JP2008200581A - 廃棄物処理方法及びその装置並びに廃棄物処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 臭気の周囲環境への影響を抑制すると共にランニングコストの安い廃棄物処理を提供する。
【解決手段】 収集した廃棄物に木材チップを混入し、これ等を粉砕装置で粉砕すると共に、コンクリート片,土砂,金属片を除去した粉砕廃棄物を取り出す第1工程5と、第1工程5によって取り出された粉砕廃棄物をサイロに投入し、該粉砕廃棄物に、前記サイロ内に予め投入されている好気性微生物が付着した木材チップを混合し、温風を供給しながら該サイロ内で発酵処理させる第2工程6と、第2工程6で発酵処理が済んだ粉砕廃棄物を前記木材チップから分別し、該粉砕廃棄物を燃料として取り出すと共に、前記分別した木材チップを第2工程6において予めサイロ内に投入されている木材チップとして戻す第3工程7とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、生ゴミや蓄糞,廃紙等の廃棄物を処理する方法及びその装置等に係り、特に、資源保護やサーマルリサイクルを図ることができランニングコストが安い廃棄物処理方法及びその装置並びに廃棄物処理システムに関する。
廃棄物の一つに、牛糞やとん糞、鶏糞等の蓄糞がある。我が国における蓄糞の総量は、1億トンといわれ、リサイクル処理が問題となっている。従来は、例えば下記の特許文献1記載の様に、堆肥化して農地に用いることが主流になっていたが、農地や放牧地の窒素過多の問題が一方であり、長時間かけて製造した堆肥のはけ口がなくなってきている。
そこで、嫌気性発酵処理を用いたメタンガス発電装置によって畜産系廃棄物の燃料化を図る技術が開発されてきた。しかし、メタンガス発電は、投入量の10%以上の消化液がヘドロとして発生し、そのヘドロの埋め立て場が必要になってしまうという問題や、ランニングコストが嵩んでしまうという問題があり、普及は進んでいない。
廃棄物は、蓄糞ばかりでなく、1)木材、2)紙、3)生ゴミ、4)ビニール,プラスチック、5)金属、6)コンクリート等も存在する。特に、自治体が処理しなければならない一般廃棄物である1)〜4)は、分別して回収するのが困難であり、これらを纏めて焼却処理しているのが現状である。
廃棄物の分別回収についての住民の理解は進んでいるが、完全な分別回収は不可能であり、回収コストが嵩んでしまうという問題がある。また、生ゴミの処理については、蓄糞処理と同様に悪臭が問題となり、廃棄物処理場の建設反対の原因になってしまうという問題もある。
特開2006―272309号公報
上述した各問題を解決するために、生ゴミや蓄糞等を、嫌気性微生物ではなく、好気性微生物で分解すると共に生ゴミ等の水分量をコントロールすることで、生ゴミ等を燃料化することが可能となる。しかし、この場合、好気性微生物が棲み着く木材チップを生ゴミや蓄糞等に混ぜる必要が生じ、廃棄物処理量を増やすと大量の木材チップが必要になり、木材チップの輸送などのランニングコストが嵩んでしまうという問題が生じる。
また、木材チップを用いて生ゴミ等を処理する場合でも、臭気を完全に抑制することができないという問題もある。
本発明の目的は、ランニングコストが安く、臭気の周囲環境への拡散を抑制し、しかも、廃棄物の燃料化によりサーマルリサイクルを図ることができる環境負荷低減型の廃棄物処理方法及びその装置並びに廃棄物処理システムを提供することにある。
本発明の廃棄物処理方法は、収集した廃棄物に木材チップを混入し、これ等を粉砕装置で粉砕すると共に、コンクリート片,土砂,金属片を除去した粉砕廃棄物を取り出す第1工程と、該第1工程によって取り出された前記粉砕廃棄物をサイロに投入し、該粉砕廃棄物に、前記サイロ内に予め投入されている好気性微生物が付着した木材チップを混合し、温風を供給しながら該サイロ内で発酵処理させる第2工程と、該第2工程で発酵処理が済んだ前記粉砕廃棄物を前記木材チップから分別し、該粉砕廃棄物を燃料として取り出すと共に、前記分別した木材チップを前記第2工程において予めサイロ内に投入されている木材チップとして戻す第3工程とを備えることを特徴とする。
本発明の廃棄物処理方法は、前記粉砕装置で粉砕される前記廃棄物には一般廃棄物と蓄糞が含まれることを特徴とする。
本発明の廃棄物処理装置は、収集した廃棄物に木材チップを混入しこれ等を粉砕すると共にコンクリート片,土砂,金属片を除去した粉砕廃棄物を取り出す廃棄物粉砕装置と、好気性微生物が付着した木材チップが予め投入されたサイロであって前記廃棄物粉砕装置によって取り出された前記粉砕廃棄物が投入されこれ等を混合し温風を供給しながら発酵処理させるサイロと、該サイロで発酵処理が済んだ前記粉砕廃棄物を前記木材チップから分別し該粉砕廃棄物を燃料として取り出すと共に前記分別した木材チップを前記サイロに予め投入されている木材チップとして戻す木材チップ分別装置とを備えることを特徴とする。
本発明の廃棄物処理システムは、自治体内の廃棄物を収集して処理する上記記載の廃棄物処理装置と、該廃棄物処理装置で用いる木材チップを製造する木材チップ製造装置と、前記廃棄物処理装置で製造された燃料を燃やすことで発生したエネルギを該廃棄物処理装置の動力源とする燃料燃焼装置とを備えることを特徴とする。
本発明の廃棄物処理システムは、前記木材チップ製造装置は前記自治体内に設けられた前記廃棄物処理装置で用いる木材チップの全量を該自治体内の廃材から製造し、前記廃棄物処理装置で製造した燃料を該自治体内の前記燃料燃焼装置で燃焼させ発生したエネルギを該自治体内で全量消費することを特徴とする。
本発明によれば、好気性微生物とサイロとを用いた廃棄物処理を行うことで臭気の周囲環境への影響を抑制して燃料製造を行うことができ、しかも、必要となる木材チップの再利用を図ることで木材チップ資源の節減を図ることができ、1自治体内でクローズする廃棄物処理システムを構築することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る廃棄物処理システムにおける処理の流れを示す全体構成図である。本実施形態に係る廃棄物処理システムは、自治体毎に設置され、設置された自治体内で発生する廃棄物を処理し、廃棄物から製造した燃料でサーマルリサイクルを図り、燃料を焚いて生成した熱エネルギ(温水)や電気エネルギ等をこの自治体内で消費するクローズシステムになっている。
この廃棄物処理システムは、大きく3つの工場設備を備えるが、これらを1つに集約することも、また、それぞれを複数設けることも可能であり、本実施形態では小型分散システム構成になっている。3つの工場設備は、木材チップ製造工場1と、廃棄物処理・燃料製造工場2と、製造された燃料を燃やし熱エネルギに変換するボイラ設備3とでなる。
木材チップ製造工場1は、例えば自治体の山間部に近い場所に設けられ、ミカン生産地域であればミカンの剪定材を収集してクラッシャにより木材チップにしたり、間伐材を収集して同様に木材チップにする。また、自治体内で発生した家屋等の廃材を収集して木材チップにする。
廃棄物処理・燃料製造工場2は、詳細は後述するが、自治体内で発生した畜産糞尿,家庭生ゴミを含む一般廃棄物や、産業生ゴミを含む産業廃棄物などを収集し、これらから、燃料化できないコンクリートや泥などを除去した後の廃棄物を、木材チップ製造工場1で製造された木材チップを用いて処理し、燃料化する。燃料化できなかったコンクリートや泥などは、自治体内で埋め立て、製造された燃料は、ペレット化する。
ボイラ設備3は、廃棄物処理・燃料製造工場2で製造された燃料を用いてボイラを焚き、できた温水を公共設備の暖房に用いたり、融雪処理に用いたりして、石油などの化石燃料の削減を図る。ボイラ設備3は、自治体内の複数箇所に分散して配置しても良い。
図2は、図1に示す廃棄物処理・燃料製造工場2における処理工程の概要説明図である。廃棄物処理・燃料製造工場2に収集された廃棄物は、先ず、木材チップが混ぜられた後、粉砕処理工程5により微細に粉砕される。廃棄物と木材チップの混合比は、例えば重量比で1:1程度とする。
廃棄物には、例えば、1)木材、2)紙、3)生ゴミ、4)ビニール,プラスチック、5)金属、6)コンクリート、7)蓄糞、8)泥、など様々なものが含まれる。
この粉砕処理工程5によって粉砕された廃棄物のうち、コンクリート片や金属片,泥など比重の大きいものは泥水に沈むため、粉砕処理工程5で容易に分別でき、これらを除去した残りの微粉砕された廃棄物及び木材チップが後工程に出力される。
粉砕処理工程5で分別されたコンクリート片,金属片,泥は、埋め立て地に埋設されるが、このとき、金属片は別途分別し、金属資源の回収を行っても良いことはいうまでもない。
粉砕処理工程5の後工程である混合廃棄物発酵処理工程6では、詳細は後述する様に、微粉砕された廃棄物に更に木材チップを混合し、これをサイロ内に入れて発酵処理する。即ち、サイロには、予め木材チップが投入されていて、微粉砕された廃棄物をサイロに投入することによって更に木材チップと混合する。
廃棄物内には、生ゴミや蓄糞等が存在し、多量の水分を含むため、これをサイロ内に入れて発酵させるとき、温風をサイロ内に入れて水分調整を行い、好気性微生物による発酵(分解)の促進を図る。この温風は、最終製品であるペレット燃料を工場内のボイラ設備で燃やすことで生成する。
混合廃棄物発酵処理工程6で処理された後の廃棄物は、生ゴミ,蓄糞等が発酵して製造された堆肥に加え、木材チップに棲息する微生物により分解が進んだビニール,プラスチック,廃紙などが含まれ、燃料として好適である。この混合廃棄物発酵処理工程6からは、後から加えられた木材チップ(粉砕処理工程を経ていない大きい木材チップ)が微細廃棄物や堆肥に混合した状態になっている。
廃棄物処理システムを、1つの自治体でクローズしたシステムとする場合、廃材,間伐材を利用して木材チップを製造してもその資源は無限ではない。また、木材チップを、他地域から輸送して用いる場合には、輸送コスト等が嵩み、ランニングコストが割高になってしまうという問題が生じる。
そこで、本実施形態の廃棄物処理システムでは、木材チップの再利用を図るために、混合廃棄物発酵処理工程6の後工程である木材チップ分別工程7で木材チップを回収し、これを混合廃棄物発酵処理工程6で用いるサイロ内に戻す。この木材チップには、新しい木材チップに比較して多量の微生物が棲息しているため、サイロ内での発酵をより促進することができる。
木材チップ分別工程7を経た廃棄物は、微粒子状の燃料となっており、これを、次の燃料ペレット化工程8で、所定の大きさのペレットに加工し、製品とする。
図3は、図2で説明した粉砕処理工程5で用いる廃棄物粉砕装置の要部破断側面図である。この廃棄物粉砕装置10は、破砕装置11と、破砕装置11で分別されたコンクリート片,金属片,土砂を収納するトラッシュボックス12を備える。
破砕装置11は、図示の例では、水平に並べて設けられた2本の軸14,15と、各軸14,15の先端部に設けられ各軸の回転によって夫々回転される破砕用ディスク部16,17とを備える。各ディスク部16,17は若干の間隙を介して重ねて設けられ、各軸14,15の外周部には、夫々、螺旋状のレール部14a,15aが設けられている。
この破砕装置11は、軸14,15をギヤ部18を介して回転駆動する駆動部19と、軸14,15部分を覆い上部に廃棄物投入シュー20を備える第1室21と、ディスク部16,17を覆う第2室22と、第1室21の底部に溜まったコンクリート片,金属片,土砂をトラッシュボックス12に搬送するスクリューコンベア24と、第2室22の底部に溜まった微細廃棄物を後工程に搬送するスクリューコンベア25とを備える。各スクリューコンベア24,25の動力源として、駆動部19の動力を使用する。
駆動部19は、図示の例では電気モータが用いられるが、最終製品として製造される燃料ペレットをボイラで燃やし発生した蒸気でタービンを駆動し、このタービンを駆動部19とすることも可能である。
斯かる廃棄物破砕装置10の投入シュー20に廃棄物と所定量の木材チップが投入される。廃棄物は、自治体が回収する一般廃棄物が主であり、分別が困難な木材,紙,生ゴミ,ビニール,プラスチックと蓄糞が混合した物であるが、産業廃棄物であるコンクリート片等が混じる場合もある。
本実施形態では、最終製品が「燃料ペレット」であるため、燃料の品質を一定に保つために、処理対象の廃棄物成分を一定範囲内に制御することが望ましい。例えば、廃棄物中の蓄糞や生ゴミの量が多い場合には、ストックして置いた廃紙を増量材として加え投入シュー20に入れる。
投入シュー20に投入された多種類の混合廃棄物は、第1室21内に溜まるが、駆動部18が軸14,15を回転させると、螺旋状のレール部14a,15aの回転によって、重くない廃棄物は、第2室22の方向に進むことになる。また、大きな固まりの廃棄物は、2本の軸14,15間で圧壊され、小さくなる。
第1室21内において、比重の重いコンクリート片や金属片,土砂は、第1室21内で底に沈むため、これらコンクリート片などは、スクリューコンベア24によってトラッシュボックス12に回収される。
第2室22内に送り込まれた廃棄物は、硬いコンクリート片等が除去された廃棄物であり、これが2枚の破砕用ディスク15,16間の間隙内に送り込まれ、両ディスク15,16によって摺り潰されることで、微細化される。
微細化された混合廃棄物は、第2室22の底部に溜まり、この廃棄物が、スクリューコンベア25によって後工程に搬送される。
図4は、図2の混合廃棄物発酵処理工程6で用いる廃棄物処理装置の要部破断側面図であり、図5は、要部破断斜視図である。この廃棄物処理装置30は、発酵処理を行うサイロ31と、サイロ31内に、廃棄物破砕装置10から送られてきた微細化された混合廃棄物を投入する搬送装置32と、後工程の木材チップ分別工程7で分別された木材チップを搬送装置32の入口に搬送するスクリューコンベア33とを備える。
搬送装置32は、図3のスクリューコンベア25によって運ばれてきた微細化混合廃棄物をバケット35aで受け取り垂直上方に搬送するリフト装置35と、リフト装置35で頂上まで運ばれた微細化混合廃棄物を受け取りサイロ31の天井中心部まで搬送しサイロ内に自然落下させるスクリューコンベア36と、サイロ31で処理された製造された燃料を次工程に搬送するスクリューコンベア37とで構成される。
スクリューコンベア33で搬送されてきた回収木材チップは、上昇するバケット位置まで搬送され、微細化混合廃棄物が入れられる前のバケット35aに入れられる。
サイロ31には、底面より少し高い位置に水平仕切壁41が設けられており、この水平仕切壁41の適宜箇所には、温風を仕切壁41の上部側に噴出する多数の噴孔41aが設けられている。そして、仕切壁41の裏面側には、これらの噴孔41aに図2で説明した温風を供給する配管42が配設されている。
水平仕切壁41の中心に設けられた大径の中心孔41bには、サイロ31の底面中央部に設置されたモータ43の軸が貫通して設けられ、この軸の先端部分にギヤ部44が設けられる。
ギヤ部44の先端には円錐状のコーン45が取り付けられており、ギヤ部44の側面部には、仕切壁41の上面において水平に延びる2本の回転軸47,48が連結されている。ギヤ部44は、モータ43が回転することで、コーン45を回転させると共に、2本の回転軸47,48を仕切壁41の上面に沿ってモータ43の軸を中心に回転させ、更に、2本の回転軸47,48自身も回転させる。即ち、回転軸47,48は、図6に示す様に、自身が矢印aに示す様に回転しながら、仕切壁41の上面に沿って矢印bに示す様に回転する。
この回転軸47,48の外周面には、それぞれ、螺旋状のレール部47a,48aが設けられており、回転軸47,48が図6の矢印a方向に回転すると、仕切壁41上にある廃棄物が中心孔41b方向に搬送される。
斯かる廃棄物処理装置30に廃棄物破砕装置10から微細化廃棄物が搬送されて来ると、この微細化廃棄物は、先ずリフト装置35によりサイロ天井部にまで搬送され、次にスクリューコンベア35により天井中心部まで搬送される。そして、微細化廃棄物は天井中心部に設けられた開口からサイロ31内に投入され、微細化廃棄物はサイロ31内を自然落下する。
このサイロ31内には、既に、好気性微生物が多量に棲息している木材チップが投入されており、この上に、新しい微細化廃棄物が積層することになる。サイロ31が空で新しい微細化廃棄物が天井開口から投入されると、この微細化廃棄物はサイロ31内を自由落下し、回転駆動されている中心部の円錐状コーン45に当たり、水平仕切壁41上に平均的に散らばり、積層される。
更に微細化廃棄物が天井開口から投入されるに従って、微細化廃棄物を運ぶリフト装置35のバケットにはスクリューコンベア33により回収木材チップも入れられるため、サイロ31内の微細化廃棄物は木材チップが混入された状態で積層される。
配管42には、約60℃の温風が供給され、この温風が、仕切壁41の多数の噴孔41aからサイロ31内に供給され、微細化廃棄物は乾燥されることになる。サイロ31の下から温風を供給するため、サイロ31内の下側の微細化廃棄物ほど乾燥した状態となる。
サイロ31内の微細化廃棄物は、木材チップに付着する好気性微生物により発酵し、生ゴミや蓄糞,廃紙,プラスチックなどの分解が進む。本実施形態では、サイロ31内に投入する前工程で廃棄物を微細化しているため、分解の進みが速く、4日もすれば、最も臭気が強いとされる鶏糞でも完全に無臭となる。
仕切壁41の上面に設けられた2本の回転軸47,48は図6で説明した様に矢印b方向に回転駆動され、仕切壁41上面部に来た微細化廃棄物に温風を当てて乾燥させる。また、回転軸47,48は矢印a方向に回転することで、仕切壁41上の微細化廃棄物を螺旋状レール47a,48aに沿って中心孔41b方向に搬送し、発酵処理が終了し且つ乾燥した微細化廃棄物(即ち燃料粒子)を仕切壁41の下側に落下させる。
上述したように、臭気が最も強い鶏糞でも4日程度で無臭化されるため、天井部分に投入された微細化廃棄物が4日程度経ったときに仕切壁41部分に到達するように、サイロ31の大きさを勘案して微細化廃棄物の投入量を制御すれば、臭気による周辺環境への影響は抑制される。
サイロ31内の仕切壁41の下側に落下した微細化廃棄物は、好気性微生物による分解が終わり乾燥した状態になっているため、燃料として使用できる。この微粉細燃料粒子と、これに混入している木材チップ(スクリューコンベア33でサイロ31内に投入された木材チップ)とが、サイロ31の下部から、スクリューコンベア37により次工程の木材チップ分別装置に搬送される。
図7は、木材チップ分別装置の要部破断側面図である。木材チップ分別装置50は、投入シュー51と、投入シュー51からの投入物が中心孔分に入れられる円筒状網部材52と、円筒状網部材52を回転させ投入物を、編み目を通る微粉細燃料粒子と編み目を通らない木材チップとに分け、木材チップを前記スクリューコンベア33の入口に排出させる網部材駆動手段54と、円筒状網部材52によってふるい分けられた微粉細燃料粒子を燃料集積場57に搬送するスクリューコンベア55とで構成される。
斯かる構成の木材チップ分別装置50にサイロ31からの搬送物が投入されると、円筒状網部材52を通り抜けた微粉細燃料粒子はスクリューコンベア55により燃料集積場57に搬送され、網部材52を通ることができない木材チップは、スクリューコンベア33に載せられてサイロ31に搬送される。
燃料集積場に貯められた微粉細燃料粒子は、そのまま燃料にすることもできるが、ペレット化することで取り扱いが容易となるため、ペレット化し、ボイラ設備などに輸送する。ボイラ設備では、このペレット燃料を燃やすことで、発電を行ったり、温水を作って地域の暖房に役立てる。また、この廃棄物処理システムに設けられたボイラ設備では、発生させた蒸気で電気発電を行い、モータ駆動源の電力としたり、あるいは、発生させた蒸気自体を駆動源とすることで、石油などの化石燃料の節減を図る。
この様に、本実施形態に係る廃棄物処理システムは、好気性発酵処理をサイロ内で行うため、悪臭源になる蓄糞などの生ゴミ処理を周囲環境に配慮して行うことができ、しかも、廃棄物を燃料としてサーマルリサイクルするため、石油などの化石燃料の節減を図り二酸化炭素発生量の削減も図ることが可能になる。
従来から、蓄糞は、灰分が多いためサーマルリサイクルを行うと灰の処理が問題となり、ボイラー設備の連続運転が困難であった。しかし、本システムで製造した燃料は、ビニールや廃紙,プラスチック等を含むRPF燃料であるため高温で燃焼させることができ、灰の発生が少なくて済み、ボイラの連続運転が容易となる。
ボイラ設備として回転火格子型のものを用い、火格子上に灰が溜まらないように常に灰を自動で掻き出すことができるものを用いれば、更に連続運転が容易となる。掻き出された灰分を、例えばチューブコンベアによって密閉状態で排出する構成を採用すれば、灰分の飛散による火災の心配もない。
本実施形態で製造した微粉細燃料粒子あるいは燃料ペレットを燃やすボイラ設備は、特殊な構成は必要なく、既存のものを用いることができる。農業施設等に設けられているボイラ設備をそのまま利用して石油の代替燃料として用いることで、農業生産物の製造コストの低減を図ることも可能となる。また、一般家庭に燃料ペレットを販売し、地域全体の化石燃料の節減を図ることも可能である。
以上述べた様に、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
1)生ごみや蓄糞などの汚臭を周囲環境に放出せずに処理することが可能となる。
2)木材チップの消費量が少ない。
3)ランニングコストが極めて小さい。
4)有機性廃棄物や廃紙などのサーマルリサイクルが行える。
5)小型分散化システムのため、ごみ集荷コストの削減が行える。
6)好気性発酵処理後の燃料をペレット化すれば一般家庭、農家での使用も可能となる。
7)化石燃料の節減と二酸化炭素排出量の削減を図ることができる。
本発明は、蓄糞などの処理とサーマルリサイクルとを達成でき、ランニングコストが安く、必要となる木材チップ量も少量で済むため、地方自治体が自身内でクローズするシステムとして構築することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る廃棄物処理システムにおける処理の流れを示す全体構成図である。 図1に示す廃棄物処理・燃料製造工場における処理工程の概要説明図である。 図2に示す粉砕処理工程で用いる廃棄物粉砕装置の要部破断側面図である。 図2に示す混合廃棄物発酵処理工程で用いる廃棄物処理装置の要部破断側面図である。 図4に示す廃棄物処理装置の要部破断斜視図である。 図5に示す仕切壁部分を上から見た説明図である。 図2に示す木材チップ分別工程で用いる木材チップ分別装置の要部破断側面図である。
符号の説明
1 木材チップ製造工場
2 廃棄物処理・燃料製造工場
3 ボイラ設備
10 廃棄物粉砕装置
11 粉砕装置
12 トラッシュボックス
15,16 破砕用ディスク
19 駆動手段
24,25,33,36,37,55 スクリューコンベア
30 廃棄物処理装置
31 サイロ
35 リフト装置
35a バケット
41 水平仕切壁
41a 温風吹き出し用の噴孔
41b 中心孔
42 温風用配管
43 モータ
44 ギヤ部
45 円錐状コーン
50 木材チップ分別装置
52 円筒状(籠形)網部材
53 網部材駆動手段

Claims (5)

  1. 収集した廃棄物に木材チップを混入し、これ等を粉砕装置で粉砕すると共に、コンクリート片,土砂,金属片を除去した粉砕廃棄物を取り出す第1工程と、
    該第1工程によって取り出された前記粉砕廃棄物をサイロに投入し、該粉砕廃棄物に、前記サイロ内に予め投入されている好気性微生物が付着した木材チップを混合し、温風を供給しながら該サイロ内で発酵処理させる第2工程と、
    該第2工程で発酵処理が済んだ前記粉砕廃棄物を前記木材チップから分別し、該粉砕廃棄物を燃料として取り出すと共に、前記分別した木材チップを前記第2工程において予めサイロ内に投入されている木材チップとして戻す第3工程と
    を備えることを特徴とする廃棄物処理方法。
  2. 前記粉砕装置で粉砕される前記廃棄物には一般廃棄物と蓄糞が含まれることを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処理方法。
  3. 収集した廃棄物に木材チップを混入しこれ等を粉砕すると共にコンクリート片,土砂,金属片を除去した粉砕廃棄物を取り出す廃棄物粉砕装置と、好気性微生物が付着した木材チップが予め投入されたサイロであって前記廃棄物粉砕装置によって取り出された前記粉砕廃棄物が投入されこれ等を混合し温風を供給しながら発酵処理させるサイロと、該サイロで発酵処理が済んだ前記粉砕廃棄物を前記木材チップから分別し該粉砕廃棄物を燃料として取り出すと共に前記分別した木材チップを前記サイロに予め投入されている木材チップとして戻す木材チップ分別装置とを備えることを特徴とする廃棄物処理装置。
  4. 自治体内の廃棄物を収集して処理する請求項3記載の廃棄物処理装置と、該廃棄物処理装置で用いる木材チップを製造する木材チップ製造装置と、前記廃棄物処理装置で製造された燃料を燃やすことで発生したエネルギを該廃棄物処理装置の動力源とする燃料燃焼装置とを備えることを特徴とする廃棄物処理システム。
  5. 前記木材チップ製造装置は前記自治体内に設けられた前記廃棄物処理装置で用いる木材チップの全量を該自治体内の廃材から製造し、前記廃棄物処理装置で製造した燃料を該自治体内の前記燃料燃焼装置で燃焼させ発生したエネルギを該自治体内で全量消費することを特徴とする請求項4記載の廃棄物処理システム。
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