JP2008222360A - シート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置 - Google Patents

シート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 コアにシート状物を巻き取る際、両面接着テープを用いてシート状物の先端部を紙管によるコアに貼着する場合には、紙管を再使用するために両面接着テープを剥離させると、紙管の表面を損傷して、再使用に適しないものとなってしまうことに鑑みて、両面接着テープによらずにコアにシート状物の先端部を保持させられるようにする。
【解決手段】 第1ワインダードラム15に案内された紙シートPの先端部に反転用空気ノズル17から反転用空気を噴射させて該先端部を離隔させて紙管1に被せた状態で、ライダーロール22を下降させて紙シートPを紙管1に押圧する。押込用空気ノズル20から押込用空気を噴射させて紙シートPを紙管1と第2ワインダーロール16との間に押し込み、紙管1の回転によって紙シートPが巻き取られるようにする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、紙等のシート状物をコアに巻き取る場合に、巻き初めにおいてコアにシート状物の先端部を保持させて、円滑にコアに巻き取らせるためのシート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置に関する。
例えば、製紙工程で用いられる抄紙機では、供給された製紙原料を、ワイヤーパートで脱水しながら紙層を形成し、プレスパートで形成された紙層から搾水し、搾水されて形成された湿紙をドライヤパートで乾燥させ、その後、カレンダパートで紙厚を調整すると共に平滑性を付与した後、リールパートでリールに巻き取って巻取が製造される。製造された巻取は幅員が大きく、特に近年では生産性の向上を図るためにますます大きくなる傾向がある。一方、新聞社や印刷会社、包装資材会社等の需要者では、広幅で大きな径の巻取を扱う機械装置を所有しておらず、製紙工場としても出荷の際には広幅な巻取は扱いにくい。このため、製紙工場では、抄紙機のマシンリールで巻き取られた巻取を需要者が所有する印刷機等の機械能力に応じて、適当な幅員及び径の巻取に加工したり、所定の寸法の平判紙に裁断して出荷している。
マシンリールに巻き取られた巻取をワインダー装置に供して小幅の巻取に成形し直す場合に、スリッターナイフで小幅に切断された紙シートはコアである紙管に巻き取られて小幅の巻取となる。ワインダー装置には、切断された紙シートを巻き取るために適宜数の紙管がその軸方向に並べられてセットされており、紙シートは、それぞれ各別に紙管に巻き取られる。このとき、小幅に切断された紙シートの先端部は紙管に確実に保持されなければ、紙シートの先端部が紙管から浮いてしまって、巻取が密に巻かれた状態とならず、また隣接して巻き取られている紙シートに干渉してしまうおそれがある。このため、紙シートの先端部を確実に紙管に保持させる必要があり、巻き取り用下巻き保持のために紙管表面に紙シートの先端部を貼着させる両面接着テープを貼付している。この種のテープ貼付装置として、例えば、特許文献1に開示されたワインダー装置におけるテープ貼り装置や、特許文献2に開示された接着テープ貼付装置等がある。
これらのテープ貼付装置により両面接着テープが貼付された紙管に紙シートが巻き取られる状態を図11及び図12に示してある。紙管1は軸を平行にして配設された一対の同方向に回転するワインダードラム2a、2bのそれぞれに接触させて配置される。この紙管1には、図11において実線及び想像線で示すように、両面接着テープ3が貼付されている。また、紙管1にはライダーロール4が載荷されて、ワインダードラム2a、2bに押圧された状態とされる。一方の第1ワインダードラム2aに給送された紙シートPは、この第1ワインダードラム2aに巻回されながら該第1ワインダードラム2aと紙管1とに挟持されることになる。紙管1はこれらワインダードラム2a、2bと接触しているために、これらワインダードラム2a、2bから回転力が伝達されて、これらワインダードラム2a、2bと逆方向に回転することになる。このため、紙管2の回転によって、紙管2に貼付された両面接着テープ3が、図11上想像線で示すように、紙シートPに接触すると、以後は紙シートPが第1ワインダードラム2aから紙管2に移行して、図12に示すように、該紙管2に巻き取られることになる。なお、紙シートPはライダーロール4の荷重を受けて密な状態に紙管2に巻き取られることになる。
実開平5−89359号 特開2003−292234号
小幅に切断されて巻き直された巻取は、新聞社や印刷会社等へは巻取の状態で出荷されることになるが、さらに小幅の巻取に巻き直したり、カッター装置に供して平判紙にする場合もある。このような場合には、紙シートPが紙管から巻き解かれるから、紙管が残存し、この紙管は再使用されることになる。このとき、紙シートPを紙管に保持させた両面接着テープ3を剥離する必要がある。この剥離作業が煩雑なものとなっており、しかも、紙管の表面も剥離してしまって、紙管を損傷させてしまうこともある。また、ワインダーに供する際に紙管に貼付された両面接着テープがワインダードラムやライダーロールに転移してしまう場合があり、転移した両面接着テープを除去する作業も煩雑であり、無用な時間を要してしまうことになる。
そこで、この発明は、紙管等のコアに巻き取られる紙シート等のシート状物の先端部を貼着させるために接着テープを用いることなく、シート状物の先端部を確実に紙管に保持させることができるようにするシート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法は、所定の幅員に加工されたシート状物の先端部をコアに保持させて、該コアに巻き取るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法において、シート状物を前記コアまで案内する案内手段に、該シート状物の先端部を巻回させ、前記案内手段とコアとにより前記シート状物の先端部を挟持させ、シート状物の先端部に加圧空気を噴射して、該先端部を前記案内手段から離隔させてコアに巻き付かせる方向に移行させ、シート状物の先端部がコアに移行した後、押圧手段をコアに押圧して該シート状物の先端部を押圧手段とコアとで挟持させ、前記コアを回転させてシート状物をコアに巻回させて巻き取ることを特徴としている。
ワインダー装置に供されて、巻取から巻き解かれたシート状物はコアに巻き直されるべく、先端部が前記案内手段に案内されてコアに巻回されることができる位置まで給送される。この位置にて前記加圧空気が噴射されると先端部が案内手段から離隔してコアに巻き付くことになり、コアに巻き付いた状態で該コアが回転すると先端部を巻き込んで、シート状物はコアに巻き取られることになる。
また、請求項2の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法は、前記コアに移行したシート状物の先端部に加圧空気を噴射して、該先端部をコアに巻き込ませることを特徴としている。
前述したように、加圧空気を噴射することによりシート状物の先端部がコアに巻き付く位置まで移行するが、その後はコアの回転に委ねられることになる。このとき、例えば先端部がコアの表面を滑ったりした場合にはコアに巻き付くまで時間を要してしまうおそれがある。そこで、前記先端部を強制的にコアに巻き付かせるようにしたものである。すなわち、案内手段から離隔した先端部に加圧空気を噴射して、該先端部をコアに巻き込ませるようにしたものである。
また、請求項3の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法は、前記案内手段に前記シート状物の先端部を巻回させる際に、該先端部に加圧空気を吹き付けて案内手段に移行させることを特徴としている。
前工程で完成した巻取をワインダー装置から排出する際に、シート状物を切断すると、シート状物の先端部が完成した巻取に伴われて移動してしまって、前記案内手段から離隔してしまう場合がある。このような場合に、この先端部に加圧空気を吹き付けて、該先端部を案内手段に連繋させるようにしたものである。
また、請求項4の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法は、前記案内手段とコアとにより前記シート状物の先端物を挟持させるに先だって、案内手段に巻回したシート状物の先端部に加圧空気を吹き付けて、該先端部を案内手段に密着させることを特徴としている。
シート状物の先端部を移行させるために加圧空気を用いているため、該先端部がバタついて案内手段に連繋させた状態で弛んでしまう場合がある。この弛みが生じないようにしたもので、案内手段に巻回した状態でシート状物の先端部に加圧空気を吹き付けて、該先端部を案内手段に押圧することにより、これら先端部と案内手段との連繋状態が維持される。この状態で、コアと案内手段とによりシート状物の先端部を挟持すれば、以後は先端部は弛みのない状態に維持される。
また、請求項5の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持装置は、所定の幅員に加工されたシート状物の先端部をコアに保持させて、該コアに巻き取るシート状物の巻き取り用下巻き保持装置において、巻取から巻き解かれるシート状物を巻回して案内すると共に、コアをそれぞれに接触させて載置する一対のワインダードラムと、前記一対のワインダードラムの一方に巻回したシート状物の先端部に、該先端部をワインダードラムから離隔させて前記コアに巻回させるシート反転用空気を噴射させる反転用空気噴射手段と、コアに巻回したシート状物を該コアと協働して挟持すると共に、コアを前記一対のワインダードラムに押圧する押圧手段とからなり、前記反転用空気により一方のワインダードラムから離隔した前記先端部を、前記一対のワインダードラムの回転により、他方のワインダードラムとコアとの間に引き込ませることを特徴としている。
前記ワインダードラムに案内させて給送させたシート状物の先端部に、前記反転用空気噴射手段によりシート反転用空気が吹き付けられると、該先端部はワインダードラムから離隔してコアに巻き付かせることができる状態となる。この状態でコアが回転すると、前記先端部が巻き込まれて、コアに巻き取られることになる。
また、請求項6の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持装置は、前記一方のワインダードラムから離隔した前記先端部を、他方のワインダードラムとコアとの間に押し込むシート押込用空気を噴射させる押込用空気噴射手段を設けたことを特徴としている。
前記反転用空気噴射手段から噴射されたシート反転用空気により一方のワインダードラムから離隔した前記先端部が、例えばコアとの間で滑りが生じたりすると、コアに巻き取られるまでに時間を要してしまうおそれがある。そこで、前記先端部をコアと他方のワインダードラムとの間に強制的に送り込むことにより、コアの回転によって巻き込まれるようにしたものである。すなわち、一方のワインダードラムから離隔させられた前記先端部に前記シート押込用空気を噴射して、該先端部をコアと他方のワインダードラムとの間に送り込むようにしたものである。
また、請求項7の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持装置は、前記一対のワインダードラムの下方に加圧空気を噴射する端部位置調整ノズルを設け、前記加圧空気の噴射方向が前記シート状物の先端部を前記一方のワインダードラムに移行させるよう作用する方向を指向させて配置してあることを特徴としている。
完成された巻取をワインダー装置から排出する際のシート状物の切断により、先端部が排出される巻取に伴われて当初に先端部が巻回しなければならない前記一方のワインダードラムから離隔してしまう場合がある。このため、離隔した先端部に前記端部位置調整ノズルから加圧空気を吹き付けて、該先端部を前記一対のワインダードラムに巻回する状態に移行させるものである。
また、請求項8の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持装置は、前記コアを保持して前記一対のワインダードラムに載置させる位置まで搬送するコア保持手段に、加圧空気を噴射するシート押付ノズルを設け、前記シート押付ノズルから噴射される加圧空気で、前記シート状物の先端部を前記一方のワインダードラムに押圧することを特徴としている。
前記一対のワインダードラムに先端部を押圧させるために加圧空気を用いる場合には、先端部に弛みが生じて部分的にワインダードラムから浮いた部分が形成されてしまうおそれがある。この弛みが生じた状態でコアに巻回されると巻取の形状が不安定となってしまう。このため、先端部がワインダードラムに接触した場合に、該先端部がワインダードラムに確実に密着した状態を維持して、コアとワインダードラムとでシート状物の先端部を挟持できるようにしたものである。すなわち、前記シート押付ノズルから加圧空気を噴射させて、前記先端部をワインダードラムに押圧した状態でコアをワインダードラムに載置するようにしたもので、前記シート押付ノズルを、前記コア保持手段に設けることにより実現するものである。
この発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法、または請求項5の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持装置によれば、コアに両面接着テープを貼着させることがないから、コアを再使用する場合にテープを剥離させる手間がかからず、テープを剥離させることによるコアの損傷は生じない。さらに、両面接着テープがワインダードラムやライダーロール等、コア以外の部位に不用意に接着してしまうことがなく、除去作業を要しないから、シート状物の巻取作業の時間を不用意に長くすることがない。
また、請求項2の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法、または請求項6の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持装置によれば、コアに巻き込まれる状態にあるシート状物の先端部を強制的にコアに巻き込ませることができるから、確実にコアに巻き取らせることができ、ワインダー装置等を円滑に運転することができる。
また、請求項3の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法、または請求項7の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持装置によれば、完成した巻取の切断後にワインダー装置に残存したシート状物の先端部を、次の巻き取り処理のために確実に案内手段と連繋させることができるから、ワインダー装置における処理の円滑化を図ることができる。
また、請求項4の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法、または請求項8の発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持装置によれば、加圧空気によって押圧されて、シート状物を案内手段に確実に連繋させた状態で、確実にコアと該案内手段とにより該シート状物を挟持させることができる。このため、コアに巻き取られるシート状物に凹凸等が生じることがなく、形状を安定させて巻取を形成することができる。
以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置を具体的に説明する。
図1〜図6には、この発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持装置の第1の実施形態を示しており、図1は、この発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法によりコアとしての紙管1に紙シートPを巻き取って巻取Rを形成するための、ワインダー装置10を示している。図示しない抄紙機においてリールLに巻き取られて形成された巻取rはアンワインダー11にリールLが支持されて設置される。この巻取rから巻き解かれた紙シートPは案内ロール12a、12b、12cに案内されてスリッターナイフ13を経由することにより幅方向の適宜位置にて切断される。切断された紙シートPは複数の紙シートに分割された状態となり、スプレッダーバー14を通過して一対のワインダードラム15、16に案内される。これらワインダードラム15、16のそれぞれの外周面に接した状態で紙管1が載置される。紙シートPは第1ワインダードラム15を下側から巻回して上側に案内されるようにしてある。
前記第1ワインダードラム15の上方には第1ワインダードラム15に巻回した紙シートPの先端部と第1ワインダードラム15との間にシート反転用空気を噴射する反転用空気噴射手段としての反転用空気ノズル17が配設されている。この反転用空気ノズル17は、第1ワインダードラム15の回転軸15aに揺動可能に支持された押出アーム18に取り付けられている。なお、押出アーム18には、紙管1に巻き取られて形成された巻取Rをワインダー装置10から排出するための一対の押出ロール19と紙シートPを切断するシートカッター23とが取り付けられている。
他方、前記第2ワインダードラム16の上方には、紙シートPの先端部を紙管1とこの第2ワインダードラム16との間に押し込むシート押込用空気を噴射する押込用空気噴射手段としての押込用空気ノズル20が配設されている。なお、この押込用空気ノズル20は、ワインダー装置10の稼働中に不用意に巻取Rが飛び出したり、作業者が巻取Rに巻き込まれることを防止するニップガード21に取り付けられており、このニップガード21の昇降に伴われて昇降し、下降時に紙シートPを紙管1と第2ワインダードラム16との間に押し込むのに適宜な位置に位置付くようにしてある。また、紙管1の上方には昇降可能に押圧手段としてのライダーロール22が設けられている。このライダーロール22は、ワインダードラム15、16に載置された紙管1の中心軸を通る鉛直線上にほぼ位置した軸を中心として回動可能に支持されており、下降した状態で紙管1に載置されると共に、このライダーロール22の重量により、紙管1をワインダードラム15、16に押圧するようにしてある。また、前記ニップガード21の外側には、後続する巻き取りのための紙管1がコア保持手段としての紙管ホルダー24に保持されて待機している。
そして、図7に示すように、端部位置調整ノズル31が設置されている。この端部位置調整ノズル31は、第1ワインダードラム15の斜め下方から該第1ワインダードラム15の側面を指向して配されており、端部調整空気をこの側面に向けて噴射するようにしてある。
さらに、図9および図10に示すように、紙管ホルダ24の側部に紙シート押付ノズル32が設けられている。この紙シート押付ノズル32は、図9および図10に示すように、紙管ホルダ24がワインダードラム15、16の上方に位置した状態で、第2ワインダードラム16の側に位置するようにしてあり、この状態で紙管1が紙管ホルダ24から外れてワインダードラム15、16の上部に載置されることになる。また、紙シート押付ノズル32は、下方を指向しており、第2ワインダードラム16の外周面に紙シート押付空気を噴射するようにしてある。なお、紙管1は紙管ホルダ24に開閉自在に設けられたチャック板24a、24bに保持され、該チャック板24a、24bが開放すると紙管ホルダ24から脱落するようにしてある。
以上により構成されたこの発明の実施形態に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置について、以下にその作用を説明する。
前記スリッターナイフ13により切断されて小幅に形成された紙シートPは、ワインダードラム15、16の下部から導入されてこれらワインダードラム15、16の上部に案内される。このとき、これらワインダードラム15、16はいずれも図1において時計回り方向に回転している。このため、紙シートPは第1ワインダードラム15を巻回して案内される。ワインダードラム15、16には紙管1が載置されているから、図2に示すように、紙シートPの先端部が十分に第1ワインダードラム15に巻回された状態で、ワインダードラム15、16を停止する。
次いで、前記反転用空気ノズル17から反転用空気を噴射させて、紙シートPの先端部を第1ワインダードラム15から離隔させると、紙シートPの先端部が押し起こされて、さらに反転用空気の噴流を受けて、図3に示すように、紙管1に被さる状態となる。この状態で、図4に示すように、前記ライダーロール22を下降させて紙管1に載置させると、紙シートPは紙管1とライダーロール22とにより挟持された状態となる。この状態となったならば、前記反転用空気ノズル17からの反転用空気の噴射を停止する。そして、図5に示すように、前記押込用空気ノズル20から押込用空気を噴射させると、この押込用空気により紙シートPの先端部が紙管1と第2ワインダードラム16との間に押し込まれる。さらに、ワインダードラム15、16を回転させながら、押込用空気の噴射を継続すると、図6に示すように、紙シートPの先端部が折曲されながら、紙管1と第2ワインダードラム16との間に押し込まれる。図1において、第2ワインダードラム16は時計回り方向に、ワインダードラム15、16と接触している紙管1は反時計回り方向に回転するから、前記押し込まれた紙シートPは紙管1に巻き付くことになる。紙管1に適宜に紙シートPが巻き付いた後は、押込用空気ノズル20からの押込用空気の噴射を停止しても、紙管1に巻き取られることになり、紙管1に巻取Rが形成されることになる。なお、ライダーロール22は巻取Rの径が徐々に大きくなるのに追随して上昇することになる。
巻取Rの径が適宜な大きさとなった場合には、ワインダードラム15、16を停止して、ニップガード21を上昇させ、前記押出アーム18を揺動させると、前記押出ロール19、19が巻取Rをワインダードラム15、16の上部から排出することになる。なお、このとき、押出アーム18に取り付けられたシートカッター23により紙シートPが切断される。
所定の大きさの径に形成された巻取Rがワインダードラム15、16の上部から押し出される際に、該ワインダードラム15、16の上方には切断された紙シートPの先端部が残存する。この残存した紙シートPの先端部は、切断されるまで押し出される巻取Rに追随しているため、切断後に第2ワインダードラム16側に位置する。この状態で、次の巻取Rを形成するために待機している紙管1がワインダードラム15、16に載置されてしまっては不都合となる。このため、第2ワインダードラム16側に位置した紙シートPの先端部を第1ワインダードラム15に巻き付くことができる位置に移動させる必要が生じる。
このため、巻取Rがワインダードラム15、16から押し出されて排出されたならば、前記端部位置調整ノズル31から端部調整空気を噴射する。これにより、巻取Rが押し出される際にシートカッター23により切断されてワインダードラム15、16の上部に残存した紙シートPの先端部が第2ワインダードラム16側から第1ワインダードラム15側に移動する。第1ワインダードラム15に移動した紙シートPの先端部は、第1ワインダードラム15の回転に伴われて、待機している紙管1がワインダードラム15、16に載置されるのに支障とならない位置に位置付くことになる。
ところで、図8は紙管1がワインダードラム15、16に載置される状態を示している。待機位置にある紙管1は紙管ホルダー24に保持されており、この紙管ホルダー24が旋回して紙管1をワインダードラム15、16の上方まで移送する。このとき、紙管ホルダ24が第1ワインダードラム15に接近すると、前記端部調整空気の流れを乱してしまうおそれがある。この乱れによって、紙シートPの先端部がバタついてしまい、図8に示すように、一部が第1ワインダードラム15の表面から浮き上がって弛みが生じてしまうおそれがある。この状態で紙管1に巻き付けると巻芯に凹凸が生じて、巻取Rの形状が不安定となるおそれがある。このため、紙管ホルダ24がワインダードラム15、16に接近した状態で、紙シートPを第1ワインダードラム15に密着させるようにすることが好ましい。そのため、前記紙シート押付ノズル32から紙シート押付空気を噴射させる。
すなわち、紙管ホルダ24がワインダードラム15、16の上方に位置した状態で、前記紙シート押付ノズル32から紙シート押付空気を噴射させる。この紙シート押付空気は、第2ワインダードラム16に向けて噴射され、第2ワインダードラム16の外周面に衝突すると、流れの方向が変更され、紙管ホルダ24の下方を通過して第1ワインダードラム15に向かって流れることになる。この流れが第1ワインダードラム15に衝突すると再び流れの方向が変更されて、該第1ワインダードラム15の外周面に沿って上方に流れることになる。第1ワインダードラム15には紙シートPが接触しているから、この紙シート押付空気の圧力が、該紙シートPを加圧して第1ワインダードラム15に押しつけることになる。このため、紙シートPが第1ワインダードラム15に密着した状態となる。その後、前記チャック板24a、24bを開放して、図10に示すように、紙管1をワインダードラム15、16に載置させれば、前記紙シート押付ノズル32からの紙シート押付空気の噴射を停止しても、紙シートPは紙管1によって第1ワインダードラム15に押圧された状態に維持されるから、該紙シートPが弛むことがなく、紙管1に安定して巻き取らせることができる。
以上説明した実施形態では、紙管1に被せられた紙シートPを押込用空気によって紙管1と第2ワインダードラム16との間に押し込むものとして説明したが、シート状物の性質等によって、紙管1と第2ワインダードラム16との回転に伴われた紙管1に巻き込まれるシート状物であれば、前記押込用空気ノズル20を設ける構造とする必要がない。
この発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置によれば、シート状物をコアに貼着させることがないから、コアの再使用を確実に図ることができ、コストの削減や省資源化に寄与できる。
この発明に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置を説明する図で、紙の幅広の巻取を小幅の巻取に切断するワインダー装置に実施した場合を示す概略側面図である。 図1に示すワインダー装置により紙管に紙シートを巻き取る場合の動作を説明する要部の斜視図で、ワインダードラムと紙管、紙シートとの関係を示しており、紙シートが紙管に巻き取られる前の状態を示している。 図1に示すワインダー装置により紙管に紙シートを巻き取る場合の動作を説明する要部の斜視図で、ワインダードラムと紙管、紙シートとの関係を示しており、紙シートの先端部を紙管に巻き取られる位置まで移行させた状態を示している。 図1に示すワインダー装置により紙管に紙シートを巻き取る場合の動作を説明する要部の斜視図で、ワインダードラムと紙管、紙シート、ライダーロールとの関係を示しており、紙シートが紙管とライダーロールとで挟持された状態を示している。 図1に示すワインダー装置により紙管に紙シートを巻き取る場合の動作を説明する要部の斜視図で、ワインダードラムと紙管、紙シート、ライダーロールとの関係を示しており、紙シートを紙管と第2ワインダードラムに押し込む状態を示している。 図1に示すワインダー装置により紙管に紙シートを巻き取る場合の動作を説明する要部の斜視図で、ワインダードラムと紙管、紙シート、ライダーロールとの関係を示しており、ワインダードラムを回転させて、紙管と第2ワインダードラムに押し込まれた紙シートが巻き込まれる状態を示している。 この発明の第2実施形態に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置を説明する図で、ワインダードラムに対してシート状物を移行させた状態を示している。 図7に示す第2実施形態における紙管をワインダードラムに載置させる直前の状態を示す図である。 この発明の第3実施形態に係るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置を説明する図で、紙管をワインダードラムに載置させる直前の状態を示している。 図9に示す第3実施形態において、紙管がワインダードラムに載置された状態を示している。 従来のシート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置を説明する図で、紙管に紙シートを巻き取る構造を示す図4に相当する斜視図である。 従来のシート状物の巻き取り用下巻き保持方法及び保持装置を説明する図で、紙管に紙シートを巻き取る構造を示す図6に相当する斜視図である。
符号の説明
10 ワインダー装置
11 アンワインダー
12 案内ロール
13 スリッターナイフ
14 スプレッダーバー
15 第1ワインダードラム
16 第2ワインダードラム
17 反転用空気ノズル(反転用空気噴射手段)
18 押出アーム
19 押出ロール
20 押込用空気ノズル(押込用空気噴射手段)
21 ニップガード
22 ライダーロール
23 シートカッター
24 紙管ホルダー(コア保持手段)
31 端部位置調整ノズル
32 紙シート押付ノズル
P 紙シート
1 紙管
R 巻取
r 巻取

Claims (8)

  1. 所定の幅員に加工されたシート状物の先端部をコアに保持させて、該コアに巻き取るシート状物の巻き取り用下巻き保持方法において、
    シート状物を前記コアまで案内する案内手段に、該シート状物の先端部を巻回させ、
    前記案内手段とコアとにより前記シート状物の先端部を挟持させ、
    シート状物の先端部に加圧空気を噴射して、該先端部を前記案内手段から離隔させてコアに巻き付かせる方向に移行させ、
    シート状物の先端部がコアに移行した後、押圧手段をコアに押圧して該シート状物の先端部を押圧手段とコアとで挟持させ、
    前記コアを回転させてシート状物をコアに巻回させて巻き取ることを特徴とするシート状物の巻き取り用下巻き保持方法。
  2. 前記コアに移行したシート状物の先端部に加圧空気を噴射して、該先端部をコアに巻き込ませることを特徴とする請求項1に記載のシート状物の巻き取り用下巻き保持方法。
  3. 前記案内手段に前記シート状物の先端部を巻回させる際に、該先端部に加圧空気を吹き付けて案内手段に移行させることを特徴とした請求項1または請求項2に記載のシート状物の巻き取り用下巻き保持方法。
  4. 前記案内手段とコアとにより前記シート状物の先端物を挟持させるに先だって、案内手段に巻回したシート状物の先端部に加圧空気を吹き付けて、該先端部を案内手段に密着させることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のシート状物の巻き取り用下巻き保持方法。
  5. 所定の幅員に加工されたシート状物の先端部をコアに保持させて、該コアに巻き取るシート状物の巻き取り用下巻き保持装置において、
    巻取から巻き解かれるシート状物を巻回して案内すると共に、コアをそれぞれに接触させて載置する一対のワインダードラムと、
    前記一対のワインダードラムの一方に巻回したシート状物の先端部に、該先端部をワインダードラムから離隔させて前記コアに巻回させるシート反転用空気を噴射させる反転用空気噴射手段と、
    コアに巻回したシート状物を該コアと協働して挟持すると共に、コアを前記一対のワインダードラムに押圧する押圧手段とからなり、
    前記反転用空気により一方のワインダードラムから離隔した前記先端部を、前記一対のワインダードラムの回転により、他方のワインダードラムとコアとの間に引き込ませることを特徴とするシート状物の巻き取り用下巻き保持装置。
  6. 前記一方のワインダードラムから離隔した前記先端部を、他方のワインダードラムとコアとの間に押し込むシート押込用空気を噴射させる押込用空気噴射手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載のシート状物の巻き取り用下巻き保持装置。
  7. 前記一対のワインダードラムの下方に加圧空気を噴射する端部位置調整ノズルを設け、
    前記加圧空気の噴射方向が前記シート状物の先端部を前記一方のワインダードラムに移行させるよう作用する方向を指向させて配置してあることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のシート状物の巻き取り用下巻き保持装置。
  8. 前記コアを保持して前記一対のワインダードラムに載置させる位置まで搬送するコア保持手段に、加圧空気を噴射するシート押付ノズルを設け、
    前記シート押付ノズルから噴射される加圧空気で、前記シート状物の先端部を前記一方のワインダードラムに押圧することを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれかに記載のシート状物の巻き取り用下巻き保持装置。
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