JP2008211997A - α化穀粉の製造方法及びα化穀粉の製造装置 - Google Patents

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栄司 大山
Toshihiro Takeda
俊広 武田
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Abstract

【課題】α化穀粉を簡単かつ安価に製造する。
【解決手段】臼式製粉機10では、穀粒を穀粒投入口22から投入すると、穀粒は、ギャップ18に送給され、上臼14によって加熱されながら、上臼14と下臼16とによって粉砕され、α化穀粉となる。このため、穀粒を、前もって煮炊したり乾燥したりすることもなく、単に加熱しながら粉砕するだけで、簡単にα化穀粉を製造でき、生産コストも低く抑えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、米、小麦、蕎麦、小豆等のでん粉を主成分とする穀粒を加熱しながら粉砕してα化穀粉を製造するα化穀粉の製造方法及びα化穀粉の製造装置に関する。
α化穀粉は、蒸煮することなく加水して適度に練るだけで食することができるため、その応用範囲が広いことはよく知られている。でん粉に水と熱を加えて糊化することをα化と呼び、α化でん粉は冷水で糊液となって高分子特性が得られるという特徴を有する(例えば非特許文献1参照)。
しかしながら、従来のα化穀粉の製造は、生穀粒(β穀粒=結晶性)に水と熱を加えてα化(α穀粒=非結晶性)し、その後乾燥してから製粉するので、その製造工程が長く複雑で、生産コストが高くなるという問題があった。そのため、α化穀粉は一般の穀粉に比べて価格が高く、市場での競争力が十分ではなかった。このようなことから、生産コストの低いα化穀粉(α化度20%以上のものが好適)の製造法を開発できれば、その波及効果が大きいことは明らかである。すなわち、安価なα化穀粉ができれば、一度穀粉を蒸煮する工程が必要な食品(例えば、パン、ケーキ等)の分野に利用することができ、しかもこれにより蒸煮工程を省略又は簡略化することができて、これら食品の生産コストを一層低減できるものと考えられる。
高橋豊治著「でん粉製品の知識」(106頁〜109頁)(1996年5月幸書房発行)
本発明は、上記事実を考慮し、α化穀粉を簡単かつ安価に製造できるα化穀粉の製造方法及びα化穀粉の製造装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のα化穀粉の製造方法は、穀粒を、30℃以上の温度で加熱しながら、粒度40μ以下に粉砕する。
請求項2に記載のα化穀粉の製造方法は、穀粒を、45℃以上の温度で加熱しながら、粒度80μ以下に粉砕する。
請求項3に記載のα化穀粉の製造方法は、穀粒を、60℃以上の温度で加熱しながら、粒度120μ以下に粉砕する。
請求項4に記載のα化穀粉の製造装置は、上臼と下臼とを有し、上臼と下臼との間で穀粒を粉砕する臼と、前記臼の温度を調整する温度調整装置と、前記上臼と前記下臼との間の隙間を調節する粒度調節装置と、を備えている。
請求項1に記載のα化穀粉の製造方法では、穀粒を、30℃以上の温度で加熱しながら、粒度40μ以下に粉砕して、α化度20%以上のα化穀粉を製造(言わばα化製粉)する。このため、α化穀粉を簡単かつ安価に製造することができる。
請求項2に記載のα化穀粉の製造方法では、穀粒を、45℃以上の温度で加熱しながら、粒度80μ以下に粉砕して、α化度20%以上のα化穀粉を製造(言わばα化製粉)する。このため、α化穀粉を簡単かつ安価に製造することができる。
請求項3に記載のα化穀粉の製造方法では、穀粒を、60℃以上の温度で加熱しながら、粒度120μ以下に粉砕して、α化度20%以上のα化穀粉を製造(言わばα化製粉)する。このため、α化穀粉を簡単かつ安価に製造することができる。
請求項4に記載のα化穀粉の製造装置では、温度調整装置が臼の温度を調整すると共に、粒度調節装置が臼の上臼と下臼との間の隙間を調節する状態で、臼の上臼と下臼との間で穀粒を粉砕して、任意のα化度のα化穀粉を製造(言わばα化製粉)する。このため、α化穀粉を簡単かつ安価に製造することができる。
本発明者らは前記課題を解決すべく研究を進めた結果、α化穀粉の新しい製造方法と製造装置を開発することに成功した。具体的には、従来までは、米などのでん粉を含む穀粒の粉砕に際しては、品質の変化(蛋白質や風味の劣化等)を防ぐため、いかに熱をかけないで粉砕するかということが重要であった。実際、この分野の研究開発は、粉砕過程において熱を極力かけないことに終始している。然るに、本発明者らは、従来の常識に反して、穀粒の粉砕過程で穀粒を加熱することによって穀粉のα化を粉砕のみで達成できることを見出した。
本発明のα化穀粉の製造方法及びα化穀粉の製造装置に従った臼式製粉機10は、典型的な基本構造としては、例えば図1の(A)及び(B)に示すように、粉砕装置としての臼12が、上側の円柱状の上臼14と、下側の円柱状の下臼16と、を有しており、上臼14は、固定されて回転不能にされると共に、下臼16は、上臼14との間に僅かなギャップ18(隙間)を有して回転可能にされている。
上臼14の上面には、温度調整装置を構成する加熱装置としての円板状のヒータ20が付設されており、ヒータ20は、上臼14を加熱可能にされている。上臼14及びヒータ20の中心部分には、円孔状の穀粒投入口22が貫通形成されており、穀粒投入口22はギャップ18に連通されている。
下臼16の下面には、粒度調節装置としてのギャップ調整部24が固定されており、ギャップ調整部24は、下臼16を上下動させて、上臼14と下臼16との間のギャップ18を調整(調節)可能にされている。ギャップ調整部24の下面には、駆動装置としてのモータ26の駆動軸26Aが固定されており、モータ26は、ギャップ調整部24を介して、下臼16を回転可能にされている。
臼12の下側には、有底円筒状の受け皿28が設けられており、受け皿28の内部には下臼16及びギャップ調整部24が収容されると共に、受け皿28の底壁にはモータ26の駆動軸26Aが貫通されている。受け皿28の底壁には、隅部において、矩形筒状の穀粉取出口30が形成されており、穀粉取出口30は受け皿28の内部に連通されている。
ヒータ20には、温度調整装置を構成する温度制御装置としての温度コントローラ32が、温度調整装置を構成するコードとしてのヒータコード34を介して接続されている。ヒータ20(上臼14でもよい)と温度コントローラ32とは、温度調整装置を構成する温度検出手段としての熱電対36を介して接続されており、温度コントローラ32は、ヒータ20(上臼14でもよい)の温度を熱電対36によって検出しながら制御することで、上臼14の温度を所定の温度に制御(調整)可能にされている。
モータ26には、駆動設定装置としての回転数コントローラ38が接続されており、回転数コントローラ38は、インバータにされて、モータ26の駆動による下臼16の回転数を設定可能にされている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の臼式製粉機10では、ギャップ調整部24によって上臼14と下臼16との間のギャップ18を所定の寸法(3mm〜0.5mm)に調整する。さらに、温度コントローラ32の制御によってヒータ20が上臼14を所定の温度(20℃〜70℃)に加熱すると共に、回転数コントローラ38の設定によってモータ26が下臼16を所定の回転数(約100rpm)で回転させる。
この状態で、穀粒を穀粒投入口22から投入すると、穀粒はギャップ18に送給され、上臼14によって加熱されながら、上臼14と下臼16とによって粉砕され、所望のα化穀粉となってギャップ18から臼12の外周に放出される。このα化現象は、剪断(粉砕)と熱の相乗効果によるものである。放出されたα化穀粉は、受け皿28内に落下し、穀粉取出口30から取り出される。
このように、臼式製粉機10によれば、一般の穀粒(米、小麦、蕎麦、小豆等)を、前もって煮炊したり乾燥したりすることもなく、単に加熱しながら粉砕するだけで、簡単かつ短時間にα化製粉することができ、生産コストも相当低く抑えられる。
したがって、臼式製粉機10によって得られるα化穀粉は、安価であり、しかも蒸煮を省略又は簡略化して食することができるため、従来のα化穀粉が用いられていた分野は勿論のこと、価格の問題で使用できなかった用途にも使用可能になる。例えば、非常食、離乳食、パン、菓子、麺、餡等の原料又はそれらの粘土調整剤として利用できる。また、味噌や酒造の麹原料としても利用できる。
なお、本実施の形態では、穀粒を加熱しながら粉砕するが、これによる穀粉の品質の劣化はさほど大きくなく、支障はなかった。また、本実施の形態では、穀粒として米、小麦、蕎麦、小豆を例示しているが、これらに限らずでん粉を主成分とする穀粒全般を含んでいる。
(実験例)
以下、実験例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲をこれらの実験例に限定するものでないことはいうまでもない。
本実験例では、上記実施の形態に係る臼式製粉機10を使用して、穀粒としての平成18年山形県産はえぬき無洗米である試料を、α化製粉した。また、α化度の測定には、BAP法(β−アミラーゼ・プルラナーゼ法)を使用した。
図2には、ギャップ調整部24によるギャップ18の調整によって穀粒が粒度を40μ、80μ、120μに粉砕されるそれぞれ場合における、臼12(上臼14)の温度と、α化穀粉のα化度と、の関係が示されている。
図2に示すように、臼12(上臼14)の温度が高いほど、α化穀粉のα化度が高くなる。さらに、穀粒の粉砕による粒度が小さい(細かい)ほど、α化穀粉のα化度が高くなる。また、試料が米以外の穀粒(小麦、蕎麦、小豆)であっても、図2とほぼ同一の数値データが得られた。
以上により、例えば、穀粒を、30℃以上の温度の臼12(上臼14)で加熱しながら、粒度40μ以下に粉砕する。また、穀粒を、45℃以上の温度の臼12(上臼14)で加熱しながら、粒度80μ以下に粉砕する。また、穀粒を、60℃以上の温度の臼12(上臼14)で加熱しながら、粒度120μ以下に粉砕する。これにより、α化度が20%以上のα化穀粉を製造することができ、当該α化穀粉によって、いろいろな食品、例えば米粉100%のパンやケーキ等の含泡食品(孔質構造の空隙を有する食品)を作ることができる。
また、臼12(上臼14)の温度及び穀粒の粉砕による粒度を調整することで、任意のα化度のα化穀粉を製造することができる。
(A)及び(B)は、本発明の実施の形態に係る臼式製粉機を示す図であり、(A)は、上面図であり、(B)は、側面図である。 本発明の実験例の結果を示すグラフである。
符号の説明
10 臼式製粉機(α化穀粉の製造装置)
12 臼
14 上臼
16 下臼
18 ギャップ(隙間)
20 ヒータ(温度調整装置)
24 ギャップ調整部(粒度調節装置)
32 温度コントローラ(温度調整装置)
34 ヒータコード(温度調整装置)
36 熱電対(温度調整装置)

Claims (4)

  1. 穀粒を、30℃以上の温度で加熱しながら、粒度40μ以下に粉砕するα化穀粉の製造方法。
  2. 穀粒を、45℃以上の温度で加熱しながら、粒度80μ以下に粉砕するα化穀粉の製造方法。
  3. 穀粒を、60℃以上の温度で加熱しながら、粒度120μ以下に粉砕するα化穀粉の製造方法。
  4. 上臼と下臼とを有し、上臼と下臼との間で穀粒を粉砕する臼と、
    前記臼の温度を調整する温度調整装置と、
    前記上臼と前記下臼との間の隙間を調節する粒度調節装置と、
    を備えたα化穀粉の製造装置。
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