JP2008230190A - 流体噴射装置、メンテナンス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体噴射ヘッドを取り外すことなく、ノズル面等を観察・点検することができる流体噴射装置、メンテナンス方法を提案する。
【解決手段】流体噴射ヘッドから被流体噴射材Pに向けて流体を噴射する流体噴射装置100において、流体噴射ヘッドのノズル面を撮像可能な撮像部を備える。撮像部により撮像された画像を本体筐体外面に配設された表示部130に表示する。また、その画像を被流体噴射材Pに記録する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体噴射装置、メンテナンス方法に関する。
流体噴射装置は、流体を噴射可能な流体噴射ヘッドを備え、この流体噴射ヘッドから各種の流体を被記録材等に向けて噴射する装置である。
流体噴射装置の代表的なものとして、例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッドのノズル(開口)から液体状のインクをインク滴として記録紙等の被記録材に向けて吐出・着弾させてドットを形成することで記録を行うインクジェット式プリンタ等の画像記録装置がある。
また、近年においては、この画像記録装置に限らず、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造装置等、各種の製造装置にも流体噴射装置が応用されている。
流体噴射装置では、流体貯留部に貯留された流体を流体噴射ヘッドの圧力室内に導入し、例えば圧電振動子等の圧力発生源に駆動信号を印加してこれを駆動することにより、圧力室内の流体に圧力変動を生じさせ、この圧力変動を制御することでノズルから流体(液滴)を噴射(吐出)するようになっている。
このような流体噴射装置では、常に所望の液量の流体が噴射されてドット抜けが発生しないように、クリーニング処理を行っている。クリーニング処理としては、定期的に各ノズルから流体を連続噴射するフラッシング、強制的に各ノズルから流体を吸引するキャッピング及び流体噴射ヘッドのノズル開口面に付着した流体を拭き取るワイピング等がある。
そして、このようなクリーニング処理を行うことで、各核ノズルから増粘した流体や気泡等を排出して、流体噴射ヘッドの各ノズルの状態を好適に保っている。
特開2003−154672号公報
クリーニング処理を複数回実行しても、流体噴射ヘッドの噴射不良が改善されない場合がある。このような場合には、流体噴射ヘッドを流体噴射装置から取り外し、その原因を判断する方法が採られていた。
そして、噴射不良の原因が取り除ける場合は原因を取り除いて同じ流体噴射ヘッドを再度取り付る作業を行っていた。また、噴射不良の原因が取り除けない場合は、流体噴射ヘッドを交換して再度取り付けを行っていた。
しかしながら、流体噴射ヘッドの取り付けは、その位置調整を高精度に行う必要があり、必ずしも容易でない。特に、複数の流体噴射ヘッドを有する場合には、各流体噴射ヘッド同士の位置調整(アライメント)が困難であり、また、調整作業に長時間を要してしまうという問題がある。
ここで、取り除けない噴射不良の原因としては、噴射ヘッド内部の破損や、ノズル面の大きな傷、流体が吸引できないくらいに流体噴射ヘッド内で固化してしまった場合などがある。また、取り除ける噴射不良の原因としては、ワイピングする部材の劣化などにより拭き取り不良、流体噴射ヘッドのノズル開口面に付着した異物や固化した流体、キャッピング部材の密着性の低下などがある。しかし、ワイピング部材やキャッピング部材に起因する原因の場合は、流体噴射ヘッドではなくワイピング部材やキャッピング部材を交換すれば良いのに流体噴射ヘッドを取り外してしまっていた。また、流体噴射ヘッドのノズル開口面に付着した異物や固化した流体も、その状態にあると判断できれば流体噴射ヘッドを取り外さずに原因を除去することは可能であった。ところが、これまでは流体噴射ヘッドを取り外さずに原因を判断することができなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、流体噴射ヘッドを取り外すことなく、ノズル面等を観察・点検することができる流体噴射装置、メンテナンス方法を提案することを目的とする。
本発明に係る流体噴射装置、メンテナンス方法では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
第1の発明は、流体噴射ヘッドから被流体噴射材に向けて流体を噴射する流体噴射装置において、前記流体噴射ヘッドのノズル面を撮像可能な撮像部を備えることを特徴とする。
これにより、流体噴射ヘッドを取り外すことなく、ノズル面の状態を観察・点検したり、ノズル詰まりを観察・点検したりすることが可能となる。
また、前記撮像部により撮像した画像を表示可能な表示部を備えることを特徴とする。
また、前記表示部は、前記流体噴射ヘッドの流体噴射処理に関する情報を表示する案内表示部であることを特徴とする。
これにより、ノズル面やノズルの画像を、即座に、また簡単に、目視確認することができる。
また、前記撮像部により撮像した画像を前記被流体噴射材に記録する流体噴射処理部を備えることを特徴とする。
これにより、表示部がない場合であっても、ノズル面やノズルの画像を簡単に目視観察することが可能となる。
また、前記撮像部は、前記ノズル面に開口するノズルを拡大撮像可能であることを特徴とする。
これにより、流体噴射ヘッドを取り外すことなく、ノズル面の状態を観察・点検したり、ノズル詰まりを観察・点検したりすることが可能となる。
前記撮像部は、前記被流体噴射材に対する流噴射領域外に配設されることを特徴とする。
また、前記撮像部は、前記流体噴射ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス領域とは異なる領域に配設されることを特徴とする。
第2の発明は、流体噴射ヘッドから被流体噴射材に向けて流体を噴射する流体噴射装置のメンテナンス方法において、前記流体噴射ヘッドのノズル面を、前記流体噴射ヘッドの下方に配設された撮像部により撮像する工程を有することを特徴とする。
これにより、流体噴射ヘッドを取り外すことなく、ノズル面の状態を観察・点検したり、ノズル詰まりを観察・点検したりすることが可能となる。
以下、本発明に係る流体噴射装置、メンテナンス方法の実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。
図2は、インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す斜視図である。
図3は、インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図である。
図4は、インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図である。
インクジェットプリンタ100(以下「プリンタ100」と略称する)は、箱型のハウジング120を備えており、このハウジング120後方にはハウジング120内に印刷用紙(被記録材)Pを給送する給紙ユニット10の一部が、ハウジング120前方には印刷用紙Pを搬送する搬送ユニット60の一部が、それぞれハウジング120外に露出するように構成されている。
ハウジング(本体筐体)120の正面中央には、液晶表示部130が設けられている。この液晶表示部130の両側には、プリンタ100の各種操作を行うための複数のキー、ボタンからなる操作部140が設けられている。
液晶表示部130は、文字、画像等の各種情報が表示可能であって、例えば、印刷処理の際に印刷用紙Pに印刷される画像を表示したり、操作手順等の案内(ガイド情報)を表示したりすることができる。これにより、所望の画像等を印刷用紙Pに所望の通りに印刷することが可能となっている。
図2,3に示すように、給紙ユニット10、インクジェット記録ヘッド24やキャリッジ22等を備えるキャリッジユニット20、搬送ユニット60、インクジェット記録ヘッド24のメンテナンスを行うインクシステムユニット80を備えている。
そして、搬送ユニット60の上側にキャリッジユニット20が、側方にインクシステムユニット80がそれぞれ連結し、キャリッジユニット20の背面側に給紙ユニット10が連結し、4つのユニットが合体するように構成されている。
キャリッジユニット20は、キャリッジガイド軸25、キャリッジモータ27、従動プーリ29及び用紙検出器36等を備える。また、キャリッジユニット20には、排紙フレーム30が取り付けられる。
キャリッジモータ27には、駆動プーリ28が取り付けられ、駆動プーリ28と従動プーリ29との間にキャリッジベルト26が掛架される。そして、キャリッジベルト26には、キャリッジ22に固定され、キャリッジモータ27の回動によって、キャリッジガイド軸25に沿って主走査方向に往復動するようになっている。
また、搬送ユニット60は駆動モータ69を備え、この駆動モータ69により、インクシステムユニット80が駆動源されるようになっている。インクシステムユニット80への動力伝達は、不図示の歯車装置を介して行われる。
インクシステムユニット80は、キャップ装置、ポンプ装置及びブレードユニット(いずれも不図示)備えており、搬送ユニットフレーム61の側方(正面視右側)に連結される。
キャップ装置は、キャリッジ22がホームポジションに移動した際に、インクジェット記録ヘッド24をキャップしてノズル面210aを保護する。ポンプ装置は、キャップ状態のキャップ装置に負圧を供給し、インクジェット記録ヘッド24のノズル開口からのインク吸引を行う。ブレードユニットは、キャリッジ22の往復動領域を横切る位置と往復動領域から退避する位置とを移動可能に構成され、例えば、キャリッジ22が印字領域からホームポジションに移動する際に、インクジェット記録ヘッド24のノズル面210aを払拭することでインクや異物の除去を行う。
インクジェット記録ヘッド24は、インク・カートリッジ23を搭載するキャリッジ22の底部に設けられている。そして、キャリッジ22が主走査方向に延びるキャリッジガイド軸25にガイドされながら主走査方向に往復動する際に、インクジェット記録ヘッド24は、印刷用紙Pに向けてブラック、イエロー、シアン、マゼンダ等のインクを吐出する。
なお、インク・カートリッジ23は、例えば、4つのカートリッジ(すなわち、4色のインク(ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ)がそれぞれ別個独立に充填された容器)からなり、それぞれが別個独立に交換可能となっている。
図5は、インクジェット記録ヘッド24の分解斜視図である。
インクジェット記録ヘッド24は、ノズル211が設けられたノズルプレート210及び振動板230が設けられた圧力室基板220を、筐体250に嵌め込んで構成されている。このインクジェット記録ヘッド24の主要部構造は、圧力室基板220をノズルプレート210と振動板230で挟み込んだ構造を備える。
ノズルプレート210には、圧力室基板220と貼り合わせられたときにキャビティ221に対応することとなる位置にノズル211が形成されている。
圧力室基板220には、シリコン単結晶基板等をエッチングすることにより、各々が圧力室として機能可能にキャビティ221が複数設けられている。各キャビティ221間は、側壁(隔壁)222で分離されている。また、各キャビティ221は、供給口224を介して共通の流路であるリザーバ223に繋がっている。
振動板230は、例えば熱酸化膜等により構成される。振動板230には液状体タンク口(不図示)が設けられ、インク・カートリッジ23からインクが供給される。
振動板230上のキャビティ221に相当する位置には、圧電体素子(不図示が配設されている。圧電体素子は、ピエゾ素子等の圧電性セラミックスの結晶を上部電極及び下部電極(不図示)で挟んだ構造を備える。圧電体素子は、制御部150から供給される電圧波形に対応して体積変化を生ずることが可能に構成されている。
このようなインクジェット記録ヘッド24においては、制御部150が電圧波形をインクジェット記録ヘッド24に供給することにより、インクの吐出動作が行われるようになっている。
インクはインクジェット記録ヘッド24のキャビティ221に流入しており、電圧波形が供給されたインクジェット記録ヘッド24では、その圧電体素子がその上部電極と下部電極との間に加えられた電圧により体積変化を生ずる。この体積変化は振動板230を変形させ、キャビティ221の体積を変化させる。
その結果、そのキャビティ221のノズル211からインクの液滴が吐出される。そして、インクが吐出されたキャビティ221には吐出によって減ったインクが新たにインク・カートリッジ23から供給される。
キャリッジ22の往復動作領域は、その役割の観点から、以下に示す様に第一領域AR1、第二領域AR2及び第三領域AR3に分けられる。
第一領域AR1は印字領域である。すなわち、キャリッジ22はこの第一領域AR1において定速(V)で主走査しつつ、印刷用紙Pにインク滴を吐出して印刷を行う。
第二領域AR2は待機領域及び加減速領域である。すなわち、キャリッジ22は第二領域AR2に設定されたホームポジションにおいて待機状態となる。そして、インクシステムユニット80によってキャッピング及びインク吸引等のメンテナンスを受ける。
更に、キャリッジ22は、第一領域AR1に向かう際に、第二領域AR2において主走査速度(V)に達するように加速する。逆に、キャリッジ22は、第二領域AR2において主走査速度(V)から停止するために減速する。
第三領域AR3は、第二領域AR2と同様に、待機領域及び加減速領域である。すなわち、キャリッジ22は第三領域AR3に設定されたノズル観察ポジションにおいて待機状態となる。そして、後述するCCDカメラ90によって、搭載されたインクジェット記録ヘッド24のノズル観察が行われる。
また、キャリッジ22は、第一領域AR1に向かう際に、第三領域AR3において主走査速度(V)に達するように加速する。逆に、キャリッジ22は、第三領域AR3において主走査速度(V)から停止するために減速する。
キャリッジ22の第三領域AR3(ノズル観察ポジション)の下方には、キャリッジ22に搭載されたインクジェット記録ヘッド24のノズル面210aに対向するように、CCDカメラ(撮像部)80が配設される。
CCDカメラ90は、インクジェット記録ヘッド24のノズル面210aの全面を撮影したり、ノズル面210aに形成された各ノズル211等を撮影したりする。なお、CCDカメラ90には、ノズル面210aを照明するLED(不図示)も併設される。
ノズル面210aや各ノズル211を撮影するのは、インクジェット記録ヘッド24の吐出不良の原因を目視確認するためである。すなわち、ノズル面210aに傷・変形が発生したり、異物が付着したりした場合には、これが原因となってインクの吐出不良(インク吐出量の減少や飛行曲がり)が発生する。
同様に、各ノズル211内でインクが増粘・固化した場合(ノズル詰まり)にも、インク吐出不良が発生する。
通常、インクジェット記録ヘッド24においてノズル211内のインクが増粘・固化することを回避するため、定期あるいは不定期に、インクシステムユニット80のキャップ装置をノズル面210aに当接(キャッピング)してノズル211からのインクの蒸発を防いだり、キャッピングした状態でポンプ装置によりインクを吸引してノズル内で増粘・固化したインクを取り除いたり、ブレードユニットでノズル面210aのインクや紙粉などの異物を拭き取ったり(ワイピング)などして、ノズル詰まりを防止している。
しかし、キャッピングやワイピングを行っても、インクの吐出不良が完全に解消されない場合がある。例えば、ノズル211内でインクが固化してへばり付いてしまった場合や、ノズル面210aに傷・変形が発生した場合等である。
インクの吐出不良がこのような原因によるものであるか否かは、インクジェット記録ヘッド24のノズル面210aを目視・観察することで、比較的容易に判断することができる。
そこで、キャリッジ22の第三領域AR3の下方に配設されたCCDカメラ90を用いて、インクジェット記録ヘッド24のノズル面210a及び各ノズル211の観察を行う。
具体的には、第二領域AR2において、インクジェット記録ヘッド24のメンテナンス処理(キャッピング、ワイピング等)を行う。
メンテナンス処理を複数回行っても、インクの吐出不良が完全に解消されない場合には、ハウジング120の正面に配設された複数のキー、ボタン(操作部140)を操作して、キャリッジ22(インクジェット記録ヘッド24)を第三領域AR3に移動させる。
そして、キャリッジ22(インクジェット記録ヘッド24)が第三領域AR3に移動すると、CCDカメラ90によるノズル面210aの撮像を開始する。この際、LEDが点灯して、ノズル面210aに照明光が照射される。
CCDカメラ90により撮像されたノズル面210aの映像は、ハウジング120の正面に配設された液晶表示部130に表示される。つまり、プリンタ100の操作者は、キャリッジ22からインクジェット記録ヘッド24を取り外すことなく、ノズル面210aの状態を目視・観察することができる。
更に、各ノズル211内の状態(ノズル詰まり)を目視・観察したい場合には、操作部140の操作により、CCDカメラ90の倍率や撮像位置を調整して、所望のノズル211の映像を取得する。ノズル211の映像も同様に、液晶表示部130に表示される。
これにより、ノズル面210aに形成された複数のノズル211のうちの任意或いは全てについて、ノズル詰まり(付着物)の有無を目視・観察して確認することができる。
また、液晶表示部130に表示された映像(画像)は、制御部150のメモリ(不図示)に記録・保存することができる。そして、その画像は、その後に、自動的或いは必要に応じて任意に、インクジェット記録ヘッド24を駆動して印刷用紙Pに印刷・記録される。
液晶表示部130の画面サイズは、例えば、3.5型程度である。このため、液晶表示部130に表示された映像(画像)だけでは、ノズル面210aやノズル211の状態(傷や付着物の有無等)を目視・観察しづらい場合がある。
そこで、例えば、CCDカメラ90により撮像されたノズル面210aやノズル211の映像を、A4サイズ等の印刷用紙Pに拡大等して印刷・記録することで、より明確にノズル面210aやノズル211の状態を目視・観察することができる。
そして、ノズル211付近に液滴が残っている場合、ワイピングによりインクが払拭されていないことになる。これはブレードユニットのブレードが摩耗していたり、傷が付いていたりする場合などに発生する現象であり、ブレードユニットの交換が必要になる。
また、ノズル211付近に固化したインクや異物が付着している場合、ワイピングにより払拭できないような強固な付着である。この場合は記録ヘッド24を取り外さずに、洗浄液を染み込ませた綿棒などで強く拭くことで解消できる。
また、ノズル面210aにはキャッピングした部分にインクが残るが、このインクが途中で切れている場合、キャップがノズル面210aに密接しておらず、ノズル211内のインクの蒸発を抑制できない状態となる。この場合はキャップが変形しているかキャップの密着部に傷がある場合であるのでキャップ装置の交換が必要となる。
ノズル面210aに前述のような異常が見られない場合は記録ヘッド24そのものに不具合が生じていると考えられる。
こうして、吐出不良の原因が、ノズル面210aやノズル211の不具合・異常に起因するか否かを確認・判断することができる。
このように、ノズル面210aやノズル211の状態観察を行うことにより、インクジェット記録ヘッド24の交換等の取り外し作業を必ず行う必要はなくなる。つまり、ノズル面210aやノズル211の画像から、ノズル面210aやノズル211の不具合が除去可能と判断した場合には、それに応じた処理を行えばよい。
以上のように、本実施形態によれば、インクジェット記録ヘッド24を取り外して、交換或いは修理して、組み立て直す頻度を確実に減らすことができる。
従来は、インクジェット記録ヘッド24のメンテナンス処理(キャッピング、ワイピング等)を行っても吐出不良が解消されない場合には、インクジェット記録ヘッド24を必ず取り外す必要があった。
これに対して、本実施形態では、吐出不良があった場合には、CCDカメラ90によりインクジェット記録ヘッド24のノズル面210aを撮像し、この映像(画像)を液晶表示部130に表示するので、容易かつ確実に、ノズル面210aやノズル211の不具合・異常を確認・判断できる。したがって、インクジェット記録ヘッド24を取り外すことなく、吐出不良の原因を除去することも可能となる。
したがって、インクジェット記録ヘッド24のメンテナンス時間の短縮、効率化が図られる。
特に、インクジェット記録ヘッド24を取り外すことなく、吐出不良の原因を除去できた場合には、インクジェット記録ヘッド24を取り付ける際に、位置ずれが発生して、その後の印刷処理に悪影響を及ぼすという虞がなくなる。
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ、或いは動作・操作手順等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
上述した実施形態では、キャリッジ22(インクジェット記録ヘッド24)の往復動作領域のうちの第三領域AR3の下方に、CCDカメラ90が配設される場合について説明したが、これに限らない。
例えば、第一領域AR1(印字領域)の下方にCCDカメラ90を配設してもよい。この場合には、プラテン66にCCDカメラ90を露出させる開口を設ける等すればよい。
なお、CCDカメラ90は、エリアセンサに限らず、ラインセンサであってもよい。この場合には、例えば、ラインセンサを紙送り方向に平行に配設し、インクジェット記録ヘッド24を走査方向に移動させながら撮像すればよい。

また、撮像部としては、CCDカメラ90に限らず、CMOSセンサ等を用いてもよい。また、CCDカメラ90をインクジェット記録ヘッド24の下方に配置するスペースが殆どないような場合には、複数のミラー等の光学系をインクジェット記録ヘッド24の下方に配置し、この光学系を介してCCDカメラ90により撮像を行うようにしてもよい。
また、ファイバースコープ、マイクロスコープ等を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、CCDカメラ90に向けてインクジェット記録ヘッド24が移動する場合について説明したが、CCDカメラ90がインクジェット記録ヘッド24に向けて移動する場合であってもよい。
また、上述した実施形態では、液晶表示部130がハウジング120に予め配設されている場合について説明したが、これに限らない。プリンタ100が備える外部インターフェース等を介して、液晶表示部130を必要なときに接続する場合であってもよい。
上記実施形態では、流体噴射装置として、インクジェットプリンタ(記録装置)に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。
例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する流体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置であってもよい。更に、トナー等の粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置であってもよい。
そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置において、本発明を適用することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。 インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す斜視図である。 インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す正面図である。 インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図である。 インクジェット記録ヘッドの斜視図である。
符号の説明
24…インクジェット記録ヘッド(流体噴射ヘッド)
90…CCDカメラ(撮像部)
100…インクジェットプリンタ(流体噴射装置)
120…ハウジング(本体筐体)
130…液晶表示部(表示部、案内表示部)
150…制御部(流体噴射処理部)
210a…ノズル面
211…ノズル
AR1…第一領域(流噴射領域)
AR2…第二領域(メンテナンス領域)
AR3…第三領域
P…印刷用紙(被流体噴射材)

Claims (8)

  1. 流体噴射ヘッドから被流体噴射材に向けて流体を噴射する流体噴射装置において、
    前記流体噴射ヘッドのノズル面を撮像可能な撮像部を備えることを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記撮像部により撮像した画像を表示可能な表示部を備えることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記表示部は、前記流体噴射ヘッドの流体噴射処理に関する情報を表示する案内表示部であることを特徴とする請求項2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記撮像部により撮像した画像を前記被流体噴射材に記録する流体噴射処理部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  5. 前記撮像部は、前記ノズル面に開口するノズルを拡大撮像可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記撮像部は、前記被流体噴射材に対する流噴射領域外に配設されることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  7. 前記撮像部は、前記流体噴射ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス領域とは異なる領域に配設されることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  8. 流体噴射ヘッドから被流体噴射材に向けて流体を噴射する流体噴射装置のメンテナンス方法において、
    前記流体噴射ヘッドのノズル面を、前記流体噴射ヘッドの下方に配設された撮像部により撮像する工程を有することを特徴とする流体噴射装置のメンテナンス方法。
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