JP2008218732A - リアクトル固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアクトルを効率的に冷却することができるリアクトル固定構造を提供する。
【解決手段】本発明のリアクトル固定構造は、リアクトルL1と、リアクトルL1が取り付けられた被取付体と、リアクトルL1と被取付体との間に設けられて、リアクトルL1を被取付体に固定する固定部材と、リアクトルL1を直接冷却する冷却液とを備えている。固定部材はたとえばモールド樹脂301で構成されている。リアクトルL1の少なくとも一部が冷却液に直接曝されるような態様でリアクトルL1を保持し、固定部材は、被取付体に密着して冷却液を封止している。
【選択図】図11

Description

この発明は、冷却液により冷却されるリアクトルを被取付体に固定する、リアクトル固定構造に関する。
ハイブリッド車両における電圧コンバータには、リアクトルが設けられている。リアクトルは、誘導リアクタンスを利用して変圧を行なうが、その動作において発熱する。
リアクトルの発熱に対応するため、特許文献1(特開2005−286020号公報)においては、リアクトルを収納する筐体にヒートシンクを設けている。ヒートシンクは、モータを収容するケースの外面に設けられた冷却水路に挿入される。この構造においては、筐体およびヒートシンクを介して冷却水によりリアクトルが冷却される。
特許文献2(特開平8−115826号公報)および特許文献3(特開2002−203729号公報)には、一部が露出するように樹脂によりモールドしたリアクトルが開示されている。
特開2005−286020号公報 特開平8−115826号公報 特開2002−203729号公報
上記特許文献1に記載されたリアクトルの冷却構造においては、リアクトルを、リアクトルを収容する筐体およびヒートシンクを介して冷却水により冷却するため、冷却効率を高くすることができなかった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、リアクトルを効率的に冷却することができるリアクトル固定構造を提供することを目的とする。
この発明に基づいたリアクトル固定構造に従えば、リアクトルと、上記リアクトルが取り付けられた被取付体と、上記リアクトルと上記被取付体との間に設けられて、上記リアクトルを上記被取付体に固定する固定部材と、上記リアクトルを直接冷却する冷却液と、を備えている。上記固定部材は、上記リアクトルの少なくとも一部が上記冷却液に直接曝されるような態様で上記リアクトルを保持している。上記固定部材は、上記被取付体に密着して上記冷却液を封止している。
上記リアクトル固定構造において好ましくは、上記固定部材は、上記被取付体に対向し凹部が設けられた対向面と、該対向面の凹部に配設されたシール材とを有している。
上記リアクトル固定構造において好ましくは、上記固定部材は、上記リアクトルの一部が露出するように該リアクトルをモールドしたモールド樹脂である。
上記リアクトル固定構造においてさらに好ましくは、上記モールド樹脂は、上記リアクトルの少なくともひとつの面が露出するように上記リアクトルをモールドしている。
上記リアクトル固定構造において好ましくは、上記被取付体は、回転電機を収容するケースである。
上記リアクトル固定構造においてさらに好ましくは、上記冷却液は、上記回転電機を冷却および潤滑する潤滑油である。
本発明に係るリアクトル固定構造によると、冷却液により直接リアクトルを冷却するので、リアクトルの冷却効率を向上させることができる。また、リアクトルを固定する固定部材により冷却液を封止することができる。
以下、この発明に基づいた各実施の形態におけるリアクトル固定構造について、図を参照しながら説明する。なお、各実施の形態において、同一または相当箇所については同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さないこととする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両100のモータジェネレータ制御に関する構成を示す回路図である。
図1に示すように、車両100は、電池ユニット40と、駆動装置20と、制御装置30と、図示しないエンジンおよび車輪とを含む。
駆動装置20は、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構PSDと、減速機RDと、モータジェネレータMG1,MG2の制御を行なうパワー制御ユニット21とを備える。
動力分割機構PSDは、基本的には、エンジン4とモータジェネレータMG1,MG2に結合されてこれらの間で動力を分配する機構である。たとえば動力分割機構としてはサンギヤ、プラネタリキャリヤ、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。
動力分割機構PSDの2つの回転軸がエンジン4、モータジェネレータMG1の各回転軸にそれぞれ接続され、他の1つの回転軸は減速機RDに接続される。動力分割機構PSDと一体化された減速機RDによってモータジェネレータMG2の回転は減速されて動力分割機構PSDに伝達される。
減速機の回転軸は、図示しない減速ギヤやディファレンシャルギヤによって車輪に結合されている。なお、減速機は必須ではなく、モータジェネレータMG2の回転を減速せずに動力分割機構PSDに伝達する構成でもよい。
電池ユニット40には端子41,42が設けられている。また駆動装置20には端子43,44が設けられている。車両100は、さらに、端子41と端子43とを結ぶパワーケーブル6と、端子42と端子44とを結ぶパワーケーブル8とを含む。
電池ユニット40は、バッテリBと、バッテリBの負極と端子42との間に接続されるシステムメインリレーSMR3と、バッテリBの正極と端子41との間に接続されるシステムメインリレーSMR2と、バッテリBの正極と端子41との間に直列に接続される、システムメインリレーSMR1および制限抵抗Rとを含む。システムメインリレーSMR1〜SMR3は、制御装置30から与えられる制御信号SEに応じて導通/非導通状態が制御される。
電池ユニット40は、さらに、バッテリBの端子間の電圧VBを測定する電圧センサ10と、バッテリBに流れる電流IBを検知する電流センサ11とを含む。
バッテリBとしては、ニッケル水素、リチウムイオン等の二次電池や燃料電池などを用いることができる。また、バッテリBに代わる蓄電装置として電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタを用いることもできる。
パワー制御ユニット21は、モータジェネレータMG1,MG2にそれぞれ対応して設けられるインバータ22,14と、インバータ22,14に共通して設けられる昇圧コンバータ12とを含む。
昇圧コンバータ12は、端子43,44間の電圧を昇圧する。インバータ14は、昇圧コンバータ12から与えられる直流電圧を三相交流に変換してモータジェネレータMG2に出力する。
昇圧コンバータ12は、一方端が端子43に接続されるリアクトルL1と、昇圧後の電圧VHを出力する昇圧コンバータ12の出力端子間に直列に接続されるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2と、平滑用コンデンサC2とを含む。平滑用コンデンサC2は、昇圧コンバータ12によって昇圧された電圧を平滑化する。
リアクトルL1の他方端はIGBT素子Q1のエミッタおよびIGBT素子Q2のコレクタに接続される。ダイオードD1のカソードはIGBT素子Q1のコレクタと接続され、ダイオードD1のアノードはIGBT素子Q1のエミッタと接続される。ダイオードD2のカソードはIGBT素子Q2のコレクタと接続され、ダイオードD2のアノードはIGBT素子Q2のエミッタと接続される。
インバータ14は車輪を駆動するモータジェネレータMG2に対して昇圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。またインバータ14は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15,V相アーム16,およびW相アーム17は、昇圧コンバータ12の出力ライン間に並列に接続される。
U相アーム15は、直列接続されたIGBT素子Q3,Q4と、IGBT素子Q3,Q4とそれぞれ並列に接続されるダイオードD3,D4とを含む。ダイオードD3のカソードはIGBT素子Q3のコレクタと接続され、ダイオードD3のアノードはIGBT素子Q3のエミッタと接続される。ダイオードD4のカソードはIGBT素子Q4のコレクタと接続され、ダイオードD4のアノードはIGBT素子Q4のエミッタと接続される。
V相アーム16は、直列接続されたIGBT素子Q5,Q6と、IGBT素子Q5,Q6とそれぞれ並列に接続されるダイオードD5,D6とを含む。ダイオードD5のカソードはIGBT素子Q5のコレクタと接続され、ダイオードD5のアノードはIGBT素子Q5のエミッタと接続される。ダイオードD6のカソードはIGBT素子Q6のコレクタと接続され、ダイオードD6のアノードはIGBT素子Q6のエミッタと接続される。
W相アーム17は、直列接続されたIGBT素子Q7,Q8と、IGBT素子Q7,Q8とそれぞれ並列に接続されるダイオードD7,D8とを含む。ダイオードD7のカソードはIGBT素子Q7のコレクタと接続され、ダイオードD7のアノードはIGBT素子Q7のエミッタと接続される。ダイオードD8のカソードはIGBT素子Q8のコレクタと接続され、ダイオードD8のアノードはIGBT素子Q8のエミッタと接続される。
各相アームの中間点は、モータジェネレータMG2の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、モータジェネレータMG2は、三相の永久磁石同期モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中性点に共に接続されている。そして、U相コイルの他方端がIGBT素子Q3,Q4の接続ノードに接続される。またV相コイルの他方端がIGBT素子Q5,Q6の接続ノードに接続される。またW相コイルの他方端がIGBT素子Q7,Q8の接続ノードに接続される。
電流センサ24は、モータジェネレータMG2に流れる電流をモータ電流値MCRT2として検出し、モータ電流値MCRT2を制御装置30へ出力する。
インバータ22は、昇圧コンバータ12に対してインバータ14と並列的に接続される。インバータ22は、モータジェネレータMG1に対して昇圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。インバータ22は、昇圧コンバータ12から昇圧された電圧を受けてたとえばエンジンを始動させるためにモータジェネレータMG1を駆動する。
また、インバータ22は、エンジンのクランクシャフトから伝達される回転トルクによってモータジェネレータMG1で発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
インバータ22の内部の構成は、図示しないがインバータ14と同様であり、詳細な説明は繰り返さない。
制御装置30は、トルク指令値TR1,TR2、モータ回転数MRN1,MRN2、電圧VB,VL,VH、電流IBの各値、モータ電流値MCRT1,MCRT2および起動信号IGONを受ける。
ここで、トルク指令値TR1,モータ回転数MRN1およびモータ電流値MCRT1はモータジェネレータMG1に関するものであり、トルク指令値TR2,モータ回転数MRN2およびモータ電流値MCRT2はモータジェネレータMG2に関するものである。
また、電圧VBはバッテリBの電圧であり、電流IBは、バッテリBに流れる電流である。電圧VLは昇圧コンバータ12の昇圧前電圧であり、電圧VHは昇圧コンバータ12の昇圧後電圧である。
そして制御装置30は、昇圧コンバータ12に対して昇圧指示を行なう制御信号PWU,降圧指示を行なう制御信号PWDおよび動作禁止を指示する信号CSDNを出力する。
さらに、制御装置30は、インバータ14に対して昇圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータジェネレータMG2を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI2と、モータジェネレータMG2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC2とを出力する。
同様に制御装置30は、インバータ22に対して直流電圧をモータジェネレータMG1を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI1と、モータジェネレータMG1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC1とを出力する。
図2は、図1における動力分割機構PSDおよび減速機RDの詳細を説明するための模式図である。
図2に示すように、この車両駆動装置は、モータジェネレータMG2と、モータジェネレータMG2の回転軸に接続される減速機RDと、減速機RDで減速された回転軸の回転に応じて回転する車軸と、エンジン4と、モータジェネレータMG1と、減速機RDとエンジン4とモータジェネレータMG1との間で動力分配を行なう動力分割機構PSDとを備える。減速機RDは、モータジェネレータMG2から動力分割機構PSDへの減速比が、たとえば2倍以上である。
エンジン4のクランクシャフト50とモータジェネレータMG1のロータ32とモータジェネレータMG2のロータ37とは同じ軸を中心に回転する。
動力分割機構PSDは、図2に示す例ではプラネタリギヤであり、クランクシャフト50に軸中心を貫通された中空のサンギヤ軸に結合されたサンギヤ51と、クランクシャフト50と同軸上を回転可能に支持されているリングギヤ52と、サンギヤ51とリングギヤ52との間に配置され、サンギヤ51の外周を自転しながら公転するピニオンギヤ53と、クランクシャフト50の端部に結合され各ピニオンギヤ53の回転軸を支持するプラネタリキャリヤ54とを含む。
動力分割機構PSDは、サンギヤ51に結合されたサンギヤ軸と、リングギヤ52に結合されたリングギヤケースおよびプラネタリキャリヤ54に結合されたクランクシャフト50の3軸が動力の入出力軸とされる。そしてこの3軸のうちいずれか2軸へ入出力される動力が決定されると、残りの1軸に入出力される動力は他の2軸へ入出力される動力に基づいて定まる。
動力の取出用のカウンタドライブギヤ70がリングギヤケースの外側に設けられ、リングギヤ52と一体的に回転する。カウンタドライブギヤ70は、動力伝達減速ギヤRGに接続されている。そしてカウンタドライブギヤ70と動力伝達減速ギヤRGとの間で動力の伝達がなされる。動力伝達減速ギヤRGはディファレンシャルギヤDEFを駆動する。また、下り坂等では車輪の回転がディファレンシャルギヤDEFに伝達され、動力伝達減速ギヤRGはディファレンシャルギヤDEFによって駆動される。
モータジェネレータMG1は、回転磁界を形成するステータ31と、ステータ31内部に配置され複数個の永久磁石が埋め込まれているロータ32とを含む。ステータ31は、ステータコア33と、ステータコア33に巻回される三相コイル34とを含む。ロータ32は、動力分割機構PSDのサンギヤ51と一体的に回転するサンギヤ軸に結合されている。ステータコア33は、電磁鋼板の薄板を積層して形成されており、図示しないケースに固定されている。
モータジェネレータMG1は、ロータ32に埋め込まれた永久磁石による磁界と三相コイル34によって形成される磁界との相互作用によりロータ32を回転駆動する電動機として動作する。またモータジェネレータMG1は、永久磁石による磁界とロータ32の回転との相互作用により三相コイル34の両端に起電力を生じさせる発電機としても動作する。
モータジェネレータMG2は、回転磁界を形成するステータ36と、ステータ31内部に配置され複数個の永久磁石が埋め込まれたロータ37とを含む。ステータ36は、ステータコア38と、ステータコア38に巻回される三相コイル39とを含む。
ロータ37は、動力分割機構PSDのリングギヤ52と一体的に回転するリングギヤケースに減速機RDによって結合されている。ステータコア38は、たとえば電磁鋼板の薄板を積層して形成されており、図示しないケースに固定されている。
モータジェネレータMG2は、永久磁石による磁界とロータ37の回転との相互作用により三相コイル39の両端に起電力を生じさせる発電機としても動作する。またモータジェネレータMG2は、永久磁石による磁界と三相コイル39によって形成される磁界との相互作用によりロータ37を回転駆動する電動機として動作する。
減速機RDは、プラネタリギヤの回転要素の一つであるプラネタリキャリヤ66が車両駆動装置のケースに固定された構造により減速を行なう。すなわち、減速機RDは、ロータ37のシャフトに結合されたサンギヤ62と、リングギヤ52と一体的に回転するリングギヤ68と、リングギヤ68およびサンギヤ62に噛み合いサンギヤ62の回転をリングギヤ68に伝達するピニオンギヤ64とを含む。
たとえば、サンギヤ62の歯数に対しリングギヤ68の歯数を2倍以上にすることにより、減速比を2倍以上にすることができる。
図3は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の駆動装置の外観を示す斜視図であり、図4は、駆動装置の平面図である。
図4に示すように、駆動装置20のケースは、ケース104とケース102とに分割可能に構成されている。ケース104は主としてモータジェネレータMG1を収容する部分であり、ケース102は、主としてモータジェネレータMG2およびパワー制御ユニットを収容する部分である。
ケース104にはフランジ106が形成され、ケース102にはフランジ105が形成されている。フランジ106とフランジ105とが図示しないボルト等で固定されることにより、ケース104とケース102とが一体化される。
図3および図4に示すように、ケース102にはパワー制御ユニットを組付けるための開口108が設けられている。この開口108の内部左側部分(車両進行方向側)にはコンデンサC2が収容され、中央部分にはパワー素子基板120と端子台116,118とが収容され、右側部分にはリアクトルL1とが収容されている。なお、この開口108は車両搭載状態においては蓋により閉じられている。また、コンデンサC2を右側に、リアクトルL1を左側に収容するように入れ換えても良い。
つまり、リアクトルL1はモータジェネレータMG1およびMG2の回転軸の一方側に配置され、コンデンサC2は回転軸の他方側に配置されている。そしてコンデンサC2とリアクトルL1との間の領域にパワー素子基板120が配置されている。パワー素子基板120の下方にはモータジェネレータMG2が配置されている。
パワー素子基板120にはモータジェネレータMG1を制御するインバータ22と、モータジェネレータMG2を制御するインバータ14と、昇圧コンバータのアーム部13とが搭載されている。
インバータ14とインバータ22との間の領域には上下に重ねて配置された電源用バスバーが設けられている。インバータ14のU相アーム15、V相アーム16、W相アーム17からはそれぞれ1本ずつのバスバーがモータジェネレータMG2のステータコイルにつながる端子台116に向けて設けられている。同様にインバータ22からも3本のバスバーがモータジェネレータMG1のステータコイルにつながる端子台118に向けて設けられている。
パワー素子基板120は高温になるためこれを冷却するためにパワー素子基板120の下には通水路が設けられており、通水路への冷却水入口114と冷却水出口112とがケース102に設けられている。なお、この入口や出口などは、たとえば、ケース102に対し、フランジ106,105を貫通させてユニオンナット等を打ち込んで構成される。
図1の電池ユニット40から端子43,44にパワーケーブルを介して与えられた電圧はリアクトルL1およびアーム部13を含む昇圧コンバータ12によって昇圧されコンデンサC2によって平滑化されてインバータ14および22に供給される。
このように昇圧コンバータ12を用いて電池電圧を昇圧して用いる。これによりバッテリ電圧を200V程度に低減しつつ、かつモータジェネレータを500Vを超える高電圧で駆動することが可能となる。その結果、電力供給を小電流で行なうことにより電気損失を抑制しかつモータの高出力を実現することができる。
図4に示すように、ケース102にはリアクトルL1に冷却用の潤滑油を導くためのオイル通路210がさらに設けられている。オイル通路210は図2のカウンタドリブンギヤ132によってはね上げられた潤滑油をカウンタドリブンギヤ132側からリアクトルL1側に導く。
図5は、駆動装置を図4のX1方向から見た側面図である。
図5に示すように、ケース102にはモータジェネレータ組付け用および保守用の開口109が設けられており、この開口109は車両搭載状態においては蓋により閉じられている。
開口109の内部にはモータジェネレータMG2が配置されている。U,V,W相のバスバーが接続されるステータ36の内部にロータ37が配置されている。ロータ37の中央部分には中空のシャフト60が見えている。
図5に示すように、ケース102のパワー制御ユニット21を収容する収容室にはモータジェネレータMG2のステータ36が大きく食い込んでいるので、モータジェネレータMG2の一方側にはリアクトルL1が配置され他方側にはコンデンサC2が配置され、大型部品を効率よく収容している。このため、コンパクトなハイブリッド車両の駆動装置が実現できている。
図6は、図4のVI−VI断面における断面図である。図6には、モータジェネレータMG2の断面およびパワー制御ユニット21を収容する収容室の断面が示されている。
このハイブリッド車両の駆動装置は、同軸上に各ロータの回転中心軸が配置されるモータジェネレータMG2およびMG2の奥に配置されるモータジェネレータMG1と、クランクシャフトの回転中心軸と同軸上にかつモータジェネレータMG1およびMG2の間に配置される動力分割機構と、モータジェネレータMG1,MG2の制御を行なうパワー制御ユニット21とを備える。パワー制御ユニット21は、モータジェネレータMG2の回転中心軸に対し、少なくとも一方側にリアクトルL1が他方側に平滑用コンデンサC2が分割配置される。モータジェネレータMG1,MG2、動力分割機構、およびパワー制御ユニット21は、金属製のケースに収容されて一体化されている。
モータジェネレータMG2の潤滑油がパワー素子基板120側に漏れ出ないようにケース102には2つの空間を仕切る隔壁200が設けられている。この隔壁200の上面部分にはパワー素子基板120を冷却するための水路122が設けられ、この水路122は先に説明した冷却水入口114および冷却水出口112と連通している。
端子44からはバスバー128によってマイナス側の電源電位がパワー素子基板120に伝達される。また端子43からは図示しないが他のバスバーによってリアクトルL1に対して正の電源電位が伝達される。
なおこのパワー制御ユニットを収容する収容室には減速ギヤの回転軸130を支持する部分が食い込んでいる。
モータジェネレータMG2の断面部分について説明すると、ステータ36のコイル39の巻回部分がステータ内周側に見えており、さらにその内周にはロータ37、ケースの隔壁202およびロータの中空シャフト60が見えている。
また、図6においては、回転軸130の上部にオイル通路210の断面が見えている。
すなわち、車両の駆動装置は、モータジェネレータMG2と、モータジェネレータMG2の制御を行なうパワー制御ユニット21と、モータジェネレータMG2およびパワー制御ユニット21を収容するケースとを備える。パワー制御ユニット21は、モータジェネレータMG2を駆動する第1のインバータと、電源電圧を昇圧して第1のインバータに与える電圧コンバータとを含む。電圧コンバータは、リアクトルL1を含む。リアクトルL1に潤滑油が直接接触して冷却液となる。潤滑油にリアクトルL1の熱が吸収され、リアクトルL1が冷却される。ケースには、オイル通路210をその一部とする潤滑油の循環経路が形成され、リアクトルL1は、循環経路上に配置される。
図7は、図4のX2方向から駆動装置を見た側面図である。図7において、パワー素子基板の上部にパワー素子を制御する制御基板121が配置されている。
図8は、図4のVIII−VIIIにおける断面図である。
図7および図8に示すように、エンジンのクランクシャフト50はダンパ124に接続され、ダンパ124の出力軸は動力分割機構PSDに接続される。
エンジンが配置される側からはダンパ124、モータジェネレータMG1、動力分割機構PSD、減速機RDおよびモータジェネレータMG2の順で、同一の回転軸上に並んでこれらが配置されている。モータジェネレータMG1のロータ32のシャフトは中空であり、この中空部分にダンパ124からの出力軸が貫通している。
モータジェネレータMG1のロータ32のシャフトは、動力分割機構PSD側にサンギヤ51とスプライン嵌合されている。ダンパ124のシャフトは、プラネタリキャリヤ54と結合されている。プラネタリキャリヤ54は、ピニオンギヤ53の回転軸をダンパ124のシャフトの周りに回転自在に支持する。ピニオンギヤ53は、サンギヤ51およびリングギヤケースの内周に形成された図2のリングギヤ52と噛み合う。
またモータジェネレータMG2のロータシャフト60の減速機RD側は、サンギヤ62とスプライン嵌合されている。減速機RDのプラネタリキャリヤ66は、ケース102の隔壁202に固定されている。プラネタリキャリヤ66は、ピニオンギヤ64の回転軸を支持する。ピニオンギヤ64は、サンギヤ62およびリングギヤケースの内周に形成された図2のリングギヤ68と噛み合う。
図8を見ればわかるように、モータジェネレータMG1およびダンパ124はケース104の図右方向の開口111から組付けることができ、モータジェネレータMG2はケース102の左方向の開口109から組付けることができ、減速機RDおよび動力分割機構PSDはフランジ105,106の合わせ面から組付けることができる。
ケース102の開口109は、潤滑油が漏れないように蓋71および液状ガスケット等で密閉される。ケース104の開口111の奥には蓋72が設けられ、MG1を収容する空間は潤滑油が漏れないように液状ガスケット等やオイルシール81によって密閉される。
モータジェネレータMG1のロータ32のシャフトは、蓋72との間に設けられたボールベアリング78および隔壁203との間に設けられたボールベアリング77によって回転自在に支持されている。ロータ32のシャフトは中空であり、ダンパ124のシャフトがその内部を貫通している。ロータ32のシャフトとダンパ124のシャフトの間にはニードルベアリング79,80が設けられている。
モータジェネレータMG2のロータ37のシャフトは、蓋71との間に設けられたボールベアリング73および隔壁202との間に設けられたボールベアリング74によって回転自在に支持されている。
減速機RDのリングギヤと動力分割機構PSDのリングギヤがともに内周に刻まれたリングギヤケースは、隔壁202との間に設けられたボールベアリング75および隔壁203との間に設けられたボールベアリング76によって、回転自在に支持されている。
パワー制御ユニット21を収容する収容室とモータジェネレータMG2を収容する収容室とはケース102の隔壁202で隔てられているが、その一部は端子台116が挿入される貫通孔でつながっている。この端子台116にはモータジェネレータMG2のステータコイルのバスバーが一方側に接続され、インバータ14のバスバーが他方側に接続される。そしてこれらのバスバーを電気的に接続可能なように、端子台116の内部には導電性部材が通されている。つまり端子台116は、モータジェネレータMG2側からの潤滑油分を通さないでかつ電気を通すように構成されている。
同様に、端子台118によって、パワー制御ユニットが収容される空間とモータジェネレータMG1が収容される空間とが、電気を通しかつ潤滑油分を通さない状態で接続されている。
図8においてモータジェネレータMG1,MG2のステータ下部にはオイルパンが設けられている。車両停止時においてしばらく静止状態であった場合のオイルレベルLVSと、走行時において潤滑油が各部を潤滑している場合のオイルレベルLVDが示されている。
図9は、リアクトルの構造を示し、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。リアクトルL1は、たとえば電磁鋼板が積層されたコアにコイルが巻回された構造を有する。リアクトルL1は、図9に示すように、リアクトルのひとつの面が露出するようにモールド樹脂301によりモールドしている。図9に示す実施の形態では、リアクトルL1を正面が全て露出するようにモールドしている。露出した部分が冷却液に直接冷却される冷却領域となるので、露出部分は多いほど好ましい。露出部分は、リアクトルL1の形状や発熱量などに応じて応じて種々設定することができる。本実施の形態のように、リアクトルL1のひとつの面を全て露出させることにより、冷却液を効率的に接触させることができる。これにより効率的なリアクトルL1の冷却が可能である。
モールド樹脂301は、略筒状の筒状部310と、筒状部310の端部に設けられたフランジ部320とを有する。筒状部310は、端面(リアクトルL1の正面)から見た図9(c)に示すように、リアクトルL1の外周を囲むように、角が丸められた長方形に構成されている。この形状はリアクトルL1の形状に応じて種々変更することができる。
筒状部310の外周には溝311が設けられている。溝311の内部には、シール材315が配設されている。シール材315としてはたとえば合成ゴムなどで構成されたOリングなどを用いることができる。
筒状部310は、モータジェネレータMG1,MG2などが収容されたケース102に設けられた開口部203に挿入される(図12参照)。この開口部203の内周面は、筒状部310の外周と略同一の形状を有している。シール材315が開口部203および筒状部310に密着することにより、ケース102と筒状部310との間の液密性を向上させることができる。
フランジ部320は4つの貫通穴321を有している。貫通穴321にはモールド樹脂301をケース102に固定するためのボルトが貫通される。
リアクトルL1をモールドするときには、まずリアクトルL1を所定形状の金型内に配置する。次に、その金型内に溶融したモールド樹脂を注入する。このとき、リアクトルL1の一部はモールド樹脂から露出するようにする。モールド樹脂が固まった後に金型を取り外すことで、樹脂モールドされたリアクトルL1を構成することができる。
モールド樹脂としては、耐油性および耐熱性に優れた樹脂を用いることが好ましい。このような観点から、たとえば、PPS(Polyphenylene Sulfide)樹脂、PBT(Polybutylene terephthalate)樹脂、ポリアミド、ナイロンなどを用いることができる。
図10は、図4のX−Xにおける部分断面を示した部分断面図である。
図10に示すように、リアクトルL1を収容する第1の収容室であるオイル室216は外周が囲まれて他の電子部材が収容される空間とは仕切られている。オイル通路210からオイル室216に流れ込んだ潤滑油はリアクトルL1の露出した面に直接接触して冷却し矢印F1,F2,F3,F4に示すように流れオイル抜き孔214から減速ギヤRG側に戻される。
図11は、図10におけるXI−XI断面を示した断面図である。
図11において、オイル室216の内部には、リアクトルL1の断面が示されている。
そしてリアクトルL1に近接して、図6で示された減速ギヤRGの回転軸130が配置され、減速ギヤRGのカウンタドリブンギヤ132が中央部に示される。減速ギヤRGの回転軸130はボールベアリング220,222によって回転自在に支持されている。カウンタドリブンギヤ132は図2のカウンタドライブギヤ70と噛み合う。そしてこのカウンタドリブンギヤ132の同軸上にファイナルドライブギヤ133が設けられ、これに噛み合うファイナルドリブンギヤであるディファレンシャルギヤDEFがその下方に示されている。
ケース102の図11における左側面には蓋212が設けられている。蓋212を取付ける前には、その開口からモールド樹脂301が設けられたリアクトルL1をケース102に挿入することができる。
図12は、図11におけるリアクトルの取付構造を示す断面図であり、図13は、リアクトルの取付構造の変形例である。上述のように、ケース102は、リアクトルL1をモールドする樹脂モールド301の一部が挿入される開口部230を有している。開口部230の内周面には、樹脂モールド301の筒状部310が挿入される。筒状部310の溝311にはシール材315が設けられている。シール材315が設けられた樹脂モールド301により潤滑油が外部に漏れることを防止している。
ケース102の開口部230には、筒状部10の先端部が当接されるリブ231が設けられている。
ケース102は、モールド樹脂301のフランジ部320に対向する当接面232を有している。フランジ部320は当接面232に当接される。フランジ部320の貫通穴321にはボルト350が挿通されケース102に螺合する。これによりモールド樹脂301がケース102に固定される。
図12に示す構造においては、リアクトルL1のモールド樹脂301に向かう面とモールド樹脂301との間には間隙Gを設けている。モールド樹脂301とリアクトルL1との密着性を向上させるため、図13に示すように、間隙Gにもモールド樹脂を注入するようにしてもよい。
図14は、ディファレンシャルギヤおよび減速ギヤによって潤滑油が掻き揚げられる方向を示した図である。
図11および図14に示すように、オイルパンに貯蔵されている潤滑油は矢印F8,F9に示すようにディファレンシャルギヤDEFの回転に応じて減速ギヤRGに向けてはね上げられる。そしてさらに潤滑油は減速ギヤRGの回転に応じて矢印F10〜F12に示すようにさらに上に掻き揚げられる。
そして、潤滑油は、図11の矢印F5,F6に示すようにオイル通路210内部を流れてオイル室216に流入しリアクトルL1を冷却する。そしてオイル抜き孔214から矢印F7に示すように減速ギヤRGを収容する空間に向けて流出する。
なお、流量を制限するオリフィスの役目を果たす程度にオイル抜き孔214の径を小さくしておけば、潤滑油がオイル室216に流入する状況においてリアクトルL1を潤滑油に浸漬状態に保つことも可能である。
この潤滑油としては、ATF(Automatic Fluid)などを用いることができる。この潤滑油は、モータジェネレータMG1,MG2にも導かれ、これらの潤滑および冷却を行なう。
また、本実施の形態では、リアクトルの熱を放熱するために流動性のある潤滑油を利用しているが、オイル抜き孔を設けずに潤滑油にリアクトルを浸漬させてリアクトルの熱をケースに伝達するようにしても良い。さらに別の例として、たとえば、流動性が低いグリースなどでケース内のリアクトルとケースとの間の隙間を埋めてリアクトルの熱をケースに伝達して放熱するような構造にしても良い。これらの場合では、潤滑油やグリースは、リアクトルからケースに熱を伝達することでリアクトルを冷却する冷却液に該当する。
図15は、図10のXV−XVにおける部分断面を示した部分断面図である。図16は、図15のXVI−XVIにおける部分断面を示した部分断面図である。
図15および図16に示すように、減速ギヤRGのカウンタドリブンギヤ132によって掻き揚げられた潤滑油は、矢印F17,F18およびF14,F13に示すように上部に向けて掻き揚げられる。これをオイルキャッチ板224によって受止めるように構成しておけば、掻き揚げられたオイルの一部を矢印F15,F16に示すようにリアクトルL1が収容されるオイル室216に向けて効果的に導くことができる。
図17は、リアクトル部分の変形例を示す図である。図17に示した変形例は、図9に示した構成とモールド樹脂の形状が異なる。変形例では、モールド樹脂301の上端部にフランジ部330を設けている。
オイル室216の上側には開口が設けられている。その開口からモールド樹脂301が設けられたリアクトルL1がオイル室216の内部に挿入されている。フランジ部321には図示しないボルトが貫通され、ケース102にフランジ部321が固定されている。本変形例ではモールド樹脂301のフランジ部321を含む上部により、オイル室216の蓋部が構成されている。
以上説明したように、本実施の形態のリアクトルL1は、モールド樹脂301から一部が露出するようにモールドされている。その露出した部分に、冷却液として機能する潤滑油が直接接触するように供給されるので、リアクトルL1を効率的に冷却することができる。
従来はリアクトルL1の放熱効率の問題からリアクトルL1の小型化が妨げられていた。本実施の形態のように直接冷却液で冷却することで、リアクトルL1の放熱の問題が解消される。これにより、リアクトルL1を最小限の大きさとすることができる。その結果、リアクトルL1を小型化することができる。
また、リアクトルL1にモールド樹脂301を設け、これによりリアクトルL1をケース102に固定したので、簡単な構造でリアクトルL1をケース102に固定することができる。また、このモールド樹脂301により冷却液として機能する潤滑油をケース102の内部に封入したので、簡単な構造で潤滑油のシールを行なうことができる。これらによりリアクトル固定構造を小型化することができる。
さらにリアクトルL1の冷却効率を向上させる必要がある場合には、冷却液の熱を放熱するためのヒートシンクをケース102に設けてもよい。
なお、本願発明は、エンジンの加速時等にモータでアシストするようなパラレルハイブリッドにも適用が可能であり、またモータを駆動装置に1つしか一体化させていない構成にも適用が可能である。
また、本実施の形態では、リアクトルL1を、モータジェネレータMG1,MG2などを収容したケース102に固定する場合について説明した。本発明はリアクトルL1をケース102以外の他の構造体に取り付ける場合においても適用することができる。
(実施の形態2)
図18は、実施の形態2における車両の駆動装置の断面を示した図である。
図18に示すように、実施の形態2においてはリアクトルL1AがモータジェネレータMG2の下部のオイルパン内に配置される。そして、実施の形態1においてディファレンシャルギヤDEFおよび減速ギヤRGによって掻き揚げられた潤滑油がリアクトルL1Aに対して矢印F19,F20に示すように滴下されるようなオイル経路を隔壁200に設けておく。これによりリアクトルL1Aにおける発熱は潤滑油を介して放熱される。
なお、コンデンサC2がリアクトルL1Aと干渉したり、また隔壁200にオイル経路を設けるのに邪魔になったりする場合には、実施の形態1においてリアクトルを置いておいた部分にコンデンサを移してもよい。たとえばコンデンサC2に代えてコンデンサC2Aを配置することができる。
実施の形態2においても、昇圧コンバータおよびインバータと一体化された駆動装置が実現できる。そして、一体化した場合でも昇圧コンバータのリアクトルの発熱を良好に放熱することができ、昇圧コンバータの効率低下を避けることができる。
図19は、潤滑油を循環させる手段の変形例を説明するための図である。
図19に示す構成は、実施の形態1に示した構成において、オイルをギヤで掻き揚げる構成に換えて、オイル溜から潤滑油を汲み上げてリアクトルL1の冷却のために供給するオイルポンプを備えている。
図19に示すように、このオイル循環経路の例では、トロコイド式のオイルポンプ400を設けてケース底部のオイル溜から潤滑油を汲み上げてオイル通路407に送出する。オイル通路407の出口は、潤滑油の潤滑経路において基板120を含むパワー制御ユニットよりも上流部に位置する。
オイルポンプ400は、ディファレンシャルギヤDEFに噛み合う駆動ギヤ402と、駆動ギヤ402と軸が結合され共に回転するインナーロータ404と、インナーロータ404と内側の歯が噛み合うアウターロータ406とを含む。
オイル通路407の出口はリアクトルL1に冷却用の潤滑油を導くためのオイル通路210およびオイル室216と通じている。オイル通路210からオイル室216に流れ込んだ潤滑油はリアクトルL1を冷却し矢印F1,F2,F3,F4に示すように流れオイル抜き孔214から減速ギヤRG側に戻される。
図19に示した変形例でも実施の形態1に示した例と同様な効果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両のモータジェネレータ制御に関する構成を示す回路図である。 図1における動力分割機構および減速機の詳細を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の駆動装置の外観を示す斜視図である。 駆動装置の平面図である。 駆動装置を図4のX1方向から見た側面図である。 図4のVI−VI断面における断面図である。 図4のX2方向から駆動装置を見た側面図である。 図4のVIII−VIIIにおける断面図である。 リアクトルの構造を示し、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図4のX−Xにおける部分断面を示した部分断面図である。 図10におけるXI−XI断面を示した断面図である。 図11におけるリアクトルの取付構造を示す断面図である。 リアクトルの取付構造の変形例である。 ディファレンシャルギヤおよび減速ギヤによって潤滑油が掻き揚げられる方向を示した図である。 図10のXV−XVにおける部分断面を示した部分断面図である。 図15のXVI−XVIにおける部分断面を示した部分断面図である。 リアクトル部分の変形例を示した図である。 実施の形態2における車両の駆動装置の断面を示した図である。 潤滑油を循環させる手段の変形例を説明するための図である。
符号の説明
4 エンジン、6,8 パワーケーブル、10 電圧センサ、11,24 電流センサ、12 昇圧コンバータ、13 アーム部、14,22 インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、20 駆動装置、21 パワー制御ユニット、30 制御装置、31,36 ステータ、32,37 ロータ、33,38 ステータコア、34,39 三相コイル、40 電池ユニット、41,42,43,44 端子、50 クランクシャフト、51,62 サンギヤ、52 リングギヤ、53,64 ピニオンギヤ、54,66 プラネタリキャリヤ、60 シャフト、68 リングギヤ、70 カウンタドライブギヤ、71,72,212 蓋、73,74,75,76,77,78 ボールベアリング、79,80 ニードルベアリング、81 オイルシール、100 ハイブリッド車両、102,104 ケース、105,106 フランジ、108,109,111 開口、112 冷却水出口、114 冷却水入口、116,118 端子台、120 パワー素子基板、121 制御基板、122 水路、124 ダンパー、128 バスバー、130 回転軸、132 カウンタドリブンギヤ、133 ファイナルドライブギヤ、200,202,203 隔壁、210 オイル通路、214 オイル抜き孔、216 オイル室、220,222 ボールベアリング、224 オイルキャッチ板、230 開口部、231 リブ、232 当接面、301 モールド樹脂、310 筒状部、311 溝、315 シール材、320 フランジ部、321 貫通穴、350 ボルト、400 オイルポンプ、402 駆動ギヤ、404 インナーロータ、406 アウターロータ、407 オイル通路、B バッテリ、C2,C2A コンデンサ、D1〜D8 ダイオード、DEF ディファレンシャルギヤ、G 間隙、L1,L1A リアクトル、MG1,MG2 モータジェネレータ、PSD 動力分割機構、Q1〜Q8 IGBT素子、R 制限抵抗、RD 減速機、RG 減速ギヤ、SMR1〜SMR3 システムメインリレー。

Claims (6)

  1. リアクトルと、
    前記リアクトルが取り付けられた被取付体と、
    前記リアクトルと前記被取付体との間に設けられて、前記リアクトルを前記被取付体に固定する固定部材と、
    前記リアクトルを直接冷却する冷却液と、を備え、
    前記固定部材は、前記リアクトルの少なくとも一部が前記冷却液に直接曝されるような態様で前記リアクトルを保持し、
    前記固定部材は、前記被取付体に密着して前記冷却液を封止する、リアクトル固定構造。
  2. 前記固定部材は、前記被取付体に対向し凹部が設けられた対向面と、該対向面の凹部に配設されたシール材と、を有している、請求項1に記載のリアクトル固定構造。
  3. 前記固定部材は、前記リアクトルの一部が露出するように該リアクトルをモールドしたモールド樹脂である、請求項2に記載のリアクトル固定構造。
  4. 前記モールド樹脂は、前記リアクトルの少なくともひとつの面が露出するように前記リアクトルをモールドしている、請求項3に記載のリアクトル固定構造。
  5. 前記被取付体は、回転電機を収容するケースである、請求項1から4のいずれかに記載のリアクトル固定構造。
  6. 前記冷却液は、前記回転電機を冷却および潤滑する潤滑油である、請求項5に記載のリアクトル固定構造。
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