JP2008196305A - エンジンの冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車間距離を考慮に入れて制御を行うことにより、エンジンのオーバーヒートを適切に防止することが可能なエンジンの冷却装置を提供する。
【解決手段】エンジンの冷却装置は、冷却水を循環させてエンジンの冷却を行うために好適に利用される。具体的には、エンジンの冷却装置は、自車両と前方車両との車間距離を取得し、車間距離が所定距離以下である場合に、ラジエータ放熱量を増加させるための制御を実行する。この場合、電動W/Pに対する制御、電動ファンを作動させる制御、車間距離を調整する制御、及びドライバーに対して情報を提供する制御のうちの少なくとも1つ以上の制御を行う。これにより、ラジエータに供給される走行風が減少したことにより発生し得るエンジンのオーバーヒートを、事前に防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷却水を循環させてエンジンの冷却を行うエンジンの冷却装置に関する。
従来から、冷却水を循環させてエンジンを冷却する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、車速及び外気温度等から要求のラジエータ流量を算出して流量制御弁を制御する技術が記載されている。
特開2006−112330号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載された技術では、要求のラジエータ流量を算出する際に、車間距離を考慮に入れていなかった。そのため、車間距離が短い場合などにおいて、効果的にエンジンを冷却することができない可能性があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、車間距離を考慮に入れて制御を行うことにより、エンジンのオーバーヒートを適切に防止することが可能なエンジンの冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、冷却水を循環させてエンジンの冷却を行うエンジンの冷却装置は、自車両と前記自車両の前方を走行する車両との車間距離を取得する車間距離取得手段と、前記車間距離が所定距離以下である場合に、前記冷却水の流量が増加するように、当該冷却水の循環を行う電動ウォーターポンプに対する制御を行う電動ウォーターポンプ制御手段と、を備える。
上記のエンジンの冷却装置は、冷却水を循環させてエンジンの冷却を行うために好適に利用される。エンジンの冷却装置は、自車両と前方車両との車間距離を取得し、車間距離が所定距離以下である場合に、冷却水の流量が増加するように電動ウォーターポンプに対する制御を行う。この場合、車間距離が短くなったことによりラジエータに供給される走行風が減少するが、このように電動ウォーターポンプを駆動することにより、ラジエータなどにおいて冷却水を放熱させる量(以下、「ラジエータ放熱量」とも呼ぶ。)を増加させることができる。よって、上記のエンジンの冷却装置によれば、ラジエータに供給される走行風が減少したことにより発生し得るエンジンのオーバーヒートを、事前に防止することができる。
上記のエンジンの冷却装置の一態様では、前記冷却水の温度が所定温度以上である場合、又は前記冷却水の温度が上昇している場合に、前記車間距離が長くなるように車両に対して制御を行う車間距離制御手段を備える。
この態様によれば、車間距離を長くすることができ、ラジエータへの走行風量を確保することが可能となる。したがって、ラジエータ放熱量を増加させることができる。また、上記のエンジンの冷却装置によれば、冷却水の流量を増加させることなく、エンジンのオーバーヒートを抑制することできると共に、電動ウォーターポンプのポンプ駆動力の負担を低減することができる。
上記のエンジンの冷却装置において好適には、前記車間距離制御手段は、クルーズコントロールにおいて設定された車間距離を長くする。
上記のエンジンの冷却装置の他の一態様では、前記車間距離が所定距離以下である場合に、ラジエータに設けられた電動ファンを作動させる電動ファン制御手段を備える。これによっても、ラジエータ放熱量を適切に増加させることができる。
上記のエンジンの冷却装置の他の一態様では、前記冷却水の温度が所定温度以上である場合、又は前記冷却水の温度が上昇している場合に、ドライバーに対して、前記車間距離を開けさせるための情報を提供する情報提供手段を備える。これにより、ドライバーによって車間距離が開けられるので、ラジエータへの走行風量を確保することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[冷却系システムの構成]
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンの冷却装置が適用された冷却系システム100の概略構成を示す図である。なお、図1においては、実線矢印が冷却水の流れを示し、破線矢印が信号の入出力を示している。また、太線で表した実線は、冷却水が流れる通路(冷却水通路)を示している。
冷却系システム100は、主に、エンジン(内燃機関)1と、ラジエータ3と、サーモスタット4と、電動ウォーターポンプ(以下、「電動W/P」と呼ぶ。)5と、水温センサ6と、冷却水通路7a、7b、7cと、電動ファン9と、車間センサ11と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
本実施形態に係る冷却系システム100は、車両(例えば、ハイブリッド車両など)に搭載され、冷却水を用いてエンジン1の冷却を行うために利用される。この場合、冷却系システム100は、冷却水を冷却水通路7a、7b、7c内で循環させる。なお、以下では、冷却水通路7a〜7cを区別しない場合には、単に「冷却水通路7」として用いるものとする。
エンジン1は、供給される燃料と空気との混合気を燃焼させることによって、車両における動力を発生する装置である。エンジン1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどによって構成される。エンジン1は、ECU50から供給される制御信号S1によって制御される。例えば、エンジン1は、ECU50によって、燃料噴射量や空燃比などが制御される。
冷却水通路7a上には、冷却水の温度(以下、「冷却水温度」とも呼ぶ。)を検出する水温センサ6が設けられている。水温センサ6は、例えばエンジン1の下流側の冷却水通路7a上に設けられる。水温センサ6は、検出した温度に対応する検出信号S6をECU50に供給する。
ラジエータ3は、外気(走行風など)によって、内部を流通する冷却水を冷却する装置である。この場合、ラジエータ3において冷却水が放熱(廃熱)することによって、冷却水温度が低下される。電動ファン9は、作動することによってラジエータ3に対して風を供給する装置である。これにより、ラジエータ3内のエンジン冷却水の冷却が促進される。なお、電動ファン9は、ECU50から供給される制御信号S9によって作動が制御される。
また、電動W/P5は、電動式のモータを備えて構成され、このモータの駆動により冷却水を冷却水通路7内で循環させる。具体的には、電動W/P5は、バッテリから電力が供給されて作動し、ECU50から供給される制御信号S5によって回転数などが制御される。
サーモスタット4は、冷却水温度に応じて開閉する弁によって構成される。基本的には、サーモスタット4は、冷却水温度が高温となったときに開弁する。この場合、サーモスタット4を介して冷却水通路7bと冷却水通路7cとが接続され、冷却水はラジエータ3を通過することとなる。これにより、冷却水が冷却され、エンジン1のオーバーヒートが抑制される。これに対して、冷却水温度が比較的低温である場合には、サーモスタット4は閉弁している。この場合には、冷却水はラジエータ3を通過しない。これにより、冷却水の温度低下が抑制されるため、エンジン1のオーバークールなどが抑制される。
車間センサ11は、自車両と自車両の前方を走行する車両との車間距離を検出するセンサである。例えば、車間センサ11は、ミリ波レーダーなどによって構成され、前方車両からの反射波に基づいて車間距離を検出する。車間センサ11は、検出した車間距離に対応する検出信号S11をECU50に供給する。
ECU50は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備える。ECU50は、上記した各種センサから供給される出力などに基づいて、車両内の制御を行う。本実施形態では、ECU50は、主に、車間センサ11から取得した車間距離に基づいて、エンジン1のオーバーヒートを事前に防止するための制御を実行する。具体的には、ECU50は、車間距離が所定距離以下である場合に、ラジエータ3などにおいて冷却水の放熱量を増加させるための制御を実行する。この場合、ECU50は、電動W/P5に対する制御、電動ファン9を作動させる制御、車間距離を調整する制御、及びドライバーに対して情報を提供する制御のうちの少なくとも1つ以上の制御を行う。
詳しくは、ECU50は、電動W/P5に対する制御として、冷却水の流量が増加するように制御を行う。また、ECU50は、車間距離を調整する制御として、クルーズコントロールにおいて設定された車間距離を長くする制御を行う。なお、クルーズコントロールとは、ドライバーがアクセル操作などを行わなくても、設定された速度や車間距離などを維持するように車両をコントロールすることをいう。この場合、ECU50が、エンジン1などを制御することによってクルーズコントロールを行う。更に、ECU50は、ドライバーに対して情報を提供する制御として、インフォメーションディスプレイ(不図示)に、ドライバーに対して車間距離を開けさせるための情報(ユーザインフォメーション)を表示する制御を行う。なお、ECU50は、上記したような制御を、車間距離及び冷却水温度の両方に基づいて実行する。
以上のように、ECU50は、本発明におけるエンジンの冷却装置に相当する。具体的には、ECU50は、車間距離取得手段、電動ウォーターポンプ制御手段、車間距離制御手段、及び電動ファン制御手段、並びに情報提供手段として動作する。
[制御方法]
次に、前述したECU50が行う制御方法について具体的に説明する。
本実施形態では、車間センサ11が検出した車間距離が所定距離以下である場合に、エンジン1のオーバーヒートを事前に防止するための制御を実行する。具体的には、ECU50は、ラジエータ3において冷却水を放熱させる量を増加させるための制御(言い換えると、冷却水の廃熱量を増加させるための制御)を実行する。このような制御を実行する理由は、以下の通りである。自車両と自車両の前方を走行する車両との車間距離が短くなった場合(即ち自車両が前方車両との車間距離を詰めて走行した場合)、ラジエータ3に供給される走行風(車速風)が減少する傾向にある。この場合、車両がある程度の車速で走行していても、ラジエータ3において冷却水の放熱が十分に行われない場合がある(つまり、冷却水の廃熱量が大きく減少してしまう場合がある)。その結果、エンジン1のオーバーヒートが生じてしまう可能性がある。
以上より、本実施形態では、このようなエンジン1のオーバーヒートを適切に防止するために、車間距離が所定距離以下である場合に、ECU50が、ラジエータ3における冷却水の放熱量(以下、「ラジエータ放熱量」とも呼ぶ。)を増加させるための制御を実行する。つまり、本実施形態では、車間距離が所定距離以下である場合に、ラジエータ放熱量を増加させることによって冷却水温度を低下させることによって、オーバーヒートを事前に防止する。
具体的には、ECU50は、ラジエータ放熱量を増加させるための制御として、電動W/P5に対する制御、電動ファン9を作動させる制御、車間距離を調整する制御、及びドライバーに対して情報を提供する制御のうちの少なくとも1つ以上の制御を行う。以下で、これらの制御について具体的に説明する。
ECU50は、電動W/P5に対する制御として、冷却水の流量が増加するように制御を行う。これにより、ラジエータ放熱量を増加させることができる(つまり、冷却水温度を低下させることができる)。よって、エンジン1のオーバーヒートを適切に防止することが可能となる。また、ECU50は、電動ファン9を作動させる制御を行う。これによっても、ラジエータ放熱量を増加させることができ、エンジン1のオーバーヒートを適切に防止することが可能となる。なお、ラジエータ放熱量を効果的に増加させるために、電動W/P5に対する制御及び電動ファン9を作動させる制御の両方を行うことが好ましい。
更に、ECU50は、車間距離を調整する制御として、クルーズコントロールにおいて設定された車間距離を長くする制御を行う。これにより、車間距離を長くすることができ、ラジエータ3への走行風量を確保することが可能となる。したがって、ラジエータ放熱量を増加させることができ、冷却水温度を低下させることができる。よって、エンジン1のオーバーヒートを適切に防止することが可能となる。
更に、ECU50は、ドライバーに対して情報を提供する制御として、インフォメーションディスプレイに、ドライバーに対して車間距離を開けさせるための情報を提供する制御を行う。例えば、ECU50は、インフォメーションディスプレイに、車間距離を開けることを要求する情報や、オーバーヒートの可能性があるため車間を開けるべきとの警告などを表示させる。これにより、ドライバーによって車間距離が開けられるので、ラジエータ3への走行風量を確保することが可能となる。したがって、ラジエータ放熱量を増加させることができ、エンジン1のオーバーヒートを適切に防止することが可能となる。
なお、上記したような制御を、車間距離にのみ基づいて実行することに限定はされず、車間距離及び冷却水温度の両方に基づいて実行しても良い。具体的には、ECU50は、冷却水温度が所定温度以上であり、且つ車間距離が所定距離以下である場合に、ラジエータ放熱量を増加させるための制御を実行することができる。また、他の例では、ECU50は、冷却水温度が上昇しており、且つ車間距離が所定距離以下である場合に、ラジエータ放熱量を増加させるための制御を実行することができる。
以下で、ECU50が行う制御の実施例について具体的に説明する。
(第1実施例)
第1実施例では、ECU50は、電動W/P5に対する制御、電動ファン9を作動させる制御、及び車間距離を調整する制御を順に実行する。具体的には、ECU50は、冷却水温度が所定温度以上であり、且つ車間距離が所定距離以下である場合に、まず電動W/P5に対する制御を実行する。そして、ECU50は、このように電動W/P5を制御した際における冷却水温度が所定温度以上である場合に(つまり冷却水温度が所定温度未満とならない場合)、電動ファン9を作動させる制御を実行する。更に、ECU50は、このように電動W/P5及び電動ファン9を制御した際における冷却水温度が所定温度以上である場合に(つまり冷却水温度が所定温度未満とならない場合)、車間距離を調整する制御を実行する。
図2は、第1実施例に係る制御を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、ECU50によって繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、ECU50は、エンジン1をスタート(始動)させる。なお、既にエンジン1がスタートしている場合には、ECU50は、ステップS101の処理を行わないものとする。そして、処理はステップS102に進む。
ステップS102では、ECU50は、冷却水温度が所定温度以上であるか否かを判定する。この場合、ECU50は、水温センサ6から取得された冷却水温度(検出信号S6に相当する)に基づいて判定を行う。具体的には、ステップS102では、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性があるか否かの判定(言い換えると、オーバーヒートが生じる傾向があるか否かの判定)を行っている。ここで、判定に用いる所定温度は、例えば、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性があるような冷却水温度(実際にオーバーヒートが生じている際の温度よりは低い温度)に設定される。このような所定温度を用いて判定を行うのは、オーバーヒートを事前に防止するためである。
冷却水温度が所定温度未満である場合(ステップS102;No)、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性がかなり低いため、処理は当該フローを抜ける。一方、冷却水温度が所定温度以上である場合(ステップS102;Yes)、処理はステップS103に進む。この場合には、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性があると言える。
ステップS103では、ECU50は、車間距離が所定距離以下であるか否かを判定する。この場合、ECU50は、車間センサ11から取得した車間距離(検出信号S11に相当する)に基づいて判定を行う。具体的には、ステップS103では、ラジエータ3への走行風量が確保されておらず、ラジエータ3において冷却水を適切に放熱させることができないような状況にあるか否かの判定を行っている。ここで、判定に用いる所定距離は、例えば、ラジエータ3への走行風量が減少することによって、ラジエータ3において冷却水を適切に放熱させることができないような車間距離に設定される。
車間距離が所定距離より大きい場合(ステップS103;No)、処理は当該フローを抜ける。この場合には、ラジエータ3への走行風量が確保されているため、ラジエータ3において冷却水を適切に放熱させることができると言える。つまり、冷却水温度を適切に低下させることができると言える。よって、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性が低いと考えられるので、電動W/P5に対する制御などを行わずに、処理は当該フローを抜ける。
一方、車間距離が所定距離以下である場合(ステップS103;Yes)、処理はステップS104に進む。この場合には、車間距離が詰まっているため、ラジエータ3への走行風量が確保されていない状況にあると言える。そのため、ラジエータ3において冷却水を適切に放熱させることができず(つまり、冷却水温度を適切に低下させることができず)、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性があると言える。したがって、ステップS104では、ECU50は、冷却水の流量が増加するように電動W/P5を制御する。具体的には、ECU50は、電動W/P5に対して制御信号S5を供給することによって、電動W/P5の回転数を上昇させる制御を行う。例えば、ECU50は、電動W/P5の回転数を適合値よりも上昇させる。これにより、ラジエータ放熱量を増加させることができ、冷却水温度を低下させることが可能となる。以上の処理が終了すると、処理はステップS105に進む。
ステップS105では、ECU50は、再度、冷却水温度(水温センサ6から取得された温度)が所定温度以上であるか否かを判定する。つまり、ステップS105では、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性があるか否かの判定を行う。言い換えると、電動W/P5を制御したことにより冷却水温度が所定温度未満となり、オーバーヒートが生じる可能性が解消されたか否かを判定する。なお、ステップS105で用いる所定温度は、ステップS102で用いた所定温度と同一のものを用いる。
冷却水温度が所定温度未満である場合(ステップS105;No)、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性がかなり低いため、処理は当該フローを抜ける。一方、冷却水温度が所定温度以上である場合(ステップS105;Yes)、処理はステップS106に進む。この場合には、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性があると言える。よって、ステップS106では、ECU50は、電動ファン9を作動させる。この場合、ECU50は、電動ファン9に対して制御信号S9を供給する。これにより、ラジエータ放熱量を増加させることができ、冷却水温度を低下させることが可能となる。以上の処理が終了すると、処理はステップS107に進む。
ステップS107では、ECU50は、再度、冷却水温度(水温センサ6から取得された温度)が所定温度以上であるか否かを判定する。つまり、ステップS107では、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性があるか否かの判定を行う。言い換えると、電動W/P5及び電動ファン9を制御したことにより冷却水温度が所定温度未満となり、オーバーヒートが生じる可能性が解消されたか否かを判定する。なお、ステップS107で用いる所定温度は、ステップS102で用いた所定温度と同一のものを用いる。
冷却水温度が所定温度未満である場合(ステップS107;No)、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性がかなり低いため、処理は当該フローを抜ける。一方、冷却水温度が所定温度以上である場合(ステップS107;Yes)、処理はステップS108に進む。この場合には、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性があると言える。よって、ステップS108では、ECU50は、クルーズコントロールにおいて設定された車間距離を長くする制御を行う。これにより、車間距離を長くすることができ、ラジエータ3への走行風量を確保することが可能となる。したがって、冷却水におけるラジエータ放熱量を増加させることが可能となる。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
このように第1実施例に係る制御では、車間距離及び冷却水温度に基づいて判定を行い、これに応じて制御を行うことにより、冷却水におけるラジエータ放熱量を適切に増加させることができる。したがって、エンジン1のオーバーヒートを事前に防止することが可能となる。
(第2実施例)
次に、第2実施例に係る制御方法について具体的に説明する。第2実施例では、ECU50は、電動W/P5に対する制御、電動ファン9を作動させる制御、及びドライバーに対して情報を提供する制御を順に行う。つまり、第2実施例に係る制御は、車間距離を調整する制御の代わりに、ドライバーに対して情報を提供する制御を行う点で、第1実施例に係る制御とは異なる。
図3は、第2実施例に係る制御を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理も、ECU50によって繰り返し実行される。なお、ステップS201〜S207の処理は、前述したステップS101〜S107の処理(図2参照)と同一であるため、その説明を省略する。ここでは、ステップS208の処理を説明する。
ステップS208では、ECU50は、エンジン1のオーバーヒートが生じる可能性があるため、ドライバーに対して情報を提供する制御を行う。この場合、ECU50は、インフォメーションディスプレイに、ドライバーに対して車間距離を開けさせるための情報を表示する制御を行う。例えば、ECU50は、車間距離を開けることを要求する情報や、オーバーヒートの可能性があるため車間を開けるべきとの警告などを表示させる。これにより、ドライバーによって車間距離が開けられるので、ラジエータ3への走行風量を確保することが可能となる。したがって、冷却水におけるラジエータ放熱量を増加させることが可能となる。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
第2実施例に係る制御によっても、冷却水におけるラジエータ放熱量を適切に増加させることができ、エンジン1のオーバーヒートを事前に防止することが可能となる。
(変形例)
上記した実施例では、電動W/P5に対する制御、電動ファン9を作動させる制御、車間距離を調整する制御若しくはドライバーに対して情報を提供する制御を順に実行する例を示したが、これに限定はされない。これらの制御のうちの少なくとも1つ以上の制御を行えば良く、また、これらの制御を様々に組み合わせた制御を行うことができる。一例としては、冷却水温度が所定温度以上である場合に、まず最初に、車間距離を調整する制御を実行することができる。この場合には、冷却水の流量を増加させることなく、エンジン1のオーバーヒートを抑制することが可能となる。そのため、電動W/P5のポンプ駆動力の負担を低減することができる。また、他の例では、車間距離を調整する制御、及びドライバーに対して情報を提供する制御の両方を実行することができる。
また、上記では、冷却水温度及び車間距離に基づいて判定を行い、これに応じて制御を行う実施例を示したが、これに限定はされない。他の例では、車間距離のみに基づいて判定を行って(つまり、車間距離が所定距離以上であるか否かの判定を行って)、前述したような制御を実行することができる。
更に、上記では、冷却水温度が所定温度以上であるか否かを判定して制御を行う実施例を示したが、これに限定はされない。他の例では、冷却水温度が所定温度以上であるか否かを判定する代わりに、冷却水温度が上昇しているか否かを判定しても良い。つまり、冷却水温度が上昇している場合(例えば、冷却水温度の上昇が所定以上である場合)に、電動W/P5に対する制御、電動ファン9を作動させる制御、車間距離を調整する制御、及びドライバーに対して情報を提供する制御のうちの少なくとも1つ以上の制御を実行することができる。
本実施形態に係る冷却系システムの概略構成を示す図である。 第1実施例に係る制御を示すフローチャートである。 第2実施例に係る制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
3 ラジエータ
4 サーモスタット
5 電動ウォーターポンプ(電動W/P)
6 水温センサ
7 冷却水通路
9 電動ファン
11 車間センサ
50 ECU
100 冷却系システム

Claims (5)

  1. 冷却水を循環させてエンジンの冷却を行うエンジンの冷却装置であって、
    自車両と前記自車両の前方を走行する車両との車間距離を取得する車間距離取得手段と、
    前記車間距離が所定距離以下である場合に、前記冷却水の流量が増加するように、当該冷却水の循環を行う電動ウォーターポンプに対する制御を行う電動ウォーターポンプ制御手段と、を備えることを特徴とするエンジンの冷却装置。
  2. 前記冷却水の温度が所定温度以上である場合、又は前記冷却水の温度が上昇している場合に、前記車間距離が長くなるように車両に対して制御を行う車間距離制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの冷却装置。
  3. 前記車間距離制御手段は、クルーズコントロールにおいて設定された車間距離を長くすることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの冷却装置。
  4. 前記車間距離が所定距離以下である場合に、ラジエータに設けられた電動ファンを作動させる電動ファン制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエンジンの冷却装置。
  5. 前記冷却水の温度が所定温度以上である場合、又は前記冷却水の温度が上昇している場合に、ドライバーに対して、前記車間距離を開けさせるための情報を提供する情報提供手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエンジンの冷却装置。
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