JP2008233906A - 一般配信ネットワークに接続するための光ケーブル及びそのケーブルを接続する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一般配信ネットワークに接続するための光ケーブルが提供される。
【解決手段】1つ以上のメイン・光ファイバモジュール(11、12、13、14)であって、それぞれは、光ファイバ(111)と外部シース(110)とを含み、前記光ファイバは、前記外部シースによって取り囲まれた、1つ以上のメイン・光ファイバモジュールと、前記メイン・光ファイバモジュールを取り囲む保護カバー(2)とを含む、光ケーブル(100、101)であって、さらに、前記保護カバーの内部に内部光ケーブル(5)を含み、前記内部光ケーブルは、光ファイバ(53)の1つ以上の内部モジュール(52)を含み、内部光ケーブル(5)の1つ以上の内部モジュール(52)は、光ケーブルのメイン・光ファイバモジュールの少なくとも1つに接続されている、光ケーブル。
【選択図】図2
【解決手段】1つ以上のメイン・光ファイバモジュール(11、12、13、14)であって、それぞれは、光ファイバ(111)と外部シース(110)とを含み、前記光ファイバは、前記外部シースによって取り囲まれた、1つ以上のメイン・光ファイバモジュールと、前記メイン・光ファイバモジュールを取り囲む保護カバー(2)とを含む、光ケーブル(100、101)であって、さらに、前記保護カバーの内部に内部光ケーブル(5)を含み、前記内部光ケーブルは、光ファイバ(53)の1つ以上の内部モジュール(52)を含み、内部光ケーブル(5)の1つ以上の内部モジュール(52)は、光ケーブルのメイン・光ファイバモジュールの少なくとも1つに接続されている、光ケーブル。
【選択図】図2
Description
本発明は、一般配信ネットワークへの接続のための光ケーブル及びそのケーブルを接続する方法に関する。
本発明は、特に、前記一般配信ネットワークに複数のフィードポイントを接続する光ケーブルの分野に適用されるが、ここに限定されるものではない。
一例として、フィードポイントは、ブランチ・ネットワークをフィーディング(feeding)するブランチ接続ボックスまたは加入者構内に位置することができる。
特許文献1は、図1に示されているような光ケーブルの構造1を開示する。
光ケーブル1は、メイン・光ファイバモジュール11、12、13及び14を含み、これらのモジュールは、すべて断面が円形で、内部表面2bを示す閉鎖された保護カバー2aによって取り囲まれている。
それぞれのメイン・モジュール11、12、13または14は、外部シース110と、外部シース110内に含まれた複数の光ファイバ111とを有し、前記外部シース110は、低い動的摩擦係数を提供する材料で製造される。
メイン・光ファイバモジュールは、容易に抜き出すことができるよう、十分な隙間を許容する方式で、保護カバー2a内に配置される。
隙間は、保護カバー2a内に含まれた全てのメイン・光ファイバモジュールの断面の和によって構成される面積が、保護カバーの内部表面2bによって規定される断面の面積の75%未満となるようにする。
このような特徴は、光ケーブル1からそれぞれのメイン・モジュール11、12、13または14を抜き出すこと、及び長尺のメイン・モジュールを、接続ポイントまでマイクロ導管(microconduit)内に押し込むことを容易にする。
また、このような光ケーブルによって接続を行う通常の方法が、特許文献1に説明されている。
第1ステップにおいて、専用ツールを用いて、第1の領域の保護カバー2aに第1の開口が形成される。第1の開口は、保護カバー2aに含まれているメイン・光ファイバモジュール11、12、13及び14にアクセスするためのものである。
フィードポイントに向かって分岐されるべきメイン・光ファイバモジュールのうちの1つ11が選択され、第1の開口の付近で切断される。
第2ステップにおいて、光ケーブル1に沿って、第2の領域で保護カバー2aに第2の開口が形成され、これは第1の領域とは離間している。
第3ステップにおいて、前記メイン・モジュール11の部分が抜き出される。このために、メイン・モジュール11の切断部分が抜き出されるように、第2の開口を介してメイン・モジュール11が引っ張られる。
第4ステップにおいて、メイン・モジュール11の部分は、あらかじめ設けられたマイクロ導管に沿って、押されたり、引っ張られたり、あるいは吹き出されることにより、マイクロ導管内に挿入される。
マイクロ導管は、光ケーブル1が置かれるメイン導管と、加入者構内またはブランチ接続ボックスにあるフィードポイントとの間で延在される。
しかしながら、上述した第3の接続ステップの間に、メイン・光ファイバモジュール11、12、13及び14が光ケーブル1の保護カバー2a内に配置される方式は、低い動的摩擦係数を有する外部シース110の存在にもかかわらず、もつれ(tangling)と引っ掛かり(jamming)において欠点がある。
また、とりわけ保護カバー2aの損傷に起因する、光ケーブル1の内部へのほんの少しの浸入物があっても、上記メイン・モジュールを抜き出すことを困難とするのは確実である。
例えば、光ケーブル1の内部への泥の浸入によって一般的にはメイン・光ファイバモジュール11、12、13及び14が集まって固まるようになり、したがって、抜き出し難くなるようにさせる。
その結果として、長尺のメイン・光ファイバモジュールを抜き出し、単一光ケーブルの中から異なるメイン・光ファイバモジュールの多重の抜き出しを行って、それにより、それらをそれぞれのフィードポイントに容易に接続を行うことが、非常に難しくなる。
さらに、光ケーブル接続の、いわゆる「タッピング」法は、特許文献1に記載されているように、接続操作の数の点から最適ではない。
FR2887639
したがって、本発明のテーマによって解決されるべき技術的課題は、1つ以上のメイン・光ファイバモジュールを含み、それぞれのメイン・光ファイバモジュールは、光ファイバと外部シースとを含み、それぞれのメイン・モジュールの光ファイバは、前記外部シースによって取り囲まれている、光ケーブルであって、従来技術の問題点を回避する機能を有する光ケーブルを提供することである。
本発明によると、提起された技術的課題に対する解決策は、前記光ケーブルは、さらに、前記保護カバーの内部に内部光ケーブルを含み、前記内部光ケーブルは、光ファイバの1つ以上の内部モジュールを含み、内部光ケーブルの1つ以上の内部モジュールは、光ケーブルのメイン・光ファイバモジュールの少なくとも1つに接続されているということである。
「メイン・モジュール」という用語は、例えば、それぞれのブランチ・ネットワークをフィーディングするために、加入者構内またはブランチ接続ボックスに位置し、フィードポイントに接続する目的で、例えば、約100メートルにも達する長い距離にわたってファイバから抜き出すことのできる任意の光ファイバモジュールを意味する。
内部光ケーブルの端部は、接続手段によって、メイン・光ファイバモジュールに接続することができ、フィードポイントへの接続操作の間に、単一のメイン・モジュールの2つの異なる部分を引き出すことが可能となる。
光ケーブルの一方の端部において、光ケーブルにおける光伝送の連続性を提供するように、内部光ケーブルの内部モジュールの光ファイバは、メイン・光ファイバモジュールの光ファイバに都合よく接続することができる。言い換えれば、これは、端部ループを構成する。
例として、メイン・モジュールと内部モジュールとの間の接続手段は、溶接または機械的なコネクタによって具現することもできる。
特に好ましい実施形態において、光ケーブルは、それぞれに専用のチューブの内部に配置され、前記チューブの内部で自由である、n個(nは1≦n≦3の整数)のメイン・光ファイバモジュールと前記保護カバーの内部のキャリア・エレメントをさらに含み、前記チューブ(3)のそれぞれは、前記キャリア・エレメントと前記保護カバーとの間で静的に保持される。
有利には、それぞれのチューブのn個のメイン・モジュールは、n個の他のメイン・光ファイバモジュールと分離されており、これは言い換えれば、それぞれのチューブは、他のチューブのn個のメイン・モジュールから、自身のn個のメイン・モジュールを孤立させ、それによって、それらがフィードポイントに接続される間に、メイン・モジュールがもつれるおそれを著しく減らす。
チューブは、また、光ケーブルの内部への泥の浸入によって引き起こされる可能性のあるいずれの凝集(集まって固まること)からn個のメイン・モジュールを保護し、それによって、前記n個のメイン・モジュールの最適化された抜き出しを保証する。
さらに、それぞれのメイン・モジュールは、チューブ内部で摺動することができ、n個のメイン・モジュールは、十分なチューブの空洞内に配置されるため、前記チューブから容易に抜き出すことができる。
また、キャリア・エレメントは、メイン・モジュールに接続するとき、前記チューブに容易かつ迅速にアクセスすることができるように、前記エレメントの周りにおいてチューブの配置がまとめられることを可能とする。
結局、静的に保持されるチューブは、それぞれのチューブの内部からn個のメイン・モジュールを抜き出すことをより一層容易にさせる長所を有する。
これは、数多くのフィードポイントに対してメイン・光ファイバモジュールを接続することを容易にする。
好ましくは、nは1であり、または言い換えれば、それぞれのメイン・光ファイバモジュールは、それに専用のチューブ内に配置される。
このように、それぞれのメイン・光ファイバモジュールは、他の光ファイバモジュールから完全に孤立され、それによって、それらが接続されている間にもつれることを防止する。
これは、メイン・光ファイバモジュールの抜き出しを大幅に最適化する。
特定の実施形態において、メイン・モジュールの断面の面積は、チューブの内部表面の断面の面積の80%未満である。
このように、n個のメイン・モジュールは、そのチューブから、特に吹き出し法によって容易に抜き出すことができる。
他の特定の実施形態において、チューブは、キャリア・エレメントの周りに巻き付けられている。
当該分野における当業者に公知となった任意のタイプの構成、または言い換えれば、任意のタイプのねじれ、とりわけSまたはZ型のらせん状構成、あるいはS−Z型の逆転振動構成を用いることが可能である。
キャリア・エレメントの周りのチューブに対するS−Z型構成は、キャリア・エレメントの周りの多くのチューブに対するより一層容易でかつ迅速なアクセスを提供することから、特に好まれる。
本発明の特徴によると、キャリア・エレメントは、光ケーブルに優れた機械的な強度を提供する強化エレメントである。
例えば、強化エレメントは、選択的に覆う金属または強化纎維プラスチック(FRP)からなるコアタイプである。
変形として、キャリア・エレメントそれ自体も、前記内部光ケーブルであってもよく、メイン・光ファイバモジュールは、特に、内部光ケーブルと光ケーブルの保護カバーとの間に介在するモジュールである。
他の変形として、キャリア・エレメントは、また光ファイバであったり、メイン・モジュールまたは内部モジュールであったり、少なくとも1つの光ファイバまたはモジュールを選択的に含むチューブであってもよく、このような多様な形態のキャリア・エレメントは、本発明において説明されているとおりである。
好ましい実施形態において、光ファイバ、モジュール、またはチューブの前記キャリア・エレメントを取り囲むすべてのメイン・モジュールは、光ケーブルの構造を強化するために、金属または合成(FRP)コアによって支持されてもよい。
他の好ましい実施形態において、チューブは、ポリブチレンテレフタレート(PBT)及びポリカーボネート(PC)からなる。
しかしながら、前記チューブの材料は、そのようなタイプのポリマーに制限されることはなく、熱的に安定した他の熱可塑性ポリマーで製造することもできる。
また、チューブは、有利には、メイン・モジュールとの接続を行うときに、チューブを視覚的にもっと選択しやすくする着色剤及び/または銘刻(inscription)を、その外部表面に含むこともできる。
このようにして、銘刻と同様に、着色剤は、決してメイン・光ファイバモジュールの完全性に損傷を与えることがない。
別の特定の実施形態において、メイン・モジュールの外部シースは、裂きやすくするために充填されるポリマー材料からなる。
例示として、ポリマーは、ポリオレフィンであってもよく、特に、エチレンのポリマー及び/またはコポリマー、あるいはポリエステルであってもよい。
他の実施形態において、保護カバーは、ポリオレフィン、ポリエステル、またはポリアミド型の材料の、少なくとも1つの層を含む。
変形として、保護カバーは、外部層及び内部層を含む。
好ましくは、外部層は、高密度のポリエチレンからなり、内部層は、支持ストランド(supporting strand)からなっており、前記支持ストランドは、ポリエステルまたはアラミド型であってもよい。
さらに、例えば、波形鋼板からなる外装型(armoring type)の中間層が、外部層と内部層との間に介在することができる。
通常、チューブに対するアクセス性を提供するために、保護カバーを形成する多くの層は、切断しやすいことが必要である。
さらに、本発明は、本発明の光ケーブルを用いる接続方法を提供するものであって、その方法は、
光ケーブルのチューブを選択して、これを前記ケーブルの第1の領域で切断し、前記第1の領域で前記チューブのメイン・モジュールを切断するステップと、
ケーブルの第2の領域で前記チューブを切断するステップであって、第2の領域は、第1の領域と離間しているステップと、
吹き出し動作により、第2の領域で、メイン・モジュールの切断部分を、それに専用のチューブから抜き出すステップと、
抜き出されたメイン・モジュール部分を用いて、フィードポイントを光ケーブルに接続するステップと、を含む。
光ケーブルのチューブを選択して、これを前記ケーブルの第1の領域で切断し、前記第1の領域で前記チューブのメイン・モジュールを切断するステップと、
ケーブルの第2の領域で前記チューブを切断するステップであって、第2の領域は、第1の領域と離間しているステップと、
吹き出し動作により、第2の領域で、メイン・モジュールの切断部分を、それに専用のチューブから抜き出すステップと、
抜き出されたメイン・モジュール部分を用いて、フィードポイントを光ケーブルに接続するステップと、を含む。
特に有利な実現形態において、チューブの第1の切断領域から空気の流れを注入することにより、そのチューブから前記メイン・モジュールが抜き出される。
特定の実現形態において、接続方法は、第1及び/または第2の領域において、保護カバーに開口を形成することで構成されるステップを含む。
本発明のさらなる特徴及び利点は、添付の図面を参照して与えられ、本発明にかかる光ケーブルの例の後述する説明に基づいて現われるが、それに制限されるものではない。
図1は、上記で説明されており、理解を助けるために、本発明及び従来技術における共通の構成要素は、同一の参照符号が与えられている。
図2は、本発明の特定の実施形態を構成する光ケーブル10の断面図である。
ケーブル10は、9個のメイン・光ファイバモジュール11、12、13、14と、前記メイン・光ファイバモジュールを取り囲む保護カバー2とを含む。
それぞれのメイン・モジュールは、光ファイバ111を取り囲む外部シース110を含む。
「メイン・光ファイバモジュール」という用語は、容易に取り除かれるように、光ファイバの周りで必ずしも隙間なく閉まっているのではない外部ポリマーシースによって取り囲まれた、好ましくは1乃至16の範囲の数の、1つ以上の光ファイバを意味することに用いられる。
光ファイバは、通常、250マイクロメートル(μm)の直径を有する。
それぞれのメイン・モジュールは、それに専用のチューブ3の内部に延在され、前記メイン・モジュールは、前記チューブ内で自由である。
例えば、メイン・モジュール11の直径は、約1.1ミリメートル(mm)で、チューブ3の内部直径は、約1.7mmであって、したがって、前記メイン・モジュールの断面の面積は、前記チューブの内部表面の断面の面積の80%未満である。
ケーブルは、さらに、保護カバー2の内部に延在される纎維強化プラスチック(FRP)型の中央キャリア・エレメント4を含む。
このような中央位置は、光ケーブルをよりコンパクト化し、前記キャリア・エレメントの周りにおいてメイン・モジュールをまとめることをより容易にさせる。
他の実施形態(不図示)において、キャリア・エレメントは、必ずしもケーブルの中央に位置するものではない。
したがって、キャリア・エレメントに関連したメイン・光ファイバモジュールを含む複数の構成要素は、本発明の光ケーブルの保護カバー内で延在することができる。
キャリア・エレメント4の本質の機能は、その周りにおいて、多様なメイン・光ファイバモジュールをまとめることである。
図2に示されているように、それぞれのチューブ3は、キャリア・エレメント4の外部表面と当接し、保護層2によって保持される。
もちろん、すべてのチューブが、キャリア・エレメントと保護カバー2、特にその内部表面に必ずしも当接する必要はない。
例えば、それらは、キャリア・エレメント4と保護カバー2の内部表面のうちいずれか1つに当接することもできる。
静的に保持されるために、チューブ3が、保護層2とキャリア・エレメント4との間に介在することだけは、必須である。
チューブは、好ましくは、メイン・光ファイバモジュールを抜き出す間に、それぞれのチューブに対するアクセスを容易にするS−Z型ツイストを用いてキャリア・エレメントの周りに巻き付けられている。
このような型の巻き付けは、連続した長さのチューブ・セグメントに、左巻き付け(Sツイスト)及び右巻き付け(Zツイスト)が交互に施される。
図3は、本発明の他の特定の実施形態を構成する光ケーブル100の断面図である。
特に、これは、保護カバー及びキャリア・エレメントに関する可能な変形を提供するものであって、光ケーブル100の他の構成要素は、図2を参照して説明したのと同様である。
図3に示されているように、前記光ケーブル100の保護カバー2は、外部層21及び内部層22によって構成される。
例示によると、外部層21は、高密度のポリエチレンで形成され、内部層22は、例えば、ポリエステルのような支持ストランドの組み合わせである。
波形鋼板からなる外装型の中間層23は、外部層21と内部層22との間に介在される。
キャリア・エレメントは、それ自体として内部光ケーブル5である。前記内部光ケーブル5は、必ずしもフィードポイントに情報を伝達することに用いられるものではなく、これは言い換えれば、前記ポイントへの接続を行うために、必ずしもそこから長く抜き出すことで用いられるのではない。
様々なチューブ3が、前記内部光ケーブル5の保護外部層51と保護カバー2の内部層22との間に保持される。
このような内部の光ケーブル5は、さらに、複数の内部光ファイバモジュール52を含み、それぞれの内部モジュールは、複数の光ファイバ53を含む。
それぞれの内部モジュールの構成要素は、有利には、メイン・モジュールの構成要素と同様であってもよい。
また、前記内部光ケーブル5は、前記内部光ケーブル5の内部に延在する、剛性の中央エレメント54を有する。
外部層51は、すべての内部モジュール52と剛性の中央エレメント54とを取り囲んでおり、保護カバー2に対して用いられたのと同一の類型の材料で製造することができる。
図4は、本発明の他の特定の実施形態を構成する光ケーブル101の断面図である。
上述した図2及び図3と同様に、光ケーブル101は、メイン・光ファイバモジュール11、12、13、14で構成され、すべての前記メイン・モジュールは、前記メイン・光ファイバモジュールを取り囲む保護カバー2によって取り囲まれる。
それぞれのメイン・モジュールは、光ファイバ111を取り囲む外部シース110を含み、それぞれのメイン・モジュールは、本発明で上述したとおりである。
前記外部シース110は、特許文献1(FR2887639)に説明されているように、低い動的摩擦係数を与える材料で製造されてもよい。
光ケーブル101は、また、前記保護カバー2の内部に内部光ケーブル5を含み、前記内部光ケーブル5は、図3を参照して上述したとおりである。
前記内部光ケーブル5は、光ファイバ53の少なくとも1つの内部モジュール52を含む。
内部光ケーブル5の少なくとも1つの内部光ファイバモジュール52は、光ケーブル101のメイン・光ファイバモジュール11、12、13、14の少なくとも1つに接続される。
メイン・光ファイバモジュール11、12、13、14は、通常、抜き出しが容易にできるように、十分な隙間を有する方式で、保護カバー2の内部に配置される。
隙間は、保護カバー2に含まれるすべてのメイン・光ファイバモジュールと内部光ケーブルとの断面の和の面積が、保護カバー2の内部表面の断面の面積の80%未満となるようにする。
このような特徴は、好ましくは、光ケーブル101からそれぞれのメイン・モジュール11、12、13、14を抜き出し、マイクロ導管に沿って接続ポイントに長尺のメイン・モジュールを押し出すことを、より一層容易にさせる。
前記メイン・モジュールを抜き出して、接続することに用いられる技法は、特許文献1(FR2887639)に説明されている。
図2、図3及び図4に示されたメイン及び/または内部モジュール11、12、13、14、52の数と、光ファイバ111、53の数は、もちろん限定されるものではない。
本発明の前記光ケーブルに対する好ましい接続方法は、特許文献1(FR2887639)に説明されているように、「タッピング(tapping)」タイプである。
第1ステップにおいて、専用ツールを用いて、第1の領域の保護カバー2に第1の開口が形成される。
この開口は、保護カバー2内部に含まれたチューブ3へのアクセスを提供する。
メイン・モジュール11を含むチューブ3のうちの1つが選択されて、前記メイン・モジュールは、フィードポイントに転換されることが求められるモジュールである。
メイン・モジュール11のチューブ3は、前記メイン・モジュールへのアクセスを提供するために、光ケーブル10、100の第1の開口の近くで切断する。
第2ステップにおいて、専用ツールを用いて、第2の領域で、保護カバー2に第2の開口が形成される。
メイン・モジュール11のチューブは、前記メイン・モジュール11にアクセスするために光ケーブルの第2の領域の近くで切断され、第2の領域は、第1の領域から離間している。
光ケーブル10、100に沿った第1の領域と第2の領域との間の距離は、通常、何メートルから何十メートルの範囲内に収まるが、約100メートルになることもある。
第3ステップにおいて、メイン・モジュール11は、前記メイン・モジュールの切断された部分を抜き出すために、第2の領域から引っ張られる。
メイン・モジュール11の前記部分は、有利には、チューブ3が切断される前記第1の領域から前記チューブの内部に空気の流れを注入することによって、ケーブルの第2の領域から抜き出される。
第4ステップにおいて、フィードポイントは、抜き出されたメイン・モジュール部分を用いて、光ケーブル10、100に接続される。
図3及び図4に示されたそれぞれの光ケーブル100、101にいわゆる「タッピング」方法を適用すると、内部光ケーブル5は、有利には、単一メイン・光ファイバモジュールの異なる部分で2つの接続動作を行うことができるように、メイン・光ファイバモジュールがフィードされることを可能とする。
図5に示されているように、接続ループを形成するために、光ケーブル100、101の一端において内部光ケーブル5の内部モジュール52が接続手段6により光ケーブル100、101のメイン・光ファイバモジュールに接続されるとき、メイン・光ファイバモジュールのこのような重複使用が可能となる。
つまり、より一般的には、内部光ケーブル5の内部モジュール52の少なくとも1つの光ファイバ53は、光ケーブル100、101のメイン・モジュール11、12、13、14の光ファイバ111に接続される。
図5は、様々なメイン・モジュール11乃至16が、どのようにしてN個のビルディングI1乃至INに接続されるかに関する例を示した図である。
上述したタッピング方法によって行われる第1の接続動作は、メイン・モジュール11の部分11aをビルディングI1に接続し、メイン・モジュール12の部分12aをビルディングI1に接続し、メイン・モジュール13の部分13aをビルディングI2に接続し、メイン・モジュール14の部分14aをビルディングI2に接続し、メイン・モジュール15の部分15aをビルディングI4に接続し、メイン・モジュール16の部分16aをビルディングI4に接続する機能を遂行する。
ビルディングNに位置した、接続手段6を介した内部光ケーブル5とメイン・モジュール11乃至16との間のループによって、第2の接続動作もまた、同一のメイン・モジュール11乃至16の他の部分をタッピングすることにより行うことができる。
このように、第2の接続動作は、メイン・モジュール11の他の部分11bをビルディングIN−1に接続し、メイン・モジュール12の他の部分12bをビルディングIN−1に接続し、メイン・モジュール13の他の部分13bをビルディングIN−2に接続し、メイン・モジュール14の他の部分14bをビルディングIN−2に接続し、メイン・モジュール15の他の部分15bをビルディングIN−4に接続し、メイン・モジュール16の他の部分16bをビルディングIN−4に接続する機能を遂行する。
接続の目的で用いられていないメイン・モジュール11、12、13、14の部分11c、12c、13c、14cは、光ケーブル100、101の内部に残留する。
このような端部ルーピングは、特に有利な方式で、x回の接続動作を行うのに、x/2個のメイン・光ファイバモジュールのみを用いることで済むことを可能とする。
このように、内部光ケーブルと保護カバーとの間のメイン・光ファイバモジュールの総数を、大幅に制限することができる。
通常、ループから反対側の光ケーブルの端部、つまり、モジュール11乃至16がビルディングI1の横に取られる端部は、例示として、光ケーブル(図5には不図示)に対するフィード存在ポイントに接続される。
そのような存在ポイントは、当該技術分野における当業者に公知となっており、光学的にフィーディングするために前記光ケーブルに接続する機能を遂行する。
本発明は、上述した光ケーブルの例に限定されものではなく、本発明の説明における一般的な指示に基づいて想像することのできるすべての光ケーブルに、もっと一般に拡張される。
Claims (17)
- 光ケーブル(10、100)であって、
1つ以上のメイン・光ファイバモジュール(11、12、13、14)であって、それぞれのメイン・光ファイバモジュールは、光ファイバ(111)と外部シース(110)とを含み、前記光ファイバは前記外部シース(110)によって取り囲まれた、1つ以上のメイン・光ファイバモジュール(11、12、13、14)と、
前記メイン・光ファイバモジュールを取り囲む保護カバー(2)と、
を含み、
前記光ケーブル(10)は、さらに、前記保護カバー(2)の内部に内部光ケーブル(5)を含み、前記内部光ケーブルは、光ファイバ(53)の1つ以上の内部モジュール(52)を含み、内部光ケーブル(5)の1つ以上の内部モジュール(52)は、光ケーブル(10、100)のメイン・光ファイバモジュール(11、12、13、14)の少なくとも1つに接続されている、光ケーブル。 - それぞれに専用のチューブ(3)の内部に配置され、前記チューブ(3)の内部で自由である、n個(nは1≦n≦3の整数)のメイン・光ファイバモジュール(11、12、13、14)と
前記保護カバー(2)の内部のキャリア・エレメント(4)をさらに含み、
前記チューブ(3)のそれぞれは、前記キャリア・エレメント(4)と前記保護カバー(2)との間で静的に保持される、請求項1に記載の光ケーブル。 - nは1である、請求項2に記載のケーブル。
- 前記n個のメイン・モジュール(11、12、13、14)の断面の面積は、前記チューブ(3)の内部表面の断面の面積の80%未満である、請求項2または3に記載のケーブル。
- 前記チューブ(3)は、前記キャリア・エレメント(4)の周りに巻き付けられている、請求項2から4のいずれか1項に記載のケーブル。
- 前記キャリア・エレメント(4)の周りの前記チューブ(3)の構成は、S−Z型である、請求項5に記載のケーブル。
- 前記キャリア・エレメント(4)は、強化エレメントである、請求項2から6のいずれか1項に記載のケーブル。
- 前記キャリア・エレメント(4)は、前記内部光ケーブル(5)である、請求項2から6のいずれか1項に記載のケーブル。
- 前記チューブ(3)は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)及びポリカーボネート(PC)からなる、請求項2から8のいずれか1項に記載のケーブル。
- 前記チューブ(3)は、着色剤を含む、請求項2から9のいずれか1項に記載のケーブル。
- 前記外部シース(110)は、充填されたポリマー材料からなる、請求項1から10のいずれか1項に記載のケーブル。
- 前記保護カバー(2)は、外部層(21)及び内部層(22)を含む、請求項1から11のいずれか1項に記載のケーブル。
- 前記外部層(21)は、高密度ポリエチレンからなり、前記内部層(22)は、支持ストランドからなる、請求項12に記載のケーブル。
- 外装型の中間層(23)が、前記外部層(21)と前記内部層(22)との間に介在する、請求項12または13に記載のケーブル。
- 請求項1から14のいずれか1項に記載の光ケーブル(10、100)を用いて接続を行う方法であって、
光ケーブルのチューブを選択して、これを前記ケーブルの第1の領域で切断し、前記第1の領域で前記チューブのメイン・モジュールを切断するステップと、
前記ケーブルの第2の領域で前記チューブを切断するステップであって、前記第2の領域は、前記第1の領域と離間しているステップと、
吹き出し動作により、前記第2の領域で、前記メイン・モジュールの切断部分を、それに専用の前記チューブから抜き出すステップと、
前記抜き出されたメイン・モジュール部分を用いて、フィードポイントを前記光ケーブルに接続するステップと、
を含む方法。 - 前記メイン・モジュールは、前記チューブが切断された前記第1の領域から空気の流れを注入することにより、それに専用の前記チューブから抜き出される、請求項15に記載の方法。
- 前記第1及び/または第2の領域において、前記保護カバーに開口を形成することで構成されるステップを含む、請求項15または16に記載の方法。
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