JP2008175947A - メカニカルスプライス - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバ同士を確実に接続することができるとともに、接続状態の光ファイバが抜けにくいメカニカルスプライスを提供すること。
【解決手段】ハウジング2に収容された光ファイバ17,18をハウジング2に固定するためにハウジング2の一端部に光ファイバ挿入可能位置から光ファイバ固定位置へスライド可能な第1スライダ8を設け、ハウジング2の他端部に光ファイバ挿入可能位置から光ファイバ固定位置へスライドな第2スライダ9を設ける。第1スライダ8が光ファイバ挿入可能位置から光ファイバ固定位置へ動いたとき、光ファイバ17の端部を光ファイバ18の端部に送るとともにハウジング2に固定するようにする。第2スライダ9が光ファイバ挿入可能位置から光ファイバ固定位置へ動いたとき、光ファイバ18の端部を光ファイバ17の端部に送るとともに突起81d、91dでハウジング2に固定するようにする。
【選択図】図2A

Description

この発明は光ファイバ同士をメカニカルに接続するメカニカルスプライスに関する。
従来のメカニカルスプライスとして、ガイド溝基板と押さえ基板とこれらの基板を挟持する光ファイバ把持部材とを備えているものがある(下記特許文献参照)。
ガイド溝基板は、対向する光ファイバ同士をこれらが互いに突き合うようにガイドして位置決め調心するためのガイド溝を有する。このガイド溝はV溝(断面V字形の溝)である。
押さえ基板は、ガイド溝に挿入された光ファイバを押さえるための押さえ面を有する。
光ファイバ把持部材は断面ほぼU字形の板ばねである。
このメカニカルスプライスを用いた光ファイバの接続作業は次の通りである。
まず、ガイド溝基板のガイド溝と押さえ基板の押さえ面とが対向するようにガイド溝基板と押さえ基板とを重ね、両基板を光ファイバ把持部材で挟持する。次に、ガイド溝基板と押さえ基板との間にくさびを挿入する。その後、ガイド溝に一対の光ファイバを挿入し、光ファイバ端面同士を突き合わせる。最後に、ガイド溝基板と押さえ基板との間に挿入されているくさびを引き抜く。その結果、一対の光ファイバは光ファイバ把持部材のばね力で保持され、光ファイバ同士がメカニカルに接続される。
特開2004−264755号公報
上述のメカニカルスプライスには次のような問題がある。
ガイド溝基板と押さえ基板との間に挿入されているくさびを引き抜いたとき、ガイド溝から光ファイバ端面が持ち上がったり、ガイド溝の光ファイバ端面が後退したりすることがあり、光ファイバ同士を正しく接続できないことがあった。
また、たとえ光ファイバ同士の接続が正しく行われたとしても、何らかの原因により光ファイバにそれを引き抜く方向のわずかな外力が作用したとき、光ファイバが容易に抜けることがあった。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、光ファイバ同士を確実に接続することができるとともに、接続状態の光ファイバが抜けにくいメカニカルスプライスを提供することである。
上述の課題を解決するため請求項1記載の発明のメカニカルスプライスは、一方の光ファイバの端部とこれに接続される他方の光ファイバの端部とが収容される第1、第2光ファイバ収容溝を有する第1ハウジング構成部品と、前記第1、第2光ファイバ収容溝に組み合わされる第3、第4光ファイバ収容溝を有する第2ハウジング構成部品と、前記第1、第2光ファイバ収容溝に収容された前記両方の光ファイバを前記第1ハウジング構成部品に固定するための光ファイバ固定手段とを備え、前記光ファイバ固定手段は、前記第1光ファイバ収容溝と組み合わされる第5光ファイバ収容溝を有し、前記第1ハウジング構成部品の一端部に前記第1ハウジング構成部品の長手方向と斜めに交差する第1の方向へスライド可能に装着され、前記第1光ファイバ収容溝に前記一方の光ファイバを挿入できる第1光ファイバ挿入可能位置から前記第1光ファイバ収容溝に前記一方の光ファイバを固定させる第1光ファイバ固定位置へ動いたとき、前記一方の光ファイバの端部を前記他方の光ファイバの端部側へ送る第1可動部材と、前記第2光ファイバ収容溝と組み合わされる第6光ファイバ収容溝を有し、前記第1ハウジング構成部品の他端部に前記第1ハウジング構成部品の長手方向と斜めに交差する第2の方向へスライド可能に装着され、前記第2光ファイバ収容溝に前記他方の光ファイバを挿入できる第2光ファイバ挿入可能位置から前記第2光ファイバ収容溝に前記他方の光ファイバを固定させる第2光ファイバ固定位置へ動いたとき、前記他方の光ファイバの端部を前記一方の光ファイバの端部側へ送る第2可動部材と、前記第5光ファイバ収容溝に形成され、前記第1可動部材が前記第1光ファイバ固定位置にあるときに、前記一方の光ファイバに食い込む第1突起と、前記第6光ファイバ収容溝に形成され、前記第2可動部材が前記第2光ファイバ固定位置にあるときに、前記他方の光ファイバに食い込む第2突起とを有することを特徴とする。
上述のように光ファイバ固定手段は、第1ハウジング構成部品の一端部に第1ハウジング構成部品の長手方向と交差する第1の方向へスライド可能に装着され、第1の方向に沿って第1光ファイバ挿入可能位置から第1光ファイバ固定位置へ動いたとき、一方の光ファイバの端部を他方の光ファイバの端部に送るとともに第1ハウジング構成部品に固定する第1可動部材と、第1ハウジング構成部品の他端部に長手方向と交差する第2の方向へスライド可能に装着され、第2の方向に沿って第2光ファイバ挿入可能位置から第2光ファイバ固定位置へ動いたとき、他方の光ファイバの端部を一方の光ファイバの端部に送るとともに第1ハウジング構成部品に固定する第2可動部材とを有し、更に第5光ファイバ収容溝には、第1可動部材が第1光ファイバ固定位置にあるときに、一方の光ファイバに強く接触する第1突起が形成され、第6光ファイバ収容溝には、第2可動部材が第2光ファイバ固定位置にあるときに、他方の光ファイバに強く接触する第2突起が形成されているので、両光ファイバを第1、第2光ファイバ挿入孔に挿入した状態で、第1、第2可動部材をそれぞれ光ファイバ挿入可能位置から光ファイバ固定位置に移動させれば、第1、第2可動部材によって両光ファイバの端部同士が確実に突き合わされ、この状態が第1、第2可動部材の第1、第2突起によって維持される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のメカニカルスプライスにおいて、前記第1光ファイバ収容溝は前記一方の光ファイバの端部を撓ませるための第1予圧空間部を有し、前記第2光ファイバ収容溝は前記他方の光ファイバの端部を撓ませるための第2予圧空間部を有していることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のメカニカルスプライスにおいて、前記第1、第2可動部材はいずれもほぼ筐体状であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載のメカニカルスプライスにおいて、前記両方の光ファイバの素線同士が互いに突き当たるように前記両方の光ファイバをガイドするスリーブが、前記第1予圧空間部と前記第2予圧空間部との間に配置されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載のメカニカルスプライスにおいて、前記第1、第2の可動部材は、可動側係合部を有し、前記第1ハウジング構成部品は、前記可動側係合部と係合して第1、第2の可動部材を係止する固定側係合部を有することを特徴とする。
以上に説明したようにこの発明によれば、光ファイバ同士を確実に接続することができるとともに、接続状態の光ファイバが抜けにくい。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1Aはこの発明の一実施形態のメカニカルスプライスの正面図、図1Bは同メカニカルスプライスの平面図、図2Aは図1BのA−A線に沿う断面図、図2Bは図1のメカニカルスプライスの側面図、図3は図1のメカニカルスプライスの底面図である。
このメカニカルスプライスは図1〜3に示すようにハウジング2とこのハウジング2の両端部に設けられた第1、第2スライダ(第1、第2可動部材)8,9とを備えている。
ハウジング2は第1ハウジング構成部品3と第2ハウジング構成部品5とで構成されている。
図4Aは図1のメカニカルスプライスのハウジングの第1ハウジング構成部品の正面図、図4Bは同第1ハウジング構成部品の平面図、図5Aは図4BのB−B線に沿う断面図、図、5Bは図4の第1ハウジング構成部品の底面図、図6Aは図4AのC−C線に沿う断面図、図6Bは図4AのD−D線に沿う断面図、図6Cは図4AのE−E線に沿う断面図、図6Dは図4AのF−F線に沿う断面図、図6Eは図4の第1ハウジング構成部品の側面図である。
図4〜6に示すように、第1ハウジング構成部品3はほぼ角柱状であり、その上面3aには4つのスリーブ収容溝30と4つの第1光ファイバ収容溝31と4つの第2光ファイバ収容溝32とが形成されている。第1ハウジング構成部品3は緑色の透明な樹脂で形成されている。4つのスリーブ収容溝30は上面3aの中央に位置している。4つの第1光ファイバ収容溝31の一端はそれぞれスリーブ収容溝30に通じ、他端はそれぞれ第1ハウジング構成部品3の長手方向L3の一端面に達する。第1光ファイバ収容溝31の他端部にはテーパ面31bが形成されている(図11参照)。テーパ面31bは2色成型により、白く着色されている。各第1光ファイバ収容溝31は第1の与圧空間部31cを有する(図2参照)。4つの第2光ファイバ収容溝32の一端はそれぞれスリーブ収容溝30に通じ、他端はそれぞれ第1ハウジング構成部品3の長手方向L3の他端面に達する。第2光ファイバ収容溝32の他端部にはテーパ面32bが形成されている。テーパ面32bはテーパ面31bと同様に白く着色されている。各第2光ファイバ収容溝32は第2の与圧空間部31cを有する(図2参照)。
第1ハウジング構成部品3の一端部には細身部33が形成されている。細身部33の幅は第1ハウジング構成部品3の中央部の幅よりも細い。細身部33の高さは第1ハウジング構成部品3の中央部の高さと同じである。細身部33の正面及び背面にはそれぞれ軸部33aと2つの突起33b,33cと凹部33dとが形成されている。突起部33b,33cを長手方向L3から見たときの形状は三角形である。図4Aに示すように、軸部33aと突起33bと突起33cとは長手方向L3と斜めに交差する斜め方向D1に沿って並んでいる。斜め方向D1は長手方向L3に対して角度θだけ傾いている。
第1ハウジング構成部品3の他端部には細身部34が形成されている。細身部34の幅は第1ハウジング構成部品3の中央部の幅よりも細い。細身部34の高さは第1ハウジング構成部品3の中央部の高さと同じである。細身部34の正面及び背面にはそれぞれ軸部34aと2つの突起34b,34cと凹部34dとが形成されている。突起部34b,34cを長手方向L3から見たときの形状は三角形である。図4Aに示すように、軸部34aと突起34bと突起34cとは長手方向L3と斜めに交差する斜め方向D2に沿って並んでいる。斜め方向D2は長手方向L3に対して角度θだけ傾いている。
第1ハウジング構成部品3の正面及び背面にはそれぞれ2つの凹部44が形成されている。各凹部44の底面には突起45が形成さている。突起45には傾斜面45aが形成されている(図6A参照)。
図7Aは図1のメカニカルスプライスのハウジングの第2ハウジング構成部品の正面図、図7Bは同第2ハウジング構成部品の平面図、図8Aは図7BのG−G線に沿う断面図、図8Bは図7の第2ハウジング構成部品の底面図、図9Aは図7BのH−H線に沿う断面図、図9Bは図7BのI−I線に沿う断面図、図9Cは図7BのJ−J線に沿う断面図である。
図7〜9に示すように、第2ハウジング構成部品5は平板部51と突出片52とを有する。第2ハウジング構成部品5は無色透明の樹脂で形成されている。
平板部51の下面51cには4つのスリーブ収容溝53と4つの第3光ファイバ収容溝54と4つの第4光ファイバ収容溝55とが形成されている。4つのスリーブ収容溝53はそれぞれ下面51cの中央に位置している。各第3光ファイバ収容溝54の一端はスリーブ収容溝53に通じ、他端は第2ハウジング構成部品5の長手方向L5の一端に達している。各第4光ファイバ収容溝55の一端はスリーブ収容溝53に通じ、他端は第2ハウジング構成部品5の長手方向L5の他端面に達している。
突出片52は平板部51に結合されている。突出片52には孔52aが形成されている。突出片52は第1ハウジング構成部品3の凹部44(図4A,4B参照)に収容される。孔52aは突出片52が凹部44に収容されたときに突起45を受け容れる。これにより、突出片52は第1ハウジング構成部品3に係止され、第2ハウジング構成部品5は第1ハウジング構成部品3に接合される。
図10Aは図1のメカニカルスプライスのハウジングの第1スライダの平面図、図10Bは同第1スライダの正面図、図10Cは図10AのK−K線に沿う断面図、図10Dは同第1スライダの底面図、図10Eは同第1スライダの側面図、図10Fは図10AのL−L線に沿う断面図、図11は図1のメカニカルスプライスの第1スライダをロックした状態の断面図である。
図10に示すように、第1スライダ8は押え板81と2つの係合板82とを有する。第1スライダ8は緑色の透明な樹脂で形成されている。
押え板81の下面81cには4つの第5光ファイバ収容溝81aが形成されている。各第5光ファイバ収容溝81aの一端は第3光ファイバ収容溝54に通じ、他端は押え板81の長手方向L8の一端に達している。第5光ファイバ収容溝81aの他端にはテーパ面81bが形成されている。テーパ面81bは2色成型により、白く着色されている。第5光ファイバ収容溝81aの内面には1対の突起(第1突起)81dが形成されている。
2つの係合板82のうちの一方の係合板82は押え板81の前部に結合され、他方の係合板82は押え板81の後部に結合されている。各係合板82は押え板8に対して直角である。各係合板82にはそれぞれ3つの長孔82a,82b,82cと1つの突起82dとが形成されている。3つの長孔82,82b,82cは斜め方向D1に沿って並んでいる。長孔82aはほぼ楕円形であり、軸部33aを相対的に斜め方向D1へ移動可能に受け容れる。長孔82bは矩形であり、突起33bを相対的に斜め方向D1へ移動可能に受け容れる。長孔82cは矩形であり、突起33cを相対的に斜め方向へ移動可能に受け容れる。
第2スライダ9は第1スライダ8と同様の構成であるので、図10に示す第1スライダ8の各部と対応する第2スライダ9の各部を括弧書きで示す。第2スライダ9は押え板91と2つの係合板92とを有する。第1スライダ8は緑色の透明な樹脂で形成されている。
押え板91の下面には4つの第6光ファイバ収容溝91aが形成されている。各第6光ファイバ収容溝91aの一端は第4光ファイバ収容55に通じ、他端は押え板91の長手方向L9の一端に達している。第6光ファイバ収容溝91aの他端にはテーパ面91bが形成されている。テーパ面91bは2色成型により、白く着色されている。第6光ファイバ収容溝91aの内面には1対の突起(第2突起)91dが形成されている。
2つの係合板92のうちの一方の係合板92は押え板91の前部に結合され、他方の係合板92は押え板91の後部に結合されている。各係合板92は押え板9に対して直角である。各係合板92にはそれぞれ3つの長孔92a,92b,92cと1つの突起92dが形成されている。3つの長孔92,92b,92cは斜め方向D2に沿って並んでいる。長孔92aはほぼ楕円形であり、軸部34aを相対的に斜め方向D2へ移動可能に受け容れる。長孔92bは矩形であり、突起34bを相対的に斜め方向D2へ移動可能に受け容れる。長孔92cは矩形であり、突起34cを相対的に斜め方向D2へ移動可能に受け容れる。
第1のスライダ8と第2のスライダ9とで光ファイバ固定手段が構成されている。
図2Aに示すように、上述の第1ハウジング構成部品3の4つの第1光ファイバ収容溝31と第2ハウジング構成部品5の4つの第3光ファイバ収容溝54と第1スライダ8の4つの第5光ファイバ収容溝81aとで4つの第1光ファイバ挿入孔11が構成されている。第1光ファイバ挿入孔11は光ファイバ17を収容する。
また、第1ハウジング構成部品3の4つの第2光ファイバ収容溝32と第2ハウジング構成部品5の4つの第4光ファイバ収容溝55と第2スライダ9の4つの第6光ファイバ収容溝91aとで4つの第2光ファイバ挿入孔12が構成されている。第2光ファイバ挿入孔12は光ファイバ18を収容する。
また、第1ハウジング構成部品3の4つのスリーブ収容溝30と第2ハウジング構成部品5の4つのスリーブ収容溝53とで4つのスリーブ挿入孔13が構成されている。スリーブ挿入孔13内には金属スリーブ(スリーブ)10が収容される。金属スリーブ10は、例えば、圧延により形成されている。金属スリーブ10は素線収容孔101を有する。素線収容孔101内にはマッチングオイル(図示せず)が充填されている。素線収容孔101の両端にはテーパ面101aが形成されている。
図12は図1に示すメカニカルスプライスの動作を示し、図12Aは第1スライダの長孔に第1ハウジング構成部品の軸部を通した状態を示す正面図、図12Bは第1スライダの残りの長孔に突起を挿入した状態を示す正面図、図12Cは第1スライダを斜め方向に沿ってスライドさせた状態を示す正面図である。
次に、この実施形態のメカニカルスプライスを用いた光ファイバ17の接続作業について説明する。
接続作業に先立ち、予め第2ハウジング構成部品5を第1ハウジング構成部品3に接合しておく。スリーブ挿入孔13内にはスリーブ10を収容しておく。また、光ファイバ17,18(図2A参照)の末端部の被覆部(図示せず)を除去し、素線(図示せず)を露出させておく。
まず、第1スライダ8の長孔82aにハウジング構成部品3の軸部33aを挿入する。このとき、軸部33aを相対的に長孔82aの第2ハウジング構成部品5側端部置するようにする(このときの第1スライダ8の位置を光ファイバ挿入可能位置とする)。
次に、光ファイバ17の素線を第1光ファイバ挿入孔11に挿入して、光ファイバ17の素線をそれぞれスリーブ10の素線収容孔101(図1参照)内に挿入する。
その後、第1スライダ8を軸部33aを中心にして矢印の方へ回転させ、図12bに示すように、長孔82b,82cにそれぞれ突起33b,33cを挿入する。
次に、第1スライダ8を斜め方向D1に沿って第2ハウジング構成部品5をスライドさせ、図12cに示すように、第1スライダ8を所定の位置(光ファイバ固定位置)まで移動させる。
第2スライダ9を第1スライダ8と同様にして第1ハウジング構成部品3に装着し、その後回転させ、更にスライドさせる。
以上の操作により、第1、第2スライダ8,9はそれぞれ光ファイバ17,18をハウジング2の中央部の方へ送る。この結果、光ファイバ17,18の素線同士が互いに突き当たるので、光ファイバ17,18は第1、第2予圧空間部15,16内で撓み(図2A参照)、光ファイバ17,18の端面間に互いに押し合う力が生じる。この予圧は素線同士を常に突き合せる力となる。
また、第1、第2スライダ8,9が所定の位置まで移動したとき、第1、第2スライダ8,9の突起82d,92dが第1ハウジング構成部品3の凹部33d,34dに係合する。このとき、第1、第2スライダ8,9の押え板81,91の突起81d,91dが光ファイバ17,18を光ファイバ挿入孔11,12の内面に強く押し付けるとともに光ファイバ17,18の被覆部に食い込むので、光ファイバ17,18はハウジング2に固定され、容易に引き抜けなくなる。
以上の操作により、光ファイバ17,18の接続が完了する。
光ファイバ17,18の接続を解くには、第1、第2スライダ8,9を光ファイバ固定位置から光ファイバ挿入可能位置へ移動させればよい。
この実施形態のメカニカルスプライスによれば、次の作用効果を奏する。
第1、第2スライダ8,9を光ファイバ挿入可能位置から光ファイバ固定位置へスライドさせると、光ファイバ17,18の素線の端面間に互いに押し合う力が生じるので、例えば、外部環境の変化(温度変化等)に左右されることなく、光ファイバ17,18同士の良好な接続状態を維持することができる。
また、第1、第2スライダ8,9が光ファイバ固定位置にあるとき、第1、第2スライダ8,9の押え板81,91の突起81d,91dは光ファイバ17,18の被覆部に食い込むので、光ファイバ17,18はハウジング2に確実に固定され、光ファイバ17,18が抜けにくくなる。
更に、ハウジング2を構成する第1、第2ハウジング構成部品3,5が透明な樹脂で成形されているので、光ファイバ17,18の素線をスリーブ10に容易に挿入することができ、作業効率が向上する。
なお、この実施形態では、光ファイバ固定手段として第1、第2スライダ8,9を採用したが、第1、第2の可動部材は第1、第2スライダ8,9に限られない。例えば、ハウジングの長手方向に沿って光ファイバ挿入可能位置とファイバ固定位置との間を往復動できるスライダを採用してもよい。
また、この実施形態では金属スリーブ10を用いているが、金属スリーブ10を用いずに、素線収容孔をハウジング2に形成してもよい。
なお、上述の各実施形態では4つの光ファイバ同士を接続するメカニカルスプライスについて述べたが、単芯用のメカニカルスプライスにも本発明を適用することができる。
図1Aはこの発明の一実施形態のメカニカルスプライスの背面図である。 図1Bは同メカニカルスプライスの平面図である。 図2Aは図1BのA−A線に沿う断面図である。 図2Bは図1のメカニカルスプライスの側面図である。 図3は図1のメカニカルスプライスの底面図である。 図4Aは図1のメカニカルスプライスのハウジングの第1ハウジング構成部品の背面図である。 図4Bは同第1ハウジング構成部品の平面図である。 図5Aは図4BのB−B線に沿う断面図である。 図5Bは図4の第1ハウジング構成部品の底面図である。 図6Aは図4BのC−C線に沿う断面図である。 図6Bは図4BのD−D線に沿う断面図である。 図6Cは図4BのE−E線に沿う断面図である。 図6Dは図4BのF−F線に沿う断面図である。 図6Eは図4の第1ハウジング構成部品の側面図である。 図7Aは図1のメカニカルスプライスのハウジングの第2ハウジング構成部品の背面図である。 図7Bは同第2ハウジング構成部品の平面図である。 図8Aは図7BのG−G線に沿う断面図である。 図8Bは図7の第2ハウジング構成部品の底面図である。 図9Aは図7BのH−H線に沿う断面図である。 図9Bは図7BのI−I線に沿う断面図である。 図9Cは図7BのJ−J線に沿う断面図である。 図10Aは図1のメカニカルスプライスのハウジングの第3ハウジング構成部品の平面図である。 図10Bは同第3ハウジング構成部品の正面図である。 図10Cは図10AのK−K線に沿う断面図である。 図10Dは同第3ハウジング構成部品の底面図である。 図10Eは同第3ハウジング構成部品の側面図である。 図10Fは図10AのL−L線に沿う断面図である。 図11は図1のメカニカルスプライスのレバーをロックした状態の断面図である。 図12Aは図1のメカニカルスプライスのレバーの平面図である。 図12Bは同レバーの正面図である。 図12Cは第1スライダを斜め方向に沿ってスライドさせた状態を示す正面図である。
符号の説明
3 第1ハウジング構成部品
31 第1光ファイバ収容溝
31c 第1予圧空間部
32 第2光ファイバ収容溝
32c 第2予圧空間部
33d 凹部(固定側係合部)
34d 凹部(固定側係合部)
5 第2ハウジング構成部品
54 第3光ファイバ収容溝
55 第4光ファイバ収容溝
8 第1スライダ(第1の可動部材)
81a 第5光ファイバ収容溝
81d 突起(第1突起)
82d 突起(可動側係合部材)
9 第2スライダ(第2の可動部材)
91a 第6光ファイバ収容溝
91d 突起(第2突起)
92d 突起(可動側係合部材)
11 第1光ファイバ挿入孔
12 第2光ファイバ挿入孔
13 スリーブ挿入孔
17 一方の光ファイバ
18 他方の光ファイバ

Claims (5)

  1. 一方の光ファイバの端部とこれに接続される他方の光ファイバの端部とが収容される第1、第2光ファイバ収容溝を有する第1ハウジング構成部品と、
    前記第1、第2光ファイバ収容溝に組み合わされる第3、第4光ファイバ収容溝を有する第2ハウジング構成部品と、
    前記第1、第2光ファイバ収容溝に収容された前記両方の光ファイバを前記第1ハウジング構成部品に固定するための光ファイバ固定手段とを備え、
    前記光ファイバ固定手段は、
    前記第1光ファイバ収容溝と組み合わされる第5光ファイバ収容溝を有し、前記第1ハウジング構成部品の一端部に前記第1ハウジング構成部品の長手方向と斜めに交差する第1の方向へスライド可能に装着され、前記第1光ファイバ収容溝に前記一方の光ファイバを挿入できる第1光ファイバ挿入可能位置から前記第1光ファイバ収容溝に前記一方の光ファイバを固定させる第1光ファイバ固定位置へ動いたとき、前記一方の光ファイバの端部を前記他方の光ファイバの端部側へ送る第1可動部材と、
    前記第2光ファイバ収容溝と組み合わされる第6光ファイバ収容溝を有し、前記第1ハウジング構成部品の他端部に前記第1ハウジング構成部品の長手方向と斜めに交差する第2の方向へスライド可能に装着され、前記第2光ファイバ収容溝に前記他方の光ファイバを挿入できる第2光ファイバ挿入可能位置から前記第2光ファイバ収容溝に前記他方の光ファイバを固定させる第2光ファイバ固定位置へ動いたとき、前記他方の光ファイバの端部を前記一方の光ファイバの端部側へ送る第2可動部材と、
    前記第5光ファイバ収容溝に形成され、前記第1可動部材が前記第1光ファイバ固定位置にあるときに、前記一方の光ファイバに食い込む第1突起と、
    前記第6光ファイバ収容溝に形成され、前記第2可動部材が前記第2光ファイバ固定位置にあるときに、前記他方の光ファイバに食い込む第2突起と
    を有することを特徴とするメカニカルスプライス。
  2. 前記第1光ファイバ収容溝は前記一方の光ファイバの端部を撓ませるための第1予圧空間部を有し、前記第2光ファイバ収容溝は前記他方の光ファイバの端部を撓ませるための第2予圧空間部を有していることを特徴とする請求項1記載のメカニカルスプライス。
  3. 前記第1、第2可動部材はいずれもほぼ筐体状であることを特徴とする請求項2記載のメカニカルスプライス。
  4. 前記両方の光ファイバの素線同士が互いに突き当たるように前記両方の光ファイバをガイドするスリーブが、前記第1予圧空間部と前記第2予圧空間部との間に配置されていることを特徴とする請求項2又は3記載のメカニカルスプライス。
  5. 前記第1、第2の可動部材は、可動側係合部を有し、前記第1ハウジング構成部品は、前記可動側係合部と係合して第1、第2の可動部材を係止する固定側係合部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のメカニカルスプライス。
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