JP2008184959A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブプレートと回転弁との潤滑性が高い圧縮機の提供を図る。
【解決手段】圧縮機1は、バルブプレート9の吸入孔11を塞ぐようにバルブプレート9に対して回転摺動自在に重ね合わされた回転弁71を備える。回転弁71は、バルブプレート9との摺動接触面に、当該回転弁71の中央部の前記バルブプレート9の貫通口14に対応する位置から当該回転弁71の外周縁まで延びる潤滑溝81を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は圧縮機に関する。
例えば特許文献1には、従来の圧縮機が開示されている。この圧縮機は、シリンダボアと、前記シリンダボア内に往復動自在に配置されたピストンと、前記シリンダボアとバルブプレートによって区画されるとともに当該バルブプレートに形成された吸入孔を通じて前記シリンダボアと連通する吸入室と、前記シリンダボアとバブルプレートによって区画されるとともに当該バルブプレートに形成された吐出孔を通じて前記シリンダボアと連通する吐出室と、を備え、駆動軸の回転に連動して前記各シリンダボア内のピストンが往復動するようになっている。ピストンが往復動すると、吸入室から吸入孔を通じてシリンダボアに流体が吸入され、当該流体がシリンダボア内で圧縮されたのち、圧縮流体がシリンダボアから吐出孔を通じて吐出室に吐出される。
この圧縮機は、回転弁をさらに備え、この回転弁は、バルブプレートの吸入孔を塞ぐようにバルブプレートに対して重ね合わされるとともに、駆動軸と同期回転するように前記駆動軸に連結されている。回転弁は、吸入通路を備えており、回転弁が回転するとこの吸入通路が、吸入行程にあるシリンダボアの吸入孔を開放して当該シリンダボアと前記吸入室とを連通するようになっている。また、回転弁には放出通路が設けられており、回転弁が回転すると、この放出通路によって、ピストンの上死点タイミング付近の状態にあるシリンダボア内に残留する高圧の残留ガスを、下死点タイミング付近の状態にある他のシリンダボアへ、放出できるようになっている。
このような構成によれば、残留流体が少なくなるためつまり吸入行程において再膨張してしまう高圧の残留流体の量が少なくなるため、そのぶんより多くの流体をシリンダボア内に吸入でき、これにより吸入効率が向上し、圧縮機の圧縮性能が向上することとなる。
特開平08−061239号公報
この種の圧縮機においては、回転摺動接触する回転弁とバルブプレートとの間の潤滑オイルが不足する虞がある。
本発明はこのような従来技術をもとに為されたもので、回転弁とバルブプレートとの間の潤滑オイルを増やせる圧縮機の提供を目的とする。
本発明は、圧縮機であって、回転弁のバルブプレートとの摺動接触面に、クランク室と吸入室とを連通すべく当該回転弁の中央部の前記バルブプレートの貫通口に対応する位置から当該回転弁の外周縁まで延びる潤滑溝を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、回転弁のバルブプレートとの回転摺動接触面において当該回転弁の中央部から当該回転弁の外周縁まで延びる潤滑溝によって、クランク室から吸入室へ冷媒が少しづつ流通できる。そのため、この冷媒に同伴される潤滑オイルが、回転弁とバルブプレートとの回転摺動接触面に供給されることとなり、回転弁とバルブプレートとの摺動性が良好となる。
本発明の実施形態にかかる圧縮機を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
以下、図1〜図6を参照しつつ第1実施形態の圧縮機について説明する。
図1は第1実施形態の圧縮機の断面図、図2は同圧縮機のシリンダブロックとバルブプレートと回転弁との関係を示す分解斜視図、図3は同圧縮機のバブルプレートと吐出弁板と吸入弁としての回転弁との関係を示す分解斜視図、図4はバルブプレートに回転弁を重ね合わせた状態を吸入室側からみた図、図5は回転弁の正面図、図6は回転弁の斜視図である。
本実施形態の圧縮機1は、図1に示すように斜板式の可変容量圧縮機である。この圧縮機1は、複数(この例では5つ)のシリンダボアBが円周方向に等間隔に配置されたシリンダブロック2(図2、3参照)と、該シリンダブロック2の前端面に接合され且つ内部にシリンダボアBと連通するクランク室5を形成するフロントヘッド4と、シリンダブロック2の後端面にバルブプレート9を介して接合され且つ内部に吸入室7および吐出室8を形成するリアヘッド6と、を備える。これらシリンダブロック2とフロントヘッド4とリアヘッド6は、複数のスルーボルト13によって締結固定され、圧縮機全体のハウジングを構成する。
バルブプレート9とリアヘッド6との間にはガスケット53が介在し、吸入室7および吐出室8の密閉性が保持されている。また、バルブプレート9とシリンダブロック2との間にはガスケット54が介在し、シリンダボアBの密閉性が保持されている。
バルブプレート9は、円板状に形成され、各シリンダボアBに対応する位置に貫通形成され当該シリンダボアBと吸入室7とを連通する吸入孔11と、各シリンダボアBに対応する位置に貫通形成され当該シリンダボアBと吐出室8とを連通する吐出孔12と、を備えている。
後で詳しく説明するが、バルブプレート9の吸入室側には、吸入孔11を開閉する吸入弁機構70と、吐出孔12を開閉する吐出弁機構60と、が設けられている。
シリンダブロック2およびフロントヘッド4の中心の中央貫通口14、18にはラジアル軸受15、19を介して駆動軸10が軸支され、これにより駆動軸10がクランク室5内で回転自在となっている。
なお、駆動軸10にクランク室5内で固定されたロータ21の前端面とフロントヘッド4の内壁面との間にスラスト軸受20が介在しており、シリンダブロック2の中央貫通口14に固定された調整ネジ17と、駆動軸10に形成された段差面と、の間にスラスト軸受16が介在している。これにより、駆動軸10の軸方向への動きが規制されている。
クランク室5内には、駆動軸10の回転をピストンPの往復動に変換する変換機構が設けられている。変換機構は、駆動軸10に固設された回転部材としてのロータ21と、駆動軸10に対して軸方向にスライド自在で且つ傾動自在に装着された回転斜板24と、ロータ21と回転斜板24とを連結し回転斜板24の傾角の変動を許容しつつロータ21の回転トルクを回転斜板24に伝達する連結機構40と、を備える。回転斜板24の外周部には、各ピストンPが半球状の一対のピストンシュー30、30を介して連結され、回転斜板24が回転すると、回転斜板24の傾斜角度に応じてピストンPがシリンダボアB内で往復動する。このピストンPの往復動により、吸入室7内の冷媒がバルブプレート9の吸入孔11を通じてシリンダボアB内に吸入されたのち、シリンダボアB内で圧縮され、圧縮された冷媒がバルブプレート9の吐出孔12を通じて吐出室8へ吐出される。
回転斜板24がリターンスプリング52に抗してシリンダブロック2側に近接移動すると回転斜板24の傾斜角は減少し、一方、回転斜板24がリターンスプリング51に抗してシリンダブロック2から離れる方向に移動すると回転斜板24の傾斜角は増大する。
可変容量の制御
冷媒の吐出容量を変化させるには、回転斜板24の傾斜角を変化させてピストンストロークを変化させる。より具体的には、ピストンPの後面側のクランク室圧PcとピストンPの前面側の吸入室圧Psの差圧(圧力バランス)により、回転斜板24の傾角を変化させてピストンストロークを変化させる。そのため、この可変容量圧縮機には、圧力制御機構が設けられている。圧力制御機構は、クランク室5と吸入室7とを連通する抽気通路(図示せぬ)と、クランク室5と吐出室8とを連通する給気通路(図示せぬ)と、この給気通路の途中に設けられ給気通路を開閉制御する制御弁33と、を有する。
制御弁33によって給気通路を開くと、吐出室8から高圧の冷媒が給気通路を通じてクランク室5に流れ込み、これによりクランク室5内の圧力が上昇する。クランク室5内の圧力が上昇すると、回転斜板24はシリンダブロック2側に近接移動しつつその傾斜角が減少することで、ピストンストロークが小さくなり、吐出量が減少する。
一方、制御弁33によって給気通路を閉じると、抽気通路を通じてクランク室5内に冷媒が吸入室7に常時抜けていっているため、次第に吸入室7とクランク室5との圧力差がなくなって均圧化していく。すると、回転斜板24はシリンダブロック2から離れる方向に移動しつつその傾斜角が増大して、ピストンストロークが大きくなり、吐出量が増大する。
弁機構
次に、弁機構60、70について説明する。
まず、吐出弁機構60について図1、3を参照しつつ説明する。吐出弁機構60は、吐出弁板61を備えて構成されている。吐出弁板61は、図1に示すようにバルブプレート9とリアヘッド6との間に狭持される。吐出弁板61は、図1、3に示すように、弾性可撓性を有する薄板(たとえば金属薄板など)で形成され、吐出孔12に対応する位置にリード弁部63を有する。リード弁部63は、シリンダボアB内が所定圧力以下で吐出孔12を閉塞しており、シリンダボアB内が所定圧力を越えると吐出孔12を開弁する。つまり、リード弁部63は、吸入行程および圧縮行程の途中では吐出孔12を閉塞し、圧縮行程の最終段階の吐出行程で吐出孔12を開弁する。このリード弁部63の開限位置は、ガスケット53に設けられたストッパ部65によって規制される。
次に、吸入弁機構70ついて図2〜6を参照しつつより詳しく説明する。
吸入弁機構70は、吸入弁としての回転弁71、ストッパ73、およびバネ部材としてのコイルスプリング75を備えて構成されている。回転弁71、ストッパ73、およびコイルスプリング75は、図1に示すように、いずれも吸入室7に配置されている。
回転弁71は、略円板状に形成され、その中央部に中央貫通口71bが形成されている。この回転弁71の中央貫通口71bに、バルブプレート9の中央貫通口9cを貫通して吸入室7まで延在する駆動軸10の軸方向端部10aが、装着されている。回転弁71の中央貫通口71bおよびこの駆動軸10の軸方向端部10aは、非円形(この例では6角形)で同一形状に形成されており、これにより回転弁71が駆動軸10に対して軸方向にスライド自在な状態で、一体的に回転するようになっている。
ストッパ73は、駆動軸10の軸方向端部10aに締結手段としてのボルト77により、軸方向の移動が規制されている。ストッパ73から一対のアーム73dが回転弁71に向けて突設されており、この一対のアーム73dが回転弁71に連結され、これにより、ストッパ73が回転弁71と一体的に回転する。そして、ストッパ73と回転弁71との間にコイルスプリングが75が圧縮保持されており、これにより、回転弁71はバルブプレート9に対して付勢された状態で、常時密着するようになっている。
回転弁71には、図2、3に示すように、回転方向に向けて円弧状に延びる長孔形状の吸入通路71cが貫通形成されており、回転弁71が回転すると、回転弁71の吸入通路71cがバルブプレート9の吸入孔11と順次に重なりあって、当該吸入孔11を順に開弁していくようになっている(図4参照)。なお、吸入通路71cによる吸入孔11の開弁タイミングは、ピストンPの吸入行程に同期するように設定されている。
残圧逃がし構造
次に図2〜6を参照しつつ残圧逃がし構造について説明する。
回転弁71には、図2〜6に示すように、逃がし通路71eが設けられている。
逃がし通路71eは、吐出行程中に吐出しきれずに吸入行程初期段階のシリンダボアB内に残留した高圧の残留冷媒を、当該シリンダボアBよりも低圧の他のシリンダボアBへ逃がすものである。
逃がし通路71eは、回転弁71の表面(バルブプレート9との摺動接触面)に凹設された溝として構成され、入口71fと、出口71gと、これら入口71fおよび出口71gを連通するように周方向に向けて延在する連通部71k−1、71k−2と、を備えて構成されている。入口71fおよび出口71gは、前記吸入孔11と重なり合う回転軌道上に設けられており、回転弁71が回転する際に、吸入孔11と順次連通していく。連通部71k−1、71k−2は、上記回転軌道上から外れた内周側および外周側に設けられて、吸入孔11とは重なり合わないようになっている。
この逃がし通路71eにより、吐出行程後にシリンダボアBに残留してしまう高圧の残留冷媒を当該シリンダボアBから低圧のシリンダボアBに逃がすことができ、吸入効率を高く維持して、圧縮機1の圧縮性能が高く維持できる。
しかも、本実施形態では、逃がし通路71eの連通部71k−1、71k−2が、吸入孔11よりも内周側および外周側に設けられることで、逃がし通路71e全体としてみると逃がし通路71eは吐出行程のシリンダボアBの吸入孔11を取り囲むように略環状に設けられているため、吐出行程中のシリンダボアB内の圧縮冷媒が、吐出行程のシリンダボアB→当該シリンダボアBに対応する吸入孔11→回転弁71とバルブプレート9との密着面間→吸入室7、という経路で吸入室7に向けて漏れていこうとすると、逃がし通路71eがこれを捕獲することとなる。これにより、吐出行程のシリンダボアB内の圧縮冷媒が吸入室7へ漏れていってしまうことが抑制され、さらに圧縮機1の圧縮性能が高く維持される。
潤滑構造
次に、回転弁71とバルブプレート9との潤滑構造について説明する。
回転弁71は、バルブプレート9との摺動接触面に、潤滑溝81を備えている。潤滑溝81は、前記クランク室5と吸入室7とを連通すべく当該回転弁71の中央部の中央貫通口71bから当該回転弁71の外周縁まで径方向に延びている。これにより、クランク室5→シリンダブロック2の貫通口14→バルブプレート9の貫通口9c→潤滑溝81→吸入室7、という経路で、クランク室5と吸入室7とを連通している。
これにより、クランク室5と吸入室5との圧力差によって、回転弁71のバルブプレート9との回転摺動接触面に形成された潤滑溝81を通じて、クランク室5から吸入室7へ冷媒が少しづつ流通することとなる。そのため、潤滑溝81を流通する冷媒に同伴される潤滑オイルが、回転弁71とバルブプレート9との回転摺動接触面に供給されることとなり、回転弁71とバルブプレート9との摺動性が良好となる。
また本実施形態の潤滑溝81は、等間隔で放射状に複数設けられている。また本実施形態の潤滑溝81は、回転弁71の吸入通路71cを通過するように設けられて、潤滑溝81は、吸入通路71cより内周側と外周側とに分断している。
また本実施形態の潤滑溝81は、逃がし通路71eとは連通しないようになっている。つまり、円周方向において逃がし通路71eが存在する範囲には潤滑溝81は設けられずに吸入通路71cが存在する範囲にのみ設けられている。
効果
次に、本実施形態の効果を列挙する。
(1)本実施形態の圧縮機1は、シリンダボアBと、前記シリンダボアBとバルブプレート9によって区画されるとともに当該隔壁に形成された吸入孔11を通じて前記シリンダボアBと連通する吸入室7と、前記シリンダボアBと隔壁9によって区画されるとともに当該隔壁9に形成された吐出孔12を通じて前記シリンダボアBと連通する吐出室8と、各シリンダボアB内に往復動自在に配置されたピストンPと、駆動軸10の回転を前記ピストンPの往復動に変換する変換機構21、24、40と、を備え、駆動軸10の回転に連動して前記各シリンダボアB内のピストンPが往復動することで、前記吸入孔11を通じて前記吸入室7から前記シリンダボアBに冷媒が吸入され、前記シリンダボアB内で冷媒が圧縮されて当該圧縮冷媒が前記吐出孔12を通じて前記シリンダボアBから前記吐出室8に吐出される圧縮機1である。
そして、圧縮機1は、駆動軸10と同期回転するように駆動軸10に連結され且つ前記隔壁9の吸入孔11を塞ぐように隔壁9に対して回転摺動自在に重ね合わされた回転弁71を備える。回転弁71は、当該回転弁71の回転に伴って吸入行程にあるシリンダボアBの吸入孔11を開放することで当該シリンダボアBと吸入室7とを連通する吸入通路71cと、バルブプレート9との摺動接触面に形成された潤滑溝81と、を備え、潤滑溝81は、当該回転弁71の中央部の少なくともバルブプレート9の貫通口9cに対応する位置から(なお本実施形態では回転弁71の中央貫通口71bから)当該回転弁71の外周縁まで径方向に延びている。
そのため、回転弁71のバルブプレート9との回転摺動接触面に形成された潤滑溝81を通じて、クランク室5から吸入室7へ冷媒が少しづつ流通する。そのため、潤滑溝81を流通する冷媒に同伴される潤滑オイルが、回転弁71とバルブプレート9との回転摺動接触面に供給されることとなり、回転弁71とバルブプレート9との摺動性が良好となる。
(2)また本実施形態では、潤滑溝81が放射状に複数設けられている。そのため、複数の潤滑溝81によって、バルブプレート9と回転弁71との摺動接触面に潤滑オイルを供給できるため当該摺動接触面の潤滑性がさらに向上する。
(3)また本実施形態では、潤滑溝81は回転弁71の吸入通路71cを通過するように設けられている。そのため、シリンダボアBの吸入行程では、吸入室7から直接吸入通路71cを通じてシリンダボア3に冷媒が吸入されるだけではなく、若干ではあるが、クランク室5から潤滑溝81および吸入通路71cを通じてシリンダボア3に冷媒が吸入されるとともに吸入室7から潤滑溝81および吸入通路71cを通じてシリンダボア3に冷媒が吸入されることとなる。
つまり、吸入行程のシリンダボア3の負圧により、潤滑溝81の冷媒が吸入通路3に引き込まれるようにして潤滑溝81を強制的に流通することとなるため、潤滑溝81を流通する潤滑オイル量が多く維持され、さらにバルブプレート9と回転弁71との摺動接触面の潤滑性が向上する。また、冷却作用にも効果があり、更に耐焼付性も向上する。
(4)また本実施形態の圧縮機1は、回転弁71は、当該回転弁71の回転に伴って吸入行程初期段階のシリンダボアBに対応する吸入孔11と当該シリンダボアBよりも低圧の他のシリンダボアBに対応する吸入孔11とを連通することで吐出行程で吐出しきれずにシリンダボア内に残留した高圧の残留冷媒を、当該シリンダボアBよりも低圧の他のシリンダボアBへ逃がす逃がし通路71eと、を備える。
そのため、本実施形態の圧縮機1によれば、逃がし通路71eにより、吐出行程後にシリンダボアBに残留してしまう高圧の残留冷媒を当該シリンダボアBから低圧のシリンダボアBに逃がすことができ、吸入効率を高く維持して、圧縮機の圧縮性能が高く維持できる。
(5)通常、吐出行程中のシリンダボアB内の圧縮冷媒は、吐出行程中のシリンダボアB→当該シリンダボアBに対応する吸入孔11→回転弁71とバルブプレート9との間→吸入室7、という経路で吸入室7に向けて漏れていく可能性がある。
しかしながら本実施形態では、逃がし通路71eが、吸入孔11と重なり合う回転軌道上に設けられた入口71fおよび出口71gと、前記吸入孔11と重なり合う回転軌道上から外れた外周側に設けられてこれら入口および出口をほぼ連通するように周方向に延在する連通部71kと、を備えて構成されている。つまり、逃がし通路の連通部71k−1、71k−2が吸入孔11と重なり合う回転軌道上から外れた内周側および外周側に設けられることで、逃がし通路71eが吐出行程中のシリンダボアBに連通する吸入孔11を取り囲むように略環状に設けられている。そのため、吸入孔11から回転弁71とバルブプレート9との間を通じて吸入室7へ漏れていこうとする圧縮冷媒を、確実に逃がし通路71eで捕獲できる。これにより、吐出行程中のシリンダボアB内の圧縮冷媒が、吸入室7へ漏れていってしまうことを抑制でき、さらに圧縮機1の圧縮性能を高く維持できる。
(6)また本実施形態の圧縮機1は、バルブプレート9に貫通形成された貫通口9cを通じて吸入室7側まで延在し且つ回転自在な駆動軸10と、吸入室7内で駆動軸10に連結されて駆動軸10と一体的に回転するとともに駆動軸10との一体的な回転に伴ってバルブプレート9の吸入孔11を開閉する略板状の回転弁71と、駆動軸10に対して軸方向の移動が規制された状態に装着されたストッパ73と、を備え、回転弁71が、駆動軸10に対して軸方向にスライド可能な状態で装着されているとともにストッパ73に保持されたバネ部材としてのコイルスプリング75によりバルブプレート9に付勢されている。
つまり、回転弁71は、駆動軸10に対して軸方向にスライド可能な状態で且つ駆動軸10と一体的に回転し、且つバネ部材75によってバルブプレート9に向けて付勢されている。そのため、回転弁71が確実にバルブプレート9に密着し、これにより、シリンダボアB内で圧縮された高圧の被圧縮媒体が、シリンダボアB→吸入孔11→バルブプレート9と回転弁71との隙間→吸入室7へと漏れることが少なくなり、圧縮効率が向上する。また、シリンダボアB内の圧力が過大になった際には、回転弁71がバルブプレート9から離間して、シリンダボアB内の過剰高圧媒体を吸入室7に逃がすことができる。つまり、本実施形態の圧縮機1は、シリンダボアB内が異常な高圧状態になった際の、セーフティ機能を備える。
また、従来(例えば特開平8−144946号公報図3、6、9、12など)とは異なり、コイルスプリング75がリアヘッド6と接触していないため、回転弁71の振動がコイルスプリング75を介してリアヘッド6に伝達されることが防止される。これにより、本実施形態の圧縮機1では、音振性が向上する。
また、コイルスプリング75のストッパ73が回転弁71と一体的に回転するため、従来(例えば特開平8−144946号公報図3、6、9、12など)のようにコイルスプリングとロータリバブルとの間若しくはコイルスプリングとストッパとの間にスラストベアリングを配置する必要がなくなる。そのため、高価なスラストベアリングが不要となり、低コスト化できる。
以下、その他の実施形態を説明する。なお以下の実施形態の説明において第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、構成およびその作用効果の重複する説明は省略する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図7〜9を参照しつつ説明する。図7は第2実施形態の圧縮機を説明する図であって、バルブプレートに回転弁を重ね合わせた状態を吸入室側からみた図。図8は第2実施形態の回転弁の正面図、図9は同回転弁の斜視図である。
図7〜9に示すように、第2実施形態の圧縮機1は、回転弁71の潤滑溝81が湾曲している点で、潤滑溝81が直線状であった第1実施形態と異なる。より具体的には、第2実施形態の回転弁71の潤滑溝81は、略放射状に形成されているが、内周側から外周側に向けて回転弁71の回転方向R後方への傾斜角が除々に大きくなるように湾曲している。これにより、回転弁71が回転したときに、外周側から内周側に向けて冷媒が流れ込みにくくなっている。
仮に、潤滑溝81が、内周側から外周側に向けて回転弁71の回転方向R前方に除々に傾斜していたとすると、回転弁71の回転に伴って、外周側から内周側に向けて冷媒が流れこんでくることとなる。つまり、クランク室5と吸入室7との圧力差によってクランク室5から吸入室7へ流れていく冷媒の流れに逆流する方向に、冷媒が流れもうとする。そのため、クランク室5から吸入室7への冷媒の流れが阻害される可能性がある。
しかし、本実施形態では、このようなことがないため、潤滑溝81内の冷媒の流れを維持しやすい利点がある。
なお、本発明は上述した実施形態にのみに限定解釈されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内においてその他の種々の態様で本発明は実施し得る。
図1は本発明の第1実施形態の圧縮機の断面図。 図2は同圧縮機のシリンダブロックとバルブプレートと回転弁との関係を示す分解斜視図。 図3は同圧縮機のバブルプレートと吐出弁板と吸入弁としての回転弁との関係を示す分解斜視図。 図4はバルブプレートに回転弁を重ね合わせた状態を吸入室側からみた図。 図5は回転弁の正面図。 図6は回転弁の斜視図。 図7は本発明の第2実施形態の圧縮機を説明する図であって、バルブプレートに回転弁を重ね合わせた状態を吸入室側からみた図。 図8は第2実施形態の回転弁の正面図。 図9は第2実施形態の回転弁の斜視図。
符号の説明
1…圧縮機
5…クランク室
7…吸入室
9…バルブプレート
71…回転弁
71c…吸入通路
81…潤滑溝

Claims (5)

  1. 圧縮機であって、
    回転弁(71)のバルブプレート(9)との摺動接触面に、クランク室(5)と吸入室(5)とを連通すべく当該回転弁(71)の中央部の前記バルブプレート(9)の貫通口(14)に対応する位置から当該回転弁(71)の外周縁まで延びる潤滑溝(81)を設けたことを特徴とする圧縮機。
  2. 貫通口(14)と、前記貫通口(14)の周囲に設けられた複数のシリンダボア(3)と、を有するシリンダブロック(2)と、
    前記シリンダブロック(2)の前端面に接合され、内部にクランク室(5)を有するフロントヘッド(4)と、
    貫通口(9c)および吸入孔(11)および吐出孔(12)が貫通形成されたバルブプレート(9)と、
    前記シリンダブロック(2)の後端面に前記バルブプレート(9)を介して接合され、内部に、前記シリンダボア(3)と前記吸入孔(11)を通じて連通する吸入室(7)と、前記シリンダボア(3)と前記吐出孔(12)を通じて連通する吐出室(8)と、を備えるリアヘッド(6)と、
    前記シリンダブロックの貫通口(14)にベアリング(15、16)を介して軸支され前記クランク室(5)内で回転自在な駆動軸(10)と、
    前記各シリンダボア(3)内に往復動自在に配置され、前記駆動軸(10)の回転に伴って往復動するピストン(29)と、
    前記吸入室(7)に配置され且つ前記バルブプレートの貫通口(9c)を通じて前記駆動軸(10)と連結されることで前記駆動軸(10)と同期して回転するとともに前記バルブプレート(9)の吸入孔(11)を覆う位置において前記バルブプレート(9)と回転摺動接触する回転弁(71)と、
    前記回転弁(71)に形成され、吸入行程のシリンダボア(3)に対応する前記吸入孔(11)を開放して当該シリンダボア(3)と前記吸入室(7)とを前記回転弁(71)の回転に伴って順次連通させていく吸入通路(71c)と、
    前記回転弁(71)の前記バルブプレート(9)との摺動接触面において、当該回転弁の中央部の前記バルブプレート(9)の貫通口(14)に対応する位置から、当該回転弁(71)の外周縁まで、延びる潤滑溝(81)と、
    を備えることを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1または2に記載の圧縮機であって、
    前記潤滑溝(81)は、前記回転弁(71)の吸入通路(71c)を通過するように設けられていることを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の圧縮機であって、
    前記潤滑溝(81)は、放射状に複数設けられていることを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の圧縮機であって、
    前記潤滑溝(81)は、内周側から外周側に向けて前記回転弁(71)の回転方向(R)後方に除々に傾斜していることを特徴とする圧縮機。
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