JP2008238061A - 静電霧化装置 - Google Patents

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康訓 松井
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Abstract

【課題】発生した帯電微粒子液のラジカルなどの有効な成分を遠方まで搬送できる静電霧化装置を提供することを課題とするものである。
【解決手段】静電霧化装置Aは、放電電極11に液を供給し、放電電極11に高電圧を印加することで放電電極11に保持される液を霧化させて帯電微粒子液を発生し、発生直後の前記帯電微粒子液を冷却するための冷却手段30を備えている。また、冷却手段30は、発生直後の帯電微粒子液を凍結させるものである。また、冷却手段は、ペルチェ素子31を用いたものである。
【選択図】図1

Description

本願発明は、静電霧化現象によりナノメータサイズの帯電微粒子液を発生させる静電霧化装置に関するものである。
従来から帯電微粒子水を発生させるための静電霧化装置として特許文献1に示されている発明が知られている。この従来の静電霧化装置Aは、図7に示すように、放電電極11と、放電電極11に対向して位置する対向電極12と、放電電極11に水を供給する水供給手段とを備え、放電電極11と対向電極12との間に高電圧を印加することで放電電極11に保持される水を霧化させ、帯電微粒子水を発生させるようになっている。放電電極11に水を供給する水供給手段としては、吸熱体13により放電電極11を冷却して空気中の水分を放電電極11に結露させることにより放電電極11に結露水を生成させるものである。
また、特許文献2に示されているように、風を導入して効率的に帯電微粒子液を放出する発明が知られている。この従来の静電霧化装置Aは、図8に示すように、貯水部17に溜めた水を、毛細管現象を利用して放電電極11の先端まで搬送し、放電電極11に高電圧を印加することで放電電極11に保持される水を霧化させ、帯電微粒子水を発生させるものである。さらに、放電電極11の根元方向より送風装置5によって風を導入し、先端方向に設けられた帯電微粒子液吐出口51より効率的に帯電微粒子液を放出できるようにするとともに、遠方まで帯電微粒子液を搬送できるように構成されている。
特開2006−000826号公報 特開2006−205094号公報
上記の図7に示した従来例では、放電電極11と対向電極12との間の放電によるイオン風や室内の自然風などにより、放電電極11で霧化した帯電微粒子水は、ラジカル成分が活性化された状態で放出し搬送されるものである。
また、上記の図8に示した従来例では、送風装置5によって帯電微粒子液を遠方へ搬送するものであるが、ラジカル成分が活性化した状態で搬送されるものである。
よって、上記いずれの従来例においても、脱臭や花粉やダニなどのアレルゲンの不活化、除菌作用などに作用している帯電部位粒子液のラジカル成分は、マイナスイオンに比べると十分に長い寿命を持つが、ラジカル成分の活性を保ったまま搬送できる距離は限られ、広いスペースなどにおいては、遠方での能力が不足してしまうという課題があった。
本願発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、その目的は、発生した帯電微粒子液のラジカルなどの有効な成分を遠方まで搬送できる静電霧化装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明では、放電電極に液を供給し、放電電極に高電圧を印加することで放電電極に保持される液を霧化させて帯電微粒子液を発生する静電霧化装置において、発生直後の前記帯電微粒子液を冷却するための冷却手段を備えたことを特徴としている。
本願請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の静電霧化装置において、冷却手段は、前記発生直後の帯電微粒子液を凍結させるものであることを特徴としている。
本願請求項3記載の発明では、上記請求項1又は2記載の静電霧化装置において、冷却手段は、吸熱部と放熱部とを有し、吸熱部は、前記発生直後の帯電微粒子液を冷却するように設けられていることを特徴としている。
本願請求項4記載の発明では、上記請求項1又は2記載の静電霧化装置において、冷却手段は、吸熱部と放熱部を有し、吸熱部によって冷却された気体を放電電極近傍に導入することによって帯電微粒子液を冷却するものであることを特徴としている。
本願請求項5記載の発明では、上記請求項1乃至4のいずれか一項に記載の静電霧化装置において、冷却手段は、吸熱部を有するペルチェ素子を用いたものであることを特徴としている。
本願請求項6記載の発明では、上記請求項3乃至5のいずれか一項に記載の静電霧化装置において、吸熱部で生成した結露水を回収し確保する確保部と、前記確保された結露水を放電電極に供給するための搬送部とを備えたことを特徴としている。
本願請求項7記載の発明では、上記請求項1乃至6のいずれか一項に記載の静電霧化装置において、周囲環境の温度を計測する計測部と、計測された温度を基に冷却手段の駆動を制御する制御部とを備えたことを特徴としている。
本願請求項1記載の発明の静電霧化装置においては、発生直後の前記帯電微粒子液を冷却するための冷却手段を備えたので、発生した帯電微粒子液を冷却することができる。このことによって、発生した帯電微粒子液の活性化するタイミングが遅れるため、より遠くまで飛散させた後に帯電微粒子液の効果を発揮することができることができる。
本願請求項2記載の発明の静電霧化装置においては、特に、発生した帯電微粒子液を凍結することにより、帯電微粒子液が溶解してから活性化するために、活性化のタイミングをより遅らせることができる。このことによって、より遠くまで飛散させた後に、帯電微粒子液が活性化して効果を発揮することができる。
本願請求項3記載の発明の静電霧化装置においては、特に、冷却手段は、吸熱部と放熱部とを有し、吸熱部は、前記発生直後の帯電微粒子液を冷却するように設けられているので、冷却手段を小型な構造とすることが可能である。
本願請求項4記載の発明の静電霧化装置においては、特に、冷却手段は、吸熱部と放熱部を有し、吸熱部で冷却した気体を放電電極近傍に導入することによって帯電微粒子液を冷却するものであるので、帯電微粒子液が吸熱部側面に付着して結露してしまうことによる帯電微粒子液の損失を防止し、効率的に冷却した帯電微粒子液を発生して飛散させることができる。
本願請求項5記載の発明の静電霧化装置においては、特に、冷却手段は、ペルチェ素子を用いたものであるので、冷却手段を小型で簡易な構造とすることができるので、静電霧化装置の構造を小型で簡易的なものにすることができる。
本願請求項6記載の発明の静電霧化装置においては、特に、吸熱部で生成した結露水を回収し確保する確保部と、前記確保された結露水を放電電極に供給するための搬送部とを備えているので、放電電極に供給する液体がない場合でも、放電電極に結露水を供給することで帯電微粒子水を発生することができる。
本願請求項7記載の発明の静電霧化装置においては、特に、周囲環境の温度を計測する計測部と、前記温度を基に冷却手段の駆動を制御する制御部とを備えているので、周囲環境に応じた最適な冷却ができるとともに、帯電微粒子液の活性化するタイミングを変更することもできる。
図1〜図3は、本願発明の第1の実施形態である静電霧化装置を示している。静電霧化装置Aは、放電電極11に液を供給し、放電電極11に高電圧を印加することで放電電極11に保持される液を霧化させて帯電微粒子液を発生し、発生直後の前記帯電微粒子液を冷却するための冷却手段30を備えている。また、冷却手段30は、発生直後の帯電微粒子液を凍結させるものである。また、冷却手段30は、吸熱部32と放熱部33とを有するペルチェ素子31を用いたものであり、吸熱部32は、前記発生直後の帯電微粒子液を冷却するように設けられている。さらに、静電霧化装置Aは、吸熱部32で生成した結露水を回収し確保する確保部40と、前記確保された結露水を放電電極11に供給するための搬送部41とを備えている。そして、周囲環境の温度を計測する計測部42と、計測した温度を基に冷却手段30の駆動を制御する制御部43とを備えている。
以下、この実施形態の静電霧化装置をより具体的詳細に説明する。図1に示すように、静電霧化装置Aは静電霧化ユニット10、冷却手段30、確保部40、搬送部41、計測部42及び制御部43で構成されている。
静電霧化ユニット10は、冷却部14と放熱部15とペルチェモジュール16とを有するペルチェユニット13の冷却部14上に放電電極11を立設するとともに、この放電電極11の側方を囲むように断面円環状を成す保持部材19をペルチェユニット13に取り付け、保持部材19の先端開口縁部に対向電極12を固定させたものである。
ペルチェユニット13は、通電により冷却側及び放熱側を形成するペルチェモジュール16を用いたものであり、ペルチェモジュール16の冷却側に冷却部14が接続されており、ペルチェモジュール16の放熱側に放熱部15が接続されている。なお、冷却部14としては熱伝導率が高く且つ電気伝導率の低い(絶縁性の)材料を用い、放熱部15としては熱伝導率の高い材料(例えばアルミニウム)を用いる。
放電電極11は冷却部14上に立設されて円柱形状の部材であり、熱伝導率が高く且つ電気伝導率の高い材料(例えば銅)を用いてその先端は鋭利な円錐状となるように形成されている。なお、放電電極11の先端の放電部11aは、球状となるように形成されていてもよい。放電電極11には高電圧印加部(図示せず)より、例えば±2〜15kV程度の高電圧が印加され、保持部材19の先端開口縁部の放電電極11と対をなす位置に設置される対向電極12は放電電極11に印加される高電圧よりも十分に低い電圧が印加される。なお、対向電極12は、接地されていてもよい。このとき、対向電極12は静電霧化の安定のために存在することが望ましいが、放電電極11に印加される電圧が±10kV以上などのように十分に高い電圧であれば存在しなくても良い。
帯電微粒子水を発生させる原理は以下の通りである。まず、ペルチェモジュール16に通電を行い、冷却部14によって放電電極11を冷却する。放電電極11が露点温度よりも下回ると空気中の水分が放電電極11に結露し始める。このようにして放電電極11に結露水が十分に生成されると、放電電極11と対向電極12との間に高電圧を印加する。放電電極11と対向電極12との間に高電圧を印加すると、放電電極11の先端の放電部11aに生成された結露水が帯電し、この帯電した結露水にクーロン力が働き、この結露水が先端の尖った錐状に盛り上がる(テイラーコーン)。この時、印加される電圧が水の表面張力を超えて***、飛散(レイリー***)を起こさせることができる高電圧であれば、放電部11aに生成した結露水はテイラーコーン形状となってレイリー***を起こしてナノメータサイズの帯電微粒子水が発生するという静電霧化がなされ、大気中に放出される。
このようにして発生したナノメータサイズの帯電微粒子水は活性種(ヒドロキシラジカル、スパーオキサイド等)を持ったナノメータサイズの帯電微粒子水であるため、これを室内に放出することで、室内の空気の脱臭のみならず、室内壁面や衣類等に付着して壁面や衣類等の臭いを除去することができ、また、このような付着脱臭性能に加え、更に、アレルゲン除去性能、除菌性能等がある。
この場合、マイナスイオンを含んだミストを放出させるには、対向電極12を接地し、放電電極11に負の高電圧を印加するか、あるいは、対向電極12に正の高電圧を印加し、放電電極11を接地すればよい。また、プラスイオンを含んだミストを放出させるには、対向電極12を接地し、放電電極11に正の高電圧を印加するか、あるいは、対向電極12に負の高電圧を印加し、放電電極11を接地すればよい。
このペルチェモジュール16による結露の場合は、放電電極11の冷却効率向上のために、ペルチェモジュール16の反対側の表面からの熱を放出する放熱部15はフィン形状の放熱フィン15aを有し、また放熱部15への送風装置(図示せず)が存在することが望ましい。
図1に示すように、静電霧化装置Aは、放電電極11の先端の放電部11aで発生した帯電微粒子液を冷却する冷却手段30を備えている。冷却手段30は、発生した帯電微粒子液がイオン風により搬送される先に設けることが望ましい。本実施形態においては、帯電微粒子液は、放電部11aで発生し、対向電極12の中央の開口部12aを通り飛散するので、冷却手段30は、対向電極12の放電電極11とは逆側に配置されている。
ここで、冷却手段30は、通電により吸熱側及び放熱側を形成するペルチェ素子31を用いるもので構成することができる。ペルチェ素子31の吸熱側に吸熱部32が接続されており、吸熱部32を帯電微粒子液の通過する流路に面するように構成することによって、帯電微粒子液を冷却することができる。また、ペルチェ素子31の放熱側に放熱部33が接続されており、放熱部33は、放熱効率を高めるために、熱伝導率の高い材料(例えばアルミニウム)を用いている。さらに、放熱部33は、放熱効率を向上させるために、フィン形状とすることや、放熱部33への送風装置(図示せず)が存在することが望ましい。
さらに、冷却手段30は、帯電微粒子液が凍結するまで冷却する能力を有するものである。冷却手段30によって凍結された帯電微粒子は、活性化することなく、放電によって発生したイオン風によって遠方へ飛散していく。その後、飛散した凍結している帯電微粒子は、環境温度によって溶解される。遠方まで飛散した後に溶解した帯電微粒子液は、活性化して脱臭や除菌などの効果を発揮する。
また、吸熱部32の表面では、露点温度よりも下回ると空気中の水分が結露し始める。この発生した結露水は、十分に生成すると吸熱部32の表面を流れて確保部40によって確保される。確保された結露水は、搬送部41によって、放電部11aに搬送されて霧化に利用することが可能となる。搬送部41は、セラミックやフェルト材などの多孔質材料や非常に細い管を使用することによって、毛細管現象により液体を搬送することができる。また、ポンプなどの別のエネルギーによる液体の搬送を行う液体搬送装置を組合せてもよい。
さらに、静電霧化装置Aは、周囲の雰囲気中の温度である周囲温度を計測する計測部42と、計測結果に基づいて冷却手段30の冷却温度を制御する制御部43とを備えるものである。周囲温度が一定温度以下の場合には、帯電微粒子液は、冷却手段30を用いることなく凍結することがある。そこで、一定温度以下の場合には、冷却手段30の起動を停止し、一定温度以上の場合には、冷却手段30を起動する制御を行う。以下、この制御内容を図3に基づいて説明する。静電霧化装置Aは、起動すると、高電圧印加部(図示せず)によって、放電電極11と対向電極12との間に高電圧を印加される。制御部43は、高電圧印加部(図示せず)と電気的に接続されており、高電圧が印加されているか否かの信号を受信することができる(S100)。高電圧が印加されている場合には、計測部42によって周囲温度が検出され(S101)、一定温度以上の場合には、帯電微粒子液は環境温度によって凍結されることはないと判断して(S102)、冷却手段30を起動する(S103)。一方、周囲温度が一定温度以下の場合には、帯電微粒子液は環境温度によって凍結されると判断して(S102)、冷却手段30を停止する(S104)。また、高電圧の印加が停止した場合にも、冷却手段30は停止される(S105)。
したがって、発生直後の前記帯電微粒子液を冷却するための冷却手段30であるペルチェ素子31を備えたので、発生した帯電微粒子液を冷却することができる。このことによって、発生した帯電微粒子液の活性化するタイミングが遅れるため、より遠くまで飛散させた後に帯電微粒子液の効果を発揮することができることができる。
また、発生した帯電微粒子液を冷却手段30によって凍結することにより、帯電微粒子液が溶解してから活性化するために、活性化のタイミングをより遅らせることができる。このことによって、より遠くまで飛散させた後に、帯電微粒子液が活性化して効果を発揮することができる。
また、冷却手段30は、吸熱部32と放熱部33とを有するペルチェ素子31を用い、吸熱部32は、発生直後の帯電微粒子液を冷却するように設けられているので、冷却手段30を小型で簡易な構造とすることができるので、静電霧化装置Aの構造を小型で簡易的なものにすることができる。
さらに、吸熱部32で生成した結露水を回収し確保する確保部40と、前記確保された結露水を放電電極11に供給するための搬送部41とを備えているので、放電電極11に供給する液体がない場合でも、放電電極11に結露水を供給することで帯電微粒子水を発生することができる。
そして、周囲環境の温度を計測する計測部42と、前記温度を基に冷却手段30の駆動を制御する制御部43とを備えているので、周囲環境に応じた最適な冷却ができるとともに、帯電微粒子液の活性化するタイミングを変更することもできる。
なお、図2に示すように、冷却手段30に、冷媒などを用いて温度の高い物体から低い物体へ効率的に熱を移動させる熱交換器34を用いることもできる。この場合には、熱交換器34の吸熱側に吸熱部32が接続されており、吸熱部32を帯電微粒子液の通過する流路に面するように構成することによって、帯電微粒子液を冷却することができる。また、熱交換器34は、飛散する帯電微粒子液を凍結させる能力を有するものである。冷却手段30に熱交換器34を用いた場合には、電気的なエネルギーを熱エネルギーとして使用できるために、安定した条件で継続的に使用することができる。
図4は、本願発明の第2の実施形態である静電霧化装置を示している。ここでは、上記第1の実施形態と相違する事項についてのみ説明し、その他の事項(構成、作用効果等)については、上記第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
図4に示すように、静電霧化ユニット10は、霧化する対象である液体を予め貯水部17に貯水しておき、貯水部17から放電電極11まで液体を供給する吸い上げ式を用いたものである。この場合には、放電電極11の内部には、連通した空洞が形成されており、水頭圧又は毛細管現象を利用して、この空洞を放電電極11の先端の放電部11aまで液体が搬送される。この場合、放電電極11の下端が直接に貯水部17に挿設された構造となっている。なお、別部材である液体供給部材(図示せず)を介して貯水部17から放電電極11へ液体を供給する構造としてもよい。この場合、液体供給部材に、セラミックやフェルト材や金属等の多孔質部材やキャピラリ構造を有した部材を使用し、毛細管現象を利用した液供給を行うことができる。
なお、図5に示すように、冷却手段30に、熱交換器34を用いることもできる。
図6は、本願発明の第3の実施形態である静電霧化装置を示している。ここでは、上記第1及び第2の実施形態と相違する事項についてのみ説明し、その他の事項(構成、作用効果等)については、上記第1及び第2の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
図6に示すように、静電霧化装置Aは、静電霧化ユニット10、冷却手段30、送風装置37及び送風ダクト38で構成されている。
送風ダクト38は、整流用送風ダクト38aと、冷却用送風ダクト38bと、混合用送風ダクト38cと、放熱用送風ダクト38dとで構成されており、送風ダクト38内に空気流を発生させる送風装置37を備えている。
整流用送風ダクト38aは、静電霧化ユニット10の側面に設けられ、送風装置37によって発生した空気流を静電霧化ユニット10の側面より流入させて、放電電極11より対向電極12の中央の開口部12aを通る空気流を発生させている。
冷却用送風ダクト38bは、冷却手段30で冷却された空気を、放電電極11より対向電極12の中央の開口部12aを通る空気流に混合させるために、冷却手段30と混合用送風ダクト38cとを接続するものである。
混合用送風ダクト38cは、開口部12aの先端に備えられ、放電電極11より対向電極12の中央の開口部12aを通る空気流と、冷却用送風ダクト38b内を流れてきた冷却された空気とを混合させ、放電電極11で発生した帯電微粒子液を凍結させて遠方へ飛散させるものである。この場合に、帯電微粒子液を含む空気が静電霧化ユニット10へ逆流することのないように、空気流を乱さないように滑らかに合流させることが望ましい。
さらに、送風装置37によって発生される空気流を、放熱用送風ダクト38dによって冷却手段30の放熱部33に当てることで、放熱部33の冷却に用いることが可能である。このことによって、放熱部33の放熱を促進させて冷却手段30の冷却効率を向上させることができる。
本実施形態では、静電霧化ユニット10にペルチェユニット13を備え、放電電極11を冷却して結露水を供給するものであり、冷却手段30にペルチェ素子31を用いたものを示したが、図4及び図5に示したような、静電霧化ユニット10に、霧化する対象である液体を予め貯水部17に貯水しておき、貯水部17から放電電極11まで液体を供給する吸い上げ式を用いたものであってもよく、また、図2及び図5に示したような、冷却手段30に熱交換器34を用いたものとしてもよい。
したがって、冷却手段30は、冷却した気体を放電電極11近傍に導入することによって帯電微粒子液を冷却するものであるので、帯電微粒子液が吸熱部32側面に付着して結露してしまうことによる帯電微粒子液の損失を防止し、効率的に冷却した帯電微粒子液を発生して飛散させることができる。
本願発明の第1の実施形態である静電霧化装置における静電霧化ユニット及び冷却手段の構成を示すブロック構成図である。 本願発明の第1の実施形態の変形例である静電霧化装置における静電霧化ユニット及び冷却手段の構成を示すブロック構成図である。 本願発明の第1の実施形態である静電霧化装置における冷却手段の開始及び停止の判断処理のフローチャートである。 本願発明の第2の実施形態である静電霧化装置における静電霧化ユニット及び冷却手段の構成を示すブロック構成図である。 本願発明の第2の実施形態の変形例である静電霧化装置における静電霧化ユニット及び冷却手段の構成を示すブロック構成図である。 本願発明の第3の実施形態である静電霧化装置における静電霧化ユニット及び冷却手段の構成を示すブロック構成図である。 従来例である静電霧化装置の断面図である。 従来例である静電霧化装置の断面図である。
符号の説明
A 静電霧化装置
10 静電霧化ユニット
11 放電電極
12 対向電極
13 熱交換部
14 冷却部
15 放熱部
15a 放熱フィン
16 ペルチェモジュール
17 貯水部
18 水供給部材
19 保持部材
30 冷却手段
31 ペルチェ素子
32 吸熱部
33 放熱部
34 熱交換器
37 送風装置
38 送風ダクト

Claims (7)

  1. 放電電極に液を供給し、放電電極に高電圧を印加することで放電電極に保持される液を霧化させて帯電微粒子液を発生する静電霧化装置において、発生直後の前記帯電微粒子液を冷却するための冷却手段を備えたことを特徴とする静電霧化装置。
  2. 冷却手段は、前記発生直後の帯電微粒子液を凍結させるものであることを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
  3. 冷却手段は、吸熱部と放熱部とを有し、吸熱部は、前記発生直後の帯電微粒子液を冷却するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の静電霧化装置。
  4. 冷却手段は、吸熱部と放熱部を有し、吸熱部によって冷却された気体を放電電極近傍に導入することによって帯電微粒子液を冷却するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の静電霧化装置。
  5. 冷却手段は、吸熱部を有するペルチェ素子を用いたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
  6. 吸熱部で生成した結露水を回収し確保する確保部と、前記確保された結露水を放電電極に供給するための搬送部とを備えたことを特徴とする請求項3乃至5記載の静電霧化装置。
  7. 周囲環境の温度を計測する計測部と、計測された温度を基に冷却手段の駆動を制御する制御部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
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