JP2008173888A - ローラニップ管理装置およびローラニップ管理方法 - Google Patents

ローラニップ管理装置およびローラニップ管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】紙等に転写されたニップの痕跡からニップ幅を計測する方法や一対のローラ間における圧力に基づいてニップ幅の自動調整を行う方法と比較して、ニップ幅の調整を簡易かつ精度良く行うことができるローラニップ管理装置およびローラニップ管理方法を提供する。
【解決手段】2つのローラ10,12の側面を撮像する。撮像された2つのローラ10,12の側面の画像に基づいて2つのローラ10,12間のニップ幅を演算する。この演算された実際のニップ幅と予め設定された設定ニップ幅とを比較し、演算されたニップ幅が設定ニップ幅に一致するよう、少なくとも一方のローラ12を移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷機における2つの対向するローラ間のニップ幅を調節するためのローラニップ管理装置およびローラニップ管理方法に関し、とりわけ、ニップ幅の調整を簡易かつ精度良く行うことができるローラニップ管理装置およびローラニップ管理方法に関する。
凸版印刷機、オフセット印刷機等の印刷機におけるインキ装置には多数のローラが用いられている。オフセット印刷機におけるインキ装置の構成の一例を図5に示す。図5において、インキ壷70のインキはインキローラ群72を介して版胴60の版面に供給される。版面においてパターン化されたインキ被膜は、版胴60と圧胴62との間に挟持された印刷用紙Wの紙面に転移し、このことにより印刷が行われる。
図5に示すように、インキローラ群72は多数のローラを有している。なぜならば、インキ壷70に存在するインキの流れ難い特性を、版面への供給に適合する流れ易い特性に改変するためである。また、他の理由としては、インキ被膜を均等に広げて所定の厚さとし、版面へのインキ供給を全面(天地左右方向)において均等化するためである。なお、図5のインキローラ群72において、参照符号74で示すような一重の丸のローラは金属ローラであり、参照符号76で示すような二重の丸のローラはゴムローラである。
上述のようなインキローラ群72の各ローラは、対向する2つのローラについて当該ローラの軸線方向においてムラ無く均一に適切なニップ圧で接触していることが好ましい。ここで、ニップ圧とはローラの接触面にかかる圧力のことである。このニップ圧に左右のムラがあるとインキの伝達にムラが生じ、印刷紙面への濃度ムラ、ローラのインキ余りによるインキの飛散等、印刷物の品質に大きな影響を及ぼす。このため、ニップ圧の管理は印刷を行う上で非常に重要である。
印刷現場において、上述のようなニップ圧は、対向する一対のローラの接触面における幅で管理される。この幅のことをニップ幅という。図6において略平行に延びる一対のローラの間でニップ部Nが形成されているが、図6における符号wがニップ幅を示している。
このニップ幅の調整は、以下の方法で行われる。すなわち、まずニップ幅の調整を行う対象となる一対のローラのうち一方のローラにインキを付着させ、ローラ接触部にインキが付いたことを確認して印刷機を停止させる。その後、一対のローラをそれぞれ緩動で回転させ、他方のローラにニップの痕跡が現れるのを目視にて確認して印刷機を停止させる。その後、他方のローラにおけるニップの痕跡を紙に転写させ、この転写された痕跡からニップ幅を計測する。そして、適正なニップ幅になるように少なくとも一方のローラの軸受部分を移動させてニップ幅の調整を行う。その際に、ローラ間の印刷方向のニップバランスをとるため、操作側と駆動側の2カ所のニップ幅を測定し、これらのニップ幅が同程度であることを確認する。このような一連の作業は適正なニップ幅になるまで繰り返して行われる。
しかしながら、上述のような従来のニップ幅の調整方法には以下の問題点がある。すなわち、ニップ幅の測定および調整に時間がかかり、またニップ幅を適正値に調整するにあたり作業者の経験を要する。また、他の問題点としては、紙に転写されたニップ幅の痕跡はローラ上のインキ膜厚量により変化し、誤差が生じやすく、また温度変化によりインキ膜厚量は変わってしまうため、高い精度でニップ幅を測定することができないことが挙げられる。
このようなニップ幅の調整に関する問題に対して、CCDセンサによりニップ幅を感知し、測定し易い部位に角度を決める機能を搭載した印刷ユニットが開示されている(例えば、特許文献1等参照)。このような装置では、ニップ幅の測定を容易にし、また経験の少ない作業者でもニップ幅を簡単に測定することができるようになるという利点がある。しかしながら、特許文献1に示すような印刷ユニットにおいても、ニップ幅の痕跡を調整する方法については従来と変わらない。このため、ニップ幅の痕跡がローラ上のインキ膜厚量により変化し、誤差が生じやすく、また温度変化によりインキ膜厚量は変わってしまうため、高い精度でニップ幅を測定することができないという上述の問題は解決することが困難である。
また、他の方法としては、ローラに圧力センサを取り付け、アクチュエータによりニップ幅の自動調整を行う装置が開示されている(例えば、特許文献2等参照)。このような装置によれば、ニップ幅の測定、調整における時間を短縮することができる。しかしながら、ゴムローラにおいてゴムの収縮や硬化が経時変化により生じるため、ローラ間の圧力を均一にしてもインキの伝達が均一に行われるとは限らない。このため、ニップ幅の調整が精度良く行われないことが生じるおそれがある。
特開2002−331645号公報 特開2002−137365号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、紙等に転写されたニップの痕跡からニップ幅を計測する方法や一対のローラ間における圧力に基づいてニップ幅の自動調整を行う方法と比較して、ニップ幅の調整を簡易かつ精度良く行うことができるローラニップ管理装置およびローラニップ管理方法を提供することを目的とする。
本発明のローラニップ管理装置は、印刷機における2つの対向するローラ間のニップ幅を調節するためのローラニップ管理装置であって、前記2つのローラのうち少なくとも一方のローラを移動させるアクチュエータと、前記2つのローラの側方に設置され、これらの2つのローラの側面を撮像する撮像器と、前記撮像器により撮像された前記2つのローラの側面の画像に基づいてこれらの2つのローラ間のニップ幅を演算するニップ幅演算部と、前記ニップ幅演算部により演算されたニップ幅と予め設定された設定ニップ幅とを比較し、前記演算されたニップ幅が前記設定ニップ幅に一致するよう前記アクチュエータを制御するアクチュエータ制御部と、を備えたことを特徴とする。
このようなローラニップ管理装置によれば、2つのローラの側面を撮像し、撮像された2つのローラの側面の画像に基づいて2つのローラ間のニップ幅を演算し、この演算された実際のニップ幅と予め設定された設定ニップ幅とを比較し、演算されたニップ幅が設定ニップ幅に一致するよう、少なくとも一方のローラを移動させるようになっている。このことにより、ニップ幅の調整を行うにあたり、紙等に転写されたニップの痕跡からニップ幅を計測する方法や一対のローラ間における圧力に基づいてニップ幅の自動調整を行う方法と比較して、ニップ幅の調整を簡易かつ精度良く行うことができるようになる。
本発明のローラニップ管理装置においては、前記2つのローラの側方であって前記撮像器とは反対側の位置に照明器が設置されており、前記撮像器により前記2つのローラの側面が撮像される際に、前記照明器により当該2つのローラに対して撮像方向とは逆の方向から光が照らされることにより、得られる画像が逆光により白黒画像となることが好ましい。このことにより、ニップ幅演算部において2つのローラ間のニップ幅を演算する際に、当該白黒画像について2値化処理が容易となる。
本発明のローラニップ管理装置においては、前記設定ニップ幅を記憶するための記憶部を更に備え、前記撮像器により撮像された前記2つのローラの側面の画像、前記ニップ幅演算部により演算された2つのローラ間のニップ幅、あるいは前記アクチュエータ制御部による前記アクチュエータの制御量が前記記憶部に記憶されるようになっていることが好ましい。
本発明のローラニップ管理装置においては、前記アクチュエータ制御部に対して、前記アクチュエータによる前記ローラの移動量を手動でも入力することができるようになっていることが好ましい。このことにより、作業者は演算されたニップ幅に基づくとともに、作業者の目視による実際の状況に応じて2つのニップ間のニップ幅を調整することができるようになり、より精度良くニップ幅の調整を行うことができるようになる。
本発明のローラニップ管理方法は、印刷機における2つの対向するローラ間のニップ幅を調節するためのローラニップ管理方法であって、前記2つのローラの側面を撮像する工程と、撮像された前記2つのローラの側面の画像に基づいてこれらの2つのローラ間のニップ幅を演算する工程と、前記演算されたニップ幅と予め設定された設定ニップ幅とを比較し、前記演算されたニップ幅が前記設定ニップ幅に一致するよう、前記2つのローラのうち少なくとも一方のローラを移動させる工程と、を備えたことを特徴とする。
このようなローラニップ管理方法によれば、2つのローラの側面を撮像し、撮像された2つのローラの側面の画像に基づいて2つのローラ間のニップ幅を演算し、この演算された実際のニップ幅と予め設定された設定ニップ幅とを比較し、演算されたニップ幅が設定ニップ幅に一致するよう、少なくとも一方のローラを移動させるようになっている。このことにより、ニップ幅の調整を行うにあたり、紙等に転写されたニップの痕跡からニップ幅を計測する方法や一対のローラ間における圧力に基づいてニップ幅の自動調整を行う方法と比較して、ニップ幅の調整を簡易かつ精度良く行うことができるようになる。
本発明のローラニップ管理方法においては、前記2つのローラの側面を撮像する際に、当該2つのローラに対して撮像方向とは逆の方向から光が照らされることにより、得られる画像が逆光により白黒画像となることが好ましい。このことにより、2つのローラ間のニップ幅を演算する際に、当該白黒画像について2値化処理が容易となる。
本発明のローラニップ管理装置およびローラニップ管理方法によれば、ニップ幅の調整を行うにあたり、紙等に転写されたニップの痕跡からニップ幅を計測する方法や一対のローラ間における圧力に基づいてニップ幅の自動調整を行う方法と比較して、ニップ幅の調整を簡易かつ精度良く行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図4は、本発明によるローラニップ管理装置の一の実施の形態を示す図である。
このうち、図1は、本実施の形態におけるローラニップ管理装置の構成の概略を示す概略図であり、図2は、図1のローラニップ管理装置の撮像器により撮像された2つのローラの側面の画像であり、図3は、図1のローラニップ管理装置のニップ幅演算部において、図2に示す画像からニップ幅を演算する際に用いられる分布図である。また、図4は、図1に示すローラニップ管理装置における動作を示すフローチャートである。
なお、本実施の形態におけるローラニップ管理装置およびローラニップ管理方法は、印刷機における2つの対向するローラ間のニップ幅を調節するためのものである。
図1に示すように、本実施の形態におけるローラニップ管理装置は、対向する2つのローラ10,12のうち一方のローラ12を、図1において例えばY軸方向に延びるような当該ローラ12の軸線に直交する鉛直面における水平方向(X軸方向)に移動させるX軸アクチュエータ20と、前述の鉛直面における鉛直方向(Z軸方向)に移動させるZ軸アクチュエータ22と、これらの2つのローラ10,12の側方に設置され、ローラ10,12の側面を撮像する撮像器24とを備えている。なお、対向する2つのローラ10,12は、一方がゴムローラであり他方が金属ローラとなっており、これらのローラ10,12の間にはニップ部Nが形成されている。また、2つのローラ10,12の側方であって、撮像器24とは反対側の位置に照明器26が設置されている。また、図1に示すように、本実施の形態のローラニップ管理装置には、撮像器24により撮像された画像に基づいて2つのローラ10,12間のニップ幅を演算するニップ幅演算部30と、ニップ幅演算部30により演算されたニップ幅を表示する表示部32と、ニップ幅演算部30により演算されたニップ幅に基づいてX軸アクチュエータ20およびZ軸アクチュエータ22を制御するアクチュエータ制御部34と、設定ニップ幅を記憶するための記憶部36とが設けられている。ニップ幅演算部30、表示部32、アクチュエータ制御部34および記憶部36により、ローラニップ管理装置の制御機構40が構成されている。
以下、このようなローラニップ管理装置の各構成要素について詳述する。
X軸アクチュエータ20およびZ軸アクチュエータ22は、それぞれ、対向する2つのローラ10,12のうち一方のローラ12を当該ローラ12の軸心に直交する水平方向(X軸方向)および鉛直方向(Z軸方向)に移動させるものである。これらのアクチュエータ20,22はそれぞれ制御機構40のアクチュエータ制御部34に通信接続されており、当該アクチュエータ制御部34により制御されるようになっている。
撮像器24は例えばCCDカメラからなり、ローラ10,12の側面を側方から撮像して一枚の画像を形成するようになっている。また、照明器26はローラ10,12に対して撮像器24とは反対側の位置に設けられており、ローラ10,12の側面を光により照らすようになっている。ここで、照明器26は、撮像器24による撮像方向とは逆の方向から光を照らすようになっており、このため、図2に示すように、撮像器24により得られるローラ10,12の側面の画像は逆光によって白黒画像となる(すなわち、図2における斜線部分が影となる)。このことにより、当該白黒画像について2値化処理が容易となる。なお、図2に示すように、撮像器24により撮像される白黒画像は、ローラ10,12間のニップ部Nがほぼ横方向に延びるような画像となる。
ニップ幅演算部30は、撮像器24により撮像された2つのローラ10,12の側面の白黒画像に基づいて、これらの2つのローラ10,12間のニップ幅を演算するようになっている。ニップ幅演算部30によるニップ幅の具体的な演算方法について図2および図3を用いて説明する。図2に示す白黒画像について、横軸における白色画像の画素の数および黒色画像の画素の数をそれぞれ算出し、これらの各色画像の画素の分布図を作成する。すなわち、図2において、わずかな間隔を空けて横方向に延びる2本の二点鎖線の間の領域における白色画像の画素の数および黒色画像の画素の数をそれぞれ算出する。そして、この2つの二点鎖線を図2の上下方向に動かしながら上下方向の各位置における白色画像の画素の数および黒色画像の画素の数をそれぞれ算出し、図3に示すような白色画像の画素の数を横軸、黒色画像の画素の数を縦軸とする分布図を作成する。ここで、図3に示す分布図において黒色画像の画素の数が最も少ない部分(図3において符号Aで示される部分)は、ローラ10,12間のニップ部Nにおいて検出された画素である。このことにより、図3の符号Aの部分における黒色画像の画素の数からニップ幅を算出する。この際に、図3の分布図によりニップ幅を算出するために、あらかじめ、撮像器24により撮像される画像のスケールと実際の各ローラ10,12のスケールとを、例えば「1画素=0.05mm」のように合わせておく必要がある。図3においては、符号Aの部分における黒色画像の画素の数は8つであるので、ニップ幅は0.4mmとなる。
表示部32は例えばタッチパネルからなり、ニップ幅演算部30により演算されたニップ幅を表示するようになっている。このことにより、作業者は実際のニップ幅を表示部32にて確認することができるようになる。
アクチュエータ制御部34は、ニップ幅演算部30により演算されたニップ幅と、予め設定された設定ニップ幅とを比較し、演算されたニップ幅が設定ニップ幅に一致するようX軸アクチュエータ20およびZ軸アクチュエータ22を制御するようになっている。具体的には、X軸アクチュエータ20およびZ軸アクチュエータ22に、ローラ12の移動量(制御量)を指示するようになっている。ここで、設定ニップ幅は記憶部36に記憶されており、この記憶部36からアクチュエータ制御部34へ設定ニップ幅に関する情報が伝達されるようになっている。アクチュエータ制御部34から伝達された移動量に基づいてX軸アクチュエータ20およびZ軸アクチュエータ22がローラ12をX軸方向およびZ軸方向に移動させることにより、ローラ10,12間のニップ幅を変更することができる。
また、記憶部36には、撮像器24により撮像された2つのローラ10,12の側面の白黒画像に関する情報、ニップ幅演算部30により算出された2つのローラ10,12間のニップ幅に関する情報、あるいはアクチュエータ制御部34によるアクチュエータ20,22の制御量(すなわちローラ12の移動量)に関する情報が送られ、この情報を記憶するようになっている。この記憶部36に記憶された上述の履歴は表示部32で表示可能となっており、作業者は表示部32で履歴を確認することができるようになっている。
次に、上述のようなローラニップ管理装置の動作(ローラニップの管理方法)を、図4のフローチャートを用いて説明する。
まず、図4のStep1に示すように、撮像器24によりローラ10,12の側面を側方から撮像して図2に示すような一枚の画像を形成する。この際に、照明器26によりローラ10,12に対して撮像方向とは逆の方向から光を照らすことにより、得られる画像が逆光によって白黒画像となる。このときに、ローラ10,12上にインキがない状態(ローラ10,12の洗浄後)、またはローラ10,12上のインキ膜厚が薄い状態となっていることが好ましい。インキ膜厚が厚いと、後述するニップ幅の測定において誤差が生じるおそれがあるからである。
次に、図4のStep2に示すように、ニップ幅演算部30において、撮像された白黒画像に基づいてニップ幅を演算する。このニップ幅を演算するにあたり、前述のように図3に示すような白色画像の画素の数と黒色画像の画素の数との分布図が用いられる。
次に、図4のStep3に示すように、アクチュエータ制御部34において、ニップ幅演算部30により演算された実際のニップ幅と、予め設定された設定ニップ幅との比較を行う。ここで、これらの2つのニップ幅の間に差異がなければ、Step6に示すようにローラ10,12間の実際のニップ幅が所望の値であることが確認され、ローラニップ管理装置による動作が終了する。一方、上述の2つのニップ幅の間に差異がある場合には、Step4に示すようにアクチュエータ制御部34において実際のニップ幅と設定ニップ幅との差を算出し、この差に基づいてローラ12のX軸、Z軸におけるそれぞれの移動量を算出する。
その後、アクチュエータ制御部34からX軸アクチュエータ20、Z軸アクチュエータ22にそれぞれローラ12の移動量に関する情報が伝達される。そして、図4のStep5に示すように、X軸アクチュエータ20およびZ軸アクチュエータ22は、それぞれ、アクチュエータ制御部34から送られた情報に基づいてローラ12をX軸およびZ軸方向に各々移動させる。
その後、図4のフローチャートに示すように、撮像器24によりローラ10,12の側面が再び撮像され、実際のニップ幅と設定ニップ幅とが一致するまで図4のStep1〜5に示す動作が繰り返し行われる。
以上のように本実施の形態のローラニップ管理装置およびローラニップ管理方法によれば、2つのローラ10,12の側面を撮像し、撮像された2つのローラ10,12の側面の画像に基づいて2つのローラ10,12間のニップ幅を演算し、この演算された実際のニップ幅と予め設定された設定ニップ幅とを比較し、演算されたニップ幅が設定ニップ幅に一致するよう、ローラ12を移動させるようになっている。このことにより、ニップ幅の調整を行うにあたり、紙等に転写されたニップの痕跡からニップ幅を計測する方法や一対のローラ間における圧力に基づいてニップ幅の自動調整を行う方法と比較して、ニップ幅の調整を簡易かつ精度良く行うことができるようになる。
なお、本実施の形態によるローラニップ管理装置は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。例えば、アクチュエータ制御部34に対して、各アクチュエータ20,22によるローラ12の移動量を手動でも入力することができるようになっていてもよい。この場合には、作業者は例えば表示部32に表示されたニップ幅に基づくとともに、作業者の目視による実際の状況に応じてこれらのニップ10,12間のニップ幅を調整することができるようになり、より精度良くニップ幅の調整を行うことができるようになる。
また、ローラニップ管理装置において、X軸アクチュエータおよびZ軸アクチュエータが2つの対向するローラ10,12のうち一方のローラ12のみに設けられているものに限定されることはなく、2つのローラ10,12両方にそれぞれX軸アクチュエータおよびZ軸アクチュエータが設置されるようになっていてもよい。この場合、ニップ幅演算部30により演算されたニップ幅に基づいて2つのローラ10,12間の実際のニップ幅を調整する際に、ローラ12のみならずもう一方のローラ10をも移動させることにより実際のニップ幅の調整を行うことができるようになる。
本発明の一の実施の形態におけるローラニップ管理装置の構成の概略を示す概略図である。 図1のローラニップ管理装置の撮像器により撮像された2つのローラの側面の画像である。 図1のローラニップ管理装置のニップ幅演算部において、図2に示す画像からニップ幅を演算する際に用いられる分布図である。 図1に示すローラニップ管理装置における動作を示すフローチャートである。 オフセット印刷機におけるインキ装置の構成の一例を示す図である。 一対のニップ間のニップ幅を説明するための図である。
符号の説明
10,12 ローラ
20 X軸アクチュエータ
22 Z軸アクチュエータ
24 撮像器
26 照明器
30 ニップ幅演算部
32 表示部
34 アクチュエータ制御部
36 記憶部
40 制御機構
60 版胴
62 圧胴
70 インキ壷
72 インキローラ群
74 金属ローラ
76 ゴムローラ

Claims (6)

  1. 印刷機における2つの対向するローラ間のニップ幅を調節するためのローラニップ管理装置であって、
    前記2つのローラのうち少なくとも一方のローラを移動させるアクチュエータと、
    前記2つのローラの側方に設置され、これらの2つのローラの側面を撮像する撮像器と、
    前記撮像器により撮像された前記2つのローラの側面の画像に基づいてこれらの2つのローラ間のニップ幅を演算するニップ幅演算部と、
    前記ニップ幅演算部により演算されたニップ幅と予め設定された設定ニップ幅とを比較し、前記演算されたニップ幅が前記設定ニップ幅に一致するよう前記アクチュエータを制御するアクチュエータ制御部と、
    を備えたことを特徴とするローラニップ管理装置。
  2. 前記2つのローラの側方であって前記撮像器とは反対側の位置に照明器が設置されており、
    前記撮像器により前記2つのローラの側面が撮像される際に、前記照明器により当該2つのローラに対して撮像方向とは逆の方向から光が照らされることにより、得られる画像が逆光により白黒画像となることを特徴とする請求項1記載のローラニップ管理装置。
  3. 前記設定ニップ幅を記憶するための記憶部を更に備え、
    前記撮像器により撮像された前記2つのローラの側面の画像、前記ニップ幅演算部により演算された2つのローラ間のニップ幅、あるいは前記アクチュエータ制御部による前記アクチュエータの制御量が前記記憶部に記憶されるようになっていることを特徴とする請求項1または2記載のローラニップ管理装置。
  4. 前記アクチュエータ制御部に対して、前記アクチュエータによる前記ローラの移動量を手動でも入力することができるようになっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のローラニップ管理装置。
  5. 印刷機における2つの対向するローラ間のニップ幅を調節するためのローラニップ管理方法であって、
    前記2つのローラの側面を撮像する工程と、
    撮像された前記2つのローラの側面の画像に基づいてこれらの2つのローラ間のニップ幅を演算する工程と、
    前記演算されたニップ幅と予め設定された設定ニップ幅とを比較し、前記演算されたニップ幅が前記設定ニップ幅に一致するよう、前記2つのローラのうち少なくとも一方のローラを移動させる工程と、
    を備えたことを特徴とするローラニップ管理方法。
  6. 前記2つのローラの側面を撮像する際に、当該2つのローラに対して撮像方向とは逆の方向から光が照らされることにより、得られる画像が逆光により白黒画像となることを特徴とする請求項5記載のローラニップ管理方法。
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