JP2008222149A - 車両用シート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗降性を向上させることのできる車両用シート装置を提供する。
【解決手段】スライドドア2と、第1シート5、6と、第2シート7、8と、自動調整スイッチ22と、シートコントローラ20と、第1モータ26及び第2モータ27とを備える車両用シート装置である。第1シート6の移動が可能な移動可能領域A、B、Cと、第1シート6の移動が不可能な移動禁止領域Dと、が設けられ、シートコントローラ20は、第1モータ26及び第2モータ27の両方を同時に駆動する同時駆動モード、及び第1モータ26又は第2モータ27の一方のみを駆動する片方駆動モードを組み合わせ、移動禁止領域Dを回避しつつ、第1シート6の現在位置から自動調整スイッチ22により選択された位置まで移動させる制御信号を出力する。
【選択図】 図6
【解決手段】スライドドア2と、第1シート5、6と、第2シート7、8と、自動調整スイッチ22と、シートコントローラ20と、第1モータ26及び第2モータ27とを備える車両用シート装置である。第1シート6の移動が可能な移動可能領域A、B、Cと、第1シート6の移動が不可能な移動禁止領域Dと、が設けられ、シートコントローラ20は、第1モータ26及び第2モータ27の両方を同時に駆動する同時駆動モード、及び第1モータ26又は第2モータ27の一方のみを駆動する片方駆動モードを組み合わせ、移動禁止領域Dを回避しつつ、第1シート6の現在位置から自動調整スイッチ22により選択された位置まで移動させる制御信号を出力する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、複数列のシートを有する車両用シート装置に関する。
従来、特許文献1に記載された車両用シート装置が知られている。この車両用シート装置は、車両の側方に配設されたスライドドアの開位置により、乗員が第1シート(セカンドシート)に乗り込むか又は第2シート(サードシート)に乗り込むかを判断し、第1シート(セカンドシート)の位置調整を行うものである。
この車両用シート装置によれば、乗員が第1シート(セカンドシート)又は第2シート(サードシート)へ確実に乗り込むことができ、使い勝手のよいものとなる。
特開平2005−280373号公報
しかし、スライドドアは、通常、全閉状態と全開状態との間を自動駆動されるため、上記従来の車両用シート装置のようにスライドドアの開位置により乗員の意思を判断することは困難である。また、上記従来の車両用シート装置においては、2個のモータにより第1シート(セカンドシート)を前後左右に移動させて位置調整を行うとされているものの、位置調整の具体的な開示がされていない。
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、乗降性を向上させることのできる車両用シート装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る車両用シート装置の特徴は、車両の前後左右に移動可能な第1シートと、前記第1シートの1つ以上の位置を予め記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された前記第1シートの位置を選択可能な位置選択手段と、該位置選択手段からの入力信号に基づいて制御信号を出力する制御手段と、前記制御信号に基づいて制御され、前記第1シートを前後に移動させる第1モータと、前記第1シートを左右に移動させる第2モータと、を有するシート移動手段と、を備える車両用シート装置であって、前記第1シートの移動が可能な移動可能領域と、前記第1シートの移動が不可能な移動禁止領域と、が設けられ、前記制御手段は、前記第1モータ及び前記第2モータの両方を同時に駆動する同時駆動モードと、前記第1モータ又は前記第2モータの一方のみを駆動する片方駆動モードとを組み合わせ、前記移動禁止領域を回避しつつ、前記第1シートの現在位置から前記位置選択手段により選択された位置まで移動させる前記制御信号を出力することである。
請求項2に係る車両用シート装置の特徴は、請求項1において、前記移動可能領域は、前記移動可能領域は、主として前記同時駆動モードが用いられるサブエリアと、主として前記片方駆動モードが用いられるサブエリアとからなる複数のサブエリアに分割され、前記制御手段は、前記第1シートの現在位置の属する前記サブエリアと、前記位置選択手段により選択された前記第1シートの位置の属する前記サブエリアとの組み合わせにより、前記制御信号を出力することである。
請求項3に係る車両用シート装置の特徴は、請求項1又は2において、前記位置選択手段は、第1シートに装着されたスイッチであることである。
請求項4に係る車両用シート装置の特徴は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記記憶手段が記憶可能な前記第1シートの位置は、該第1シートに隣接する第2シートに対する乗降性を向上させる位置、前記第1シートの乗降性を向上させる位置、及び前記第1シートにおいて乗員が安楽姿勢をとることができる位置のうち、少なくとも1つ以上であることである。
請求項5に係る車両用シート装置の特徴は、請求項4において、前記第2シートに対する乗降性を向上させる位置においては、前記第1シートのシートバックを前倒させることである。
請求項6に係る車両用シート装置の特徴は、請求項4において、前記第1シートにおいて乗員が安楽姿勢をとることができる位置においては、オットマンの展開を行うことである。
請求項7に係る車両用シート装置の特徴は、請求項1乃至6のいずれか1項において、前記スライドドアが閉状態から開状態に移動を開始すると、前記スイッチは前記スライドドアの開口部に接近することである。
請求項1に係る車両用シート装置においては、位置選択手段により記憶手段に記憶された第1シートの位置が選択され、制御手段により出力された制御信号に基づいてシート移動手段が第1シートを所定の位置に移動させるため、乗員の意思が十分に反映される。また、制御手段が第1モータ及び第2モータの両方を同時に駆動する同時駆動モードと、第1モータ又は第2モータの一方のみを駆動する片方駆動モードとを組み合わせ、移動禁止領域を回避しつつ、第1シートの現在位置から位置選択手段により選択された位置まで移動させる制御信号を出力するため、最短時間で第1シートを移動させることができる。したがって、この車両用シート装置によれば、乗降性を向上させることができる。
請求項2に係る車両用シート装置においては、制御手段が第1シートの現在位置の属するサブエリアと、位置選択手段により選択された第1シートの位置の属するサブエリアとの組み合わせにより、制御信号を出力するため、効率的かつ容易な制御が可能である。
請求項3に係る車両用シート装置においては、位置選択手段が第1シートに装着されたスイッチであるため、操作が容易である。
請求項4に係る車両用シート装置においては、記憶手段が記憶可能な第1シートの位置は、第1シートに隣接する第2シートに対する乗降性を向上させる位置、第1シートの乗降性を向上させる位置、及び第1シートにおいて乗員が安楽姿勢をとることができる位置のうち、少なくとも1つ以上であるため、乗員の意思に沿った第1シートの移動が可能である。
請求項5に係る車両用シート装置においては、第2シートに対する乗降性を向上させる位置においては、第1シートのシートバックを前倒させるため、第2シートへの乗降がより容易になる。
請求項6に係る車両用シート装置においては、第1シートにおいて乗員が安楽姿勢をとることができる位置においては、オットマンの展開を行うため、より安楽姿勢をとり易くなる。
請求項7に係る車両用シート装置においては、スライドドアが閉状態から開状態に移動を開始すると、スイッチはスライドドアの開口部に接近するため、スイッチの操作が容易になる。
本発明に係る車両用シート装置を具体化した実施形態1、2を図面に基づいて以下に説明する。図1に示すように、実施形態1の車両用シート装置は、スライドドア2と、乗員が着座するフロントシート3、4、第1シート5、6、第2シート7、8とを備えている。スライドドア2は、車両1の側方に配設され、全閉状態と全開状態との間を自動駆動される。フロントシート3、4、第1シート5、6、第2シート7、8は、車両1の前方から順に配設されている。この第1シート5、6及び第2シート7、8は、スライドドア2の開口部1aから乗員が乗降可能であって、第1シート6が前後左右に移動可能にされている。第2シート7、8の側方には、後輪が収納されるタイヤハウス9が設けられている。
図2は、第1シート6を前後左右に移動させる駆動機構である。この駆動機構は、車両のフロア1bに前後方向に固定された一対の前後レール10と、前後レール10上を前後方向に移動される第1台座11と、第1台座11を前後方向に移動させる第1モータ26と、第1台座11上に横方向に固定された一対の左右レール12と、左右レール12上を横方向に移動される第2台座13と、第2台座13を横方向に移動させる第2モータ27とを備えている。第2台座13には第1シート6のシートクッションが固定されている。この第1モータ26及び第2モータ27を駆動制御することにより、第1シート6を前後左右に移動させることができる。ここで、第1モータ26及び第2モータ27がシート移動手段である。
図3は、第1シート6の主な位置を示したものである。位置P1が第1シート5、6の乗降性を向上させる位置であり、位置P2が第2シート7、8に対する乗降性を向上させる位置である。また、位置P3が第1シート6において乗員が安楽姿勢をとることができる位置である。なお、位置P2においては、第1シート6のシートバックを前倒させる。これにより、第2シート7、8への乗降がより容易になる。また、位置P3においては、第1シート6のオットマンの展開を行う。これにより、乗員がより安楽姿勢をとり易くなる。
図4は、第1シート6の移動が可能な移動可能領域A、B、Cと移動が不可能な移動禁止領域Dを示したものである。移動可能領域は、主として同時駆動モードが用いられるサブエリアAと、主として片方駆動モードが用いられるサブエリアB、Cとからなっている。移動禁止領域Dは、タイヤハウス9の位置に対応している。また、位置P1はサブエリアCに属し、位置P2はサブエリアAに属し、位置P3はサブエリアBに属している。
図5は、この車両用シート装置の電気的接続図である。シートコントローラ20には、スライドドア2が開いたことを検知するドア開スイッチ21、第1シート6の位置P1、P2、P3を選択可能な自動調整スイッチ22が接続される。自動調整スイッチ22は、第1シート6の位置P1に対応した第1シート乗降SW23、第1シート6の位置P2に対応した第2シート乗降SW24、第1シート6の位置P3に対応した第1シート安楽姿勢SW25からなっており、第1シート6に装着されている。また、シートコントローラ20には、第1モータ26、第2モータ27、前後位置センサ28及び左右位置センサ29が接続されている。シートコントローラ20は第1モータ26及び第2モータ27に制御信号を出力するとともに、前後位置センサ28及び左右位置センサ29からフィードバック用の位置信号を入力する。ここで、シートコントローラ20が記憶手段であるとともに制御手段である。また、自動調整スイッチ22が位置選択手段である。
次に、実施形態1の車両用シート装置における処理を図6に示すシート自動調整プログラムのフローチャートを用いて説明する。このシート制御プログラムの実行が開始されると、まず、ステップS10において、シートコントローラ20は、自動調整スイッチ22からの入力の有無を調べる。自動調整スイッチ22の第1シート乗降SW23、第2シート乗降SW24、第1シート安楽姿勢SW25のいずれかがONである場合(YES)、自動調整スイッチ22からの入力があると判断して、ステップS11が実行される。また、自動調整スイッチ22の第1シート乗降SW23、第2シート乗降SW24、第1シート安楽姿勢SW25のすべてがOFFである場合(NO)、自動調整スイッチ22からの入力がないと判断して、シート自動調整プログラムが終了される。
ステップS11においては、第1シート6の現在位置が読み込まれる。具体的には、シートコントローラ20が前後位置センサ28及び左右位置センサ29からの位置信号を読み込むことにより、第1シート6の現在位置が読み込まれる。ステップS12においては、目標位置が読み込まれる。この目標位置は、第1シート6の位置P1、P2、P3であり、シートコントローラ20内のメモリに記憶されている。そして、第1シート乗降SW23、第2シート乗降SW24、第1シート安楽姿勢SW25のうちのONにされたスイッチに対応した第1シート6の位置P1、P2、P3がシートコントローラ20内のメモリから読み込まれる。
ステップS13においては、現在位置から目標位置までの移動が同一のサブエリア内での移動であるか否かが調べられる。同一のサブエリア内での移動である場合(YES)、ステップS14が実行され、異なるサブエリア間の移動である場合(NO)、ステップS15が実行される。ステップS14においては、自動調整1サブルーチンが実行された後、シート自動調整プログラムが終了される。
ステップS15においては、現在位置から目標位置までの移動がサブエリアA、B間での移動であるか否かが調べられる。サブエリアA、B間での移動である場合(YES)、ステップS16が実行され、サブエリアA、B間での移動でない場合(NO)、ステップS17が実行される。ステップS16においては、自動調整1サブルーチンが実行された後、シート自動調整プログラムが終了される。
ステップS17においては、現在位置から目標位置までの移動がサブエリアA、C間での移動であるか否かが調べられる。サブエリアA、C間での移動である場合(YES)、ステップS18が実行され、サブエリアA、C間での移動でない場合、すなわち、サブエリアB、C間での移動である場合(NO)、ステップS19が実行される。ステップS18においては、自動調整1サブルーチンが実行された後、シート自動調整プログラムが終了される。ステップS19においては、自動調整2サブルーチンが実行された後、シート自動調整プログラムが終了される。
自動調整1サブルーチンの処理を図7に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS21においては、第1モータ26及び第2モータ27の両方を同時に駆動する同時駆動モードにより第1シート6を移動可能か否かが調べられる。同時駆動モードで第1シート6の移動が可能である場合(YES)、ステップS22が実行される。また、同時駆動モードで第1シート6の移動が不可能である場合(NO)、ステップS25が実行される。
ステップS22においては、第1モータ26及び第2モータ27の両方が同時に駆動される(同時駆動モード)。これにより、第1シート6は車両1の前後左右方向に対して斜めに移動される。ステップS23においては、第1シート6が目標位置に到達したか否かが調べられる。第1シート6が目標位置に到達した場合(YES)、シート自動調整プログラムに制御が戻される。また、第1シート6が目標位置に到達していない場合(NO)、ステップS24が実行される。
ステップS24においては、第1シート6が移動可能領域の前後端又は左右端に到達したか否かが調べられる。第1シート6が移動可能領域の前後端又は左右端に到達した場合(YES)、ステップS25が実行される。また、第1シート6が移動可能領域の前後端又は左右端に到達していない場合(NO)、ステップS22に戻され、第1シート6は同時駆動モードにより移動される。なお、第1シート6が移動可能領域の前後端に到達した場合は、第1シート6をさらに前後に移動させることはできない。また、第1シート6が移動可能領域の左右端に到達した場合は、第1シート6をさらに左右に移動させることはできない。
ステップS25においては、第1モータ26及び第2モータ27の一方のみが駆動される(片方駆動モード)。これにより、第1シート6は車両1の前後方向又は左右方向に移動される。
ステップS26においては、第1シート6が目標位置に到達したか否かが調べられる。第1シート6が目標位置に到達した場合(YES)、シート自動調整プログラムに制御が戻される。また、第1シート6が目標位置に到達していない場合(NO)、ステップS25が実行され、第1シート6は片方駆動モードにより移動される。
自動調整2サブルーチンの処理を図8に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS31においては、第1モータ26及び第2モータ27の一方のみが駆動され(片方駆動モード)、第1シート6がサブエリアAに移動される。
ステップS32においては、第1シート6がサブエリアAに到達したか否かが調べられる。第1シート6がサブエリアAに到達した場合(YES)、ステップS33が実行される。また、第1シート6がサブエリアAに到達しない場合(NO)、ステップS31に戻され、第1シート6は片方駆動モードにより移動される。
ステップS33においては、第1モータ26及び第2モータ27の両方を同時に駆動する同時駆動モードにより第1シート6を移動可能か否かが調べられる。同時駆動モードで第1シート6の移動が可能である場合(YES)、ステップS34が実行される。また、同時駆動モードで第1シート6の移動が不可能である場合(NO)、ステップS36が実行される。
ステップS34においては、第1モータ26及び第2モータ27の両方が同時に駆動される(同時駆動モード)。これにより、第1シート6は車両1の前後左右方向に対して斜めに移動される。ステップS35においては、第1シート6が移動可能領域の前後端又は左右端に到達したか否かが調べられる。第1シート6が移動可能領域の前後端又は左右端に到達した場合(YES)、ステップS36が実行される。また、第1シート6が移動可能領域の前後端又は左右端に到達していない場合(NO)、ステップS34に戻され、第1シート6は同時駆動モードにより移動される。
ステップS36においては、第1モータ26及び第2モータ27の一方のみが駆動される(片方駆動モード)。これにより、第1シート6は車両1の前後方向又は左右方向に移動される。
ステップS37においては、第1シート6が目標位置に到達したか否かが調べられる。第1シート6が目標位置に到達した場合(YES)、シート自動調整プログラムに制御が戻される。また、第1シート6が目標位置に到達していない場合(NO)、ステップS36が実行され、第1シート6は片方駆動モードにより移動される。
実施形態1に係る車両用シート装置においては、自動調整スイッチ22によりシートコントローラ20のメモリに記憶された第1シート6の位置P1、P2、P3が選択され、シートコントローラ20により出力された制御信号に基づいて第1モータ26及び第2モータ27が第1シート6を所定の位置に移動させるため、乗員の意思が十分に反映される。また、シートコントローラ20が第1モータ26及び第2モータ27の両方を同時に駆動する同時駆動モード、及び第1モータ26又は第2モータ27の一方のみを駆動する片方駆動モードを組み合わせ、移動禁止領域Dを回避しつつ、第1シート6の現在位置から自動調整スイッチ22により選択された位置まで移動させる制御信号を出力するため、最短時間で第1シート6を移動させることができる。したがって、この車両用シート装置によれば、スライドドア2の開口部1aからの乗降性を向上させることができる。
また、この車両用シート装置においては、シートコントローラ20が第1シート6の現在位置の属するサブエリアと、自動調整スイッチ22により選択された第1シート6の位置の属するサブエリアとの組み合わせにより、制御信号を出力するため、効率的かつ容易な制御が可能である。
さらに、この車両用シート装置においては、自動調整スイッチ22が第1シート6に装着されたスイッチであるため、操作が容易である。
なお、この車両用シート装置においては、シートコントローラ20のメモリに記憶された第1シート6の位置としてP1、P2、P3を採用しているが、第1シート6の位置をこれらに限る必要はなく、適宜、追加及び削除することができる。
図9は、第1シート6の移動例を示したものである。図9(A)は、位置P2から位置P1又は位置P3への移動例である。位置P2から位置P1への移動は、ステップS18により処理される。また、位置P2から位置P3への移動は、ステップS16により処理される。図9(B)は、位置P1から位置P3への移動例であり、ステップS19により処理される。図9(C)は、位置P1、P2、P3から同一サブエリア内の移動例であり、ステップS14により処理される。
次に、実施形態2の車両用シート装置について説明する。実施形態2の車両用シート装置の機械的構成及び電気的構成は、図1〜図5に示す実施形態1の車両用シート装置のものと同様であり、その説明を省略する。また、プログラムについても、図6〜図8に示す実施形態1の車両用シート装置のものを用いている。ただし、実施形態2の車両用シート装置においては、図6に示すシート自動調整プログラムが実行される前に、図10に示すスライドドア連動プログラムが実行される。
スライドドア連動プログラムにおける処理を図10に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS40においては、スライドドア2が閉状態から開状態にされたか否かが調べられる。スライドドア2が閉状態から開状態にされた場合(YES)、ステップS41が実行される。また、スライドドア2が閉状態から開状態にされない場合(NO)、すなわち、スライドドア2が閉状態又は開状態にある場合や開状態から閉状態にされた場合、スライドドア連動プログラムが終了される。
ステップS41においては、第1シート6の現在位置が読み込まれる。具体的には、シートコントローラ20が前後位置センサ28及び左右位置センサ29からの位置信号を読み込むことにより、第1シート6の現在位置が読み込まれる。
ステップS42においては、第1シート6の現在位置が位置P1であるか否かが調べられる。第1シート6の現在位置が位置P1である場合(YES)、スライドドア連動プログラムが終了される。また、第1シート6の現在位置が位置P1でない場合(NO)、ステップS43が実行される。なお、位置P1は、第1シート5、6の乗降性を向上させる位置である。
ステップS43においては、第1シート6の現在位置がサブエリアC内であるか否かが調べられる。第1シート6の現在位置がサブエリアC内である場合(YES)、ステップS44が実行される。また、第1シート6の現在位置がサブエリアC内でない場合(NO)、ステップS45が実行される。ステップS44においては、自動調整1サブルーチンが実行された後、スライドドア連動プログラムが終了される。
ステップS45においては、第1シート6の現在位置がサブエリアA内であるか否かが調べられる。第1シート6の現在位置がサブエリアA内である場合(YES)、ステップS46が実行される。また、第1シート6の現在位置がサブエリアA内でない場合(NO)、すなわち、第1シート6の現在位置がサブエリアB内である場合、ステップS47が実行される。ステップS46においては、自動調整1サブルーチンが実行された後、スライドドア連動プログラムが終了される。ステップS47においては、自動調整2サブルーチンが実行された後、スライドドア連動プログラムが終了される。
実施形態2に係る車両用シート装置においては、スライドドア2が閉状態から開状態に移動を開始すると、自動調整スイッチ22がスライドドア2の開口部1aに接近するため、自動調整スイッチ22の操作が容易になる。その他の作用、効果は実施形態1と同様である。
以上、本発明の車両用シート装置を実施形態1、2に即して説明したが、本発明はこれらに制限されるものではなく、本発明の技術的思想に反しない限り、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
1…車両、1a…開口部、2…スライドドア、5、6…第1シート、7、8…第2シート、20…記憶手段、制御手段(シートコントローラ)、22…位置選択手段(自動調整スイッチ)、26、27…シート移動手段(26…第1モータ、27…第2モータ)、A、B、C…移動可能領域、サブエリア、D…移動禁止領域。
Claims (7)
- 車両の前後左右に移動可能な第1シートと、
前記第1シートの1つ以上の位置を予め記憶する記憶手段と、
該記憶手段に記憶された前記第1シートの位置を選択可能な位置選択手段と、
該位置選択手段からの入力信号に基づいて制御信号を出力する制御手段と、
前記制御信号に基づいて制御され、前記第1シートを前後に移動させる第1モータと、前記第1シートを左右に移動させる第2モータと、を有するシート移動手段と、を備える車両用シート装置であって、
前記第1シートの移動が可能な移動可能領域と、前記第1シートの移動が不可能な移動禁止領域と、が設けられ、
前記制御手段は、前記第1モータ及び前記第2モータの両方を同時に駆動する同時駆動モードと、前記第1モータ又は前記第2モータの一方のみを駆動する片方駆動モードとを組み合わせ、前記移動禁止領域を回避しつつ、前記第1シートの現在位置から前記位置選択手段により選択された位置まで移動させる前記制御信号を出力することを特徴とする車両用シート装置。 - 請求項1において、
前記移動可能領域は、主として前記同時駆動モードが用いられるサブエリアと、主として前記片方駆動モードが用いられるサブエリアとからなる複数のサブエリアに分割され、
前記制御手段は、前記第1シートの現在位置の属する前記サブエリアと、前記位置選択手段により選択された前記第1シートの位置の属する前記サブエリアとの組み合わせにより、前記制御信号を出力することを特徴とする車両用シート装置。 - 請求項1又は2において、前記位置選択手段は、第1シートに装着されたスイッチであることを特徴とする車両用シート装置。
- 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記記憶手段が記憶可能な前記第1シートの位置は、該第1シートに隣接する第2シートに対する乗降性を向上させる位置、前記第1シートの乗降性を向上させる位置、及び前記第1シートにおいて乗員が安楽姿勢をとることができる位置のうち、少なくとも1つ以上であることを特徴とする車両用シート装置。
- 請求項4において、前記第2シートに対する乗降性を向上させる位置においては、前記第1シートのシートバックを前倒させることを特徴とする車両用シート装置。
- 請求項4において、前記第1シートにおいて乗員が安楽姿勢をとることができる位置においては、オットマンの展開を行うことを特徴とする車両用シート装置。
- 請求項1乃至6のいずれか1項において、前記スライドドアが閉状態から開状態に移動を開始すると、前記スイッチは前記スライドドアの開口部に接近することを特徴とする車両用シート装置。
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