JP2008240692A - 可変容量圧縮機 - Google Patents

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啓悟 臼井
Norimasa Sasaki
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Abstract

【課題】最小傾斜角側に傾きやすくなることなく斜板を最小傾斜角に安定して維持しやすい可変容量圧縮機の提供を図る。
【解決手段】可変容量圧縮機1は、駆動軸10に固定された第1の座部61と、斜板24に設けられた第2の座部62と、第1の座部61および第2の座部62の間に圧縮保持され且つ斜板24を傾斜角が大きくなる方向に付勢する第1のリターンスプリング51と、駆動軸10に固定された第3の座部63と、斜板24に設けられた第4の座部64と、第3の座部63および第4の座部64の間に圧縮保持され且つ斜板24を傾斜角が小さくなる方向に付勢する第2のリターンスプリング52と、を備える。斜板24に設けられた第2の座部62は、傾動ガイド面37、37と平行な面に沿う断面構造が、傾動ガイド孔35の中心線35Xに対して非対称であり、連結機構側62aよりも連結機構逆側62bが、第1の座部61から離れる方向に凹設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、可変容量圧縮機に関する。
例えば特許文献1の可変容量圧縮機は、駆動軸と、駆動軸に固定されて駆動軸と一体的に回転するロータと、駆動軸に軸方向にスライド自在に取り付けられたスリーブと、スリーブに傾動自在に取り付けられた斜板と、斜板の傾斜角の変化を許容しつつロータと斜板とが一体に回転するようにするロータと斜板とを連結する連結機構と、斜板の回転運動に伴って往復動するピストンと、を備えて構成されている。斜板の傾斜角を変化させることでピストンストロークを変化させることができる。
駆動軸に固定されたCリングとスリーブとの間には第1のリターンスプリングが圧縮保持されており、この第1のリターンスプリングが斜板の傾斜角が大きくなる方向にスリーブを付勢している。また、ロータとスリーブとの間には第2のリターンスプリングが圧縮保持されており、この第2のリターンスプリングが斜板の傾斜角が小さくなる方向にスリーブを付勢している。このような2つのスターンスプリングが介装されていることで、斜板が最大傾斜角からスムーズに復帰できる一方で斜板が最小傾斜角からスムーズに復帰できるようになっている。なお、第1リターンスプリングと第2リターンスプリングとはバネ定数が同一か、第1リターンスプリングより第2リターンスプリングのバネ乗数が大きく設定されている。第2リターンスプリングのバネ乗数が大きく設定される理由は、ピストンからの圧縮反力を第1リターンスプリングでは受けずに第2リターンスプリングで受ける必要があるからである。
特開2006−132423号公報
この種の可変容量圧縮機では、斜板を最小傾斜角に安定して維持しておくのが難しい問題がある。これを解決すべく、第1リターンスプリングを従来よりも弱くするか第2リターンスプリングを従来よりも強くすることが考えられる。しかしながら、このようにリターンスプリングのバネ定数を変更しただけでは、単に従来よりも斜板が最小傾斜角側に傾きやすくなるため、バランスのとれた制御ができなくなってしまう。
本発明は、このような課題をもとに為されたもので、従来よりも斜板が最小傾斜角側に傾きやすくなることなく斜板を最小傾斜角に安定して維持しやすい可変容量圧縮機の提供を目的とする。
請求項1の発明は、駆動軸と、前記駆動軸に固定されて一体に回転する回転部材と、前記駆動軸に対して傾動ガイド面に沿って傾斜自在に取り付けられた斜板と、前記回転部材の回転トルクを前記斜板に伝達しつつ前記斜板の傾動を許容する連結機構と、前記斜板の回転運動に伴って往復動するピストンと、前記駆動軸に固定された第1の座部と前記斜板に設けられた第2の座部との間に圧縮保持され、前記斜板を傾斜角が大きくなる方向に付勢する第1のリターンスプリングと、前記駆動軸に固定された第3の座部と前記斜板に設けられた第4の座部との間に圧縮保持され、前記斜板を傾斜角が小さくなる方向に付勢する第2のリターンスプリングと、を備えた可変容量圧縮機であって、前記斜板に設けられた第2の座部は、前記傾動ガイド面と平行な面に沿う断面構造が、前記傾動ガイド孔の中心線に対して非対称であり、前記連結機構側よりも前記連結機構逆側が、前記第1の座面から離れる方向に凹設されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、駆動軸と、前記駆動軸に固定されて一体に回転する回転部材と、前記駆動軸に対して傾動ガイド面に沿って傾斜自在に取り付けられた斜板と、前記回転部材の回転トルクを前記斜板に伝達しつつ前記斜板の傾動を許容する連結機構と、前記斜板の回転運動に伴って往復動するピストンと、前記駆動軸に固定された第1の座部と前記斜板に設けられた第2の座部との間に圧縮保持され、前記斜板を傾斜角が大きくなる方向に付勢する第1のリターンスプリングと、前記駆動軸に固定された第3の座部と前記斜板に設けられた第4の座部との間に圧縮保持され、前記斜板を傾斜角が小さくなる方向に付勢する第2のリターンスプリングと、を備えた可変容量圧縮機であって、前記斜板に設けられた第4の座部は、前記傾動ガイド面と平行な面に沿う断面構造が、前記傾動ガイド孔の中心線に対して非対称であり、前記連結機構側が前記連結機構逆側よりも、前記第3の座面側に突出していることを特徴とする。
請求項3の発明は、駆動軸と、前記駆動軸に固定されて一体に回転する回転部材と、前記駆動軸に対して傾動ガイド面に沿って傾斜自在に取り付けられた斜板と、前記回転部材の回転トルクを前記斜板に伝達しつつ前記斜板の傾動を許容する連結機構と、前記斜板の回転運動に伴って往復動するピストンと、前記駆動軸に固定された第1の座部と前記斜板に設けられた第2の座部との間に圧縮保持され、前記斜板を傾斜角が大きくなる方向に付勢する第1のリターンスプリングと、前記駆動軸に固定された第3の座部と前記斜板に設けられた第4の座部との間に圧縮保持され、前記斜板を傾斜角が小さくなる方向に付勢する第2のリターンスプリングと、を備えた可変容量圧縮機であって、前記斜板に設けられた第2の座部は、前記傾動ガイド面と平行な面に沿う断面構造が、前記傾動ガイド孔の中心線に対して非対称であり、前記連結機構側よりも前記連結機構逆側が、前記第1の座面から離れる方向に凹設され、前記斜板に設けられた第4の座部は、前記傾動ガイド面と平行な面に沿う断面構造が、前記傾動ガイド孔の中心線に対して非対称であり、前記連結機構側が前記連結機構逆側よりも、前記第3の座面側に突出している。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の可変容量圧縮機であって、前記駆動軸が外部駆動源とクラッチを介さずに連結されたクラッチレスタイプであることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第2の座部が連結機構側と連結機構逆側とが対称形状である構造に比べ、斜板が最小傾斜角近傍にきた際に第1の座部と第2の座部との間隔が大きくなる。そのため、斜板の最小傾斜角近傍における第1のリターンスプリングの弾性復元力が小さくなり、第1のリターンスプリングを弱くすることなく又は第2のリターンスプリングを強くすることなく、斜板を最小傾斜角に安定して維持しやすくなる。
請求項2の発明によれば、第4の座部が連結機構側と連結機構逆側とが対称形状である構造に比べ、斜板が最小傾斜角近傍にきた際に第3の座部と第4の座部との間隔が小さくなる。そのため、斜板の最小傾斜角近傍における第2のリターンスプリングの弾性復元力が大きくなり、第1のリターンスプリングを弱くすることなく又は第2のリターンスプリングを強くすることなく、斜板を最小傾斜角に安定して維持しやすくなる。
請求項3の発明によれば、請求項1および請求項2の効果を得ることができる。
請求項4の発明によれば、クラッチレスタイプの可変容量圧縮機において請求項1〜3の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態にかかる可変容量圧縮機を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態の可変容量圧縮機の全体断面図であって、最大容量運転時を示す図、図2は同可変容量圧縮機の全体断面図であって、最小容量運転時を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の可変容量圧縮機1は、円周方向に複数の等間隔に配置されたシリンダボア3を有するシリンダブロック2と、該シリンダブロック2の前端面に接合され該シリンダブロック2との間にクランク室5を形成するフロントヘッド4と、シリンダブロック2の後端面にバルブプレート9を介して接合され吸入室7および吐出室8を形成するリアヘッド6と、を備えている。これらシリンダブロック2とフロントヘッド4とリアヘッド6とは、複数のスルーボルト(図示せぬ)によって締結固定されて、圧縮機1のハウジングを構成している。
バルブプレート9は、シリンダボア3と吸入室7とを連通する吸入孔11と、シリンダボア3と吐出室8とを連通する吐出孔12と、を備えている。
バルブプレート9のシリンダブロック2側には、吸入孔を開閉する図示せぬ弁機構が設けられ、一方、バルブプレート9のリアハウジング6側には、吐出孔12を開閉する図示せぬ弁機構が設けられている。バルブプレート9とリアハウジング6との間には図示せぬガスケットが介在し、吸入室7と吐出室8の密閉性が保持されている。
シリンダブロック2およびフロントヘッド4の中心の支持孔19、20にはベアリング17、18を介して駆動軸10が軸支され、この駆動軸10がクランク室5内で回転自在となっている。
クランク室5内には、前記駆動軸10に固設された「回転部材」としてのロータ21と、駆動軸10に対して傾動可能で且つ軸方向に摺動自在に装着された傾動部材としての斜板24と、が設けられている。なお本実施形態では、斜板24は、駆動軸10に装着されるハブ25と、このハブ25のボス部25aに固定された斜板本体26と、を備えてなる。
各シリンダボア3にはピストン29が摺動自在に収容されており、このピストン29は半球状の一対のピストンシュー30、30を介して斜板24に連結されている。
回転部材としてのロータ21と、傾動部材としての斜板24と、の間には連結機構40が介在しており、この連結機構40により斜板24の傾角の変動を許容しつつロータ21の回転トルクを斜板24に伝達できるようになっている。
駆動軸10は図示せぬ外部駆動源(車両エンジンや電動モーターなど)とクラッチを介してまたはクラッチを介さず連結されており、駆動軸10が回転すると、駆動軸10と一体でロータ21が回転し、このロータ21の回転が連結機構40を介して斜板24に伝達される。斜板24の回転は、一対のピストンシュー30、30によってピストン29の往復動に変換され、ピストン29がシリンダボア3内を往復動する。このピストン29の往復動により、吸入室7内の冷媒がバルブプレート9の吸入孔11を通じてシリンダボア3内に吸入されたのちシリンダボア3内で圧縮され、圧縮された冷媒がバルブプレート9の吐出孔12を通じて吐出室8へと吐出される。
斜板24の傾斜角は、斜板24が第1のリターンスプリング51に抗してシリンダブロック2側に近接移動すると斜板24の傾斜角が減少し(図2参照)、一方、斜板24が第2のリターンスプリング52に抗してシリンダブロック2から離れる方向に移動すると斜板24の傾斜角が増大する(図1参照)。
なお、第1のリターンスプリング51は、駆動軸10に固定された第1の座部61としてのCリング61と、斜板24のシリンダブロック2側の端面に設けられた第2の座部62との間に圧縮保持され、斜板24を当該斜板24の傾斜角が大きくなる方向に付勢している。一方、第2のリターンスプリング52は、駆動軸10に固定されたロータ21の斜板24側の端面に形成された第3の座部63と、斜板24のロータ21側の端面に設けられた第4の座部64との間に圧縮保持され、斜板24を傾斜角が小さくなる方向に付勢している。
また、図1に示す斜板24の最大傾斜角は、斜板24に形成された図示せぬ最大傾斜角規制部と、駆動軸10またはロータ21に設けられた図示せぬ最大傾斜角部と、が当接することで、斜板24が最大傾斜角よりもさらに傾斜することがないようになっている。
また、図2に示す斜板24の最小傾斜角は、斜板24に形成された図示せぬ最小傾斜角規制部と、駆動軸10に固定された図示せぬ最大傾斜角部と、が当接することで、斜板24が小傾斜角よりもさらに傾斜することがないようになっており、この実施形態では最小傾斜角は0°よりも大きく設定されており、最小傾斜角においてもピストン29が微少往復動を行いピストン29から圧縮反力を受けられるようになっている。
「可変容量の制御」
冷媒の吐出容量を変化させるには、斜板24の傾斜角を変化させてピストンストロークを変化させる。より具体的には、ピストン29の後面側のクランク室圧Pcとピストン29の前面側の吸入室圧Psの差圧(圧力バランス)により、斜板24の傾角を変化させてピストンストロークを変化させる。そのため、この可変容量圧縮機1には、圧力制御機構が設けられている。圧力制御機構は、クランク室5と吸入室7とを連通する抽気通路(図示せぬ)と、クランク室5と吐出室8とを連通する給気通路(図示せぬ)と、この給気通路の途中に設けられ給気通路を開閉制御する制御弁(図示せぬ)と、を備えて構成されている。
「連結機構」
次に連結機構40について図3を参照しつつ説明する。
図3は連結機構を介して斜板とロータと駆動軸とをサブアッセンブリしたアッセンブリ体の概略斜視図である。
図3に示すように、連結機構40は、ロータ21から斜板24に向けて突設され且つスリットを挟んで対向する一対のアーム41、41と、斜板24からロータ21に向けて突設され且つスリットを挟んで対向する一対のアーム43、43と、ロータ21のスリット(一対のアーム41、41間)と斜板24のスリット(一対のアーム43、43間)に挿入されたリンク部材45と、を備えている。なお、一対のアーム41、41および一対のアーム43、43は、互いに駆動軸10と直交する方向(回転方向、若しくは回転トルク伝達方向と言い換えることができる)に対向配置されている。
リンク部材45の一端部は、駆動軸10と直交する方向に延びる第1の連結ピン46によりロータ21の一対のアーム41、41に回転自在に連結されているとともに、リンク部材45の他端部は、駆動軸10と直交する方向に延びる第2の連結ピン47により斜板24の一対のアーム43、43に回転自在に連結されている。つまり、ロータ21の一対のアーム41、41には、第1の連結ピン46を回転自在に軸支する第1の軸受孔41aが設けられ、リンク部材45の一端部には、第1の連結ピン46を圧入により固定する固定孔(図示せぬ)が設けられている。また、斜板24の一対のアーム43、43には、第2の連結ピン47を回転自在に軸支する第2の軸受孔43aが設けられ、リンク部材45の他端部には、第2の連結ピン47を圧入により固定する固定孔(図示せぬ)が設けられている。
「斜板の傾動ガイド孔」
次に斜板24の駆動軸10への装着状態を図4および図5を参照しつつ説明する。図4は斜板の傾動ガイド孔と駆動軸との関係を説明する断面図であって(a)は斜板の傾斜角が最大のときの図、(b)は斜板の傾斜角が最小のときの図である。図5は斜板のハブを示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)中のV−V線に沿う断面図、(c)は(a)中のV−V線に沿って一部を破断したハブの斜視図である。
斜板24は、図4に示すように駆動軸10を傾動ガイド孔35に貫通させて駆動軸10に装着されている。傾動ガイド孔35は、最も径の小さいくびれ部35cを境界にして、後側開口35aと、前側開口35bと、を組み合わせた形状をなしている。後方開口35aおよび前方開口35bはそれぞれ断面が長円状に形成され、くびれ部35cからそれぞれの開口端に向けて除々に長円の長辺が長くなっている。そして、傾動ガイド孔35の内周面には、図5(a)に示すように平行に対峙する一対の傾動ガイド面37、37が設けられている。この傾動ガイド面37、37に沿って、駆動軸10に対して斜板24が傾動する(図4(a)、図4(b)参照)。
「斜板のリターンスプリングの座部」
次に、ターンスプリング51、52の座部について詳しく説明する。
上述したように、第1のリターンスプリング51は、駆動軸10に固定された第1の座部61としてのCリング61と、斜板24に設けられた第2の座部62との間に圧縮保持されている。また、第2のリターンスプリング52は、ロータ21に形成された第3の座部63と、斜板24に設けられた第4の座部64と、の間に圧縮保持されている。
第2の座部62は、傾動ガイド面37、37と平行な面に沿う断面構造が、傾動ガイド孔35の中心線35Xに対して非対称となっている。より具体的には、第2の座部62は、傾動ガイド面37、37と平行な面に沿う断面構造が、連結機構側の部分62aよりも連結機構逆側の部分62bが、第1の座部61から離れる方向に凹設されている。ここで、図中の仮想線R62aは、第2の座部62のうちの連結機構側の部分62aを、中心線を中心にして対称に折り返した場合の位置を示すものである。この仮想線R62aからも明かなように、第2の座部62は、傾動ガイド面37、37と平行な面に沿う断面構造が、連結機構側の部分62aよりも連結機構逆側の部分62bが、第1の座部61から離れる方向に凹設されている。
なお、斜板24に設けられた第4の座部64が、傾動ガイド面37と平行な面に沿う断面構造でみて、傾動ガイド孔の中心線35Xに対して対称形状になっている。
このような構造により、第2の座部62が連結機構側62aと連結機構逆側62bとが対称形状である構造(仮想線R62a参照)に比べ、図4(b)に示すような斜板24が最小傾斜角近傍に位置する際には、第1の座部61と第2の座部62との間の間隔d1(d1>d2)が大きくなる。そのため、斜板24の最小傾斜角近傍における第1のリターンスプリング51の弾性復元力が小さくなり、従来に比べて第1のリターンスプリング51を弱くすることなく又は第2のリターンスプリング52を強くすることなく、斜板24を最小傾斜角に安定して維持しやすくなる。
以下、本実施形態の効果をまとめる。
本実施形態の可変容量圧縮機1、駆動軸10と、前記駆動軸10に固定されて一体に回転する回転部材21と、前記駆動軸10に対して傾動ガイド面37、37に沿って傾斜自在に取り付けられた斜板24と、前記回転部材21の回転トルクを前記斜板24に伝達しつつ前記斜板24の傾動を許容する連結機構40と、前記斜板24の回転運動に伴って往復動するピストン29と、前記駆動軸10に固定された第1の座部61と前記斜板24に設けられた第2の座部62との間に圧縮保持され、前記斜板24を傾斜角が大きくなる方向に付勢する第1のリターンスプリング51と、前記駆動軸10に固定されたロータに形成された第3の座部63と前記斜板24に設けられた第4の座部64との間に圧縮保持され、前記斜板24を傾斜角が小さくなる方向に付勢する第2のリターンスプリング52と、を備えて構成されている。そして、前記斜板24に設けられた第2の座部62は、前記傾動ガイド面37、37と平行な面に沿う断面構造が、前記傾動ガイド孔35の中心線35Xに対して非対称であり、前記連結機構側62aよりも前記連結機構逆側62bが、前記第1の座部61から離れる方向に凹設されている。
そのため、図4(b)に示すように斜板24が最小傾斜角近傍に位置する際には、第2の座部62が連結機構側62aと連結機構逆側62bとが対称形状である構造(図4(b)中の仮想線R62a参照)に比べ、第1の座部61と第2の座部62との間の間隔d1(d1>d2)が大きくなる。結果、斜板24の最小傾斜角近傍における第1のリターンスプリング51の弾性復元力が小さくなり、従来に比べて第1のリターンスプリング51を弱くすることなく又は第2のリターンスプリング52を強くすることなく、斜板24を最小傾斜角に安定して維持しやすくなる。
(第2実施形態)
図6は第2実施形態の可変容量圧縮機の斜板のハブを示す図4(b)相当の図である。
この第2実施形態では、斜板24に設けられた第2の座部62が、傾動ガイド面37と平行な面に沿う断面構造でみると、傾動ガイド孔の中心線35Xに対して対称形状であり、逆に、斜板24に設けられた第4の座部64が、前記傾動ガイド面(37、37)と平行な面に沿う断面構造でみると、前記傾動ガイド孔の中心線35Xに対して非対称である点で、第1実施形態と異なっている。
第2実施形態の第4の座部64は、より具的的には、傾動ガイド面37と平行な面に沿う断面構造が、連結機構側の部分64aが連結機構逆側の部分64bよりも、第3の座部63側に突出している。
このような第2実施形態によれば、第4の座部64が連結機構側64aと連結機構逆側64bとが対称形状である構造(仮想線R64b参照)に比べ、斜板24が最小傾斜角近傍に位置する際には、第3の座部63と第4の座部64との間の間隔が小さくなる。そのため、斜板24の最小傾斜角近傍における第2のリターンスプリング51の弾性復元力が大きくなり、従来に比べて第1のリターンスプリング51を弱くすることなく又は第2のリターンスプリング52を強くすることなく、斜板24を最小傾斜角に安定して維持しやすくなる。
(第3実施形態)
図7は第3実施形態の可変容量圧縮機の斜板のハブを示す図4(b)相当の図である。
第3実施形態では、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせた構造をしている。つまり、第2の座部62および第4の座部64が、傾動ガイド面37と平行な面に沿う断面でみて、傾動ガイド孔の中心線35Xに対して非対称となっている。より具的的には、第2の座部62は、傾動ガイド面37、37と平行な面に沿う断面構造が、連結機構側の部分62aよりも連結機構逆側の部分62bが、第1の座部61から離れる方向に凹設されており(仮想線R62a参照)、また、第4の座部64は、傾動ガイド面37と平行な面に沿う断面構造が、連結機構側の部分64aが連結機構逆側の部分64bよりも、第3の座部63側に突出している(仮想線R64b参照)。
このような第3実施形態によれば、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせた効果が得られる。
なお、本発明は上述した実施形態のみに限定解釈されるものではない。
例えば、上述の実施形態では別部材の斜板本体26とハブ25とを組み合わせて斜板24を構成しているが、本発明では例えば予め一体成形された斜板24であってもよい。
また、上述の実施形態では、スワッシュ式(回転斜板にピストンを係合させた構造)を用いているが本発明ではワブル式(回転斜板に回転自在に装着されたほぼ非回転となるソケットプレートにピストンを係合させた構造)を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、斜板を直接駆動軸に装着した例であったが、斜板をスリーブを介して装着した構造であっても、斜板に第2の座部または第4の座部を形成することで本発明を適用できる。
また、上述の実施形態では、傾動ガイド面37は斜板24の傾動ガイド孔35内に形成されているが、斜板の傾動方向をガイド規制するものであれば連結機構内(例えばリンク部材45とアーム41、43との摺動接触面も本発明の傾動ガイド面に相当するし、また例えば、スリーブを備える圧縮機1にあっては、スリーブと斜板との間に形成された傾動ガイド面であってもよく、その他の部位に設けられていても無論よい。
また、本発明の技術的範囲に属する限りその他の種々の態様で本発明は実施し得る。
図1は本発明の第1実施形態にかかる可変容量圧縮機の断面図であって、最大容量運転時(斜板が最大傾斜角の状態)を示す図。 図2は同可変容量圧縮機の断面図であって、最小容量運転時(斜板が最小傾斜角の状態)を示す図。 図3は連結機構を介して斜板とロータと駆動軸とをサブアッセンブリしたアッセンブリ体の概略斜視図。 図4は同可変容量圧縮機の斜板の傾動ガイド孔と駆動軸との関係を説明する断面図であって、図4(a)は斜板の傾斜角が最大のときの図、図4(b)は斜板の傾斜角が最小のときの図。 図5は同可変容量圧縮機の斜板のハブを示す図であって、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)中のV−V線に沿う断面図、図5(c)は図5(a)中のV−V線に沿って一部を破断したハブの斜視図。 図6は本発明の第2実施形態の可変容量圧縮機の斜板のハブの断面図。 図7は本発明の第3実施形態の可変容量圧縮機の斜板のハブの断面図。
符号の説明
1…圧縮機
10…駆動軸
21…ロータ
24…斜板
29…ピストン
35…傾動ガイド孔
35a…後側開口
35b…前側開口
35c…くびれ部
37…傾動ガイド面
40…連結機構
51…第1のリターンスプリング
52…第2のリターンスプリング
61…第1の座部
62…第2の座部
62a…第2の座部のうち中心線よりも連結機構側の部分
62b…第2の座部のうち中心線よりも連結機構逆側の部分
R62a…62aを中心線を中心に対称に表示した場合の仮想線
63…第3の座部
64…第4の座部
64a…第4の座部のうち中心線よりも連結機構側の部分
64b…第4の座部のうち中心線よりも連結機構逆側の部分
R64b…64bを中心線を中心に対称に表示した場合の仮想線

Claims (4)

  1. 駆動軸(10)と、前記駆動軸(10)に固定されて一体に回転する回転部材(21)と、前記駆動軸(10)に対して傾動ガイド面(37、37)に沿って傾斜自在に取り付けられた斜板(24)と、前記回転部材(21)の回転トルクを前記斜板(24)に伝達しつつ前記斜板(24)の傾動を許容する連結機構(40)と、前記斜板(24)の回転運動に伴って往復動するピストン(29)と、前記駆動軸(10)に固定された第1の座部(61)と前記斜板(24)に設けられた第2の座部(62)との間に圧縮保持され、前記斜板(24)を傾斜角が大きくなる方向に付勢する第1のリターンスプリング(51)と、前記駆動軸(10)に固定された第3の座部(63)と前記斜板(24)に設けられた第4の座部(64)との間に圧縮保持され、前記斜板(24)を傾斜角が小さくなる方向に付勢する第2のリターンスプリング(52)と、を備えた可変容量圧縮機(1)であって、
    前記斜板(24)に設けられた第2の座部(62)は、前記傾動ガイド面(37、37)と平行な面に沿う断面構造が、前記傾動ガイド孔(35)の中心線(35X)に対して非対称であり、前記連結機構側(62a)よりも前記連結機構逆側(62b)が、前記第1の座部(61)から離れる方向に凹設されていることを特徴とする可変容量圧縮機(1)。
  2. 駆動軸(10)と、前記駆動軸(10)に固定されて一体に回転する回転部材(21)と、前記駆動軸(10)に対して傾動ガイド面(37、37)に沿って傾斜自在に取り付けられた斜板(24)と、前記回転部材(21)の回転トルクを前記斜板(24)に伝達しつつ前記斜板(24)の傾動を許容する連結機構(40)と、前記斜板(24)の回転運動に伴って往復動するピストン(29)と、前記駆動軸(10)に固定された第1の座部(61)と前記斜板(24)に設けられた第2の座部(62)との間に圧縮保持され、前記斜板(24)を傾斜角が大きくなる方向に付勢する第1のリターンスプリング(51)と、前記駆動軸(10)に固定された第3の座部(63)と前記斜板(24)に設けられた第4の座部(64)との間に圧縮保持され、前記斜板(24)を傾斜角が小さくなる方向に付勢する第2のリターンスプリング(52)と、を備えた可変容量圧縮機(1)であって、
    前記斜板(24)に設けられた第4の座部(64)は、前記傾動ガイド面(37、37)と平行な面に沿う断面構造が、前記傾動ガイド孔(35)の中心線(35X)に対して非対称であり、前記連結機構側(64a)が前記連結機構逆側(64b)よりも、前記第3の座部(63)側に突出していることを特徴とする可変容量圧縮機(1)。
  3. 駆動軸(10)と、前記駆動軸(10)に固定されて一体に回転する回転部材(21)と、前記駆動軸(10)に対して傾動ガイド面(37、37)に沿って傾斜自在に取り付けられた斜板(24)と、前記回転部材(21)の回転トルクを前記斜板(24)に伝達しつつ前記斜板(24)の傾動を許容する連結機構(40)と、前記斜板(24)の回転運動に伴って往復動するピストン(29)と、前記駆動軸(10)に固定された第1の座部(61)と前記斜板(24)に設けられた第2の座部(62)との間に圧縮保持され、前記斜板(24)を傾斜角が大きくなる方向に付勢する第1のリターンスプリング(51)と、前記駆動軸(10)に固定された第3の座部(63)と前記斜板(24)に設けられた第4の座部(64)との間に圧縮保持され、前記斜板(24)を傾斜角が小さくなる方向に付勢する第2のリターンスプリング(52)と、を備えた可変容量圧縮機(1)であって、
    前記斜板(24)に設けられた第2の座部(62)は、前記傾動ガイド面(37、37)と平行な面に沿う断面構造が、前記傾動ガイド孔(35)の中心線(35X)に対して非対称であり、前記連結機構側(62a)よりも前記連結機構逆側(62b)が、前記第1の座部(61)から離れる方向に凹設され、
    前記斜板(24)に設けられた第4の座部(64)は、前記傾動ガイド面(37、37)と平行な面に沿う断面構造が、前記傾動ガイド孔(35)の中心線(35X)に対して非対称であり、前記連結機構側(64a)が前記連結機構逆側(64b)よりも、前記第3の座部(63)側に突出していることを特徴とする可変容量圧縮機(1)。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の可変容量圧縮機(1)であって、
    前記駆動軸(10)が外部駆動源とクラッチを介さずに連結されたクラッチレスタイプであることを特徴とする可変容量圧縮機(1)。
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