JP2008178555A - マスク、マスク用被着部材 - Google Patents

マスク、マスク用被着部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 不織布からなるシート片によってマスク本体部が立体状に構成され、これによりマスク着用時に口元空間が形成されるマスクにおいて、口元空間に揮発成分等を供給するのに有効な技術を提供する。
【解決手段】 本発明に係るマスク1は、着用者の少なくとも口及び鼻を覆うマスク本体部2と、マスク本体部2の両側から延出して、着用者の耳に引っ掛けられる一対の耳掛け部3とを備え、マスク本体部2は、不織布からなる右側シート片2a及び左側シート片2bが接合されてマスク着用時に立体状とされる構成のマスクであって、マスク本体部2の着用面2d側に被着される被着部材10を更に備え、この被着部材10は、通気性の異なる3つのシート体が重ねて配設されており、最も通気性の低いシート体が着用面2d側に向けて配置された状態で被着領域Bに被着された構成とされる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、着用者の顔に装着されるマスクの構築技術に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1には、着用者の口及び鼻を覆うマスク、とりわけ立体マスクが開示されている。この立体マスクは、マスク本体部が立体状に構成され、これによりマスク着用時に、マスク本体部と着用者の口との間に口元空間が形成されるため、息苦しさ等の不快感を解消することができる。この種の立体マスクは、一般的に花粉対策や風邪対策に用いられているが、近年、着用者に有用な環境を作り出すために立体マスクを用いることが検討されている。例えば、マスク本体部と着用者の口との間に形成される口元空間に、芳香剤などの揮発成分を供給することが検討されている。このため、この種の立体マスクの設計開発に際しては、口元空間に揮発成分等を供給するのに有効な技術が要請される。
特開平7−275384号公報
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、不織布からなるシート片によってマスク本体部が立体状に構成され、これによりマスク着用時に口元空間が形成されるマスクにおいて、口元空間に揮発成分等を供給するのに有効な技術を提供することを課題とする。
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
本発明に係るマスクは、着用者の顔に装着されるマスクであって、マスク本体部、一対の耳掛け部、及び被着部材を少なくとも備える。マスクは、一回使用ないし数回使用を目安とした使い捨てタイプのものであってもよいし、或いは洗濯などを行ったうえで繰り返し使用することが可能なタイプのものであってもよい。
マスク本体部は、着用者の少なくとも口及び鼻を覆う部位とされ、不織布からなるシート片によって形成されてマスク着用時に立体状とされる構成になっている。これにより、マスク着用時には、マスク本体部と着用者の口との間に口元空間が形成されることとなる。このマスク本体部は、1または複数のシート片によって形成することが可能とされる。典型的には、1つのシート片を部分的に接合することによって、或いは複数のシート片の全部または一部を連接状に接合することによって、マスク本体部が形成される。なお、このマスク本体部は、少なくともマスク着用時に立体状とされればよく、マスク着用時のみならずマスク着用前においても同様に立体状とされてもよいし、或いはマスク着用時に立体状とされるマスク本体部が、マスク着用前においては所定の態様で折り畳まれて平面状とされてもよい。このマスク本体部を形成するシート片は、典型的には機械的、化学的、熱的などの処理によって繊維を固着したり絡み合わせたりして作られるシート状の構成物であり、典型的には熱溶融性繊維(熱可塑性繊維)を一部に含み融着(溶着)が可能な不織布によって構成される。一対の耳掛け部は、マスク本体部の両側から延出して、着用者の耳に引っ掛けられる部位とされる。
被着部材は、マスク本体部の着用面側の被着領域に被着される構成とされる。この被着部材は、通気性の異なる複数のシート体が重ねて配設されており、最も通気性の低いシート体が着用面側に向けて配置された状態で被着領域に被着される構成とされる。この被着部材は、マスク本体部の着用面側の被着領域に予め被着されていてもよいし、或いはマスク着用に際し、着用者によってマスク本体部の着用面側の被着領域に被着されてもよい。ここでいう「被着」には、被着領域自体に被着部材を接着によって被着する構成、マスク本体部をシート部材による二重構造としたうえで、このシート部材間に被着部材を挟み込むことによって被着する構成などが広く包含される。
本発明に係るマスクのこのような構成によれば、被着部材において最も通気性の低いシート体よりも着用者側に配設されるシート体に揮発成分等を含有させた場合、揮発成分等が着用面側へと供給されるのを最も通気性の低いシートによって抑えることができ、これによってマスク本体部と着用者の口との間に形成される口元空間に揮発成分等を供給するのに好ましい構成が実現される。なお、被着部材の構造に関しては、最も通気性の低いシート体が着用面側に向けて配設されれば足り、当該シート体よりも着用者側に配設されるシート体の数は必要に応じて変更可能である。また、被着部材は、被着領域に被着のみが可能な構成であってもよいし、或いは被着領域に被着及び脱着が可能な構成であってもよい。
また、本発明に係る更なる形態のマスクでは、前記の被着部材は、帯状に形成されており、マスク着用時において着用者の左右方向に延在するように被着領域に被着される構成であるのが好ましい。このような構成によれば、着用者の顔面形状に倣って被着部材を左右方向に長手状に配設することができ、着用者の上下方向に関する被着部材の延在長さを抑えることによって、被着部材が口元空間に入り込みにくい構成が実現される。
また、本発明に係る更なる形態のマスクでは、被着領域及び被着部材の少なくとも一方に接着体が設けられており、この接着体の接着力によって被着部材が被着領域に被着される構成であるのが好ましい。ここでいう接着体に関しては、典型的には接着剤や粘着剤を有する構成、差し込み部が被差し込み部に差し込まれて互いに絡み合う面ファスナーを用いた構成などが採用される。このような構成によれば、被着部材を接着体を介して簡便に被着するのに効果的である。なお、接着体を被着領域及び被着部材の両方に設ける構成や、接着体を被着領域と被着部材のいずれかに設ける構成を必要に応じて適宜採用することができる。
また、本発明に係る更なる形態のマスクでは、前記の接着体は、被着部材を被着領域に着脱自在に被着する構成であるのが好ましい。典型的には、接着体の接着力を被着部材の保持力を上回り、且つ被着部材を外す力を下回るように設定することによって本構成が実現される。このような構成によれば、被着部材を被着領域に被着したり被着領域から外したりする操作によって、被着部材の繰り返し使用が可能となる。
また、本発明に係る更なる形態のマスクでは、前記の接着体は、マスク着用時において着用者の左右方向に配置される被着部材の両端部に設けられている構成であるのが好ましい。このような構成によれば、必要に応じてマスク本体部に対する被着部材の接着位置を変更する場合に有効とされる。
また、本発明に係る更なる形態のマスクでは、前記の接着体は、被着領域のうち、マスク着用時において着用者の左右方向に配置される被着部材の両端部に対応する箇所に設けられている構成であるのが好ましい。このような構成によれば、被着領域の接着体を、被着部材の概ねの被着位置を示す目印として用いることが可能となる。
また、本発明に係る更なる形態のマスクでは、前記の接着体は、被着領域のうち被着部材の両端部に対応する箇所であって、着用者の上下方向に互いにずれた箇所に設けられている構成であるのが好ましい。このような構成によれば、マスク本体部や被着部材の折り畳み時に、マスク本体部や被着部材の左右が接着体同士によって互いに接着されるのを防止することが可能となる。
また、本発明に係る更なる形態のマスクでは、前記の接着体は、被着部材側に設けられた差し込み部が、マスク本体部側に設けられた被差し込み部に差し込まれて互いに絡み合う面ファスナーを用いて構成されるとともに、被差し込み部がマスク本体部或いは耳掛け部の繊維構造によって構成されるのが好ましい。典型的には、この面ファスナーにおいて、差し込み部は、小さなマッシュルーム型の膨頭子(フックタイプはカギ型のフック)として構成され、マスク本体部ないし耳掛け部よりも目の粗い繊維構造とされるのが好ましい。このような構成によれば、接着体として面ファスナーを用いた構造によって被着部材の繰り返し使用が可能となる。
また、本発明に係る更なる形態のマスクでは、前記の被着部材は、接着体の接着力によって被着領域に被着されるとともに、マスク着用時における着用者の左右方向の中央位置に、被着領域に係合する係合部を有する構成であるのが好ましい。係合部の被着領域との係合に関しては、凹形状と凸形状が嵌まり合う形態、引っ掛かる形態、更には接着される形態などが広く包含される。このような構成によれば、被着領域に被着部材を容易に位置決めすることが可能となる。
本発明に係るマスク用被着部材は、着用者の少なくとも口及び鼻を覆うマスク本体部が、不織布からなるシート片によって形成されてマスク着用時に立体状とされる構成のマスクに被着されるマスク用被着部材とされる。このマスク用被着部材は、通気性の異なる複数のシート体を有し、最も通気性の低いシート体が一方面に配置されるように重ねて配設されており、一方面がマスク本体部の着用面側に向けて配置された状態でマスク本体部の被着領域に被着される構成とされる。このような構成によれば、マスク本体部の着用面に接着体を介してマスク用被着部材を被着させたとき、最も通気性の低いシート体が着用面側に配設されることとなる。従って、最も通気性の低いシート体よりも着用者側に配設されるシート体に揮発成分等を含有させた場合、揮発成分等が着用面側へと供給されるのを最も通気性の低いシートによって抑えることができ、マスク本体部と着用者の口との間に形成される口元空間に揮発成分等を供給するのに好ましい構成が実現される。このマスク用被着部材は、被着領域自体に接着によって被着されてもよいし、或いはマスク本体部をシート部材による二重構造としたうえで、このシート部材間に挟み込むことによって被着されてもよい。
また、本発明に係る更なる形態のマスク用被着部材は、一方面側に接着体を備え、この接着体の接着力によって被着領域に被着される構成であるのが好ましい。このような構成によれば、マスク用被着部材を接着体を介して被着領域に簡便に被着するのに効果的である。
以上のように、本発明によれば、不織布からなるシート片によってマスク本体部が立体状に構成され、これによりマスク着用時に口元空間が形成されるマスクにおいて、特に通気性の異なる複数のシート体が重ねて配設される被着部材を用い、この被着部材を最も通気性の低いシート体が着用面側に向けて配置された状態で被着領域に被着する構成を採用することによって、口元空間に揮発成分等を供給することが可能となった。
以下、本発明における「マスク」の一実施の形態であるマスク1の構成につき、図1〜図6を参照しつつ詳細に説明する。このマスク1は、1回ないし数回の使用を想定した使い捨てマスクとして構成される。花粉対策や風邪などのウイルス対策としてのバリア機能のみならず、口元や鼻腔の空間内おける保湿をはじめ、空間内環境における各種の機能付加を想定したマスクとして用いることができる。
本実施の形態のマスク1の全体構成に関しては、図1及び図2が参照される。図1には、本実施の形態のマスク1の斜視図が示され、図2には、図1中のマスク1を拡開した状態を着用者側からみた図が示される。これら図1及び図2に示すように、本実施の形態のマスク1は、マスク本体部2、耳掛け部3及び被着部材10に大別される。ここでいうマスク本体部2、耳掛け部3、被着部材10が、本発明における「マスク本体部」、「耳掛け部」、「被着部材」及び「マスク用被着部材」にそれぞれ対応している。
(マスク本体部2の構成)
マスク本体部2は、マスク1の各部位のうち着用者の口及び鼻を覆う部位として構成される。このマスク本体部2は、図1及び図2に示すように、着用者の右顔面を覆う右側シート片2aと左顔面を覆う左側シート片2bが熱溶着によって互いに連接状に接合されて、着用者側の着用面2dが凹み形状とされた構成になっている。ここでいう着用面2dが、本発明における「着用面」に相当する。また、これら右側シート片2a及び左側シート片2bの接合部分には、着用者の上下方向に長手状に延在する接合縁2cが形成されており、マスク本体部2がこの接合縁2cを境界として左右に二分される。ここでいう右側シート片2a及び左側シート片2bが、本発明における「シート片」に相当する。また、マスク本体部2は、マスク着用の際に、図1に示すように右側シート片2aと左側シート片2bが互いに離間した拡開状態に設定されて立体状に設定される一方、マスク収納時ないしマスク未使用時においては、右側シート片2aと左側シート片2bが互いに当接した折り畳み状態(平面状)に設定される。なお、このマスク本体部2は、少なくともマスク着用時に立体状とされればよく、マスク着用時のみならずマスク着用前においても同様に立体状とされてもよい。
本実施の形態において、マスク本体部2、すなわち右側シート片2a及び左側シート片2bは、いずれも熱可塑性合成繊維の不織布を用いて形成されている。この熱可塑性繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用し、エアースルー法、スパンボンド法、サーマルボンド法、スパンレース法、ポイントボンド法、メルトブロー法、ステッチボンド法、ケミカルボンド法、ニードルパンチ法等により製造された、目付けが30〜150g/mのものを適宜使用することができる。また、この不織布は、通気性を有し、肌触りが良く着用感の良い感触のものであり、且つ顔に被着されたときに立体構造が保持され易くなるように耳掛け部3よりも低伸縮性とされるのが好ましい。この不織布が、本発明における「不織布」に相当する。
(耳掛け部3の構成)
耳掛け部3は、マスク本体部2の左右両側、すなわち右側シート片2a及び左側シート片2bの各々の端部から延出する構成とされる。各耳掛け部3は、マスク本体部2とは別体構造とされ、マスク本体部2に部分的に重ね合わせて接合された構成とされる。各耳掛け部3は、マスク本体部2と一部としてマスク本体部2と一体構造とされてもよい。また、各耳掛け部3は、開口3aを備えるリング状とされる。マスク1の着用時には、着用者の顔、特には鼻及び口をマスク本体部2によって覆った状態で、耳掛け部3の開口3aが着用者の耳に引っ掛けられる。この耳掛け部3は、マスク本体部2と同様に熱可塑性合成繊維の不織布であって、且つ耳に痛みを与えないような伸縮性を有する材料を用いて形成されるのが好ましい。具体的には、非弾性的に伸長可能な伸長性繊維からなる伸長層(例えば、プロピレン連続繊維が互いに溶着された不織布)と、弾性伸縮可能な弾性伸縮性繊維からなる弾性層(例えば、熱可塑性合成繊維のエラストラマーやウレタン等からなる弾性糸を使用した不織布)が互いに積層された構成を好適に用いることができる。
(被着部材10の構成)
被着部材10は、マスク本体部2の着用面2dにおいて左右方向に左右に帯状(「テープ状」ないし「プレート状」ともいう)に延在する構成とされる。特に、この被着部材10は、マスク本体部2のうち、着用面2d側の所定の被着領域Bに着脱可能に構成されている。すなわち、被着部材10を着用面2d側の被着領域Bに被着した被着状態(図1中の破線で示す状態、或いは図2中の実線で示す状態)と、着用面2d側の被着領域Bから取り外した脱着状態(図1中の二点鎖線で示す状態)が形成可能とされている。なお、この被着部材10は、マスク本体部2の着用面2d側の被着領域Bに予め被着されていてもよいし、或いはマスク着用に際し、着用者によってマスク本体部2の着用面2d側の被着領域Bに被着されてもよい。ここでいう被着領域Bが、本発明における「被着領域」に相当する。
この被着部材10の具体的な構造に関しては図3及び図4が参照される。ここで、図3には、図1中の被着部材10の斜視図が示され、図4には、図1中の被着部材10のA−A線における断面構造が示される。
図3及び図4に示すように、被着部材10は、樹脂製(例えばポリエチレン製)のフィルムシート11に第1のシート体12及び第2のシート体13が積層されて互いに接合された長方形とされる。フィルムシート11は、第1のシート体12及び第2のシート体13よりも通気性の低いフィルム材料によって形成されたシート状の部材とされる。第1のシート体12は、所定の揮発成分等を含有するシート状の部材とされ、フィルムシート11と第2のシート体13との間に挟み込まれている。また、第1のシート体12として、不織布を用いた構成、ゲル状のシートを用いた構成などが採用され得る。第2のシート体13は、第1のシート体12と同様の不織布を用いた構成とされる。この第2のシート体13によって、揮発成分等を含有する第1のシート体12が着用者に直に接触するのが防止される。ここでいうフィルムシート11、第1のシート体12及び第2のシート体13によって、本発明における「通気性の異なる複数のシート体」が構成され、特にここでいうフィルムシート11が、本発明における「最も通気性の低いシート体」に相当する。
被着部材10の寸法に関しては、縦長さd1が10〜40mm、横長さd2が100〜150mmの帯状体とすることができる。また、詳細については後述するが、この被着部材10は、マスク本体部2の所望の通気性を確保するべく、着用面2d側の面積が、着用面2d全体の面積に対し所定の面積比率で構成されるのが好ましい。被着部材10の形状は、この所定の面積比率を満足する形状であれば、長方形以外の形状、例えば正方形、円形、楕円形、多角形などの形状に適宜変更可能である。
また、この被着部材10は、左右方向に関する中央位置に上下方向に延在する折り畳み線Lを有する。この折り畳み線Lは、被着部材10をその右側片及び左側片が互いに重なり合うような折り畳み(二つ折り)を可能とする機能を有し、これにより被着部材10の折り畳み状態とその折り畳みが解除された拡開状態が少なくとも形成可能とされる。
マスク収納時ないしマスク未使用時においては、図3中の折り畳み時のように、被着部材10を折り畳み線Lにしたがってその右側片及び左側片が互いに重なり合うようにし、マスク本体部2とともに折り畳むことが可能となる。一方、被着部材10をマスク本体部2に被着する場合には、図3中の被着時のように、被着部材10を折り畳み線Lを支点として左右に拡開させる。この場合、被着部材10は、折り畳み線Lを突出先端とした凸形状となり、この凸形状が着用面2dの凹み部4に係合するため、被着部材10をマスク本体部2に位置決めするのに効果的とされる。また、この凸形状の係合作用によって、後述する接着体10aを被着部材10の左右両端部のみに設置する構成が可能となる。被着部材10の中央位置に形成される凸形状が、着用面2dの凹み部4に係合する構成によって、本発明における「係合部」が構成される。
更には、図5に示すように、被着部材10の右側片及び左側片を折り畳み線Lの近傍において互いに接合する構成を採用するのが好ましい。図5には、図4に示す実施形態とは別の形態の被着部材10の斜視図が示されている。図5に示すように、被着部材10に、その右側片及び左側片を折り畳み線Lに沿って線状に接合する接合部14を設けるのが好ましい。このような構成によれば、接合部14を設けた部位が硬くなり、当該部位が被着部材10を左右に拡開させたときの突出先端となるため、被着部材10をマスク本体部2に更に位置決めし易くなる。
また、本実施の形態の被着部材10には、フィルムシート11の左右方向の両端部に接着体10aが設けられている。この接着体10aは、被着部材10を、マスク本体部2との間における接着構造によって、着用面2d側の被着領域Bに直に接着する機能を有する。この接着体10aが、本発明における「接着体」に相当する。このような構成によれば、マスク本体部を不織布による二重構造として被着部材を挟み込むような構成において生じる不具合、具体的には被着部材を不織布間に挿入する操作時に被着部材が不織布と干渉して操作に手間がかかるという問題が発生せず、被着部材の被着操作性(装着性)向上を図るのに効果的である。
(第1の接着構造)
本実施の形態の接着体10aの第1の接着構造は、接着体10aを接着剤テープないし粘着剤テープとすることによって構成される。この接着剤テープないし粘着剤テープは、既知の構成のテープとして構成され、不織布との間で所定の接着力を有するものを用いることができる。例えば、接着剤テープないし粘着剤テープの接着力を被着部材10の保持力を上回り、且つ被着部材10を外す力を下回るように設定するのが好ましい。このような構成によれば、被着部材10を被着領域Bに被着したり被着領域Bから外したりする操作によって、被着部材10の繰り返し使用が可能となる。なお、この接着剤テープないし粘着剤テープは、被着部材10とマスク本体部2の少なくとも一方に設けることができる。また、この第1の接着構造において、接着体10aは、被着領域Bのうち被着部材10の両端部に対応する箇所であって、且つ上下方向に互いにずれた箇所に配設されるのが好ましい。このような構成によれば、マスク本体部2の折り畳み時に、マスク本体部2の左右が接着体10a同士によって互いに接着されるのを防止することが可能となる。
(第2の接着構造)
本実施の形態の接着体10aの第2の接着構造は、接着体10aを面ファスナーとすることによって構成される。この面ファスナーは、既知の構成の面ファスナーであり、パイル構造を利用した離着自由のテープとして構成され、いわゆる「マジック式テープ」とも称呼される。具体的には、この面ファスナーにおいて、差し込み部である小さなマッシュルーム型の膨頭子(フックタイプはカギ型のフック)の形が一方の面に配置されており、被差し込み部であるループの形が他方の面に配置されている。この二つの面を貼り合わせると、マッシュルーム(或いはフック)がループに引っかかる(絡む)ことで、簡単にくっつき、また剥がすときは、お互いを引っ張ることで、絡みからマッシュルーム(或いはフック)が抜け、簡単に剥がすことができるようになっている。すなわち、面ファスナーの接着力を被着部材10の保持力を上回り、且つ被着部材10を外す力を下回るように設定されている。従って、この第2の接着構造を用いることで、被着部材10は、被着領域Bに対し着脱自在に構成されることとなる。
なお、この第2の接着構造においては、接着体10aを差し込み部とし、マスク本体部2の着用面2dや耳掛け部3に被差し込み部に相当する部材を設ける構成や、マスク本体部2や耳掛け部3における不織布自体の繊維構造を被差し込み部として用いる構成などを適宜採用することができる。特に、不織布自体の繊維構造を被差し込み部として用いる構成によれば、被差し込み部が別途必要とならず、接着構造を簡素化するのに効果的である。耳掛け部3の不織布を、マスク本体部2よりも伸縮性が高く、繊維構造の粗い不織布として構成する場合には、耳掛け部3の不織布を面ファスナーの被差し込み部として用いるのが好ましい。
上記構成のマスク1を着用者が着用した状態に関しては、図6が参照される。図6には、本実施の形態のマスク1を着用者が着用したマスク着用状態を側面からみた様子が示される。この図6に示すように、着用者の口及び鼻を覆うマスク、とりわけ本実施の形態のマスク1のようにマスク本体部2がシート片によって立体状とされた立体マスクは、立体状のマスク本体部2と着用者の口との間に口元空間5を形成させることで、息苦しさ等の不快感を解消する可能性を有するが、更に揮発成分等を含有する被着部材10をマスク本体部2に被着することによって、口元空間5に揮発成分等を供給して口元空間5内に着用者に有用な環境を作り出すことが可能となる。
この場合、被着部材10が被着される被着領域Bに関しては、口呼吸が妨げられるのを防止するべく、口の正面を除く領域、特には口よりも上側の領域(例えば図6中の破線で示す位置)に被着部材10を被着するのが好ましい。より好ましくは、鼻呼吸が妨げられるのを防止するべく、鼻尖(鼻の穴)よりも上側の領域(例えば図6中の二点鎖線で示す位置)に被着部材10を被着することができる。被着部材10を鼻尖(鼻の穴)よりも上側の領域に被着した場合には、着用者側へと拡散した揮発成分等が着用者の鼻尖から上方へと移動するのを被着部材10によって阻止し、鼻尖よりも下方に形成されるマスク本体部と着用者の口との間の口元空間5に揮発成分等を滞留し易くすることが可能とされる。
なお、マスク本体部2の着用面2dの面積に対する被着部材10の着用面2d側の面積の面積比率が大きすぎると、マスク本体部2の通気性が低下して、着用者が息苦しく感じ易くなることが懸念される。そこで、本発明者らは、マスク本体部2における所望の通気性を確保するのに好ましい面積比率につき検討した。具体的には、マスク内圧力が所定の規定範囲内にある場合に着用者が息苦しく感じにくく、マスク内圧力が所定の規定範囲を外れた場合に着用者が息苦しく感じ易いとした上で、被着部材の面積、すなわちマスク本体部に対する被着部材の面積比率を変化させたときのマスク内圧力を測定する。これにより、マスク本体部に対する被着部材の好ましい面積比率を設定することが可能となる。この検討に関しては、図7〜図10が参照される。
マスク着用時におけるマスク内圧力を測定する様子が図7及び図8に模式的に示される。この測定においては、まず図7に示すように測定機器をセットする。この測定機器として、マスク内に挿設される検圧管(一例として、ミスミ(株)製のSPLS2−1000 φ2×φ1)、検圧チューブ(一例として、SMC社製のTH0425BU−20)、検圧変換器(一例として、(株)アイビジョン製の0580D型)、データロガー(ローム理研社製のLab−Pico−Q2型)、PC(パーソナルコンピュータ)を用いることができる。次に、着用者の顔が動かない状態で、マスクに検圧管を通すための検圧管と同じ幅の穴を開けて、検圧管の先が着用者の鼻の下1cmの位置に鼻の息と垂直になるように検圧管を固定する(図8参照)。この時、他のものに検圧管が当たらないように注意する。この場合、被着部材がマスク本体部のうち口よりも上側の領域に被着するのが好ましい。そして、PCにてデータ収集方法を設定した後、データロガーのスタートボタンを押し、測定を開始する。これにより、マスク内圧力に関するデータがCに取り込まれることとなる。測定開始の後、規定の測定時間(例えば100秒)に達したら、測定を終了する。着用者が息を吐いたときの圧力のピークの平均値、着用者が息を吸った時の圧力のピークの平均値を、PCに取り込まれたデータから測定する。
上記測定の結果に関し、図9には、マスク着用時におけるマスク内圧力の測定結果1(マスク本体部の通気性:140cc/cm2・sec)が示される。また、図10には、マスク着用時におけるマスク内圧力の測定結果2(マスク本体部の通気性:200cc/cm・sec)が示される。図9に示すように、通気性が140cc/cm2・secのマスク本体部を用いたときの測定結果に基づいた場合、所望の通気性を確保するのに実施例1〜3が好ましく、従ってマスク本体部に対する被着部材の面積比率を10〜60%に設定するのが好ましいと評価することができる。また、図10に示すように、通気性が200cc/cm2・secのマスク本体部を用いたときの測定結果に基づいた場合、所望の通気性を確保するのに実施例1〜4が好ましく、従ってマスク本体部に対する被着部材の面積比率を10〜75%に設定するのが好ましいと評価することができる。なお、本評価においては、統計上、マスク内圧力が所定の規定範囲(±0.6mmaq)内にある場合に着用者が息苦しく感じにくく、マスク内圧力が所定の規定範囲(±0.6mmaq)を外れた場合に着用者が息苦しく感じ易いとした。また、面積比率の下限値に関しては、被着部材に含有させる揮発剤等が着用者に対し最低限の効果を付与することができる範囲において、揮発剤等の性状などに応じて適宜設定するのが好ましい。また、マスク本体部は、一定のバリア性を確保するためには、通気性が200cc/cm2・sec以下のものを用いるのが好ましい。
また、被着部材10の剛性が低いと、被着部材10をマスク本体部2の被着領域Bの被着する際に、被着部材10自体の、曲がり、撓み、よれ等が生じ易くなり、被着操作性(装着性)に影響を及ぼすことが懸念される。そこで、本発明者らは、被着部材10の好ましい剛軟度につき検討した。この検討に関しては、図11が参照される。ここで、図11には、被着部材の剛軟度の測定結果が示される。この図11に示すように、カンチレバー法(JIS L1096)で測定される剛軟度の異なる被着部材を用いた場合の被着操作性を定性評価した場合、所望の被着操作のし易さ(簡単装着性)を満足するためには、被着部材の長手方向に関する剛軟度を100mm以上に設定するのが好ましいと評価することができる。なお、図11中のPE、PP、PETは、それぞれポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを示すものである。
以上のように、本実施の形態によれば、被着部材10において最も通気性の低いフィルムシート11よりも着用者側に配設される第1のシート体12に揮発成分等を含有させることで、揮発成分等が着用面21d側へと供給されるのを最も通気性の低いフィルムシート11によって抑えることができ、これによって揮発成分等が口元空間5に供給されるのに好ましい構成が実現される。特に、被着部材10を帯状とし、被着部材10がマスク着用時において着用者の左右方向に延在するように被着領域Bに被着される構成とすることで、着用者の顔面形状に倣って被着部材10を左右方向に長手状に配設することができ、着用者の上下方向に関する被着部材10の延在長さを抑えることによって、被着部材10が口元空間5に入り込みにくい構成が実現される。
また、本実施の形態によれば、接着体10aを用いた着用面2dとの間の接着構造によって当該着用面2dに被着部材10が被着される構成を採用することによって、被着部材10を着用面2dに簡便に装着することが可能となり、マスク本体部2に対する被着部材10の被着操作性向上を図ることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、マスク本体部2の被着領域B及び被着部材10の少なくとも一方に接着体10aを設ける構成によって、この接着体10aを介して被着部材10をマスク本体部2の着用面2dに簡便に被着するのに効果的である。
また、本実施の形態によれば、マスク着用時において着用者の左右方向に配置される被着部材10の両端部に接着体10aを設ける構成によって、必要に応じてマスク本体部2に対する被着部材10の接着位置を変更する場合に有効とされる。
また、本実施の形態によれば、被着領域Bのうち、マスク着用時において着用者の左右方向に配置される被着部材10の両端部に対応する箇所に接着体10aを設ける構成によって、被着領域Bの接着体10aを、被着部材10の概ねの被着位置を示す目印として用いることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、被着部材10の中央位置に形成される凸形状が、着用面2dの凹み部4に係合する構成によって、被着部材10をマスク本体部2に位置決めするのに効果的とされ、また接着体10aを被着部材10の左右両端部のみに設置する構成が可能となる。特に、接着体10aを被着部材10において左右方向に関する両端部のみに設ける構成を採用すれば、必要に応じてマスク本体部2に対する被着部材10の位置を変更する場合に有効とされる。
また、本実施の形態によれば、接着体10aとしての接着剤テープないし粘着剤テープや、面ファスナーによる接着力を調整して、被着部材10を被着領域Bに対し着脱自在に構成することによって、被着部材10を被着領域Bに被着したり被着領域Bから外したりする被着部材10の繰り返し使用が可能となる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態においては、被着部材10をフィルムシート11に第1のシート体12及び第2のシート体13が積層された積層構造とする場合について記載したが、本発明では、この積層構造に関しては、最も通気性の低いシート体が着用面側に向けて配設されれば足り、当該シート体の着用者側に積層されるシート体の数は必要に応じて変更可能である。また、上記実施の形態では、相対的に通気性の異なる3つのシート体を重ね合わせた構造において、両側のシート体によって挟まれたシート体に揮発成分等を含ませる場合について記載したが、本発明においては、相対的に通気性の異なる2つのシート体を重ね合わせた構造において、通気性の高い方のシート体に液状、クリーム状ないしゲル状の揮発成分等を塗布する構成や、2つのシート体の間に固形状やゲル状の揮発成分等を挟み込む構成などを適宜採用することもできる。
また、上記実施の形態においては、被着部材10を接着体10aを介して被着領域Bに接着する構成について記載したが、本発明ではマスク本体部2をシート部材による二重構造としたうえで、このシート部材間に被着部材を挟み込むことによって被着する構成を採用することもできる。
また、上記実施の形態においては、右側シート片2a及び左側シート片2bの熱溶着接合によってマスク本体部2が形成される場合について記載したが、本発明では熱溶着をはじめとする各種の接合方法によって少なくとも1つの複数のシート片の全部または一部を接合して、マスク本体部を形成することができる。1つのシート片を用いる場合については図12が参照される。図12には、別の実施の形態のマスク本体部102の斜視図が示されている。この図12に示すように、1つのシート片102aを上端部にて切開き、この切開き部分を互いに接合することによって立体状のマスク本体部102を形成することが可能となる。この場合、マスク本体部102の上端部に、マスク本体部2における接合縁2cと同様に、着用者の上下方向に長手状に延在する接合縁102bが形成される。
本実施の形態のマスク1の斜視図である。 図1中のマスク1を拡開した状態を着用者側からみた図である。 図1中の被着部材10の斜視図である。 図1中の被着部材10のA−A線における断面構造を示す図である。 図4に示す実施形態とは別の形態の被着部材10の斜視図である。 本実施の形態のマスク1を着用者が着用したマスク着用状態を側面からみた様子を示す図である。 マスク着用時におけるマスク内圧力を測定する様子を模式的に示す図である。 マスク着用時におけるマスク内圧力を測定する様子を模式的に示す図である。 マスク着用時におけるマスク内圧力の測定結果1(マスク本体部の通気性:140cc/cm・sec)を示す図である。 マスク着用時におけるマスク内圧力の測定結果2(マスク本体部の通気性:200cc/cm・sec)を示す図である。 被着部材の剛軟度の測定結果を示す図である。 別の実施の形態のマスク本体部102の斜視図である。
符号の説明
1…マスク
2…マスク本体部
2a…右側シート片
2b…左側シート片
2c…接合縁
2d…着用面
3…耳掛け部
3a…開口
4…凹み部
5…口元空間
10…被着部材
10a…接着体
11…フィルムシート
12…第1のシート体
13…第2のシート体
14…接合部
102…マスク本体部
102a…シート片
102b…接合縁
B…被着領域

Claims (11)

  1. 着用者の少なくとも口及び鼻を覆うマスク本体部と、
    前記マスク本体部の両側から延出して、着用者の耳に引っ掛けられる一対の耳掛け部と、
    を備え、
    前記マスク本体部は、不織布からなるシート片によって形成されてマスク着用時に立体状とされる構成のマスクであって、
    前記マスク本体部の着用面側の被着領域に被着される被着部材を更に備え、
    前記被着部材は、通気性の異なる複数のシート体が重ねて配設されており、最も通気性の低いシート体が前記着用面側に向けて配置された状態で前記被着領域に被着される構成であることを特徴とするマスク。
  2. 請求項1に記載のマスクであって、
    前記被着部材は、帯状に形成されており、マスク着用時において着用者の左右方向に延在するように前記被着領域に被着される構成であることを特徴とするマスク。
  3. 請求項1または2に記載のマスクであって、
    前記被着領域及び被着部材の少なくとも一方に接着体が設けられており、この接着体の接着力によって前記被着部材が前記被着領域に被着される構成であることを特徴とするマスク。
  4. 請求項3に記載のマスクであって、
    前記接着体は、前記被着部材を前記被着領域に着脱自在に被着する構成であることを特徴とするマスク。
  5. 請求項3または4に記載のマスクであって、
    前記接着体は、マスク着用時において着用者の左右方向に配置される前記被着部材の両端部に設けられている構成であることを特徴とするマスク。
  6. 請求項3または4に記載のマスクであって、
    前記接着体は、前記被着領域のうち、マスク着用時において着用者の左右方向に配置される前記被着部材の両端部に対応する箇所に設けられている構成であることを特徴とするマスク。
  7. 請求項6に記載のマスクであって、
    前記接着体は、前記被着領域のうち前記被着部材の両端部に対応する箇所であって、着用者の上下方向に互いにずれた箇所に設けられている構成であることを特徴とするマスク。
  8. 請求項3〜7のうちのいずれか1項に記載のマスクであって、
    前記接着体は、被着部材側に設けられた差し込み部が、マスク本体部側に設けられた被差し込み部に差し込まれて互いに絡み合う面ファスナーを用いて構成されるとともに、前記被差し込み部が前記マスク本体部或いは前記耳掛け部の繊維構造によって構成されていることを特徴とするマスク。
  9. 請求項3〜8のうちのいずれか1項に記載のマスクであって、
    前記被着部材は、前記接着体の接着力によって前記被着領域に被着されるとともに、マスク着用時における着用者の左右方向の中央位置に、前記被着領域に係合する係合部を有する構成であることを特徴とするマスク。
  10. 着用者の少なくとも口及び鼻を覆うマスク本体部が、不織布からなるシート片によって形成されてマスク着用時に立体状とされる構成のマスクに被着されるマスク用被着部材であって、
    通気性の異なる複数のシート体を有し、最も通気性の低いシート体が一方面に配置されるように重ねて配設されており、前記一方面が前記マスク本体部の着用面側に向けて配置された状態で前記マスク本体部の被着領域に被着される構成であることを特徴とするマスク用被着部材。
  11. 請求項12に記載のマスク用被着部材であって、
    前記一方面側に接着体を備え、この接着体の接着力によって前記被着領域に被着される構成であることを特徴とするマスク用被着部材。
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