JP2008233128A - アウトレット - Google Patents

Abstract

【課題】複合型のアウトレットを配設するに際し、壁面に取り付けた既設のアウトレットの殆んどをそのままの状態で使用できるようにする。
【解決手段】壁面に配設した既設のアウトレット前面に取付可能としたカバー体４を備えている。そして、このカバー体４は、内側に光コネクタＣ、Ｅ接続用の光アダプタＤが配設され、前面側に電気的接続のための接続口７が設けられ、下方側に前記光アダプタＤを介しての光学的接続のための光コネクタＣ接続用の接続口８が設けられることによって形成される。また、前記カバー体４は、既設のアウトレットの構成部品である取付枠１に固設した固定具３を介して化粧プレートＫ前面に固定される。
【選択図】図３

Description

本発明は、室内の各種電気機器を接続して電気的および光学的な信号の授受を行なうために、壁面に取り付けられたアウトレットに関する。

従来によるＬＡＮ用モジュラージャック、電話線、ＴＶ信号線等のアウトレットは、これを光学的な信号授受を可能とする複合型にするためには、例えば特許文献１に開示されているように、壁面に配設された既設のアウトレットボックスのプレート枠とフェイスプレートを、光ファイバーが収納されるコンセントプレートと置き換えて設置する。すなわち、少なくともアウトレットボックスと取付け枠の何れか一方は、既設のものをそのまま使用し、コンセントプレートを構成する光ファイバ収納プレートとカバープレートを取り付けることにより、新たに壁面に取付けのための開口を設けたり、補修をしたりするなどの付帯工事を行なうことなく光ファイバ接続機能を備えたアウトレットを設置することができる技術が存在する。
特開２００４−１５７２６３号公報

しかしながら、従来においては、壁面に取り付けられた既設のアウトレットボックスのプレート枠とフェイスプレートを、光ファイバーが収納されるコンセントプレートと置き換えるなど、これの構成部品の一部あるいは全部を取り外して新たな構成部品と置き換えるものであるから、既設のアウトレットから上記した複合型のアウトレットに変更する場合、作業に手間が掛かり、しかも部品点数が増えることから、コストも掛かってしまうという問題点を有していた。

そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、複合型のアウトレットを配設するに際し、主要な構成部品を取り外して新たな構成部品と置き換えること無く、したがって、壁面に取り付けられた既設のアウトレット部材を殆んど交換することなく使用することができ、これによって、配設作業が簡単となり、しかも部品点数が増えずに低コストとなるアウトレットを提供することを目的とする。

上述した課題を解決するため、本発明にあっては、壁面に配設された既設のアウトレット前面に取付可能としたカバー体を備え、該カバー体は、内側に光コネクタ接続用の光アダプタが配設されると共に、前面側に電気的接続のための接続口が設けられ、下方側に前記光アダプタを介しての光学的接続のための光コネクタ接続用の接続口が設けられて成ることを特徴とする。

また、前記カバー体は、既設のアウトレットの構成部品である取付枠に固設された固定具を介して化粧プレート前面に固定される。

本発明によれば、複合型のアウトレットを配設するに際し、主要な構成部品を取り外して新たな構成部品と置き換えること無く、したがって、壁面に取り付けられた既設のアウトレット部材を殆んど交換することなく使用することができ、これによって、配設作業が簡単となり、しかも部品点数が増えずに低コストとすることができる。

以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明する。
電気的な接続に用いられている一般的なアウトレットは、図１に示すように、壁面Ｂの中央開口部を介して壁面内側に内装されたアウトレットボックスＰ、例えば電話用モジュールジャックＭを取付固定した状態でアウトレットボックスＰの前面開口部１０側のネジ孔Ｒにネジ１２でネジ止め固定される取付枠１、該取付枠１にネジ止めされるホルダＨ、ホルダＨに前面から嵌め込む化粧プレートＫそれぞれを備えている。

また、前記取付枠１には、図１および図３に示すように、電話用モジュールジャックＭを介しての上下位置に略矩形状の開口部２が形成されており、この開口部２を介して固定具３が取付枠１に固定され、この固定具３を介して後述するカバー体４を取り付けている。

すなわち、取付枠１をアウトレットボックスＰの前面開口部１０に取り付ける前に、これら開口部２それぞれには、図６に示すような略矩形駒状の固定具３が後側から嵌め込められ、該固定具３の後面側両端に突設した段差型フランジ状の一対の係止部３ａが開口部２の段差状の被係止部２ａによって前側に抜脱されないように係止された状態としてから、取付枠１をアウトレットボックスＰの前面開口部１０に取り付けている。このとき、ホルダＨに前面から嵌め込まれた化粧プレートＫの中央開口部１１からは、上下にある固定具３の前面部分が露呈する。

尚、取付枠１には電話用モジュールジャックＭに加えてＬＡＮ用モジュラージャック、アンテナ端子等（いずれも不図示）を取付固定することができる。

本発明に係る複合型のアウトレットは、図３および図４に示すように、壁面Ｂに配設された既設のアウトレットに取り付けられた取付枠１用のホルダＨおよび化粧プレートＫを取り付けたままの状態で、内側中央に図１に示す光コネクタＣ接続用の光アダプタＤを配設可能としたカバー体４が前記した固定具３を介して取り付けられるようにしている。

すなわち、図２および図５に示すように、カバー体４は、後部開口した箱状枠型に形成され且つ前面中央で内側に凹んだ凹陥部５の上下位置には、固定具３のネジ孔３ｂ（図１および図３に示す）に合致した一対のネジ孔６が形成され、当該カバー体４の凹陥部５と側壁との間の環状の余剰スペースＳ（図３に示す）の一部（奥側）に光コネクタＣ接続用の光アダプタＤが縦向きとなって内挿配設される。

そして、カバー体４の凹陥部５内中央に電気的接続のための接続口７が設けられ、配設された光アダプタＤに対応する下方側には、当該光アダプタＤを介しての光学的接続のための光コネクタＣ接続用の接続口８が下向きに設けられると共に、光アダプタＤの上部には他方の光コネクタＥが接続されるものとなっている。

次に、以上のように構成された最良の形態についての組立、使用の一例について説明する。
複合型のアウトレットとするため、このカバー体４を既設のアウトレットに取り付けるに際し、図１に示すように、先ず、既設のアウトレットに取り付けられた取付枠１、ホルダＨ、化粧プレートＫおよびネジ１２をいったん取り外す。

そして、アウトレットボックスＰ内から前面に引き出された光ファイバケーブルＬ（図２および図３に示す）と光コネクタＥを接続すると共に、この光コネクタＥを、光コネクタＣ接続用の光アダプタＤに接続する。この光アダプタＤはカバー体４の環状の余剰スペースＳの一部（奥側）に縦向きとなって内挿配設される。

このとき、図３に示すように、光ファイバケーブルＬの余剰ケーブル部分は、カバー体４の環状の余剰スペースＳに沿って巻装収納される。

次いで、取付枠１の開口部２にそれぞれ固定具３を取り付けた後、その取付枠１を壁面ＢのアウトレットボックスＰの前面開口部１０に嵌合する。この後、ネジ１２を取付枠１のネジ孔を介してアウトレットボックスＰのネジ孔Ｒに螺合する。また、取付枠１にはホルダＨおよび化粧プレートＫをネジ止め固定する。

次いで、このカバー体４を化粧プレートＫの中央開口部１１全体を覆うように被せてから、カバー体４のネジ孔６から固定具３のネジ孔３ｂまでネジ９をねじ込み固定する。こうして複合型のアウトレットが既設のアウトレットの構成を殆んど変更することなくカバー体４をねじ込み固定するだけで簡単に形成される。

本発明を実施するための最良の形態におけるアウトレットの全体構成を示す分解斜視図である。 同じくアウトレットの正面図である。 図２中、Ｘ−Ｘ断面図である。 同じくアウトレットの斜視図である。 同じくカバー体の斜視図である。 同じく固定具の斜視図である。

符号の説明

Ｂ 壁面
Ｃ 光コネクタ
Ｄ 光アダプタ
Ｌ 光ファイバケーブル
Ｐ アウトレットボックス
Ｒ ネジ孔
Ｈ ホルダ
Ｋ 化粧プレート
Ｓ 余剰スペース
Ｍ 電話用モジュールジャック
１ 取付枠
２ 開口部
２ａ 被係止部
３ 固定具
３ａ 係止部
３ｂ ネジ孔
４ カバー体
５ 凹陥部
６ ネジ孔
７、８ 接続口
９ ネジ
１０ 前面開口部
１１ 中央開口部
１２ ネジ

Claims (2)

1. 壁面に配設された既設のアウトレット前面に取付可能としたカバー体を備え、該カバー体は、内側に光コネクタ接続用の光アダプタが配設されると共に、前面側に電気的接続のための接続口が設けられ、下方側に前記光アダプタを介しての光学的接続のための光コネクタ接続用の接続口が設けられて成ることを特徴とするアウトレット。
2. 前記カバー体は、既設のアウトレットの構成部品である取付枠に固設された固定具を介して化粧プレート前面に固定配置される請求項１記載のアウトレット。

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