JP2008195267A - 車両のトリム構造及びその製造方法 - Google Patents

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博之 松田
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Abstract

【課題】車体に対するカーテン部材及びトリムの組付性が良好な車両のトリム構造及びその製造方法を提供する。
【解決手段】窓枠10a下縁近傍に位置するドアパネル10の車室側を覆うトリム30を備えた車両のトリム構造であって、ドアパネル10とトリム30の間に収納されると共にウインドウガラス21の少なくとも一部を覆うカーテン部材41と、カーテン部材41を収納する、ドアパネル10とトリム30との間で車両前後方向に延びるように配置されたカーテンケース部材43とを有し、このカーテンケース部材43は、カーテン部材41をウインドウガラス21に向けて繰り出し可能とする開口部44dを有し、トリム30は、その上縁の折曲部32が開口部44dに入り込むことでドアパネル10に係止されるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のトリム構造及びその製造方法に係り、特にサイドウインドウを覆うカーテン部材が車体とトリムとの間に繰り出し自在に収納された車両のトリム構造及びその製造方法に関する。
従来、車両のドアウインドウをカーテン部材で覆うカーテン装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。カーテン装置は、上記カーテン部材と、カーテン部材を繰り出し自在に巻き取り可能なロール部材とを有する。
このようなカーテン装置が設けられた車両では、ドアパネルの車室側がトリムで覆われ、ドアパネルとトリムとの間にロール部材が配置されたトリム構造となっている。このトリム構造は、窓枠下部のドアパネルにロール部材を配置し、その後、ロール部材を覆うようにトリムを取り付けることによって形成される。
特開2006−306295号公報
しかしながら、一般に、上記トリム構造では、ドアパネルにロール部材及びトリムを組み付ける手間が掛かるという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、車体に対してカーテン装置のカーテン部材及びトリムの組付性が良好な車両のトリム構造及びその製造方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、サイドウインドウ下縁近傍に位置する車体の車室側を覆うトリムを備えた車両のトリム構造であって、サイドウインドウ下縁近傍に位置する車体とトリムの間に収納されると共にサイドウインドウの少なくとも一部を覆うことが可能なカーテン部材と、カーテン部材を収納する、車体とトリムとの間で車両前後方向に延びるように配置されたカーテンケース部材と、を有し、このカーテンケース部材は、カーテン部材をサイドウインドウに向けて繰り出し可能とする開口部を有し、トリムは、その上縁がカーテンケース部材の開口部に入り込むことで車体に係止されるように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、カーテン部材を収納するカーテンケース部材を車体との間に介在させ、カーテンケース部材の車室側を覆った状態で、トリムを車体に取り付けることができる。このとき、トリムの上縁付近は、カーテンケース部材の開口部を利用して車体側に固定することが可能であるので、トリム及びカーテン装置(カーテン部材及びカーテンケース部材等)の取付性を向上させることができると共に、構成を簡単化することができる。
また、本発明において好ましくは、カーテンケース部材は、カーテン部材を収納可能な凹部を有する部材であり、車体に固定される。このように構成された本発明によれば、凹部を有する溝形状のカーテンケース部材によって、ウインドウ下縁、すなわちベルトラインの剛性が向上されるので、車両側突時の耐衝撃性を向上させることができる。これにより、トリムの車室側に配置される車両シートに着座する乗員に対する乗員保護性が向上される。また、トリムは、その上縁が剛性の高い溝形状のカーテンケース部材に固定されるので、取付剛性を向上させることができる。
また、本発明において好ましくは、トリムの上縁周辺は、このトリムの上縁のカーテンケース部材の開口部への係止のみで車体に取り付けられている。このように構成された本発明によれば、トリム上縁周辺は、例えば、車幅方向に沿った係止方向を有するクリップやボルト等の締結部材を必要とせずに車体に取り付けることが可能であるので、側突時に締結部材と乗員とが高い衝撃で接触することを回避することができる。
また、本発明において好ましくは、車体は、アウターパネルとインナーパネルが接合されて構成され、サイドウインドウ下縁では、アウターパネルの縁部とインナーパネルのフランジが車幅方向に近接するように形成され、インナーパネルは、カーテンケース部材に車幅方向に対向する部位がフランジよりも車室側に膨出するように形成されている。
このように構成された本発明によれば、インナーパネルには、フランジよりも下方においてカーテンケース部材に対向する部位に、車室内の乗員側に膨らむ膨出部が形成されているが、トリム上縁周辺には、車幅方向に沿った係止方向を有する締結部材が配置されていないので、側突時に、締結部材と乗員とが高い衝撃で接触することを回避することができる。
また、本発明において好ましくは、トリムの下部は、車幅方向に沿った係止方向を有する締結部材によって車体に取り付けられている。このように構成された本発明によれば、トリムの上部をカーテンケース部材の開口部に引掛けた後、トリムの下部を車幅方向に締結することができるので、トリムの取付性が向上される。また、トリムの下部に、車幅方向に係止方向を有する締結部材が配置されていたとしても、側突時に、トリムの下部付近では乗員の変位量が少ないので乗員と締結部材との衝撃は低くなる。
また、本発明において好ましくは、サイドウインドウは車両ドアウインドウであり、トリムはドアトリムである。このような構成によれば、ドアトリムの取付性を向上させることができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明は、サイドウインドウ下縁近傍に位置する車体の車室側を覆うトリムを備えた車両のトリム構造の製造方法であって、サイドウインドウ下縁近傍に位置する車体とトリムの間に収納されると共にサイドウインドウの少なくとも一部を覆うことが可能なカーテン部材を準備する工程と、このカーテン部材を収納可能な車両前後方向に延びる凹部を有し、且つ、この凹部の開口部からカーテン部材をサイドウインドウに向けて繰り出し可能であるカーテンケース部材を、サイドウインドウ下縁近傍の車体の車室側に取り付ける工程と、カーテンケース部材の開口部にトリムの上縁を入り込ませてトリムを車体に係止する工程と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、トリムの上縁付近を、カーテンケース部材の開口部を利用して車体側に固定することが可能であるので、トリム及びカーテン装置(カーテン部材及びカーテンケース部材等)の取付性を向上させることができる。
本発明の車両のトリム構造及びその製造方法によれば、車体に対してカーテン装置のカーテン部材及びトリムの組付性を良好とすることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明のトリム構造Aを有する車両のサイドドア1を車室側から見た側面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1のIII−III線断面図、図4はカーテン部材41の図示を省略した窓枠下縁部付近の斜視図である。ただし、図2では、ウインドウガラス21が最下位置にある状態を示している。
サイドドア1は、車両後部の右側ドアであり、窓枠10aを上部に有するドアパネル10と、窓枠10a内でウインドウガラス21を昇降させる昇降装置20と、ドアパネル10の車室側に昇降装置20を覆うように取り付けられたトリム30と、窓枠10aの少なくとも一部を薄布状のカーテン部材41で覆うことが可能なカーテン装置40とを備えている。
図2に示すように、車体としてのドアパネル10は、アウターパネル11と、このアウターパネル11に車室側で接合されたインナーパネル12とを備えており、アウターパネル11とインナーパネル12との間に昇降装置20等を配置する空間が形成されている。また、インナーパネル12には、開口部12aが形成されており、この開口部12aから内部の空間にアクセス可能となっている。
窓枠10aは、車両前側よりも車両後側の高さが低い形状をなしている。窓枠10aによって形成された窓開口10bの下縁では、アウターパネル11の縁部とインナーパネル12の縁部が接合されず車幅方向に離間し、ウインドウガラス21が通過可能な所定の隙間10cが形成されている(図2,図4参照)。
窓開口10bに臨むアウターパネル11及びインナーパネル12の縁部(上縁部)には、それぞれ上方に突出するようにフランジ11b,12bがほぼ平行に形成されている。これらのフランジ11b,12bは隙間10cを形成するように対向して近接している。そして、このフランジ11b,12bには、それぞれ弾性を有する材料で形成されたウェザーストリップ13,14が取り付けられている。
ウェザーストリップ13,14は、それぞれフランジ11b,12bに上方から差し込んで取り付け可能となるように形成されている。また、車室側のウェザーストリップ14は、さらにフランジ12bに差し込まれた本体の上端から車両中央側に向けて延びる所定幅の延出部14aが形成されており、この延出部14aに、後述するカーテン装置40のカーテンケース部材43が取り付けられている。
昇降装置20は、ウインドウガラス21と、インナーパネル12の車室側に開口部12aを塞ぐように取り付けられた樹脂パネル22と、インナーパネル12の車両外側に開口部12aを上下に跨ぐように取り付けられたガイドレール23と、ウインドウガラス21の下縁部の前後方向ほぼ中央に固定されると共に、ガイドレール23にスライド可能に保持された可動部材24と、樹脂パネル22に取り付けられたモータ25と、モータ25により回転駆動されるプーリ26と、プーリ26に係合しガイドレール23内に引き込まれて可動部材24に連結されたワイヤ27と、を有している。
この昇降装置20では、モータ25が作動すると、プーリ26およびワイヤ27を介して可動部材24がガイドレール23に沿って上下方向に移動することにより、ウインドウガラス21が昇降するようになっている。
カーテン装置40は、カーテン部材41と、カーテン部材41を繰り出し自在に巻き取り可能なロール部材42と、ロール部材42に巻き取られたカーテン部材41を収納する車両前後方向に延びる断面ほぼU字状のカーテンケース部材43とを有している。
カーテン部材41は、図1に示すように、ウインドウガラス21の車室側で窓枠10aの窓開口10b又はウインドウガラス21のほぼ全域を塞いで車室内に差し込む入射光を遮ることが可能な部材である。なお、カーテン部材41は、窓開口10bのほぼ全域でなくても、一部を塞ぐことができればよい。
図1及び図3に示すように、カーテン部材41の自由端には車両前後方向に離間して2箇所にほぼT字状の係止部41aが設けられており、これら係止部41aに対応して窓枠10aの上部には幅方向中央にスリットが形成された断面ほぼJ字状の保持部41bが設けられている。カーテン部材41は、ロール部材42から繰り出され、係止部41aが保持部41bに着脱可能に取り付けられることにより、窓開口10bを塞いだ状態に保持される。また、カーテン部材41の自由端の一部には、カーテン部材41がカーテンケース部材43内に完全に引き込まれてしまうのを防止するための拡径部が設けられている。
ロール部材42は、カーテン部材41の基端部が取り付けられた円筒状の軸部42aと、軸部42aの両端を回動可能に支持する軸受部42bとを有している。軸部42aは、常時、カーテン部材41を巻き取る方向にコイルスプリング(図示せず)によって回動付勢されている。
カーテンケース部材43は、所定の剛性を有する金属製又は樹脂製の部材であり、ロール部材42を回動可能に支持した状態で収容する車両前後方向に延びる凹部44と、ウェザーストリップ14に取り付けるためのフランジ状の取付部45とを有している(図2参照)。
凹部44は、薄肉の壁部が溝状に形成された構成となっており、取付部45から下方へ延びる外側壁部44aと、外側壁部44aの下端から車両中央側へ延びる底部44bと、底部44bの車両中央側端部から上方へ延びる内側壁部44cとを有している。
内側壁部44cは、底部44bの車両中央側端部から上方に外側壁部44aとほぼ平行に延びる側壁下部と、側壁下部の上端から車両外側上方に傾斜する傾斜部と、傾斜部の上端からさらに上方に外側壁部44aとほぼ平行に延びる側壁上部とを有するように形成されている。側壁上部は、外側壁部44aとほぼ同じ高さまで延びている。すなわち、凹部44は、その断面形状で上方がくびれるように形成されている。
ロール部材42は、凹部44内で、外側壁部44aと、内側壁部44cの側壁下部との間に車幅方向に挟まれるように支持されている。カーテン部材41は、ロール部材42からくびれ部分、すなわち外側壁部44aと内側壁部44cの側壁上部との間を通って、開口部44dから窓枠10aに向かって引き出される(図2,図4参照)。
取付部45は、外側壁部44aの上端から車両外側に向かって所定長さで伸びている。この取付部45は、ウェザーストリップ14の延出部14aの下側に重なりボルト及びナットからなる固定部材によって延出部14aに固定されている。これにより、カーテンケース部材43は、車体側に一体に取り付けられている。
なお、取付部45と延出部14aとは、ボルト及びナット以外に、接着によって一体に固定してもよいし、延出部14aに差込部を設け、この差込部に取付部45を差し込んで一体に固定してもよい。
また、インナーパネル12には、上方に延びるフランジ12bと開口部12aとの間に、フランジ12bから連続して車室側に膨出する膨出部15が形成されている。この膨出部15は、カーテンケース部材43と車幅方向に対向する位置に形成されており、フランジ12bの下端から車両中央側下方に延びる上傾斜部15aと、上傾斜部15aの車両中央側端部から下方に延びる頂部15bと、頂部15bの下端から車外側下方に延びる下傾斜部15cとを有している。頂部15bは、車両上下方向に延びる平面部であり、フランジ12bよりも車室側に位置している。そして、下傾斜部15cの下端から開口部12aまでは、上下方向に沿う平面部が形成されている。
ウェザーストリップ14の延出部14aは、インナーパネル12の頂部15bとほぼ同じ車幅方向位置まで延びている。カーテンケース部材43は、延出部14aに固定された状態では、外側壁部44aが延出部14aの車室側端部位置から下方に延びる。そして、外側壁部44aは、インナーパネル12の頂部15bと面接触した状態となる。
カーテンケース部材43の外側壁部44aには、さらに下方に延びる取付片44eが設けられており、この取付片44eが締結部材によってインナーパネル12の頂部15bに補助的に固定されている。
なお、カーテンケース部材43とインナーパネル12とは、必ずしも固定しなくてもよい。また、カーテンケース部材43に取付片44eを設けることなく、外側壁部44aとインナーパネル12の頂部15bとを接着して、カーテンケース部材43とインナーパネル12とを固定してもよい。
トリム30は、ドアパネル10と車両シート(図示せず)に着座した乗員B(図1参照)との間に位置する。トリム30は、窓枠10aの下縁よりも下側のドアパネル10の車室側を覆うトリム本体31と、トリム本体31の上端から下方に折れ曲がった折曲部32と、トリム本体31の中央部から下側に設けられ車幅方向外側に延びるクリップ部33とを有する。
トリム本体31の下側は、インナーパネル12の開口部12aを塞ぐ平面状の樹脂パネル22と近接して樹脂パネル22とほぼ平行に形成され、トリム本体31の上側は、車室側に膨出してカーテンケース部材43を避けるように断面ほぼ半円形状に形成されている。
折曲部32は、トリム30の上縁に形成されたものであり、上端付近が断面ほぼ半円形状のトリム本体31の上端からほぼ下方に所定長さに延びるように形成されている。
クリップ部33は、車幅方向に係止方向を有し、トリム本体31の車両外側面から車幅方向に延びるクリップ取付座33aと、クリップ取付座33aの先端に取り付けられ車幅方向に延びる弾性を有するクリップ33bを有する。クリップ部33に対応して、インナーパネル12には、取付穴12cが形成されている。クリップ部33は、クリップ33bがインナーパネル12の取付穴12cに車幅方向に弾性的に挿入されることにより、インナーパネル12に係合する。なお、インナーパネル12にクリップが設けられ、このクリップと係合する取付穴がトリム本体31側に設けられていてもよい。
また、トリム本体31の上下方向の中央部位には、クリップ取付座33aと同様な形状を有するスペーサ34が形成されている。
次に、本実施形態のトリム構造の組付け方法について説明する。
まず、トリム構造Aを形成するには、昇降装置20が取り付けられたドアパネル10のフランジ12bに、カーテンケース部材43が固定されたウェザーストリップ14を取り付ける。カーテン部材41及びロール部材42は、予め準備してカーテンケース部材43に取り付けておく。
次いで、カーテンケース部材43に収納されているカーテン部材41の自由端を開口部44dよりも上方に引き出した状態に保持し、トリム30の折曲部32をカーテンケース部材43の開口部44dに引掛けて差し込み、トリム30をカーテンケース部材43に仮留めする。そして、この仮留め状態で、トリム30をドアパネル10に対して車両外側に押し付ける。これにより、クリップ部33がインナーパネル12の取付穴12cに係合し、トリム30がドアパネル10に取り付けられ、トリム構造が形成される。
トリム30がドアパネル10に取り付けられると、折曲部32がカーテンケース部材43の内側壁部44cの側壁上部の車両外側面と当接すると共に、側壁下部とトリム本体31の断面ほぼ半円形状の部位の車両外側面とが当接し、トリム30は車幅方向にがたつかないようになっている。
また、トリム30が取り付けられると、スペーサ34と樹脂パネル22とが当接し、これによりトリム本体31が車両外側に撓むことが防止される。
次に、上述の実施形態によるトリム構造の作用を説明する。
本実施形態のトリム構造Aでは、インナーパネル12のフランジ12bに差し込まれて固定されたウェザーストリップ14に、カーテン装置40のカーテンケース部材43が固定されている。そして、トリム30は、カーテンケース部材43の開口部44dに差し込まれた折曲部32と、インナーパネル12に係合するクリップ部33とによってインナーパネル12に取り付けられている。
このような構成により、本実施形態のトリム構造Aでは、カーテン装置40及びこれを覆うトリム30を上述の組付け方法によってインナーパネル12に容易に組付けることが可能であり、組付性を良好とすることができる。特に、トリム30は、カーテンケース部材43の開口部44dを利用して取り付けることができるので、組付性が良好であると共に、構成を簡単化することができる。
また、本実施形態のトリム構造Aでは、カーテンケース部材43をウェザーストリップ14を介してインナーパネル12に固定しているので、インナーパネル12とカーテンケース部材43とを車幅方向に延びるクリップで連結する必要がなく、且つ、インナーパネル12とカーテンケース部材43とを面接触させた状態とすることができるので、カーテンケース部材43が配置した部位の車室側への突出量を小さく抑えることができる。
また、本実施形態のトリム構造Aでは、図2を参照すると、インナーパネル12の膨出部15の車室側にカーテンケース部材43が配置されているので、窓枠10aの下縁付近は乗員B側にある程度突出しており、側突時にこの部位が乗員Bと接触し易くなる。
しかしながら、トリム30の上縁付近は、カーテンケース部材43に折曲部32を係止することのみによって取り付けられており、構成が簡単であると共に、車幅方向に沿った係止方向を有するクリップやボルト等(例えば、クリップ部33やスペーサ34等)の締結部材が不要である。これにより、側突時に、上記突出する部位が乗員B側に移動したとしても、この部位には締結部材が配置されていないので、乗員Bの上体に締結部材等による高い衝撃が加わることを防止することができる。
すなわち、図1を参照すると、乗員Bの上体の車両外側にトリム30の上部が位置するが、トリム30の上部には、車幅方向に係止方向を有するクリップやボルト等が配置されていないので、側突時、乗員Bの上体に締結部材に起因する衝撃が加わることが防止される。
一方、クリップ部33及びスペーサ34は、乗員Bの上体よりも低い位置に相当するトリム本体31の下側又は上体を避けた位置に配置されており、側突時に、クリップ部33及びスペーサ34が乗員Bの上体に高い衝撃で接触することが防止されている。
さらに、クリップ部33及びスペーサ34は乗員Bの下肢部を避けた位置に配置されているので、クリップ部33及びスペーサ34が、側突時に、乗員Bの下肢部に衝撃を与えることがないようになっている。また、仮にクリップ部33やスペーサ34が乗員Bの下肢部に対応する位置に設けられていたとしても、トリム本体31の下部付近では、側突時の乗員Bの変位量が少なく乗員Bに伝達される衝撃は低くなる。
また、本実施形態のトリム構造Aでは、窓枠10aの下縁であるベルトラインに沿って、溝状に形成され所定の剛性を有するカーテンケース部材43が配置されたので、側突時の耐衝撃性が向上される。これにより、カーテンケース部材43の車室側の車両シートに着座する乗員Bへの保護性が向上される。また、トリム30は、このように剛性が高いカーテンケース部材43に取り付けられているので、高い取付剛性を有する。
また、カーテンケース部材43は、車幅方向に空間を有する凹部44を有しているので、側突時の衝撃により凹部44の外側壁部44aが内側壁部44c側に撓むように潰れることにより、衝撃を吸収することができる。このように、トリム構造Aでは、ベルトラインに断面ほぼU字状のカーテンケース部材43を配置することによって、耐衝撃吸収性が向上されている。
さらに、図1から分かるように、窓枠10aは乗員Bの上体が位置する車両後側の方が、車両前側よりも高さが低いので、カーテン部材41が巻き取られた状態では、車両後側の方が車両前側よりもカーテン部材41の巻き取り長さが短い。したがって、この状態では、乗員Bの上体の側部では、車両前側よりもカーテンケース部材43の内側の空間の余裕が大きくなる。これにより、側突時に、カーテンケース部材43の潰れ代が車両前側よりも大きくなり、乗員Bの上体側部での耐衝撃吸収性を大きくすることができる。
上記実施形態では、サイドウインドウとして、昇降可能なウインドウガラスを有するドアウインドウを例にとって説明したが、これに限らず、嵌め込み式の昇降不可なサイドウインドウであってもよい。
また、上記実施形態では、トリム30は、車幅方向に沿った係止方向を有する締結部材としてのクリップ部33を用いてドアパネル10に取り付けられていたが、これに限らず、ボルト等を車幅方向に沿ってトリム30側からドアパネル10側に螺合させることにより、トリム30をドアパネル10に取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、ドアパネル10が窓枠10aを有していたが、これに限らない。
また、上記実施形態では、カーテンケース部材43の断面形状は、上部がくびれた形状であったが、これに限らず、上部がくびれていない断面ほぼU字状であってもよい。この場合、開口部44dの幅が大きくなってしまうので、その一部を覆うために、トリム本体31の上端(及び折曲部32の基端側)から車両外側に向けて延びる延出部を形成するとよい。
本発明の実施形態の車両のトリム構造における車両のサイドドアを車室側から見た側面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 本発明の実施形態の車両のトリム構造におけるサイドドアウインドウの窓枠下縁部付近の斜視図である。
符号の説明
1 サイドドア
10 ドアパネル
10a 窓枠
11 アウターパネル
12 インナーパネル
13,14 ウェザーストリップ
15 膨出部
20 昇降装置
21 ウインドウガラス
22 樹脂パネル、
30 トリム
33 クリップ部
34 スペーサ、
40 カーテン装置
41 カーテン部材
42 ロール部材
43 カーテンケース部材
44 凹部
45 取付部
A トリム構造
B 乗員

Claims (7)

  1. サイドウインドウ下縁近傍に位置する車体の車室側を覆うトリムを備えた車両のトリム構造であって、
    前記サイドウインドウ下縁近傍に位置する車体と前記トリムの間に収納されると共に前記サイドウインドウの少なくとも一部を覆うことが可能なカーテン部材と、
    前記カーテン部材を収納する、前記車体と前記トリムとの間で車両前後方向に延びるように配置されたカーテンケース部材と、を有し、
    このカーテンケース部材は、前記カーテン部材を前記サイドウインドウに向けて繰り出し可能とする開口部を有し、
    前記トリムは、その上縁が前記カーテンケース部材の開口部に入り込むことで前記車体に係止されるように構成されていることを特徴とする車両のトリム構造。
  2. 前記カーテンケース部材は、前記カーテン部材を収納可能な凹部を有する部材であり、前記車体に固定されたことを特徴とする請求項1に記載の車両のトリム構造。
  3. 前記トリムの上縁周辺は、このトリムの上縁の前記カーテンケース部材の開口部への係止のみで前記車体に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両のトリム構造。
  4. 前記車体は、アウターパネルとインナーパネルが接合されて構成され、前記サイドウインドウ下縁では、前記アウターパネルの縁部と前記インナーパネルのフランジが車幅方向に近接するように形成され、
    前記インナーパネルは、前記カーテンケース部材に車幅方向に対向する部位が前記フランジよりも車室側に膨出するように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両のトリム構造。
  5. 前記トリムの下部は、車幅方向に沿った係止方向を有する締結部材によって前記車体に取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両のトリム構造。
  6. 前記サイドウインドウは車両ドアウインドウであり、前記トリムはドアトリムであることを特徴とする請求項1に記載の車両のトリム構造。
  7. サイドウインドウ下縁近傍に位置する車体の車室側を覆うトリムを備えた車両のトリム構造の製造方法であって、
    前記サイドウインドウ下縁近傍に位置する車体と前記トリムの間に収納されると共に前記サイドウインドウの少なくとも一部を覆うことが可能なカーテン部材を準備する工程と、
    このカーテン部材を収納可能な車両前後方向に延びる凹部を有し、且つ、この凹部の開口部から前記カーテン部材を前記サイドウインドウに向けて繰り出し可能であるカーテンケース部材を、前記サイドウインドウ下縁近傍の車体の車室側に取り付ける工程と、
    前記カーテンケース部材の開口部に前記トリムの上縁を入り込ませて前記トリムを前記車体に係止する工程と、を備えたことを特徴とする車両のトリム構造の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9469178B2 (en) 2014-10-02 2016-10-18 Hyundai Motor Company Roller blind curtain device for car
JP2017065497A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 マツダ株式会社 車両の内装構造
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