JP2008232389A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の可動シーブの製造を容易に行うことができるようにして第1の可動シーブの生産性が低下するのを防止することができるベルト式無段変速機を提供すること。
【解決手段】固定シーブ40と可動シーブ46の外周端部の間に距離Wが形成されるようにプライマリプーリ38とセカンダリプーリ39を離隔させて設置し、シリンダ部材43の外筒部43Bを可動シーブ41と固定シーブ45の間に設置する。また、可動シーブ41を、プライマリシャフト32を取り囲むようにして設けられた内筒部41Aと、内筒部41Aと一体成形され内筒部41Aの軸方向端部から放射方向外方に突出する放射部41Bと、放射部41Bの放射方向外周端部に嵌合されたシール部材74とを含んで構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ベルト式無段変速機に関し、特に、第1の可動シーブの生産性を向上させることができるベルト式無段変速機に関する。
従来からベルト式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)が知られている。この種のベルト式無段変速機としては、図6に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6において、ベルト式無段変速機のプライマリプーリ111は、変速機ケース112にボールベアリング113、114を介して回転自在に支持されたプライマリシャフト115と、プライマリシャフト115に一体化された固定シーブ116と、プライマリシャフト115に軸方向に摺動自在、かつ軸回りの相対回転しないように装着された可動シーブ117と、可動シーブ117の背面に設けられ、可動シーブ117の背面との間に油圧シリンダ室118を画成するシリンダ部材119とを備えており、油圧シリンダ室118に対してオイルを流入・排出するのに伴って可動シーブ117を摺動させることで、固定シーブ116と可動シーブ117の互いに対向する斜面によって形成されるV字形状のプーリ溝128aを可変させるようになっている。
また、ベルト式無段変速機のセカンダリプーリ120は、変速機ケース112にボールベアリング121、122を介して回転自在に支持されたセカンダリシャフト123と、セカンダリシャフト123に一体化された固定シーブ124と、セカンダリシャフト123に軸方向に摺動自在、かつ軸回りの相対回転しないように装着された可動シーブ125と、可動シーブ125の背面との間に油圧シリンダ室126を画成するシリンダ部材127とを備えており、油圧シリンダ室126にオイルを流入・排出するのに伴って可動シーブ125を摺動させることで、固定シーブ124と可動シーブ125の互いに対向する斜面によって形成されるV字形状のプーリ溝128bを可変させるようになっている。
また、プーリ溝128aおよびプーリ溝128bには伝動ベルト129が巻き掛けられており、可動シーブ117および可動シーブ125を摺動させてプーリ溝128a、128bの溝幅を拡大・縮小させることにより、変速を行うように構成されている。
具体的には、プライマリプーリ111のプーリ溝128aの幅が小さく(プーリ径が大きく) セカンダリプーリ120のプーリ溝128bの幅が大きく(プーリ径が小さい)、セカンダリプーリ120の回転数がプライマリプーリ111の回転数よりも高くなる場合に増速となり、プライマリプーリ111のプーリ溝128aの幅が大きく(プーリ径が小さく)セカンダリプーリ120のプーリ溝128bの幅が小さく(プーリ径が大きく)、セカンダリプーリ120の回転数がプライマリプーリ111の回転数よりも低くなる場合に減速となる。
ところで、このような構成を有するベルト式無段変速機においては、増速時にセカンダリプーリ120の油圧シリンダ室126がセカンダリシャフト123を中心に高速で回転するために、遠心力により生じる油圧、所謂、遠心油圧が油圧シリンダ室126に作用して、油圧シリンダ室126の油圧が制御目標である油圧よりも高圧になることがある。
この結果、伝動ベルト129の挟圧力が必要以上に増大してしまい、変速を行う際に、油圧シリンダ室118に伝動ベルト129の挟圧力が増大した分に相当する油圧を供給しなければならなくなり、変速の制御性を低下させてしまう。
このような不具合を解消するために、油圧シリンダ室118の有効受圧面積を油圧シリンダ室126の有効受圧面積よりも大きく設定し、油圧シリンダ室126に作用する遠心油圧を小さくするとともに、油圧シリンダ室118に最適な油圧を作用させることにより、油圧シリンダ室126に供給する油圧が高圧になるのを防止するようにしている。
また、油圧シリンダ室118の有効受圧面積を増大させることによって可動シーブ117の外形形状が大型化してしまうのを防止する必要がある。このような要求を満足させるために、可動シーブ117の外周端部に、シリンダ部材119側に向かって延在するフランジ部117aとフランジ部117aの延在方向先端部に形成されたピストン部117bとを設けるとともに、シリンダ部材119の外周端部に可動シーブ117に向かって延在する外筒部119aを設け、ピストン部117bを外筒部119aの内周面に沿って摺動させるようにしている。
また、フランジ部117aを設ける必要があるのは、フランジ部117aが無いと外筒部119aが固定シーブ124と干渉してしまうからである。すなわち、無段変速機は、プーリ径を最小変速比から最大変速比まで間で可変させるときに伝動ベルト129の曲げ半径がなるべく小さくならないようにして伝動ベルト129を保護する必要がある。
このため、同一寸法の長さの伝動ベルトを使用する場合には、プライマリプーリ111とセカンダリプーリ120をなるべく近接させて配置し、最小変速比から最大変速比までプーリ径が変化したときの伝動ベルト129の曲げ半径が大きくなるように設定することができる。
すなわち、プライマリプーリ111とセカンダリプーリ120を近接させて配置した場合には、プライマリプーリ111とセカンダリプーリ120を離して配置した場合に比べて、予め伝動ベルト129の曲げ半径を大きくした状態でプライマリプーリ111とセカンダリプーリ120に巻き掛けることができる。
したがって、可動シーブ117の外形形状の大型化を招来せずに伝動ベルト129の曲げ半径を大きくするため、可動シーブ117の外周端部にフランジ部117aを設け、外筒部119aが固定シーブ124と干渉しないようにする必要がある。
また、可動シーブ117は、フランジ部117aおよびピストン部117bを含めて鍛造等によって一体成形されるのが一般的である(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−132550号公報 特開2002−106658号公報
しかしながら、このような従来のベルト式無段変速機にあっては、可動シーブ117を鍛造等によって一体成形しているため、可動シーブ117の外周端部に長めのフランジ部117aを成形する作業が面倒であることから可動シーブ117の生産性が低下してしまうという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、第1の可動シーブの製造を容易に行うことができるようにして第1の可動シーブの生産性が低下するのを防止することができるベルト式無段変速機を提供することを目的とする。
本発明に係るベルト式無段変速機は、(1)入力軸に固定された第1の固定シーブと、前記第1の固定シーブに対して前記入力軸の軸方向に対向するとともに前記入力軸に対して軸方向に移動自在に設けられ、一体成形により製造される第1の可動シーブとを有するプライマリプーリと、前記入力軸に対して下方に配置された出力軸に固定された第2の固定シーブと、前記第2の固定シーブに対して前記出力軸の軸方向に対向し、前記出力軸に対して軸方向に移動自在に設けられた第2の可動シーブとを有するセカンダリプーリと、前記第1の固定シーブおよび前記第1の可動シーブの対向面に形成されたV字形状の第1のプーリ溝と前記第2の固定シーブおよび前記第2の可動シーブの対向面に形成されたV字形状の第2のプーリ溝に巻き掛けられた伝動ベルトと、前記第1の可動シーブの対向面と反対側の背面に設けられ、前記第1の可動シーブの背面との間で所定の有効受圧面積の油圧シリンダ室を画成する第1のシリンダ部材と、前記第2の可動シーブの対向面と反対側の背面に設けられ、前記第2の可動シーブの背面との間で前記所定の有効受圧面積よりも小さい有効受圧面積の油圧シリンダ室を画成する第2のシリンダ部材とを備え、前記第1のシリンダ部材の放射方向外周端部に前記第1の可動シーブ側に向かって延在する外筒部が設けられ、前記第1の可動シーブの放射方向外周端部が前記第1のシリンダ部材の外筒部の内周面に沿って移動するようにしたベルト式無段変速機において、前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリを離隔させて設置し、前記外筒部を前記第1の可動シーブと前記第2の固定シーブの間に設置したものから構成されている。
この構成により、プライマリプーリとセカンダリプーリを離隔させて設置し、第1のシリンダ部材の外筒部を第1の可動シーブと第2の固定シーブの間に設置したので、従来のように第1のシリンダ部材の外筒部と第2の固定シーブが干渉するのを防止することができる。
また、第1のシリンダ部材の外筒部と第2の固定シーブが干渉するのを防止することができるので、第1の可動シーブの放射方向外周端部にフランジ部を設けるのを不要にして、第1のシリンダ部材の外筒部の内周面に沿って第1の可動シーブの放射方向外周端部を摺動させることができる。
したがって、第1の可動シーブを鍛造等によって一体成形で容易に製造することができ、第1の可動シーブの生産性が低下するのを防止することができる。
また、本発明に係るベルト式無段変速機は、(1)において、(2)前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリの離隔距離は、前記第1のシリンダ部材の外筒部の板厚よりも大きい距離であるものから構成されている。
この構成により、プライマリプーリとセカンダリプーリの離隔距離を第1のシリンダ部材の外筒部の板厚よりも大きくしたので、外筒部が第2の固定シーブに干渉するのを防止することができ、プライマリプーリとセカンダリプーリを円滑に回転させることができる。
また、最大変速比から最小変速比までの間で伝動ベルトを曲げ半径が小さくならない程度にプライマリプーリとセカンダリプーリの離隔距離を設定することにより、予め伝動ベルトの曲げ半径を大きくした状態でプライマリプーリとセカンダリプーリに伝動ベルトを巻き掛けるようにして、伝動ベルトを保護することができる。
また、本発明に係るベルト式無段変速機は、(1)(2)において、(3)前記第1の可動シーブは、前記入力軸を取り囲むようにして設けられた内筒部と、前記内筒部と一体的に設けられ前記内筒部の軸方向端部から放射方向外方に突出する放射部と、前記放射部の放射方向外周端部に嵌合されたシール部材とを備え、前記放射方向外周端部が前記シール部材を介して前記第1のシリンダ部材の外筒部の内周面に沿って移動するものから構成されている。
この構成により、可動シーブを、入力軸を取り囲むようにして設けられた内筒部および内筒部と一体成形され内筒部の軸方向端部から放射方向外方に突出する放射部から構成したので、放射部を略直線状に形成することができ、従来のような長めのフランジ部を不要にできる。このため、第1の可動シーブを鍛造等によって一体成形で容易に製造することができ、第1の可動シーブの生産性が低下するのを防止することができる。
また、本発明に係るベルト式無段変速機は、(1)から(3)において、(4)前記第1の可動シーブの放射方向外周端部は平面状に形成され、前記放射方向外周端部に前記シール部材が嵌合される凹部が形成されるものから構成されている。
この構成により、第1の可動シーブの放射方向外周端部が平面状に形成されるので、1回の切削加工によってシール部材の保持部を設定することができる。
本発明は、第1の可動シーブの製造を容易に行うことができるようにして第1の可動シーブの生産性が低下するのを防止することができるベルト式無段変速機を提供することができる。
以下、本発明に係るベルト式無段変速機の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1から図5は本発明に係るベルト式無段変速機の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。図1は発明に係るベルト式無段変速機が適用された車両1の一部を示す概略構成図であり、本実施の形態のベルト式無段変速機が適用される車両1は、所謂、FF車(フロントエンジンフロントドライブ:エンジン前置き前輪駆動車両)として構成されており、駆動源としてのエンジン2を備えている。
エンジン2としては、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジン、水素エンジン、あるいは、バイフューエルエンジン等を採用することができるが、本実施の形態では、エンジン2としてガソリンエンジンが用いられるものとして説明する。
図1において、車両1は、横置きに設置されたエンジン2の側方に配置され、エンジン2のクランクシャフト3に連結されるトランスアクスル4を備えており、トランスアクスル4は、トランスアクスルハウジング5、トランスアクスルケース6およびトランスアクスルリヤカバー7を含んで構成されている。なお、トランスアクスルケース6およびトランスアクスルリヤカバー7は変速機ケースを構成している。
トランスアクスルハウジング5は、エンジン2の側方に配置されており、トランスアクスルケース6はトランスアクスルハウジング5のエンジン2とは反対側の開口端に固定されている。
また、トランスアクスルリヤカバー7は、トランスアクスルケース6のトランスアクスルハウジング5とは反対側の開口端に固定されている。そして、トランスアクスルハウジング5の内部には、トルクコンバータ8が配置されており、トランスアクスルケース6およびトランスアクスルリヤカバー7の内部には、前後進切換機構9、本発明に係るベルト式無段変速機(以下、単にCVTという)10、差動装置11が配置されている。
トルクコンバータ8は、ドライブプレート12およびドライブプレート12を介してエンジン2のクランクシャフト3に固定されるフロントカバー13を備えており、フロントカバー13にはポンプインペラ14が取付けられている。
また、トルクコンバータ8はポンプインペラ14と対向する状態で回転可能なタービンランナ15を備えており、タービンランナ15は、クランクシャフト3と略同軸に延びる入力シャフト16に固定されている。
また、ポンプインペラ14およびタービンランナ15の内側にはステータ17が配置されており、ステータ17の回転方向は、ワンウェイクラッチ18によって一方向にのみ設定されるようになっている。
また、ステータ17には、ワンウェイクラッチ18を介して中空軸19が固定されており、入力シャフト16は、この中空軸19の内部に挿通されている。そして、入力シャフト16のフロントカバー13側の端部には、ダンパ機構20を介してロックアップクラッチ21が取付けられている。
ポンプインペラ14、タービンランナ15およびステータ17は、作動液室を画成しており、この作動液室には、トルクコンバータ8と前後進切換機構9との間に配置されたオイルポンプ22から作動液が供給されるようになっている。
また、エンジン2が作動し、フロントカバー13およびポンプインペラ14が回転すると、作動液の流れによりタービンランナ15が引きずられるようにして回転し始めるようになっており、ステータ17は、ポンプインペラ14とタービンランナ15との回転速度差が大きい時に、作動液の流れをポンプインペラ14の回転を助ける方向に変換するようになっている。
この動作により、トルクコンバータ8は、ポンプインペラ14とタービンランナ15との回転速度差が大きい時には、トルク増幅機として作動し、両者の回転速度差が小さくなると、流体継手として作動する。そして、車両1の発進後、車速が所定速度に達すると、ロックアップクラッチ21が作動され、エンジン2からフロントカバー13に伝達された動力が入力シャフト16に機械的、かつ直接に伝達される。また、フロントカバー13から入力シャフト16に伝達されるトルクの変動は、ダンパ機構20によって吸収される。
トルクコンバータ8と前後進切換機構9との間に設けられたオイルポンプ22は、ロータ23を備えており、このロータ23はハブ24を介してポンプインペラ14に接続されている。また、ハブ24は、中空軸19に対してスプライン嵌合されており、オイルポンプ22の本体25は、トランスアクスルケース6側に固定されている。したがって、エンジン2の動力は、ポンプインペラ14を介してロータ23に伝達されることになり、これにより、オイルポンプ22が駆動される。
前後進切換機構9はダブルピニオン形式の遊星歯車機構26を備えており、遊星歯車機構26は入力シャフト16のCVT10側の端部に取付けられたサンギヤ27と、サンギヤ27の外周側に同心状に配置されたリングギヤ28と、サンギヤ27と噛合する複数のピニオンギヤ29と、リングギヤ28およびピニオンギヤ29の双方と噛合する複数のピニオンギヤ30と、各ピニオンギヤ29、30を自転可能に保持し、かつ、ピニオンギヤ29、30をサンギヤ27の周囲で一体的に公転可能な状態に保持するキャリヤ31とを備えている。
前後進切換機構9のキャリヤ31はCVT10に含まれる入力軸としてのプライマリシャフト32に固定されており、キャリヤ31と入力シャフト16との間の動力伝達経路は、フォワードクラッチCRを用いて接続または遮断されるようになっている。また、前後進切換機構9は、リングギヤ28の回転・固定を制御するリバースブレーキBRを有している。
一方、CVT10は入力シャフト16と略同軸に延在するプライマリシャフト32と、プライマリシャフト32の下方に設けられ、プライマリシャフト32と平行に延在する出力軸としてのセカンダリシャフト33とを備えている。
プライマリシャフト32は、第1の軸受部材としての軸受34および第2の軸受部材としての軸受35によって回転自在に支持されており、セカンダリシャフト33は第3の軸受部材としての軸受36および第4の軸受部材としての軸受37によって回転自在に支持されている。そして、プライマリシャフト32にはプライマリプーリ38が設けられており、セカンダリシャフト33にはセカンダリプーリ39が設けられている。なお、本実施の形態の軸受34、35、36はボールジョイントから構成されている。
プライマリプーリ38は、プライマリシャフト32の外周部に一体に形成された第1の固定シーブとしての固定シーブ40およびプライマリシャフト32の外周部に摺動自在に装着された第1の可動シーブとしての可動シーブ41によって構成されており、固定シーブ40と可動シーブ41とは互いに対向し、固定シーブ40および可動シーブ41の間には第1のプーリ溝としての略V字形状のプーリ溝42が形成されている。
また、可動シーブ41は固定シーブ40に対してプライマリシャフト32の軸方向に移動自在となっており、CVT10は、可動シーブ41をプライマリシャフト32の軸方向に移動させて可動シーブ41および固定シーブ40を接近・離間させる第1のシリンダ部材としてのシリンダ部材43を備えている。
また、セカンダリプーリ39はセカンダリシャフト33の外周部に一体に形成された第2の固定シーブとしての固定シーブ45およびセカンダリシャフト33の外周部に摺動自在に装着された第2の可動シーブとしての可動シーブ46を備えており、固定シーブ45と可動シーブ46とは互いに対向し、固定シーブ45および可動シーブ46の間には第2のプーリ溝としての略V字形状のプーリ溝47が形成されている。
また、可動シーブ46は固定シーブ45に対してセカンダリシャフト33の軸方向に移動自在となっており、CVT10は可動シーブ46をセカンダリシャフト33の軸方向に移動させて可動シーブ46および固定シーブ45を接近・離間させる第2のシリンダ部材としてのシリンダ部材48を備えている。
また、プライマリプーリ38のプーリ溝42およびセカンダリプーリ39のプーリ溝47には、多数の金属製の駒および複数本のスチールリングにより構成される伝動ベルト49が巻き掛けられており、シリンダ部材43、48による油圧が別個に制御されることにより、プライマリプーリ38およびセカンダリプーリ39の溝幅が変更され、伝動ベルト49の巻き掛け半径が変化する。この結果、CVT10による変速比が所望の値に設定されると共に、伝動ベルト49の張力が調整される。
なお、セカンダリシャフト33を支持する軸受36はトランスアクスルリヤカバー7に固定されており、軸受36とセカンダリプーリ39との間には、パーキングギヤ50が設けられている。
また、CVT10のセカンダリシャフト33の外周部にはスプライン嵌合によってカウンタドリブンギヤ51が固定されており、このカウンタドリブンギヤ51を介して、CVT10から差動装置11に動力が伝達されるようになっている。
差動装置11はセカンダリシャフト33と平行に配置されたインターミディエートシャフト52を備えており、インターミディエートシャフト52は軸受53、54によって支持され、インターミディエートシャフト52にはセカンダリシャフト33のカウンタドリブンギヤ51と噛み合うカウンタドリブンギヤ56およびファイナルドライブギヤ57が固定されている。
また、差動装置11は中空のデフケース58を備えており、デフケース58は軸受59、60によって回転自在に支持されており、デフケース58の外周部にはリングギヤ61が形成されている。
このリングギヤ61はインターミディエートシャフト52のファイナルドライブギヤ57と噛み合っている。また、デフケース58は内部にはピニオンシャフト62が支持されており、ピニオンシャフト62には2体のピニオンギヤ63が固定されている。
各ピニオンギヤ63には、2体のサイドギヤ64が噛合しており、各サイドギヤ64にはフロントドライブシャフト65がそれぞれ別個に接続され、各フロントドライブシャフト65には、車輪(前輪)66が固定されている。
図2はCVT10の要部を示す拡大断面図である。図2において、プライマリシャフト32は軸線を中心として回転自在となっており、プライマリシャフト32の一端には固定シーブ40が一体に形成されている。
また、プライマリシャフト32は固定シーブ40より外側でトランスアクスルケース6に固定された軸受35により回転自在に支持されているとともに、可動シーブ41より外側でトランスアクスルリヤカバー7に固定された軸受34により回転自在に支持されている。
また、プライマリシャフト32の内部には軸線方向に油路71が形成されており、この油路71は図示しない油圧制御装置の油圧回路に連通されている。また、プライマリシャフト32にはプライマリシャフト32の外周面に向けて放射方向に貫通し、かつ、油路71に連通された油路72が形成されている。
一方、可動シーブ41は、プライマリシャフト32を囲むようにして設けられ、プライマリシャフト32の外周面に沿って移動自在な内筒部41Aと、内筒部41Aの軸方向端部からプライマリシャフト32の放射方向外方に向けて連続して形成された放射部41Bとを備えており、可動シーブ41は鍛造等によって一体成形されることによって製造されている。
また、内筒部41Aには内筒部41Aの内周面から外周面に亘って貫通する油路73が形成されており、この油路73と油路72とはプライマリシャフト32の外周面に形成されたスプライン部を介して連通されている。
すなわち、可動シーブ41の内筒部41Aとプライマリシャフト32はスプライン結合されており、プライマリシャフト32と可動シーブ41とは軸方向に滑らかに相対移動自在であるが、プライマリシャフト32と可動シーブ41とが円周方向には相対移動しないようにプライマリシャフト32と可動シーブ41とが接続されている。
また、固定シーブ40と可動シーブ41の放射部41Bとの対向面にはそれぞれ斜面40a、41aが形成されており、この斜面40a、41aによってV字形状のプーリ溝42が形成され、このプーリ溝42に伝動ベルト49が巻き掛けられている。
また、シリンダ部材43は可動シーブ41の斜面41aと反対側の背面に設けられている。このシリンダ部材43は、軸受34と可動シーブ41の間のプライマリシャフト32の外周部からプライマリシャフト32の放射方向外方に延在し、放射方向中央部が屈曲する放射部43Aと、放射部43Aの外周端部からプライマリシャフト32の軸方向に沿って固定シーブ40側に延在する外筒部43Bとを備えており、シリンダ部材43と可動シーブ41の背面の間で油圧シリンダ室75を画成している。
また、シリンダ部材43の放射部43Aの内縁部は軸受34とプライマリシャフト32の段部32aに挟持されることにより、プライマリシャフト32に位置決め固定されている。
また、可動シーブ41の放射部41Bの放射方向外周端部41bにはシリンダ部材43の外筒部43Bの内周面に摺接するシール部材74が嵌合しており、可動シーブ41がプライマリシャフト32の軸方向に沿って移動するときに、放射部41Bの放射方向外周端部41bがシール部材74を介してシリンダ部材43の外筒部43Bの内周面に沿って摺動するようになっている。
このような構成を有するプライマリプーリ38では、油圧制御装置の油圧回路から油路71、72、73を介して油圧シリンダ室75内に作動油を供給して油圧シリンダ室75内の作動油圧を制御することにより、可動シーブ41を固定シーブ40に対して移動させて、伝動ベルト49の巻き掛け半径を変化させることにより、所望の変速比を得ることができる。
一方、セカンダリシャフト33は軸線を中心として回転自在となっており、セカンダリシャフト33の一端には固定シーブ45が一体に形成されている。
このセカンダリシャフト33は固定シーブ45より外側で、トランスアクスルリヤカバー7に固定された軸受36により回転自在に支持されており、この固定シーブ45の外周部にはパーキングギヤ50が一体的に設けられている。
また、セカンダリシャフト33の内部には軸線方向に油路77が形成されており、この油路77は図示しない伝動ベルト49の挟圧力を制御する挟圧力制御装置の油圧回路に連通されている。また、セカンダリシャフト33にはセカンダリシャフト33の放射方向外方に延在する油路78が形成されており、この油路78は油路77に連通している。
また、可動シーブ46は、セカンダリシャフト33の外周面に沿って移動自在な内筒部46Aと、内筒部46Aからセカンダリシャフト33の放射方向外方に向けて連続して形成された放射部46Bと、放射部46Bの外周端に連続され、かつ、放射部46Bの外周端からカウンタドリブンギヤ51に向けてセカンダリシャフト33の軸線方向に沿って延在する外筒部46Cとを備えている。
また、可動シーブ46の内筒部46Aとセカンダリシャフト33とはスプライン結合されており、セカンダリシャフト33と可動シーブ46とは軸方向に滑らかに相対移動自在であるが、セカンダリシャフト33と可動シーブ46とが円周方向には相対移動しないようにセカンダリシャフト33と可動シーブ46とが接続されている。
また、固定シーブ45と可動シーブ46の放射部46Bとの対向面にはそれぞれ斜面45a、46bが形成されており、この斜面45a、46bによってV字形状のプーリ溝47が形成され、このプーリ溝47に伝動ベルト49が巻き掛けられている。
また、シリンダ部材48は可動シーブ46の斜面46bと反対側の背面に設けられている。このシリンダ部材48は、セカンダリシャフト33の放射方向外方に延在する第1放射部48Aと、第1放射部48Aからセカンダリシャフト33の軸線方向と略平行に延在する筒状部48Bと、筒状部48Bから可動シーブ46の背面に向かって傾斜してセカンダリシャフト33の放射方向外方に延在する第2放射部48Cと、第2放射部48Cからセカンダリシャフト33の放射外方に延在する第3放射部48Dとを備えており、シリンダ部材48と可動シーブ46の背面との間で油圧シリンダ室80を画成している。
また、シリンダ部材48の第3放射部48Dの外縁部には可動シーブ46の外筒部46Cの内周面に摺接するシール部材81が嵌合されており、可動シーブ46がセカンダリシャフト33の軸方向に沿って移動するときに、第3放射部48Dがシール部材81を介して可動シーブ46の外筒部46Cの内周面に沿って摺動するようになっている。
また、油圧シリンダ室80にはスプリング82が介装されており、このスプリング82は一端部がシリンダ部材48に当接するとともに他端部が可動シーブ46に当接し、可動シーブ46を固定シーブ45側に押圧することにより、伝動ベルト49に初期推力を付与している。
また、シリンダ部材48の内端縁はセカンダリシャフト33の外周部に嵌合されたスリーブ79とセカンダリシャフト33の段部33aによって挟持されており、シリンダ部材48はスリーブ79および段部33aによってセカンダリシャフト33に位置決め固定されている。
このような構成を有するセカンダリプーリ39では、挟圧力制御装置の油圧回路から油路77、78を介して油圧シリンダ室80内に作動油を供給して油圧シリンダ室80内の作動油圧を制御することにより、可動シーブ46を固定シーブ45に対して移動させて、伝動ベルト49の巻き掛け半径を変化させることにより、所望の変速比を得ることができる。
一方、油圧シリンダ室75の有効受圧面積P1と油圧シリンダ室80の有効受圧面積P2の大小関係はP1>P2となっており、可動シーブ41の放射部41Bの油圧受面が可動シーブ46の放射部46Bの油圧受面よりも大きい面積に形成されている。
したがって、本実施の形態の可動シーブ41の外形形状が大型化しないようにするために、可動シーブ41の放射部41Bの放射方向外周端部41bをシリンダ部材43の外筒部43Bの内周部に摺接させるようにしており、可動シーブ41全体を利用して可動シーブ41とシリンダ部材43の間に油圧シリンダ室75を画成しているのである。
また、セカンダリシャフト39の増速時に油圧シリンダ室75がセカンダリシャフト39を中心に高速で回転したときに、油圧シリンダ室75に遠心油圧が作用して、伝動ベルト49の挟圧力が必要以上に増大してしまうので、本実施の形態では、油圧シリンダ室80の有効受圧面積P2よりも油圧シリンダ室75の有効受圧面積P1を大きくしている。
このため、油圧シリンダ室75に最適な油圧を供給するだけで可動シーブ41の移動力を増大させることができ、伝動ベルト49の挟圧力が増加した分に抗して可動シーブ41を容易に移動させることができる。
一方、プライマリプーリ38とセカンダリプーリ39は固定シーブ40と可動シーブ46の外周端部が距離Wだけ離隔するように設置されており、シリンダ部材43の外筒部43Bは可動シーブ41と固定シーブ45の間、すなわち、距離Wの範囲内に設置されている。
また、固定シーブ40と可動シーブ46の外周端部の距離Wはシリンダ部材43の外筒部43Bの板厚よりも大きく設定されており、本実施の形態では、外筒部43Bの板厚の約2倍の距離Wに設定されている。
また、同一長さの伝動ベルトを使用する場合には、距離Wが大きくなると、最小変速比から最大変速比まで伝動ベルト49を巻き掛け半径(曲げ半径)が変化するときに、伝動ベルト49の巻き掛け半径が小さくなってしまうため、伝動ベルト49に負荷がかかり、伝動ベルト49の耐久性が悪化してしまうおそれがある。
したがって、この距離Wは、最小変速比から最大変速比まで伝動ベルト49を巻き掛け半径が変化するときに、伝動ベルト49に負荷がかからない、すなわち、伝動ベルト49の巻き掛け半径(曲げ半径)が小さくならない程度の距離に設定することにより、予め伝動ベルト49の曲げ半径を大きくした状態でプライマリプーリ38とセカンダリプーリ39に伝動ベルト49を巻き掛けるようにして、伝動ベルト49を保護することができる。
このように本実施の形態では、固定シーブ40と可動シーブ46の外周端部の間に距離Wが形成されるようにプライマリプーリ38とセカンダリプーリ39を離隔させて設置し、シリンダ部材43の外筒部43Bを可動シーブ41と固定シーブ45の間に設置したので、従来のようにシリンダ部材43の外筒部43Bと固定シーブ45が干渉するのを防止することができる。
また、シリンダ部材43の外筒部43Bと固定シーブ45が干渉するのを防止することができるので、可動シーブ41の放射部41Bの放射方向外周端部41bに従来のようにフランジ部を設けるのを不要にして、シリンダ部材43の外筒部43Bの内周面に沿って可動シーブ41の放射部41Bの放射方向外周端部41bを摺動させることができる。したがって、可動シーブ41を鍛造等によって一体成形で容易に製造することができ、可動シーブ41の生産性が低下するのを防止することができる。
特に、本実施の形態では、プライマリプーリ38とセカンダリプーリ39の距離Wを、シリンダ部材43の外筒部43Bの板厚よりも大きい距離に設定しているので、シリンダ部材43の外筒部43Bが固定シーブ45に干渉するのを確実に防止することができ、プライマリプーリ38とセカンダリプーリ39を円滑に回転させることができる。
また、伝動ベルト49の曲げ半径が小さくならない程度にプライマリプーリ38とセカンダリプーリ39の離隔距離を設定することにより、伝動ベルト49を保護することができる。
また、本実施の形態の可動シーブ41を、プライマリシャフト32を取り囲むようにして設けられた内筒部41Aと、内筒部41Aと一体成形され内筒部41Aの軸方向端部から放射方向外方に突出する放射部41Bと、放射部41Bの放射方向外周端部41bに嵌合されたシール部材74とを含んで構成したので、放射部41Bを略直線状に形成することができる。このため、可動シーブ41を鍛造等によって一体成形で容易に製造することができ、可動シーブ41の生産性が低下するのを防止することができる。
なお、本実施の形態では、可動シーブ41の放射部41Bの放射方向外周端部41bにシール部材74を嵌合させるようにしており、このシール部材74の保持部を形成する際に、図3に示すように、放射部41Bの放射方向外周端部41bを切削面C1で切削してシール部材74の放射方向外周端部41bを形成した後、放射方向外周端部41bの上面を平面状に切削し(切削面をC2で示す)、この放射方向外周端部に凹部91を形成することにより、凹部91にシール部材74を嵌合するようにしている。このため、放射方向外周端部41bに凹部91を切削加工するまでの切削工程が2工程となってしまう。
これに対して、図4、図5に示すように、可動シーブ41の放射部41Bの放射方向外周端部41cを平面状に形成し、この放射方向外周端部41cにシール部材74が嵌合される凹部92を形成するようにすれば、凹部92を切削加工するまでの切削工程を1工程(切削面をC3で示す)にすることができ、可動シーブ41の製造作業の作業性を向上させることができる。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係るベルト式無段変速機は、第1の可動シーブの製造を容易に行うことができるようにして第1の可動シーブの生産性が低下するのを防止することができるという効果を有し、第1の可動シーブの生産性を向上させることができるベルト式無段変速機等として有用である。
本発明に係るベルト式無段変速機の一実施の形態を示す図であり、ベルト式無段変速機を備えた車両用動力伝達装置の概略構成図である。 本発明に係るベルト式無段変速機の一実施の形態を示す図であり、ベルト式無段変速機の断面図である。 本発明に係るベルト式無段変速機の一実施の形態を示す図であり、可動シーブの放射方向外周端部の拡大図である。 本発明に係るベルト式無段変速機の一実施の形態を示す図であり、他の構成のベルト式無段変速機の断面図である。 図4に示すベルト式無段変速機の可動シーブの放射方向外周端部の拡大図である。 従来のベルト式無段変速機の断面図である。
符号の説明
10 CVT(ベルト式無段変速機)
38 プライマリプーリ
39 セカンダリプーリ
40 固定シーブ(第1の固定シーブ)
41 可動シーブ(第1の可動シーブ)
41A 内筒部
41b、41c 放射方向外周端部
42 プーリ溝(第1のプーリ溝)
43 シリンダ部材(第1のシリンダ部材)
43B 放射部
45 固定シーブ(第2の固定シーブ)
46 可動シーブ(第2の可動シーブ)
47 プーリ溝(第2のプーリ溝)
48 シリンダ部材(第2のシリンダ部材)
49 伝動ベルト
74 シール部材
91、92 凹部

Claims (4)

  1. 入力軸に固定された第1の固定シーブと、前記第1の固定シーブに対して前記入力軸の軸方向に対向するとともに前記入力軸に対して軸方向に移動自在に設けられ、一体成形により製造される第1の可動シーブとを有するプライマリプーリと、
    前記入力軸に対して下方に配置された出力軸に固定された第2の固定シーブと、前記第2の固定シーブに対して前記出力軸の軸方向に対向し、前記出力軸に対して軸方向に移動自在に設けられた第2の可動シーブとを有するセカンダリプーリと、
    前記第1の固定シーブおよび前記第1の可動シーブの対向面に形成されたV字形状の第1のプーリ溝と前記第2の固定シーブおよび前記第2の可動シーブの対向面に形成されたV字形状の第2のプーリ溝に巻き掛けられた伝動ベルトと、
    前記第1の可動シーブの対向面と反対側の背面に設けられ、前記第1の可動シーブの背面との間で所定の有効受圧面積の油圧シリンダ室を画成する第1のシリンダ部材と、
    前記第2の可動シーブの対向面と反対側の背面に設けられ、前記第2の可動シーブの背面との間で前記所定の有効受圧面積よりも小さい有効受圧面積の油圧シリンダ室を画成する第2のシリンダ部材とを備え、
    前記第1のシリンダ部材の放射方向外周端部に前記第1の可動シーブ側に向かって延在する外筒部が設けられ、前記第1の可動シーブの放射方向外周端部が前記第1のシリンダ部材の外筒部の内周面に沿って移動するようにしたベルト式無段変速機において、
    前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリを離隔させて設置し、前記外筒部を前記第1の可動シーブと前記第2の固定シーブの間に設置したことを特徴とするベルト式無段変速機。
  2. 前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリの離隔距離は、前記第1のシリンダ部材の外筒部の板厚よりも大きい距離であることを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  3. 前記第1の可動シーブは、前記入力軸を取り囲むようにして設けられた内筒部と、前記内筒部と一体的に設けられ前記内筒部の軸方向端部から放射方向外方に突出する放射部と、前記放射部の放射方向外周端部に嵌合されたシール部材とを備え、
    前記放射方向外周端部が前記シール部材を介して前記第1のシリンダ部材の外筒部の内周面に沿って移動することを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  4. 前記第1の可動シーブの放射方向外周端部は平面状に形成され、前記放射方向外周端部に前記シール部材が嵌合される凹部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のベルト式無段変速機。
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