JP2008222051A - マイクロコンピュータ、プログラム、電子制御装置、及び通信システム - Google Patents

マイクロコンピュータ、プログラム、電子制御装置、及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】動作モードが遷移するマイコンにおいて、マイコンの信頼性を向上させる。
【解決手段】動作モードが通常の動作状態である通常モードの時に、動作モードを通常モードに維持するためのフレーム要因を監視して、フレーム要因が検出されると動作モードを通常モードに維持し、動作モードが通常モードよりも消費電力の小さいスリープモードの時に、通常モードに移行するためのエッジ要因を監視して、エッジ要因が検出されると通常モードに移行するマイコンにおいて、通常モードのときにフレーム要因及びエッジ要因の両方を監視する期間(スリープ準備状態)を設け、エッジ要因が検出できた場合も、当該マイコンの動作モードを通常モードに維持する。
【選択図】図6

Description

本発明は、動作モードが遷移するマイクロコンピュータに関する。
従来、例えば自動車用電子制御装置(以下、ECUと記載する)では、マイクロコンピュータ(以下、マイコンとも記載する)は、通常の動作状態である通常モードと低消費電力状態であるスリープモードとの何れかで動作するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
より具体的に、この種のマイコンは、通常モードのときに例えば通信線を介して外部の電子装置から送信される通信フレームを監視しており、通信フレームを受信している限りは、通常モードで動作する。一方、マイコンは、通信フレームを所定期間受信できない場合には、通常モードからスリープモードに移行する。
マイコンが通信フレームをどのように監視しているかについて説明する。ECUにおいて、そのECUが備える通信トランシーバを介して通信フレームが受信されると、その通信フレームがマイコンの所定の受信バッファに格納されると共に、マイコンにおいて割り込みが発生する。そして、マイコンのCPUはその割り込みが発生すると、その受信バッファを参照して、通信フレームの受信を確認する。
次に、マイコンがスリープモードに移行する場合、通信トランシーバもスリープモードに移行する。通信トランシーバは、スリープモードでは電圧の変化を表すエッジの入力のみを受けつける。このエッジは、例えば通信の開始時や、所定のスイッチが操作された際などに生じ、通信線上を流れるものである。そしてマイコンは、通信トランシーバを介して入力されるエッジを検出すると、スリープモードから通常モードに復帰するようになっている。
マイコンがエッジをどのように監視しているかについて説明する。マイコンでは、通信トランシーバを介してエッジが入力されると、エッジが発生したことを示す履歴であるパルス信号情報が所定のレジスタ(以下、エッジ監視用レジスタと記載する)に格納される。そしてマイコンは、そのエッジ監視用レジスタを監視することで、エッジの入力の有無を判断する。
このようにして、従来、ECUのマイコンは、通常モードでは通信フレームを監視して通信フレームを検出できれば通常モードを維持し、スリープモードではエッジを監視してエッジを検出できれば通常モードに復帰するようになっている。
特開2006−151000号公報
しかしながら、上記のような従来例において、例えばマイコンが通常モードで動作しているときに、そのマイコンが何らかの原因でたまたま通信フレームを検出できなかった(受信できなかった)、という場合には、そのマイコンが誤ってスリープモードに移行してしまう可能性がある。例えば、ECUが通信フレームを受信したがその通信フレームがマイコンの受信バッファに格納されなかったという場合や、受信バッファには格納されたが、マイコンのCPUが受信バッファ内を確認しなかったというような場合が考えられる。
そして、マイコンが誤ってスリープモードに移行すると、電子制御装置、ひいてはシステム全体が誤動作してしまうおそれもある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、動作モードが遷移するようになっているマイコンの動作の信頼性を向上させることである。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、動作モードが第1のモードのときに、動作モードを第1のモードに維持するための維持要因を監視して、その維持要因が発生していると判定すると動作モードを第1のモードに維持し、維持要因が発生していると判定しなくなると動作モードを第1のモードから他のモードに移行させ、動作モードが第2のモードのときに、第1のモードに移行するための移行要因を監視して、その移行要因が発生していると判定すると動作モードを第1のモードに移行させるマイクロコンピュータにおいて、動作モードが第1のモードのときに維持要因と移行要因とを監視して、移行要因が発生していると判定した場合も、動作モードを第1のモードに維持するようになっているマイクロコンピュータである。
このようなマイクロコンピュータは、動作モードが第1のモードのときに、維持要因と移行要因との少なくとも何れかを検出すれば、動作モードを第1のモードに維持する。ここで、移行要因は、動作モードを第1のモードに移行させるためのものであるから、第1のモードのときに、移行要因によって動作モードを第1のモードに維持したとしても、何ら不都合は生じない。
そして、このマイクロコンピュータによれば、動作モードが第1のモードから他のモードに誤って移行する、という不都合が生じる確率を抑えることができる。例えば、マイクロコンピュータが何らかの原因で維持要因を検出できなかった、という場合でも、移行要因を検出できればマイクロコンピュータの動作モードが第1のモードに維持される。このため、マイクロコンピュータの信頼性の向上につながる。
次に、マイクロコンピュータの動作モードには、具体的に、請求項2に記載のような動作モードがある。
請求項2のマイクロコンピュータは、第1のモードは、通常の動作状態である通常モードであり、第2のモードは、通常モードよりも消費電力の少ないスリープモードであることを特徴とするマイクロコンピュータである。
つまり、請求項2のマイクロコンピュータは、通常モードのときに、通常モードを維持するための維持要因、及びスリープモードから通常モードに移行するための移行要因の両方を監視して、その維持要因及び移行要因の少なくとも何れかを検出できた場合、動作モードを通常モードに維持するようになっている。このようなマイクロコンピュータは、実際上、使用しやすいと言える。
また、請求項1,2のようなマイクロコンピュータでは、具体的に、請求項3の如く、維持要因及び移行要因を監視するように構成することができる。
請求項3のマイクロコンピュータは、通信線を介して他の電子装置と通信可能に接続されると共に、その通信線を介して通信フレーム及びパルスエッジが受信されるようになっている。そして、そのマイクロコンピュータは、通信フレームを維持要因として監視し、パルスエッジを移行要因として監視するようになっている。
通信フレームには、マイクロコンピュータが受信すべきデータが含まれている。また、パルスエッジとは、例えば通信の開始時等に生じるものであり、電圧の変化を表す信号である。また、例えば車両における通信においては、車両の所定のスイッチが操作された際にパルスエッジが通信線上を流れる、という場合もある。
つまり、請求項3のマイクロコンピュータは、第1のモード(通常モード)のときに、通信フレーム及びパルスエッジの少なくとも何れかを検出すれば、動作モードを第1のモード(通常モード)に維持する。
実際のマイクロコンピュータにおいては、通信フレームが受信されている限りは、そのマイクロコンピュータは第1のモード(通常モード)で動作し、例えば何らかの原因で通信フレームが受信できなかった場合でも、パルスエッジを検出できれば、動作モードを第1のモード(通常モード)に維持する、という構成が一般的であろう。
次に、請求項4の発明は、動作モードが第1のモードのときに、動作モードを第1のモードに維持するための維持要因を監視して、その維持要因が発生していると判定すると動作モードを第1のモードに維持し、維持要因が発生していると判定しなくなると動作モードを第1のモードから他のモードに移行させ、動作モードが第2のモードのときに、第1のモードに移行するための移行要因を監視して、その移行要因が発生していると判定すると動作モードを第1のモードに移行させるマイクロコンピュータが実行するプログラムであって、マイクロコンピュータに、動作モードが第1のモードのときに維持要因と移行要因とを監視して、移行要因が発生していると判定した場合も、動作モードを第1のモードに維持するように機能させるためのプログラムである。
このようなプログラムをマイクロコンピュータが実行すれば、請求項1について述べた効果と同じ効果を得ることができる。
また、このようなプログラムでは、具体的に、請求項5,6のように構成することができる。
請求項5のプログラムは、第1のモードは、通常の動作状態である通常モードであり、第2のモードは、通常モードよりも消費電力の少ないスリープモードであることを特徴とするプログラムである。つまり、請求項2と同趣旨である。
次に、請求項6のプログラムは、マイクロコンピュータは通信線を介して他の電子装置と通信可能に接続されると共に、その通信線を介して通信フレーム及びパルスエッジが受信されるようになっており、当該マイクロコンピュータは、そのマイクロコンピュータに、通信フレームを維持要因として監視させ、パルスエッジを移行要因として監視させるように構成されていることを特徴としている。つまり、請求項3と同趣旨である。
次に、請求項7の発明は、車両を制御するための電子制御装置であって、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のマイクロコンピュータを備えていることを特徴とする電子制御装置である。
また次に、請求項8の発明は、複数の電子装置が通信可能に接続された通信システムであって、電子装置が、請求項7に記載の電子制御装置であることを特徴とする通信システムである。
請求項1〜3のマイクロコンピュータにおいては、請求項1の部分で述べたように、動作モードが第1のモードから他のモードに誤って移行する、という不都合が生じる確率を抑えることができるため、そのマイクロコンピュータを用いた請求項7の電子制御装置の信頼性は向上する。また、請求項8の通信システムにおいても同様に、通信システムの信頼性が向上する。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明が適用された車両用ネットワークシステム1の構成図である。
図1の車両用ネットワークシステム1は、複数の電子制御装置(以下、ECUと記載する)2が、CANバス(CAN:Controller Area Network)を介して通信可能に接続されている。
CANバスは、CAN−HラインとCAN−Lラインとからなる2線式通信ラインである。この2線式通信ラインは、通信線3Hと通信線3Lとからなる幹線3と、通信線3H,3Lからそれぞれ分岐する支線3h,3lとから構成される。そして、通信線3H及び支線3hがCAN−Hラインであり、通信線3L及び支線3lがCAN−Lラインである。
ECU2は、当該ECU2の機能を司るマイクロプロセッサを備えている。尚、このマイクロプロセッサは、後述するCPU11に相当するものである。また、ECU2は、CANトランシーバ20とを備えている。
ECU2においては、マイクロプロセッサの機能により、ソフトウェア10a、CANドライバ10bなどが動作して所定の処理を実現する。CANドライバ10bは、フレームの送受信(送信フレームをCANトランシーバ20に渡したり、受信フレームをCANトランシーバ20から受け取る)や、どのフレームを優先的に処理するかを決定する調停制御や、通信エラー処理等を実現する。尚、CANドライバ10bもソフトウェアの一種である。
CANトランシーバ20は、マイクロプロセッサから与えられる送信フレームをCANバス上に出力すると共に、CANバス上のデータ(受信フレーム)をマイコン10に入力する。
次に、図2は、ECU2のより詳細なハード構成図である。尚、ECU2の周辺の構成も示している。
ECU2は、図2に示すように、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと記載する)10と、前述のCANトランシーバ20と、電源回路30と、入出力回路40とを備えている。
電源回路30は、外部のバッテリ4からのバッテリ電源(例えば12V)を降圧して、その降圧した動作電圧(例えば5V)を、マイコン10,CANトランシーバ20,及び入出力回路40に供給する。
入出力回路40は、外部のセンサ/スイッチ群5からの信号をマイコン10に入力すると共に、マイコン10からの信号を外部のアクチュエータ6に出力する。
また、図2には、マイコン10のハード構成を示しており、マイコン10は、所定のプログラムに従い動作するCPU11(前述のマイクロプロセッサに相当)と、CPU11が実行するプログラムを格納するROM12と、CPU11による演算結果等が記憶されるRAM13と、情報を格納するためのレジスタ14と、CANトランシーバ20からの受信フレームRXを格納するための受信バッファ15と、CANトランシーバ20へ出力する送信フレームTXを格納するための送信バッファ16とを備えている。
レジスタ14は、マイコン10にエッジが入力されたことを示す履歴であるパルス信号情報を格納するものである。エッジは、通信の開始時や図示しないスイッチが操作された際などにCANバス上を流れるものである。そして、CANトランシーバ20を介してマイコン10にエッジが入力されると、そのマイコン10のレジスタ14にパルス信号情報が格納される。
次に、図3は、本実施形態のECU2(具体的には、マイコン10のCPU11)が実行する処理を表すフローチャートである。
ところで、以下の説明において、通常モード、スリープモード、ウェイクアップ状態、スリープ準備状態、スリープ状態という用語を用いるが、ここでこれらの関係を説明しておく。まず、通常モード及びスリープモードはマイコン10の動作モードである。そして、通常モードにおいて、マイコン10の状態としてウェイクアップ状態とスリープ準備状態との2種類がある。また、スリープモードにおいて、マイコン10の状態としてスリープ状態がある。尚、スリープモードとスリープ状態とは同義であると考えて構わない。
図3の処理において、スタート時は初期状態であるとする。初期状態とは、例えば、マイコン10に動作電圧が供給されておらずマイコン10が動作していない状態、或いはマイコン10がスリープ状態(スリープモード)である状態を指すものとする。
図3の処理では、まずS110で、所定の起動条件の下、起動のためのウェイクアップ処理を実行する。例えば、マイコン10に動作電圧が供給されていない初期状態においては、そのマイコン10に動作電圧が供給されることで、マイコン10はウェイクアップ処理を実行して起動し、通常モードで動作するようになる。また、例えばマイコン10の動作モードがスリープモードである初期状態においては、後述するようにパルスエッジが検出されると、マイコン10はウェイクアップ処理を実行して通常モードで動作する。
次に、S120に移行し、スリープ要因があるか否かを判定する。スリープ要因とは、マイコン10がスリープ状態に移行するトリガーとなるものである。具体的には、車両が駐車状態になること、車両のイグニションスイッチがオフされること、所定のスイッチ操作がないこと、通信フレームがないことなどがスリープ要因となる。
S120でスリープ要因がない(例えば所定期間スリープ要因がない)と判定すると(S120:NO)、S110に戻る。この場合のS110では、動作モードを通常モードに維持することとなる。
一方、S120でスリープ要因があると判定すると(S120:YES)、S130に移行し、レジスタ14をクリアする。レジスタ14に格納されている古い履歴情報を破棄して、改めてエッジ要因の有無を検出するためである。
次にS140に進み、通信フレーム(以下、フレーム要因とも記載する)或いはパルスエッジ(以下、エッジ要因とも記載する)があるか否かを判定する。以下、具体的に説明する。
まず、フレーム要因の監視について説明する。CANトランシーバ20がCANバス上の通信フレームを受信し、受信フレームRXとしてマイコン10に入力すると、その受信フレームRXが受信バッファ15に格納されると共にマイコン10において割り込みが発生する。その割り込みが発生すると、マイコン10のCPU11は受信バッファ15を参照して、受信フレームRXを確認する。このようにして、受信フレームRXを受信したか否か(フレーム要因があるか否か)を監視している。
次に、エッジ要因の監視について説明する。CPU11は、レジスタ14を定期的に参照して、パルス信号情報が格納されているか否かを確認する。つまり、パルスエッジが入力されたか否か(エッジ要因があるか否か)を監視している。
尚、マイコン10は、S120→YESの場合、実行するプログラムをスリープ準備状態時のプログラムに切り換えて、S130及びS140の処理を実現する。
S140でフレーム要因或いはエッジ要因があると判定すると(S140:YES)、S150に移行し、スリープ復帰処理を実行する。具体的には、マイコン10の実行プログラムを、ウェイクアップ状態時のプログラムに切り換える。そしてその後、S110に移行する。
一方、S140でフレーム要因或いはエッジ要因がない(例えば、所定期間フレーム要因或いはエッジ要因がない)と判定すると(S140:NO)、S160に移行し、スリープ処理を実行してスリープ状態に移行する。具体的に、マイコン10の実行プログラムを、スリープ状態時のプログラムに切り換える。
次にS170に進み、エッジ要因があるか否かを判定し、エッジ要因があると判定すると(S170::YES)、150に移行して実行プログラムをウェイクアップ状態時のプログラムに切り換える。
一方、S170でエッジ要因がないと判定すると(S170:NO)、再度S170の処理を実行する。つまり、エッジ要因の監視を続ける。
次に、図4は、マイコン10の状態遷移図である。以下、図3の処理との対応をとりながら説明する。
まず、初期状態(例えば、マイコン10が完全に動作を停止した状態、或いはスリープ状態)において、起動条件が成立する(例えば、マイコンに動作電圧が供給される/イグニションスイッチがオンされる、など)と、ウェイクアップ状態(通常モード)に移行する(S110)。ウェイクアップ状態では、フレーム要因のみを監視しており、フレーム要因がある限り(S120:NO)、ウェイクアップ状態を維持する。
一方、ウェイクアップ状態で、スリープ要因が発生したと判定すると(S120:YES)、スリープ準備状態に移行する(S130、S140)。スリープ準備状態とは、前述のように通常モードの一種であり、フレーム要因及びエッジ要因の両方を監視する状態である。
スリープ準備状態において、フレーム要因又はエッジ要因があると判定すると(S140:YES)、ウェイクアップ状態に移行する(S150、S110)。
一方、スリープ準備状態において、フレーム要因及びエッジ要因があると判定しなくなると(S140:NO)、スリープ状態(スリープモード)に移行する(S160)。
スリープ状態では、エッジ要因のみを監視しており、エッジ要因があると判定すると(S170:YES)、ウェイクアップ状態に移行する(S150、S110)。
つまり、本実施形態では、フレーム要因のみを監視するウェイクアップ状態からエッジ要因のみを監視するスリープ状態に移行するまでの間に、従来と異なり、一旦、フレーム要因及びエッジ要因を監視するスリープ準備状態に移行するようになっている。言い換えると、通常モードにおいて、フレーム要因及びエッジ要因の両方を監視する期間を設けている。
図5は、本実施形態の作用を表すシーケンスチャートである。尚、図5において、CANドライバ10bは、前述のようにソフトウェアの一種である。そして、このCANドライバ10bは、CANトランシーバ20の動作状態を制御する。具体的に、マイクロプロセッサ(CPU11)がソフトウェアとしてのCANドライバ10bの機能を実現することで、CANトランシーバ20の動作を制御する。またここで、ソフトウェア10aは、マイコン10の動作状態の制御を実現するものである。
まず、ウェイクアップ状態において、ソフトウェア10aは、スリープ要因が発生すると(S120:YES)、スリープ準備処理(スリープ準備状態における処理であり、具体的に、S130及びS140)を要求するメッセージをCANドライバ10bに出力する。
CANドライバ10bは、スリープ準備処理のメッセージをソフトウェア10aから受け取ると、同じくスリープ準備処理のメッセージをマイクロプロセッサに出力する。
マイクロプロセッサは、CANドライバ10bからスリープ準備処理のメッセージを受け取ると、スリープ準備処理を実行する(S130、S140)。つまり、マイコン10がスリープ準備状態に移行する。
マイコン10がスリープ準備状態に移行すると、CANドライバ10bは、ソフトウェア10aに、スリープ準備処理が成功した旨のメッセージを出力する。
ソフトウェア10aは、CANドライバ10bからスリープ準備処理成功のメッセージを受け取ると共に、その後フレーム要因及びエッジ要因がないと判定したならば(S170:NO)、スリープ処理のメッセージをCANドライバ10bに出力する。
CANドライバ10bは、ソフトウェア10aからスリープ処理のメッセージを受け取ると、同じくスリープ処理のメッセージをマイクロプロセッサに出力する。
マイクロプロセッサは、CANドライバ10bからスリープ処理のメッセージを受け取ると、スリープ処理(S160)を実行して、CANトランシーバ20及びマイコン10をスリープ状態(スリープモード)に移行させる。
マイコン10(及びCANトランシーバ20)がスリープ状態に移行すると、CANドライバ10bは、ソフトウェア10aに、スリープ処理が成功した旨のメッセージを出力する。
さらに、図6を用いて本実施形態の効果を説明する。
図6に示すように、ウェイクアップ状態では、フレーム要因を取得可能である。また、スリープ準備状態では、フレーム要因及びエッジ要因を取得可能である。また、スリープ状態では、エッジ要因を取得可能である。
つまり、本実施形態では、前述した通り、マイコン10が、スリープ状態(スリープモード)に移行する前に、そのマイコン10がフレーム要因及びエッジ要因の両方を監視するスリープ準備状態(通常モードの一種)の期間を設けている。尚、これに対し従来は、スリープ状態に移行する直前まではフレーム要因のみを監視し、スリープ状態に移行した後はエッジ要因のみを監視するようにしていた。
この点、本実施形態では、マイコン10は、通常モードのときに、動作モードを通常モードに維持するための通信フレームを検出した場合のみならず、動作モードをスリープモードから通常モードに移行させるためのエッジ要因を検出した場合にも、動作モードを通常モードに維持するようになっている。
このため、例えば何らかの原因でマイコン10が通信フレームを検出できなかった、というような場合でも、エッジ要因が検出されればマイコン10は通常モードを維持するため、マイコン10が誤ってスリープモードに移行してしまう確率を低減させることができる。よって、マイコン10の信頼性を向上させることができる。
尚、上記実施形態において、通常モードが第1のモードに相当し、スリープモードが第2のモードに相当し、フレーム要因が維持要因に相当し、エッジ要因が移行要因に相当している。
〈参考実施例〉
さらに、参考として他の実施例を、図7を用いて説明する。図7は、ウェイクアップ状態からスリープ状態に移行する場合を表す模式図であり、従来技術の例及び本実施形態の例の2つの例を記載したものである。また、ここでは、周知のスマートエントリシステムを例にとり説明する。
例えばスマートエントリシステムでは、そのスマートエントリシステム用のECUは、消費電力の低減のため、CANバスにメッセージ(通信フレーム)がないと判断したときはウェイクアップ状態からスリープ状態に移行するようになっている。スマートエントリシステム全体をウェイクアップ状態からスリープ状態に移行させるときには、消費電力の低減のため、CANトランシーバ20の動作モードも、フレームを受信するフレーム受信モード(通常モード)から、エッジを取得するためのエッジ取得モード(スリープモード)に移行させる。
この場合に、図7の従来技術のように、ウェイクアップ状態では、通信フレームの監視を行うことによりスリープ状態に移行するか否かを判断し、一方、スリープ状態では、エッジの入力を監視することにより、スリープ状態から復帰するか否かを判断する。
そして、スマートエントリシステムにおいて、例えば通常モードからスリープモードに移行する際、ハードウェア(具体的に、CANトランシーバ20)の状態を切り替えるための期間やノイズが発生するような期間(例えば図7の「ノイズ発生期間」)が存在する。その期間では、通信フレーム及びエッジの両方とも取得できなくなり、その期間にウェイクアップ要因が発生しても、スリープ状態から復帰できなくなってしまい、そのため誤動作が懸念される。
例えば、図7において、ノイズ発生期間においては、フレーム要因の受信・識別はできなくなってしまう。尚、この点は、従来技術の例でも本実施形態の例でも同じである。
一方で、図7の本実施例では、マイコン10は、ウェイクアップ状態からスリープ状態に移行する際には、一旦必ず、フレーム要因とエッジ要因とを監視可能なスリープ準備状態に移行すると共に、フレーム要因を検出できた場合は勿論、エッジ要因を検出できた場合にも、ウェイクアップ状態を維持するようになっている。
つまり、従来技術と本実施例とを比較すると、両方ともノイズが発生するような期間でフレーム要因及びエッジ要因の両方ともが取得できないことはしょうがないにしても、本実施例では、フレーム要因及びエッジ要因の両方を監視する期間を設けることで、全体としては、マイコン10が誤ってスリープ状態に移行する確率を低減させることができる。よって、マイコン10の信頼性が向上する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態をとることができる。
例えば上記実施形態において、マイコン10のどのような動作モードについても、本発明を適用することができる。
また、上記実施形態において、フレーム要因が本発明(特許請求の範囲)の維持要因に相当し、エッジ要因が本発明の移行要因に相当しているが、維持要因はフレーム要因に限られるものではなく、また、移行要因はエッジ要因に限られるものではない。
また、上記実施形態では、ECU2が備えるマイコン10について説明したが、どのようなマイコンにも本発明を適用することができる。
本実施形態の車両用ネットワークシステム1の構成図である。 本実施形態のECU2のより詳細なハード構成図である。 ECU2のマイコン10が実行する処理のフローチャートである。 マイコン10の状態遷移図である。 本実施形態の作用を表すシーケンスチャートである。 本実施形態の効果を説明する説明図である。 従来例と本実施例との比較図である。
符号の説明
1…車両用ネットワークシステム、4…バッテリ、5…センサ/スイッチ群、6…アクチュエータ、10…マイコン、10a…ソフトウェア、10b…CANドライバ、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…レジスタ、15…受信バッファ、16…送信バッファ、20…CANトランシーバ、30…電源回路、40…入出力回路。

Claims (8)

  1. 動作モードが第1のモードのときに、動作モードを第1のモードに維持するための維持要因を監視して、その維持要因が発生していると判定すると動作モードを第1のモードに維持し、維持要因が発生していると判定しなくなると動作モードを第1のモードから他のモードに移行させ、動作モードが第2のモードのときに、前記第1のモードに移行するための移行要因を監視して、その移行要因が発生していると判定すると動作モードを第1のモードに移行させるマイクロコンピュータにおいて、
    動作モードが第1のモードのときに前記維持要因と前記移行要因とを監視して、移行要因が発生していると判定した場合も、動作モードを第1のモードに維持するようになっていることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  2. 請求項1に記載のマイクロコンピュータにおいて、
    前記第1のモードは、通常の動作状態である通常モードであり、前記第2のモードは、前記通常モードよりも消費電力の少ないスリープモードであることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のマイクロコンピュータにおいて、
    当該マイクロコンピュータは通信線を介して他の電子装置と通信可能に接続されると共に、その通信線を介して通信フレーム及びパルスエッジが受信されるようになっており、
    前記通信フレームを前記維持要因として監視し、前記パルスエッジを前記移行要因として監視するようになっていることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  4. 動作モードが第1のモードのときに、動作モードを第1のモードに維持するための維持要因を監視して、その維持要因が発生していると判定すると動作モードを第1のモードに維持し、維持要因が発生していると判定しなくなると動作モードを第1のモードから他のモードに移行させ、動作モードが第2のモードのときに、前記第1のモードに移行するための移行要因を監視して、その移行要因が発生していると判定すると動作モードを第1のモードに移行させるマイクロコンピュータが実行するプログラムであって、
    前記マイクロコンピュータに、動作モードが第1のモードのときに前記維持要因と前記移行要因とを監視し、移行要因が発生していると判定した場合も、動作モードを第1のモードに維持するように機能させるためのプログラム。
  5. 請求項4に記載のプログラムにおいて、
    前記第1のモードは、通常の動作状態である通常モードであり、前記第2のモードは、前記通常モードよりも消費電力の少ないスリープモードであることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のプログラムにおいて、
    前記マイクロコンピュータは通信線を介して他の電子装置と通信可能に接続されると共に、その通信線を介して通信フレーム及びパルスエッジが受信されるようになっており、
    当該プログラムは、そのマイクロコンピュータに、前記通信フレームを前記維持要因として監視させ、前記パルスエッジを前記移行要因として監視させるように構成されていることを特徴とするプログラム。
  7. 車両を制御するための電子制御装置であって、
    請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のマイクロコンピュータを備えていることを特徴とする電子制御装置。
  8. 複数の電子装置が通信可能に接続された通信システムであって、
    前記電子装置が、請求項7に記載の電子制御装置であることを特徴とする通信システム。
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