JP2008222282A - 包装体及びその包装体を製造するために用いられるフィルム材 - Google Patents

包装体及びその包装体を製造するために用いられるフィルム材 Download PDF

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Abstract

【課題】1回の引裂き動作にてより大きい広さでの開封を可能とする包装体を提供することである。
【解決手段】背貼り部13の所定部位に設けられ、開封の起点となる切欠部23と、切欠部23の近傍から第1斜め方向に延びて第1端シール部12aの背貼り部23の形成された側と逆側の部分に至り、フィルム材100の前記第1斜め方向への引き裂きを誘導する第1引き裂き誘導部21と、切欠部23の近傍から前記第1斜め方向と背貼り部13を挟んで逆側の第2斜め方向に延びて第1端シール部12aの背貼り部13の形成された側と逆側の部分に至り、前記フィルム材100の前記第2斜め方向への引き裂きを誘導する第2引き裂き誘導部22とを有する構成となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ピロー型やガセット型の包装体に係り、詳しくは、フィルム材の両側端部を合掌状に貼り合わせて筒状体を形成し、固形内容物の入る前記筒状体の開口する両端部をシールした構造となる包装体に関する。
従来、容易に開封することのできる構造となるガセットピロー型の包装体が提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
第1の例(特許文献1参照)に係る包装体は、フィルム材の両側端部を合掌状に貼り合せて(熱シール)合掌熱接着部(背貼り部)を形成して筒状体を形成し、固形内容物の入るその筒状体の開口する両端部を熱シールして上側端縁熱接着部(第1端シール部)及び下側端縁熱接着部(第2端シール部)を形成した構造となっている。そして、合掌熱接着部の所定部位に切込みが形成されている。また、合掌熱接着部の一方側の根元線上における前記切込みの近傍位置から斜め方向に延びて上側端縁接着部の一端に至る切目線と、合掌熱接着部の逆側の根元線上における前記切込みの近傍位置から前記斜め方向に対して逆斜め方向に延びて前記上側端縁接着部の他端に至る切目線とが形成されている。
このような構造の包装体では、合掌熱接着部を切込みから引き裂いてその切り裂き線が2つの切目線の端点に達すると、更に、その2つの切目線に誘導されつつ包装体が引き裂かれて略V字状に開封される。その結果、そのV字状に開封された部分から固形内容物が部分的に露出し、その固形内容物を包装体から取り出すことができるようになる。
また、第2の例(特許文献2参照)に係る包装体は、前述した第1の例と同様に、合掌熱接着部、上側端縁熱接着部及び下側端縁熱接着部が形成された包装体であって、その合掌状接着部の所定部位に切込みが形成されている。また、合掌熱接着部の一方側の根元線上における前記切込みの近傍位置から斜め方向に延びて当該包装体の一方側縁に至る斜め切目線部分と、合掌熱接着部の逆側の根元線上における前記切込みの近傍位置から前記斜め方向に対して逆斜め方向に延びて当該包装体の他方側縁に至る斜め切目線部分と、当該包装体の一方側縁から他方側縁まで周方向に延びる水平切目線部分とが連続して形成されている。
このような構造の包装体では、合掌熱接着部を切込みから引き裂いてその切り裂き線が2つの斜め切目線の端点に達すると、更に、その2つの斜め切目線に誘導されつつ包装体がその両側縁まで略V字状に切り裂かれる。ここから更に、引き裂き方向を周方向に変えることにより、当該包装体が水平切目線に誘導されつつ引き裂かれ、切目線(連続する斜め切目線、水平切目線及び斜め切目線)を境にして上側の部分が離脱して包装体が開封される。その結果、包装体のその開封された部分から内部の固形内容物が露出し、その固形内容物を包装体から取り出すことができるようになる。
特開2001−31114号公報 特開2001−106240号公報
前述した第1の例に係る包装体は、合掌熱接着部の切込みから2つの切目線に誘導されつつ略V字状に引裂かれてその引裂き線が上端縁熱接着部の両端までしか達しないので、1回の引裂き動作で十分な広さにて開封することが難しい。一方、前述した第2の例に係る包装体は、合掌熱接着部の切込みから2つの傾斜切目線に誘導されつつ略V字状に引裂かれ、更に、水平切目線に誘導されつつ引裂かれて、それら切目線を境にして上側の部分が離脱するように開封されるので、十分な広さにて開封することができる。しかしながら、2つの傾斜切目線が概ね縦方向の引裂きを誘導するのに対して水平切目線が横方向の引裂きを誘導することから、1回の引裂き動作にて包装体を開封することができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、1回の引裂き動作にてより大きい広さでの開封を可能とする包装体を提供するものである。
本発明に係る包装体は、フィルム材の両側端部を合掌状に貼り合せて背貼り部を形成して筒状体を形成し、固形内容物の入る前記筒状体の開口する両端部をシールして第1端シール部及び第2端シール部を形成した構造となる包装体であって、前記背貼り部の所定部位に設けられ、開封の起点となる開封起点部と、前記開封起点部の近傍から第1斜め方向に延びて前記第1端シール部の前記背貼り部の形成された側と逆側の部分に至り、前記フィルム材の前記第1斜め方向への引き裂きを誘導する第1引き裂き誘導部と、前記開封起点部の近傍から前記第1斜め方向と前記背貼り部を挟んで逆側の第2斜め方向に延びて前記第1端シール部の前記背貼り部の形成された側と逆側の部分に至り、前記フィルム材の前記第2斜め方向への引き裂きを誘導する第2引き裂き誘導部とを有する構成となる。
このような構成により、背貼り部を開封起点から引裂いてその引裂き線が前記開封起点の近傍の第1引き裂き誘導部及び第2引き裂き誘導部に達すると、フィルム材が第1引き裂き誘導部に誘導されつつ第1斜め方向に引裂かれていくとともに、第2引き裂き誘導部に誘導されつつ第2引裂き方向に引裂かれていく。そして、第1引き裂き誘導部に誘導される第1斜め方向への引裂き及び第2引き裂き誘導部に誘導される第2斜め方向への引裂きのそれぞれが当該包装体の側端縁を越えて第1端シール部の前記背貼り部の形成された側と逆側の部分にまで達する。このように、フィルム材が第1引き裂き誘導部及び第2引き裂き誘導部にて誘導されつつ背貼り部の開封起点から第1端シール部の前記背貼り部の形成された側と逆側の部分まで引裂かれることにより、当該包装体が開封される。
また、本発明に係る包装体において、前記第1引き裂き誘導部の開始点は、前記背貼り部の根元線上に位置する構成とすることができる。
このような構成により、背貼り部に形成された開封起点部からの引裂きがよりスムーズに第1引き裂き誘導部の開始点につながるようにすることができる。
更に、本発明に係る包装体において、前記第2引き裂き誘導部の開始点は、前記背貼り部の根元線上に位置する構成とすることができる。
このような構成により、背貼り部に形成された開封起点部からの引裂きがよりスムーズに第2引き裂き誘導部の開始点につながるようにすることができる。
また、本発明に係る包装体において、前記第1引き裂き誘導部の終端点と前記第2引き裂き誘導部の終端点とが前記第1端シール部の前記背貼り部と逆側の部分にて合致している構成とすることができる。
このような構成により、第1引き裂き誘導部に誘導される第1斜め方向への引裂き及び第2引き裂き誘導部に誘導される第2斜め方向への引裂きのそれぞれが当該包装体の側端縁を越えて第1端シール部の前記背貼り部の形成された側と逆側の部分の同じ点(終端点)にまで達するようになる。これにより、包装体はそれぞれつながる第1引き裂き誘導部と第2引き裂き誘導部とを境にして2つに分離され、当該包装体のより広い開封が可能となる。
また、本発明に係る包装体において、前記第1引き裂き誘導部は直線状に延びる構成とすることができる。
このような構成により、フィルム材が、第1引き裂き誘導部の誘導によって第1斜め方向に直線的に引裂かれるようになるので、背貼り部に形成された開封起点部からの引裂き動作によって、第1斜め方向によりスムーズに引裂くことができるようになる。
また、本発明に係る包装体において、前記第2引き裂き誘導部は、直線状に延びる構成とすることができる。
このような構成により、フィルム材が、第2引き裂き誘導部の誘導によって第2斜め方向に直線的に引裂かれるようになるので、背貼り部に形成された開封起点部からの引裂き動作によって、第2斜め方向によりスムーズに引裂くことができるようになる。
本発明に係るフィルム材は、前述したいずれかの包装体を形成するためのフィルム材であって、前記背貼り部、前記第1端シール部及び第2端シール部のそれぞれを形成すべき領域部分を有するとともに、前記第1引き裂き誘導部及び前記第2引き裂き誘導部が形成された構成となる。
本発明に係る包装体によれば、フィルム材が第1引き裂き誘導部及び第2引き裂き誘導部にて誘導されつつ背貼り部の開封起点から当該包装体の側端縁を越えて第1端シール部の前記背貼り部の形成された側と逆側の部分まで引裂かれることにより当該包装体が開封されるので、1回の引裂き動作にてより大きい広さでの開封が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係る包装体の構造を図1乃至図3を参照して説明する。なお、図1は、本発明の実施の一形態に係る包装体の斜視図であり、図2(a)は、その包装体の裏面側の状態を示す平面図であり、図2(b)は、その包装体の正面側の状態を示す平面図であり、図3は、その包装体を形成するために用いられるフィルム材を当該包装体の内側となるべき側から見た図である。
図3に示すフィルム材100は、単層構造のものでも、また、この種の包装体を形成するために広く用いられている外側に印刷基材層、内側に熱接着性樹脂層が積層された多層構造のものであってもよい。また、水蒸気や酸素に対するガスバリアー性を付与するために、フィルム材100は、アルミニウム等の金属箔や金属蒸着フィルム、あるいはその他のガスバリアー性樹脂層、及び強度保持、易引き裂き性付与等を目的とする機能性樹脂を単独または複数、必要に応じて接着剤を介して積層した構造のものであってもよい。多層構造のフィルムは、ドライラミネート、押出しコーティング、サンドイッチラミネート、共押出等の手法にて積層され、その総厚さは、10乃至200μm、特に20乃至150μmとなり得るが、その積層手法及び総厚さは特に限定されない。
図3に示すフィルム材100の両側端部の第1縦貼代101aと第2縦貼代101bとが合掌状に貼り合わされて筒状体が形成され、固形内容物の入るその筒状体となったフィルム材100の開口する両端部の第1横貼代102aと第2横貼代102bとがそれぞれシールされることにより、図1及び図2(a)、(b)に示すような包装体10が形成される。フィルム材100の第1縦貼代101aと第2縦貼代101bとの貼りあわせによって図1及び図2(a)、(b)に示す包装体10の背貼り部13が形成される。そして、貼り合わされる第1縦貼代101a及び第2縦貼代101bの各内側縁線が背貼り部13の根元線13aに対応する。また、筒状体となるフィルムシート100の第1横貼代102aのシールによって包装体10の第1端シール部12aが形成され、第2横貼代102bのシールによって包装体10の第2端シール部12bが形成される。
フィルム材100には、第1引き裂き誘導部21が形成されている。第1引き裂き誘導部21は、背貼り部13の根元線13aとなるべき第1縦貼代101aの内側縁線上の所定位置を開始点Ps1として第1端シール部12aとなるべき第1横貼代102aの内側縁線上の所定位置となる終端点Pe1まで斜め方向(第1斜め方向)に直線状に延びている。また、フィルム材100には、第2引き裂き誘導部22が形成されている。第2引き裂き誘導部22は、背貼り部13の根元線13aとなるべき第1縦貼代101bの内側縁線上の所定位置を開始点Ps2として第1端シール部12aとなるべき第1横貼代102aの内側縁線上の所定位置となる終端点Pe2まで前記斜め方向とは逆の斜め方向(第2斜め方向)に直線状に延びている。第1引き裂き誘導部21の終端点Pe1と第2引き裂き誘導部22の終端点Pe2とは、第1横貼代102aの幅方向における中心線Lcに対して略対称に位置している。第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22は、それぞれ、フィルム材100を貫通することなく形成されたミシン目、粗面化された部分やレーザ加工された部分等、引き裂き易くした部分であり、フィルム材100の引き裂きを誘導する機能を有する。
なお、第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22の加工時期については、特に限定されない。予めこれら引き裂き誘導部21、22の加工されたフィルムを積層してフィルム材100を形成してもよいし、フィルムの積層加工と同時にこれら引き裂き誘導部21、22を加工することも、フィルム材100に対してそれら引き裂き誘導部21、22を加工することも、更に、包装体の充填シール工程でそれら引き裂き誘導部21、22を加工することもできる。また、多層構造のフィルム材100を用いる場合、少なくとも1層にそれら引き裂き誘導部21、22が形成されていればよい。更に、第1引き裂き誘導部21と第2引き裂き誘導部22は、別々の層に形成しても、また、別々の加工方法にて形成しても、別々の加工時期に形成してもよい。このように第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22は、多層構造のフィルム材100のどの層に形成することも可能であり、図3において各引き裂き誘導部21、22がフィルム材100の内側面に現れていることをもって各引き裂き誘導部21、22がフィルム材100の内側面に露出することに限定されることを意味するものではない。
前述したようなフィルム材100を筒状にして形成される包装体10は、図1及び図2(a)、(b)に示すようになる。具体的には、胴部11の上下両端部に第1端シール部12a(フィルム材100の第1横貼代102aに対応)及び第2端シール部12b(フィルム材100の第2横貼代102bに対応)が形成され、第1端シール部12aから胴部11を通って第2端シール部12bに至るまで延びる背貼り部13(フィルム材100の第1縦貼代101a及び第2縦貼代101bに対応)が形成されている。背貼り部13の一方側(第1縦貼代101aに対応)の根元線13a上の所定位置を開始点Ps1として第1斜め方向に延びて包装体10の側端縁を越え、第1端シール部12aの背貼り部13の形成された側と逆側の部分の終端点Pe1に至るように第1引き裂き誘導部21が形成されている。また、背貼り部13の他方側(第2縦貼代101bに対応)の根元線13a上の所定位置を開始点Ps2として背貼り部13を挟んで前記第1斜め方向と逆の第2斜め方向に延びて包装体10の側端縁を越え、第1端シール部12aの背貼り部13の形成された側と逆側の部分の終端点Pe2に至るように第2引き裂き誘導部22が形成されている。第1引き裂き誘導部21の終端点Pe1と第2引き裂き終端点Pe2とは、第1端シール部12aの幅方向における中心線Lcに対して略対称に位置する。
背貼り部13の所定部位にその端縁から根元線13aに向けて切り込まれた切欠部23(開封起点部)が形成されている。切欠部23を延長した背貼り部13の根元線13a上の位置またはその近傍に第1切り裂き誘導部21の開始点Ps1及び第2切り裂き誘導部22の開始点Ps2がある。なお、図3において、前記切欠部23が形成されるべきフィルム材100上での位置が参照番号23を付して破線にて示されている。
棒状固体食物などの固形内容物を内包した前述したような構造の包装体10は、図4乃至図6に示すような手順に従って開封される。
まず、図4に示すように背貼り部13の切欠部23の両側部分が指でつままれて、切欠部23から背貼り部13が切裂かれていく。このようにして背貼り部13が切裂かれて、その切裂き線が第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22の開始点Ps1、Ps2に達する。そして、更なる引き裂き動作により、図5に示すように、包装体10(フィルム材100)が第1引き裂き誘導部21に誘導されつつ第1斜め方向に引き裂かれていくとともに、第2引き裂き誘導部22に誘導されつつ第2斜め方向に引き裂かれていく。即ち、包装体10は切欠部23から略V字状に引き裂かれていく。なお、図5において、第1引き裂き誘導部21に誘導されつつ引き裂かれた部分の端縁線が括弧付きの参照番号(21)で示され、第2引き裂き誘導部22に誘導されつつ引き裂かれた部分の端縁線が括弧付きの参照番号(22)で示されている(図6において同じ)。
この引き裂き動作の過程で、第1引き裂き誘導部21に誘導される第1斜め方向への切裂き及び第2引き裂き誘導部22に誘導される第2斜め方向への引き裂きのそれぞれが包装体10の側端縁を越えて第1端シール部12aの前記背貼り部13の形成された側と逆側の部分の終端点Pe1、Pe2に達すると、それ以上の引き裂きが阻止される。このような第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22に誘導されながらの引き裂きによって分かれた包装体10の上側部分10(a)とその下側部分10(b)とが完全に分離せずに、それらが部分的にくっついた状態で開封される。この状態で、図6に示すように、包装体10の上側部分10(a)を下側部分10(b)から引き離すようにすることにより、内部の棒状固形食物50の先端部分が包装体10(下側部分10(b))から完全に露出し、その棒状固形食物50を引き出すことができようになる。
前述したような包装体10によれば、背貼り部13の切欠部23から始まる一連の引き裂き動作によって(図4〜図6参照)、当該包装体10(フィルム材100)が第1切り裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22にて誘導されつつその側端縁を越えて第1端シール部12aの前記背貼り部13の形成された側と逆側の部分まで引き裂かれ、開封される。従って、1回の引き裂き動作にてより大きな広さ(図6参照)での開封が可能となる。
前述した包装体10において、その開封される部分(上側部分10(a)に相当)の長さ、即ち、第1引き裂き誘導部21の開始点Ps1及び第2引き裂き誘導部22の開始点Ps2の位置、更に、第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22の延びる方向(第1斜め方向、第2斜め方向)は、内容物や包装体10の大きさに応じて適宜設定することができる。一般的には、開封される部分である上側部分10(a)の長さが短く、第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22にて形成されるV字が浅すぎると、開封がし難くなり、逆に、その上側部分10(a)の長さが長く、第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22にて形成されるV字が深すぎると、引き裂きが包装体10の側端縁を越える際に、その上側部分10(a)が棒状固形食物50(内容物)に引っ掛かり易く、開封がし難くなる。
また、第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22それぞれの包装体10の側端縁を通る位置は、棒状固形食物50(内容物)の上端より低い位置(第2端シール部12b側に寄った位置)であって、引き裂きの際に上側部分10(a)が引っ掛かり難い位置に設定することが好ましい。
なお、第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22それぞれの開始点Ps1、Ps2は、前述したように背貼り部13の根元線13a上に位置していなくても、切欠部23の近傍で、その切欠部23からの切り裂きが支障なく続くことのできる位置であればよい。
また、前述した実施の形態では、背貼り部13に開封起点部として切欠部23が形成されているが、開封動作の起点となり得るものであれば、特に限定されず、例えば、微小傷加工を施した部分を開封起点部とすることもできる。
更に、第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22それぞれは、直線状に形成されるものであったが、背貼り部13に形成された切欠部23から第1端シール部12aに向かう概ね斜め方向への切り裂きを誘導できるものであれば、直線状でなくても、例えば、湾曲状、あるいは、波形状に形成されるものであってもよい。
また、第1引き裂き誘導部21の終端点Pe1及び第2引き裂き誘導部22の終端点Pe2の位置は、第1端シール部12aの内側縁線の中心線Lc近傍であればよく、第1端シール部12aの手前であっても、第1端シール部12aの幅内に入り込んでもよい。包装体10を上側部分10(a)と下側部分10(b)とに分離させたい場合、第1引き裂き誘導部21の終端点Pe1と第2引き裂き誘導部22の終端点Pe2との間隔を狭くしておけば、各誘導部21、22に誘導される引き裂きとほとんど変わらない力で分離させることもできる。
第1切り裂き誘導部21の終端点Pe1と第2切り裂き誘導部の終端点Pe2とは、第1端シール部12aにおいてそれぞれ別々の位置であったが、図7(a)、(b)及び図8に示すように、第1端シール部12aにおいて合致させることもできる。なお、図7(a)は、包装体の裏面側の状態を示す平面図であり、図7(b)は、その包装体の正面側の状態を示す平面図であり、また、図8は、その包装体を形成するために用いられるフィルム材を当該包装体の内側となるべき側から見た図である。図8に示すフィルム材100において、第1縦貼代101aの内側縁線上の開始点Ps1から斜め方向(第1斜め方向)に延びる第1引き裂き誘導部21の終端点Pe1と、第2縦貼代101bの内側縁線上の開始点Ps2から前記斜め方向と逆の斜め方向(第2斜め方向)に延びる第2引き裂き誘導部22の終端点Pe2とが、第1横貼代102aの内側縁線上の中点(幅方向における中心線Lc上)にて合致している。
このようなフィルム材100にて形成される包装体10では、図7(a)、(b)に示すように、背貼り部13の切欠部23を延長した根元線13a上の点を開始点Ps1として第1斜め方向に延びて包装体10の側端縁を越え、第1端シール部12aの背貼り部13の形成された側と逆側の部分まで延びる第1引き裂き誘導部21の終端点Pe1と、同様に背貼り部13の切欠部23を延長した根元線13a上の点を開始点Ps2として第2斜め方向に延びて包装体10の側端縁を越え、第1端シール部12aの背貼り部13の形成された側と逆側の部分まで延びる第2引き裂き誘導部22の終端点Pe2とが、第1端シール部12aの幅方向における中心線Lc上に位置する。
このような包装体10によれば、図4乃至図6に示すような手順に従った引き裂き動作によって開封すると、第1引き裂き誘導部21に誘導される第1斜め方向への引裂き及び第2引き裂き誘導部22に誘導される第2斜め方向への引裂きのそれぞれが包装体10の側端縁を越えて第1端シール部12aの同じ点(終端点)にまで達するようになるので、包装体10はそれぞれつながる第1引き裂き誘導部21と第2引き裂き誘導部22とを境にして上側部分10(a)と下側部分10(b)とに分離され、包装体10のより広い開封が可能となる。そして、上側部分10(a)が分離されることにより、下側部分10(b)に収容された棒状固形食物50の先端部分が露出するので、包装体10の下側部分10(b)を持って棒状固形食物50を食べることができるようになる。
なお、第1引き裂き誘導部21の終端点Pe1及び第2引き裂き誘導部22の終端点Pe2の位置は、第1端シール部12aの内側縁線の中心線Lc近傍であればよく、第1端シール部12aの手前であっても、第1端シール部12aの幅内に入り込んでも、あるいはその中心線Lcの左右いずれかにずれていてもよい。また、第1引き裂き誘導部21と第2引き裂き誘導部22とを交叉させて、その交点が前記中心線Lc上あるいはその近傍に位置するようにしてもよい。
また、図3に示すフィルム材100と同様に、図8に示すフィルム部材100でも第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22は、多層構造のフィルム材100のどの層に形成することも可能であり、図8において各引き裂き誘導部21、22がフィルム材100の内側面に現れていることをもって各引き裂き誘導部21、22がフィルム材100の内側面に露出することに限定されることを意味するものではない。
前述した各実施の形態では、第1引き裂き誘導部21及び第2引き裂き誘導部22は(図3、図8参照)、フィルム材100において、背貼り部13の根元線13aとなるべき第1縦貼代101a及び第2縦貼代101bから斜め方向に延びて第1端シール部12aとなるべき第1横貼代102aに至るように形成されているので、従来(特許文献2参照)のように、斜め方向に延びる引き裂き誘導部と別に周方向に延びる引き裂き誘導部を形成する必要がなく、その引き裂き誘導部加工時の機器制御の負担が軽減され得る。
以上、説明したように、本発明に係る包装体は、1回の引裂き動作にてより大きい広さでの開封が可能となり、ピロー型やガセット型の包装体として有用である。
本発明の実施の一形態に係る包装体を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る包装体の裏面側の状態を示す平面図(a)及び、正面側の状態を示す平面図(b)である。 図1及び図2(a)、(b)に示す包装体を形成するために用いられるフィルム材を当該包装体の内側となるべき側から見た図である。 図1及び図2(a)、(b)に示す包装体の開封動作(その1)を示す図である。 図1及び図2(a)、(b)に示す包装体の開封動作(その2)を示す図である。 図1及び図2(a)、(b)に示す包装体の開封動作(その3)を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る包装体の裏面側の状態を示す平面図(a)及び、正面側の状態を示す平面図(b)である。 図7(a)、(b)に示す包装体を形成するために用いられるフィルム材を当該包装体の内側となるべき側から見た図である。
符号の説明
10 包装体
11 胴部
12a 第1端シール部
12b 第2端シール部
13 背貼り部
13a 根元線
21 第1引き裂き誘導部
22 第2引き裂き誘導部
23 切欠部
50 棒状固形食物
100 フィルム材
101a 第1縦貼代
101b 第2縦貼代
102a 第1横貼代
102b 第2横貼代

Claims (7)

  1. フィルム材の両側端部を合掌状に貼り合せて背貼り部を形成して筒状体を形成し、固形内容物の入る前記筒状体の開口する両端部をシールして第1端シール部及び第2端シール部を形成した構造となる包装体であって、
    前記背貼り部の所定部位に設けられ、開封の起点となる開封起点部と、
    前記開封起点部の近傍から第1斜め方向に延びて前記第1端シール部の前記背貼り部の形成された側と逆側の部分に至り、前記フィルム材の前記第1斜め方向への引き裂きを誘導する第1引き裂き誘導部と、
    前記開封起点部の近傍から前記第1斜め方向と前記背貼り部を挟んで逆側の第2斜め方向に延びて前記第1端シール部の前記背貼り部の形成された側と逆側の部分に至り、前記フィルム材の前記第2斜め方向への引き裂きを誘導する第2引き裂き誘導部とを有することを特徴とする包装体。
  2. 前記第1引き裂き誘導部の開始点は、前記背貼り部の根元線上に位置することを特徴とする請求項1記載の包装体。
  3. 前記第2引き裂き誘導部の開始点は、前記背貼り部の根元線上に位置することを特徴とする請求項1または2記載の包装体。
  4. 前記第1引き裂き誘導部の終端点と前記第2引き裂き誘導部の終端点とが前記第1端シール部の前記背貼り部と逆側の部分にて合致していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の包装体。
  5. 前記第1引き裂き誘導部は直線状に延びることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の包装体。
  6. 前記第2引き裂き誘導部は、直線状に延びることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の包装体。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の包装体を形成するためのフィルム材であって、
    前記背貼り部、前記第1端シール部及び第2端シール部のそれぞれを形成すべき領域部分を有するとともに、
    前記第1引き裂き誘導部及び前記第2引き裂き誘導部が形成されたことを特徴とするフィルム材。
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