JP2008191108A - 電力品質評価システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力供給を受ける需要家の電流および電圧等の電気的物理量に基づき高調波発生要因を推定する電力品質評価システムを提供する。
【解決手段】電力品質評価システム1Aは、電力系統の少なくとも1箇所以上で測定された電流および電圧の少なくとも何れかを含む電気的物理量6に基づき、測定された電気的物理量6の高調波成分を測定箇所毎に計算する高調波成分計算手段8と、高調波成分計算手段8が算出した高調波成分と、高調波を発生させる機器と当該機器の高調波成分とを対応させた高調波発生機器DB15のデータとを照合して高調波成分計算手段8が算出した高調波成分が高調波発生機器DB15のデータの高調波成分と一致する程度を計算する高調波成分一致度計算手段10とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電力系統に生じる高調波、電圧変動、電圧不平衡、瞬時電圧低下等による電力品質の悪化を評価する電力品質評価システムに関する。
電力品質の程度は、電力系統に生じる電圧変動、電圧不平衡、瞬時電圧低下または高調波によって判断される。電力品質の程度を測定または解析する電力品質測定装置または電力品質解析装置は、例えば、特開2003−298147号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2003−298147号公報
しかしながら、収集された需要家の電圧および電流等の電気的物理量に基づき、電力品質の一要素を担う高調波の発生要因を推定する電力品質評価システムは存在していない。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであり、上位の電力系統から電力供給を受ける需要家の電流および電圧等の電気的物理量を収集し、収集した電気的物理量に基づき高調波の発生要因を推定する電力品質評価システムを提供する。
本発明に係る電力品質評価システムは、上述した課題を解決するため、電力系統の少なくとも1箇所以上で測定された電流および電圧の少なくとも何れかを含む電気的物理量に基づき、測定された電気的物理量の高調波成分を前記測定箇所毎に計算する高調波成分計算手段と、前記高調波成分計算手段が算出した前記測定箇所毎の高調波成分と、高調波を発生させる機器と当該機器の高調波成分とを対応させたデータとを照合して前記高調波成分計算手段が算出した高調波成分が前記データの高調波成分と一致する程度を計算する高調波成分一致度計算手段とを具備することを特徴とする。
本発明に係る電力品質評価システムによれば、上位の電力系統から電力供給を受ける需要家の電流および電圧等の電気的物理量を収集し、収集した電気的物理量に基づき高調波の発生要因を推定する電力品質評価システムを提供することができる。
また、測定箇所が複数あり、各々の測定箇所を流れる高調波電流の方向がわかれば、高調波発生場所を推定することもできる。さらに、高調波発生機器を制御可能に構成すれば、高調波の影響で危険な事態が生じ得る場合に高調波発生機器を制御することによって高調波による災害発生を防止することができる。
以下、本発明に係る電力品質評価システムを実施するための最良の形態について、添付の図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電力品質評価システムの一例である第1の電力品質評価システム1Aの適用例を示す説明図である。
第1の電力品質評価システム1Aは、例えば、電力系統(上位電力系統)から受電して電気を使用する需要家2のフィーダ3と電気的に接続された負荷設備4に供給される電力の品質について歪みの観点から評価するシステムである。第1の電力品質評価システム1Aは、例えば、ハードウェアとしてのコンピュータと電力の品質について歪みの観点から評価するソフトウェアとしてのプログラムとが協働することによって実現される。
図1に示されるように、需要家2の母線5と電気的に接続されたフィーダ3に少なくとも電流および電圧を含む電気的物理量の情報(以下、電気物理量情報とする)6を取得する測定装置7が設置されている。第1の電力品質評価システム1Aは、測定装置7から取得した電気物理量情報6に基づき、電流および電圧に高調波が重畳している場合、当該高調波の発生要因を推定する。
図2は、第1の電力品質評価システム1Aの構成および機能を示す概略図である。
第1の電力品質評価システム1Aは、図2に示されるように、高調波成分計算手段8、データ記録手段9、高調波成分一致度計算手段10、高調波推定手段11および出力手段としての表示手段12を具備する。
高調波成分計算手段8は、測定装置7が測定した電気物理量情報6を取得して波形分析を行う。そして、測定される電気的物理量の高調波成分を算出する。高調波とは、基本波に重畳する基本波のn倍(nは2以上の整数)の周波数を持つ正弦波であって、高調波成分が重畳する電気的物理量の波形は、商用周波数を基本周波数とする基本波と周波数が基本周波数のn倍(周期は1/n)となる各正弦波(高調波成分)との和で表される。以下の説明では、基本波を1次成分、周期が基本波の1/2(周波数は2倍)となる正弦波を2次成分、周期が基本波の1/3(周波数は3倍)となる正弦波を3次成分とし、以下同様にして周期が基本波の1/n(周波数はn倍)となる正弦波をn次成分と称する。
データ記録手段9は、電子情報を記録し格納する記憶領域である。このデータ記録手段9には、高調波成分計算手段8が計算した結果を表す情報(以下、実測高調波成分計算結果とする)14が必要に応じて記録され保存される。また、データ記録手段9には、高調波成分一致度計算手段10が計算の際に参照する情報を予めデータベース(以下、DBと省略する)化した高調波発生機器DB15が格納される。高調波発生機器DB15は、高調波を発生させる主要因となり得る多種の高調波発生機器と各々の高調波発生機器が発生する高調波成分の情報が関連付けられている。つまり、高調波成分のパターンが特定されると一義的に高調波発生機器を特定することができる。
高調波成分一致度計算手段10は、実測高調波成分計算結果14と高調波発生機器DB15を参照して得られる各々の高調波成分パターンとを比較して一致度を算出する。一致度の算出結果を表す情報(以下、高調波成分一致度計算結果とする)16は、高調波要因推定手段11へ送られる。
高調波要因推定手段11は、受け取った高調波成分一致度計算結果16に基づき一致度の最も高い高調波成分パターンを発生させる高調波発生機器を高調波の主要因と推定する。そして、推定結果を表す情報(以下、高調波要因推定結果とする)17を出力手段としての表示手段12へ送る。
表示手段12は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、またはPDP(Plasma Display Panel)等のユーザへ評価結果を視覚的に表示する手段である。表示手段12は、高調波要因推定結果17を受け取ると、高調波要因推定結果17の内容を画像表示する。
尚、図2に示される第1の電力品質評価システム1Aは、評価結果を含む必要な情報をユーザが認識できる形式で出力する出力手段としての表示手段12を具備しているが、表示手段12の代わりに、例えば、印字手段等の他の出力手段を具備していても構わない。また、第1の電力品質評価システム1Aは、表示手段12を具備していなくても構わない。すなわち、第1の電力品質評価システム1Aは、高調波要因推定結果17のみを第1の電力品質評価システム1Aの外部の出力手段へ出力する場合もある。
次に、第1の電力品質評価システム1Aの作用を説明する。
図3は、測定装置7が実測した電気的物理量の波形の一例として線間2相分の電圧波形を概略的に示したグラフである。
例えば、第1の電力品質評価システム1A等の本発明に係る電力品質評価システムでは、図3に示されるような電気的物理量の波形を表す情報を取得し、取得した波形の情報に基づいて高調波成分計算手段8が高調波成分の算出を行う。ここで、図2に示されるグラフの横軸は時間であり、縦軸は電圧である。また、Vabとは3相(a相、b相およびc相)のa相とb相間の線間電圧をいい、Vbcとはb相とc相間の線間電圧をいう。
図3に示されるVabおよびVbcは、理想的には、商用周波数の正弦波である。この商用周波数の正弦波(基本波)に何らかの要因で高調波が入る(高調波が重畳する)と、VabおよびVbcは、歪んでいると称される。
図4は、第1の電力品質評価システム1Aにおける高調波成分計算手段8の一例を示す説明図である。
高調波成分計算手段8は、高調波を各次数成分の和とみなし、次数毎の成分を計算する。高調波成分はフーリエ変換等で求めることができる。高調波成分を計算する最も一般的な手法の一つとしては、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transformation:FFT)が知られている。FFTのうち、離散信号から高調波成分を求める手法(離散型フーリエ変換)を離散型FFTという。
高調波成分計算手段8は、電気物理量情報6を時間的に連続する連続信号としてではなく、情報量削減の観点から所定の時間間隔でサンプリングした離散信号として取得する。これは、電気物理量情報6の情報量削減のためである。尚、サンプリング周波数は、標本化定理に基づくナイキスト周波数(基本波の周波数の2倍)よりも大きな任意の周波数であり、サンプリング値から波形の再現が可能な周波数である。
高調波成分計算手段8は、FFTを行うFFT処理部20を備える。FFT処理部20は、FFT機能(高速フーリエ変換を行う機能)を有し、このFFT機能により取得した電気物理量情報6が示す電気的物理量の離散信号について離散型FFTを行う。そして、電気物理量情報6に基づく電気的物理量の高調波成分を計算する。
図5は高調波成分計算手段8が図3に示された電気物理量情報6、すなわち、Vab、Vbcについて高調波成分を計算した実測高調波成分計算結果14の一例を示す説明図である。尚、図5における縦軸は、高調波含有率、横軸は高調波の次数を示している。
図5に示される実測高調波成分計算結果14は、高調波成分計算手段8のFFT処理部20がFFT機能を使い、図3に示されたVab、Vbcについて算出した高調波の次数毎の成分(含有率)を示す。高調波含有率は、高調波の次数毎に計算され、以下の式(1)に基づいて計算される。
[数1]
高調波含有率(次数)=高調波の大きさ(次数)÷基本波の大きさ ……(1)
図6〜図9は、高調波発生機器が発生する高調波の次数とその成分(含有率)との関係(以下、高調波パターンとする)を表した説明図である。より具体的に説明すると、図6では電力変換装置(6相)、図7ではアーク炉、図8ではエアコン、図9では一般照明を高調波発生機器の一例とした場合における高調波パターンを表した説明図である。
図6〜図9に示されるように、機器によって高調波の含有率が多くなる次数が異なり、高調波パターンは異なる。つまり、高調波パターンと高調波発生機器とは1対1の関係にあるので、高調波パターンがわかれば、当該高調波パターンと一致度が高い高調波パターンをもつ機器が高調波発生機器であると推定することができる。
図10は、高調波成分一致度計算手段10の機能および処理内容を示す説明図である。
高調波成分一致度計算手段10は、実測高調波成分計算結果14の高調波成分の合計が1になる様に規格化する機能(以下、規格化計算機能とする)を有する規格化計算処理部21と、実測高調波成分計算結果14を規格化した結果と高調波発生機器DB15に格納される高調波発生機器の高調波成分(規格化した値)との一致度を計算する機能(以下、高調波パターン一致度計算機能とする)を有する高調波パターン一致度計算処理部22とを備える。
高調波成分一致度計算手段10は、実測高調波成分計算結果14を受け取ると、まず、規格化計算処理部21が規格化計算機能を用いて、実測高調波成分計算結果14の高調波成分の合計が1になる様に規格化する。規格化に際しては、以下の式(2)を用いて規格化後のj次(jは2以上の自然数)の成分を算出する。
Figure 2008191108
尚、高調波発生機器DB15にある高調波発生機器の高調波成分の最大次数と、実測高調波成分計算結果14における高調波の最大次数が一致していない場合もある。この場合、上記(2)式の分母である「規格化前の高調波成分の合計値」が高調波発生機器DB15に格納される高調波発生機器の高調波成分と実測高調波成分計算結果14とで異なってしまい、高調波成分の一致度を計算する上で好ましくない。
そこで、高調波発生機器DB15にある高調波発生機器高調波成分の最大次数と、実測高調波成分計算結果14における高調波の最大次数が一致していない場合には、高調波の最大次数が低い方に高調波の最大次数を一致させる。尚、どちらの最大次数も設計事項として予め決定することが可能なため、最大次数を一致させることは問題ない。
図11は、高調波発生機器DB15にある高調波発生機器高調波成分の最大次数と実測高調波成分計算結果14における高調波の最大次数が一致していない場合における高調波成分の規格化の概要を示した説明図である。
図11によれば、高調波発生機器DB15にある高調波発生機器高調波成分の最大次数が25次の場合が例示されている。図11に例示される場合において、例えば、実測高調波成分計算結果14における高調波の最大次数が20次までの場合、規格する最大次数を両者のうち低い次数、すなわち、実測高調波成分計算結果14の高調波の最大次数の20次に一致させ、規格化は両方とも20次までの高調波成分を抽出して行う。この場合、上記式(2)の分母は、規格化前の高調波成分の20次までの合計値となる。
また、図11に示される場合と逆の場合、すなわち、高調波発生機器DB15にある高調波発生機器高調波成分の最大次数の方が実測高調波成分計算結果14における高調波の最大次数よりも低い場合には、高調波発生機器DB15にある高調波発生機器高調波成分の最大次数に合わせる。
高調波成分一致度計算手段10が実測高調波成分計算結果14の高調波成分について規格化すると、続いて、高調波パターン一致度計算処理部22が高調波パターン一致度計算処理機能を用いて規格化した実測高調波成分計算結果(以下、規格化実測高調波成分計算結果とする)23と高調波発生機器DB15に格納される高調波発生機器の規格化した高調波成分(以下、規格化高調波発生機器高調波成分とする)24に基づいて高調波成分一致度を計算する。
高調波発生機器DB15に格納される高調波発生機器の高調波成分は、高調波成分の合計が1になる様に規格化されている。このため、高調波成分一致度計算手段10は、規格化実測高調波成分計算結果23と高調波発生機器DB15に格納される高調波発生機器の高調波成分との一致度(以下、高調波パターン一致度とする)を計算できる。
高調波パターン一致度の計算では、まず、規格化実測高調波成分計算結果23と高調波発生機器DB15にある高調波発生機器の高調波成分の規格化した値との差分の絶対値を次数毎にとり、式(3)に示す様に合計値(以下、規格化差分合計値)を計算する。
[数3]
規格化差分合計値=|規格化後の2次成分(実測高調波成分計算結果14)−高調波発生機器の高調波の2次成分|+|規格化後の3次成分(実測高調波成分計算結果14)−高調波発生機器の高調波の3次成分|+・・・+|規格化後のn次成分(実測高調波成分計算結果14)−高調波発生機器の高調波のn次成分|=|規格化実測高調波成分計算結果23の2次成分−規格化高調波発生機器高調波成分24の2次成分|+|規格化実測高調波成分計算結果23の3次成分−規格化高調波発生機器高調波成分24の3次成分|+・・・|規格化実測高調波成分計算結果23のn次成分−規格化高調波発生機器高調波成分24のn次成分| ……(3)
規格化差分合計値を算出すると、続いて、算出した規格化差分合計値に基づいて高調波パターン一致度を計算する。規格化差分合計値と高調波パターン一致度とは一定の関係を有するので、高調波パターン一致度は規格化差分合計値を用いて算出することができる。ここで、図12〜図16を引用して上記式(3)に示される規格化差分合計値と高調波パターン一致度との関係および高調波成分一致度について説明する。
図12〜図14は、規格化差分合計値の計算の具体例を示した説明図であり、図15は、規格化差分合計値と高調波パターン一致度との関係を概略的に示した説明図である。
図12は、規格化実測高調波成分計算結果23と規格化高調波発生機器高調波成分24が完全に一致している場合を示している。図12に示されるように、規格化実測高調波成分計算結果23と規格化高調波発生機器高調波成分24が完全に一致している場合、すなわち、規格化実測高調波成分計算結果23と規格化高調波発生機器高調波成分24の各次成分(図12においては3次、5次および7次成分)が全て一致している場合、上記式(3)からも明らかなように規格化差分合計値は0となる。
図13は、規格化実測高調波成分計算結果23と規格化高調波発生機器高調波成分24が完全に一致していない場合を示している。図13に示されるように、規格化実測高調波成分計算結果23と規格化高調波発生機器高調波成分24が完全に一致していない場合(全てが不一致の場合)、規格化実測高調波成分計算結果23と規格化高調波発生機器高調波成分24の各次成分(図13においては3次、5次および7次成分)が全てにおいて不一致となるので、規格化差分合計値は全成分の和となり2となる。
図14は、規格化実測高調波成分計算結果23と規格化高調波発生機器高調波成分24が部分的に一致している場合を示している。図14に示されるように、規格化実測高調波成分計算結果23と規格化高調波発生機器高調波成分24のある次数成分が一致し、その他の次数成分が一致しない場合の規格化差分合計値は、図12に示される場合と図13に示される場合との間の範囲、すなわち、0から2の範囲をとる。図14に示される例を具体的に計算すれば、上記式(3)の項のうち一致していない3次および7次成分の項が残り、|0.6−0|+|0−0.6|=0.6+0.6=1.2となる。
図12〜図14に示される結果をまとめたのが図15であり、図15では規格化差分合計値を横軸に、高調波パターン一致度[%]を縦軸にとって両者の関係が示されている。図15に示されるように、規格化差分合計値は、高調波パターン一致度100%(高調波の全ての次数で一致)の場合の0と、高調波パターン一致度0%(高調波の全ての次数で不一致)の場合の2とを結ぶ直線(一次関数)として表すことができる。
しかしながら、実際の演算処理では、高調波パターン一致度を用いて0〜100%で表すよりも、高調波の全ての次数で一致する場合を+100%とし高調波の全ての次数で不一致の場合を−100%とした方が、高調波発生要因となり得るのか否かがより明確となる。そこで、全ての次数で一致する場合(高調波パターン一致度が100%の場合)を+100%とし全く一致しない場合(高調波パターン一致度が0%の場合)を−100%とした高調波成分一致度という概念を導入する。高調波成分一致度は以下の式(4)で表すことができる。
[数4]
高調波成分一致度(%)=(1−規格化差分合計値)×100 ……(4)
図16は、規格化差分合計値と高調波成分一致度との関係を概略的に示した説明図である。規格化差分合計値を横軸に、高調波成分一致度[%]を縦軸にとって両者の関係を表すと、規格化差分合計値が0の場合(高調波の全ての次数で一致する)場合、高調波成分一致度は100%となり、規格化差分合計値が2の場合(高調波の全ての次数で不一致)場合、高調波成分一致度は−100%となる。高調波パターン一致度計算処理部22は、算出した規格化差分合計値を上記式(4)に代入し演算することで高調波成分一致度(%)を算出する。算出結果は、高調波成分一致度計算結果16として高調波要因推定手段11へ送られる。
図17は、高調波要因推定手段11の機能および処理内容を示す説明図である。
高調波要因推定手段11は、高調波成分一致度に応じて高調波発生機器(高調波要因)の表示位置を並び替える高調波一致度並び替え手段としての一致度並び替え処理部27と、高調波要因と推定される高調波発生機器を抽出する高調波要因抽出処理部28とを備える。
一致度並び替え処理部27は、高調波発生機器の高調波成分一致度を予め定義した規則に則して並び替える機能を有する。一致度並び替え処理部27は、受信した各高調波発生機器の高調波成分一致度を、例えば、高調波成分一致度が高い順に並び替える。
高調波要因抽出処理部28は、高調波要因と推定される高調波発生機器を抽出する。高調波要因を抽出する際には、例えば、高調波成分一致度に対して閾値(しきいち)を設定しておき、この閾値を超える高調波成分一致度を持つ高調波発生機器を高調波要因と推定して抽出する。高調波要因抽出処理部28は、抽出した高調波発生機器を高調波要因推定結果17として表示手段12へ送る。尚、高調波要因抽出処理部28において、設定する閾値およびその個数は表示内容等により任意に設定可能である。
図18および図19は、高調波要因推定手段11から送られた高調波要因推定結果17が表示手段12に表示される一例を示した説明図である。
図18および図19に示されるように、例えば、高調波発生要因として推定される高調波発生機器が高調波成分一致度の高い順に左側から表示される。また、設定する閾値および規格化実測高調波成分計算結果23によっては、図18に示されるように、例えば8アイテム等抽出される高調波発生機器が多い場合もあれば、図19に示されるように、例えば3アイテム等抽出される高調波発生機器の個数が少ない場合もある。
第1の電力品質評価システム1Aによれば、電力系統から電力の供給を受ける需要家2に設置した測定装置7から電気物理量情報6を取得し、取得した電気物理量情報6に基づいて電力品質の一要素である歪みの観点から電力品質を評価することができる。具体的には、予め照合用の高調波パターン(規格化高調波発生機器高調波成分24)を高調波発生要因となり得る機器毎に用意し、取得した電気物理量情報6に基づいて得られた規格化実測高調波成分計算結果23と各機器の規格化高調波発生機器高調波成分24について高調波成分一致度を算出し高調波成分一致度の高い機器を高調波要因として推定することができる。
尚、電力品質評価システム1Aは、ユーザ等からの実行要求により電力品質評価を行うが、タイマー機能を付加し、所定の時間毎に電力品質評価(高調波要因の推定)の算出を繰り返すように電力品質評価システム1Aを構成しても良い。
また、電力品質評価システム1Aでは、表示手段12に最終結果である高調波要因推定結果17が表示されると説明したが、途中経過である電気物理量情報6、実測高調波成分計算結果14および高調波成分一致度計算結果16やその他適宜必要な情報を表示することを妨げない。
さらに、本実施形態では、電力品質評価システム1Aが高調波要因推定手段11を具備しているが、必ずしも具備している必要はない。一定の高調波成分一致度を持つ高調波発生機器を高調波要因として推定しない場合、例えば、全高調波発生機器に対する高調波成分一致度を表示手段12に表示したい場合、高調波要因を抽出する必要はなくなるからである。
さらにまた、本実施形態では、高調波要因推定手段11が一致度並び替え処理部27を備えているが、一致度並び替え処理部27は高調波要因推定手段11と独立していても構わない。すなわち、高調波要因推定手段11が一致度並び替え処理部27を必ずしも備えている必要はない。さらにまた、電力品質評価システム1Aは、高調波一致度並び替え手段(一致度並び替え処理部27)を具備していなくても良い。出力手段としての表示手段12に高調波要因推定結果17を並び替えて表示しない場合、高調波発生機器の高調波成分一致度を並び替える機能は不要だからである。
[第2の実施の形態]
第2の電力品質評価システム1Bは、測定装置7から電気物理量情報6を取得して高調波要因を推定するのに加えてさらに測定装置7を流れる電流の方向を計算するように構成される。第2の電力品質評価システム1Bの適用例は、基本的には第1の電力品質評価システム1Aと同様であり、図1において第1の電力品質評価システム1Aを第2の電力品質評価システム1Bと読み替えれば、読み替えた図1が第2の電力品質評価システム1Bの適用例を示す説明図となる。
また、第2の電力品質評価システム1Bは、図2に示される第1の電力品質評価システム1Aに対して、高調波成分計算手段8の代わりに測定装置7を流れる電流の方向を計算する機能を有する高調波成分計算手段30を具備する。すなわち、第2の電力品質評価システム1Bは、高調波成分計算手段30、データ記録手段9、高調波成分一致度計算手段10、高調波推定手段11および表示手段12を具備する点で異なる。しかしながら、その他の構成は実質的に異ならない。そこで、第2の電力品質評価システム1Bの説明では、第1の電力品質評価システム1Aにおける構成要素と実質的に相違しない構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
図20は、第2の電力品質評価システム1Bが備える高調波成分計算手段30の一例を示す説明図である。
高調波成分計算手段30は、FFT処理部20と、測定装置7を流れる電流の方向を計算する機能を有する高調波電流方向計算手段としての電流方向計算処理部32を備える。すなわち、高調波成分計算手段30は、第1の電力品質評価システム1Aにおける高調波成分計算手段8にさらに測定装置7を流れる電流の方向を計算する機能を付加して構成される。
電流方向計算処理部32は、ある次数の高調波であるk次(kは2以上n以下を満たす自然数)の高調波電圧の方向と高調波電流の方向とが同方向か逆方向かを電圧ベクトルと電流ベクトルとの位相差から判断する。
図21は、電流方向計算処理部32が行う高調波電流の方向(電流ベクトル)の計算の概要を示した説明図である。
図21には、高調波k次の電圧ベクトルと電流ベクトル(第1の電流ベクトル〜第4の電流ベクトル)が示されている。電流ベクトルの向きが電圧ベクトルに対して同方向か逆方向かの判断は、電圧ベクトルの位相に対する電流ベクトルの位相の遅れまたは進み(位相差)が90度以内であれば同方向とし、位相差が90度を超えている場合には逆方向と判断する。従って、図21に示される第1の電流ベクトルおよび第2の電流ベクトルは同方向と判断し、第3の電流ベクトルおよび第4の電流ベクトルは逆方向と判断する。
高調波成分計算手段30は、FFT処理部20が計算したFFTの結果を表す情報と電流方向計算処理部32が計算した高調波電流の方向の結果の情報をデータ記録手段9に保存したり、実測高調波計算結果14として高調波成分一致度計算手段10へ送る。以降の処理は第1の電力品質評価システム1Aと実質的に同様である。但し、高調波成分計算手段30から出力される実測高調波計算結果14には高調波電流の方向について算出した結果の情報が含まれるので、表示手段12に表示される表示内容には高調波電流の方向の情報が含まれる。
第2の電力品質評価システム1Bによれば、高調波電流の方向も判定するので、第1の電力品質評価システム1Aの作用および効果に加えて高調波発生要因がどちらの方向にあるかについても判断できる。従って、高調波発生要因を推定する精度を第1の電力品質評価システム1Aよりも向上させることができる。
尚、本実施形態では、高調波成分計算手段30が電流方向計算処理部32を備える場合を説明したが、電流方向計算処理部32は独立していても構わない。すなわち、第1の電力品質評価システム1Aに電流方向計算処理部32をさらに具備する第2の電力品質評価システム1Bを構成しても良い。
[第3の実施の形態]
図22は、本発明の第3の実施の形態に係る電力品質評価システムの一例である第3の電力品質評価システム1Cの適用例を示す説明図である。
第3の電力品質評価システム1Cは、図22に示されるように、需要家2の電力系統において、上位電力系統側と母線5とを接続する送電線路33と複数(図22においては一例として2つの場合を示す)のフィーダ3a,3bにそれぞれ測定装置7a〜7cを設置して各測定装置7a〜7cから電気物理量情報6を取得して電力の品質評価を行うように構成される。尚、図22に示される符号Iは高調波電流を示す。
図23は、第3の電力品質評価システム1Cの構成および機能を示す概念図である。
第3の電力品質評価システム1Cは、図23に示されるように、高調波成分計算手段30、データ記録手段9、高調波成分一致度計算手段10、高調波要因推定手段35、および表示手段12を具備する。第3の電力品質評価システム1Cは、各測定装置7a〜7cから取得される各々の電気物理量情報6を取得して高調波発生要因の推定、高調波電流の方向および高調波発生源となる負荷設備4の特定を行う。
図24は、第3の電力品質評価システム1Cが具備する高調波要因推定手段35の構成および機能を示す概念図である。
高調波要因推定手段35は、高調波要因推定手段11が備える一致度並び替え処理部27および高調波要因抽出処理部28に加え、各測定装置7a〜7cを流れる高調波電流の方向から高調波発生源を推定する高調波発生源推定手段としての高調波発生源特定処理部36をさらに備える。
高調波発生源特定処理部36は、高調波発生源から高調波電流が流れ込んでくるという点に着目して高調波発生源を絞り込む。例えば、図22に示される負荷設備4bに高調波発生源がある場合、高調波電流Iは、フィーダ3bおよび母線5を経由して送電線路33を通って上位電力系統へ流れ込むかフィーダ3aを通り負荷設備4aに流れ込むことになる。つまり、各測定装置7a〜7cで観測される高調波電流Iの方向がわかれば高調波発生源を絞り込むことができ、高調波発生源を推定することができる。高調波発生源特定処理部36が推定した高調波発生源の情報(高調波発生源推定結果)37は、高調波要因推定結果17とともに表示手段12へ出力される。
図25は、高調波発生源特定処理部36が行う高調波発生源特定処理における判定ロジックを示した説明図である。
高調波発生源特定処理部36は、まず、第1の高調波発生源特定ロジックに従い高調波発生源の特定を行う。第1の高調波発生源特定ロジックは、高調波発生が1箇所の場合に有効なロジックであり、各測定装置7a〜7cで測定された高調波電流Iが一定の条件となる場合、1箇所の高調波発生源が特定される。例えば、測定装置7aで観測される高調波電流Iの方向が母線5側(条件1)、かつ、測定装置7bで観測される高調波電流Iの方向が母線5側(条件2)、かつ、測定装置7cで観測される高調波電流Iの方向が上位電力系統側(条件3)の条件1から条件3の全条件が真ならば、高調波発生源が上位電力系統であると特定される。
但し、第1の高調波発生源特定ロジックで高調波発生源を特定できない場合がある。この場合には、続いて、第2の高調波発生源特定ロジックに従い高調波発生源の特定を行う。第1の高調波発生源特定ロジックで高調波発生源を特定できない場合には、高調波発生源が複数存在することを意味する。
第3の電力品質評価システム1Cによれば、第2の電力品質評価システム1Bの作用および効果に加えて、複数の測定装置7a〜7cを通る高調波電流Iの方向から、高調波発生源がどの設備にあるのかといったより具体的な特定をすることができる。
尚、第3の電力品質評価システム1Cは、一致度並び替え処理部27および高調波要因抽出処理部28に加え高調波発生源推定手段としての高調波発生源特定処理部36をさらに備える高調波要因推定手段35を具備しているが、高調波要因推定手段35の代わりに、高調波要因推定手段11(一致度並び替え処理部27および高調波要因抽出処理部28)および高調波発生源推定手段(高調波発生源特定処理部36)を具備する構成にしても良い。
[第4の実施形態]
図26は、本発明の第4の実施の形態に係る電力品質評価システムの一例である第4の電力品質評価システム1Dの適用例を示す説明図である。
第4の電力品質評価システム1Dは、需要家2の電力系統において、上位電力系統側と母線5とを接続する送電線路33と複数(図26においては一例として2つの場合を示す)のフィーダ3a,3bにそれぞれ測定装置7a〜7cを設置して各測定装置7a〜7cから電気物理量情報6を取得して電力の品質評価を行うように構成される。
また、第4の電力品質評価システム1Dは、負荷設備4a,4bと電気的に接続されており、負荷設備4a,4b内の負荷監視装置(図を省略)または高調波発生機器に対して高調波発生を警告するための情報(以下、アラーム情報とする)39や高調波発生機器を制御する制御信号40を伝送可能に構成される。
さらに、第4の電力品質評価システム1Dは、負荷設備4a,4bの監視および制御を行う監視制御センタ41と電気的に接続されており、アラーム情報39を伝送することができるように構成される。尚、図26に示される符号Iは高調波電流を示す。
図27は、第4の電力品質評価システム1Dの構成および機能を示す概念図である。
第4の電力品質評価システム1Dは、図27に示されるように、高調波成分計算手段30、データ記録手段9、高調波成分一致度計算手段10、高調波要因推定手段35、表示手段12に加え、さらに、アラーム発生処理手段45と、制御指令発生処理手段46とを具備する。
アラーム発生処理手段45は、高調波の程度が任意に設定される一定水準(警告レベル)より大きい場合にアラーム情報39を生成する機能と生成したアラーム情報39を監視制御センタ41等の外部へ送信する機能を有する。また、制御指令発生処理手段46は、高調波の程度が任意の一定水準(強制制御レベル)より大きく、需要家2内の負荷設備4a,4bに存在する高調波発生機器が存在する場合、当該高調波発生機器を制御する制御信号40を生成する機能と生成した制御信号40を制御対象(負荷設備4a,4bに存在する高調波発生機器またはそのコントローラ)へ送信する機能を有する。尚、強制制御レベルは一般に警告レベルよりも高い水準に設定される。
第4の電力品質評価システム1Dは、各測定装置7a〜7cから取得される各々の電気物理量情報6を取得して高調波発生要因の推定、高調波電流の方向および高調波発生源を推定する。そして、高調波の程度が警告レベルを超えると、アラーム発生処理手段45が高調波発生を警告するアラーム情報39を生成して監視制御センタ41等の外部へ送信する。さらに、高調波発生源が需要家2の制御可能な機器であって、高調波の程度が警告レベルを超え強制制御レベル以上となっている場合、制御指令発生処理手段46が制御信号40を生成して制御対象へ送信することで高調波の発生を強制的な抑止を図る。
アラーム情報39および制御信号40の生成の要否を判断するためには、高調波の程度がどの程度かを判断する必要がある。そのため、第4の電力品質評価システム1Dでは、高調波の程度を示す指標の一例として総合ひずみ率を用いる。総合ひずみ率は、以下の式(5)で表される。
[数5]
総合ひずみ率=高調波分のみの実効値÷実効値 ……(5)
図28は、高調波の程度を示す一指標である総合ひずみ率の時間推移と、アラーム情報39および制御信号40の生成のタイミングとの関係を説明する説明図である。尚、図28において、横軸は時間、縦軸は総合ひずみ率である。
第4の電力品質評価システム1Dでは、まず、警告レベルRa未満で推移していた総合ひずみ率が警告レベルRaに達すると、アラーム発生処理手段45は総合ひずみ率が警告レベルRaに達した時間tから総合ひずみ率が警告レベルRa未満となるまで時間のカウントを開始する。そして、カウントした時間が予め設定した所定時間ta(以下、アラーム発生時限値とする)以上となった場合、アラーム発生処理手段45はアラーム情報39を生成する。
さらに、総合ひずみ率が上昇して強制制御レベルRcに達すると、制御指令発生処理手段46は総合ひずみ率が強制制御レベルRcに達した時間tから総合ひずみ率がレベルRc未満となるまで時間のカウントを開始する。そして、カウントした時間が予め設定した所定時間tc(以下、制御信号発生時限値とする)以上となった場合、制御指令発生処理手段46は制御信号40を生成する。
第4の電力品質評価システム1Dによれば、高調波の程度が任意に設定された警告レベルを超えた場合にアラーム情報39を生成して外部へ出力するアラーム発生処理手段45を具備するので、高調波発生源やその管理元に対して高調波発生の警告を発することができる。また、高調波の程度が任意に設定された強制制御レベルを超えた場合に制御信号40を生成して強制制御対象へ出力する制御指令発生処理手段46を具備するので、高調波発生源となる機器を強制的に制御して高調波の程度を低減または高調波の発生を抑えることができる。
従って、第4の電力品質評価システム1Dは、第3の電力品質評価システム1Cの作用および効果に加えて、推定した高調波発生源に警告を発したり、強制的に制御したりすることができるので、従来の電力評価システムまたは第1〜第3の電力品質評価システム1A〜1Cに比べて高調波による災害の抑止力を高めることができる。
尚、第4の電力品質評価システム1Dは、アラーム発生処理手段45と、制御指令発生処理手段46とを具備すると説明したが、両方の手段45,46を具備している必要はない。すなわち、第3の電力品質評価システム1Cにアラーム発生処理手段45を具備した第4の電力品質評価システム1Dまたは、第3の電力品質評価システム1Cに制御指令発生処理手段46を具備した第4の電力品質評価システム1Dを構成しても良い。
以上、本発明に係る電力品質評価システムによれば、上位の電力系統から電力の供給を受ける需要家2の電圧や電流等の電気物理量情報6を収集し、電力品質の一つである高調波の発生要因(発生させている機器の種類)および発生源(どの負荷設備または上位電力系統にあるのか)を推定することができる。また、高調波の影響により負荷設備4に災害等の危険が生じていると判断される場合には、高調波発生機器を強制的に制御することで、高調波による災害発生の未然防止を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電力品質評価システムの適用例を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態に係る電力品質評価システムの構成および機能を説明する概略図。 測定装置が実測した電気的物理量の波形の一例として線間2相分の電圧波形を概略的に示したグラフ。 本発明の第1の実施の形態に係る電力品質評価システムにおける高調波成分計算手段の一例を示す説明図。 本発明に係る電力品質評価システムにおける高調波成分計算手段が図3に示されるVab、Vbcについて高調波成分を計算した実測高調波成分計算結果の一例を示す説明図。 高調波発生機器の一例である電力変換装置(6相)の高調波の次数とその成分(含有率)との関係を表した説明図。 高調波発生機器の一例であるアーク炉の高調波の次数とその成分(含有率)との関係を表した説明図。 高調波発生機器の一例であるエアコンの高調波の次数とその成分(含有率)との関係を表した説明図。 高調波発生機器の一例である一般照明の高調波の次数とその成分(含有率)との関係を表した説明図。 本発明に係る電力品質評価システムの高調波成分一致度計算手段の機能および処理内容を示す説明図。 高調波発生機器DBにある高調波発生機器高調波成分の最大次数と実測高調波成分計算結果における高調波の最大次数が一致していない場合における高調波成分の規格化の概要を示した説明図。 規格化実測高調波成分計算結果と規格化高調波発生機器高調波成分が完全に一致している場合における規格化差分合計値の計算の具体例を示した説明図。 規格化実測高調波成分計算結果と規格化高調波発生機器高調波成分が完全に一致していない場合(完全不一致の場合)における規格化差分合計値の計算の具体例を示した説明図。 規格化実測高調波成分計算結果と規格化高調波発生機器高調波成分が部分的に一致している場合における規格化差分合計値の計算の具体例を示した説明図。 規格化差分合計値と高調波パターン一致度との関係を概略的に示した説明図。 規格化差分合計値と高調波成分一致度との関係を概略的に示した説明図。 本発明の第1の実施の形態に係る電力品質評価システムにおける高調波要因推定手段の機能および処理内容を示す説明図。 本発明に係る電力品質評価システムにおける評価結果(高調波要因推定結果)の表示例を示した説明図。 本発明に係る電力品質評価システムにおける評価結果(高調波要因推定結果)の他の表示例を示した説明図。 本発明の第2の実施の形態に係る電力品質評価システムにおける高調波成分計算手段の一例を示す説明図。 本発明に係る電力品質評価システムの電流方向計算処理部が行う高調波電流の方向(電流ベクトル)の計算の概要を示した説明図。 本発明の第3の実施の形態に係る電力品質評価システムの適用例を示す説明図。 本発明の第3の実施の形態に係る電力品質評価システムの構成および機能を示す概念図。 本発明の第3の実施の形態に係る電力品質評価システムにおける高調波要因推定手段の構成および機能を示す概念図。 本発明の第3の実施の形態に係る電力品質評価システムにおける高調波要因推定手段の高調波発生源特定処理部が行う高調波発生源特定処理の判定ロジックを示した説明図。 本発明の第4の実施の形態に係る電力品質評価システムの適用例を示す説明図。 本発明の第4の実施の形態に係る電力品質評価システムの構成および機能を示す概念図。 本発明の第4の実施の形態に係る電力品質評価システムにおいて生成されるアラーム情報および制御信号の生成タイミングと高調波の程度を示す一指標である総合ひずみ率の時間推移との関係を説明する説明図。
符号の説明
1A,1B,1C,1D 電力品質評価システム
2 需要家
3(3a,3b) フィーダ
4(4a,4b) 負荷設備
5 母線
7(7a,7b,7c) 測定装置
8 高調波成分計算手段
9 データ記録手段
10 高調波成分一致度計算手段
11 高調波推定手段
12 表示手段(出力手段)
15 高調波発生機器DB
20 FFT処理部
21 規格化計算処理部
22 高調波パターン一致度計算処理部
27 一致度並び替え処理部
28 高調波要因抽出処理部
30 高調波成分計算手段
32 電流方向計算処理部
33 送電線路
35 高調波要因推定手段
36 高調波発生源特定処理部
41 監視制御センタ
45 アラーム発生処理手段
46 制御指令発生処理手段

Claims (9)

  1. 電力系統の少なくとも1箇所以上で測定された電流および電圧の少なくとも何れかを含む電気的物理量に基づき、測定された電気的物理量の高調波成分を前記測定箇所毎に計算する高調波成分計算手段と、
    前記高調波成分計算手段が算出した前記測定箇所毎の高調波成分と、高調波を発生させる機器と当該機器の高調波成分とを対応させたデータとを照合して前記高調波成分計算手段が算出した高調波成分が前記データの高調波成分と一致する程度を計算する高調波成分一致度計算手段とを具備することを特徴とする電力品質評価システム。
  2. 前記高調波成分一致度計算手段が計算した結果に基づき高調波発生要因となる機器および高調波発生要因とならない機器の少なくとも一方を絞り込む高調波要因推定手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の電力品質評価システム。
  3. 前記高調波成分一致度計算手段が計算した結果を所定の順番に並び替える高調波一致度並び替え手段をさらに具備することを特徴とする請求項1または2記載の電力品質評価システム。
  4. 前記測定箇所は複数であり、各測定個所で測定される電流および電圧に基づき、高調波電圧に対する高調波電流の方向を計算する機能を有する高調波電流方向計算手段をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の電力品質評価システム。
  5. 前記高調波電流方向計算手段が計算した各測定個所を流れる高調波電流の方向に基づいて、高調波発生源の方向を判断し、前記高調波発生源を推定する機能を有する高調波発生源推定手段をさらに具備することを特徴とする請求項4記載の電力品質評価システム。
  6. 高調波の程度が任意に設定される一定水準よりも大きい場合、警告を示すアラーム情報を生成し外部へ送信する機能を有するアラーム発生処理手段を具備することを特徴とする請求項5記載の電力品質評価システム。
  7. 前記高調波発生源推定手段が推定した高調波発生源が自己制御可能な機器であり、高調波の程度が任意に設定される一定水準よりも大きい場合、前記高調波発生源となる機器を強制的に制御する制御信号を生成し、前記高調波発生源となる機器および当該機器を制御するコントローラへ生成した制御信号を送信する機能を有する制御指令発生処理手段を具備することを特徴とする請求項5または6記載の電力品質評価システム。
  8. 前記高調波成分計算手段は、タイマー機能をさらに備え、前記測定箇所毎の高調波成分を所定の時間毎に算出し、前記高調波成分一致度計算手段は、前記高調波成分計算手段が所定の時間毎に算出した前記測定箇所毎の高調波成分と高調波を発生させる機器と当該機器の高調波成分とを対応させたデータとを照合して前記高調波成分計算手段が算出した高調波成分が前記データの高調波成分と一致する程度を計算するように構成されることを特徴とする請求項1記載の電力品質評価システム。
  9. 少なくとも前記高調波成分一致度計算手段が算出した算出結果を含む必要な情報をユーザが認識できる形式で出力する出力手段をさらに具備する請求項1記載の電力品質評価システム。
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