JP2008227751A - 車両用受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣接妨害および相互変調妨害によるノイズを適切に除去することができる車両用受信装置を提供する。
【解決手段】第1チューナ部でノイズを検出した場合に図3の制御を実行する。図3では、S31乃至S36によって、第1チューナ部とは別の第2チューナ部を利用して、周波数掃引し、現在地における受信可能周波数を決定する。そして、決定した受信可能周波数から隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数を決定する(S37)。決定した隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数が第1通過周波数帯域内にある場合には、第1チューナ部において中間周波信号を濾波するために用いるフィルタの通過周波数帯域を、その第1通過周波数帯域よりも狭い帯域の第2通過周波数帯域に切り替えるための切替信号Sa2を出力する(S38)。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用受信装置に関し、特に、受信した高周波信号を、一旦、中間周波信号に変換した後に復調する車両用受信装置に関する。
受信機として、スーパーヘテロダイン方式と呼ばれる方式で信号を受信する受信機が広く用いられている。この方式の受信機は、局部発振信号を生成する局部発振器と、アンテナで受信した信号から高周波信号を取り出す同調器と、その高周波信号を局部発振器で生成した局部発生信号と混合して中間周波信号に変換する混合器とを備えており、混合器で混合された中間周波信号を増幅した後に復調する。
この方式の受信機は、アンテナで受信した信号を、一旦、中間周波信号に変換しているので、広い動作周波数範囲を要する回路を最小限に抑えることができ、また、安定動作と選択特性の改善を図ることもできる。
上記混合器から出力される中間周波信号は、所定の通過周波数帯域のフィルタを通過させられた後に、増幅および復調されるが、このフィルタとして、2つまたはそれ以上の通過周波数帯域を備えており、それらの中から1つの通過周波数帯域が選択されて用いられるものが知られている。
たとえば、特許文献1に従来技術として記載されているFMラジオ受信機がそれである。特許文献1には、従来技術として、所定の通過周波数帯域幅の第1中間周波フィルタと、第1中間周波フィルタの周波数帯域よりも狭い通過周波数帯域の第2の中間周波フィルタと、いずれのフィルタを使うかを選択する選択器と、混合器によって混合された中間周波信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出器とを備えたFMラジオ受信機が記載されている。このFMラジオ受信機では、ノイズ検出器によってノイズが検出された場合には、選択器によって第2の中間周波フィルタを選択するようになっている。
このようにすることにより、隣接妨害が生じているときには、より狭い通過周波数帯域の第2中間周波フィルタが選択されるので、隣接妨害によるノイズを低減することができる。
特開2005−175784号公報
ノイズの原因が隣接妨害である場合には、中間周波フィルタにおける通過周波数帯域を狭めることにより、ノイズを減少させることができる。また、ノイズの原因が相互変調妨害である場合にも、通過周波数帯域を狭めることによりノイズを減少させることができる。隣接妨害および相互変調妨害は、目的とする放送局の搬送波の周波数とは異なる周波数の信号に起因するものだからである。
しかし、ノイズの原因が、過変調やマルチパスなど、隣接妨害および相互変調妨害以外である場合には、通過周波数帯域を狭くしてもノイズを減少させることができず、通過周波数帯域を狭くすることによる音質劣化のみが生じる。
前述の特許文献1に記載の従来技術では、ノイズの原因が隣接妨害または相互変調妨害のいずれかであるか、またはそれ以外であるかを区別することなく、ノイズが検出された場合には全て狭帯域のフィルタが選択される。従って、ノイズの原因が、隣接妨害および相互変調妨害以外である場合には、ノイズが軽減されず、音質の劣化のみが生じてしまっていた。
特に、車両用の受信機の場合には、隣接妨害波の周波数および相互変調妨害波の周波数が車両の移動に伴って変化するので、隣接妨害および相互変調妨害によるノイズを適切に除去するのが困難であった。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、隣接妨害および相互変調妨害によるノイズを適切に除去することができる車両用受信装置を提供することにある。
その目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両に設置されたアンテナによって受信された電波から所定の高周波信号を取り出す同調器と、その高周波信号に局部発振信号を混合して中間周波信号に変換する混合器と、その混合器に前記局部発振信号を与える局部発振器と、通過周波数帯域を、所定の第1通過周波数帯域、およびその第1通過周波数帯域よりも狭い第2通過周波数帯域とすることができ、前記中間周波信号を濾波する帯域可変フィルタ手段と、その帯域可変フィルタ手段によって濾波された信号を検波する検波手段とを備えた車両用受信装置であって、
前記アンテナによって受信された電波から取り出す同調信号の周波数を電子回路によって変更する電子同調回路と、前記同調信号の周波数を所定範囲内で変化させつつ、前記電子同調回路から出力される同調信号の信号強度に基づいて現在地における受信可能周波数を決定する受信可能周波数決定手段と、その受信可能周波数に基づいて、隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数を決定する妨害周波数決定手段と、その妨害周波数決定手段によって決定された隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数のうちの少なくとも一つの周波数が前記第1通過周波数帯域内にあることに基づいて、前記帯域可変フィルタ手段の通過周波数帯域を前記第2通過周波数帯域とするフィルタ切替制御手段とを、含むことを特徴とする。
隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数は、その位置において受信可能な周波数から算出することができる。そこで、請求項1では、電子同調回路によって取り出される同調信号の周波数を変更しつつ、その同調信号の信号強度に基づいて受信可能周波数を自動的に決定している。そして、その決定した受信可能周波数から隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数を決定している。そして、その決定した隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数が第1通過周波数帯域内にあることに基づいて、その第1通過周波数帯域よりも狭い帯域の第2通過周波数帯域に切り替えているので、隣接妨害および相互変調妨害によるノイズを適切に除去することができる。
ここで、従来、機能が互いに異なるが、受信周波数帯が重複する2つの受信機が車両に備えられていることがある。たとえば、通常の音声放送を受信するためのFM受信機とは別に、FM多重放送、ラジオデータ放送など、通常の音声放送以外の放送を受信するためのFM受信機が備えられている装置が知られている。また、FM受信機とは別に、FM帯まで受信可能なTV受信機を備えた装置も知られている。請求項2記載の発明は、このように2つの受信機を備えている従来の車両用受信装置に好適に適用できる。
その請求項2記載の発明は、請求項1の車両用受信装置において、前記同調器、混合器、局部発振器、帯域可変フィルタ手段、検波手段を含む第1の受信機を備えるとともに、その第1の受信機とは別の第2の受信機を備え、前記電子同調回路および受信可能周波数決定手段が前記第2の受信機に設けられていることを特徴とする。なお、妨害周波数決定手段、フィルタ切替制御手段は、第1の受信機および第2の受信機のいずれに備えられていてもよいし、また、第1の受信機および第2の受信機とは別の装置に備えられていてもよい。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の車両用受信装置において、前記合器から出力される中間周波信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出手段をさらに備え、そのノイズ検出手段によって検出されたノイズが予め設定された所定値以上であることに基づいて、前記フィルタ切替制御手段を実行するようになっていることを特徴とする。
前述のように、ノイズ検出手段では、検出されたノイズの原因が隣接妨害または相互変調妨害であるか、またはそれ以外であるかを区別することができないが、請求項3記載の発明では、ノイズ検出手段によって検出されたノイズが予め設定された所定値以上である場合に、前記フィルタ切替制御手段を実行しているので、ノイズの原因が隣接妨害または相互変調妨害以外の原因である場合に、通過周波数帯域を不必要に狭めてしまうことが防止される。
帯域可変フィルタ手段は、請求項4記載のように、デジタルフィルタを用いるものでもよいし、請求項5記載のように、2つのアナログフィルタ回路を備えるものとしてもよい。
上記請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用受信装置において、前記帯域可変フィルタ手段は、前記中間周波信号をデジタル信号に変換するAD変換回路と、そのAD変換回路によって変換されたデジタル信号から前記第1通過周波数帯域の信号を通過させる第1フィルタ処理手段と、そのAD変換回路によって変換されたデジタル信号から前記第2通過周波数帯域の信号を通過させる第2フィルタ処理手段と、前記フィルタ切替制御手段からの信号に基づいて、その第1フィルタ処理手段および第2フィルタ処理手段のいずれを用いるかを選択する選択手段とを備えているものであることを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用受信装置において、前記帯域可変フィルタ手段は、通過周波数帯域が前記第1通過周波数帯域である第1アナログフィルタ回路と、通過周波数帯域が前記第2通過周波数帯域である第2アナログフィルタ回路と、前記フィルタ切替制御手段からの信号に基づいて、その第1アナログフィルタ回路および第2アナログフィルタ回路のいずれを用いるかを選択する選択器とを備えているものであることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明が適用された車両用FMラジオ受信装置10の構成を示すブロック図である。この車両用FMラジオ受信装置10は、一つのユニットとして構成されており、ユニット本体11からアンテナ12が突き出している。ユニット本体11には、第1の受信機である第1チューナ部100と、第2の受信機である第2チューナ部200と、分配器300と、CPU400とが収容されている。
第1チューナ部100および第2チューナ部200はいずれもFM(周波数変調)による音声放送を受信する受信機であり、同一の構成を有している。これら第1チューナ部100および第2チューナ部200には、アンテナ12によって受信された信号が分配器300を介して供給される。また、第1チューナ部100および第2チューナ部200は、CPU400との間で信号の授受を行う。
CPU400は、通信インターフェース402を備えており、その通信インターフェース402を介して第1チューナ部100および第2チューナ部200との間で信号の授受を行うことにより、それら第1チューナ部100および第2チューナ部200に対して、フィルタの切替制御などを実行する。
図2は、第1チューナ部100の構成を示すブロック図である。なお、前述のように、第2チューナ部200も同一の構成を有している。
図2に示すように、アンテナ12によって受信され、分配器300で分配された信号は、同調器102に入力される。同調器102は、チューニング周波数f0を電子回路によって変更可能な電子式同調器であり、そのチューニング周波数f0をFM放送帯(76−90MHz)の範囲で変化させることができる。このチューニング周波数f0はユーザの操作によって、またはCPU400によって自動的に設定され、設定されたチューニング周波数f0を示す指示信号Sf0が通信インターフェース101を介してCPU400から同調器102に入力される。同調器102は、分配器300から入力された信号からチューニング周波数f0を中心とする所定周波数範囲の高周波信号(以下、この信号を同調信号という)を取り出し、RF増幅器104へ出力する。
RF増幅器104は、同調器102から入力される同調信号を増幅して混合器106へ出力する。局部発振器108は、所定周波数の局部発振信号を発生させるものであり、この局部発振信号も混合器106へ出力される。局部発振器108で生成、出力される局部発振信号の周波数は、同調器102のチューニング周波数f0に基づいて定まるようになっており、同調器102によって取り出された周波数を、チューニング周波数f0によらず一定の中間周波数に変換できる周波数がCPU400において演算され、局部発振信号の周波数をその周波数に指示する信号が通信インターフェース101を介してCPU400から入力される。
混合器106では、RF増幅器104からの同調信号と局部発振器108からの局部発振信号とを混合して、同調信号を予め設定された所定周波数の中間周波信号に変換する。この中間周波信号の周波数は、同調器102によって取り出された同調信号の周波数と後述する検波処理手段141から出力される信号(音声)の周波数の中間の周波数である。
混合器106で生成された中間周波信号は、第1中間周波増幅器110にて増幅された後に、帯域可変フィルタ装置121の3つのフィルタ、すなわち、第1中間周波フィルタ112、第2中間周波フィルタ114、第3中間周波フィルタ116にそれぞれ供給される。また、増幅後の中間周波信号は中間周波信号レベル検出回路118にも出力される。
第1乃至第3中間周波フィルタ112、114、116は、いずれもアナログフィルタ回路である。第1中間周波フィルタ112は所定の第1通過周波数帯域に設定されている。この第1通過周波数帯域は、良好な音質が得られるように、中間周波数を中心とする比較的広い帯域幅に設定されている。第2中間周波フィルタ114の通過周波数帯域は第2通過周波数帯域に設定されている。この第2通過周波数帯域は、中間周波数を中心として、上下限がいずれも、第1通過周波数帯域の上下限よりも中間周波数側に設定されている。第3中間周波フィルタ116の通過周波数帯域は第3通過周波数帯域に設定されている。この第3通過周波数帯域は、中間周波数を中心として、上限が第1通過周波数帯域の上限と第2通過周波数帯域の上限との間に設定され、下限が第1通過周波数帯域の下限と第2通過周波数帯域の下限との間に設定されている。なお、第1通過周波数帯域の広さをa、第2通過周波数帯域の広さをb、第3通過周波数帯域の広さをcとすると、b<c≦aとなっている。
第1中間周波フィルタ112、または第2中間周波フィルタ114、または第3中間周波フィルタ116によって帯域制限された信号は選択器120に出力される。
選択器120は、通信インターフェース101を介してCPU400から入力される切替信号Saに従って、第1乃至第3中間フィルタ112、または114、または116から供給される信号から、1つを選択して第2中間周波増幅器122へ出力する。なお、切替信号Saが供給されていない初期設定の状態では、第1中間周波フィルタ112からの信号を選択するようになっており、切替信号Saは後述するように、ノイズが検出されない状態では供給されない。そのため、ノイズが検出されていない状態では、第1中間周波フィルタ112からの信号が選択される。
第2中間周波増幅器122は、供給された信号を増幅して検波器124へ出力する。検波器124は、供給された信号を復調して図示しない出力端子から出力する。
中間周波信号レベル検出回路118は、第1中間周波増幅器110からの信号全体の信号レベルの増加を検出する。
ハイパスフィルタ126は、上記中間周波信号レベル検出回路118における所定帯域の上限周波数よりも高い所定周波数以上の信号を通過させて、ノイズ検出器128へ出力する。このハイパスフィルタ126から出力される信号の強度が、中間周波信号に含まれるノイズのレベルを表している。
ノイズ検出回路128は、ハイパスフィルタ126からの信号の大きさが所定レベル以上であることに基づいてノイズを検出する。そして、そのノイズを検出した場合には、ノイズ検出信号Snを、通信インターフェース101を介してCPU400に出力する。
比較器130は、中間周波信号レベル検出回路118から出力された信号の信号強度と、所定強度の基準信号とを比較し、比較結果を示すSD信号を出力する。このSD信号は、中間周波信号の信号強度の方が大きい場合にハイ信号Hとなり、中間周波信号の信号強度の方が小さい場合にロー信号Lとなる。ハイ信号の場合には十分な感度で受信可能な周波数であることになり、ロー信号の場合には受信感度が不十分であることになる。このSD信号も通信インターフェース101を介してCPU400に出力される。
図3はCPU400が実行する処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、第1チューナ部100および第2チューナ部200のいずれか一方を用いてFM放送を受信中であって、そのチューナ部100、200からノイズ検出信号Snが入力された場合に実行する。なお、ここでは、第1チューナ部100からノイズ検出信号Snが入力されたものとして図2のフローチャートを説明する。
まず、ステップS31では、kの値をゼロに初期化する。続くステップS32では、kの値に基づいてチューニング周波数f0を決定し、決定したチューニング周波数f0を指示する指示信号Sf0を、ノイズ検出信号Snが入力された側とは別のチューナ部すなわち第2チューナ部200に出力する。なお、上記kの値とチューニング周波数f0との関係は、k=0のときに最小周波数すなわち76MHz、kが最大値のときに最大周波数すなわち90MHzとなるように設定されている。
指示信号Sf0が第2チューナ部200へ出力されると、第2チューナ部200は、その指示信号Sf0に基づいてチューニング周波数f0を変更し、変更後の周波数におけるSD信号をCPU400へ出力する。
そこで、CPU400では、ステップS33において、SD信号がハイ信号Hであるか否かを判断する。この判断が否定判断である場合には、直接、ステップS35へ進む。一方、肯定判断である場合にはステップS34へ進む。ステップS34では、ステップS32で決定した周波数f0を受信可能な周波数として記憶する。
続くステップS35ではkに1を加える。そして、ステップS36では、kの値が予め設定された最大値となったか否かを判断することで、周波数掃引が完了したか否かを判断する。この判断が否定判断の場合にはステップS32へ戻る。ステップS31を実行後にステップS32乃至ステップS36を繰り返すことによって、現在地において受信可能な周波数が決定されることになるので、S31乃至S36が受信可能周波数決定手段に相当する処理である。
ステップS36が肯定判断となった場合には、妨害周波数決定手段に相当するステップS37へ進んで、ステップS33乃至ステップS36の繰り返しによって決定した受信可能な周波数に基づいて、隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数を決定する。隣接妨害波の周波数には、受信可能な周波数に決定した全部の周波数のうち、第1チューナ部100のチューニング周波数f0を除いた周波数が該当する。相互変調妨害波の周波数は、隣接妨害波の周波数の二次項または三次項として求めることができる。
相互変調妨害波の周波数を、チューニング周波数f0が79.5MHz、隣接妨害周波数が、f1(=82.5MHz)、f2(=77.8MHz)、f3(=80.7MHz)である場合を例にして説明する。この場合、二次項としては、f1−f2(=4.7MHz)、f1+f2(=160.3MHz)、f2+f3(=158.5MHz)などがある。また、三次項としては、2f1−f2(=87.2MHz)、2f2−f1(=73.1MHz)、f1+f2−f3(=79.6MHz)などがある。
ステップS37を実行後はステップS38を実行する。なお、ステップS38乃至S40がフィルタ切替制御手段に相当する。ステップS38では、第1中間周波フィルタ112の通過周波数帯域、すなわち、第1通過周波数帯域内に、ステップS37で決定した周波数が入っているか否かを判断する。たとえば、上記具体例の場合には、チューニング周波数が79.5MHzであるのに対して、相互変調妨害周波数のうちの1つとして79.6MHzが決定されているので、ステップS38が肯定判断となる。
ステップS38が肯定判断である場合には、ステップS39において、第2中間周波フィルタ114に切り替えることを指示する切替信号Sa2を第1チューナ部100の選択器120へ出力する。この切替指示Sa2が選択器120へ入力されると、選択器120は、第1中間周波フィルタ112よりも狭帯域である第2中間周波フィルタ114からの信号を、第2中間周波増幅器122へ出力する。
一方、ステップS38が否定判断である場合には、ステップS40へ進む。この場合には、ノイズは検出されているが、そのノイズの原因が、隣接妨害でも相互変調妨害でもない場合であるので、第1中間周波フィルタ112よりは狭帯域であるが、第2中間周波フィルタ114よりは広帯域の第3中間周波フィルタ116へ切り替えるための切替指示Sa3を選択器120へ出力する。これにより、ノイズの原因が隣接妨害でも相互変調妨害でもないにも関わらず、通過周波数帯域を狭めすぎてしまい、その結果、ノイズが除去できずに、音質のみが劣化してしまうということを防止できる。
以上、説明した本実施形態によれば、第1チューナ部100にてノイズが検出された場合には、CPU400においてステップS31乃至S36を実行することにより、第2チューナ部200を利用して現在地における受信可能周波数を自動的に決定している。さらに、その決定した受信可能周波数から隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数を決定している(ステップS37)。そして、決定した隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数が第1通過周波数帯域内にある場合には、選択器120で選択するフィルタを第1中間周波フィルタ112から、それよりも狭帯域の第2中間周波フィルタ114を選択している。そのため、隣接妨害および相互変調妨害によるノイズを適切に除去することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
たとえば、前述の実施形態では、帯域可変フィルタ装置121は、アナログフィルタである第1乃至第3中間周波フィルタ112、114、116を備えたものであったが、帯域可変フィルタ装置は、デジタルフィルタ処理によって中間周波信号を処理してもよい。図4は、デジタルフィルタ処理によって中間周波信号を処理する帯域可変フィルタ装置520を備えた第1チューナ部500の構成を示すブロック図である。なお、第2チューナ部もこの図4の構成とすることができる。
図4の第1チューナ部500は、DSP(Digital Signal Processor)510、および前述の実施形態と同一の通信インターフェース101、同調器102、RF増幅器104、混合器106、局部発振器108、第1中間周波増幅器110、中間周波信号レベル検出回路118、比較器130から構成されている。
DSP510はAD変換回路511を備えており、このAD変換回路511は、第1中間周波増幅器110から供給されるアナログ信号をデジタル信号に変換して帯域可変フィルタ部520へ出力する。
また、DSP510において、ハイパスフィルタ513、ノイズ検出処理手段514、第2中間周波増幅手段515、検波処理手段516は、それぞれ、前述の実施形態のハイパスフィルタ126、ノイズ検出回路128、第2中間周波増幅器122、検波器124に対応する。これらは、デジタルフィルタ信号処理によって、それぞれ対応する回路等と同一の機能を実現する。
帯域可変フィルタ部520は、第1乃至第3フィルタ処理手段521、522、523、および選択手段524を備えている。第1乃至第3フィルタ処理手段521、522、523の通過周波数帯域は、それぞれ、前述の実施形態の第1乃至第3通過周波数帯域に設定されている。また、選択手段524は、前述の実施形態の選択器120と同様の機能を有している。従って、この図4の第1チューナ部500は、前述の実施形態と同じ機能を実行することができる。
また、前述の実施形態では、3つの中間周波フィルタ112、114、116を備えていたが、第1、第2中間周波フィルタ112、114のみを備えていてもよい。また、互いに異なる通過周波数帯域の4つ以上の中間周波フィルタを備えていてもよい。
本発明が適用された車両用FMラジオ受信装置10の構成を示すブロック図である。 図1の第1チューナ部100の構成を詳しく示すブロック図である。 図1のCPU400が実行する処理を示すフローチャートである。 デジタルフィルタ処理によって中間周波信号を処理する帯域可変フィルタ装置520を備えた第1チューナ部500の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10:車両用FMラジオ受信装置、 100:第1チューナ部(第1の受信機)、 102:同調器、 106:混合器、 121:帯域可変フィルタ装置、 128:ノイズ検出回路、 200:第2チューナ部(第2の受信機)、 514:ノイズ検出回路、 520:帯域可変フィルタ手段、 S31乃至S36:受信可能周波数決定手段、 S37:妨害周波数決定手段、 S38乃至S40:フィルタ切替制御手段

Claims (5)

  1. 車両に設置されたアンテナによって受信された電波から所定の高周波信号を取り出す同調器と、
    その高周波信号に局部発振信号を混合して中間周波信号に変換する混合器と、
    その混合器に前記局部発振信号を与える局部発振器と、
    通過周波数帯域を、所定の第1通過周波数帯域、およびその第1通過周波数帯域よりも狭い第2通過周波数帯域とすることができ、前記中間周波信号を濾波する帯域可変フィルタ手段と、
    その帯域可変フィルタ手段によって濾波された信号を検波する検波手段とを備えた車両用受信装置であって、
    前記アンテナによって受信された電波から取り出す同調信号の周波数を電子回路によって変更する電子同調回路と、
    前記同調信号の周波数を所定範囲内で変化させつつ、前記電子同調回路から出力される同調信号の信号強度に基づいて現在地における受信可能周波数を決定する受信可能周波数決定手段と、
    その受信可能周波数に基づいて、隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数を決定する妨害周波数決定手段と、
    その妨害周波数決定手段によって決定された隣接妨害波および相互変調妨害波の周波数のうちの少なくとも一つの周波数が前記第1通過周波数帯域内にあることに基づいて、前記帯域可変フィルタ手段の通過周波数帯域を前記第2通過周波数帯域とするフィルタ切替制御手段と
    を、含むことを特徴とする車両用受信装置。
  2. 前記同調器、混合器、局部発振器、帯域可変フィルタ手段、検波手段を含む第1の受信機を備えるとともに、その第1の受信機とは別の第2の受信機を備え、
    前記電子同調回路および受信可能周波数決定手段が前記第2の受信機に設けられていることを特徴とする請求項1の車両用受信装置。
  3. 前記混合器から出力される中間周波信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出手段をさらに備え、
    そのノイズ検出手段によって検出されたノイズが予め設定された所定値以上であることに基づいて、前記フィルタ切替制御手段を実行するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用受信装置。
  4. 前記帯域可変フィルタ手段は、
    前記中間周波信号をデジタル信号に変換するAD変換回路と、
    そのAD変換回路によって変換されたデジタル信号から前記第1通過周波数帯域の信号を通過させる第1フィルタ処理手段と、
    そのAD変換回路によって変換されたデジタル信号から前記第2通過周波数帯域の信号を通過させる第2フィルタ処理手段と、
    前記フィルタ切替制御手段からの信号に基づいて、その第1フィルタ処理手段および第2フィルタ処理手段のいずれを用いるかを選択する選択手段と
    を備えているものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用受信装置。
  5. 前記帯域可変フィルタ手段は、
    通過周波数帯域が前記第1通過周波数帯域である第1アナログフィルタ回路と、
    通過周波数帯域が前記第2通過周波数帯域である第2アナログフィルタ回路と、
    前記フィルタ切替制御手段からの信号に基づいて、その第1アナログフィルタ回路および第2アナログフィルタ回路のいずれを用いるかを選択する選択器と
    を備えているものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013026970A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Toyota Infotechnology Center Co Ltd 無線受信機および無線受信方法

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