JP2008197112A - 伝達切換機構 - Google Patents

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ベス ローラン
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Abstract

【課題】最小数の指示器手段、特に指針を用いて複数のデータを表示するための単純で効率的な解決策を提案する。
【解決手段】要素(4.3)が歯車かな(4.1)に取り付けられて第2の組の情報を表示し、第2フライバックハート(4.1.1)が第1予張力ばね(4.6.3)及び第2予張力ばね(4.6.4)によってそれぞれ第1ハート(4.3.1)及び第2ハート(4.1.1)にそれぞれ予張力が与えられた第1ハンマー(4.6.1)及び第2ハンマー(4.6.2)を保持し、転換車(4.7)が、第1ハンマー(4.6.1)及び第1ハート(4.3.1)の間、及び第2ハンマー(4.6.2)と第2ハート(4.1.1)の間のそれぞれの接触を交互に絶つことができるように、第1カム(4.7.1)及び第2カム(4.7.2)を保持し、中間制御車(4.9)が転換車(4.10)に係合し制御車(4.10)に取り付けられている。
【選択図】図8

Description

本発明は、時計のムーブメントに組み込まれることを意図し、前記ムーブメントの第1車によって回転される伝達または歯車かなを含み、それにより、第1組の情報が表示される、伝達切換機構または伝達転換機構と、そのような機構を含む時計のムーブメント及び時計に関する。
時計学では、特に機械式腕時計の場合には、最小数の指示器手段で複数のデータを表示することが望ましい多くの適用が存在する。例えばクロノグラフでは、現在時刻を表示するのに第1組の指針を使用し、クロノグラフ時間を表示するのに第2組の指針を使用するが、これらの指針は、それぞれ主文字板の上方及び通常小さい補助文字板の上方に見いだされることが知られている。これは、文字板の読み取りを妨げるというリスクを有する。したがって、ある時計では、第2組の指針は、第1組の指針の下に配置されるフライバック指針で構成され、それにより、これらは、時計が通常に機能している間隠され、クロノグラフ時間用の指針は使用されない。しかしながら、対応する時計は、2組の指針を制御する複雑な機構を必要とする。同種の問題が、日付、パワーリザーブ等の他の情報を表示するとき、発生する。
そこで、本発明は、最小数の指示器手段、特に指針を用いて、複数のデータを表示するための単純で効率的な解決策を提案することを試みる。
そのために、本発明による歯車転換機構は、請求項1及び/又は従属項に列挙された特徴によって特徴付けられ、特に、第1のフライバックハートを保持する要素を含み、この要素は、機構の歯車または伝達かなに自在に取り付けられ、且つムーブメントの第1車または第2車によって回転され、それにより第2の情報が表示され、第2フライバックハートが、前記歯車かなに取り付けられ、歯車または伝達車が、前記歯車または伝達車の周りに回転自在に取り付けられ、且つ第1予張力ばね及び第2予張力ばねによってそれぞれ第1ハート及び第2ハートにそれぞれ予張力が与えられた第1ハンマー及び第2ハンマーをそれぞれ保持し、転換車が、ギヤ車の周囲に回転可能に取り付けられ、且つ表示される第1組の情報及び第2組の情報にしたがって、それぞれ、前記ギヤ車または伝達車の位置を切換するまたは転換させるために、第1ハンマー及び第1ハートの間、及び第2ハンマーと第2ハートの間のそれぞれの接触を交互に絶つことができるように、前記第1ハンマー及び前記第2ハンマーにそれぞれ作用する第1カム及び第2カムをそれぞれ保持し、中間制御車が、前記歯車かなの周りに回転自在に設けられ、且つ前記転換車または切換車に係合し、前記中間制御車は、歯車機構または伝達機構の制御機構を介して制御された方法で回転できる制御車に取り付けられている、ことを特徴とする。
これらの措置により、単一の指針または単一の組の指針で、それぞれ、少なくとも2つの異なる組の情報を表示することが可能であり、表示手段を、本発明による機構を採用して、これらの組の情報に対応した少なくとも2つの状態の間で転換または切換することが可能である。使用者は、それゆえ、表示されている情報を読み取る間、他の指示器要素によって阻害されない。さらに、考えられた機構は、単純で効率的である。加えて、表示変更は、使用者によって望むように任意のときに達成される。
他の利点は、従属項及び以下に本発明をより詳細に記載する説明に表現された特徴から明らかになるであろう。
添付図面は、本発明の一実施形態を例として示す。
本発明を、今、概略的に示した添付図面を参照して、本発明の一実施形態を例として詳細に説明する。
クロノグラフムーブメントを示す図1を参照すると、この実施形態は、本発明による歯車転換機構の原理を詳細な方法で示すのに主として役立つことにまず気づくべきである。しかしながら、この機構は、クロノグラフへの適用に限定されず、次の記載でより詳細に説明するように、日付の表示、他の時間帯の時間の表示、パワーリザーブの表示、ダイビング時計での潜水深さの表示等の、他の時計の適用に申し分なく良好に使用することができる。
図1及び図2において、以下により詳細に説明するムーブメント内のある部分が見えるように、文字板及びクロノグラフの頂部の他の要素は示されていない。図3は、図2に示すI−I線に沿った横断面における全クロノグラフを示す。
図1乃至図3に示されるクロノグラフ、または一般に、本発明による歯車機構を含む時計は、駆動手段1と、規制手段2と、を備える。機械式時計、特に複雑時計の場合に知られ、且つ添付図面に部分的に示すように、駆動手段1は、ぜんまいばねで構成され、規制手段2は、対応する脱進機と協働するてんぷで構成される。さらにこれらの手段の代わりに、例えば電子エネルギ源及びクオーツ、または電子的及び機械的な組み合わせを用いることも全く可能である。これらの手段1,2は、本発明の部分を構成しないので、ここではより詳細に記載しない。
実際に、駆動手段1から取り出された力は、単一の組の指示器手段、好ましくは単一の組の指針を含む表示輪列3に伝達されることを記載すれば、ここでは十分である。この場合では、この力は、図3から明らかなように、まず第3車かな3.1に伝達される。前記かな3.1に取り付けられた第3車3.2は、次に、この力を本発明による転換歯車機構4に、より詳しくは、秒車かな4.1aに噛み合う秒輪列4aに伝達する。このかな4.1aは、この歯車及びかなの回転数を定めることができるように、脱進機、一般には規制手段2に連結された秒ベース車4.2aを保持する。更に、前記秒歯車かな4.1aは、また、秒指示器車3.3aに噛み合う秒ギヤ車4.6aを保持する。この歯車3.3aは、好ましくは時計のムーブメントの中央に位置する一体ペグ3.5の周りに回転するように設けられ、図示しない秒針を保持する秒筒3.4aに取り付けられる。加えて、図1乃至図3からより詳しくわかるように、分筒3.4b及び時筒3.4cが、図に示された場合では同軸上に、秒筒3.4aの周りに回転することができるように取り付けられ、これらの筒3.4b、3.4cは、各々、指示器車、即ち、分指示器車3.3b及び時指示器車3.3cと、分針及び時針をそれぞれ保持する。例えば偏心構造のような、現在の表示の任意の他の配置が可能であることは、かなり明白である。
図1乃至図3に示する表示輪列3の記載を完全にすることができるように、分指示器車3.3b及び時指示器車3.3c、または対応する指針をそれぞれ回転させるために、クロノグラフは、秒歯車機構4aに加えて、分歯車機構4b及び時歯車機構4cを含むことを指摘しなければならない。秒歯車機構4aと同様に、これらの機構4b、4cは、例えば図1及び図2に示すように、表示車及びかなの周りに横に配置され、それにより、これらの分ギヤ車4.6bまたは時ギヤ車4.6cは、上述した秒ギヤ車4.6aの秒指示器車3.3aとの噛み合いに類似して、表示車及びかなの前記分指示器車3.3b及び時指示器車3.3cと噛み合うことができる。分歯車機構4b及び時歯車機構4c、より詳しくは、分の歯車かな4.1b及び時の歯車かな4.1cにそれぞれ必要な駆動に関しては、専門家に知られた任意の方法で実現することができ、これは従来の時計メーカの技術の部分を構成することは、指摘されるべきである。
図1乃至図4に示すクロノグラフに含まれる3つの歯車機構4a、4b、4cは、実際には、ほとんど同一の構造を有するが、この装置が、3つのユニットを有する本発明による歯車機構4を含むという事実は、単に手軽な適用の問題である。例えば、秒歯車機構及び分歯車機構を有するだけであっても等しく良好である。次の説明でより明白になるように、ある他の適用では、1つのそのような機構のみで十分である。このため、次に、そのような歯車機構4の詳細な構造を、図1乃至図3に示される時歯車機構4cによって与えられる例として説明する。以下において、秒、分、または時車またはかなのいずれが考慮されているかを示す下付文字a、b、c及び詳細名称は、少なくとも歯車機構について論ずるときは、今述べた理由により、与えられない。
この場合、本適用では、導入部で述べたただ1つの組の指示器手段が、表示車及びかなの秒筒3.4a、分筒3.4b、及び時筒3.4cによって保持される、秒針、分針、時針の3つの指針によって形成されることは、記載が残されている。以下において、この組が、例えば単一の指針、または表示ディスクのような異なるタイプの指示器手段のみで構成されても等しく良好であることは、より明らかになるであろう。
本発明による歯車機構4の構造を詳細に記載するために、今、特に一連の図6乃至図9を参照する。そのような機構4は、まず、機構の回転軸線を形成し、例えば秒歯車機構の例では脱進機と協働する前記ベース車4.2を保持する歯車かな4.1を含むことは、上に既に述べた。通常、歯車かな4.1は、次に、この書類で以下にさらに述べる特定の適用を除いて、ある単位の現在時刻、例えば秒、分、または時に関する情報が、表示輪列3に伝達される方法で、何とかして、時計のムーブメントの駆動手段1及び規制手段2によって駆動される。
図に示されるクロノグラフの適用では、結合手段が、ベース車4.1の上に取り付けられ、これらの手段は、一方で歯車かな4.1の周りに回転自在に取り付けられたクラッチディスク4.3を含み、他方でかな4.1を取り囲み、摩擦ばね4.4を圧縮する一体調節リング4.5を含み、摩擦ばね4.4は、このリング4.5と前記クラッチディスク4.3の間でかな4.1の軸線方向に配置される。このディスク4.3は、通常、軸方向に移動することができないので、摩擦ばね4.4を介して実現される摩擦結合によって、回転する歯車かな4.1の回転に従う。続いて、図5においてより具体的には、クラッチディスク4.3は、反対に、また、例えばクラッチディスク4.3を包囲し、閉じたときにディスク4.3の周囲にある外溝と協働するクランプを採用して、全ての回転に対してロックされてもよい。この例では、かな4.1は、ディスク4.3が停止しても回転し続ける。前記クランプの制御機構を、以下において他のところで記載する。
また、クラッチディスク4.3は、その上側において、ゼロリセットハート4.3.2と、本適用ではクロノグラフ時間のハートとして役立ち、上に既に述べた前記ギヤ車4.6の下側に位置する第1のフライバックハート4.3.1を保持することに気づくべきである。これら2つのハートは、例えばピンを採用して、ハートがクラッチディスク4.3と一緒に回転する方法で、ディスク4.3に取り付けられている。さらに、本適用において現時刻のハートとして役立つ第2フライバックハート4.1.1が、ギヤ車4.6の上側に位置する。第2フライバックハート4.1.1は、歯車かな4.1に取り付けられ、したがって、上述のクランプを採用して連結を解除することができる第1フライバックハート4.3.1とは反対に、歯車かな4.1の回転に常に従う。
さらに、前記結合手段の上方で、且つ第1のフライバックハート4.3.1と第2のフライバックハート4.1.1の間には、ギヤ車及びかなが設けられ、該ギヤ車及びかなは、より具体的には、図に示されるようにクロノグラフの適用では、指示器歯車3.3の1つに係合する前記ギヤ車4.6を含む。このギヤ車4.6は、また、歯車かな4.1の周りに回転自在に取り付けられ、その下側及び上側に、第1ハンマー4.6.1及び第2ハンマー4.6.2をそれぞれ保持する。これらのハンマーは、ギヤ車4.6上で枢動し、第1のフライバックハート4.3.1及び第2のフライバックハート4.1.1のための触覚器としてそれぞれ役立つ。この構成を、図8の断面図及び図9の平面図に示し、ここで、ギヤ車4.6を、第2のフライバックハート4.1.1と、ギヤ歯車4.6に取り付けられた第2予張力ばね4.6.4によってハート4.1.1に対して予張力が与えられた第2のハンマー4.6.2と共に示す。第1ハンマー4.6.1は、第1予張力ばね4.6.3によって、第1フライバックハート4.3.1に対して同様の方法で予め張力が与えられている。
この方法で、転換機構が、任意の1回において1つのハンマーのみが、ハート4.3.1,4.1.1の1つと接触するのを保証することができるように、ギヤ車4.6に設けられる。この転換機構は、ギヤ車4.6の周囲に見いだされる回転軸線の周りに回転することができるように設けられたシフト車4.7を含み、この軸線は、歯車かな4.1に平行である。転換車4.7は、ギヤ車4.6の下側及び上側にそれぞれ設けられる、上述の第1ハンマー4.6.1及び第2ハンマー4.6.2と同じ各面に見いだされる第1のカム4.7.1及び第2のカム4.7.2を含む。他の変形形態を無視すると、これらの2つのカム4.7.1,4.7.2は、本質的に、直線ロッドの形状であり、転換車4.7の中央に固定され、互いに直角をなし、それにより、転換車4.7の任意の所与の位置において、カム4.7.1,4.7.2の一方の一端のみが、ハンマー4.6.1,4.6.2の一方を押す、例えば第1カム4.7.1が第1ハンマー4.6.1を押す。カム4.7.1は、次いで、予張力ばね4.6.3.の作用に抗して、第1ハンマー4.6.1を、本適用ではクロノグラフ時間のハートと考えられる第1フライバックハート4.3.1から分離し、第カム4.7.2は、第2ハンマー4.6.2.に対して作動せず、予張力ばね4.6.2の作用の下で、ここでは現在時刻のハートとして役立つ第2フライバックハート4.1.1と接触したままである。この構成を、図9に示す。転換車4.7の90°の角度にわたる回転は、一方で、第1カム4.7.1がもはや第1ハンマー4.6.1を押さず、このため、次に、第1フライバックハート4.3.1に対して予張力ばね4.6.3によって予め張力が与えられ、他方で、第2カム4.7.2の一端が、第2ハンマー4.6.2を押し、かくして第2フライバックハート4.6.2との接触を絶つことを引き起こす。90°にわたる他の回転は、今回は、第1カム4.7.1の他端が、第1ハンマー4.6.1を押す等の、先の配置を再生産する。
この転換車4.7を、直角に固定された2つのカム4.7.1,4.7.2で制御することを可能にするために、本発明による転換歯車機構は、また、ギヤ車4.6の上側に、歯車かな4.1の周りに回転自在に設けられた制御スタッド4.8に取り付けられた中間制御車4.9を含む。中間制御車4.9は転換車4.7に係合し、転換車4.7を回転させることができる。加えて、制御車4.10が、制御スタッド4.8に取り付けられ、説明において更に以下に記載される制御機構を介して、制御車4.10及び中間制御車4.9によって形成される二重車が、両方とも制御スタッド4.8に取り付けられ、ギヤ車4.6に対する位置を変更してハート4.3.1,4.1.1をそれぞれ押すハンマー4.6.1,4.6.2を切り換えることができるように、転換車4.7を動かすのを可能にする。ちなみに、この転換車4.7の相対位置は、弾性ロック要素または、例えば受けに取り付けられた制御車4.10を押すジャンパーばねや、さらにはギヤ車に取り付けられ転換車4.7を押すジャンパーばねのような、任意の他の適切な手段によって、任意の意図しない回転に対して保護される。
歯車機構の構造の上記の説明は、作用の理解を容易にする。図に示された適用では、歯車かなは、実際には、時計のムーブメントによって常に駆動され、その回転は、第2ハンマー4.6.2が、現在時刻のハートである第2ハート4.1.1に接触するとき、ギヤ車4.6を介して指示器歯車3.3に伝達され、第1ハンマー4.6.1と第1ハート4.3.1の間には接触が存在しない。かくして、現在時刻が、唯一の組の指針によって表示される。もし転換車4.7の位置が、90°にわたる回転によって変わると、次いで第2ハンマー4.6.2と第2ハート4.1.1の間の接触が断たれ、予張力ばね4.6.3の作用の下で、第1ハンマー4.6.1がクロノグラフ時間のハートである第1フライバックハート4.3.1に打ち当たる。次いで、ギヤ車は、ハンマー4.6.1がハート4.3.1上で、クロノグラフ時間に対応する安定位置を見つけるまで回転する。そして、同じ作用が、秒、分、及び時の3つの歯車及びかな4a,4b,4cで同時に達成されるので、単一の組の指針が、クロノグラフ時間を表示する。制御車4.10または転換車4.7の位置をそれぞれ変更することにより、使用者は、1つ且つ唯一の組の指針によって、何の情報を文字板に表示させるか、任意の時に選択することができる。
クロノグラフにおける本発明による歯車機構4の特定の適用は、いくつかの結果を有することを、ここに追加しなければならない。一方で、そのようなクロノグラフは、クロノグラフ時間の秒、分、及び時を表示することができるように、3つのそのような機構を含み、これらの3つの機構は、既に上述したように、表示車及びかなの周りに横に位置し、かくして、各ギヤ車4a,4b,4cと対応する指示器歯車3.3a、3.3b、3.3cとの容易な噛み合いを許す。他方で、各個別の機構の配置を考慮すると、具体的にその適用に適合された構造は、第1フライバックハート、即ち結合手段を含む部分に見いだされる。実際に、クロノグラフ時間は、現在時刻とは異なる量であるが、現在時刻に対して単にオフセットしているだけなので、クロノグラフ時間を示す結合手段を別個に駆動する必要はない。それゆえ、それらを、上述のように、摩擦クラッチを採用して、現在時刻を示す歯車かなに結合してもよい。最後に、クロノグラフ時間を示すための第1フライバックハートから離れて、結合手段は、他のハート、即ちゼロリセットハート4.3.2を含む。これは、対応するゼロリセットハンマー4.3.3が、例えばクロノグラフフレームに取り付けられ解放されると、対応する指針が12時位置にリセットされるまでクラッチディスク4.3を回転させることができるように、前記ハート4.3.2の周囲に打ち当たる方法で、クラッチディスク4.3上に位置する。この場合には、クラッチディスク4.3の回転を含む上述の全ての動作において、このディスクを取り囲む前記クランプが、ディスクを解放するために同時に開くことは明白であり、これは、クロノグラフの制御機構の場合において更に説明される。
特定の適用から図に示すクロノグラフに抽象するとき、一般に本発明による歯車機構の転換は、各々表示される量を示す要素に取り付けられた2つのハート4.3.1,4.1.1と、ギヤ車4.6に取り付けられ、それらのうちの1つが表示するべき情報のハートを感知する2つの対応するハンマー4.6.1,4.6.2を採用して、転換車4.7及び2つの対応するカム4.7.1,4.7.1を介して実現されることも、明白である。そして、本発明による機構を採用して、対応するハートを保持する要素を、所望の情報を示す歯車及びかなに連結することによって、あたかもそれが通常時計内において利用可能な全ての情報であるかのように表示することが可能である。もし、例えば、表示すべきものが日付または現在時刻であれば、クラッチディスク4.3を、歯車かな4.1の周りに回転自在に取り付けられたカレンダー車と交換し、カレンダー車及びかなによって既知の方法で駆動する。ゼロリセットハートは、明らかにこの適用には不要であるので、このカレンダー車に取り付けられた単一のハートは、次いで、日付を示し、もし対応するハンマーがこのハートを感知することができるように転換したら、ギヤ車4.6は、日付を表示するために、対応する表示歯車をそれに取り付けられた指針に適した位置に戻す。それゆえ、専門家には、この原理を、単一の指針もしくは単一の組の指針で、または表示ディスクのような他の指示器手段のいずれかで、いずれの組情報を、選ばれたように表示するために、多くの他の適用に適用することができることは、明白であろう。言及される更なる例は、他の時間帯における時間、恒星時、月相、さらには潜水深さの表示である。最後の例では、この情報に対応するハートを保持する要素または歯車は、次いで、時計の専門家に知られた方法で、例えば深さ検知器によって駆動される。これらの組の情報の様々な組み合わせは、転換車4.7のギヤ車4.6に対する位置に応じて、例えば日付または潜水深さのいずれかの表示等、必ずしも単一の組の指針またはさらには単一の指針によって現在時刻の表示をむ必要がないと考えられる。時計の文字板は、対応する方法で配置されることは、明白であろう。
ギヤ車4.6の近くに2つ以上のフライバックハートを設けることを考えることが等しく良好であることに言及することが最後に残されており、これは、対応する予張力ばねを有する1つ以上のハンマーを備え、転換車4.7が1つ以上のカムを備え、そして、3つのカムが、2つのカムの場合のように180°に分離される代わりに、120°に分離されている。全体は、上述と同じ原理に従って機能するが、上述の2つのハンマーまたはフライバックハートの2つの面と比べて、追加の動作面を含む。この場合には、追加のフライバックハートは、歯車かなの周りに回転自在に取り付けられた他の要素に取り付けられ、この要素は、表示される追加情報を示す歯車及びかなに連結されている。
図に示す特定の適用にもう一度戻って、クロノグラフの制御機構を、図10及び図5を特に参照して以下においてより詳細に記載する。
図に示したクロノグラフを組み込む時計は、好ましくは、2つのプッシュ部品6,7と、一体の第3のプッシュ部品8を有する竜頭と、を有する。これらの要素は、従来の方式で時計のケース内に取り付けられ、図では現れていないが、図10は、反対に、これらのプッシュ部品によって作動する要素を示す。
クロノグラフの第1のまたは開始・停止ボタン6は、取り囲まれる4つのピンによって案内されながら、まず、ムーブメントの中心に向かって軸方向に移動可能な開始・停止修正器6.1に作動する。修正器6.1が内方に移動すると、修正器6.1は、図示しないピンの周りに枢動する第1レバー6.2を揺動させ、クロノグラフから外方に指し示す第1レバー6.2の端が、修正器6.1の三角形のノッチに係合する。第1レバー6.2は、また、第1レバー6.2及び開始・停止修正器6.1、または開始・停止ボタン6全体を、手動作動後に外方に押すことができるように、対応する予張力ばね6.4によって予め張力が与えられた第2レバー6.3に係合するピンを保持する。第1レバー6.2のこの端が、ナベット6.5の横方向ノッチ6.5.2に位置する第1面と協働するので、クロノグラフの内方に向いた第1レバー6.2の端を介して、そのような第1作動が、回転中心6.5.1を中心とする、ナベット6.5の時計周りの回転を作る。ナベット6.5は、次いで、ナベット6.5に形成された2つの位置決めノッチのうちの1つと協働するナベットのジャンパーばね6.6の助けを借りて、(図示しない)この位置を指し示し、他方の位置決めノッチは、ナベットの前記ジャンパーばね6.6と協働して図10に示す初期位置において、ナベットを割り出す。ナベット6.5の時計回りの回転は、以下に「オクトパス」6.7と称され、クロノグラフの表示車及びかなの軸線の周りに枢動するレバーの反時計回りの回転を生じる。実際に、このオクトパス6.7は、ナベット6.5に設けられたピン6.5.3によって作動する傾斜面6.7.1を含み、オクトパスは、オクトパスのばねアーム6.7.2によって、このピン6.5.3に対して予張力が与えられている。クロノグラフの停止位置である図10に示す初期位置では、オクトパス6.7は、次に、ナベット6.5のピン6.5.3に押され、オクトパス6.7の傾斜面6.7.1上のピン6.5.3の作用を介したナベットの時計回りの回転は、オクトパス6.7の反時計回りの回転を生じ、オクトパスは、次いで、クロノグラフの開始位置である第2の安定位置をとる。これらの位置の名称は、オクトパス6.7が他の3つのアーム6.7.3,6.7.4,6.7.5を有する範囲において根拠があり、これらの各々は、既に上で述べたクランプ6.8上に位置するピン6.8.2と係合し、3つのクランプ6.8a、6.8b、6.8cの各々は、秒歯車機構4a、分歯車機構4b、及び時歯車機構4cの対応するクラッチディスク4.3を、クランプが閉状態にあるときロックすることができ、クランプが開状態にあるとき解放することができる。図5は、各クランプ6.8が、実際に前後にスライドしてもよく、クランプ6.8は、クロノグラフフレームに取り付けられた2つのピンによって案内され、クランプ6.8の中央アーム6.8.1で保持するガイドを移動させることを、より詳細に示す。上述のように、クロノグラフの停止位置においては、各クランプ6.8は、かくして、対応するクラッチディスク4.3に対して前方位置にあり、このディスク4.3を取り囲むクランプ6.8の前端6.8.3は、クロノグラフフレームに位置決めされたピン6.8.5と協働する後方ばね端6.8.4の助けを借りて、締め付けられる。クロノグラフの前記開始位置では、オクトパスは、反時計回りに回った位置にあり、アーム6.7.3、6.7.4、6.7.5は、それゆえ、各クランプ6.8を、対応するクラッチディスク4.3に対して後方位置に位置させ、クランプは、この場合には開いている。クラッチディスク4.3の摩擦クラッチは、次いで、このディスクを動かすことができ、クロノグラフは、クロノグラフ時間をカウントし始める。クロノグラフの内方に向かって指し示す第1レバー6.2の前記端の作用を介して、ナベット6.5の横ノッチ6.5.2に位置する第2面上で、第1プッシュ部品6の第2押圧が、ついに、ナベット6.5の、回転中心6.5.1周りの反時計回りの回転、またはこの方向におけるばねアーム6.7.2の作用により、オクトパス6.7の時計回りの回転を生じさせる。各クランプ6.8は、次いで、前方位置に戻り、クラッチディスクは、もう一度ロックされ、クロノグラフがクロノグラフ時間を測定するのを停止させる。
クロノグラフの第2のまたはゼロリセットボタン7が、ムーブメントの中央に向かって軸方向に転置するゼロリセット修正器7.1に作動する。クロノグラフの内方に向かって指し示す端では、ゼロリセット修正器7.1は、オクトパス6.7の第5アーム6.7.6の対応する傾斜面と協働する傾斜面を有し、それにより、反時計回りに回転される。第2プッシュ部品7を押すことにより、クラッチディスク4.3は、次いで、前述のように解放されるが、今回は、この作用は、第2プッシュ部品7によって開始される。プッシュ部品7が解放されるやいなや、オクトパスは、初期位置に戻り、ディスク4.3は、再びロックされる。クロノグラフから外方に指し示す端では、前記ゼロリセット修正器7.1は、クロノグラフの受けに取り付けられたねじの周りに枢動する修正器レバー7.2の一端に形成された開口に係合するピン7.1.1を保持する。この修正器レバー7.2の他端は、通常、即ち第2プッシュ部品7が手動で押されない限り、ゼロリセットリング7.3のロックノッチ7.3.1で係合するピン7.2.1を保持し、これは、このリングを全ての反時計回りの回転に対してロックする、即ち、このリング7.3に位置決めされる対応するピンを押す予張力ばね7.4の助けを借りて予張力が与えられる方向にロックする方法で行われる。第2ゼロリセットボタン7が押されると、ゼロリセットリングは、前記ピン7.2.1のロックノッチ7.3.1からの解除によって解放され、所定角度にわたる反時計回りの回転を生じる予張力ばね7.4によって駆動される。このゼロリセットリング7.3は、内周に、各々が1つのゼロリセットハンマー7.5に対向することができるように配置された3つの制御ノッチ7.3.2を更に含む。各ゼロリセットハンマー7.5a、7.5b、7.5cは、クロノグラフの受け上で枢動し、記載中、先に述べた対応するゼロリセットハート4.3.2a、4.3.2b、4.3.2cと同一の動作面内に位置する。同様に、各ハンマー7.5は、各ハンマーに取り付けられた対応するピンを押す予張力ばね7.6の助けを借りて、対応するゼロリセットハート4.3.2に対して予張力が与えられる。しかしながら、各ハンマー7.5に設けられたエキセントリック7.5.1がリング7.3の内周に接触し、動作を阻止するので、ハンマー7.5は、ゼロリセットリング7.3が初期位置にある限り、即ち、第2プッシュ部品が押されない限り、対応するゼロリセットハート4.3.2と接触しない場合がある。第2プッシュ部品7の押圧後、ゼロリセットリング7.3が、反時計回りに回転されると、エキセントリック7.5.1は、リング7.3上の前記制御ノッチ7.3.2に対向して位置しているので、エキセントリック7.5.1が解放され、ハンマーは、対応するゼロリセットハート4.3.2を、指針の12時位置に対応する安定位置に回転させることができるように、対応するゼロリセットハート4.3.2の周囲に打ち当たる。このゼロリセット動作は、ゼロリセットハート4.3.2を保持するクラッチディスク4.3が、前述のように同時に解放されるので、可能である。エキセントリック7.5.1は、各ハンマーの解放時を調整するために対応して回転されることができる。しかしながら、ゼロリセットリング7.3は、また、内周において、第2プッシュ部品7が押されるとリングを初期位置に戻すために、戻りレバー7.7が係合する戻りノッチ7.3.3を含むことに、気づくべきである。戻りレバー7.7は、ナベット6.5上に設けられ、第2ゼロリセットボタン7の押圧後、このリングが回転位置にあるとき、リング7.3の戻りノッチ7.3.3と接触し、クロノグラフの第1のまたは開始・停止ボタンが前述のように開始機能として押され、前記ナベット6.5は、次いで、時計回り方向に駆動され、結果として、戻りレバーが、ゼロリセットリングを予張力ばね7.4の作用に抗して、初期位置に戻すことは、図10から明白である。2つのプッシュ部品6,7は、次いで、クロノグラフの既知の機能が制御されるのを可能にする。
最後に、以下に、図2及び図11を参照して、歯車機構の制御機構及び操作モードを示す機構をそれぞれ記載することが残されている。
歯車機構を転換することができる制御機構は、本発明による転換歯車機構に組み込まれた転換機構と、より具体的には、前述の転換歯車4.7または制御車4.10と協働する。そのような機構を備えた時計は、通常、図示しないが、巻き上げ及び指示器手段の設定のような従来の機能を達成するために、巻き上げステムと結合した竜頭を含む。加えて、第3のまたは転換ボタン8が、好ましくは、前記巻き上げステムに同軸に設けられており、これは、明らかに別のところに配置することもできる。この第3のプッシュ部品8は、転換要素8.1に連結し、該転換要素8.1は、軸方向に移動することができ、そして作動端で作動ピン8.2.1を保持するシフトレバー8.2が、これらの2つの部品を通るピンを介して枢動することができる。第3プッシュ部品8が手動で作動されると、次に、このピン8.2.1が、第1制御リング8.3の周囲に位置する作動ノッチ8.3.1に形成された傾斜面を、このリングが前記傾斜面の長さに対応する角度にわたって反時計回りに回転する方法で、つかむ。第1リング8.3は、例えば図2に示すように、好ましくは第1制御リング8.3の下に配置される第2制御リング8.4のアーム8.4.1に取り付けられたピン8.4.2を押す、本質的にZ形状のばね8.3.3を有するアーム8.3.2を更に含む。第1制御リング8.3の回転を介して、第3プッシュ部品8を手動で押すと、また、第2制御リング8.4の反時計回りの回転を生じるが、このリングは、クロノグラフの受けに取り付けられた制限エキセントリック8.5によってその回転が制限され、第2リング8.4の前記アーム8.4.1の前面に打ち当たる。加えて、この第2リングは、協働する1つのギヤ車及びかな4a、4b、4cに対向することができるように各々が位置する3つの爪8.4.3a、8.4.3b、8.4.3cを含む。実際に、各爪8.4.3は、対応するギヤ車及びかなの制御車4.10と同じ動作面内に位置し、例えば第1制御リング8.3の一体部分であってもよい予張力制御ばね8.3.4によってこの歯車4.10に対して予張力が与えられている。しかしながら、第1制御リング8.3は、爪が歯車4.10を押すのを防止することができるように、各々が1つのノッチ内で、端部において、(反時計回りに見て)各爪8.4.3の後ろに位置する、通常契合された3つの保持ばね8.3.5を含むので、任意の爪8.4.3は、第3プッシュ部品8が押されない限り、対応する歯車4.10を押さない。前述のように、第3プッシュ部品8を手動で押すと、第1制御リング8.3及び第2制御リング8.4の反時計回りの回転を生じ、第3プッシュ部品に働く手動力が十分なとき、第2リング8.4の移動は、前記制限エキセントリック8.5によって制限され、第1リング8.3の回転は、アーム8.3.2のばね8.3.3が、第2制御リング8.4のアーム8.4.1に取り付けられたピン8.4.2を押すことによって完全に圧縮されるまで続く。第1リング8.3の第2リング8.4に対する反時計回りの回転により、保持ばね8.3.5は、爪8.4.3を解放し、それにより予張力制御ばね8.3.4の作用の下で、対応する歯車4.10を押す。この作用は、第3プッシュ部品8に働く手動力が、第1リング8.3で前記ばね8.3.3を圧縮するのに十分大きいときにだけ作られ、それにより、2つのリング8.3,8.4の相対的な回転が作られ、かくして、使用者がプッシュ部品を正しく押さないときには、何の動作も行われない、「全てか無か」の機能を実現する。爪8.4.3が対応する歯車4.10を押し、リングが完全に反時計回りに移動すると、プッシュ部品8に働く手動力が解放されるやいなや、第2ディスク8.4上に位置する戻りピン8.4.4.を時計回りに押す戻りばね8.6が、2つのディスクを初期位置に導く。今回対応する制御車4.10に係合する爪8.4.3の各々は、同時に、この歯車を回転させ、かくして、中間制御車4.9を介して、カム4.7.1,4.7.2の位置を切り換えることができるように、90°の角度にわたって対応する転換車4.7を回転させることができる。この制御機構は、かくして、本発明による歯車機構を転換または切換するのを可能にする。各爪8.4.3は、例えば2つのリング8.3,8.4の下に位置した受けに設けられたへこみ内に入る対応するピンを有するエキセントリック8.3.4.1を更に含むことは、追加されなければならない。このへこみは、2つのリング8.3,8.4が戻り移動の端にあるとき、爪8.3.4を、保持ばね8.3.5によって再び係合する初期位置、即ち、制御車4.10との接触がもう1度絶たれる初期位置に案内するような形状を有する。
本発明による歯車機構のために上述したそのような制御機構の配置が、図に示すようなクロノグラフの適用に特に適していることは、明白である。前述のような他の適用においては、反対に、2つの爪や、さらにはリングを必ずしも設ける必要はなく、もし単一の爪だけが動作しなければならないのであれば、結局、レバーまたは任意の他の適切な要素と交換することができる。実際にこの制御機構を、少なくとも一つの歯車の所定角度にわたる制御された回転を達成することが必要な、全ての適用に使用することができ、この回転は、好ましくは、手動源又は自動源を有する駆動力が、所定値を越えたときのみに行われ、それにより「全てか無か」と称される機能が提供される。それゆえ、一方で回転を実現する部品、即ち爪及び対応する部品と、他方で「全てか無か」の機能を実現する部品、即ち主として保持要素カンのばねを保持する要素の特定の配置は、主として意図された適用に依存する。本発明に適合した制御機構のそのような他の改造は、専門家のノウハウの範囲内でいずれのものであってもよく、ここで詳細に述べる必要がない。
今、図11を参照すると、歯車機構の操作モードを示す機構を含む装置がより詳細に示されている。実際には、第1制御リング8.3は、また、リング8.3の長手方向凹部に位置するはりばね8.3.6を含み、この凹部は、リングの内方に向かって対向する開口面を有する。凹部の開口の各側には、リング8.3に横方向側面が形成されており、これらの横側面は、好ましくは、わずかに丸く、その曲率は、はりばね8.3.6が横方向に揺動することができ、その動きを案内することができるように、横方向凹部を作れるようになっている。開口に向かう前方部分では、制御リング8.3に形成された長手方向凹部は、また、好ましくは、内壁を介してはりばね8.3.6の横方向移動を制限するようになっている形状を含み、可能な結果として、この横方向凹部は、本質的にキー孔の形状を呈する。はりばね8.3.6は、この凹部に取られる弾性アームを形成する第1部分を含み、この第1部分の各々は、リング8.3の長手方向凹部の閉側の底部に取り付けられ、長手方向軸線は、本質的にこの凹部の長手方向軸線と平行である。好ましくは、この弾性アーム、またははりばね8.3.6の全ては、前記リング8.3に一体的に形成されてもよい。加えて、はりばね8.3.6は、前記弾性アームの他端に一体的に形成され、またはこれに取り付けられた転換はりを形成する第2部分を含む。この第2部分は、一方で、前記長手方向凹部の横側面と同じ高さで、本質的に三角形で、各々が、例えば丸まった形状の、前記横側面に対応する形状の後方部分を有する2つの横ウィングを含み、かくして、はりばね8.3.6は、前述の弾性アームによって可能な横方向移動をすることができ、リング8.3上に位置する横側面によって案内されることができる。他方で、はりばね8.3.6の第2部分は、その自由端に、好ましくは、丸まった、クロノグラフの受け上で枢動する指示器レバー8.7に回転軸線に対して同軸上に取り付けられた、本質的に三角形のアーム8.7.1上に配置された傾斜面のいずれかと協働する点を含む。一方で、三角形アーム8.7は、点が本質的にはりばね8.3.6の長手方向軸線上に見つかるように方向付けられる。他方で、三角形アーム8.7.1は、本質的に、指示器レバー8.7の長手方向軸線に対して直角に方向付けられ、それにより、三角形アーム8.7.1の各側のこのレバーは、対応する傾斜面に垂直な平面を形成し、前記傾斜面の1つによってわずかに横方向に変形され、長手方向軸線の方向に前方移動を行うとき、はりばね8.3.6がこれを押す。このレバー8.7は、他端に、回転することができるようにクロノグラフの受けに取り付けられ、対応する時計の文字板に歯車機構が現在どのモードで動作しているかを示す、即ち、どのフライバックハート4.3.1,4.1.1が、ギヤ車4.6に配置されたハンマー4.6.1,4.6.2によって感知されているかを示し、かくしてどの情報が単一の組の指示器手段によって現在表示されているかを示す指針または他の指示器手段を保持する第2歯付部分8.9と係合する第1歯付部分8.7.2を含む。
この指示器機構の機構は、前述の構造を考慮すれば容易に理解できる。実際に、指示器レバー8.7及び第2歯付部分8.9またはこの要素に取り付けられた指針が、単一の組の指示器手段によって第1の情報の表示に対応する第1安定位置にあるとき、指示器レバー8.7は、その1つがレバー8.7に取り付けられたピンを受け入れる2つのノッチを有する指示器ジャンパーばね8.8によって意図しない移動に対して保護される。第3プッシュ部品8を押すとき、第1制御リング8.3が回転し、はりばね8.3.6が前記三角形アーム8.3に向かって前方に押され、点が、指示器レバー8.7の三角形アーム8.7.1の第1傾斜面に接触するようになり、それにより、この傾斜面が、はりばね8.3.6の軸方向前方移動を、三角形アーム8.7.1の一側面に向かって横方向にそらす。かくして、はりばね8.3.6は、指示器レバー8.7を、プッシュ部品8に働く手動力が十分なとき、単一の組の指示器手段による第2情報を表示するのに対応する第2安定位置に押し、これはなぜなら、三角形アーム8.7.1の各傾斜面の端には、対応する傾斜面に垂直な前記面の1つが存在し、ここで、はりばね8.3.6は、このはりばねを保持するリング8.3の移動によって引き起こされる前方移動の端で接触するからである。指示器レバー8.7は、次いで、指針、または歯車機構の操作モードを示すのに役立つ他の手段を含む第2歯付部分8.9を回転に従わせる。指示器レバー8.7または前記指示器手段は、指示器ジャンパーばね8.8によって再び第2位置で保護され、レバー8.7に取り付けられたピンは、今、このジャンパーばね8.8内にある2つのノッチの他方内に位置する。指示器レバー8.7は、今、第1位置からこの位置に旋回したので、第3プッシュ部品8の新しい押圧が、はりばね8.3.6が、指示器レバー8.7の三角形アーム8.7.1の第2傾斜面によって案内され、したがって、このレバーを第1位置に戻す等を除いて、今、同じ作用を作り出す。実際に、指示器レバー8.7の2つの安定位置のうちの所定位置において、三角形アーム8.7.1の点は、点を、三角形アーム8.7.1の傾斜面上で前記ばねの自由端において案内することができ、指示器レバー8.7を他の安定位置に押すことができるように、静止位置におけるはりばね8.3.6の長手方向軸線に対してわずかに横方向にずれている。指示器機構は、それゆえ、常に、歯車機構が実際に動作するモード、または単一の組の指示器手段によってどの情報が現在表示されているかを示す。
この場合、上述の適用、即ち、歯車機構の機能のモードの表示から離れて、この装置を、他の適用に使用してもよいことは、明白である。実際に、ここでは、2つの安定位置が利用可能な必要がある任意の適用に使用することができる、双安定交換子を使用した一般的な方法で行わなければならない。他の適用では、レバー8.7の自由端を、実際には、2つの状態の間で直接的にまたは間接的に切換するまたは転換することができる任意の他の要素と協働するのに使用してもよいので、かくして、第2部分8.9が必ずしも指針を有していなくてもよく、さらには、2つの部分を必ずしも有していなくてもよい。また、リング8.3は、結局例えばレバー、アーム、ラック、または、この場合では、例えばプッシュ部品や、時計学の場合の専門家に知られた任意の他の制御手段によって駆動される要素に設けられるはりばねの軸方向移動を作りやすい任意の他の要素に置き換えてもよい。そのような転換手段の主要素、特にはりばね8.3.6を有する要素や、三角形アームを有するレバー8.7の特定の配置は、例えば、はりばね8.3.6の点の代わりに、三角形アーム8.7.1の点を丸めることにより、等しく良好に改造できる。本発明のために適合された制御手段における他のそのような改造は、また、専門家のノウハウの範囲内であり、そのため、ここでは詳細に示さない。
本発明による装置の上の記載に関して、専門家は、この装置の利点、及び、特に、単一の指針または単一の組の指針で、少なくとも2つの異なる組の情報を表示することができ、指針は、本発明による歯車機構の助けを借りて、これらの組の情報に対応する少なくとも2つの状態の間で転換または切換可能であるという事実を理解するであろう。使用者は、かくして、表示された情報を読み取るとき、他の指示器要素によって阻害されない。加えて、機構の操作モードのための指示器手段は、どの情報が時計の文字板に表示されているかを使用者に表示する。さらに、考えられた機構を、単純で効率的であり、特に、上により詳細に記載したもののような時計における多くの適用に置き換えてもよい。また、歯車機構の操作モードの切換及び時計の文字板の表示における対応する変化を、使用者がそうしたいと思う任意のときに実現することができ、かくして装置は、使用の際に大きな柔軟性を発揮する。
本発明による歯車転換または伝達切換機構を含むクロノグラフムーブメントの斜視図であり、文字板及び他の要素が、以下により詳細に説明するムーブメントのある部分が見えるように、省略されている。 図1に示されたクロノグラフの平面図であり、本発明による歯車転換機構に組み込まれた転換機構と協働する制御機構を同時に示すことができる。 図2のI−I線に沿った横断面図である。 秒車及びかなの歯車機構を特に示すこの部分の拡大斜視図である。 秒車及びかなの前記歯車機構の平面図である。 クロノグラフムーブメントの他の構成部品から隔離された時車及びかなの歯車機構の斜視図である。 図6の機構の平面図である。 図7のII−II線に沿った、前記機構の横断面図である。 本発明による歯車機構を組み込んだ転換機構のある部分をより詳細に示す平面図である。 クロノグラフの制御機構を示すために、ある受け、歯車、及び他の要素が省略された、クロノグラフの平面図である。 歯車機構の操作モードを示すのに使用される機構をより正確に示す、図2の詳細の平面図である。

Claims (21)

  1. 時計のムーブメントに組み込まれるようになっており、前記ムーブメントの第1車によって回転される歯車かな(4.1)を含み、それにより、第1の組の情報を表示する歯車転換機構または伝達切換機構であって、
    第1フライバックハート(4.3.1)を保持する要素(4.3)が、前記歯車かな(4.1)に自由に取り付けられ、且つ前記ムーブメントの前記第1車または第2車によって回転され、それにより第2の組の情報を表示し、
    第2フライバックハート(4.1.1)が、前記歯車かな(4.1)に取り付けられ、ギヤ車(4.6)が、前記歯車かな(4.1)の周りに回転自在に設けられ、且つ第1予張力ばね(4.6.3)及び第2予張力ばね(4.6.4)によってそれぞれ第1ハート(4.3.1)及び第2ハート(4.1.1)にそれぞれ予張力が与えられた第1ハンマー(4.6.1)及び第2ハンマー(4.6.2)をそれぞれ保持し、転換車(4.7)が、ギヤ車(4.6)の周囲に回転可能に取り付けられ、且つ表示される第1組の情報及び第2組の情報にしたがって、それぞれ、前記ギヤ車(4.6)の位置を転換させるために、第1ハンマー(4.6.1)及び第1ハート(4.3.1)の間、及び第2ハンマー(4.6.2)と第2ハート(4.1.1)の間のそれぞれの接触を交互に絶つことができるように、前記第1ハンマー(4.6.1)及び前記第2ハンマー(4.6.2)にそれぞれ作用する第1カム(4.7.1)及び第2カム(4.7.2)をそれぞれ保持し、中間制御車(4.9)が、前記歯車かな(4.1)の周りに回転自在に設けられ、且つ前記転換車(4.10)に係合し、前記中間制御車(4.9)は、歯車機構(4)の制御機構(8)を介して制御された方法で回転できる制御車(4.10)に取り付けられている、
    ことを特徴とする歯車転換または伝達切換機構(4)。
  2. 前記ギヤ車(4.6)は、第1ハート(4.3.1)と第2ハート(4.1.1)の間に軸方向に位置し、第1ハンマー(4.6.1)及び第2ハンマー(4.6.2)は、ギヤ車(4.6)の下側及び上側にそれぞれ配置されている、
    請求項1に記載の機構。
  3. 第1ハート(4.3.1)及び第2ハート(4.1.1)は、前記ギヤ車(4.6)の同じ側に軸方向に位置し、第1ハンマー(4.6.1)及び第2ハンマー(4.6.2)は、ギヤ車(4.6)の該側に配置されている。
    請求項1に記載の機構。
  4. 第1フライバックハート(4.3.1)を保持する前記要素は、摩擦クラッチの助けを借りて前記歯車かな(4.1)に自由に設けられ、且つ時計のムーブメントの前記第1車及びかなによって駆動されるクラッチディスクで構成され、それにより第1ハート(4.3.1)は、クロノグラフ時間を示し、歯車かな(4.1)に設けられた第2ハート(4.1.1)は、現在時刻を示し、前記クラッチディスクは、また、ゼロリセットハート(4.3.2)を保持し、該ゼロリセットハート(4.3.2)は、その周囲に打ち当たるようになっているゼロリセットハンマー(4.3.3)を介してクロノグラフ時間をゼロにリセットすることが可能である、
    請求項1から3の何れか1項に記載の機構。
  5. 第1フライバックハート(4.3.1)を保持する前記要素(4.3)は、前記歯車かな(4.1)に自由に設けられ、且つ時計のムーブメントの前記第2車及びかなによって駆動される歯車で構成され、それにより、第1ハート(4.3.1)は、ムーブメントの前記第2車及びかなに対応して、表示される第2組の情報を示し、歯車かな(4.1)に設けられた第2ハート(4.1.1)は、時計のムーブメントの前記第1車及びかなに対応して、表示される第1組の情報を示す、
    請求項1から3の何れか1項に記載の機構。
  6. 転換車(4.7)は、互いに直角を形成し、且つ転換車(4.7)が前記制御車(4.10)を介して90度回転する間、前記ハンマー(4.6.1,4.6.2)上で交互に作用する2つの端を有する2つのカム(4.7.1,4.7.2)を含む、
    請求項1から5の何れか1項に記載の機構。
  7. ギヤ機構(4)の前記制御機構(8)は、転換車(4.7)を90度にわたって回転させる方法で、前記制御車(4.10)を回転させるために、前記制御車(4.10)と一時的に噛み合うようになっている爪(8.4.3)を含む
    請求項1から6の何れか1項に記載の機構。
  8. 歯車機構(4)の前記制御機構(8)は、2つの重なり合った制御要素(8.3,8.4)を含み、第2要素(8.4)は、少なくとも前記爪(8.4.3)を保持し、第1要素(8.3)は、前記制御車(4.10)に対して各爪(8.4.3)に張力を与え、または各爪(8.4.3)と対応する制御車(4.10)との接触をそれぞれ阻止する、少なくとも2つのばね(8.3.4,8.3.5)を保持し、これらのばね(8.3.4,8.3.5)の動作は、2つの要素(8.3,8.4)の相対位置によって決定される、
    請求項1から7の何れか1項に記載の機構。
  9. 請求項1から8の何れか1項に記載の歯車機構を少なくとも1つ含む、
    ことを特徴とする時計のムーブメント、特にクロノグラフのムーブメント。
  10. 1つが秒用(3.3a)、1つが分用(3.3b)、1つが時用(3.3c)の指示器車を有する表示車及びかなを有する表示輪列(3)を含み、表示車及びかなの周りに横方向に配置され、且つ対応する指示器車(3.3a、3.3b、3.3c)と噛み合うギヤ車(4.6a、4.6b、4.6c)を有する、請求項3に記載の歯車機構を2つ含む、
    請求項9に記載の時計のムーブメント。
  11. 歯車機構(4)の各クラッチディスク(4.3)は、各クラッチディスク(4.3)に対して1つのクランプ(6.8)を含むクロノグラフ制御機構の助けを借りて、全ての回転をロックすることができ、前記クラッチディスク(4.3)をクランプするまたは解放することができる、
    請求項10に記載の時計のムーブメント。
  12. 請求項9から11の何れか1項に記載の時計のムーブメントを含む、
    ことを特徴とする時計、特にクロノグラフ。
  13. 時計のムーブメントに組み込まれるようになっており、制御された方法で回転することができる少なくとも1つの制御車(4.10)の回転を制御するようになっている時計の制御機構(8)であって、
    前記制御機構(8)は、2つの移動可能な重なり合った制御要素(8.3,8.4)を含み、少なくとも1つの爪(8.4.3)を保持する第2要素(8.4)は、所定角度にわたって回転することができるように、前記制御車(4.10)の1つと協働するようになっており、少なくとも1つの予張力ばね(8.3.4)を保持する第1要素(8.3)は、前記制御車(4.10)に対して各爪(8.4.3)に張力を与え、少なくとも1つの保持ばね(8.3.5)が、各爪(8.4.3)と対応する制御車(4.10)の間の接触を許す、または絶つようになっており、これらのばね(8.3.4,8.3.5)の動作は、2つの制御要素(8.3,8.4)の相対位置によって決定される、
    ことを特徴とする時計の制御機構(8)。
  14. 2つの制御要素(8.3,8.4)の静止位置では、各保持ばね(8.3.5)は、爪(8.4.3)と対応する制御車(4.10)の接触を阻止することができるように、対応する爪(8.4.3)に形成されたノッチに係合し、爪(8.4.3)は、対応する前記予張力ばね(8.3.4)の1つによってこの制御車(4.10)に向かって予張力が与えられ、第1制御要素(8.3)は、機構の手動または自動の動作によって生じた第1制御要素(8.3)の移動が、第2制御要素(8.4)の同じ方向の移動を生じるが、移動が所定値に到達するとき、前記第2要素(8.4)によって打ち当たる制限要素(8.5)によって制限される方法で、第2制御要素(8.4)に取り付けられたピン(8.4.2)を押す制御ばね88.4)を含み、それにより、第1制御要素(8.3)の移動が、前記所定値を越えるとき、各保持ばね(8.3.5)は、2つの制御要素(8.3,8.4)の相対移動を負う対応する爪(8.4.3)内の前記ノッチから係合が外れ、各爪(8.4.3)が、前記制御車(4.10)に一時的に接触してこれを回転させることが可能になり、前記移動と反対の方向に第2制御要素(8.4)に予張力を与える戻りばね(8.6)が、2つの要素(8.3,8.4)を初期位置に戻し、かくして、手動または自動の動作が解放されるやいなや、制御車(4.10)の所定角度にわたる回転を生じる、
    請求項13に記載の機構。
  15. 各爪(8.4.3)は、前記時計のムーブメントの受けに配置された凹部内に係合するピンを有するエキセントリック(8.3.4.1)を含み、この凹部は、2つの制御要素(8.3,8.4)の戻り移動の終わりにおいて、各爪(8.3.4)が、対応する保持ばね(8.3.5)によってもう1度つかまれ、対応する制御車(4.10)と接触が外れる初期位置に戻るように案内されるような形状を有する、
    請求項14に記載の機構。
  16. 制御ばね(8.3.3)、予張力ばね(8.3.4)、及び/又は動作ばね(8.3.5)は、第1制御要素(8.3)の一体部品である、
    請求項14または請求項15に記載の機構。
  17. 前記制御ばね(8.3.3)は、本質的にZ形であり、第1制御要素(8.3)のアーム(8.3.2)に形成される、
    請求項14から16の何れか1項に記載の機構。
  18. 第1制御要素(8.3)及び第2制御要素(8.3)は、並進移動または枢動を行う重なり合うレバーで構成され、該レバーは、前記レバーの一方側に配置された対応する制御車(4.10)を制御する爪(8.4.3)を保持する、
    請求項13から17の何れか1項に記載の機構。
  19. 第1制御要素(8.3)及び第2制御要素(8.4)は、回転移動を行う重なり合うリングで構成され、該リングは、これらのリングの周囲の内側に配置された少なくとも1つの対応する制御車(4.10)を制御する、少なくとも1つの爪(8.4.3)を保持する、
    請求項13から17の何れか1項に記載の機構。
  20. 第1制御要素(8.3)は、軸方向に移動可能な転換要素(8.1)に連結されたプッシュ部品(8)によって作動されることができ、次に、作動ピン(8.2.1)を自由端で保持する転換レバー(8.2)が、これら2つの部品を通るピンによって枢動するのを可能にし、前記ピン(8.2.1)は、前記プッシュ部品(8)が押されたとき、前記第1制御要素(8.3)に配置された作動ノッチ(8.3.1)に形成された傾斜面上で係合することができ、この要素が前記傾斜面の長さに対応する所定値の移動を行う、
    請求項13から19の何れか1項に記載の機構。
  21. 前記所定値の移動は、所定角度にわたる回転または所定距離にわたる移動である、
    請求項20に記載の機構。
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