JP2008180292A - 緩衝器 - Google Patents

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【課題】液体中への気体混入を充分に防止するとともに、適切な減衰力を発生可能な緩衝器を提供することである。
【解決手段】シリンダ1とシリンダ1を覆う外筒2との間の隙間で気体室Gと液体室Oとを備えたリザーバRが形成される緩衝器Dにおいて、リザーバRの液体室O中に設けられて液体室Oを上下室o1,o2に区画する区画部材10と、当該上下室o1,o2を連通する絞り10aと、リザーバR内に設けられて区画部材10を上下側から弾性支持する一対のバネ要素11,12とを設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、緩衝器の改良に関する。
この種緩衝器にあっては、ピストンでシリンダ内に区画した二つの圧力室を備えており、伸縮動作時に各圧力室を交流する液体の流れに抵抗を与えて所定の減衰力を発生するようになっており、この伸縮動作に伴ってシリンダに進退するピストンロッド体積分の液体がシリンダ内で過不足となるため、過不足分の液体をリザーバから給排して体積補償を行うようになっている。
そして、リザーバを備える緩衝器としては、シリンダとシリンダを覆う外筒との間の隙間にリザーバを備える、いわゆる複筒式の緩衝器が知られており、リザーバには、気体と液体が充満されていて気体室と液体室が形成されている。
このようにリザーバは、シリンダ内で過不足となる液体の体積を補償するものであるため、気体室と液体室とを備えた構造を採用しているが、リザーバの気体室と液体室との境界に何ら仕切りが存在しない場合、緩衝器に振動が入力したときやリザーバから液体がシリンダへ給排されるときに、液面が乱れて気体が液体中に取り込まれてしまう場合がある。
ここで、液体中に気体が混入すると、キャビテーションによって液体中に気泡が発生してしまって、緩衝器の伸縮動作初期における圧縮側の圧力室内の圧力上昇に遅れが生じて、緩衝器が伸縮動作初期における減衰力を充分に発生できなくなったり、騒音を発生したりして、緩衝器の減衰作用や機能に悪影響を与えることになりかねないことから、液体中への気体の混入を防止することが好ましい。
そこで、緩衝器に悪影響を及ぼす液体中への気体の混入を防止するべく、複筒式緩衝器の筒状のリザーバ中に、壁を設けて気体と液体との境界である液面を円周方向に小さく区切るなどして、液面の乱れを小さくするようにした緩衝器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平7−217694号公報(図1)
このように液体中への気体混合の防止措置がなされた緩衝器では、筒状のリザーバを円周方向に小さく区切ることで液面の乱れを小さくすることが可能であるが、リザーバが円周方向に小さく区切られるため、液体が区切られた小さな空間内へ流入あるいは当該空間内から流出するに抵抗が生じ、特に、緩衝器の伸縮ストロークが大きく、ストローク速度が速い場合には、上記抵抗によってリザーバからシリンダへ液体の給排がスムーズに行われずに緩衝器の減衰力が過大となってしまう事態となり、緩衝器に狙った減衰力を発生させがたくなる可能性がある。
また、特に、緩衝器の圧縮ストロークが大きく、ストローク速度が速い場合には、シリンダからリザーバへ排出される液体の流量および流速がともに大きく、液体が区切られた小さな空間内へ流入する際に流速がさらに速められるので、液面が乱れてしまい気体混入を充分に防止することができない危惧もある。
そこで、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、液体中への気体混入を充分に防止するとともに、適切な減衰力を発生可能な緩衝器を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、シリンダとシリンダを覆う外筒との間の隙間で気体室と液体室とを備えたリザーバが形成される緩衝器において、リザーバの液体室中に設けられて液体室を上下室に区画する区画部材と、当該上下室を連通する絞りと、リザーバ内に設けられて区画部材を上下側から弾性支持する一対のバネ要素とを設けたことである。
本発明の緩衝器によれば、リザーバの液体室中に設けられて液体室を上下室に区画する区画部材と、当該上下室を連通する絞りと、リザーバ内に設けられて区画部材を上下側から弾性支持する一対のバネ要素とを設けたので、液体中への気体混入を充分に防止でき、適切な減衰力を発生可能となるのである。
さらに、リザーバにバネ要素で上下を支持された区画部材を設けるだけで、上記作用効果を奏することが可能であるので、既存の複筒式の緩衝器に本発明を具現化することができ、さらに、加工も組立も簡単である。
以下、本発明の緩衝器を図に基づいて説明する。図1は、一実施の形態における緩衝器における縦断面図である。図2は、一実施の形態の一変形例における緩衝器における縦断面図である。図3は、一実施の形態の他の変形例における緩衝器における縦断面図である。
一実施の形態における緩衝器Dは、図1に示すように、シリンダ1と、シリンダ1の外方に配置される外筒2と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されてシリンダ1内に二つの圧力室R1,R2を区画するピストン3と、一端がピストン3に連結されるとともにシリンダ1内に移動自在に挿入されるピストンロッド4と、シリンダ1の開口端を閉塞するととともにピストンロッド4を軸支するロッドガイド5と、上記外筒2の開口端に固定され且つロッドガイド5の図1中上部に積層されてシリンダ1および外筒2からの液体たる作動油の漏洩を防止するシール部材6と、シリンダ1の開口端に嵌合するベースバルブ部材7と、外筒2の下端を閉塞するボトムキャップ8とを備え、上記圧力室R1,R2内には液体たる作動油が充満されるとともに、シリンダ1と外筒2との間の隙間で形成されるリザーバRには、気体たる不活性ガスと作動油が充填されて、液体の液面Sを境に気体室Gと液体室Oが形成されている。
また、この緩衝器Dの場合、リザーバRの液体室O中には、当該液体室Oを上室o1と下室o2に区画するとともに絞り付き通路10aを介して当該上下室o1,o2を連通する区画部材10と、当該区画部材10を図1中上下側から弾性支持する一対のバネ要素たるコイルバネ11,12とが収容されて設けられている。
このように、緩衝器Dは、シリンダ1と外筒2と間にリザーバRを備えた複筒式の緩衝器として構成されており、具体的にはたとえば、ピストン3には圧力室R1,R2同士を連通するとともに通過する作動油の流れに抵抗を与える流路3aが設けてあって、さらに、ベースバルブ部材7にも図1中下方側の圧力室R2とリザーバRとを連通し圧力室R2からリザーバRへ向かう作動油の流れに対しては抵抗を与えるとともに反対の流れに対しては抵抗を与えない流路7aが設けてある。
そして、当該緩衝器Dは、上記ピストン3がシリンダ1に対して図1中上下方向に移動する伸縮動作時に、作動油を各圧力室R1,R2へ交流させるとともにシリンダ1内で過不足となるピストンロッド4の侵入あるいは退出体積分の作動油をシリンダ1内とリザーバRとに交流させて、これら作動油の流れに上記流路3a,7aで抵抗を与えて各圧力室R1,R2に差圧が生じさせることで、所定の減衰力を発生する。なお、この緩衝器Dにあっては、液体を作動油としているが、作動油以外の他の液体を使用することも可能である。
つづいて、緩衝器Dを構成する各部について詳細に説明すると、ロッドガイド5は、環状に形成される本体5aと、本体5aの外周に設けたフランジ5bとを備えて構成されており、本体5aの下方側がシリンダ1の図1中上端となる開口端に嵌まり込んで、シリンダ1の上端を閉塞する。
さらに、ロッドガイド5の本体5aの内周には、筒状のスライドベアリング9が装着されており、このスライドベアリング9内にピストンロッド4が摺動自在に挿入されている。
そして、このロッドガイド5の図1中上端側には、環状のシール部材6が積層されており、このシール部材6は、内周側に設けたピストンロッド4の外周に摺接するリップ6aと、外周側に設けた外筒2の内周に密着する外周シール6bとを備えて緩衝器D内から作動油の漏洩を防止しており、外筒2の図1中開口端を加締めることで、上記ロッドガイド5とともに外筒2に固定される。
つづいて、シリンダ1の下端は、上記したようにリザーバRと圧力室R2とを連通する流路を備えたベースバルブ部材7で閉塞され、このベースバルブ部材7は、外筒2の図1中下端に溶接等によって固定されて外筒2の下端を閉塞するボトムキャップ8とシリンダ1との間で挟持されてシリンダ1に固定されている。
そして、リザーバR内であって液面Sより図1中下方となる液体室Oの液中には、バネ要素たるコイルバネ11,12で挟持される区画部材10が配置収容されている。
この区画部材10は、環状に形成されて絞り付き通路10aを備え、シリンダ1と外筒2との間の環状のリザーバRに上下動可能に収容され、液体室Oを上下室o1,o2に区画するとともに、上記絞り付き通路10aで上下室o1,o2を連通している。
そして、この区画部材10の図1中上端とロッドガイド5のフランジ5bの下端との間にはコイルバネ11が介装されるとともに、区画部材10の図1中下端とボトムキャップ8との間にはコイルバネ12が介装されている。
なお、図1中上方側に配置されるコイルバネ11の上端は、ロッドガイド5のフランジ5bに設けられてコイルバネ11を半径方向に位置決める段部5cに嵌合し、図1中下方側に配置されるコイルバネ12の上端は、ボトムキャップ8に設けられてコイルバネ12を半径方向に位置決める段部8aに嵌合しており、これにより、コイルバネ11,12は、シリンダ1および外筒2との間に半径方向に位置決められていて、シリンダ1および外筒2と干渉してしまうことが防止されている。
また、区画部材10は、圧縮状態とされるコイルバネ11,12によって上下から弾性支持されて、リザーバRに対して軸方向にも位置決められて、常時、区画部材10が液体室O内に配置される、すなわち、液面Sより図1中下方に位置決められて配置されるようになっている。
以上のように、緩衝器Dは構成されており、つづいて、作用について説明すると、緩衝器Dの伸縮動作の際に、上述したように、シリンダ1へ進入あるいはシリンダ1から退出するピストンロッド4の体積分の作動油がシリンダ1内で過不足となって、リザーバRからシリンダ1内へ作動油が供給あるいはシリンダ1からリザーバRへ作動油が排出されることになる。
そして、緩衝器Dの伸縮速度が低い場合は、リザーバRへ流入あるいはリザーバRから流出する作動油の流速も低いので、絞り付き通路10aによる抵抗は小さく作動油は比較的抵抗なく絞り付き通路10aを通過して上下室o1,o2を行き来することができる。そのため、作動油が絞り付き通路10aを通過するときに生じる圧力損失も小さく、上室o1と下室o2の差圧も小さいものとなり、区画部材10を軸方向に移動させる推力があまり大きくないから、区画部材10は軸方向にさほど移動しないことになる。
したがって、緩衝器Dの伸縮速度が低い場合は、上述した作動油の移動によってリザーバR内の液体の増減して液面Sが上下するが、区画部材10は殆ど上下動せず、作動油は、絞り付き通路10aを通過することになり、リザーバRへ流入あるいはリザーバRから流出する作動油の流れによって、液体の液面Sに乱れを生じることが抑制される。また、仮に、気体室G内の気体が液体中に混入してしまう事態が生じることになっても、絞り付き通路10aを気体混じりの作動油が通過するときに気体分離が促進されて、気体がシリンダ1内へ進入してしまう事態が防止される。
また、このように伸縮速度が低い場合には、上述したように、作動油は、比較的抵抗なく絞り付き通路10aを通過することになるから、リザーバRの下室o2内の圧力が高くなりすぎたり低くなりすぎたりすることがなく、緩衝器Dの発生減衰力が過剰となったり不足するといった事態も生じない。
他方、緩衝器Dの伸縮速度が速い場合は、リザーバRへ流入あるいはリザーバRから流出する作動油の流速が速くなることから絞り付き通路10aによる抵抗が大きくなって上室o1と下室o2との差圧が大きくなり、区画部材10に作用する推力も大きくなって、区画部材10は緩衝器Dが伸長する場合には図1中下方へ、反対に緩衝器Dが圧縮される場合には図1中上方へと、コイルバネ11あるいはコイルバネ12のバネ力に抗して軸方向に移動することになる。
したがって、緩衝器Dの伸縮速度が速い場合は、上述した作動油の移動によってリザーバR内の液体の増減に追随して区画部材10も上下方向へ移動して下室o2の容積を増減させるので、リザーバRの下室o2内の圧力が高くなりすぎたり低くなりすぎたりすることがなく、緩衝器Dの伸縮速度が速い場合にあっても、緩衝器Dの発生減衰力が過剰となったり不足するといった事態も生じない。
そして、緩衝器Dの伸縮速度が速い場合は、リザーバR内の液体の増減に追随して区画部材10も上下方向へ移動して下室o2の容積を増減させるので、絞り付き通路10aを通過する作動油量を少なくでき、液体の液面Sに乱れを生じることが抑制されるとともに、仮に、気体室G内の気体が液体中に混入してしまう事態が生じることになっても、絞り付き通路10aを気体混じりの作動油が通過するときに気体分離が促進されて、気体がシリンダ1内へ進入してしまう事態が防止される。
その後、緩衝器Dの伸縮が停止すると、区画部材10はバネ要素たるコイルバネ11,12によって挟持されているので元の位置に戻されることになり、区画部材10は上述した機能を継続して発揮することができる。
すなわち、本実施の形態における緩衝器Dにあっては、リザーバRの液体室O中に設けられて液体室Oを上下室o1,o2に区画するとともに絞り付き通路10aを介して当該上下室o1,o2を連通する区画部材10と、リザーバR内に設けられて区画部材10を上下側から弾性支持する一対のバネ要素たるコイルバネ11,12とを設けたので、液体中への気体混入を充分に防止でき、適切な減衰力を発生可能となるのである。
さらに、リザーバRにバネ要素たるコイルバネ11,12で上下を支持された区画部材10を設けるだけで、上記作用効果を奏することが可能であるので、既存の複筒式の緩衝器に本発明を具現化することができ、さらに、加工も組立も簡単である。
また、上述したところでは、区画部材10は、絞り付き通路10aを備えて、この絞り付き通路10aを介して上室o1と下室o2とを連通するようにしているが、図2に示した一実施の形態の一変形例における緩衝器D1のように、区画部材20を単に環状プレートとして、シリンダ1および外筒2との間に隙間21,22が生じるように設定しておくようにしてもよい。この場合、区画部材20の内外周側に環状の隙間21,22を介して上室o1と下室o2が連通されるようになっており、この隙間21,22が絞りとして機能することになる。
このように絞りを区画部材20とシリンダ1との間の隙間21や区画部材20と外筒2との間の隙間22で形成するようにしてもよく、この場合には、絞りをわざわざ区画部材20に形成する必要が無いので、区画部材20の加工が容易となりコストも削減される。
そして、このように構成された一変形例における緩衝器D1にあっても、リザーバRの液体室O中に設けられて液体室Oを上下室o1,o2に区画する区画部材20と、当該上下室o1,o2を連通する絞りとして機能する隙間21,22と、リザーバR内に設けられて区画部材20を上下側から弾性支持する一対のバネ要素たるコイルバネ11,12とを備えているので、液体中への気体混入を充分に防止でき、適切な減衰力を発生可能となるのである。
加えて、この変形例における区画部材20は、シリンダ1および外筒2に対して非接触となるため、区画部材20の移動時にシリンダ1および外筒2との間に摩擦が生じないので、緩衝器D1の発生減衰力に摩擦抵抗による影響を及ぼすことが無い。つまり、区画部材の移動に摩擦抵抗がある場合、下室o2内の圧力変動に当該摩擦抵抗によってばらつきが生じたり、圧力が極端に高低する事態を招いて、緩衝器D1の発生減衰力にばらつきや過不足を生じさせたりする原因となりかねないが、本実施の形態における区画部材20にあっては、そのような心配が皆無となる点でさらに有利となるのである。
なお、絞りは、区画部材20の内周側あるいは外周側の一方に絞りとして機能する隙間を設ければ足り、内周側あるいは外周側の他方においては隙間を設けず区画部材20をシリンダ1あるいは外筒2に摺接させるようにしてもよい。このようにしても、区画部材20と、これに摺接するシリンダ1あるいは外筒2との間をシールする必要は無く、また、区画部材20は油浸されているので、区画部材20の上下動に際して著しい摩擦抵抗が発生することが無く、緩衝器の発生減衰力にばらつきや過不足を生じさせにくい。
最後に、図3に示した一実施の形態の他の変形例における緩衝器D2について説明する。この他の変形例における緩衝器D2にあっては、区画部材30の形状が上述した一実施の形態における緩衝器Dと異なるのみである。
この他の変形例における区画部材30は、内側筒30aと、外側筒30bと、内側筒30aの図3中下端と外側筒30bの図3中上端とを接続する環状のバネ受部30cとを備えて構成され、バネ受部30cの図3中上端とロッドガイド5のフランジ5bの下端との間にはコイルバネ11が介装されるとともに、バネ受部30cの図3中下端とボトムキャップ8との間にはコイルバネ12が介装されている。
そして、この区画部材30における内側筒30aはシリンダ1の外周に対向して環状隙間を形成しており、他方の外側筒30bは外筒2の内周に対向して環状隙間を形成している。
すなわち、この区画部材30は、液体室Oを上室o1と下室o2とに区画するとともに、この上下に区画された上室o1と下室o2は、区画部材30の内外周に形成される上記した各環状隙間によって連通され、この環状隙間で絞り31を形成している。
さらに、区画部材30の内側筒30aは、図3中上方側に配置されるコイルバネ11の内周側に対向してコイルバネ11のガイドとして機能し、外側筒30bも同様に図3中下方側に配置されるコイルバネ12の外周側に対向してコイルバネ12のガイドとして機能することで、それぞれロッドガイド5およびボトムキャップ8によって半径方向に位置決められるコイルバネ11,12によって区画部材10も環状のリザーバR内に半径方向に位置決められて上記した環状隙間を確実に形成できるようになっている。
そして、区画部材30は、圧縮状態とされるコイルバネ11,12によって上下から弾性支持されて、リザーバRに対して軸方向にも位置決められて、常時、区画部材30が液体室O内に配置されるようになっている。
以上のように、緩衝器D2は構成されており、この他の変形例における緩衝器D2にあっても、リザーバRの液体室O中に設けられて液体室Oを上下室o1,o2に区画する区画部材30と、当該上下室o1,o2を連通する絞り31と、リザーバR内に設けられて区画部材30を上下側から弾性支持する一対のバネ要素たるコイルバネ11,12とを備えているので、液体中への気体混入を充分に防止でき、適切な減衰力を発生可能となるのである。
加えて、この変形例における区画部材30は、シリンダ1および外筒2に対して非接触となるため、区画部材20の移動時にシリンダ1および外筒2との間に摩擦が生じないので、緩衝器D2の発生減衰力に摩擦抵抗による影響を及ぼすことが無い。さらに、区画部材30は、半径方向に位置決められるようになっているので、緩衝器D2の発生減衰力にばらつきや過不足を生じさせる原因を確実に排除できるとともに、シリンダ1や外筒2との干渉を確実に防止でき、緩衝器D2が異音を発生してしまう事態をも確実に防止することができる。
なお、上述した区画部材30にあっては、内側筒30aの下端と外側筒30bの上端とをバネ受部30cで接続する形状とされているが、内側筒30aと外側筒30bの任意の部位をバネ受部30cで接続する形状とされればよい。
また、バネ要素は、環状のリザーバR内に収容可能で本発明の効果を奏するよう区画部材10,20,30を弾性支持できればよく、コイルバネ以外をバネ要素としてもよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
一実施の形態における緩衝器における縦断面図である。 一実施の形態の一変形例における緩衝器における縦断面図である。 一実施の形態の他の変形例における緩衝器における縦断面図である。
符号の説明
1 シリンダ
2 外筒
3 ピストン
3a,7a 流路
4 ピストンロッド
5 ロッドガイド
5a ロッドガイドにおける本体
5b ロッドガイドにおけるフランジ
5c ロッドガイドにおける段部
6 シール部材
6a シール部材におけるリップ
6b シール部材における外周シール
7 ベースバルブ部材
8 ボトムキャップ
8a ボトムキャップにおける段部
9 スライドベアリング
10,20,30 区画部材
10a 絞り付き通路
11,12 バネ要素たるコイルバネ
21,22 隙間
30a 区画部材における内側筒
30b 区画部材における外側筒
30c 区画部材におけるバネ受部
31 絞り
D,D1,D2 緩衝器
G 気体室
O 液体室
o1 上室
o2 下室
R1,R2 圧力室
R リザーバ
S 液面

Claims (3)

  1. シリンダとシリンダを覆う外筒との間の隙間で気体室と液体室とを備えたリザーバが形成される緩衝器において、リザーバの液体室中に設けられて液体室を上下室に区画する区画部材と、当該上下室を連通する絞りと、リザーバ内に設けられて区画部材を上下側から弾性支持する一対のバネ要素とを設けたことを特徴とする緩衝器。
  2. 区画部材は、シリンダと外筒の一方もしくは両方との間に隙間をもって対向し、当該隙間で絞りを形成することを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 区画部材は、内側筒と、外側筒と、内側筒と外側筒とを接続して各バネの端部が着座されるバネ受部とを備えて構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011214584A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Kyb Co Ltd フロントフォーク

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