JP2008190591A - 等速自在継手 - Google Patents

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隆浩 松井
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Abstract

【課題】エンドプレートの抜けを防止するとともに、シール性の向上も図ることができ、しかも、圧入力を低減して組立作業性を向上させることができて、外側継手部材の車両取付部の変形を防止することができる等速自在継手を提供することを目的とする。
【解決手段】外側継手部材2の開口部を塞ぐエンドプレート13を備えた等速自在継手である。エンドプレート13の周壁21と外側継手部材2の内径面との間に配設される弾性部材40を介してエンドプレート13の周壁21が外側継手部材2に圧入される。エンドプレート13の周壁21の一部に、弾性変形してエンドプレート13の外側継手部材2への圧入を許容し、圧入状態では外側継手部材2に設けられた嵌合凹所38に係止する係止片23を設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は等速自在継手に関する。
等速自在継手(例えば、摺動型等速自在継手)は、図9に示すように、内輪101、外輪102、ボール103およびケージ104を主要な構成要素としている。
内輪101は、その外周面に複数のトラック溝106が形成されている。この内輪101の中心孔(内径孔)105にシャフト108を挿入してスプライン嵌合させ、そのスプライン嵌合により両者間でトルク伝達可能としている。
外輪102は、円筒部114とフランジ部115とからなり、円筒部114の内周面に内輪101のトラック溝106と同数のトラック溝107が形成されている。フランジ部115を通じて外輪102は自動車のトランスミッションまたはディファレンシャルの歯車軸に連結される。外輪102のトラック溝107と内輪101のトラック溝106との間にトルクを伝達する複数のボール103が組み込まれている。内輪101と外輪102の間にケージ104が配置され、ボール103は、ケージ104のポケット109内に保持されている。
外輪102のシャフト突出側の開口部は、ブーツアダプタ111を介して外輪102に装着されるブーツ112にて覆われている。反シャフト突出側の外輪102の開口部には、図10〜図13に示すようなエンドプレート(シールプレート)113が圧入嵌合されている。エンドプレート113は外部との通気を可能とし、内圧上昇の防止、及び継手内部への塵埃等の異物侵入防止や継手内部に封入されたグリースの流出防止を目的としている。
図10及び図11に示すエンドプレート113Aは、円盤状の本体部120と、この本体部120の外径縁部から軸方向に延びる短筒状の周壁121とを備える。また、図12及び図13に示すエンドプレート113Bは、外周側に軸方向外方に開口する円環状の溝123が設けられている。すなわち、このエンドプレート113Bは、円盤状の本体部125と、本体部125の外周縁から外径方向に延びるテーパ壁部127と、このテーパ壁部127の外周縁から外径方向に延びる径方向壁部128と、径方向壁部128の外周縁から軸方向に延びる軸方向壁部(周壁部)126とからなる。
各エンドプレート113A、113Bは、図10及び図12に示すように、エンドプレート113の周壁121、126を外輪102の開口端に設けられる嵌合溝122へ圧入して組付けを行う。この場合、エンドプレート113の固定及びシール性確保のため、外輪102とエンドプレート113との圧入代を大としている。すなわち、エンドプレート113A、113Bの外径Dpを、外輪102の嵌合溝(エンドプレート取付部)122の内径D0よりも大としている。
しかし、この部位における圧入代が大となると、エンドプレート圧入後、外輪102のエンドプレート対応部が拡径する場合がある。ところで、この種の等速自在継手の外輪102には、図9〜図13に示すように、エンドプレート対応部の外周側にフランジ部115が形成されている。このため、エンドプレート対応部が拡径すれば、フランジ部115が外輪102の軸心方向に対して直交しない(つまり、フランジ部115が車両の取付面に対して傾斜する)ことになり、車両へのフランジ部115の組付けが困難になったり、不可能になったりするおそれがある。また、エンドプレート対応部が拡径すれば、外輪102のエンドプレート取付面(嵌合溝122の周方向面122a)とエンドプレート外径面121a、126aの円筒度が狂う(劣る)ことになる。このように円筒度が劣っていると、内部からグリースが漏れる。
エンドプレート対応部を拡径させないために、エンドプレート113と外輪102との圧入代を下げる必要がある。圧入代を下げれば、シール性が低下するので、Oリング等を用いてシールすることになる。しかしながら、このようなOリング等を用いる場合、部品点数、組立工数の増大となり、また、外輪102のエンドプレート取付面122aのOリング溝加工、製造工程の複雑化、コストの上昇を招く一因にもなっている。
そこで、エンドプレートにゴム状弾性体を装着したシール構造のものがある(特許文献1)。すなわち、特許文献1に記載のものは、図14に示すように、エンドプレート113の外面にゴム状弾性体130を配置して、このエンドプレート113の周壁126に対応する周壁131を、エンドプレート113の周壁126と外輪102の圧入面との間で挟持させている。前記特許文献1に記載のものは、エンドプレート113の周壁126と外輪102の周方向面122aとの間にゴム状弾性体130の周壁131を介在させているので、エンドプレート113と外輪102との圧入力を低減させて、エンドプレート113を圧入することによる外輪102の拡径を防止するとともに、ゴム状弾性体130によってシール性を確保している。
特許第3662050号公報
しかしながら、圧入力が小さいとシール機能が低下したり、さらには、エンドプレート113が外輪102の嵌合部位(嵌合溝)122から外れる可能性がある。逆に、圧入力が大きいと、外輪の開口部側(エンドプレート対応部)が拡径する。このため、この圧入代の調整を精度よく行う必要があり、組立作業性に劣っていた。しかも、特許文献1に記載のものでは、ゴム状弾性体130がエンドプレート113の外面113aにも対応して配設されているので、その突出部(ゴム状弾性体130のエンドプレート113の外面対応部)に異物等が接触する場合があり、このように異物等が接触すれば、ゴム状弾性体130がエンドプレート113から外れやすくなるという問題もあった。このため、ゴム状弾性体130に異物等が当たらないように取り扱わなければならなかった。
本発明は、上記課題に鑑みて、エンドプレートの抜けを防止するとともに、シール性の向上も図ることができ、しかも、圧入力を低減して組立作業性を向上させることができて、外側継手部材の車両取付部の変形を防止することができる等速自在継手を提供することを目的とする。
本発明の等速自在継手は、外側継手部材の開口部を塞ぐエンドプレートを備えた等速自在継手において、前記エンドプレートの周壁と外側継手部材の内径面との間に配設される弾性部材を介してエンドプレートの周壁が外側継手部材に圧入され、前記エンドプレートの周壁の一部に、弾性変形してエンドプレートの外側継手部材への圧入を許容し、圧入状態では外側継手部材に設けられた嵌合凹所に係止する係止片を設けたものである。
本発明の等速自在継手は、エンドプレートを外側継手部材に圧入していけば、係止片が弾性変形してエンドプレートの圧入を許容する。このため、圧入負荷を小さくすることができる。また、圧入後には係止片の端縁が外側継手部材に設けられた嵌合凹所に当接して係止する。このため、一旦圧入させれば、エンドプレートが外側継手部材から外れるのを防止することができる。しかも、エンドプレートの周壁と外側継手部材の内径面との間には弾性部材が配設されるので、この弾性部材がシール機能を発揮する。すなわち、係止片を有することによって、エンドプレートの周壁からの外側継手部材の内径面への押圧力(圧入力)を小さくすることができる。
本発明の他の等速自在継手は、外側継手部材の開口部を塞ぐエンドプレートを備えた等速自在継手において、前記エンドプレートの周壁が外側継手部材に嵌挿され、前記エンドプレートの周壁の一部に、弾性変形してエンドプレートの外側継手部材への圧入を許容し、圧入状態では外側継手部材に設けられた嵌合凹所に係止する係止片を設けるとともに、前記エンドプレートは、前記周壁と、周壁の内径側に設けられる径方向壁とを備え、この径方向壁と外側継手部材の内径面に設けられる段付面との間に配設されて係止片を嵌合凹所の係止面側に押圧する弾性部材を設けたものである。
本発明の他の等速自在継手は、エンドプレートを外側継手部材に圧入していけば、係止片が弾性変形してエンドプレートの圧入を許容する。このため、圧入負荷を小さくすることができる。また、圧入後には係止片の端縁が外側継手部材に設けられた嵌合凹所に当接して係止する。このため、一旦圧入させれば、エンドプレートが外側継手部材から外れるのを防止することができる。しかも、エンドプレートの径方向壁と外側継手部材の段付面との間には弾性部材が配設されるので、この弾性部材がシール機能を発揮する。すなわち、係止片を有することによって、エンドプレートの周壁からの外側継手部材の内径面への押圧力(圧入力)を小さくすることができる。
前記係止片は外側継手部材の奥側から開口部側に向かって拡径する傾斜片とすることができる。
前記弾性部材は、エンドプレートに一体成形された加硫成形体とすることができる。
本発明は、エンドプレートの圧入負荷の低減を図ることができ、組立作業性の向上を図ることができる。また、一旦圧入させれば、エンドプレートが外側継手部材から外れるのを防止することができ、使用時等の不意のエンドプレートのはずれを回避することができる。しかも、弾性部材がシール機能を発揮して、継手内部への塵埃等の異物侵入防止や継手内部に封入されたグリースの流出を防止することができる。また、係止片を有することによって、エンドプレートの周壁からの外側継手部材の内径面への押圧力(圧入力)を小さくすることができる。このため、車両取付部(フランジ形成部位)の変形を防止することができて、車両へのフランジ部の組付けが困難になったり、不可能になったりするのを防止できるとともに、内部からグリースが漏れるのを防止できる。すなわち、シール性の確保、及びエンドプレート圧入による拡径の防止を図ることができるとともに、車両への取付の影響はなく、取付後、エンドプレートが抜けることがない。
前記係止片は外側継手部材の奥側から開口部側に向かって拡径する傾斜片であるので、圧入性に優れる。しかも、圧入状態では嵌合凹所に係止するので、抜けを防止して信頼性の向上を図ることができる。
前記弾性部材は、エンドプレートに一体成形された加硫成形体とすることができるため、周壁に対して安定した密着性を発揮して、シール機能を有効に発揮することができる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示す等速自在継手の断面図である。本発明の等速自在継手は、内側継手部材としての内輪1、外側継手部材としての外輪2、ボール3およびケージ4を主要な構成要素としている。すなわち、この実施形態の等速自在継手は、トルク伝達にボール3を用いる摺動式等速自在継手である。
内輪1は、その外周面(凸球状外周面)に複数のトラック溝6が形成されている。この内輪1の中心孔(内径孔)5にシャフト8を挿入してスプライン嵌合させ、そのスプライン嵌合により両者間でトルク伝達可能としている。なお、シャフト8は、スナップリング15により内輪1に対して抜け止めされている。
外輪2は、その内周面(円筒状内周面)に内輪1のトラック溝6と同数のトラック溝7が形成されている。外輪2のトラック溝7と内輪1のトラック溝6との間にトルクを伝達する複数のボール3が組み込まれている。内輪1と外輪2の間にケージ4が配置され、ボール3は、ケージ4のポケット9内に保持されている。
外輪2は、前記トラック溝7が形成された本体部2aと、この本体部2aの一方の開口部19側の外径面から外径方向へと突出するフランジ17とを備える。フランジ17は、平板リング状体の円盤であって、周方向に沿って所定ピッチ(例えば120°)で貫通孔18が設けられており、この貫通孔18を介して外輪2を他の部材に取付けることができる。また、外輪2の反フランジ側(シャフト突出側)の内径面には、抜け止め用のクリップ14が装着されている。
この外輪2の反フランジ側(シャフト突出側)の開口部は、ブーツ12とブーツアダプタ11とからなる密封装置16にて塞がれている。一方、フランジ側(反シャフト突出側)の外輪開口部19はエンドプレート13からなる密封装置10にて塞がれている。これら密封装置10、16にて、継手内部に充填したグリースの漏洩を防ぐと共に異物の侵入を防止している。
外輪2の内径面のフランジ対応部には、図2に示すように、周方向切欠部31が形成されている。この周方向切欠部31には断面台形状の嵌合凹溝38が設けられている。すなわち、嵌合凹溝38は、本体溝34と、この本体溝34の両端のテーパ面33,35とからなる。なお、開口端部には、面取り37が形成されている。
エンドプレート13は、図1〜図3に示すように、円盤状の本体部20と、この本体部20の外径縁部から軸方向に延びる短筒状の周壁21とからなり、エンドプレート13の本体部20の中央部に円孔状の通気孔26が設けられている。そして、エンドプレート13の周壁21に、周方向に沿って所定ピッチで配設される係止片23が設けられている。この係止片23は、外輪2の奥側から開口部19側に向かって拡径するように、周壁21の一部を所定角度に起こすことによって形成している。
エンドプレート13の周壁21の外周面には、短筒状の弾性部材40が配設される。このため、前記係止片23の外面も弾性部材40にて覆われている。なお、弾性部材40は、エンドプレート13の周壁外周面に一体成形された加硫成形体である。加硫成形とは、生ゴムに硫黄を加えて加熱することにより起こる化学反応による成形である。弾性部材40としては、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)等の種々のものを採用することができる。又、弾性部材40はエンドプレート13の周壁外周面に接着剤やレーザー溶接等の種々の手段で一体化してもよい。
そして、エンドプレート13の係止片23の端縁25が嵌合凹所38の本体溝34のテーパ面35側の端縁に係合している。
この場合、図4に示すように、周方向切欠部31の内径D1を、エンドプレート13の外径Dp1よりも大とするとともに、エンドプレート13の周壁21に付設された弾性部材40の自由状態での外径Drpよりも小としている。また、本体溝34の内径D2をエンドプレート13の係止片23の端縁25の外径Dp2よりも小としている。これにより、エンドプレート13の締代は、図2に示すように、エンドプレート13の軸方向壁部22、24に付設された弾性部材40の自由状態での外径Drpと、周方向切欠部31の内径D1との差分(Drp-D1)となる。
次に、エンドプレート13の取付方法について説明する。図4の矢印に示すように、エンドプレート13を外輪開口部19に圧入する。係止片23は、開口部19の面取り37に案内されて、係止片23が弾性部材40を介して、周方向切欠部31の内径面にガイドされつつ内径方向へ縮径するように弾性変形して、エンドプレート13の圧入を許容する。そして、圧入後は図2に示すように、外径方向に弾性的に復元して、係止片23の端縁25が、外輪2に設けられた嵌合凹所38のテーパ面35に当接することにより係止する。
このように構成された等速自在継手では、エンドプレート13を外輪2に圧入していけば、係止片23が弾性変形してエンドプレート13の圧入を許容する。このため、圧入負荷の低減を図ることができる。また、圧入後には係止片23の端縁25が外輪2に設けられた嵌合凹所38に当接して係止する。このため、一旦圧入させれば、エンドプレート13が外輪2から外れるのを防止することができ使用時等の不意のエンドプレート13のはずれを回避することができる。しかも、エンドプレート13の周壁21と外輪2の内径面との間には弾性部材40が配設されるので、この弾性部材40がシール機能を発揮して、継手内部への塵埃等の異物侵入防止や継手内部に封入されたグリースの流出を防止することができる。
また、係止片23を有することによって、エンドプレート13の周壁21からの外輪2の内径面への押圧力(圧入力)を小さくすることができる。このため、車両取付部(フランジ形成部位)の変形を防止することができて、車両へのフランジ部の組付けが困難になったり、不可能になったりするのを防止できるとともに、内部からグリースが漏れるのを防止できる。すなわち、シール性の確保、及びエンドプレート13圧入による拡径の防止を図ることができるとともに、車両への取付の影響はなく、取付後、エンドプレート13が抜けることがない。
前記係止片23は外輪2の奥側から開口部側に向かって拡径し、圧入状態では前記係止片23が嵌合凹所壁面に当接するので、圧入性及び抜け防止の信頼性の向上を図ることができる。
前記弾性部材40は、エンドプレート13に一体成形された加硫成形体とすることができるため、周壁21に対して安定した密着性を発揮して、シール機能を有効に発揮することができる。
次に、図5〜図8は第2実施形態について示し、この場合、外輪2の開口部(エンドプレート取付部)19の内径面には、図6に示すように、嵌合凹所38が設けられている。この嵌合凹所38は、周方向溝58からなり、この周方向溝58の開口部側に内鍔部55が設けられている。
前記エンドプレート13は、図5〜図7に示すように、円盤状の本体部50と、本体部50の外周側に配設されるリング状の前記周壁51と、本体部50と周壁51との間に配設されて、本体部50よりも軸心方向内方側に配設されて軸心方向と直交する方向に延びる径方向壁52と、軸心方向内方側から軸心方向外方側に向かって拡径して、径方向壁52と本体部50とを連結するテーパ壁57とを備える。前記周壁51には、軸心方向内方側から外方側に向かって拡径する係止片60が設けられ、この係止片60の端縁61が外輪2の内鍔部55に係合する。
エンドプレート13の径方向壁52と、外輪2の内径面に設けられる段付面54との間には、図6や図7に示すように弾性部材53が配設される。
この場合、図8に示すように、嵌合凹所38の内鍔部55の内径D3をエンドプレート13の外径Dp3よりも大とするとともに、エンドプレート13の係止片60の端縁61の外径Dp4を周方向溝58の内径D4よりも大としている。また、エンドプレート13及び弾性部材53の軸方向長さL1を周方向溝58の内径L2よりも大としている。これにより、エンドプレート13の締代は、図6に示すように、L1−L2となる。
次に、エンドプレート13の取付方法について説明する。図8の矢印に示すように、エンドプレート13を外輪開口部19に圧入する。係止片60は、開口部19の面取り37に案内されて、係止片60が内鍔部55の内径面にガイドされつつ内径方向へ縮径するように弾性変形して、エンドプレート13の圧入を許容する。そして、圧入後は図6に示すように、外径方向に弾性的に復元して、係止片60の端縁61が、外輪2に設けられた嵌合凹所38の内鍔部側の縁部62に当接することにより係止する。
このように、第2実施形態の等速自在継手は、外輪2の開口部19を塞ぐエンドプレート13を備えた等速自在継手において、エンドプレート13の周壁51が外輪2に嵌挿され、エンドプレート13の周壁51の一部に、弾性変形してエンドプレート13の外輪2への圧入を許容し、圧入状態では外輪2に設けられた嵌合凹所38に係止する係止片60を設けるとともに、エンドプレート13は、周壁51と、周壁51の内径側に設けられる径方向壁52とを備え、この径方向壁52と外輪2の内径面に設けられる段付面54との間に配設されて係止片60を嵌合凹所38の係止面側に押圧する弾性部材53を設けたものであるので、前記第1実施形態と同様の効果を有する。なお、図5〜図8に示す等速自在継手において、図1〜図4に示す等速自在継手と同様の構成については、図1〜図4と同一符号を付してその説明を省略する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、外輪2の嵌合凹部38の形状としては、実施形態の形状や大きさに限られるものではなく、係止片23、60が係合するものであれば種々の形状、大きさとすることができる。エンドプレート13の材質としては、この等速自在継手が使用される環境に対応できるものであれば、ゴム、合成樹脂材料等種々のものを使用することができる。さらには、エンドプレート13の外端面27と外輪2の外端面28とが同一面上になくてもよく、エンドプレート13の外端面27が外輪2の外端面28より内部に装着されるようにしてもよい。
また、等速自在継手としては、実施形態のような摺動式等速自在継手に限るものではなく、固定式等速自在継手であってもよい。
本発明の第1実施形態を示す等速自在継手の断面図である。 前記図1の等速自在継手の要部拡大断面図である。 前記図1のエンドプレートの要部正面図である。 前記図1のエンドプレートの装着前を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態を示す等速自在継手の断面図である。 前記図5の等速自在継手の要部拡大断面図である。 前記図5のエンドプレートの要部正面図である。 前記図5のエンドプレートの装着前を示す要部断面図である。 従来の等速自在継手の断面図である。 従来のエンドプレートの装着前を示す要部断面図である。 従来のエンドプレートの装着状態を示す要部断面図である。 従来の他のエンドプレートの装着前を示す要部断面図である。 従来の他のエンドプレートの装着状態を示す要部断面図である。 従来の別のエンドプレートの要部断面図である。
符号の説明
2 外側継手部材
13 エンドプレート
19 開口部
21、51 周壁
23、60 係止片
38 嵌合凹所
40、53 弾性部材
54 段付面

Claims (4)

  1. 外側継手部材の開口部を塞ぐエンドプレートを備えた等速自在継手において、前記エンドプレートの周壁と外側継手部材の内径面との間に配設される弾性部材を介してエンドプレートの周壁が外側継手部材に圧入され、前記エンドプレートの周壁の一部に、弾性変形してエンドプレートの外側継手部材への圧入を許容し、圧入状態では外側継手部材に設けられた嵌合凹所に係止する係止片を設けたことを特徴とする等速自在継手。
  2. 外側継手部材の開口部を塞ぐエンドプレートを備えた等速自在継手において、前記エンドプレートの周壁が外側継手部材に嵌挿され、前記エンドプレートの周壁の一部に、弾性変形してエンドプレートの外側継手部材への圧入を許容し、圧入状態では外側継手部材に設けられた嵌合凹所に係止する係止片を設けるとともに、前記エンドプレートは、前記周壁と、周壁の内径側に設けられる径方向壁とを備え、この径方向壁と外側継手部材の内径面に設けられる段付面との間に配設されて係止片を嵌合凹所の係止面側に押圧する弾性部材を設けたことを特徴とする等速自在継手。
  3. 前記係止片は外側継手部材の奥側から前記開口部側に向かって拡径する傾斜片であることを特徴とする請求項1又は請求項2の等速自在継手。
  4. 前記弾性部材は、エンドプレートに一体成形された加硫成形体であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの等速自在継手。
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