートにより伸側減衰バルブを開いてロッド側油室に流出し、ポートと伸側減衰バルブによる流動抵抗で伸側減衰力を発生させる。同じく圧縮作動時には反ロッド側油室の油が圧ポートより圧側減衰バルブを開いてロッド側油室に流出し、圧ポートと圧側減衰バルブによる流動抵抗で圧側減衰力を発生させる。
しかし、従来の構成では、自動二輪車等において、路面状況に応じ高周波振動による衝撃が発生した場合に、伸側減衰バルブ及び圧側減衰バルブが、適正減衰力を発生しなくなり、路面からの衝撃緩和が図れず車両の乗心地が悪くなる恐れがある。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、例えば高周波振動による衝撃が発生した場合にも路面からの衝撃緩和が図れ、車両の乗心地が向上する油圧式緩衝装置を提供することにある。
本発明は、シリンダ内に設けたピストンが該シリンダ内をピストンロッド側のロッド側油室と反ロッド側油室とに区画し、二つの油室が前記ピストンに設けた一対のポートを介して連通し、該一対のポートの出口端には減衰バルブをそれぞれ開閉自在に備えた油圧式緩衝装置において、前記ピストンおよび前記減衰バルブを保持したサポート部材を、前記ピストンロッドの軸上に移動自在に配置し、前記ピストンロッドの軸上に設けたストッパ間に弾性部材を介して保持したことを特徴とする。
この発明では、路面状況等に応じ本油圧式緩衝装置に対し高周波振動による衝撃が入力し、例えば一対の減衰バルブが適正減衰力を発生しなくなっても、この時にはサポート部材と一体的に減衰バルブ及びピストンが、各部材の総質量に応じた慣性作用でピストンロッドの軸上を往復移動し微振動する。そして、各部材一体のサポート部材が高周波振動に応じ、その両側の弾性部材に衝突しこれを圧縮変形し、各弾性部材による適正反力を得る。従って、路面状況に応じ高周波振動による衝撃が入力しても各弾性部材による適正反力が得られるため車両の乗り心地が向上する。
この発明では、路面状況等に応じ本油圧式緩衝装置に対し高周波振動による衝撃が入力し、例えば一対の減衰バルブが適正減衰力を発生しなくなっても、この時にはサポート部材と一体的に減衰バルブ及びピストンが、各部材の総質量に応じた慣性作用でピストンロッドの軸上を往復移動し微振動する。そして、各部材一体のサポート部材が高周波振動に応じ、その両側の弾性部材に衝突しこれを圧縮変形し、各弾性部材による適正反力を得る。従って、路面状況に応じ高周波振動による衝撃が入力しても各弾性部材による適正反力が得られるため車両の乗り心地が向上する。
この場合、前記サポート部材が前記ピストンロッドの軸上に嵌る筒部を備え、該筒部の一端にフランジを有し、該フランジの外面が第1弾性部材に当接し、前記フランジ内面側の前記筒部の軸上に第1減衰バルブ、前記ピストン、第2減衰バルブ、及び第2減衰バルブのサポートの順に配置し、該サポートを第2弾性部材に当接させてもよい。
本構成ではピストンロッドに嵌る筒部の軸上に第1減衰バルブ、前記ピストン、第2減衰バルブ、及び第2減衰バルブのサポートを順に配置し、該サポートを第2弾性部材に当接させる構成としたため、各部材の組み付け性が向上する。
本構成ではピストンロッドに嵌る筒部の軸上に第1減衰バルブ、前記ピストン、第2減衰バルブ、及び第2減衰バルブのサポートを順に配置し、該サポートを第2弾性部材に当接させる構成としたため、各部材の組み付け性が向上する。
前記サポートの内周部に、前記筒部の先端が嵌合する嵌合穴を、該サポートを貫通しないように形成し、前記嵌合穴に前記筒部の先端を嵌合させてもよい。
本構成では、サポートの内周部に筒部の先端が嵌合する嵌合穴を、該サポートを貫通しないように形成し、嵌合穴に筒部の先端を嵌合させたため、その分だけサポートの第2弾性部材に当接する面が広くなり、各部材一体のサポート部材が高周波振動に応じ、その両側の弾性部材に繰り返し衝突する時、第2弾性部材に安定的にあたり第2弾性部材から適正反力が得られる。
本構成では、サポートの内周部に筒部の先端が嵌合する嵌合穴を、該サポートを貫通しないように形成し、嵌合穴に筒部の先端を嵌合させたため、その分だけサポートの第2弾性部材に当接する面が広くなり、各部材一体のサポート部材が高周波振動に応じ、その両側の弾性部材に繰り返し衝突する時、第2弾性部材に安定的にあたり第2弾性部材から適正反力が得られる。
本発明では、高周波振動による衝撃が入力し例えば一対の減衰バルブが適正減衰力を発生しなくなっても、サポート部材と一体的に減衰バルブ及びピストンがピストンロッドの軸上を往復移動し微振動し、その両側の弾性部材に衝突することで、各弾性部材による適正反力が得られるため車両の乗り心地が向上する。
また、ピストンロッドに嵌る筒部の軸上に第1減衰バルブ、ピストン、第2減衰バルブ、及び第2減衰バルブのサポートを順に配置し、該サポートを第2弾性部材に当接させる構成とすれば各部材の組み付け性が向上する。
さらに、サポートの内周部に筒部の先端が嵌合する嵌合穴を、該サポートを貫通しないように形成し、嵌合穴に筒部の先端を嵌合させれば、その分だけサポートの第2弾性部材に当接する面が広くなり、各部材一体のサポート部材が高周波振動に応じ、その両側の弾性部材に繰り返し衝突する時、第2弾性部材に安定的にあたり第2弾性部材から適正反力が得られる。
また、ピストンロッドに嵌る筒部の軸上に第1減衰バルブ、ピストン、第2減衰バルブ、及び第2減衰バルブのサポートを順に配置し、該サポートを第2弾性部材に当接させる構成とすれば各部材の組み付け性が向上する。
さらに、サポートの内周部に筒部の先端が嵌合する嵌合穴を、該サポートを貫通しないように形成し、嵌合穴に筒部の先端を嵌合させれば、その分だけサポートの第2弾性部材に当接する面が広くなり、各部材一体のサポート部材が高周波振動に応じ、その両側の弾性部材に繰り返し衝突する時、第2弾性部材に安定的にあたり第2弾性部材から適正反力が得られる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3は油圧式緩衝装置の一部縦断正面図である。
図1において、1は本実施の形態に係る油圧式緩衝器を構成するシリンダを示す。このシリンダ1内にはピストン2が設けられ、ピストン2には該ピストン2と一体にシリンダ1内を移動自在にピストンロッド3が設けられる。ピストン2はシリンダ1内を区画する隔壁であり、該シリンダ1内には一方にロッド側油室4が形成され、他方に反ロッド側油室5が形成されている。
ピストン2には二つの油室4,5を連通する伸ポート6及び圧ポート7が設けられ、伸ポート6及び圧ポート7の各出口端には、外径が異なる複数のリーフバルブを重ね合わせた伸側減衰バルブ(第2減衰バルブ)8及び圧側減衰バルブ(第1減衰バルブ)9がそれぞれ開閉自在に配設されている。
なお、本構成では伸側減衰バルブ8と圧側減衰バルブ9を二つ設けたが、どちらか一方のバルブのみでも使用は可能である。
図1乃至図3は油圧式緩衝装置の一部縦断正面図である。
図1において、1は本実施の形態に係る油圧式緩衝器を構成するシリンダを示す。このシリンダ1内にはピストン2が設けられ、ピストン2には該ピストン2と一体にシリンダ1内を移動自在にピストンロッド3が設けられる。ピストン2はシリンダ1内を区画する隔壁であり、該シリンダ1内には一方にロッド側油室4が形成され、他方に反ロッド側油室5が形成されている。
ピストン2には二つの油室4,5を連通する伸ポート6及び圧ポート7が設けられ、伸ポート6及び圧ポート7の各出口端には、外径が異なる複数のリーフバルブを重ね合わせた伸側減衰バルブ(第2減衰バルブ)8及び圧側減衰バルブ(第1減衰バルブ)9がそれぞれ開閉自在に配設されている。
なお、本構成では伸側減衰バルブ8と圧側減衰バルブ9を二つ設けたが、どちらか一方のバルブのみでも使用は可能である。
ピストンロッド3の先端には径が細くなった細径部3aが形成され、該細径部3aには細径部3aの軸上を移動自在にサポート部材10が嵌合されている。このサポート部材10は細径部3aの軸上に嵌る筒部11を備えており、該筒部11の一端には鍔状のフランジ12が一体に形成されている。
上記ピストンロッド3の細径部3aには、ピストンロッド3の先端の段差部3bにあたるまで挿入された環状の第1ストッパ22が嵌合し、ついで環状の弾性ゴム製の第1弾性部材13が嵌合し、該第1弾性部材13にフランジ12の外面を当接させている。フランジ12内面側の筒部11の軸上には該フランジ12の内面に当接するまで環状の圧側減衰バルブ(第1減衰バルブ)9が嵌合し、つぎに上述したピストン2が嵌合し、ついで環状の伸側減衰バルブ(第2減衰バルブ)8が嵌合し、さらに筒部11の軸上には伸側減衰バルブ8を保持する環状の第1サポート14が嵌合し、該第1サポート14を貫通した筒部11の先端が、第2サポート(サポート)15の内周にねじで結合されている。
上記ピストンロッド3の細径部3aには、ピストンロッド3の先端の段差部3bにあたるまで挿入された環状の第1ストッパ22が嵌合し、ついで環状の弾性ゴム製の第1弾性部材13が嵌合し、該第1弾性部材13にフランジ12の外面を当接させている。フランジ12内面側の筒部11の軸上には該フランジ12の内面に当接するまで環状の圧側減衰バルブ(第1減衰バルブ)9が嵌合し、つぎに上述したピストン2が嵌合し、ついで環状の伸側減衰バルブ(第2減衰バルブ)8が嵌合し、さらに筒部11の軸上には伸側減衰バルブ8を保持する環状の第1サポート14が嵌合し、該第1サポート14を貫通した筒部11の先端が、第2サポート(サポート)15の内周にねじで結合されている。
即ち第2サポート15の内周部には筒部11の先端が嵌合する嵌合穴17が、該第2サポート15を軸孔方向に貫通しないように形成されており、該嵌合穴17に筒部11の先端がねじで結合されている。第2サポート15は細径部3aの軸上に嵌合した環状の弾性ゴム製の第2弾性部材16に当接し、第2弾性部材16は第2サポート15と細径部3aの先端のねじ3cに螺合したナット(ストッパ)18とで挟持されている。
つぎに、本実施の形態の動作を説明する。
上記ピストンロッド3を、例えば自動二輪車のフロントクッションやリヤクッション等における車輪側に結合した倒立型油圧式緩衝装置として使用する場合に、伸長作動時にはピストンロッド3が、図2に矢印Aで示す方向に移動し、ロッド側油室4の油が伸側減衰バルブ8を押し退けて、伸ポート6が開き、該伸ポート6より反ロッド側油室5に流出してポート6と伸側減衰バルブ8による流動抵抗で伸側減衰力を発生する。
クッション作動時の瞬間的、衝撃的な入力に対し伸側減衰バルブ8に開遅れが生じる場合があるが、この時でも該バルブ8が適正開度に開くまでの間、サポート部材10と一体的にピストン2、各バルブ8,9、及び各サポート14,15が、その総質量に応じた慣性作用で、図2の矢印Bの方向に移動し、第2サポート15が、第2弾性部材16を圧縮し該第2弾性部材16による適正反力が得られるため車両の乗り心地が向上する。
上記ピストンロッド3を、例えば自動二輪車のフロントクッションやリヤクッション等における車輪側に結合した倒立型油圧式緩衝装置として使用する場合に、伸長作動時にはピストンロッド3が、図2に矢印Aで示す方向に移動し、ロッド側油室4の油が伸側減衰バルブ8を押し退けて、伸ポート6が開き、該伸ポート6より反ロッド側油室5に流出してポート6と伸側減衰バルブ8による流動抵抗で伸側減衰力を発生する。
クッション作動時の瞬間的、衝撃的な入力に対し伸側減衰バルブ8に開遅れが生じる場合があるが、この時でも該バルブ8が適正開度に開くまでの間、サポート部材10と一体的にピストン2、各バルブ8,9、及び各サポート14,15が、その総質量に応じた慣性作用で、図2の矢印Bの方向に移動し、第2サポート15が、第2弾性部材16を圧縮し該第2弾性部材16による適正反力が得られるため車両の乗り心地が向上する。
同じく圧縮作動時には、ピストンロッド3が、図3に矢印Cで示す方向に移動し、反ロッド側油室5の油が、圧側減衰バルブ9を押し退けて、圧ポート7が開き、該圧ポート7よりロッド側油室4に流出し、この時には、圧ポート7と圧側減衰バルブ9による流動抵抗で圧側減衰力を発生する。
上記クッション作動時の瞬間的、衝撃的な入力に対し圧側減衰バルブ9に開遅れが生じた時でも、該バルブが適正開度に開くまでの間、サポート部材10と一体的にピストン2、各バルブ8,9、及び各サポート14,15が、その総質量に応じた慣性作用で、図3の矢印Dの方向に移動し、該サポート部材10のフランジ12が、第1弾性部材13を圧縮し、該第1弾性部材13による適正反力が得られるため車両の乗り心地が向上する。
上記クッション作動時の瞬間的、衝撃的な入力に対し圧側減衰バルブ9に開遅れが生じた時でも、該バルブが適正開度に開くまでの間、サポート部材10と一体的にピストン2、各バルブ8,9、及び各サポート14,15が、その総質量に応じた慣性作用で、図3の矢印Dの方向に移動し、該サポート部材10のフランジ12が、第1弾性部材13を圧縮し、該第1弾性部材13による適正反力が得られるため車両の乗り心地が向上する。
ところで自動二輪車走行時には路面状況に応じ本油圧式緩衝装置に対し高周波振動による衝撃が入力する。高周波振動が入力すると伸側減衰バルブ8及び圧側減衰バルブ9が適正減衰力を発生しなくなることがあるが、この時にはサポート部材10と一体的に圧側減衰バルブ9、ピストン2、伸側減衰バルブ8、第1サポート14及び第2サポート15が、各部材の総質量に応じた慣性作用でピストンロッド3の細径部3a上を往復移動し微振動する。そして、図2又は図3に示すように、各部材一体のサポート部材10が高周波振動に応じ、その両側の第1弾性部材13又は第2弾性部材16に衝突しこれを圧縮し、第1弾性部材13又は第2弾性部材16による適正反力を得る。
本実施の形態では、自動二輪車に搭乗して走行中に、路面状況に応じ高周波振動による衝撃が入力しても第1弾性部材13又は第2弾性部材16による適正反力が得られるため車両の乗り心地が向上する。
また上述したようにフランジ12内面側の筒部11の軸上に圧側減衰バルブ9、ピストン2、伸側減衰バルブ8、さらに第1サポート14を嵌合し、該第1サポート14を貫通した筒部11の先端を、第2サポート15の内周にねじで結合したため、これら各部材が一体にユニット化される。
従って各部材の組み付け時には細径部3aに第1ストッパ22及び第1弾性部材13を嵌合し、上記各部材をユニット化したサポート部材10を嵌合し、ついで第2弾性部材16を嵌合した後に細径部3aの先端のねじ3cにナット18を螺合するだけでよく、各部材の組み付け性が向上する。
また上述したようにフランジ12内面側の筒部11の軸上に圧側減衰バルブ9、ピストン2、伸側減衰バルブ8、さらに第1サポート14を嵌合し、該第1サポート14を貫通した筒部11の先端を、第2サポート15の内周にねじで結合したため、これら各部材が一体にユニット化される。
従って各部材の組み付け時には細径部3aに第1ストッパ22及び第1弾性部材13を嵌合し、上記各部材をユニット化したサポート部材10を嵌合し、ついで第2弾性部材16を嵌合した後に細径部3aの先端のねじ3cにナット18を螺合するだけでよく、各部材の組み付け性が向上する。
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。伸側減衰バルブ8及び圧側減衰バルブ9は複数のリーフバルブを重ね合わせて構成したが、一枚又は二枚のリーフバルブでもよい。
またピストンロッド3が車輪側に結合され、シリンダ1が車体側に結合された倒立型の油圧式緩衝装置で説明したが、逆に取付けた正立型にも適用可能である。上記弾性部材13,16は弾性ゴムを使用したが、皿ばね、曲げワッシャ、波ワッシャ又はコイルスプリングのいずれか一つで形成されてもよい。
またピストンロッド3が車輪側に結合され、シリンダ1が車体側に結合された倒立型の油圧式緩衝装置で説明したが、逆に取付けた正立型にも適用可能である。上記弾性部材13,16は弾性ゴムを使用したが、皿ばね、曲げワッシャ、波ワッシャ又はコイルスプリングのいずれか一つで形成されてもよい。
1 シリンダ
2 ピストン
3 ピストンロッド
4 ロッド側油室
5 反ロッド側油室
6 伸ポート
7 圧ポート
8 伸側減衰バルブ(第2減衰バルブ)
9 圧側減衰バルブ(第1減衰バルブ)
10 サポート部材
11 筒部
12 フランジ
13 第1弾性部材
14 第1サポート
15 第2サポート(サポート)
17 嵌合穴
18 ナット
22 第1ストッパ
2 ピストン
3 ピストンロッド
4 ロッド側油室
5 反ロッド側油室
6 伸ポート
7 圧ポート
8 伸側減衰バルブ(第2減衰バルブ)
9 圧側減衰バルブ(第1減衰バルブ)
10 サポート部材
11 筒部
12 フランジ
13 第1弾性部材
14 第1サポート
15 第2サポート(サポート)
17 嵌合穴
18 ナット
22 第1ストッパ
Claims (3)
- シリンダ内に設けたピストンが該シリンダ内をピストンロッド側のロッド側油室と反ロッド側油室とに区画し、二つの油室が前記ピストンに設けた一対のポートを介して連通し、該一対のポートの出口端には減衰バルブをそれぞれ開閉自在に備えた油圧式緩衝装置において、前記ピストンおよび前記減衰バルブを保持したサポート部材を、前記ピストンロッドの軸上に移動自在に配置し、前記ピストンロッドの軸上に設けたストッパ間に弾性部材を介して保持したことを特徴とする油圧式緩衝装置。
- 前記サポート部材が、前記ピストンロッドの軸上に嵌る筒部を備え、該筒部の一端にフランジを有し、該フランジの外面が第1弾性部材に当接し、前記フランジ内面側の前記筒部の軸上に第1減衰バルブ、前記ピストン、第2減衰バルブ、及び第2減衰バルブのサポートの順に配置し、該サポートを第2弾性部材に当接させたことを特徴とする請求項1に記載の油圧式緩衝装置。
- 前記サポートの内周部に、前記筒部の先端が嵌合する嵌合穴を、該サポートを貫通しないように形成し、前記嵌合穴に前記筒部の先端を嵌合させたことを特徴とする請求項2に記載の油圧式緩衝装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007086637A JP2008241017A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 油圧式緩衝装置 |
US12/042,466 US20080236968A1 (en) | 2007-03-29 | 2008-03-05 | Hydraulic buffering apparatus |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP (1) | JP2008241017A (ja) |
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JP2010156448A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-07-15 | Honda Motor Co Ltd | 減衰力可変ダンパ |
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