JP2008209289A - ダストモニタのキャリブレーション方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影時期や撮影場所が異なる場合でも、撮影画像から得られるデータの有効な比較を可能とするダストモニタのキャリブレーション方法を提供する。
【解決手段】ピン12a〜12iが立設されたキャリブレーションプレート1を用いて実際に撮影した画像を画像処理部4において解析し、得られた解析結果を用いて、暗視カメラ3の絞りやピント、暗視カメラ3の設置位置、レーザスキャナ2のレーザ光のパワー等を調整する。
【選択図】図1
【解決手段】ピン12a〜12iが立設されたキャリブレーションプレート1を用いて実際に撮影した画像を画像処理部4において解析し、得られた解析結果を用いて、暗視カメラ3の絞りやピント、暗視カメラ3の設置位置、レーザスキャナ2のレーザ光のパワー等を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ダストモニタのキャリブレーション方法に関する。
従来、大気中にレーザ光を照射し、大気中に浮遊する微粒子からの散乱光を撮影することによって微粒子の数、粒径分布などを計測するダストモニタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−233078号公報
上記のようなダストモニタでは、撮影時におけるレーザパワーや撮像機器の設置位置等の条件によって、撮影画像により可視化される粒子のサイズが異なる。このため、撮影時期や撮影場所が異なる画像から得られた微粒子数、粒径分布などのデータを比較しようとする場合には、撮影時の条件が同一とは限らないため、有効な比較が困難であった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、撮影時期や撮影場所が異なる場合でも、撮影画像から得られるデータの有効な比較を可能とするダストモニタのキャリブレーション方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のダストモニタのキャリブレーション方法は、測定対象空間にレーザ光を照射し、前記測定対象空間からの散乱光を撮像手段により撮影して前記測定対象空間に浮遊する微粒子を可視化するダストモニタのキャリブレーション方法であって、表面に複数のピンが立設されたキャリブレーションプレートにレーザ光を照射し、前記測定対象空間を介して前記キャリブレーションプレートの表面と対向する位置に配置した前記撮像手段により前記キャリブレーションプレートを撮影するステップと、前記撮像手段により得られた画像から、この画像における前記各ピンの濃淡値の平均値と前記各ピンの前記画像における面積の平均値と前記各ピンの中心位置の前記画像における位置とをそれぞれ算出するステップと、前記画像から算出した前記各ピンの濃淡値の平均値と所定の基準濃淡値とを比較し、この比較結果に基づいて前記撮像手段の絞りと前記レーザ光のパワーと前記測定対象空間の照度とを調整するステップと、前記画像から算出した前記各ピンの前記画像における面積の平均値と所定の基準面積とを比較し、この比較結果に基づいて前記撮像手段のピントと前記撮像手段の前記キャリブレーションプレートに対する遠近方向の位置とを調整するステップと、前記画像から算出した前記各ピンの中心位置の前記画像における位置と所定の基準位置とを比較し、この比較結果に基づいて前記撮像手段の上下左右方向の位置を調整するステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、ダストモニタにおいて撮影時期や撮影場所が異なる場合でも、撮影画像から得られるデータの有効な比較を行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るダストモニタのキャリブレーション方法が適用されるダストモニタを示す概略構成図である。図1に示すようにダストモニタは、キャリブレーションプレート1と、レーザスキャナ2と、暗視カメラ3と、画像処理部4と、モニタ5とを備える。
図1に示すようにキャリブレーションプレート1は、黒色の板11と、板11の表面に3行3列に互いに等間隔に並べて立設されたピン12a〜12iとから構成される。キャリブレーションプレート1は、ピン12a〜12iが立設された表面を測定対象空間に向けて、暗視カメラ3に対向する位置に配置される。なお、キャリブレーションプレート1に立設されるピンの配列は3行3列に限るものではなく、何行何列でもよい。
レーザスキャナ2は、キャリブレーションプレート1の表面にレーザ光を照射する。暗視カメラ3は、測定対象空間を介してキャリブレーションプレート1の表面と対向する位置に配置され、レーザ光が照射されたキャリブレーションプレート1を撮影し、撮影画像を画像処理部4に供給する。暗視カメラ3は、三脚やマグネットスタンド等に載置されている。
画像処理部4は、パーソナルコンピュータ等により構成され、暗視カメラ3から受け取った撮影画像をモニタ5に表示するとともに、撮影画像を解析して、撮影画像中のピン12a〜12iの濃淡値の平均値と、撮影画像中のピン12a〜12iの面積の平均値と、ピン12a〜12iの中心位置の撮影画像における位置とをそれぞれ算出し、その結果をモニタ5に表示する。
次に、図1に示すダストモニタのキャリブレーション方法について説明する。
まず、キャリブレーションプレート1にレーザスキャナ2からレーザ光を照射し、暗視カメラ3によりキャリブレーションプレート1を撮影する。そして、画像処理部4は暗視カメラ3から撮影画像を受け取り、これをモニタ5に表示する。撮影画像には、図2に示すように、レーザ光が照射されて輝点となったピン12a〜12iが表示される。
図3は撮影画像におけるピン表示部分の拡大図である。画像処理部4は、撮影画像におけるピン12a〜12iの表示部分の各画素の256階調での濃淡値を算出した後、すべてのピン表示部分の画素の濃淡値の平均値を算出し、その結果をモニタ5に表示する。
また、画像処理部4は、撮影画像におけるピン12a〜12iの表示部分の画素数を集計し、各ピン表示部分の面積の平均値を算出し、その結果をモニタ5に表示する。
さらに、画像処理部4は、撮影画像におけるピン12a〜12iの表示部分の中心位置の撮影画像における座標位置を算出し、その結果をモニタ5に表示する。
そして、ピン表示部分の濃淡値の平均値と予め測定された基準濃淡値との比較から、ピン表示部分の濃淡値の平均値が基準濃淡値に近づくように、操作者の操作により、暗視カメラ3の絞り、レーザスキャナ2のレーザ光のパワー、および測定対象空間の照度を調整する。照度の調整は、室内の天井灯等の照明器具を調整することにより行う。
また、各ピン表示部分の面積の平均値と予め測定された基準面積との比較から、各ピン表示部分の面積の平均値が基準面積に近づくように、操作者の操作により、暗視カメラ3のピントと暗視カメラ3のキャリブレーションプレート1に対する遠近方向(前後方向)の位置とを調整する。
さらに、各ピン表示部分の中心位置の座標位置と予め測定された基準位置との比較から、各ピンの中心位置の座標位置が基準位置に近づくように、操作者の操作により、暗視カメラ3の上下左右方向の位置を調整する。
そして、ピン表示部分の濃淡値の平均値、各ピン表示部分の面積の平均値、各ピン表示部分の中心位置の座標位置が、それぞれ基準濃淡値、基準面積、基準位置に一致するまで、上述のようなキャリブレーションプレート1の撮影、画像解析、および各部の調整を繰り返し行う。
このようにしてキャリブレーションが終了すると、キャリブレーションプレート1をピン等のない黒色の板に置き換え、レーザスキャナ2により測定対象空間にレーザ光を照射し、測定対象空間からの散乱光を暗視カメラ3により撮影する。
図4,5は本発明の実施の形態に係るダストモニタのキャリブレーション方法によりキャリブレーションを行ったダストモニタで撮影した画像であり、図4は少し使用した手袋、図5は洗浄後の手袋をそれぞれエアブローしたときの測定対象空間を撮影した画像である。図4,5中の四角枠内の+印が大気中を浮遊するダストを示している。また、図6は、少し使用した手袋、洗浄後の手袋、洗浄後の白手袋をそれぞれエアブローしたときの撮影画像における所定濃淡レベル以下の輝点カウント数を比較した図である。本発明の方法によりキャリブレーションを行っているのでこのような比較が有効に行える。
上記説明のように本実施の形態によれば、キャリブレーションプレート1を用いて実際に撮影した画像の解析結果を用いて、暗視カメラ3の絞りやピント、暗視カメラ3の設置位置、レーザスキャナ2のレーザ光のパワー等を調整することで、撮影時期や撮影場所が異なる場合でも同じ撮影条件で撮影することができるので、撮影画像から得られるデータの有効な比較を行うことができる。
1…キャリブレーションプレート、2…レーザスキャナ、3…暗視カメラ、4…画像処理部、5…モニタ、12a〜12i…ピン。
Claims (1)
- 測定対象空間にレーザ光を照射し、前記測定対象空間からの散乱光を撮像手段により撮影して前記測定対象空間に浮遊する微粒子を可視化するダストモニタのキャリブレーション方法であって、
表面に複数のピンが立設されたキャリブレーションプレートにレーザ光を照射し、前記測定対象空間を介して前記キャリブレーションプレートの表面と対向する位置に配置した前記撮像手段により前記キャリブレーションプレートを撮影するステップと、
前記撮像手段により得られた画像から、この画像における前記各ピンの濃淡値の平均値と前記各ピンの前記画像における面積の平均値と前記各ピンの中心位置の前記画像における位置とをそれぞれ算出するステップと、
前記画像から算出した前記各ピンの濃淡値の平均値と所定の基準濃淡値とを比較し、この比較結果に基づいて前記撮像手段の絞りと前記レーザ光のパワーと前記測定対象空間の照度とを調整するステップと、
前記画像から算出した前記各ピンの前記画像における面積の平均値と所定の基準面積とを比較し、この比較結果に基づいて前記撮像手段のピントと前記撮像手段の前記キャリブレーションプレートに対する遠近方向の位置とを調整するステップと、
前記画像から算出した前記各ピンの中心位置の前記画像における位置と所定の基準位置とを比較し、この比較結果に基づいて前記撮像手段の上下左右方向の位置を調整するステップと
を含むことを特徴とするダストモニタのキャリブレーション方法。
Priority Applications (1)
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JP2012013657A (ja) * | 2010-07-05 | 2012-01-19 | Ihi Infrastructure Systems Co Ltd | 分光分析装置 |
KR20190019747A (ko) * | 2017-08-18 | 2019-02-27 | 주식회사삼영에스앤씨 | 광산란형 먼지 센서 |
KR20190019746A (ko) * | 2017-08-18 | 2019-02-27 | 경상대학교산학협력단 | 광산란형 먼지 센서 교정 방법 |
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