JP2008201947A - 樹脂成形体および樹脂成形体のリサイクル方法 - Google Patents

樹脂成形体および樹脂成形体のリサイクル方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の色調に着色することができ、機械的強度および難燃性に優れ、リサイクルに供した場合には色調、機械的強度および難燃性を十分に維持することが可能な樹脂組成物および樹脂成形体、並びに樹脂成形体のリサイクル方法を提供すること。
【解決手段】本発明の樹脂組成物は、植物由来の樹脂と、シリコーン変性エポキシ化合物で表面処理された酸化チタンと、を含有し、色調が、L値で80以上90以下、a値で−1.5以上0.5以下、b値で0.5以上5以下であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は樹脂成形体および樹脂成形体のリサイクル方法に関する。
近年、環境負荷の低減の観点から、樹脂成形体の材料として植物由来の樹脂が注目されている。代表的な植物由来の樹脂としては、ポリ乳酸等の脂肪族ポリエステルが挙げられる。
植物由来の樹脂の使用例として、下記特許文献1、2には、機械的強度、難燃性等の向上を目的として、ポリ乳酸に結晶核剤としての酸化チタンを配合した樹脂組成物が開示されている。さらに、下記特許文献2には、酸化チタンのポリ乳酸への分散性を向上させるために、酸化チタンの表面をアルミナ、シリカ、酸化亜鉛等の酸化物などにより被覆し、または、脂肪族ポリオール等で表面処理を施すことが記載されている。
特開2003−073533号公報 特開平09−208817号公報
しかしながら、上記従来の樹脂組成物においては、脂肪族ポリオール等で表面処理を施した酸化チタンを用いた場合であっても、所望の色調に着色することが困難であり、また、樹脂が結晶化して変色してしまう場合がある。また、上記従来の樹脂組成物の場合、機械的強度および難燃性が必ずしも十分とはいえず、さらに、使用済みの樹脂成形体をリサイクルに供したときにその色調、機械的強度、難燃性などの特性が損なわれてしまう。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、所望の色調に着色することができ、機械的強度および難燃性に優れ、リサイクルに供した場合には色調、機械的強度および難燃性を十分に維持することが可能な樹脂組成物および樹脂成形体、並びに樹脂成形体のリサイクル方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、植物由来の樹脂と、シリコーン変性エポキシ化合物で表面処理された酸化チタンと、を含有し、色調が、L値で80以上90以下、a値で−1.5以上0.5以下、b値で0.5以上5以下であることを特徴とする樹脂組成物を提供する。
本発明の樹脂組成物によれば、上記構成を有することで、所望の色調に着色することができ、機械的強度および難燃性に優れ、リサイクルに供した場合には色調、機械的強度および難燃性を十分に維持することが可能となる。
なお、本発明の樹脂組成物により上述の効果が奏される理由の一つとして、シリコーン変性エポキシ化合物で酸化チタンを表面処理することによって、植物由来の樹脂に対する酸化チタンの分散性が向上することに加えて、酸化チタンの表面処理剤であるシリコーン変性エポキシ化合物の一部が加熱環境下で植物由来の樹脂と反応し、分散した酸化チタンが樹脂中に安定的に保持されるためであると考えられる。これにより、例えば射出成形のような加熱を伴う成形を行うと、得られる樹脂成形体の機械的強度(引張強度、耐衝撃強度など)が著しく向上し、光疲労化や熱履歴を受けても色調や機械的強度、さらには難燃性を十分に維持することができる。そのため、本発明の樹脂組成物は、射出成形等により得られる樹脂成形体に優れたリサイクル性を付与することができる。
また、本発明の樹脂組成物は、石油系樹脂をさらに含有することが好ましい。これにより、シリコーン変性エポキシ化合物で表面処理された酸化チタンの分散性を一層向上させることができる。
また、本発明の樹脂組成物は、難燃剤をさらに含有することが好ましい。これにより、酸化チタンが難燃剤の分散性を高め、難燃性を向上させることができる。また、酸化チタンが燃焼時のドリップを防止し、難燃性を向上させることができる。
また、本発明の樹脂組成物は、無機フィラーをさらに含有することが好ましい。これにより、機械的強度を一層向上させることができる。
また、本発明の樹脂組成物においては、酸化チタンの分散性の点から、植物由来の樹脂がポリ乳酸であることが好ましい。
また、本発明は、上記本発明の樹脂組成物を含有することを特徴とする樹脂成形体を提供する。
本発明の樹脂成形体によれば、本発明の樹脂組成物を含んで構成されるため、所望の色調に着色することができ、機械的強度に優れ、リサイクルに供した場合には色調および機械的強度を十分に維持することが可能となる。
また、本発明は、上記本発明の樹脂成形体を粉砕する粉砕工程と、該粉砕工程により得られる樹脂成形体の粉砕物を射出成形または射出圧縮成形で成形体とする成形工程と、を備えることを特徴とする樹脂成形体の製造方法を提供する。
本発明の樹脂成形体の製造方法によれば、本発明の樹脂成形体を上記の粉砕工程および成形工程に供することで、リサイクルの原料となる樹脂成形体の色調、機械的強度および難燃性を、再生後の樹脂成形体において十分に維持することができる。
以上の通り、本発明によれば、所望の色調に着色することができ、機械的強度および難燃性に優れ、リサイクルに供した場合には色調、機械的強度および難燃性を十分に維持することが可能な樹脂組成物および樹脂成形体を提供することが可能となる。また、本発明によれば、リサイクルの原料となる樹脂成形体の色調、機械的強度および難燃性を、再生後の樹脂成形体において十分に維持することが可能な樹脂成形体のリサイクル方法を提供することが可能となる。
以下、場合により図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(樹脂組成物)
本発明の第1実施形態に係る樹脂組成物は、植物由来の樹脂と、シリコーン変性エポキシ化合物で表面処理された酸化チタンと、を含有し、色調が、L値で80以上90以下、a値で−1.5以上0.5以下、b値で0.5以上5以下のものである。
植物由来の樹脂としては、具体的、デンプン、脂肪族ポリエステル、ポリカプトン、DNAポリマー、リグニン、セルロース系ポリマーなどが挙げられる。これらの中でも、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリ乳酸、ポリ−3−ヒドロキシ酪酸などの脂肪族ポリエステルが好ましく、酸化チタンの分散性の点から、ポリ乳酸が特に好ましい。
植物由来の樹脂の含有量は、樹脂組成物全量を基準として、好ましくは10質量%以上95質量以下、より好ましくは20質量%以上90質量%以下である。植物由来の樹脂の含有量が前記下限値未満であると、環境負荷が大きくなる傾向にあり、また、前記上限値を超えると機械的強度が著しく低下してしまう傾向にある。
また、シリコーン変性エポキシ化合物とは、エポキシ基を有し、その一部がシリコーン化合物を含む構造で変性されている化合物を意味する。従って、エポキシ変性シリコーンオイルも本発明のシリコーン変性エポキシ化合物に含まれる。
酸化チタンをシリコーン変性エポキシ化合物で表面処理する方法は特に制限されないが、表面処理方法の好ましい例を以下に示す。
まず、コック付吸入口を有する容器(以下、便宜的に「容器A」という。)に酸化チタンを入れ、容器A内を油回転ポンプなどを用いて減圧する。このときの容器A内の圧力(真空度)は、好ましくは10Torr以下、より好ましくは5Torr以下である。減圧後、シリコーン変性エポキシ化合物を容器A内に導入するまでの間は、一旦コックを閉めて容器A内を真空に保っておく。次に、シリコーン変性エポキシ化合物を別の容器(以下、便宜的に「容器B」という。)に入れ、容器Bを容器Aの吸入口にポリエチレンテレフタレート製チューブ等を介して連結する。そして、容器Aのコックを少しずつ開き、シリコーン変性エポキシ化合物を容器A内に導入する。シリコーン変性エポキシ化合物が完全に酸化チタン側の容器に移ったらコックを閉じる。この際必要に応じて容器A内を40〜120℃に加熱してもよい。このようにしてシリコーン変性エポキシ化合物を容器A内に導入した後、所定時間(例えば1時間程度)放置することにより、シリコーン変性エポキシ化合物で表面処理された酸化チタンが得られる。
シリコーン変性エポキシ化合物で表面処理された酸化チタンの含有量は、樹脂組成物全量を基準として、好ましくは0.2質量%以上5質量以下、より好ましくは0.3質量%以上2質量%以下である。シリコーン変性エポキシ化合物で表面処理された酸化チタンの含有量が前記下限値未満であると、色合いが十分に再現できなくなる傾向にあり、また、前記上限値を超えると機械強度が著しく低下する傾向にある。
また、第1実施形態に係る樹脂組成物は、シリコーン変性エポキシ化合物で表面処理された酸化チタンの分散性を一層向上させることができる点から、石油系樹脂をさらに含有することが好ましい。石油系樹脂としては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリアミド、アクリル系樹などが挙げられ、これらの中でも酸化チタン分散性の点からポリエステルおよびポリカーボネートが好ましい。
石油系樹脂の含有量は、樹脂組成物全量を基準として、好ましくは10質量%以上80質量以下、より好ましくは30質量%以上60質量%以下である。石油系樹脂の含有量が前記下限値未満であると、機械強度が著しく低下する傾向にあり、また、前記上限値を超えると植物度が低下し、環境負荷低減効果が不十分になる傾向にある。
また、第1実施形態に係る樹脂組成物は、難燃性を向上できる点から、難燃剤をさらに含有することが好ましい。難燃剤としては、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、シリコーン系難燃剤、無機粒子系難燃剤などが挙げられ、これらの中でも色調や酸化チタン混合時に機械強度を低下させる影響が少ないことから、リン系難燃剤が好ましく、ポリリン酸メラミン系難燃剤および縮合リン酸エステル系難燃剤が特に好ましい。
難燃剤の含有量は、樹脂組成物全量を基準として、好ましくは5質量%以上40質量以下、より好ましくは7質量%以上30質量%以下である。難燃剤の含有量が前記下限値未満であると、難燃性が著しく低下する傾向にあり、また、前記上限値を超えると機械強度が大きく低下する傾向にある。
また、第1実施形態に係る樹脂組成物は、機械的強度を向上できる点から、無機フィラーをさらに含有することが好ましい。無機フィラーとしては、ガラス繊維、アルミナ系フィラー、珪酸カルシウム、タルク、ホワイトガーデン、アエロジル、シリカ、マイカ、ウオラストナイト、珪藻土等が挙げられる。なお、従来の樹脂組成物において酸化チタンと無機フィラーとしてのガラス繊維とを併用する場合には、酸化チタンによりガラス繊維が破断しやすく、ガラス繊維の添加による機械的強度の向上効果が不十分となることがある。これに対して、本実施形態においては、シリコーン変性エポキシ化合物で表面処理された酸化チタンを用いているため、酸化チタンの表面処理剤であるシリコーン変性エポキシ化合物の一部が加熱環境下で植物由来の樹脂と反応し、分散した酸化チタンが樹脂中に安定的に保持されることによって、酸化チタンによるガラス繊維の破断を十分に抑制することができ、ガラス繊維の添加による機械的強度の向上効果を有効に発現させることができる。
無機フィラーの含有量は、樹脂組成物全量を基準として、好ましくは2質量%以上30質量以下、より好ましくは5質量%以上20質量%以下である。無機フィラーの含有量が前記下限値未満であると、機械強度が低下する傾向にあり、また、前記上限値を超えると比重が重くなり,金型磨耗なども起こし易くなるため製造が困難となる傾向にある。
また、第1実施形態に係る樹脂組成物は、必要に応じて、酸化防止剤、相溶化剤、耐候剤、強化剤、加水分解防止剤等の添加剤、触媒などを更に含有することができる。これらの添加剤および触媒の含有量は、樹脂成形体全量を基準として、それぞれ5質量%以下であることが好ましい。
第1実施形態に係る樹脂組成物の色調は、L値で80以上90以下、好ましくは82以上86以下であり、a値で−1.5以上0.5以下、好ましくは−1.0以上0.2以下であり、b値で0.5以上5以下、好ましくは1以上3以下である。L値が80未満であると得られる組成物の明るさが不足する傾向にあり、逆に90を超えると得られる組成物の光の反射が強くなりすぎてしまう傾向にある。また、a値が−1.5未満であると得られる組成物の赤みが不足する傾向にあり、逆に0.5を超えると得られる組成物の赤みが強くなりすぎてしまう傾向にある。また、b値が0.5未満であると黄色みが不足する傾向にあり、逆に5を超えると黄色みが強くなりすぎてしまう傾向にある。
(樹脂成形体)
本発明の第2実施形態に係る樹脂成形体は、上記第1実施形態に係る樹脂組成物を含有する樹脂成形体である。樹脂成形体の構成成分およびそれらの含有量等は第1実施形態に係る樹脂組成物の場合と同様であるため、ここでは重複する説明を省略する。
第2実施形態に係る樹脂成形体の製造方法は、特に限定されず、例えば、射出成形、射出圧縮成形、押し出し成形、ブロー成形、カレンダ成形、コーテイング、キャスト、浸漬塗布などが挙げられる。これらの中でも、酸化チタンの表面処理剤であるシリコーン変性エポキシ化合物の一部が加熱環境下で植物由来の樹脂と反応し、分散した酸化チタンが樹脂中に安定的に保持されるという効果を有効に発現させることができることから、射出成形または射出圧縮成形が特に好ましい。
また、第2実施形態に係る樹脂成形体の製造方法においては、樹脂組成物を成形に供する前に、樹脂組成物を十分に混合することが好ましい。また、樹脂成形体を射出成形により製造する場合、第1実施形態に係る樹脂組成物またはその構成成分をペレット状のコンパウンドとして射出成形機に投与してもよく、あるいは、樹脂組成物またはその構成成分を混練してそのまま射出成形してもよい。成形条件は、第1実施形態に係る樹脂組成物の使用による効果が得られれば特に制限されないが、例えば射出成形の場合、射出温度は190℃以上220℃以下、金型温度は30℃以上50℃以下、冷却時間は10秒以上120秒以下がそれぞれ好ましい。
第2実施形態に係る樹脂成形体は、幅広い用途に適用することができる。樹脂成形体の用途としては、具体的には、電気・電子部品やその筐体、自動車部品、壁紙や外装材などの建材、食器、シート、緩衝材、繊維などが挙げられる。中でも、色調、耐衝撃強度、さらには難燃性等について高水準の特性が要求され、また、使用量が多く低環境負荷効果も高い事務機器部品、筐体に好適である。ここで、筐体とは家電製品、容器、事務機器などの筐体を意味し、特に事務機器筐体は優れた耐候性が要求されるため好適である。
第2実施形態に係る樹脂成形体を用いて筐体を構成する場合、筐体の全部が第2実施形態に係る樹脂成形体で構成されていてもよいが、面衝撃強度等の性能が求められる部分が第2実施形態に係る樹脂成形体によって構成されていることが好ましい。この場合、当該部分以外の部分は第2実施形態に係る樹脂成形体以外の樹脂成形体で構成されていてもよい。具体的には、プリンター、複写機、ファックスなどの外装におけるフロントカバー、リアカバー、給紙トレイ、排紙トレイ、プラテンなどは第2実施形態に係る樹脂成形体で構成されていることが好ましい。一方、内装カバー、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジなどは、第2実施形態に係る樹脂成形体またはそれ以外の樹脂成形体のいずれで構成されていてもよい。
図1は、第2実施形態に係る樹脂成形体を用いて構成された筐体および事務機器部品を備える画像形成装置の一例を示す図であり、画像形成装置を前側から見た外観斜視図である。図1の画像形成装置100は、本体装置110の前面にフロントカバー120a,120bを備えている。これらのフロントカバー120a,120bは、操作者が装置内を操作できるよう開閉可能となっている。これにより、操作者は、トナーが消耗したときにトナーを補充したり、消耗したプロセスカートリッジを交換したり、装置内で紙詰まりが発生したときに詰まった用紙を取り除いたりすることができる。図1には、フロントカバー120a,120bが開かれた状態の装置が示されている。
本体装置110の上面には、用紙サイズや部数等の画像形成に関わる諸条件が操作者からの操作によって入力される操作パネル130、および、読み取られる原稿が配置されるコピーガラス132が設けられている。また、本体装置110は、その上部に、コピーガラス132上に原稿を自動的に搬送することができる自動原稿搬送装置134を備えている。更に、本体装置110は、コピーガラス132上に配置された原稿画像を走査して、その原稿画像を表わす画像データを得る画像読取装置を備えている。この画像読取装置によって得られた画像データは、制御部を介して画像形成ユニットに送られる。なお、画像読取装置および制御部は、本体装置110の一部を構成する筐体150の内部に収容されている。また、画像形成ユニットは、着脱可能なプロセスカートリッジ142として筐体150に備えられている。プロセスカートリッジ142の着脱は、操作レバー144を回すことによって可能となる。
本体装置110の筐体150には、トナー収容部146が取り付けられており、トナー供給口148からトナーを補充することができる。トナー収容部146に収容されたトナーは現像装置に供給されるようになっている。
一方、本体装置110の下部には、用紙収納カセット140a,140b,140cが備えられている。また、本体装置110には、一対のローラで構成される搬送ローラが装置内に複数個配列されることによって、用紙収納カセットの用紙が上部にある画像形成ユニットまで搬送される搬送経路が形成されている。なお、各用紙収納カセットの用紙は、搬送経路の端部近傍に配置された用紙取出し機構によって1枚ずつ取り出されて、搬送経路へと送り出される。また、本体装置110の側面には、手差しの用紙トレイ136が備えられており、ここからも用紙を供給することができる。
画像形成ユニットによって画像が形成された用紙は、本体装置110の一部を構成する筐体152によって支持された相互に当接する2個の定着ロールの間に順次移送された後、本体装置110の外部に排紙される。本体装置110には、用紙トレイ136が設けられている側と反対側に排出トレイ138が複数備えられており、これらのトレイに画像形成後の用紙が排出される。
画像形成装置100において、フロントカバー120a,120bは、開閉時の応力および衝撃、画像形成時の振動、画像形成装置内で発生する熱などの負荷を多く受ける。また、プロセスカートリッジ142は、着脱の衝撃、画像形成時の振動、画像形成装置内で発生する熱などの負荷を多く受ける。また、筐体150および筐体152は、画像形成時の振動、画像形成装置内で発生する熱などの負荷を多く受ける。そのため、第2実施形態に係る樹脂成形体は、画像形成装置100のフロントカバー120a,120b、プロセスカートリッジ142の外装、筐体150、および筐体152として用いられるのが好適である。
(樹脂成形体のリサイクル方法)
本発明の第3実施形態に係る樹脂成形体のリサイクル方法は、上記第2実施形態に係る樹脂成形体を粉砕する粉砕工程と、粉砕工程により得られる樹脂成形体の粉砕物を射出成形または射出圧縮成形で成形体とする成形工程と、を備える。
粉砕工程において、樹脂成形体を粉砕する方法は特に制限されないが、大型ミキサー等を用いて力学的に粉砕したり、凍結させた後に粉砕する方法が好ましく挙げられる。粉砕後の樹脂成形体のサイズは、平均粒径で1mm以上5mm以下が好ましい。
また、成形工程における成形条件は、リサイクルの原料となる樹脂成形体の色調、機械的強度および難燃性を、再生後の樹脂成形体において十分に維持することが可能な限り特に制限されないが、例えば射出成形の場合、射出温度は180℃以上220℃以下、金型温度は20℃以上50℃以下、冷却時間は10秒以上120秒以下がそれぞれ好ましい。
また、再生後の樹脂成形体においては、その色調が、L値で80以上90以下、a値で−1.5以上0.5以下、b値で0.5以上5以下であることが好ましい。再生後の樹脂成形体が色調についての上記条件を満たすことで、使用済みの当該樹脂成形体を更にリサイクルに供することができ、環境負荷の低減等の観点から非常に有用である。
以下、実施例および比較例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
[酸化チタンの調製]
(酸化チタンA)
吸入口を有するガラス容器に酸化チタン(R32、堺化学工業社製、体積平均粒径7μm)10質量部を入れ、容器内を1Torrにまで減圧した。シリコーン変性エポキシ化合物(X−22−173DX、信越シリコーン社製)0.04質量部の入ったシュレンクを上記ガラス容器の吸入口にポリエチレンテレフタレート製チューブを介して連結し、室温にて、吸入口を徐々に開き、酸化チタンの表面処理を実施した。以下、得られた表面処理酸化チタンを「酸化チタンA」と称する。
(酸化チタンB)
酸化チタンAにおけるシリコーン変性エポキシ化合物(X−22−173DX、信越シリコーン社製)の代わりにシリコーン変性エポキシ化合物(X−22−9002、信越シリコーン社製)を用いたこと以外は酸化チタンAと同様にして、酸化チタンの表面処理を行った。以下、得られた表面処理酸化チタンを「酸化チタンC」と称する。
(酸化チタンC)
シリコーン変性エポキシ化合物(X−22−173DX、信越シリコーン社製)の量を0.04質量部から0.4質量部に変更したこと以外は酸化チタンAと同様にして、酸化チタンの表面処理を行った。以下、得られた表面処理酸化チタンを「酸化チタンC」と称する。
(酸化チタンD)
酸化チタンAにおけるシリコーン変性エポキシ化合物(X−22−173DX、信越シリコーン社製)の代わりにアミノ変性シリコーン(polon MF−44、信越シリコーン社製)を用いたこと以外は酸化チタンAと同様にして、酸化チタンの表面処理を行った。以下、得られた表面処理酸化チタンを「酸化チタンD」と称する。
(酸化チタンE)
酸化チタンAにおけるシリコーン変性エポキシ化合物(KP−801、信越シリコーン社製)の代わりにビスフェノールA型エポキシ化合物(エピコート802、ジャパンエポキシレジン製)を用いたこと以外は酸化チタンAと同様にして、酸化チタンの表面処理を行った。以下、得られた表面処理酸化チタンを「酸化チタンE」と称する。
(酸化チタンF)
後述する比較例2では、酸化チタン(R32、堺化学工業社製、体積平均粒径7μm)を、表面処理せずにそのまま用いた。以下、この酸化チタンを「酸化チタンF」と称する。
[実施例1〜12、比較例1〜5]
実施例1〜12および比較例1〜5においては、それぞれ表1〜4に示す原材料を2軸混練装置(ラボプラストミル、東洋精機製作所社製)に投入し、シリンダ温度230℃で混練して樹脂組成物(コンパウンド)を得た。得られた各樹脂組成物について、230℃におけるMFR(メルトフローレート)をメルトフローテスタ(メルトフリクサータイプST、英弘精機社製)にて測定し、成形性を評価した。また、射出成形装置(NEX150E、日精樹脂社製)にて、シリンダ温度230℃、金型温度50℃にて射出成形を実施し、ISO527多目的試験片、UL94Vテスト試験片(厚さ2mm)および5mm×5mm×1mmの平板を得た。
得られた平板について耐光性測定装置(アトラス製、UV2000)でISO4892−3に準じた方法で、耐光テストを実施し、テスト開始前(表1〜4中の「0hr」)およびテスト開始から1000時間経過後(表1〜4中の「1000hr後」)の色調を色差計(マイセック製、SQ2000)にてL、a、b値として測定した。得られた結果を表1〜4に示す。表1〜3に示した実施例1〜12についての結果は、実施例1〜12の樹脂組成物が、色調をクオーツホワイトとすることができるものであること、および、その色調を光疲労後も維持することができるものであることを示している。
また、ISO527多目的試験片を用い、インストロン(東洋精機製、インストロンV50)にて引張強度、引張伸度、曲げ弾性率を、耐衝撃強度測定装置(東洋精機製、DG−C)にてシャルピー耐衝撃強度を、それぞれ測定した。更に、UL94試験片を用いて、難燃性をUL94−Vテストにて実施した。得られた結果を表1〜4に示す。
Figure 2008201947
Figure 2008201947
Figure 2008201947
Figure 2008201947
[実施例13〜15、比較例6〜9]
実施例13〜15および比較例6〜9においては、それぞれ実施例1〜3または比較例1〜3で得られたISO527多目的試験片、UL94Vテスト試験片(厚さ2mm)および5mm×5mm×1mmの平板を粉砕し、粉砕物を原料としたこと以外は実施例1〜3および比較例1〜3と同様にして射出成形を行い、ISO527多目的試験片、UL94Vテスト試験片(厚さ2mm)および5mm×5mm×1mmの平板を作製した。
上記の粉砕工程および成形工程を5回繰り返し、得られた各試験片および平板について色調(L、a、b値)、シャルピー耐衝撃強度および難燃性(UL94−Vテスト)を評価した。得られた結果を表5に示す。
Figure 2008201947
本発明の樹脂成形体の一実施形態に係る筐体および事務機器部品を備える画像形成装置を示す外観斜視図である。
符号の説明
100…画像形成装置、110…本体装置、120a、120b…フロントカバー、130…操作パネル、132…コピーガラス、134…自動原稿搬送装置、136…用紙トレイ、140a〜140c…用紙収納カセット、142…プロセスカートリッジ、144…操作レバー、146…トナー収容部、148…トナー供給口、150、152…筐体。

Claims (7)

  1. 植物由来の樹脂と、シリコーン変性エポキシ化合物で表面処理された酸化チタンと、を含有し、色調が、L値で80以上90以下、a値で−1.5以上0.5以下、b値で0.5以上5以下であることを特徴とする樹脂組成物。
  2. 石油系樹脂をさらに含有することを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 難燃剤をさらに含有することを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂組成物。
  4. 無機フィラーをさらに含有することを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  5. 前記植物由来の樹脂がポリ乳酸であることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の樹脂組成物を含有することを特徴とする樹脂成形体。
  7. 請求項6に記載の樹脂成形体を粉砕する粉砕工程と、
    前記粉砕工程により得られる前記樹脂成形体の粉砕物を射出成形または射出圧縮成形で成形体とする成形工程と、
    を備えることを特徴とする樹脂成形体のリサイクル方法。
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