JP2008175739A - 波長シフト量検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スペクトル形状が同じでもスペクトルが波長シフトしてしまう測定対象物の波長シフト量を検出することにより、二次元のピーク波長、輝度、色度測定を実現する。
【解決手段】波長シフト量検出方法は、まず、各原色信号成分の分光特性を有する被測定対象物21を、被測定対象物21の分光特性よりも広い各原色信号成分の分光感度特性を有するカメラ11で撮像する。次に、カメラ11の各原色信号成分の分光感度特性に含まれる被測定対象物21の分光特性のうち、いずれかの原色信号成分の被測定対象物21の分光特性の出力と、隣り合う波長の他の原色信号成分の分光感度特性からの分光特性の出力との出力比率を比較する。そして、出力比率が変化したとき、被測定対象物21の分光特性の波長が、出力比率に応じた量だけ波長シフトしたことを検出する。
【選択図】図1
【解決手段】波長シフト量検出方法は、まず、各原色信号成分の分光特性を有する被測定対象物21を、被測定対象物21の分光特性よりも広い各原色信号成分の分光感度特性を有するカメラ11で撮像する。次に、カメラ11の各原色信号成分の分光感度特性に含まれる被測定対象物21の分光特性のうち、いずれかの原色信号成分の被測定対象物21の分光特性の出力と、隣り合う波長の他の原色信号成分の分光感度特性からの分光特性の出力との出力比率を比較する。そして、出力比率が変化したとき、被測定対象物21の分光特性の波長が、出力比率に応じた量だけ波長シフトしたことを検出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えばディスプレイパネル等の表示検査工程において、被測定対象物であるディスプレイに表示される画像を撮像したデータから波長シフトがあったとき、その波長シフト量を検出する波長シフト量検出方法に関するものである。
従来、フラットパネルディスプレイ等のディスプレイ装置に対する表示検査工程時の輝度、色度測定において、白黒のCCD(Charge-Coupled Devices)カメラなどのビデオカメラを使用した輝度色度測定装置が用いられていた。ここで、輝度とは、光の強さを表す値であり、色度とは、xy色度図から定まる、ある色から明るさの成分を除いた値である。
この測定装置を使用する場合、人間の眼のスペクトル感度に関連する三刺激値を応用した、三刺激値フィルターと称されるフィルターを使用することで、輝度、色度を測定していた。三刺激値とは、加法混色に基づき、全ての色を仮想の光の三原色である、赤(R)、緑(G)、青(B)の混合量で色を表示する場合に、R、G、BはそれぞれX、Y、Zと置換し、Yのみ明るさを持ち合わせるような値である。従来の輝度、色度測定においては、X、Y、Zの3枚で構成される三刺激値フィルターを回転させ、各フィルターにより設定される固有の帯域幅の光線を透過させることで、三刺激値を取得し、輝度、色度を算出していた。
輝度、色度の測定を行った結果、得られた測定値には測定機器の影響、色の特性等により測定誤差が生じているため所定の補正処理を行う必要がある。いくつかの補正処理を測定値に実施することで、測定値が校正され、測定誤差の影響を排除した測定値を得ることができる。
本発明者による特許文献1には、カラービデオカメラの出力映像信号レベルR、G、Bと、所定定数行列により三刺激値を求める測定段階前の、所定定数行列を求める校正段階において、色毎に色度分布上の所定の範囲を複数ポイントで表わし、この複数ポイントを元に色度輝度測定時の所定定数行列を求め、色度輝度測定を行う校正方式について記載してある。
特開2004−120393号公報(図1)
これまで白黒のビデオカメラを使用して輝度、色度測定を行う場合、上述した3枚の三刺激値フィルターを回転し、それぞれのフィルターを使用して個別にデータを取得するようにしていたので、測定に時間を要していた。具体的には、測定時間に数秒から十数秒かかっていたため、素早く測定を行うことが求められていた。
また、3枚の三刺激値フィルターを回転させる機構が必要であるため、測定装置に設置したカメラの構造が複雑になってしまい、装置の保守時に際して簡単にメンテナンスが行えないという問題があった。また、三刺激値フィルターの特性が理論値通りにならないため、測定誤差が生じてしまうことにより、得られた測定値の信頼性に問題がある、といったような様々な問題点が存在していた。
また、スペクトル形状が変わらなくて、スペクトルシフトする測定対象物の場合、正確な二次元の輝度、色度を測定する場合に、上述したX、Y、Zの三刺激値フィルターフィルターを使うと、以下のような事態が生じる。
すなわち、スペクトル形状が同じでもスペクトルが波長シフトしてしまう測定対象物、例えば、LED(Light Emitting Diode)などはLEDの製造工程でバラツキが生じる。このバラツキなどにより、スペクトルの波長がシフトしてしまう。このため、X、Y、Zの三刺激値フィルターを使った測定装置やカラーカメラを使った測定装置では誤差が大きくなり、正確には測定できないという問題がある。また、分光放射輝度計はスペクトル形状が変わっても正確に輝度、色度を測定できるが、1ポイントしか測定できないし、また大変高価であるという欠点があった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、スペクトル形状が同じでもスペクトルが波長シフトしてしまう測定対象物の波長シフト量を検出することにより、二次元のピーク波長、輝度、色度測定を実現することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、本発明の波長シフト量検出方法は、各原色信号成分の分光特性を有する被測定対象物を、被測定対象物の分光特性よりも広い各原色信号成分の分光感度特性を有する撮像手段で撮像し、撮像手段の各原色信号成分の分光感度特性に含まれる被測定対象物の分光特性のうち、いずれかの原色信号成分の被測定対象物の分光特性の出力と、隣り合う波長の他の原色信号成分の分光感度特性からの出力との出力比率を比較し、出力比率が変化したとき、被測定対象物の分光特性の波長が、出力比率に応じた量だけ波長シフトしたことを検出するものである。
これにより、まず、スペクトル形状が同じで波長シフトする被測定対象物を、被測定対象物の分光特性よりも広い各原色信号成分の分光感度特性を有する撮像手段で撮像する。ここで、撮像手段の各原色信号成分の分光感度特性に含まれる被測定対象物の分光特性のうち、いずれかの原色信号成分の被測定対象物の分光特性の出力と、隣り合う波長の他の原色信号成分の分光感度特性からの出力との出力比率を比較する。
そして、出力比率が変化したとき、被測定対象物の分光特性の波長が、出力比率に応じた量だけ波長シフトしたことを検出する。
本発明によれば、スペクトル形状が同じでもスペクトルが波長シフトしてしまう測定対象物の波長シフト量を検出することにより、二次元のピーク波長、輝度、色度測定を実現することができるという効果を奏する。
例えば、撮像手段としてカラーカメラを使うことにより、スペクトル形状が変わらず、波長シフトするような赤色、緑色、青色のLEDのような測定対象物の波長シフト量を検出することにより、ピーク波長、xy色度、輝度の二次元測定を簡単な処理で実現することができるようなる。
また、撮像手段としてカラーカメラを使うと共に色フィルターを用いて波長シフト量を検出することにより、ピーク波長、xy色度、輝度の二次元測定を行うことにより、より高精度に測定することが可能となる。
また、撮像手段として白黒カメラを使うと共に色フィルターを用いて波長シフト量を検出することにより、ピーク波長、xy色度、輝度の二次元測定を行うことにより、より高精度に測定することが可能となる。
さらに、スペクトル形状の違いによる誤差はオフセット補正することにより、簡単に補正される。
以上より、簡単な処理で波長シフト量を検出することにより、ピーク波長、xy色度、輝度の二次元測定を高精度に行うことができるようになる。
以上より、簡単な処理で波長シフト量を検出することにより、ピーク波長、xy色度、輝度の二次元測定を高精度に行うことができるようになる。
以下、本発明の一実施の形態を、図1〜19を参照して説明する。
本実施の形態は、カラーカメラや白黒カメラ、色フィルターを用いて、測定対象物(スペクトル形状が変わらなくて、波長シフトするようなLEDなど)の波長シフト量を検出し、そのデータを元に、測定対象物の二次元のピーク波長、輝度、色度を算出する方法に関するものである。
本実施の形態は、カラーカメラや白黒カメラ、色フィルターを用いて、測定対象物(スペクトル形状が変わらなくて、波長シフトするようなLEDなど)の波長シフト量を検出し、そのデータを元に、測定対象物の二次元のピーク波長、輝度、色度を算出する方法に関するものである。
本実施の形態で使用するカメラは、カラーカメラ、白黒カメラであり、それぞれの出力データから、演算する。この場合、本発明者による特許文献1に述べたように、CCDの暗電流除去のためのブラックレベル補正、CCD,レンズの輝度低下補正のためのシェーディング補正は必須となるが、両補正はされているものとし、本実施の形態での説明は省いている。以下、具体的に説明する。
図1は、本実施の形態に適用される波長シフト量認識装置の内部構成例を示している。図2は、波長シフト量認識装置の外部接続例を示している。
まず、本例の波長シフト量認識装置の外部構成例について説明する。図2は、ディスプレイパネルの波長シフト検査や輝度色度測定工程における波長シフト量認識装置の構成例を示してあり、波長シフト量認識装置は、コンピュータ12、ディスプレイ18、キーボード19、マウス20、カラーカメラ11、レンズ13により構成される。
まず、本例の波長シフト量認識装置の外部構成例について説明する。図2は、ディスプレイパネルの波長シフト検査や輝度色度測定工程における波長シフト量認識装置の構成例を示してあり、波長シフト量認識装置は、コンピュータ12、ディスプレイ18、キーボード19、マウス20、カラーカメラ11、レンズ13により構成される。
波長シフト検査や輝度色度測定が行われるディスプレイパネルとして設置された被測定対象物21に対して、赤、緑、青の3原色処理でカラー撮像が可能な撮像部としてのカラーカメラ11で撮像を行うようにしている。カラーカメラ11には、撮像用のレンズ13が取り付けてある。カラーカメラ11で赤、緑、青の3原色信号を撮像する処理としては、例えば、それぞれの原色の固体撮像素子を個別に備えた3板式のカラービデオカメラを使用する場合と、1つの固体撮像素子上に各原色の撮像画素が配置された単板式のカラービデオカメラのいずれでもよい。
カラーカメラ11は、撮像された各原色信号、即ち赤データ、緑データ、青データを個別にコンピュータ12に送って、取り込ませる構成としてある。コンピュータ12は、波長シフト検査や輝度色度測定の計算、制御等を行う。コンピュータ12で取り込まれた撮像データは、後述する所定の補正処理を施され、ディスプレイ18に表示される。測定担当者は、コンピュータ12に、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格のインタフェースで接続されたキーボード19、及びマウス20を用いることで、コンピュータ12を操作し、所定の測定制御を行うことが可能である。
次に、波長シフト量認識装置の内部構成例について図1のブロック図を参照して説明する。被測定対象物21に向けられたカラーカメラ11は、レンズ13を通して被測定対象物21の表面を撮像したカラー画像データを取得する。コンピュータ12内のカメラインタフェース基板14には、カラーカメラ11から画像データが、赤データ、緑データ、青データがそれぞれ個別に供給される。
コンピュータ12が取り込んだ画像データは、原画像データとして、カメラインタフェース基板14からシステムバスを介して、書換え可能なRAM(Random Access Memory)等を用いたメモリ16に、一時データが保存される。画像データから波長シフト検査や輝度、色度を算出するための校正処理、及びコンピュータ4内のデバイス制御等を行う演算処理部である中央制御ユニット(以下CPU:Central Processing Unitと称す)15により、メモリ16に格納された画像データは随時読み出され、所定の補正処理を行う。
補正処理後の補正された画像データは、同様にメモリ16に保存される。補正された画像データ、原画像データ、所定の補正処理を行うアプリケーションプログラム等は、随時ディスプレイ18に表示され、測定担当者によるキーボード19、又はマウス20による測定制御が行われる。最終結果は、大容量記憶部であるハードディスクドライブ17に保存される。なお、本例の波長シフト検査や輝度色度測定、及び校正処理は、少なくとも一部を自動化することも可能である。
次に、カラーカメラを用いた波長シフト量認識方法について説明する。
図3は、カラーカメラの分光感度特性例を示す。図3において、横軸の波長の短い順に、青31の分光感度特性、緑32の分光感度特性、赤33の分光感度特性について、縦軸の輝度レベルが示されている。
図3は、カラーカメラの分光感度特性例を示す。図3において、横軸の波長の短い順に、青31の分光感度特性、緑32の分光感度特性、赤33の分光感度特性について、縦軸の輝度レベルが示されている。
図4は、カラーカメラの分光感度特性例と測定対象物の例となるLEDの分光特性例を加えたものでる。図4において、横軸の波長の短い順に、青41のLEDの分光特性、緑42のLEDの分光特性、赤43のLEDの分光特性について、縦軸の分光放射輝度レベルが示されている。ここで、図4に示す青41のLEDの分光特性、緑42のLEDの分光特性、赤43のLEDの各分光特性は、図3に示すカラーカメラの青31の分光特性、緑32の分光特性、赤33の分光特性よりも広く、これらを含む関係となっている。
まず、赤のLED43について説明する。赤のLED43が光っている状態では、カラーカメラ11からの出力は、図4に示すカラーカメラと測定対象物の分光特性例から、赤33と緑32の出力があることがわかる。
図5は、赤のLED43が短波長側へシフトした場合のLEDの分光特性例とカラーカメラの分光感度特性例を示す図である。
このときのカラーカメラ11からの赤33と緑32の出力比率と、図5に示すように赤のLEDがシフト前43からシフト後44へ矢印のように短波長側へシフトした場合の出力比率を比較する。
このときのカラーカメラ11からの赤33と緑32の出力比率と、図5に示すように赤のLEDがシフト前43からシフト後44へ矢印のように短波長側へシフトした場合の出力比率を比較する。
数式1に示すように、赤のLED43の波長がシフト前43からシフト後44へ矢印のように短波長側へシフトした場合、赤33の出力が増加小となるのに対して、緑32の出力が増加大となる。従って、赤33と緑32の出力比率も変化する。つまり、出力比率から波長シフト量が認識できることになる。
緑のLED42の場合には、緑32の出力と青31の出力の出力比率で判別することができる。また、青のLED41の場合には、青31の出力と緑32の出力の出力比率で判別することができる。
図6は、カメラ出力比率対ピーク波長特性を示す図である。
具体的には、あらかじめ波長シフトしたサンプルLEDのカラーカメラ11の出力比率対ピーク波長特性を調べておき、図6に示すようにカメラ出力比率対ピーク波長特性をプロットし、近似曲線を描いておく。そうすることにより、同じスペクトル形状を持つLEDであれば、カメラ出力比率がわかれば、ピーク波長も認識できることになる。このとき、近似曲線は青、緑、赤の3つの曲線を必要とする。
具体的には、あらかじめ波長シフトしたサンプルLEDのカラーカメラ11の出力比率対ピーク波長特性を調べておき、図6に示すようにカメラ出力比率対ピーク波長特性をプロットし、近似曲線を描いておく。そうすることにより、同じスペクトル形状を持つLEDであれば、カメラ出力比率がわかれば、ピーク波長も認識できることになる。このとき、近似曲線は青、緑、赤の3つの曲線を必要とする。
ここで、問題となるのは、赤のLEDの場合、緑出力がかなり小さいことである。カラーカメラ11の分解能、つまりダイナミックレンジが広ければ、問題とならない。しかし、カラーカメラ11の分解能が低い(例えば8Bitなど)場合には精度的に問題となる場合がある。その場合には次の方法が有効である。
次に、カラーカメラと色フィルターを用いた波長シフト量認識方法について説明する。
図7は、赤フィルターと緑フィルターを示す図である。図8は、赤フィルターの分光特性と緑フィルターの分光特性を示す図であり、図8Aは赤フィルター、図8Bは緑フィルターである。
図7は、赤フィルターと緑フィルターを示す図である。図8は、赤フィルターの分光特性と緑フィルターの分光特性を示す図であり、図8Aは赤フィルター、図8Bは緑フィルターである。
このときの波長シフト量認識装置の構成は図1の構成に色フィルターを加えたものとなる。色フィルターは、精度的に問題となる色のみの使用が有効であり、精度的に問題がなければ、使う必要はない。ここでは赤フィルター81、緑フィルター82を使う場合の説明を行う。
波長シフト量認識装置の構成は図1の構成に、カラーカメラ11のレンズ13の前に図7に示す赤フィルター81、緑フィルター82を加えたものである。各色フィルターの分光特性は図8に示すようになっている。
図9は、LEDの分光特性例と色フィルターの分光特性例を示す図である。
ここで、色フィルターの選別方法は、図8に示した色フィルターの分光特性のスロープが、測定対象物であるLEDの分光特性を図9のように横切っている必要がある。まず、赤のLED43の測定について説明する。赤のLED43が光っている状態で、まずカラーカメラ11のみで赤のLED43を撮像する。次に、赤フィルター102を透過させた状態で赤のLED43を撮像する。
ここで、色フィルターの選別方法は、図8に示した色フィルターの分光特性のスロープが、測定対象物であるLEDの分光特性を図9のように横切っている必要がある。まず、赤のLED43の測定について説明する。赤のLED43が光っている状態で、まずカラーカメラ11のみで赤のLED43を撮像する。次に、赤フィルター102を透過させた状態で赤のLED43を撮像する。
これらの出力比率は数2式に示すようになる。すなわち、赤のLED43の波長がシフトした場合、カメラと色フィルターの出力比率も変化する。従って、上述したカラーカメラを用いた波長シフト量認識方法と同様にピーク波長が求まることになる。緑のLED42の場合にも同様にして、ピーク波長を求めることができる。青のLED41の場合はカラーカメラを用いた波長シフト量認識方法と同様である。
図10は、カラーカメラと色フィルター計測のフローチャートである。
図10において、まず、赤のLEDを点灯させる(ステップS1)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS2)。そして、赤フィルターを挿入する(ステップS3)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS4)。
図10において、まず、赤のLEDを点灯させる(ステップS1)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS2)。そして、赤フィルターを挿入する(ステップS3)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS4)。
緑のLEDを点灯させる(ステップS5)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS6)。そして、緑フィルターを挿入する(ステップS7)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS8)。青のLEDを点灯させる(ステップS9)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS10)。そして、演算を行う(ステップS11)。
次に、白黒カメラと色フィルターを用いた波長シフト量認識方法について説明する。
図11は、赤フィルター、緑フィルター、青フィルターを示す図である。図12は、白黒カメラの分光感度特性例を示した図である。図13は、フィルターの分光特性例を示す図である。
図11は、赤フィルター、緑フィルター、青フィルターを示す図である。図12は、白黒カメラの分光感度特性例を示した図である。図13は、フィルターの分光特性例を示す図である。
波長シフト量認識装置の構成は図1の構成で、カラーカメラ11を白黒カメラに変えて、図11に示す赤フィルター81、緑フィルター82、青フィルター83の色フィルターは必須となる。白黒カメラの分光感度特性は図12に示すようになだらかな特性となっている。そこで、図12に示すなだらかなカメラの分光感度特性と、この特性に含まれる図13に示す測定対象物のLEDの分光特性から、図13のようなLEDの分光特性を横切る特性を持ったフィルターを選別する。
まず、赤のLED43の測定について説明する。赤のLED43が光っている状態で、まず白黒カメラのみで赤のLED43を撮像する。次に、赤フィルター153を透過させた状態で白黒カメラで赤のLED43を撮像する。これらの出力比率は数式3のようになる。
ここで、赤のLED43の波長がシフトした場合、カメラと色フィルターの出力比率も変化する。従って、カラーカメラを用いた波長シフト量認識方法と同様にピーク波長が求まることになる。ここで、白黒カメラと色フィルター計測の利点は、カラーカメラと色フィルター計測よりも高精度にピーク波長を求めることができることである。
それは図12に示した白黒カメラの分光感度特性と、図13に示した色フィルターの分光特性を比較すると、図13に示した青、緑、赤の各色フィルターの分光特性151,152,153のスロープが、測定対象物であるLEDの分光特性41,42,43を横切っている。さらに、図13に示した青、緑、赤の各色フィルターの分光特性151,152,153の各スロープが図12に示した白黒カメラの分光感度特性と交差していることがわかる。
これにより、赤のLED43の波長がシフトしたときに、数式3の出力比率は上述したカラーカメラと色フィルターよりも顕著に変化することは明白である。また、緑のLED42、青のLED41についても赤のLED43の場合と同様となる。
図14は、白黒カメラと色フィルター計測のフローチャートである。
図14において、まず、赤のLEDを点灯させる(ステップS21)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS22)。そして、赤フィルターを挿入する(ステップS23)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS24)。
図14において、まず、赤のLEDを点灯させる(ステップS21)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS22)。そして、赤フィルターを挿入する(ステップS23)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS24)。
緑のLEDを点灯させる(ステップS25)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS26)。そして、緑フィルターを挿入する(ステップS27)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS28)。青のLEDを点灯させる(ステップS29)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS30)。そして、青フィルターを挿入する(ステップS31)。次に、画像の取り込みを行う(ステップS32)。そして、演算を行う(ステップS33)。
次に、スペクトルシフト量から測定対象物(例えば、LED)のピーク波長、輝度、色度算出方法について説明する。
図15は、ピーク波長対輝度比特性例を示す図である。
カメラと色フィルターからの出力比率からピーク波長を求める方法はこれまでに説明した。次に、ピーク波長から輝度、色度の算出方法を説明する。
図15は、ピーク波長対輝度比特性例を示す図である。
カメラと色フィルターからの出力比率からピーク波長を求める方法はこれまでに説明した。次に、ピーク波長から輝度、色度の算出方法を説明する。
まず、最初に輝度(cd/m2)の算出方法を説明する。通常、カラーカメラ11で輝度を算出する場合は、カラーカメラ11の緑の出力値のみを使用するか、赤、緑、青の出力値を使用するかどちらかである。今回は赤、緑、青の出力を使用する場合のみ説明する。通常、LEDの波長がシフトするとそのLEDの輝度値も変化する。
もちろん、カラーカメラ11からの出力も変化するが、両者は同じ変化ではない。どのように変化するかというと図15に示すように変化する。このように、予め図15に示すピーク波長対輝度比特性例を示す補正曲線を求めておくようにする。これによれば、ピーク波長(横軸)が決まれば、輝度比(縦軸)も決まる。このことから、最終的に求める輝度値も求めることができる。具体的にはカラーカメラ11から求めた輝度値に対して、輝度比をかけたものが、LEDの輝度値になる。
図16は、ピーク波長対色度曲線を示す図であり、図16Aはピーク波長対色度x曲線例、図16Bはピーク波長対色度y曲線例である。色度x、色度yも同様に、図16に示すように、予め図16Aに示すピーク波長−色度x曲線、図16Bに示すピーク波長−色度y曲線を求めておくようにする。これによれば、求めるLEDのピーク波長が求められれば、色度x、色度yを求めることができる。
また、白黒カメラと色フィルター計測も同様にして、求めることができる。
また、白黒カメラと色フィルター計測も同様にして、求めることができる。
次に、校正用光源(例えば、LED)を用いた校正手法について説明する。
図17は、補正曲線を示す図であり、図17Aはカメラ出力比率対ピーク波長曲線、図17Bはピーク波長対輝度比率曲線、図17Cはピーク波長対色度x、図17Dはピーク波長対色度y曲線である。
図17は、補正曲線を示す図であり、図17Aはカメラ出力比率対ピーク波長曲線、図17Bはピーク波長対輝度比率曲線、図17Cはピーク波長対色度x、図17Dはピーク波長対色度y曲線である。
スペクトル形状がほぼ同じで、波長シフトする測定対象物は、ピーク波長とカメラ出力比率とに相関関係が成立する。よって、上記におけるピーク波長、輝度、色度x、yを求めるためには、予め各色(赤、緑、青)のピーク波長がばらついたものを用意する。
そして、分光放射輝度計と共に計測しておき、図17Aに示すようにカメラ出力比率対ピーク波長曲線、図17Bに示すようにピーク波長対輝度比率曲線、図17Cに示すようにピーク波長対色度x曲線、図17Dに示すようにピーク波長対色度y曲線をプロットし、近似式を求めておく。このようにして求めておいた近似式をカメラと色フィルター計測プログラムに導入しておくことにより、カメラの出力比率から、ピーク波長、輝度、色度xyを求めることが可能となる。
次に、スペクトル形状の違いによるオフセット設定について説明する。
図18は、スペクトル形状例を示す図である。
これまで説明した方法は、あくまでもスペクトル形状がほぼ同じものに対して有効である。このため、スペクトル形状が微妙に違う図18に示すようなスペクトル形状に対しては誤差が生じる。ただし、LEDのようなデバイスは同一ロット内によるスペクトル形状のバラツキは少なく、図18に示すような場合には、オフセット補正で対処が可能である。つまり、校正に使用したLEDとの違いによるオフセット補正を行うことにより、誤差を克服できる。
図18は、スペクトル形状例を示す図である。
これまで説明した方法は、あくまでもスペクトル形状がほぼ同じものに対して有効である。このため、スペクトル形状が微妙に違う図18に示すようなスペクトル形状に対しては誤差が生じる。ただし、LEDのようなデバイスは同一ロット内によるスペクトル形状のバラツキは少なく、図18に示すような場合には、オフセット補正で対処が可能である。つまり、校正に使用したLEDとの違いによるオフセット補正を行うことにより、誤差を克服できる。
最後に、自動でフィルターを切り替える機構を有したピーク波長、輝度・色度測定装置について説明する。
図19は、ピーク波長、輝度、色度測定装置を示した図である。
カラーカメラと色フィルター計測、及び白黒カメラと色フィルター計測では、フィルターを取り変えたりして、何回も測定する必要がある。そこで、図19に示すように回転機構を用いた回転板201のところに、赤フィルター202用窓、緑フィルター203用窓、青フィルター204用窓、フィルターなしの4つの窓を用意する。
図19は、ピーク波長、輝度、色度測定装置を示した図である。
カラーカメラと色フィルター計測、及び白黒カメラと色フィルター計測では、フィルターを取り変えたりして、何回も測定する必要がある。そこで、図19に示すように回転機構を用いた回転板201のところに、赤フィルター202用窓、緑フィルター203用窓、青フィルター204用窓、フィルターなしの4つの窓を用意する。
そして、各窓に対応する赤フィルター202、緑フィルター203、青フィルター204を装着する。これによれば、コンピュータ12からの制御により自動でカメラ11及びレンズ13を用いて上述した手法によりピーク波長、輝度・色度の測定することが可能である。なお、回転機構だけでなく、スライドさせる機構など切り替えることができればどのような機構でもよい。
なお、上述した本実施の形態例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り、適宜変更しうることは言うまでもない。
11…カメラ、12…コンピュータ、13…レンズ、14…カメラインタフェース基板、15…中央制御ユニット(CPU)、16…メモリ、17…ハードディスクドライブ、18…ディスプレイ、19…キーボード、20…マウス、21…被測定対象物、31…カラーカメラの青の分光感度特性、32…カラーカメラの緑の分光感度特性、33…カラーカメラの赤の分光感度特性、41…青のLEDの分光特性、42…緑のLEDの分光特性、43…赤のLEDの分光特性、44…ソフト後の赤のLEDの分光特性、81…赤フィルター、82…緑フィルター、83…青フィルター、101…緑フィルターの分光特性、102…赤フィルターの分光特性、141…白黒カメラの分光感度特性、151…青フィルターの分光特性、152…緑フィルターの分光特性、153…赤フィルターの分光特性
Claims (6)
- 被測定対象物の波長シフトがあったとき、その波長シフト量を検出する波長シフト量検出方法であって、
各原色信号成分の分光特性を有する被測定対象物を、前記被測定対象物の分光特性よりも広い各原色信号成分の分光感度特性を有する撮像手段で撮像し、
前記撮像手段の各原色信号成分の分光感度特性に含まれる前記被測定対象物の分光特性のうち、いずれかの原色信号成分の前記被測定対象物の分光特性の出力と、隣り合う波長の他の原色信号成分の分光感度特性からの出力との出力比率を比較し、
前記出力比率が変化したとき、前記被測定対象物の分光特性の波長が、前記出力比率に応じた量だけ波長シフトしたことを検出する
ことを特徴とする波長シフト量検出方法。 - 請求項1記載の波長シフト量検出方法において、
前記撮像手段で前記被測定対象物を撮像する際に、波長シフトする原色信号成分の前記撮像手段の色フィルターと、波長シフトする原色信号成分の前記被測定対象物の分光特性を横切る原色信号成分の分光特性を有する色フィルターとを用いて撮像する
ことを特徴とする波長シフト量検出方法。 - 請求項1記載の波長シフト量検出方法において、
前記撮像手段で前記被測定対象物を撮像する際に、前記被測定対象物の分光特性よりも広い分光感度特性を有する撮像手段と、
波長シフトする原色信号成分の前記被測定対象物の分光特性を横切る原色信号成分の分光特性を有する色フィルターと
を用いて撮像する
ことを特徴とする波長シフト量検出方法。 - 請求項1記載の波長シフト量検出方法において、
予め波長シフトする原色信号成分の前記被測定対象物の分光特性のピーク波長に対する輝度比の補正曲線及びピーク波長に対する色度の補正曲線を求めておき、
前記ピーク波長に対する輝度比の補正曲線及び前記ピーク波長に対する色度の補正曲線に基づいて波長シフトする原色信号成分の前記被測定対象物の分光特性のピーク波長、輝度及び色度を求める
ことを特徴とする波長シフト量検出方法。 - 請求項1記載の波長シフト量検出方法において、
予め波長シフトする原色信号成分の前記被測定対象物の分光特性のピーク波長に対する前記撮像手段の出力比率曲線、前記ピーク波長に対する輝度比率曲線及び前記ピーク波長に対する色度曲線を求めておくことにより、前記被測定対象物の校正を行う
ことを特徴とする波長シフト量検出方法。 - 請求項5記載の波長シフト量検出方法において、
前記校正に用いた波長シフトする原色信号成分の前記被測定対象物の分光特性のスペクトル形状との違いに応じたオフセットを予め設定しておき、
前記設定したペクトル形状のオフセットにより測定すべきスペクトル形状の補正を行う
ことを特徴とする波長シフト量検出方法。
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-
2007
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