JP2008221713A - 記録装置における記録方法及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の搬送方向長さが設定より短く、検出手段による記録媒体の後端検知時に、次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの記録媒体に予定の記録が続行不可能と判定されても、予定の記録のうち一部でも記録可能であればその一部の記録を行うことができる記録装置などを提供する。
【解決手段】要求送り量の紙送りを開始し(同図(a))、その紙送り途中で紙検出センサ26により用紙18の後端が検知されると(同図(b))、紙送り終了時点の位置で用紙18への記録ヘッド15による予定の印字が可能であるか否かを判断する。予定の印字が不可能と判断すれば、記録ヘッド15を空走させて予定の印字を中止する(同図(c))。予定の印字を中止した場合、予定の印字領域のうち一部でも印字可能であると判断すれば、印字可能な一部を除く領域(マスク領域MA)をマスクしつつ印字可能な一部(印刷領域PA)の印字を実行する(同図(d))。
【選択図】図11

Description

本発明は、搬送中の記録媒体の後端検知時に搬送終了後の位置で予定の記録が可能であるか否かを判断して、記録不可能である場合に予定の記録を中止して、例えばプラテン印字等の不都合な記録を回避する記録装置及び記録装置における記録方法に関する。
従来から、シリアルプリンタなどの記録装置では、印刷処理時間短縮のため、紙送り動作とキャリッジ動作とを一部同時に進める重ね合わせ制御が行われていた(例えば特許文献1、2等)。この重ね合わせ制御は、まず、1パス分の印字処理が終了すると紙送りモータ(PFモータ)を起動させて紙送りを行う。その後、PFモータの駆動が終了する前に所定のタイミングでキャリッジモータ(CRモータ)を起動させてキャリッジを移動させる。これにより、紙送り終了とほぼ同時に印字動作を開始することができる。従って、紙送り終了後にCRモータを起動させてキャリッジの移動を開始させる構成に比べ、印刷処理時間の短縮を図ることができる。
例えば特許文献1には、用紙搬送方向長さが設定より短い用紙が給紙された場合、紙送り終了時に用紙の後端が記録ヘッドの記録位置から搬送方向下流側へ逸脱するか否かを判定し、逸脱すると判定された場合にはそのとき既にキャリッジが起動されていても、印字不許可指令をして印字動作を中止させる記録装置が開示されている。すなわち、用紙の後端が紙検出センサを通過してから起動されるオーバライドカウンタのカウント値に基づいて、オーバライド領域(印字可能範囲)の残量を求めるとともに、PFモータの紙送り残量を求め、紙送り残量がオーバライド領域の残量以上であると判定された場合に、印字不許可指令を発生させる構成となっていた。このため、用紙の後端が記録ヘッドの記録位置を通り過ぎた場合は、印字不許可指令により印字動作が中止されるので、印刷処理時間を犠牲にせずプラテン印字が防止される。
特開2001−232882号公報(例えば明細書段落[0070]〜[0077]、図5及び図6) 特開2006−212923号公報
ところで、記録ヘッドには、ノズルが搬送方向に沿って多数個形成されており、特許文献1では、プラテン印字を防止できるが、紙送り終了時の用紙位置において記録ヘッドのノズル(ノズル列)が用紙にかかるときは、印字すればプラテンに印字されるが用紙にも印字できる位置がある。この場合、用紙に印字できるにもかかわらず印字が中止されてしまうという問題があった。用紙が短くてもその用紙内に画像の所望する部分が印刷される場合は、その印刷で済ませる場合もあり、その場合、画像は印字できるところまでは印字されていることが好ましい。例えば余白ありの縁あり印刷が設定されていても、余白がなくなっても、印字できるところまでは印字されることが好ましい。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、記録媒体の搬送方向長さが設定より短く、検出手段による記録媒体の後端検知時に、次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの記録媒体に予定の記録が続行不可能と判定されても、予定の記録のうち一部でも記録可能であればその一部の記録を行うことができる記録装置及び記録装置における記録方法を提供することにある。
本発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、記録媒体に記録を施す記録手段と、記録データに基づき前記記録手段を制御するとともに記録媒体を搬送すべく前記搬送手段を制御する制御手段と、前記記録手段の記録位置より搬送経路の上流側位置で記録媒体の後端を検知する検出手段と、前記検出手段が搬送中の前記記録媒体の後端を検知すると、次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの前記記録媒体に、前記記録手段による記録データに基づく予定の記録が可能であるか否かを判断する第一判断手段とを備え、前記制御手段は、前記第一判断手段が記録可能と判断すれば、前記記録手段に前記予定の記録を行わせ、記録不可能と判断すれば、前記搬送は継続しつつも前記予定の記録は中止させる第一制御を行い、前記中止の場合に、前記次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの前記記録媒体に、前記予定の記録のうち一部でも記録可能であるか否かを判断する第二判断手段を更に備え、前記制御手段は、前記第二判断手段が一部でも記録可能と判断すれば、前記次に記録を行うべき位置まで搬送された前記記録媒体に、前記記録手段による前記記録可能な一部の記録を行わせる第二制御を行うことを要旨とする。なお、記録データに基づく予定の記録とは、記録データの中身をみて直接的に判断する構成に限らず、記録しうる最大記録範囲の記録が可能であるか否かを判断することにより間接的に判断してもよい。
これによれば、検出手段が搬送中の記録媒体の後端を検知すると、第一判断手段は、次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの記録媒体に、記録手段による記録データに基づく予定の記録が可能であるか否かを判断する。制御手段は、第一判断手段が記録可能と判断すれば記録手段による予定の記録を行わせ、記録不可能と判断すれば搬送は継続しつつも予定の記録は中止させる(第1制御)。第1制御において予定の記録を中止した場合、第二判断手段が、次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの記録媒体に、前記予定の記録のうち一部でも記録可能であるか否かを判断する。制御手段は、第二判断手段が一部でも記録可能と判断すれば、次に記録を行うべき位置まで搬送された記録媒体に、記録手段による記録可能な一部の記録を行わせる(第2制御)。よって、記録媒体の搬送方向長さが設定より短く、検出手段による記録媒体の後端検知時に、次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの記録媒体に予定の記録が続行不可能と判定されても、予定の記録のうち一部でも記録可能であればその一部の記録を行うことができる。
以下、本発明を記録装置としてのプリンタに適用した一実施形態を、図1〜図11に従って説明する。図1は、プリンタの概略斜視図である。
図1に示すように、記録装置としてのプリンタ10の本体ケース10a内に架設されたガイド軸11には、キャリッジ12が主走査方向(同図におけるX方向)に往復移動可能な状態に設けられている。キャリッジ12はキャリッジモータ(以下、CRモータ13という)が駆動されると、無端状のタイミングベルト14を介して主走査方向Xに往復移動する。キャリッジ12の下部には、記録手段としてインクジェット方式の記録ヘッド15が設けられている。キャリッジ12の上部に着脱可能に装填されたブラック用及びカラー用の各インクカートリッジ16,17から記録ヘッド15に供給されたインクは記録ヘッド15の下面にインク色毎に形成された複数のノズルから噴射される。なお、本実施形態では、ガイド軸11、キャリッジ12及びタイミングベルト14等により、移動手段が構成される。
キャリッジ12の下方には、記録ヘッド15と用紙18との間隔(ギャップ)を規定する例えば平型のプラテン19が配置されている。図1においてキャリッジ12の主走査方向移動範囲における右端部位置がホームポジションに設定されている。このホームポジションに位置するキャリッジ12の直下に相当する位置には、記録ヘッド15のクリーニング等を行うメンテナンス装置20が配設されている。また、プラテン19の下側にはメンテナンス装置20から排出されたインク廃液が収容される廃液タンク21が配置されている。
本体ケース10aの図1における右端下部には紙送りモータ(以下、PFモータ22という)が配設されている。用紙18は、PFモータ22により駆動される搬送ローラ24(図2参照)に挟持された状態で副走査方向Yへ搬送(紙送り)されるようになっている。キャリッジ12の主走査方向Xへの移動中に記録ヘッド15からインク滴を噴射させながら行われる印字動作(記録動作)と、用紙18の副走査方向Yへの紙送り動作とが交互に行われることにより、用紙18に印刷が施される。またプリンタ10には、ガイド軸11に沿ってリニアエンコーダ23が設けられている。リニアエンコーダ23はキャリッジ12の移動距離に比例する数のパルスを出力し、その出力パルスを用いて求められるキャリッジ12の移動位置、移動速度及び移動方向に基づいて、キャリッジ12の速度制御及び位置制御が行われる。
図2は、記録ヘッド及び搬送機構を示す模式側面図である。図2に示すように、用紙18の搬送経路上において記録ヘッド15の記録位置(又はプラテン19)を挟んだ前後の位置には、搬送手段を構成する搬送ローラ24(紙送りローラ)及び排紙ローラ25が回転可能な状態でそれぞれ配設されている。搬送ローラ24及び排紙ローラ25は、それぞれ駆動ローラ24A,25Aと従動ローラ24B,25Bからなる一対でそれぞれ構成され、用紙18は、PFモータ22(図1参照)の駆動力が伝達されて両駆動ローラ24A,25Aが回転駆動されることにより、図2における左方向(副走査方向Y)へ搬送される。なお、搬送ローラ24の用紙搬送方向上流側に設けられた不図示の給紙ローラが、PFモータ22から不図示のクラッチ手段を介して伝達される動力により回転することで用紙18は給紙される。
搬送ローラ24のやや用紙搬送方向上流側の位置には紙検出センサ26が設けられている。紙検出センサ26は、例えば接触式センサ(スイッチ式センサ)からなり、給紙された用紙18の先端が検知レバーに当たってこれを変位させることでオンし、用紙18の後端が通過して検知レバーがバネ力で元の待機位置に復帰したときにオフする。なお、紙検出センサ26は、用紙18の紙端を検知可能であればよく、光学式センサ等も採用できる。
用紙18の後端が紙検出センサ26を通過して紙なしの検出状態になった後、印字可能な搬送方向の範囲としてオーバライド領域ORが設定されている。記録ヘッド15のノズル開口面15aには、ノズル♯1〜♯nが副走査方向Yに一列又は千鳥状に配列されてノズル列NZをなし(図6を参照)、このノズル列NZがインク色と同数形成されている(但し図6では一列のみ図示)。
図2に示すオーバライド領域ORは、本実施形態では、紙検出センサ26の位置(検出位置)から、記録ヘッド15の搬送方向最上流のノズル位置(最上流ノズル位置)までの範囲として設定されている。例えば搬送方向長さが設定(印刷条件のうちの用紙サイズ設定)より短い用紙18が間違ってセットされていた場合、紙検出センサ26が後端を検知した用紙18の紙送り終了後の位置における後端がオーバライド領域ORより搬送方向下流側へ逸脱する場合が起こりうる。この場合、紙送り後に印字を行うと、プラテン19に印字(インク滴噴射)される場合があるので、本実施形態では、印字をキャンセルし、プラテン19上への印字を防止するプラテン印字防止制御を行う。この制御内容の詳細については後述する。
図3は、プリンタ10の電気的な構成を示す概略構成図である。プリンタ10は、コントローラ30、インターフェイス(以下、I/P31と記す)、CRモータ13、PFモータ22、リニアエンコーダ23、紙検出センサ26、ロータリエンコーダ32等を備える。コントローラ30は、I/F31を介してホスト装置80(例えばパーソナルコンピュータ等)から印刷データを受信する。
コントローラ30は、I/F31を介してホスト装置80(例えばパーソナルコンピュータ等)との間で各種データ(印刷データ等)の授受を実行する。そして、コントローラ30はホスト装置80から送信される印刷データを受信する。
コントローラ30は、バッファ40、主制御部41、シーケンス制御部42、PFモータ駆動回路43、CRモータ駆動回路44、ヘッド駆動回路45を備える。主制御部41は、ホスト装置80からI/F31を介して取り込んだ印刷データ中のコマンドを解釈し、コマンドの指示に従ってシーケンス制御部42に紙送り要求及び印字要求を含む各種要求を行う。主制御部41は、印刷データのうちコマンド以外のラスタデータ(ビットマップデータ)をシーケンス制御部42(詳しくは印字コントロール部47)に送る。
シーケンス制御部42は、主制御部41から受け付けた要求に基づき、給紙動作、印字動作・紙送り動作、排紙動作を行わせるべく、予め決められたシーケンスに従ってPFモータ駆動回路43、CRモータ駆動回路44及びヘッド駆動回路45に駆動信号を出力する。シーケンス制御部42は、モータコントロール部46及び印字コントロール部47を備える。
モータコントロール部46は、CRモータ13やPFモータ22の起動及び走行スケジュール(駆動スケジュール)を設定し、重ね合わせ制御などを含むモータ駆動制御を行う。印字コントロール部47は、印字スケジュールを設定して、記録ヘッド15を駆動制御する。また、印字コントロール部47は、記録ヘッド15からインク滴を噴射(ファイア)する噴射時期などを決めるために必要な各種演算処理、印字の実行・中止の処理、さらにインク滴の噴射を許可する印刷領域を決める処理を行う。
モータコントロール部46は、重ね合わせ演算部51、監視部52、メモリ53、オーバライド量再計算部54、判定部55、PFカウンタ56、CRカウンタ57及びオーバライドカウンタ(以下、ORカウンタ58と称す)を備える。また、印字コントロール部47は、演算部61、マスク処理部62及びカウンタ63を備える。
モータコントロール部46は、キャリッジ駆動時に、リニアエンコーダ23から入力する90度位相のずれた2つのパルス信号ES1,ES2のうち一方のパルスが立ち上がりエッジ検出時に他方のパルスのレベルがハイかロウかにより、キャリッジ12の移動方向を判定する。また、モータコントロール部46は、パルス信号ES1,ES2のパルス周期を計時してその逆数によりキャリッジ12の移動速度を取得する。
CRカウンタ57は、パルス信号ES1,ES2のエッジを計数し、キャリッジ12がホームポジションから離れる移動方向(往動)のときに計数値をインクリメントし、キャリッジ12がホームポジションへ近づく移動方向(復動)のときに計数値をデクリメントすることで、ホームポジションを原点とするキャリッジ12の移動位置を管理する。
また、ロータリエンコーダ32は、図3に示すように、PFモータ22と動力伝達可能に連結された軸部(例えば搬送ローラ24Aの軸部)の端部に固定された符号板32aと、その符号板32aのスリットを透過した光を受光して90度位相のずれた2つのパルス信号ES3,ES4を出力するセンサ32bとを有する。
PFカウンタ56は、2つのカウンタからなる。第1カウンタは、紙検出センサ26が用紙18の先端を検知した時にリセットされ、その後、OR領域に相当する距離を計数して用紙18の先端が最上流ノズル位置(図2における破線位置)に達した時に再リセットされる。この再リセット後、第1カウンタは、パルス信号ES3,ES4のパルスエッジを計数することで、最上流ノズル位置(基準位置)を原点とする用紙18の搬送位置を管理する。また、第2カウンタは、PFモータ22の駆動開始時にリセットされて、ロータリエンコーダ32の出力パルスに基づきインクリメント処理することで、紙送り開始から現時点までの紙送り量Spfを計数する。
オーバライドカウンタ58は、紙検出センサ26が用紙18の後端を検知した時点に、紙検出センサ26の位置から基準位置までの距離(図2におけるOR領域の搬送方向長さ)に相当する初期オーバライド量SORintがセットされる。そして、ロータリエンコーダ32の出力パルスに基づきデクリメント処理することで、用紙18の後端がオーバライド領域ORの搬送方向末端位置(基準位置)に達するまでの残量(オーバライド量)を計数する。
モータコントロール部46は、紙送りが終了した直後に記録ヘッド15の印字動作が開始されるように、キャリッジ動作と紙送り動作とを重ね合わせる制御(CR−PF重ね合わせ制御)を行い、この重ね合わせ制御条件を満たすようにCRモータ13及びPFモータ22の起動及び走行スケジュールを作成する。この重ね合わせ制御を行う場合、紙送り終了前にキャリッジ動作が開始される。用紙搬送方向長さが設定長さより短い用紙18が給紙された場合、キャリッジ12が印刷開始位置に達して印字動作を開始する際に記録ヘッド15のノズル♯1〜♯n直下(印字対象位置)に用紙18の少なくとも一部が存在しなくなる場合が起こりうる。この場合、そのまま印字動作を行うとプラテン19に印字してしまう場合があるので、用紙18の汚れを誘発するプラテン印字を回避すべく、印字対象位置に用紙18があるかないかを判断し、用紙が一部でもなければ印字動作を中止する制御(プラテン印字防止制御)を行う。
重ね合わせ演算部51は、PFモータ22の駆動停止前にCRモータ13を起動させて紙送り動作とキャリッジ駆動動作とを重ね合わせる際のCRモータ13の起動時期を演算するCR−PF重ね合わせ演算を行う。
ここで、重ね合わせ演算部51の演算内容について、図4を用いて詳しく説明する。図4は、PFモータ22の速度波形とCRモータ13の速度波形を模式的に示した図である。同図のグラフでは、横軸が時間、縦軸が速度で示されている。重ね合わせ演算部51は重ね合わせ最適化演算処理として、加速時間計測処理、距離演算処理、移動時間演算処理、及び紙送り量演算処理を行う。そして、この重ね合わせ最適化演算処理によって、PFモータ22とCRモータ13との動作が重なる期間を最適化するCR起動タイミングが、紙送り終了までの紙送り量STpfとして求められる。
加速時間計測処理では、CRモータ13の起動指令を受けたときにリニアエンコーダ23の出力および速度演算部の出力に基づいてCRモータ13の起動時の加速時間を計測し、この計測結果をメモリ53に記憶させる。この加速時間は、CRモータ13が起動してから定速走行領域に到達するまでの時間であり、図4に示す時間Taccである。そして、この加速時間Taccは、CRモータ13の次の起動を行う際の演算に用いられる。また、距離演算処理では、リニアエンコーダ23の出力と主制御部41の転送制御によりバッファ40から送られてくる印字情報とに基づいて、次の印字開始位置を取得し、CRカウンタ57から取得するキャリッジ12の現在位置(停止位置)と次の印字開始位置との距離Lcを演算する。
移動時間演算処理では、キャリッジ12の停止位置から印字開始位置までの移動時間Tcrを演算する(図4参照)。この移動時間Tcrは、キャリッジ12が定速度Veに到達してから印字開始までの時間をTuv、メモリ53に記憶されているCRモータ13の前回の加速時間Taccを用いて、次式で表される。
Tcr=Tacc+Tuv … (1)
なお、電源投入時や、クリーニングの前後でキャリッジ12の重量が急激に変化するときは、上記演算で用いる加速時間Taccは、想定される加速時間の最小値とする。
一方、上記演算で用いる時間Tuvは、キャリッジ12が加速時間Taccの間に進む距離Ltと、上記距離演算処理で求めた距離Lcとを用いて、次式で示される。
Tuv=(Lc−Lt)/Ve … (2)
そして、キャリッジ12が上記加速時間Taccの間に進む距離Ltは、次式で表される。
Lt=Ve・Tacc/2 … (3)
上記(1),(2),(3)式から移動時間Tcrが求まる。なお、加速時間Taccは、計測して取得する方法に替え、メモリ53に記憶された速度データから演算してもよいし、その演算結果がデータとして予めメモリ53等に記憶されたものを読み出して使用する方法でもよい。
紙送り量演算処理では、移動時間Tcrに基づいて、PFモータ22が所定の速度Vepで定速走行域を進んでいて停止するまでに上記移動時間Tcrと同じ時間かかると仮定した場合に上記時間Tcrの間にPFモータ22による紙送り量STpfを演算する。
この紙送り量STpfは、次のようにして求められる。PFモータ22の減速時間Tpd、すなわちPFモータ22が上記所定の速度Vepから停止するまでの時間Tpdは、上記所定の速度Vepに応じて決まる一定の値となる。PFモータ22が単位距離進む間(例えば1回転する間)の紙送り量をαとすると、紙送り量STpfは、次式で与えられる。
STpf=α・(Vep・(Tcr−Tpd)+Vep・Tpd/2) … (4)
モータコントロール部46は、主制御部41から次回の印字要求を受け付けると、重ね合わせ演算部51に紙送り量STpfを求める上記演算を開始させる。また、PFカウンタ56が計数する実際の紙送り量Spfを取得し、今回の紙送り量SApf(総紙送り量)から現時点までの紙送り量Spfを差し引いて紙送り残量SRpfを算出する。そして、重ね合わせ演算部51が算出した紙送り量STpfと、紙送り残量SRpfとを比較し、紙送り残量SRpfが紙送り量STpf以下となったときに、CRモータ13の起動を指令するCR起動信号をCRモータ駆動回路44に出力する。
また、監視部52は、用紙18の3つの状態を管理する。用紙18が紙検出センサ26により検知されている「紙あり状態」、用紙18の後端が紙検出センサ26により検知された後、その後端が記録ヘッド15による印字可能なオーバライド領域OR内にある「オーバライド状態」、用紙18の後端がオーバライド領域ORから搬送方向下流側に逸脱して用紙18に印字できない部分が少なくとも一部発生する「紙なし状態」の3つの用紙の状態である。実際の用紙18の搬送方向長さ(例えばA5判)が設定長さ(例えばA4判)より短く、紙送り終了時点で用紙18の後端が記録ヘッド15の基準位置(最上流ノズル位置)を通過した場合、用紙状態を「紙なし状態」とする。
詳しくは、監視部52は、用紙18の後端が紙検出センサ26により検知され、「紙あり」から「紙なし」の検出状態に切り替わると、この後端検知時点において初期オーバライド量SORintと紙送り残量SRpfとの大小を比較する。そして、紙送り残量SRpfが初期オーバライド量SORintより大きければ(SRpf>SORint)、紙送り終了時に用紙18の後端がオーバライド領域から逸脱して、記録ヘッド15の記録位置に用紙18の少なくとも一部が存在しなくなる「紙なし状態」と判定する。モータコントロール部46は、監視部52が「紙なし状態」と判定すると、印字コントロール部47に印字キャンセル要求を送り、インク滴の噴射(ファイア)をキャンセルさせ、プラテン19への印字を防止する。
印字コントロール部47は、モータコントロール部46から印字キャンセル要求がなければ、印字実行指令をヘッド駆動回路45に出力し、記録ヘッド15からのインク滴の噴射(ファイア)を許可する。一方、印字キャンセル要求があれば、印字実行指令をヘッド駆動回路45に出力せず、記録ヘッド15からのインク滴の噴射を中止させる。
カウンタ63は、キャリッジ12の移動開始位置(停止位置)から印刷開始位置まで移動距離を計数する。その計数値が印刷開始位置に相当する値に達すると、インク滴噴射(ファイア)すべきタイミングとして、印字コントロール部47はヘッド駆動回路45に噴射指令を出力する。
設定長さより短い用紙18がセットされ、この用紙18の後端が紙検出センサ26により検知されたときに、監視部52が「紙なし状態」と判定して、印字キャンセルした場合でも、そのときの搬送が終了した時点の用紙位置で、記録ヘッド15のノズル♯1〜♯n直下に用紙18の少なくとも一部が存在する場合がありうる。この場合、印字キャンセルにより、プラテン19への印字は回避されるものの、その印字可能な一部への印字は行われなくなる。設定より短い用紙18をセットして印刷を実行した場合でも、例えば画像の所望箇所が印刷されていれば、再印刷することなくその印刷で済ませる場合もありうる。このような場合を考慮し、本実施形態では、プラテン印字防止のために印字キャンセルした場合でも、その搬送後の用紙位置で、上記のように印字可能な部分が用紙18に存在する場合は、その印字可能な部分に印刷を施すようにしている。そのため、搬送終了時点における用紙位置で、少しでも印字可能な部分があるか否かの判定ができるように、オーバライド量を再計算して調整している。
オーバライド量再計算部54は、上記の目的のため、オーバライド量を再計算する。このとき、たとえ「縁あり印刷」の設定であっても、常に「縁なし印刷」のときの設定を採用する。図5は、プラテン印字防止処理において、搬送終了後に一部でも印刷できるとき行われる印刷処理を説明する模式平s面図である。図5に示すように、用紙18の後端(下辺)から所定のはみ出し量ΔBだけ外側へはみ出した位置までを印刷可能領域とする。再計算後の調整オーバライド量SORrecalは、用紙18の後端から基準位置(最上流ノズル位置)までの距離で示されるオーバライド量SORに、ノズル♯1〜♯nの範囲の搬送方向長さに相当するノズル長NHと、はみ出し量ΔBとを加算した値として計算する(SORrecal=SOR+NH+ΔB)。例えばノズル長NHは10〜50cmの範囲内の値であり、はみ出し量ΔBは1〜5mmの範囲内の値である。はみ出し量ΔBは、用紙位置が多少ばらついても、確実に縁なし印刷されるように設けたマージンである。
判定部55は、オーバライド量再計算部54の再計算後の調整オーバライド量SORrecalに基づく判定でオーバライド状態であるか否かを判断する。紙送り残量SRpfが調整オーバライド量SORrecalより大きければ(SRpf>SORrecal)、紙送り終了時に用紙18の後端が調整オーバライド領域から逸脱して、記録ヘッド15の記録位置に用紙18(正確には印刷可能領域)が全く存在しなくなる「紙なし状態」と判定する。しかし、紙送り残量SRpfが調整オーバライド量SORrecal以下であれば(SRpf≦SORr ecal)、紙送り終了時に用紙18の後端が調整オーバライド領域内に存在し、記録ヘッド15の記録位置に用紙18(正確には用紙可能領域)の一部が存在することになる「オーバライド状態」と判定する。
演算部61は、モータコントロール部46側の判定部55が、オーバライド量再計算部54の再計算後の調整オーバライド量に基づく判定でオーバライド状態である(つまり一部でも印字できる)と判定した場合に、ノズル長NHの長さを有するノズル♯1〜♯nのうち用紙18(正確には印刷可能領域)の後端が搬送方向下流側(図5では上側)へはみ出す長さで示されるノズルはみ出し量を計算する。そして、計算したノズルはみ出し量を基にマスクすべきノズル数Mを計算する。ノズル数Mは、図5におけるマスク領域MAに対応して位置するノズルの数である。
マスク処理部62は、マスクすべきノズル♯1〜♯Mのそれぞれに対応する噴射駆動素子に印加されるはずの原駆動信号ODRVを、マスクするマスク処理を行う。
図6に、各ノズルを駆動するためのヘッド駆動回路及びマスク処理部のブロック図を示す。なお、図6において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。図6では、ノズル列一列分の駆動系を示しており、この駆動系がノズル列毎に設けられている。
図6に示す原駆動信号発生部65は、各ノズル♯1〜♯nに共通して用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この原駆動信号ODRVは、一単位領域分の移動期間内(キャリッジ14が一単位領域の間隔を横切る時間内)において、図中の下に示すように、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。そして、この生成された原駆動信号ODRVは、各マスク回路66に出力される。
マスク回路66は、記録ヘッド15のノズル♯1〜♯nをそれぞれ駆動する複数の噴射駆動素子に対応して設けられている。そして、各マスク回路66には、原駆動信号発生部65から原駆動信号ODRVが入力されるとともに、印刷データに基づいて印刷信号PRT(i)が入力される。印刷信号PRT(i)は、単位領域に対応する単位領域データであり、一単位領域に対して2ビットの情報を有するシリアル信号であり、その各ビットは、第1パルスW1と第2パルスW2とにそれぞれ対応している。そして、このマスク回路66は、印刷信号PRT(i)のレベルに応じて、原駆動信号ODRVを遮断したり通過させたりする。すなわち、印刷信号PRT(i)がロウレベルのときには、原駆動信号ODRVのパルスを遮断してインク滴を噴射しないようにし、また、印刷信号PRT(i)がハイレベルのときには、原駆動信号ODRVの対応するパルスをそのまま通過させて、これを駆動信号DRV(i)として噴射駆動素子に出力し、これによってノズル♯1〜♯nからインク滴を吐出する。
本実施形態にあっては、このマスク回路66には、印刷信号PRT(i)に加えて、マスク処理部62からマスク処理信号SIG(1)〜SIG(n)が入力される。このマスク処理信号SIG(1)〜SIG(n)は、印刷データのうちノズル♯1〜♯Mに対応する一部を空データにするマスク処理に供されるものであり、0または1レベルからなる信号である。そして、マスク回路66を通過後の駆動信号DRV(i)がインク滴を吐出する信号になっているか否かは、前記印刷信号PRT(i)と、当該マスク処理信号SIGとの論理積(AND演算)の演算結果で決定する。なお、図4に示すように、本実施形態のマスク処理信号SIG(1)〜SIG(n)は、各ノズル♯1〜♯nごとに信号が入力される。従って、このマスク処理信号SIG(1)〜SIG(n)に基づいてノズル個別にマスク処理を行うことが可能となっている。なお、本実施形態では、マスク処理部62及びマスク回路66によりマスク手段が構成される。
図5に示すように、紙検出センサ26による後端検知後、用紙18が紙送りされた位置においてノズル♯1〜♯nの一部が用紙18からはみ出た場合、まず印字キャンセルされる。その後、オーバライド量再計算後の調整オーバライド量SORrecalが(ノズル長NH+はみ出し量ΔB)分延長されると、その延長された調整オーバライド量SORrecalより紙送り残量SRpfが小さい場合、ノズル♯1〜♯nのうち一部のノズルによって用紙18への印字が可能である。演算部61は、印刷可能領域からはみ出したノズル数を計算する。すなわち、ノズルはみ出し量ΔNZは、ノズル長NHから調整オーバライド量SORrecalを差し引くことで求まり(ΔNZ=NH−SORrecal)、このノズルはみ出し量ΔNZをノズルピッチで割って得られる数値のうちの整数部分の値に「1」を加算した値をはみ出しノズル数Mとする。そして、マスク処理部62は、基準位置(最上流ノズル位置)から、最上流ノズル♯1を含め、はみ出しノズル数M分のノズルをマスクするようマスク処理を行う。
次に、プリンタ10の動作を図8〜図11の図面を参照して説明する。
図10は、主制御部41とシーケンス制御部42との処理の流れを示し、特に用紙搬送中に後端検知して印字キャンセルされたが、紙送り終了位置でノズルが用紙から一部はみ出て一部の印字が可能である場合の例である。
まず図10を参照しつつCR−PF重ね合わせ制御を説明する。
印刷実行中においては、主制御部41は、ホスト装置80から受信した印刷データに含まれるコマンドに従って紙送り要求と印字要求とを交互にシーケンス制御部42に送る。シーケンス制御部42は主制御部41から受け付けた各要求に従って紙送り動作と印字動作とを行う。
シーケンス制御部42は紙送り要求を受信すると、要求紙送り量SApfの紙送り指令をPFモータ駆動回路43に出力して紙送り動作を実行する。このとき、紙送り動作を開始すると、主制御部41へ紙送り開始の旨を応答する。すると、主制御部41は印字要求を送る。シーケンス制御部42は印字要求に従ってCR−PF重ね合わせ演算を行ってCR起動タイミングを求め、このCR起動タイミングに達すると、印字動作を行う。こうして紙送り停止前の途中でキャリッジ12を起動するCR−PF重ね合わせ制御が行われる。そして、キャリッジ12が印字開始位置に達すると、記録ヘッド15からインク滴噴射(ファイア)が実行され、用紙Pに1パス分の印字が施される。そして、インク滴噴射を終了すると、印字成功の旨を主制御部41に応答し、次の紙送り要求を受け付けると、キャリッジ12の移動中であってもインク滴噴射終了後直ちに紙送り動作を開始する。
次に図8及び図9のフローチャートに基づいてシーケンス制御部42の処理動作を説明する。なお、図10に示すトランザクション図を必要に応じて参照する。
シーケンス制御部42は、紙送り要求を受け付けると、タイマ割り込みで図8に示すプログラムを実行する。このタイマ割り込み処理の実行により、紙送り動作、CR−PF重ね合わせ制御及び用紙状態の管理が行われる。
ステップS1では、PF指令値出力を行う。すなわち、紙送り速度制御のフィードバック演算(本例ではPID制御演算)を行い、求めたPF指令値をPFモータ駆動回路43に出力して紙送り制御を行う。このPF指令値がタイマ割り込みで所定時間間隔ごとに出力されることで、紙送り動作は所定速度プロファイルに沿って進められる。
ステップS2では、印字要求があったか否かを判断する。印字要求があった場合はステップS3へ進み、印字要求がなければステップS4へ進む。
ステップS3では、CR−PF重ね合わせ演算(CR起動タイミング計算)を行う。すなわち、重ね合わせ演算部51が、前記(4)式を用いて紙送り量STpfを算出する。但し、この演算は、今回のパスの印字データ(ラスタデータ)を受信する前は、印字開始位置が確定しないので行わない。また、この演算は、印字要求を受け付けた際に1回のみ行う。
ステップS4〜S10の処理では、「紙あり」「オーバライド」「紙なし」の3つの用紙状態を管理する。
次に用紙状態管理処理を行うステップS4〜S10の処理について詳述する。監視部52は、例えばメモリ53の所定記憶領域に用紙状態に関するデータを記憶し、用紙状態を管理する。例えば「紙あり状態」を「00」、「オーバライド状態」を「01」、「紙なし状態」を「10」で管理する。監視部52が管理する用紙状態は、紙送りの進行に伴って、「紙あり状態」「オーバライド状態」「紙なし状態」の順に変化する。
まずステップS4において、用紙状態が「紙あり」と判断された場合は、次に紙検出センサ26が「紙あり」から「紙なし」に切り換わったか否かを判断する(S5)。つまり、用紙18の後端が検知されたか否かを判断する。なお、ここでの「紙なし」は、紙検出センサ26の検知状態を指すもので、印字すべき位置に用紙が存在しない用紙状態の「紙なし状態」とは異なる。
そして、紙検出センサ26が「紙あり」から「紙なし」に切り換わると、紙送り残量SRpfが初期オーバライド量SORintより大きい(SRpf>SORint)か否かを判断する(S6)。SRpf>SORintが不成立の場合は、用紙状態を「オーバライド状態」に設定する(S7)。一方、SRpf>SORintが成立した場合は、用紙状態を「紙なし状態」に設定する(S8)。例えば用紙搬送方向長さが設定より短い用紙18が誤って給紙されており、かつ初期オーバライド量SORintより長い要求送り量で紙送りがなされた場合、この紙送り終了時に用紙18の後端がオーバライド領域から搬送方向下流側へ逸脱する場合がある。このような場合は、ノズル♯1〜♯nの少なくとも一部が用紙18からはみ出してプラテン印字の虞があるので、用紙状態が「紙なし状態」に設定される。
ステップS11では、用紙状態が「紙なし状態」であるか否かを判断する。用紙状態が「紙なし状態」であれば、ステップS12において印字キャンセルを設定する。すなわち、モータコントロール部46(監視部52)が印字コントロール部47へ印字キャンセルを要求する。この要求を受け付けた印字コントロール部47は印字キャンセルフラグをオンにする。なお、監視部52が行うステップS1〜S8,S11,S12の処理が第一判断ステップに相当し、これらの処理を行う監視部52が、第一判断手段を構成する。
ステップS13では、CR起動タイミングになったか否かを判断する。すなわち、今回の紙送り量SApfからPFカウンタ56の計数値(現在位置までの紙送り量)を差し引いて求めた紙送り残量SRpfと、ステップS3で先に算出した紙送り量STpfとを比較して、紙送り残量SRpfが紙送り量STpf以下となったことをもってCR起動タイミングに達したと判断する。CR起動タイミングに達すると、ステップS14において印字動作を実行する。
次に、図9に示すフローチャートに従って印字動作の処理について説明する。
ステップS21では、キャリッジ12を起動させる。
次のステップS22では、印字キャンセルであるか否かを判断する。印字キャンセルでなければステップS23に進んで、記録ヘッド15を駆動させる。すなわち、キャリッジ12の移動開始と同時に計時を開始したカウンタ63の計数値が、印字開始位置に相当する値に達すると、印字コントロール部47は印字実行指令をヘッド駆動回路45に出力し、記録ヘッド15にインク滴噴射(ファイア)を開始させる。この結果、今回の1パス分の印字が行われる。一方、印字キャンセルであれば、印字実行指令をヘッド駆動回路45に出力することなく(つまり記録ヘッド15による印字を中止し)、ステップS24に進む。なお、シーケンス制御部42(制御手段)が行うステップS21,S22,S23の制御が第一制御及び第一制御ステップに相当する。
ここで、CR−PF重ね合わせ制御において、印字キャンセルする場合と、印字キャンセルしない場合の制御について簡単に説明する。
図7は、用紙後端検知時におけるPFモータ22とCRモータ13の各速度波形を示すグラフである。図7(a)は、紙送り終了時点に用紙の後端がオーバライド領域内に位置する場合、図7(b)は、紙送り終了時点に用紙の後端がオーバライド領域から搬送方向下流側へ逸脱する場合の例である。
図7(a),(b)に示すように、CR−PF重ね合わせ制御では、PFモータ22の駆動中(紙送り中)に印字要求を受け付けると、CR起動タイミングを演算し、その演算したCR起動タイミングに達すると、CR起動信号を出力し、紙送り途中でキャリッジ12が起動される。この紙送り中に紙検出センサ26が後端を検知すると、監視部52が用紙状態の判定を行う。
例えば図7(a)に示すように、紙送り終了時点の用紙18の後端位置Pendがオーバライド領域OR内にある「オーバライド状態」の判定の場合、キャリッジ12が印字開始位置に達するとインク滴噴射を開始する(ファイア開始)。一方、図7(b)に示すように、紙送り終了時点の用紙18の後端位置Pendがオーバライド領域ORから逸脱する「紙なし状態」の判定の場合は、プラテン印字を防止すべく印字キャンセルを設定する。このため、CR起動信号の出力でCRモータ13が起動され、キャリッジ12が起動されるものの、インク滴噴射は中止される(ファイア禁止)。このため、キャリッジ12は空走する(図10、図11(c)を参照)。なお、CR起動信号出力の前のタイミングで印字キャンセルすべきと分かった場合は、PFモータ22の起動を中止し、キャリッジ12を空走させない制御を行う。
本実施形態では、プラテン印字防止のため印字キャンセルした場合でも、ノズル♯1〜♯nと対応する位置に用紙18(正確には用紙18よりはみ出し量ΔB分広い印刷可能領域)が一部でも存在し、用紙18に印字できる場合は、印字を行う。このため、印字キャンセル時は、ノズル♯1〜♯nのうちの一部でも印刷可能領域への印字が可能であるか否かの判定を可能にすべく、判定に用いる値などの更新処理などを行う。
すなわち、まずステップS24において、オーバライド量再計算が必要であるか否かを判断する。オーバライド量再計算は、一枚の用紙18に一度行えば足り、既に再計算済みであれば、再計算は不要である。シーケンス制御部42は、再計算済みであればオンされる再計算フラグに基づきそのフラグがオフであれば再計算が必要と判断し、ステップS25に進む。
ステップS25では、オーバライド量を再計算する。この再計算はオーバライド量再計算部54が行い、オーバライド量SOR(PFカウンタ56の計数値)に、ノズル長NHとはみ出し量ΔBとの和を、加えて調整オーバライド量SORrecal(=SOR+NH+ΔB)を計算し、オーバライドカウンタ58の計数値をこの計算結果に更新する。これにより、オーバライドカウンタ58の計数値で決まるオーバライド量が、ノズル長NHとはみ出し量ΔBとの和に相当する分だけ延長されたことになる。これは、現サイズの用紙18に対して縁なし印刷設定時の印刷可能領域を設定したことにほぼ等しく、ノズル♯1〜♯nに対応する位置に印刷可能領域が一部でも存在するうちは印字を行うようにする。もちろん、印刷条件のレイアウトで「縁あり印刷」が設定されていても、調整オーバライド量SORrecalが同様に設定される。この調整オーバライド量SORrecalの計算後、再計算フラグはオンにされる。
なお、図10では、紙送り成功の旨を応答した後、つまり紙送り完了後に、「オーバライド量の再計算」、「ノズルが用紙からはみ出るがまだ印字可能の判定」、及び「ノズルはみ出し量の計算」が行われるタイミングで描かれているが、キャリッジ12の起動後に行われる処理なので、インク滴噴射開始前の紙送り中に行われる場合もある。
ステップS26では、記録ヘッド15のノズル♯1〜♯nが用紙18からはみ出るが、まだ印字可能であるか否かを判断する。この判断は、判定部55が行い、再計算した調整オーバライド量SORrecalと紙送り残量SRpfとを比較し、SRpf≦SORrecalが成立すれば、印字可能と判断する。なお、この判断ステップ(S26)が第二判断ステップに相当し、この判断を行う判定部55が第二判断手段を構成する。
ステップS27では、ノズルはみ出し量を計算する。すなわち、印刷可能領域から外側へはみ出すノズル数であるはみ出しノズル数Mを計算する。ノズルはみ出し量ΔNZは、ノズル長NHから調整オーバライド量SORrecalを差し引くことで求まり(ΔNZ=NH−SORrecal)、このノズルはみ出し量ΔNZをノズルピッチで割って得られる数値のうちの整数部分の値に「1」を加算した値をはみ出しノズル数Mとする。
次のステップS28では、用紙状態を「オーバライド状態」に変更する。そして、印字再起動の処理に進む。印字キャンセルである場合、図10に示すように、シーケンス制御部42は、印字失敗の旨を主制御部41に応答する。印字失敗の旨を応答すると、印字キャンセルフラグをオフにする。そして、その印字失敗の旨の応答を受け付けると、主制御部41は印字されなかったパスの印字要求を再送する。シーケンス制御部42は、再送された印字要求を受け付けると、印字されなかったパスの印字を行う。
すなわち、シーケンス制御部42は、現在の用紙18の位置で図9に示す印字動作の処理に進んで、CR起動し(S21)、印字キャンセルではないので(S22でNO)、キャリッジ12が印字開始位置に達すると、記録ヘッド15を駆動する(S23)。このとき、マスク処理部62は、ノズルはみ出し量に相当するM個のノズル♯1〜♯Mをマスクするマスク処理を行う。すなわち、図6において、マスク処理部62は、ノズル♯1〜♯Mに対応するマスク処理信号SIG(1)〜SIG(M)を「1」とし、ノズル♯M+1〜♯nに対応するマスク処理信号SIG(M+1)〜SIG(n)を「0」として、n個のマスク回路66にそれぞれ出力する。この結果、PRT(j)が「00」以外の2ビット値「01」「10」「11」であっても、原駆動信号発生部65が発生した原駆動信号ODRVのうち、ノズル♯1〜♯Mに対応する原駆動信号ODRVがマスク回路66でマスクされ、記録ヘッド15内において各ノズル♯1〜♯Mのそれぞれに対応する噴射駆動素子の噴射駆動が禁止される。
この結果、図5、図11(d)に示すように、ノズル♯1〜♯Mがマスクされてインク滴噴射が禁止されるとともに、ノズル♯M+1〜♯nがインク滴噴射の対象とされる。このため、キャリッジ12が起動されると、ノズル♯M+1〜♯nからインク滴が噴射され、印刷領域PAの印字が行われ、かつ印刷領域PAから逸脱した領域への印字は行われない。印字完了すると、図10に示すように、印字成功の旨を応答する。なお、シーケンス制御部42(制御手段)が印字キャンセル後に行う上記ステップS21,S22,S23の制御が、第二制御及び第二制御ステップに相当する。
次に紙送り要求を受け付けると、シーケンス制御部42は、要求送り量にて紙送り指令を行う(S1)。そして、印字要求があると(S2でYES)、CR−PF重ね合わせ演算を行ってCR起動タイミングを計算し(S3)、用紙状態が「オーバライド状態」と判定されるので(S4)、ステップS9の判断で、オーバライド量(調整オーバライド量SORrecal)<紙送り残量SRpfが不成立であれば(S9でNO)、オーバライド状態に維持されるので(S11でNO)、印字キャンセルは設定されない。ステップS9の判断は、調整オーバライド量SORrecalを用いて行われるので、この判断条件不成立の場合は、ノズルは用紙からはみ出るがまだ印字可能であると判断されたことに等しい。再計算フラグがオンであるときに、オーバライド状態の判定がなされた場合は、ステップS27と同様のノズルはみ出し量の計算を行う。このため、ノズルはみ出し量の算出はCR起動タイミングが訪れる前に行われる。
そして、CR起動タイミングになると(S13でYES)、印字動作を行う(S14)。すなわち、図9で示す印字動作処理に移行して、キャリッジ12を起動した(S21)後、キャリッジ12が印字開始位置に達すると、記録ヘッド15を駆動する。この記録ヘッドの駆動は、先に算出したノズルはみ出し量(はみ出しノズル数M)分のノズル♯1〜♯Mがマスクされる。但し、今回マスクされるノズル数Mは、前回マスクされたノズル数Mよりも、紙送りされた分だけ多くなる。こうして、少なくとも例えば4回分のパスの印字を繰り返すと、インタレース記録方式による図5に示す印刷領域PAの印字が終わる。印刷可能領域からはみ出したノズル♯1〜♯Mはマスクされるので、プラテン19に印字されることはない。
こうして、用紙18に印字できるところまで印字し終わっても、主制御部41からは引き続き紙送り要求を受け付けるので、さらに1回紙送りを行うが、この紙送り途中における用紙状態の判断で「紙なし状態」に切り換わる。このため、印字キャンセルされる。再計算フラグがオンの状態で印字キャンセルされた場合は、シーケンス制御部42は、印字強制終了の旨を応答し、印刷は強制終了される。
例えば図11(a)に示すように、ユーザが誤って設定長さより短い用紙18をセットして印刷を実行し、その印刷途中で比較的長い要求送り量の紙送りが行われたとする。この紙送り途中で紙検出センサ26が用紙18の後端を検知すると、現在の紙送りが終了した時点の用紙状態を予測する。そして、用紙状態が、後端がオーバライド領域から逸脱し、用紙18からはみ出るノズルが存在する「紙なし状態」と判定されると、印字データに基づく第1ノズル数分の印字が不可能であるとして、印字キャンセルされる。この結果、図11(c)に示すように、記録ヘッド15(キャリッジ12)が移動するものの印字は行われず、キャリッジ12のみ空走する。そして、ノズルが用紙18(印刷可能領域)からはみ出ても第1ノズル数未満の第2ノズル数で印字できるのであれば、印刷可能領域からはみ出た領域(マスク領域MA)はマスクして、印刷可能領域のうち印字可能な第2ノズル数分の印字を行って印刷領域PAを印刷する。なお、インタレース印刷方式で印刷を行う本実施形態では、第1ノズル数は、ノズル♯1〜♯nのうちノズルピッチの所定整数倍の間隔ごとに位置するインク滴噴射されるべきノズルの数であり、第2ノズル数は、そのインク滴噴射されるべきノズルのうちノズル♯1〜♯Mをマスクした場合にマスクされないノズルの数である。
以上、詳述したように本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)紙検出センサ26が用紙18の後端を検知したことをトリガとして、紙送り終了後における用紙18の後端がオーバライド領域ORを搬送方向下流側へ逸脱するかどうかを判定し、逸脱する判定結果であれば印字キャンセルする。その後、オーバライド量を延長する調整をしてから判定をし直し、印字キャンセルした印字の一部でも印字可能であれば、印字可能な一部を除く部分にマスク処理を施しつつその一部の印字を行う。このため、設定長より短い用紙Pを誤ってセットして印刷を行った場合に、プラテン印字を回避しつつ、印字できるところまでは印字することができる。例えば設定より短い用紙18をセットして印刷を行っても、用紙18の後端一杯まで印刷されるので、所望箇所が全てあるいは大部分印刷されている頻度が高くなり、それで間に合えば再印刷の必要がなくなる。
(2)用紙18の後端検知時に、要求送り量(指定長)の紙送りをすると、印字データに基づく第1ノズル数分の印字が不可能と判断されれば、要求送り量の紙送りは継続しつつ第1ノズル数分の予定の印字は中止する。例えば予定の印字が不可能と判断したときに紙送りを中止する構成に比べ、第1ノズル数未満の第2ノズル数分の印字が可能と判断されたときに、要求送り量のうち残り送り量の紙送りのための再起動が不要になるので、早期に印字を開始できる。
(3)縁あり印刷が設定されていても、実際の用紙サイズに対して縁なし印刷設定がなされているとみなした条件の下で、一部でも印字可能であるか否かの判定を行う。このため、縁あり印刷設定時でも、印字キャンセル時の用紙位置で一部でも印字できるときは、用紙の後端一杯まで印字できる。
(4)CR起動信号の出力前に、印字キャンセルを判定できた場合は、CR起動信号の出力を中止する。このため、CR起動信号の出力を中止することにより、印字動作だけでなくキャリッジ12の空走も回避できる。この結果、次の印字可能な一部の印字のための処理完了後、キャリッジ12の空走の終了を待つことなく、直ちに印字を開始できる。このため、印刷のスループットを比較的高く維持できる。
(5)後端検知後は、再計算した調整オーバライド量SORrecalに基づいて用紙状態を判定する。このため、設定より短い用紙をセットしたときは、後端検知時の判定で印字キャンセルでなかったとしても、調整オーバライド量SORrecalに基づき用紙状態が判定されることから、印刷すべき画像がある限り、用紙18の後端一杯まで印刷することができる。
(6)用紙後端検知時以後の次回以降の紙送りでは、CR起動タイミングが訪れる前に、紙送り残量SRpfが調整オーバライド量SORrecalより大きいという条件(SRpf>SORrecal)が成立するか否かを判断し、印刷続行可能か否かを判断する。このため、一部でも印字可能であるか否かの判断をCR起動前に、早期に行うことができる。このため、印字できるところまで印字する印字を直ちに開始できる。
尚、実施の形態は、上記に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
(変形例1)第一判断手段の判断は、搬送停止後に行ってもよい。この構成によれば、用紙が停止した後の正確な位置に基づき判定できるので、印字できるところまで一部印字する場合に印刷位置精度が向上する。このため、プラテン印字をより確実に回避しつつ確実に用紙18の後端一杯に印刷できる。
(変形例2)印字開始タイミングに間に合えば、印字キャンセル後に再送される印字要求に従って、キャンセルした印字のうち印字可能なところまでの一部の印字を、キャンセルされた印字のために起動されたキャリッジ移動中に実施することができる。この構成によれば、キャリッジ12の空走を回避できるので、印刷のスループット向上を図ることができる。
(変形例3)マスク処理を施すのではなく、マスク領域に相当するデータを空データとすべく印字データをプリンタの内部で再構築してもよい。
(変形例4)第一判断手段による予定の記録が可能であるか否かの判断は、記録しうる最大記録範囲(ノズル♯1〜♯n)の記録が可能であるか否か、具体的には用紙の後端がオーバライド領域内にあるか否かを判断することにより、記録データを直接みることなく間接的に行ったが、記録データの中身をみて予定の記録が可能であるか否かを直接的に判断する構成も採用できる。この場合、オーバライド量SORに替えて、オーバライド量SORに、最上流のノズル♯1から、そのときの印字データ(記録データ)に基づきインク滴が噴射されるノズルのうち搬送方向最上流のノズル♯mまでの長さに相当するノズル長NHmと、はみ出し量ΔBとを加算した値SORm(=SOR+NHm+ΔB)に基づいて、オーバライド状態か紙なし状態かを判断する。例えば紙送り残量SRpfがその時々の印字データに基づき決まるオーバライド量SORmより大きければ(SRpf>SORm)、予定の記録が不可能な「紙なし状態」と判定し、紙送り残量SRpfがオーバライド量SORm以下であれば(SRpf≦SORm)、予定の記録が可能な「オーバライド状態」と判定する。
(変形例5)重ね合わせ処理において紙送り量STpfを求める演算内容は、適宜変更できる。例えばキャリッジが曲線状の加速プロファイルで加速する構成である場合は、その曲線状のプロファイルに沿った加速時間Taccのデータを予めメモリ53に記憶しておき、それを読み出して演算に使用する構成でもよい。また、演算に用いるデータが計測値でない場合、プリンタ10が管理するインク残量のデータを用いてキャリッジ重量の変化を考慮した補正をデータに加えて演算を行う構成も採用できる。
(変形例6)記録装置は、フルラインヘッドを備えたインクジェット式ラインプリンタに適用してもよい。すなわち、用紙搬送方向長さが設定より短い用紙(記録媒体)がセットされ、用紙の後端を検知したときに、その用紙の搬送方向長さが設定より短いために、次に印字を行うべき位置まで搬送されたときの用紙に予定の印字(記録)が続行不可能と判定されて予定の印字を中止し、該中止後、次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの用紙に、予定の印字のうち一部でも印字可能と判断すれば、前記印刷データのうち印字可能な一部を除く部分をマスクして、次に印字を行うべき位置まで搬送された用紙に印字可能な一部の印字を実行する。ラインプリンタの場合、用紙は一定速度で搬送されて途中で停止することはないので、後端検知時から用紙が予定の印字位置まで搬送されるまでの所要時間が、予定の印字が一旦中止された後に印字可能な一部の印字を可能とするために必要な処理時間が確保されるように構成することが望ましい。また、この場合も、縁あり印刷が設定されていても、縁なし印刷と同じ条件の下で一部でも印字可能であるか否かを判断する。このため、用紙の後端一杯に印字できる。
(変形例7)調整オーバライド量は、元のオーバライド量より長ければ適宜な値を設定してよい。例えばノズル長NH分延長し、記録ヘッド15の最下流ノズル位置までの距離に設定してもよいし、ノズル長NHの半分の距離だけ延長してもよい。
(変形例8)前記実施形態では、記録装置としてのインクジェット式のプリンタに具体化したが、この限りではない。インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。この場合、記録媒体は、基板などその用途に応じた液滴噴射対象の媒体となる。そして、これらのうちいずれか一種の記録装置(液体噴射装置)に、本発明を適用してもよい。
以下、前記実施形態および各変形例から把握される技術的思想を記載する。
(1)前記記録装置は、前記記録手段を前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動させる移動手段を更に備え、前記制御手段は、前記記録と前記搬送とが交互に行われるように前記記録手段、前記移動手段及び前記搬送手段を制御するシリアル式の記録装置であって、前記第一判断手段及び前記第二判断手段の判断において、前記次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの前記記録媒体とは、前記後端検知時における前記搬送が終了したときの前記記録媒体である請求項1乃至8のいずれか一項に記載の記録装置。
(2)前記第2判断手段は、前記搬送の終了を待つことなく前記判断を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の記録装置。
一実施形態におけるプリンタの概略斜視図。 記録ヘッド及び搬送機構を示す模式側面図。 プリンタの電気的構成を示すブロック図。 PFモータとCRモータの重ね合わせ演算を説明するグラフ。 印字キャンセル後のマスク処理を説明する模式平面図。 ヘッド駆動系の回路を示すブロック図。 (a)(b)PFモータとCRモータの速度波形を示すグラフ。 タイマ割り込み処理を示すフローチャート。 印字動作処理を示すフローチャート。 プラテン印字防止処理を説明するトランザクション図。 (a)〜(d)プラテン印字防止処理を説明する模式図。
符号の説明
10…記録装置(液体噴射装置)としてのプリンタ、11…移動手段を構成するガイド軸、12…移動手段を構成するキャリッジ、13…移動手段を構成するCRモータ(キャリッジモータ)、14…移動手段を構成するタイミングベルト、15…記録手段としての記録ヘッド、18…記録媒体としての用紙、19…プラテン、22…PFモータ(紙送りモータ)、23…リニアエンコーダ、24…搬送手段を構成する搬送ローラ、25…搬送手段を構成する排紙ローラ、26…紙検出センサ、30…コントローラ、32…ロータリエンコーダ、40…バッファ、41…主制御部、42…制御手段としてのシーケンス制御部、43…PFモータ駆動回路、44…CRモータ駆動回路、45…ヘッド駆動回路、46…モータコントロール部、47…印字コントロール部、51…重ね合わせ演算部、52…第一判断手段としての監視部、53…メモリ、54…オーバライド量再計算部、55…第二判断手段としての判定部、56…PFカウンタ、57…CRカウンタ、58…オーバライドカウンタ、61…演算部、62…マスク手段を構成するマスク処理部、63…カウンタ、66…マスク手段を構成するマスク回路、80…ホスト装置。

Claims (8)

  1. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    記録媒体に記録を施す記録手段と、
    記録データに基づき前記記録手段を制御するとともに記録媒体を搬送すべく前記搬送手段を制御する制御手段と、
    前記記録手段の記録位置より搬送経路の上流側位置で記録媒体の後端を検知する検出手段と、
    前記検出手段が搬送中の前記記録媒体の後端を検知すると、次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの前記記録媒体に、前記記録手段による記録データに基づく予定の記録が可能であるか否かを判断する第一判断手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第一判断手段が記録可能と判断すれば、前記記録手段に前記予定の記録を行わせ、記録不可能と判断すれば、前記搬送は継続しつつも前記予定の記録は中止させる第一制御を行い、
    前記中止の場合に、前記次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの前記記録媒体に、前記予定の記録のうち一部でも記録可能であるか否かを判断する第二判断手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記第二判断手段が一部でも記録可能と判断すれば、前記次に記録を行うべき位置まで搬送された前記記録媒体に、前記記録手段による前記記録可能な一部の記録を行わせる第二制御を行うことを特徴とする記録装置。
  2. 前記第二判断手段は、前記搬送の終了を待って前記判断を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第二判断手段は、縁あり記録の記録条件が設定されていても、前記記録媒体の実際のサイズに対して縁なし記録が設定されているとみなした条件の下で前記一部でも記録可能であるか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記第一判断手段が前記予定の記録が可能であると判断して前記予定の記録を行った後、次回以降の搬送過程においても次の記録を行うべき位置まで前記記録媒体を搬送する過程で、前記第一判断手段による判断を行い、該判断で予定の記録が不可能と判断されて該予定の記録を中止した場合は、前記第二判断手段による判断を行い、前記予定の記録のうち一部でも記録可能と判断すれば、次の記録を行うべき位置まで搬送を終えてから前記記録可能な一部の記録を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の記録装置。
  5. 前記記録データの一部をマスクして前記記録手段の記録を一部禁止可能とするマスク手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記第二判断手段が前記一部でも記録可能と判断した場合、前記記録データのうち前記記録可能な一部を除く部分を前記マスク手段がマスクすることにより、前記記録手段に前記一部の記録を行わせることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の記録装置。
  6. 前記記録手段は、流体を噴射して記録をするための複数のノズルを有し、
    前記記録手段を前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動させる移動手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記搬送手段と前記記録手段とを前記搬送と前記記録とが交互に行われるように制御するとともに、該制御に際して前記搬送手段の駆動停止前に前記移動手段を起動させて前記記録手段の移動と前記搬送手段の搬送との重ね合わせ制御を行い、
    前記記録媒体の後端を検知した場合、指定長の搬送を行うと前記記録データに対応する第1ノズル数分の記録ができると前記第一判断手段が判断すれば、前記第1ノズル数分の予定の記録を行い、前記第1ノズル数分の記録ができないと判断すれば、指定長の搬送を実行しつつ前記重ね合わせ制御に基づく記録は中止し、前記第1ノズル数分未満で記録できると前記第二判断手段が判断すれば、前記記録データの一部をマスクして前記第1ノズル数未満の第2ノズル数分の記録を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の記録装置。
  7. 前記第二判断手段が前記第1ノズル数分未満で記録できると判断した場合、前記第1ノズル数分の記録から前記第2ノズル数分の記録へ切り換えるための処理の完了が、前記重ね合わせ制御に基づく記録開始タイミングに間に合えば、前記重ね合わせ制御に基づく前記記録手段の移動中に前記第2ノズル数分の記録を行うことを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 記録媒体を搬送する搬送手段と、記録媒体に記録を施す記録手段と、記録データに基づき前記記録手段を制御するとともに記録媒体を搬送すべく前記搬送手段を制御する制御手段と、前記記録手段の記録位置より搬送経路の上流側位置で記録媒体の後端を検知する検出手段とを備えた記録装置における記録方法であって、
    前記検出手段が搬送中の前記記録媒体の後端を検知すると、次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの前記記録媒体に、前記記録手段による記録データに基づく予定の記録が可能であるか否かを判断する第一判断ステップと、
    前記第一判断ステップで記録可能と判断されれば、前記記録手段に前記予定の記録を行わせ、記録不可能と判断すれば、前記搬送は継続しつつも前記予定の記録は中止させる第一制御ステップと、
    前記中止の場合に、前記次に記録を行うべき位置まで搬送されたときの前記記録媒体に、前記予定の記録のうち一部でも記録可能であるか否かを判断する第二判断ステップと、
    前記第二判断ステップで一部でも記録可能と判断されれば、前記次に記録を行うべき位置まで搬送された前記記録媒体に、前記記録手段による前記記録可能な一部の記録を行わせる第二制御ステップと
    を備えたことを特徴とする記録装置における記録方法。
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