JP2008201841A - 応急用空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐候性の向上と軽量化を両立させた応急用空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】(A)(i)ジエン成分の含有量が5重量%以上13重量%未満であるエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム15〜45重量%と(ii)ハロゲン化ブチルゴムを除くジエン系ゴム85〜55重量%とからなるゴム成分と、(B)前記ゴム成分(A)100重量部に対して50〜100重量部の、窒素吸着比表面積が65〜150m2/gであるカーボンブラックと、(C)前記ゴム成分(A)100重量部に対して0.5〜1.5重量部のアミン系老化防止剤とを含むゴム組成物を用いて形成されたキャップトレッド部を備えた応急用空気入りタイヤ。
【選択図】なし

Description

本発明は、応急用空気入りタイヤに関する。より詳細には、本発明は、耐候性、特に耐オゾンクラック性の向上と、軽量化とを実現した応急用空気入りタイヤに関する。
乗用車、ミニバン等に備え付けられる応急用空気入りタイヤは、従来トランク内に保管されることが多かったが、車内スペースの確保等の目的のために、昨今では車外に取り付けられることが多くなってきていることから、応急用空気入りタイヤにおいては、耐候性、特に耐オゾンクラック性も重要視されている。
一方、応急用空気入りタイヤそのものも、通常時の走行において使用される標準タイヤがパンク等の故障により使用不能となった場合に一時的に使用することを目的とするものであることから、保管スペースの削減や軽量化を目的として、車輌に装着される標準タイヤである所謂「グランドタイヤ」とは異なり、幅が狭く、肉薄で、構造が比較的シンプルな、一般に「Tタイプ」又は「テンパー」等と称される応急用空気入りタイヤが使用されるようになってきている。
上記の如き構造上の特徴を有するTタイプの応急用空気入りタイヤにおいては、軽量化のためにトレッド層が薄く歪みが生じやすいにもかかわらず、グランドタイヤと同等の荷重を支えるためにグランドタイヤと比較して高い空気圧が用いられることから、グランドタイヤと比較して、より高い耐オゾンクラック性を有することが求められている。従って、応急用空気入りタイヤに関して、軽量化だけでなく耐久性を高めることが必要とされており、耐候性、特に耐オゾンクラック性と、軽量化を両立させる要求が高まっている。また、Tタイプの応急用空気入りタイヤは、幅が狭いがゆえに、操縦安定性を確保するために、より高いグリップ性能が要求されている。更に、Tタイプの応急用空気入りタイヤは、軽量化を目的に薄肉で構造がシンプルであることから、実用レベルのタイヤの耐久性に関係する破断強度とタイヤのグリップ性能に関係する温度0℃での損失正接(tanδ)の確保が求められている。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2005−139352号公報 特開2005−153604号公報 特公平6−18950号公報 特許平8−20202号公報 特許第2629295号公報 特開平11−301210号公報 特開2001−181458号公報
上述の如く、当該技術分野においては、応急用空気入りタイヤに関して、耐候性、特に耐オゾンクラック性の向上と、軽量化とを両立させる要求が高まっている。従って、本発明の目的は、耐候性、特に耐オゾンクラック性の向上と軽量化とを実現した応急用空気入りタイヤを提供することである。
上記目的は、(A)(i)ジエン成分の含有量が5重量%以上13重量%未満であるエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム15〜45重量%と(ii)ハロゲン化ブチルゴムを除くジエン系ゴム85〜55重量%とからなるゴム成分と、(B)前記ゴム成分(A)100重量部に対して50〜100重量部の、窒素吸着比表面積が65〜150m2/gであるカーボンブラックと、(C)前記ゴム成分(A)100重量部に対して0.5〜1.5重量部のアミン系老化防止剤とを含むゴム組成物を用いて形成されたキャップトレッド部を備えた応急用空気入りタイヤによって達成される。本発明によれば、車外での長期取り付けによるオゾンクラック発生に対する耐性と軽量化とが高いレベルで実現される。
本発明の応急用空気入りタイヤにおいてキャップトレッド部を形成するために使用されるゴム組成物に使用されるゴム成分(A)は、(i)ジエン成分の含有量が5重量%以上13重量%未満であるエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム(EPDM)と、(ii)ハロゲン化ブチルゴムを除くジエン系ゴムとからなる。エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム(A)(i)は、ジエン成分の含有量が5重量%以上13重量%未満であるものであればよい。本発明において成分(A)(ii)として使用できるジエン系ゴムの具体例としては、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などが挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム(A)(i)の配合量は、当該エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム(A)(i)とハロゲン化ブチルゴムを除くジエン系ゴム(A)(ii)との合計量を基準として、15〜45重量%である。ジエン系ゴム(A)(ii)の配合量は、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム(A)(i)と当該ジエン系ゴム(A)(ii)との合計量を基準として、85〜55重量%である。上記エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム(A)(i)の配合量が、ゴム成分(A)の15重量%未満である場合には、低温および高温での耐オゾンクラック性の改善効果が小さく、また、ゴム成分(A)の45重量%を超える場合には、低温および高温での耐オゾンクラック性は改善されるが、破断強度が低下する。エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム(A)(i)のジエン成分の含有量が5重量%未満であると、高温での耐オゾンクラック性が低下する。
本発明の応急用空気入りタイヤにおいてキャップトレッド部を形成するために使用されるゴム組成物に含まれる成分(B)は、窒素吸着比表面積(N2SA)が65〜150m2/gであるカーボンブラックである。カーボンブラック(B)の窒素吸着比表面積が65m2/g未満である場合には、破断強度および0℃におけるtanδが不十分となり、一方、窒素吸着比表面積が150m2/gを超える場合には、加工性が悪化し、また、原料コストの増加をもたらすので好ましくない。カーボンブラック(B)の配合量が、100重量部の上記ゴム成分(A)に対して50〜100重量部である。カーボンブラック(B)の配合量が、ゴム成分(A)に対して50重量部未満である場合には、tanδが不十分となり、一方、ゴム成分(A)に対して100重量部を超える場合には、低温での耐オゾンクラック性および破断強度が低下する。
本発明の応急用空気入りタイヤにおいてキャップトレッド部を形成するために使用されるゴム組成物に含めることのできるアミン系老化防止剤(C)の例としては、N−フェニル−N’−1,3−ジメチルブチル−p−フェニレンジアミン(略号:6PPD)、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン(略号:IPPD)、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン(略号:DPPD)、p,p’−ジオクチルジフェニルアミン(略号:ODPA)、p,p’−ジクミルジフェニルアミン(略号:DCDP)、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンポリマー(略号:TMDQ)、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(略号:ETMDQ)などが挙げられる。アミン系老化防止剤(C)は、ゴム成分(A)100重量部に対して0.5〜1.5重量部の量で本発明のゴム組成物に配合される。アミン系老化防止剤(C)の配合量が、0.5重量部未満であると、耐オゾンクラック性が不十分であり、一方、1.5重量部を超えると、当該ゴム組成物に添加されたアミン系老化防止剤がタイヤ表面に滲出して、タイヤ表面が茶色に変色し、タイヤの外観が悪化する。
次に、図1および2を参照して、上記ゴム組成物をキャップトレッド部に用いた応急用空気入りタイヤを説明する。図1は、本発明の応急用空気入りタイヤの好ましい態様を示すタイヤ子午線方向断面図である。図1において、左右一対のビード部3,3’におけるビードコア5,5’およびビードフィラー7,7’にサイドウォール2,2’を経てカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、外側カーカス層4aと内側カーカス層4bから構成される。この図では、トレッド1と外側カーカス層4aの間には、2枚のブレーカー(ベルト層)6がタイヤ周方向にタイヤ1周にわたって配置されている。トレッド1は、後述するように、キャップトレッド部1aとアンダートレッド部1bから構成される。これらのトレッド1、ブレーカー6およびその内側のカーカス層4でクラウン部が形成される。トレッド1には、タイヤ周方向にわたって溝8が設けられている。
図2は、図1をショルダー部9で拡大した本発明の応急用空気入りタイヤの部分拡大断面図である。図2に示されるように、トレッド1はキャップトレッド部1aとアンダートレッド部1bから構成される。本発明では、上記ゴム組成物が、バランス良く改善された耐候性、破断強度およびグリップ性能を示すため、トレッド1の厚さを常用タイヤに比べて薄くすることができる。具体的には、トレッド1に設けた溝8の溝底10からブレーカー6まで(ブレーカー6が配置されていない場合には外側カーカス層4aまで)の厚さを3mm以下、好ましくは1〜3mmにし、溝8の溝深さを4mm以下、好ましくは2〜4mmにすることができる。
本発明に係る応急用空気入りタイヤのトレッド用ゴム組成物には、硫黄等の加硫剤もまた配合される。加硫剤として硫黄を使用する場合には、例えば、粉末硫黄等の、ゴム配合技術分野において周知のものを使用することができ、その配合量も、本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
また、本発明に係る応急用空気入りタイヤのキャップトレッドを形成するのに使用されるゴム組成物には、上記配合剤に加えて、充填剤(シリカ等)、可塑剤、軟化剤、加硫助剤、加硫促進剤、加硫遅延剤、老化防止剤等、及び/又はゴム配合技術分野において一般的に使用される他の各種添加剤を配合することができる。これらの添加剤の配合量もまた、本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
さらに、上記ゴム組成物は、公知のゴム用混練機械(例えば、ロール、バンバリーミキサー、ニーダー等)を使用して、上記各成分を混合することによって製造することができる。
以下に記載する比較例、及び実施例によって本発明を更に詳しく説明するけれども、本発明の技術的範囲は、これらの例に限定されるものではない。
比較例1〜13および実施例1〜8
下記表1および2の配合に従って、70リットルの密閉式バンバリーミキサーを用いて、加硫促進剤と硫黄以外の成分を5分間混合し、150℃でミキサーから放出後、オープンロールにて加硫促進剤および硫黄を混合し、比較例1〜13および実施例1〜8のゴム組成物を得た。次に、これらのゴム組成物を、下記の試験法により、物性評価した。
Figure 2008201841
Figure 2008201841
表1および表2の脚注:
(1) 日本ゼオン(株)製のNipol 1712(油展量:ゴム分100重量部に対してアロマティックオイル37.5重量部)
(2) 日本ゼオン(株)製のNipol 1502(非油展)
(3) 日本ゼオン(株)製のNipol BR1220(非油展)
(4) Lanxess Rubber製のBromobutyl X2
(5) 住友化学(株)製のEsprene 505A(エチレン含量50%、プロピレン含量40.5%、ジエン含量9.5%)
(6) 三井化学(株)製のEPT3091(エチレン含量61%、プロピレン含量33.5%、ジエン含量5.5%)
(7) 三井化学(株)製のEPT1070(エチレン含量57%、プロピレン含量39%、ジエン含量4%)
(8) 三井化学(株)製のエチレン−プロピレン共重合体ゴムEPT1045(エチレン含量51%、プロピレン含量49%)
(9) 住友化学(株)製のEsprene 586(エチレン含量66%、プロピレン含量21.5%、ジエン含量12.5%)
(10) 東海カーボン製のシーストKH(N339、窒素吸着比表面積93m2/g)
(11) キャボットジャパン製のショウブラックN330(窒素吸着比表面積75m2/g)
(12) キャボットジャパン製のショウブラックN550(窒素吸着比表面積42m2/g)
(13) 正同化学工業(株)製の酸化亜鉛3種
(14) 日本油脂(株)製の工業用ステアリン酸
(15) 大内新興化学工業製のノクラック6C(N−フェニル−N’−1,3−ジメチルブチル−p−フェニレンジアミン)
(16) 大内新興化学工業製のサンノック
(17) 昭和シェル石油製のエキストラクト4号
(18) 細井化学工業製の油処理硫黄
(19) 大内新興化学工業製のノクセラーCZ−G(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
(20) 大内新興化学工業製のノクセラーD(1,3−ジフェニルグアニジン)
試験方法
(1)破断強度
上記比較例および実施例の各ゴム組成物を15cm×15cm×0.2cmの金型中で160℃で30分間プレス加硫して加硫ゴムシートを得、この加硫ゴムシートから3号ダンベル試験片を打ち抜き、JIS K6251に準拠して、破断時応力(破断強度)を測定し、これを比較例1の値を100として指数で示した。指数の値が大きいほど、破断強度がより大きい。破断強度が小さくなり過ぎると、タイヤが車両への固定金具との接触で受傷するおそれがあるので、指数70以上を許容レベルとした。
(2)損失正接(tanδ):
上記比較例および実施例の各ゴム組成物を15cm×15cm×0.2cmの金型中で160℃で30分間プレス加硫して加硫ゴムシートを得、この加硫ゴムシートから試験片を作製し、JIS K6394に準拠して、温度0℃、振動数20Hz、平均歪10%、歪振幅2%の条件下で粘弾性スペクトロメーターを使用して、損失正接(tanδ)を求めた。この損失正接(tanδ)の値が90以上であれば、加硫後のゴム組成物のグリップ性能において実用上許容レベルにある。
(3)(a)耐オゾンクラック性(ゴム試験片):
上記比較例および実施例の各ゴム組成物を15cm×15cm×0.2cmの金型中で160℃で30分間プレス加硫して加硫ゴムシートを得、この加硫ゴムシートから試験片を作製し、JIS K6259に準拠して、試験を行った。試験片は、オゾン濃度50pphmに保たれた試験槽に入れ、温度−20℃で96時間放置した後、耐オゾンクラック性を評価した。さらに、温度を50℃に変えたことを除いて同じ条件で同様な試験を行った。耐オゾンクラック性の評価は、静的伸張歪10%、20%、30%、40%、50%の条件で目視により試験片表面にクラックが確認されたときの最小歪(臨界歪)で表わした。50%でもクラックが発生していなかった場合をNCと表わした。NCの場合、または、臨界歪が大きいほど、耐オゾンクラック性に優れる。
(b)耐オゾンクラック性(タイヤ):
上記比較例および実施例の各ゴム組成物をキャップトレッドに用いたサイズT135/70D16の試験用タイヤを作製し、試験用タイヤをリム組みし、空気圧を420kPaにして、オゾン濃度50pphmに保たれた試験槽に入れ、温度−20℃で96時間放置した後、耐オゾンクラック性を評価した。さらに、温度を50℃に変えたことを除いて同じ条件で同様な試験を行った。耐オゾンクラック性の評価は、クラックの有無を目視により確認することにより行った。
(4)外観
上記比較例および実施例の各ゴム組成物を15cm×15cm×0.2cmの金型中で160℃で30分間プレス加硫して試験片を作製し、空気で満たされ、温度50℃に設定された恒温槽に入れ、96時間放置した後、老化防止剤の滲出に特徴的な試験片表面の変色の有無を目視で確認した。
比較例1のゴム組成物は、オゾンクラックが肉眼では確認できず、耐オゾンクラック性に優れるが、上記外観試験では茶色に変色し、周囲汚染が懸念され、好ましくない。
比較例2のゴム組成物は、老化防止剤の配合量を2.75重量部から0.50重量部に変えたことを除いて比較例1と同様の処方を有するものであり、外観試験では比較例1よりも外観は改善されたが、−20℃および50℃での耐オゾンクラック性が悪化した。
比較例3のゴム組成物は、ゴム成分を構成する非油展SBRの一部を臭素化ブチルゴム(Br−IIR)に置き換えたものであり、耐オゾンクラック性は不十分であった。
実施例1〜3のゴム組成物は、ゴム成分に本発明の範囲内でEPDM(A)(i)を配合したものであり、比較例1と比較して破断強度およびtanδ(0℃)は実用レベルに保たれ、良好な耐オゾンクラック性および外観を示した。
比較例4のゴム組成物は、老化防止剤の配合量を本発明で規定される範囲を下回る0.30重量部としたものであり、50℃での耐オゾンクラック性が低下した。
比較例5のゴム組成物は、老化防止剤の配合量を本発明で規定される範囲を上回る2.00重量部としたものであり、外観試験で許容できない程度まで茶色に変色した。
比較例6のゴム組成物は、EPDMの配合量を本発明で規定される範囲を下回る10.00重量部としたものであり、−20℃および50℃での耐オゾンクラック性が低下した。
比較例7のゴム組成物は、EPDMの配合量を本発明で規定される範囲を上回る50.00重量部としたものであり、−20℃および50℃での耐オゾンクラック性は改善されたが、破断強度の低下が大きかった。
比較例8のゴム組成物は、非油展SBRの一部を臭素化ブチルに置き換えたことを除いて実施例1のゴム組成物と同様の処方を有するものであり、−20℃での耐オゾンクラック性が低下した。
実施例4および5は、組成の異なるEPDMを40重量部で配合したことを除き実施例1のゴム組成物と同様の処方を有するものであり、耐オゾンクラック性および外観が実施例1および2と同様に向上した。
比較例9および10のゴム組成物は、それぞれ、ジエン含量が5重量%未満であるEPDMおよびEPMを40重量部で配合したものであり、50℃での耐オゾンクラック性が低下した。
実施例6〜8のゴム組成物は、本発明の範囲内の配合量および窒素吸着比表面積のカーボンブラックを配合したもので、実用レベルの破断強度、tanδと良好な耐オゾンクラック性を示した。
比較例11のゴム組成物は、本発明で規定される範囲から外れる窒素吸着比表面積のカーボンブラックを配合したものであり、耐オゾンクラック性は改善されたが、破断強度およびtanδが悪化した。
比較例12および13のゴム組成物は、本発明で規定される範囲から外れる配合量でカーボンブラックを配合したものであり、実用レベルで破断強度、tanδ、耐オゾンクラック性を両立させることはできなかった。
以上の評価結果から、良好な耐オゾンクラック性と実用レベルのグリップ性能(tanδ)および破断強度を同時に達成するには、ゴム組成物の処方を本発明の範囲を満足するものにすることが必要であることが判る。
図1は、本発明の好ましい態様に係る応急用空気入りタイヤの断面図である。 図2は、本発明の好ましい態様に係る応急用空気入りタイヤの部分拡大断面図である。
符号の説明
1 トレッド
1a キャップトレッド部
1b アンダートレッド部
2,2’ サイドウォール
3,3’ ビード部
4 カーカス層
4a 外側カーカス層
4b 内側カーカス層
5,5’ ビードコア
6 ブレーカー
7,7’ ビードフィラー
8 溝
9 ショルダー部
10 溝底

Claims (2)

  1. (A)(i)ジエン成分の含有量が5重量%以上13重量%未満であるエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム15〜45重量%と(ii)ハロゲン化ブチルゴムを除くジエン系ゴム85〜55重量%とからなるゴム成分と、(B)前記ゴム成分(A)100重量部に対して50〜100重量部の、窒素吸着比表面積が65〜150m2/gであるカーボンブラックと、(C)前記ゴム成分(A)100重量部に対して0.5〜1.5重量部のアミン系老化防止剤とを含むゴム組成物を用いて形成されたキャップトレッド部を備えた応急用空気入りタイヤ。
  2. キャップトレッド部が、深さ4mm以下の溝を有し、溝底からブレーカーまたは最も外側のカーカス層までの厚さが3mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の応急用空気入りタイヤ。
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