JP2008200722A - ワーク加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークを短時間で且つカップ部の内空面を均一に加熱することが可能なワーク加熱装置を提供することにある。
【解決手段】軸部が上部でカップ部が下部となるように載置されたワークWに対し、前記ワークWの上方に配置されワークWの外表面に対して温水を吐出する第1〜第3ノズル58a〜58cと、ワークWの下方に配置され摺接プレート46に形成された複数の小孔64を介してワークWのカップ部の内空部に対して温水を吐出する第4ノズル58dとを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、ワークに対する潤滑剤の塗布前に前記ワークを所定温度に加熱することが可能なワーク加熱装置に関する。
従来から、例えば、冷間鍛造成形を遂行する際、その中間成形体であるワークに対して冷間鍛造用潤滑剤を塗布して乾燥被膜を形成することが行われている。具体的には、中間成形体であるワークを予め所定温度に予備加熱した後、前記加熱されたワークに水性乾式の潤滑剤を塗布した後、前記塗布した潤滑剤を乾燥させることにより該ワークの表面に乾燥被膜が形成されるようにしている。
この場合、ワークを所定温度に加熱する加熱装置として、高温雰囲気の加熱室が設けられている。すなわち、次工程である鍛造成形用金型に至るワークの搬送ライン中に加熱室を配設し、前記加熱室内に収容されたワークを図示しない加熱手段の付勢作用下に高温雰囲気内で所定温度に加熱した後、前記ワークに対して潤滑剤を塗布し乾燥被膜を形成している。
しかしながら、このような高温雰囲気中でワークを加熱する加熱装置では、ワークを所望の温度まで加熱するために搬送ラインの搬送方向に沿って長尺な加熱室が必要になり加熱装置全体が大型化・複雑化するという問題がある。
そこで、前記の問題を解決するために、例えば、特許文献1では、回転ドラムの周方向に沿って所定角度離間しワークが収納される複数の収納室を設け、前記回転ドラムを所定方向に回転させることにより、収納室が加熱領域を通過する間だけ前記収納室内に収納されたワークを加熱手段によって所定温度に加熱する加熱装置が開示されている。
特開2002−66682号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された加熱装置を用いて、例えば、カップ部と軸部とから構成された等速ジョイントの外輪部材の中間成形体からなるワークを加熱した場合、回転ドラムの収納室内に収納されたワークのカップ部の内空面(軸部と反対側に形成されたカップ部の開口部の内壁)を均一に加熱することが困難となる不具合がある。
また、前記特許文献1に開示された加熱装置によって等速ジョイントの外輪部材の中間成形体を加熱した場合、多くの加熱時間を要するという問題がある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、ワークを短時間で且つカップ部の内空面を均一に加熱することが可能なワーク加熱装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、鍛造成形されカップ部と軸部とを有するワークの表面に潤滑剤の乾燥被膜を形成するために、前記潤滑剤の塗布前に前記ワークを所定温度に加熱する装置であって、
軸部が上部でカップ部が下部となるように載置されたワークに対し、前記ワークの上方側から該ワークの外表面に向かって加熱流体を吐出する複数のノズルと、
前記ワークの下方側から該ワークのカップ部の開口部内壁に向かって加熱流体を吐出する他のノズルと、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ワーク上方に配置された複数のノズルによってワーク外表面に向かって略同時に加熱流体を吐出して前記ワークの外表面を加熱すると共に、ワークの下方側に配設された他のノズルから加熱流体を吐出することにより、ワークのカップ部の開口部内に向けて前記加熱流体が噴出される。
従って、本発明では、ワークである軸部及びカップ部の外表面と前記カップ部の開口部内の内空面とを前記複数のノズル及び前記他のノズルから吐出される加熱流体によって加熱することにより、複数のワークを短時間で且つカップ部の内空面を均一に加熱することができる。
この場合、前記複数のワークをワーク搬入口からワーク搬出口に向かって順次コマ送りして搬送する搬送機構を備えるとよい。前記搬送機構によって順次コマ送りされる各ワークの載置状態に対応して前記複数のノズルと前記他のノズルからなるノズル群を複数個併設することにより、複数のワークを同時に加熱することが可能となるからである。
また、前記搬送機構は、複数のワークが所定間隔離間して直線状に載置される摺接プレートを有し、前記摺接プレートには、前記他のノズルから吐出された加熱流体をワークのカップ部の開口部の内壁に向かって噴出する複数の小孔を設けることが好ましい。前記複数の小孔によりワークのカップ部の開口部の内壁に向かって確実に加熱流体を噴出することができるからである。
さらに、前記ワークとして、鍛造成形された等速ジョイント用外輪部材の中間成形体が用いられることにより、前記等速ジョイント用外輪部材の中間成形体の外表面に対して乾燥被膜が好適に形成され、鍛造成形を円滑に遂行することができる。
本発明によれば、ワークを短時間で且つカップ部の内空面を均一に加熱することができる。
また、本発明によれば、複数のワークを同時に加熱することができて生産効率を向上させることができる。
さらに、本発明によれば、ワークのカップ部の開口部の内壁に向かって加熱流体を確実に噴出することができ、前記開口部の内壁を簡便に加熱及び洗浄することができる。
さらにまた、本発明によれば、ワークとして、鍛造成形された等速ジョイント用外輪部材の中間成形体が用いられることにより、鍛造成形を円滑に遂行することができる。
本発明に係るワーク加熱装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るワーク加熱装置が組み込まれた潤滑剤塗布システムを示す。
この潤滑剤塗布システム10は、図示しないワーク整列搬送装置を介して搬送された複数のワークWが充填される図示しないワーク供給部と、本実施の形態に係るワーク加熱装置として機能するものであり、前記ワーク供給部から送給されるワークWを順次、所定温度に加熱する加熱部12と、前記加熱部12によって所定温度に加熱されたワークWに対して水溶性の潤滑剤を塗布する塗布部14と、前記ワークWに対して塗布された水溶性の潤滑剤を乾燥させる乾燥部16とを有する。
なお、ワークWとしては、後述するように、カップ部と軸部とが一体的に形成された等速ジョイント外輪部材の中間成形体が用いられる。
この加熱部12は、図2に示されるように、基台18と、前記基台18上に設けられ、軸線方向に沿った一端部にワーク搬入口20を有し反対側の他端部にワーク搬出口22を有して縦断面略コ字状に形成されたカバー部材24と、前記ワーク搬入口20の近傍に設けられ、前記搬入されたワークWを相互に対向する一対のチャックプレート26a、26bで把持する一対の第1シリンダ28a、28b(図1参照)とを含む。
さらに、前記加熱部12は、前記ワーク搬出口22に設けられ、図示しない回転駆動源の駆動作用下に回転するベルトを有するコンベア30と、前記ワーク搬入口20と前記ワーク搬出口22との間に設けられ、所定間隔離間して直線状に整列された複数のワークWを前記ワーク搬入口20側から前記ワーク搬出口22側に向かって順次コマ送りする搬送機構32と、前記ワークWに対して所定温度に加熱された温水(加熱流体)を吐出して該ワークWの表面を加熱するワーク加熱機構34とを有する。
前記搬送機構32は、図3及び図4に示されるように、基台18上に対向して固定された断面L字状の部材からなり、ピン部材36を介して複数のガイドコロ38が回転自在に軸支されたコロホルダ40と、上下方向に沿って配設された大小異径の一組のガイドコロ38の間に挟持された長尺な挟持プレート41と、断面中空矩形状に形成され、前記挟持プレート41に固着されて該挟持プレート41と一体的に変位する長尺なレール部材42と、前記レール部材42の上面に固定されたセンタバー44と、前記センタバー44の上面に積層されワークWが載置される長尺な摺接プレート46とを含む。
さらに搬送機構32は、前記摺接プレート46の両側に対向して近接配置され、ワークWのカップ部を保持する爪部からなる複数のチャックプレート48と、断面中空矩形状に形成され、前記複数のチャックプレート48を支持する長尺な中空シャフトからなる一対のチャックホルダ50と、前記一対のチャックホルダ50の軸線と直交するように連結され、両側で6本(片側3本)からなるスライドバー52と、前記スライドバー52をそれぞれ変位自在に支持する複数のコロ軸受け部材53と、前記スライドバー52の一端部に設けられ、図示しないスライダを介して前記スライドバー52、チャックホルダ50及びチャックプレート48を一体的に変位させることにより、相互に対向する複数のチャックプレート48を相互に接近又は離間させる6個のリニアアクチュエータ54(図1参照)とを有する。
換言すると、複数のリニアアクチュエータ54を略同時に付勢・滅勢することにより、前記リニアアクチュエータ54の図示しないスライダに連結されたスライドバー52が図示しない軸受け部材の案内作用下に直線状に変位し、前記スライドバー52に連結された長尺なチャックホルダ50及び前記チャックホルダ50の軸線方向に沿って所定間隔離間して配置された複数のチャックプレート48が相互に接近することによりワークWのカップ部が前記一対のチャックプレート48によって保持され、あるいは、複数のチャックプレート48が相互に離間することによりワークWのカップ部に対する保持状態が解除される。
さらにまた、搬送機構32は、ワーク搬入口20の下部側にブラケットを介して固定された第2シリンダ56が設けられる。この第2シリンダ56のピストンロッドの一端部は、継手部材58を介して前記レール部材42に連結され、前記第2シリンダ56を付勢・滅勢することによりレール部材42及び摺接プレート46を水平方向に沿って所定長だけ一体的に進退動作させることができる。
ワーク加熱機構34は、ワークWの上方に配置された第1〜第3ノズル(複数のノズル)58a〜58cと、ワークWの下方に配置された第4ノズル(他のノズル)58dとを含み、前記第1〜第4ノズル58a〜58dから構成されるノズル群がワークWの載置状態に対応して直線状に複数箇所併設される。
なお、前記第1〜第3ノズル58a〜58cは、図4に示されるように、ワークWの移動方向(レール部材42の延在方向)と直交する方向に所定間隔離間して直線状に配置され、両側の第1及び第3ノズル58a、58cと比較して中央の第2ノズル58bは、短尺で且つワークWの軸部と同軸に配設される。
この場合、第1ポンプ60a及び前記第1ポンプ60aから送給された温水を、例えば、可撓性チューブからなる通路62を介して流通させ、第1〜第3ノズル58a〜58cによりワークWの外表面に向かって前記温水が略同時に吐出されると共に、第2ポンプ60b及び前記第2ポンプ60bから送給された温水を、例えば、可撓性チューブからなる通路62を介して流通させ、ワークWの下方側で摺接プレート46の下部側に設けられた第4ノズル58dによりワークWのカップ部の内空部内(開口部の内壁面)に向かって前記温水が吐出される。
この場合、ワークWは、図4に示されるように、軸部が上でカップ部が下となるように摺接プレート46上に載置され、且つ長尺な摺接プレート46の軸線方向に沿って直線状に所定間隔離間して整列された状態で載置される。従って、ワークWの上方側に直線状に略等距離間する3ヶ所に配置された第1〜第3ノズル58a〜58cによってカップ部及び軸部の外表面に対してそれぞれ温水が吐出されると共に、第4ノズル58dから送給された温水が前記摺接プレート46に形成された複数の小孔64を介してワークWのカップ部の内空部内に吐出される。
なお、前記第1〜第4ノズル58a〜58dから吐出される温水の温度は、例えば、約70度〜90度の範囲内に設定されるとよい。加熱部12でワークWが加熱された後、塗布部14で前記ワークWに塗布される潤滑剤の耐熱温度との対応関係で、前記温水の温度が所定温度に設定されるとよい。
本発明の実施の形態に係るワーク加熱装置が組み込まれた潤滑剤塗布システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作並びに作用効果について説明する。
先ず、冷間鍛造成形による、バーフィールド型等速ジョイント用外輪部材の製造工程について概略説明する。
図示しない第1鍛造用金型を使用して、図8Aに示すように、円柱体からなるワーク100に対して第1次鍛造加工(前方押し出し成形)を施す。その結果、図8Bに示すように、一端面側に形成された大径部102と、該他端面側にテーパ状に縮径した縮径部104及び軸部106とが形成された第1次成形体108が得られる。
次に、第1次成形体108に対して、第2次鍛造加工(据え込み成形)を行う。具体的には、図示しない第2鍛造用金型を使用し、図8Cに示すように、第1次成形体108の大径部102のみを順次圧縮することによって該大径部102を拡径し、第2次成形体110とする。
そして、この第2次成形体110に対して各種処理が施された後、図示しない第3鍛造用金型のキャビティに配置された第2次成形体110に対して、拡径された大径部102を伸張すると共に該大径部102にボール転動溝112a〜112fを形成すると共にカップ部114を形成する第3次鍛造加工(後方押し出し成形)を施すことにより、図8Dに示す第3次成形体116が得られる。
最後に、図示しない第4鍛造用金型によって、最終的な製品形状に仕上げるためのしごき成形(最終サイジング成形)、すなわち、第4次鍛造加工を施すことにより、バーフィールド型等速ジョイント用外輪部材118が得られるに至る。
なお、前記バーフィールド型等速ジョイント用外輪部材118の鍛造成形工程が全て終了した後、仕上げ加工を施すことによって完成製品としてのバーフィールド型等速ジョイント用外輪部材(図示せず)が得られる。
本実施の形態に係るワーク加熱装置が組み込まれた潤滑剤塗布システム10は、第3次鍛造加工が終了して前記第4次鍛造加工を施す前に、前記第3次成形体116に対して低温焼鈍処理を施して該第3次成形体116を軟化させた後、ボンデライト処理による潤滑用化成被膜を形成するための中間処理のために行われるものである。
先ず、図示しないワーク搬送装置を介して加熱部12のワーク搬入口20にワークWが送給され、前記送給された複数のワークWは、相互に対向する一対の第1シリンダ28a、28bの付勢作用下に一対のチャックプレート26a、26bによって把持され、摺接プレート46の一端部に位置決めされた状態で順次直線状に載置される。
続いて、搬送機構32を構成する複数のチャックプレート48によって把持され、所定間隔離間して直線状に整列された複数のワークWがワーク搬入口20からワーク搬出口22側に向かって順次コマ送りされる。
すなわち、第2シリンダ56を付勢してピストンロッドを伸長させ、複数のガイドコロ38の転動作用下にレール部材42及び摺接プレート46をワーク搬出口22側に向かって所定長だけ水平方向に沿って変位させる。この場合、摺接プレート46上に所定間隔離間して直線状に配置された複数のワークWが前記摺接プレート46に沿って一体的に水平方向に沿ってワーク搬出口22側に向かって変位する(図5参照)。
続いて、摺接プレート46を間にして両側に対向配置された6個のリニアアクチュエータ54を略同時に付勢して図示しないスライダを変位させ、複数のスライドバー52、チャックホルダ50及びチャックプレート48をそれぞれ一体的に変位させることにより、対向する複数のチャックプレート48を相互に接近させ一対のチャックプレート48によってワークWのカップ部114を保持する(図6参照)。
このようにして複数のチャックプレート48によってワークWのカップ部114が保持された状態を維持しながら、第2シリンダ56を付勢してピストンロッドを退縮させ、複数のガイドコロ38の転動作用下にレール部材42及び摺接プレート46を前記とは反対側のワーク搬入口20側に向かって所定長だけ水平方向に沿って変位させることにより、チャックプレート48によってワークWがそのままの位置を保持した状態において、摺接プレート46及びレール部材42を摺動させることができる(図7参照)。
換言すると、レール部材42及び摺接プレート46と一体的に複数のワークWをワーク搬出口22側に向かって所定距離だけ変位させた後、複数のチャックプレート48によって各ワークWがそれぞれ把持された状態において、ワークWのカップ部114の開口部に対して摺接プレート46を滑らせながら前記摺接プレート46及びレール部材42のみをワーク搬入口20側に向かって変位させる。このような動作を所定のサイクルタイムに沿って繰り返すことにより、複数のワークWを順次コマ送りすることができる。
このように搬送機構32によってワークWが順次コマ送りして搬送されている際、第1ポンプ60aを駆動し前記第1ポンプ60aから送給された温水を、ワークWの上方に配置された第1〜第3ノズル58a〜58cによってワークWの外表面に向かって略同時に吐出すると共に、第2ポンプ60bを駆動し前記第2ポンプ60bから送給された温水を、ワークWの下方側に配設された第4ノズル58dから吐出することにより、摺接プレート46に形成された複数の小孔64を介してワークWのカップ部の内空部内に向けて前記温水が噴出される。
前記第1〜第4ノズル群がワークWの整列状態に対応して直線状に複数箇所(図2中では10ヶ所)設けられているため、順次コマ送りされて搬送される複数のワークWを同時に前記温水によって加熱することができる。この場合、前記温水がワークWの外表面に噴射されることにより該ワーク表面の洗浄効果も併有する。
従って、本実施の形態では、ワークWである軸部106及びカップ部114の外表面と前記カップ部114の開口部内の内空面とを前記第1〜第4ノズル58a〜58dから吐出される温水によって加熱することにより、複数のワークWを短時間で且つカップ部114の内空面を均一に加熱することができる。
なお、第4ノズル58dによってワークWのカップ部114の内空部内に吐出された温水は、波状に形成された前記カップ部114の開口部端縁部(図8D参照)と摺接プレート46の上面との間の図示しないクリアランスを通じて前記内空部内から好適に排出される。
このように加熱部12によって所定温度に加熱されて順次コマ送りされたワークWは、ワーク搬出口22からコンベア30によって次工程である塗布部14に搬送される。前記塗布部14では、図示しない複数の塗布用ノズルによって潤滑剤がワークWに対して塗布される。最後に、前記ワークWが乾燥部16に移送され、前記塗布された潤滑剤を乾燥させる。このようにして低温焼鈍及び潤滑用化成被膜を形成する中間処理が終了する。
本実施の形態では、ワークWに対する加熱、潤滑剤の塗布及び乾燥を単一のシステムによって連続して円滑に遂行することにより、前記中間処理に要する時間を短縮して等速ジョイント用外輪部材を効率的に生産することができる。
なお、本実施の形態では、ワークWとして、内空面に複数のボール転動溝112a〜112fが形成されたバーフィールド型等速ジョイント用外輪部材の中間成形体をその一例として説明しているが、これに限定されるものではなく、カップ部に軸線方向に沿って3本のトラック溝(図示せず)が形成された図示しないトリポート型等速ジョイント用外輪部材の中間成形体をワークとして用いてもよい。
本発明の実施の形態に係るワーク加熱装置が組み込まれた潤滑剤塗布システムの概略構成を示す平面図である。 図1に示す潤滑剤塗布システムを構成する加熱部において、カバー部材を破断した側面図である。 図2のIII−III線に沿った縦断面拡大図である。 ワークの上方に配設された第1〜第3ノズルによってワークの外表面に対して温水が吐出されると共に、ワークの下方に配設された第4ノズルによってワークのカップ部の内空面に対して複数の小孔を通じて温水が吐出される状態を示す一部破断側面図である。 複数のワークが摺接プレートと一体的に矢印方向に沿って変位する状態を示す一部破断斜視図である。 複数のワークがそれぞれ相互に対向する一対のチャックプレートによって保持された状態を示す一部破断斜視図である。 複数のワークが前記チャックプレートによって保持されたまま、前記ワークに対して摺接プレートを矢印方向に沿って摺動させた状態を示す一部破断斜視図である。 図8A〜図8Eは、冷間鍛造成形による、バーフィールド型等速ジョイント用外輪部材の製造工程を示す工程図である。
符号の説明
10…潤滑剤塗布システム 12…加熱部
14…塗布部 16…乾燥部
20…ワーク搬入口 22…ワーク搬出口
24…カバー部材 26a、26b、48…チャックプレート
28a、28b、56…シリンダ 32…搬送機構
34…ワーク加熱機構 40…コロホルダ
42…レール部材 44…センタバー
46…摺接プレート 50…チャックホルダ
52…スライドバー 54…リニアアクチュエータ
58a〜58d…ノズル 60a、60b…ポンプ
64…小孔
ワーク…W

Claims (4)

  1. 鍛造成形されカップ部と軸部とを有するワークの表面に潤滑剤の乾燥被膜を形成するために、前記潤滑剤の塗布前に前記ワークを所定温度に加熱する装置であって、
    軸部が上部でカップ部が下部となるように載置されたワークに対し、前記ワークの上方側から該ワークの外表面に向かって加熱流体を吐出する複数のノズルと、
    前記ワークの下方側から該ワークのカップ部の開口部内壁に向かって加熱流体を吐出する他のノズルと、
    を備えることを特徴とするワーク加熱装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記複数のワークをワーク搬入口からワーク搬出口に向かって順次コマ送りして搬送する搬送機構を備え、前記搬送機構によって順次コマ送りされる各ワークの載置状態に対応して前記複数のノズルと前記他のノズルからなるノズル群が複数個併設されることを特徴とするワーク加熱装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記搬送機構は、複数のワークが所定間隔離間して直線状に載置される摺接プレートを有し、前記摺接プレートには、前記他のノズルから吐出された加熱流体をワークの開口部の内壁に向かって噴出する複数の小孔が設けられることを特徴とするワーク加熱装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記ワークは、鍛造成形された等速ジョイント用外輪部材の中間成形体からなることを特徴とするワーク加熱装置。
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