JP2008173589A - 塗布膜の形成方法及び形成装置 - Google Patents
塗布膜の形成方法及び形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008173589A JP2008173589A JP2007010629A JP2007010629A JP2008173589A JP 2008173589 A JP2008173589 A JP 2008173589A JP 2007010629 A JP2007010629 A JP 2007010629A JP 2007010629 A JP2007010629 A JP 2007010629A JP 2008173589 A JP2008173589 A JP 2008173589A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- drying
- pressure
- drying zone
- coating film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
【解決手段】走行するウエブ12に、塗布手段20を用いて有機溶剤を含む塗布液を塗布する塗布工程と、乾燥ゾーン14にて該塗布液の溶媒を蒸発させる初期乾燥工程と、さらに、該塗布液に温度をかけ揮発分を乾燥する本乾燥工程と、を行う塗布膜の形成方法において、塗布手段20と乾燥ゾーン14との区間である塗布部122の長さが、ウエブ12の走行方向において100〜3000mmであり、塗布部122の圧力が、乾燥ゾーン14および塗布前室110の圧力より加圧となっていることを特徴とする塗布膜の形成方法である。
【選択図】 図1
Description
[塗布膜の形成装置の全体構成]
図1は、本発明に係る塗布膜の形成装置の第一実施形態を示す全体構成図である。図2は、塗布室および乾燥室に設けられる塗布手段および乾燥装置の一実施形態を示す側面図、図3は図2における塗布手段および乾燥装置の平面図を示す。図1に示すように、本発明の塗布膜の形成装置100は、塗布前室110、塗布手段20を備える塗布室120、乾燥装置10を備える乾燥室130、乾燥後室140、熟成室150、および固化室160とで構成される。複数のガイドローラ42・・・により、長尺状支持体12(以下、「ウエブ12」ともいう)を塗布前室110から順次走行させることにより、ウエブ12上に塗布された塗布液を乾燥させ、塗布膜を形成することができる。
本発明の塗布前室110は、送り出し機101からウエブ12が送り出され、ガイドローラ42によって支持されながら、塗布前室110に搬送される。塗布前室110には、次の塗布室120にてウエブ12に良好に塗布できるように、ウエブ12の表面に付着した塵を取り除く、防塵機が備えられている。また、ラビング処理を行う、ラビング装置を設けることもできる。
塗布室120において、塗布室前110から搬送されたウエブ12は、塗布手段20により塗布液が塗布され、塗布工程が行われる。本発明において、塗布手段20により、ウエブ12に塗布液が塗布され、乾燥ゾーンに入るまでの区間を塗布部122という。塗布手段20としては、例えば、図2に示すようなワイヤーバー20Aを備えたバー塗布手段を使用することができ、複数のバックアップローラ22、24、26に支持されて走行するウエブ12の下面に塗布液が塗布されて塗布膜が形成される。
塗布膜の乾燥装置10は、主として、走行するウエブ12を通過させて塗布膜の乾燥が行なわれる乾燥ゾーン14を形成する乾燥装置本体16と、乾燥ゾーン14内にウエブ12幅方向の一方端側から他方端側に流れる一方向流れの乾燥風を発生させる一方向気流発生手段18とで構成される。本発明において、乾燥ゾーンとは、風または温度を駆動力として、塗布液の揮発分を揮発させるゾーンをいい、例えば、横風にて乾燥する方法、凝縮乾燥方法などを挙げることができる。乾燥ゾーンは、図1に示すように、塗布室と乾燥室が分かれている場合は、乾燥室130内のウエブ12の入り口に備えられていることが好ましい。
乾燥後室140は、熟成室150の高温風を乾燥室130に流入させないための緩衝ゾーンである。乾燥後室140のパス長は1〜10mであることが好ましい。また、熟成室150の風を排出し、圧力を調整する機能があることが好ましい。乾燥後室140内の温度は、20〜30℃であることが好ましい。
熟成室150は、本乾燥ゾーンと加熱ゾーンを備える。本乾燥ゾーンは、乾燥後室140から搬送されたウエブ12を乾燥ゾーン14より高い温度をかけることで揮発分を完全に除去する本乾燥工程を行い、塗布膜の形成を行う。次に加熱ゾーンを通過させることにより、ディスコティックマネティック相形成温度に加熱して、ディスコティックマネティック相の液晶層を形成する。
固化室160では、熟成室150において、形成されたディスコティックマネティック相の液晶層を固化する。具体的には、液晶層を形成した後。急冷して固化させることができる。または、架橋性官能基を有する液晶性ディスコティック化合物を使用した場合、液晶層を光照射または加熱することにより架橋させることができる。
上記塗布手段20を備える塗布室120は、塗布前室110および乾燥ゾーン14より加圧となっている。これにより、塗布室120に塗布前室110または乾燥ゾーン14から大気が流出することがないため、塗布室内のガス濃度を安定化させることができ、塗布直後から安定な面状が得られ、均一な乾燥を行うことができる。
図6は本発明の塗布膜の形成装置の第二実施形態を示す。第二実施形態の形成装置200は、塗布手段20と乾燥装置10が塗布・乾燥室220に配置されており、同じ部屋に配置されている点が第一実施形態と異なる点である。塗布手段20および乾燥装置10の構成および両者の距離については、第一実施形態と同様の構成であるため、説明を省略する。
本発明で使用されるウエブ12としては、一般に幅0.3〜5m、長さ45〜10000m、厚さ5〜200μmのポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6ナフタレート、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド等のプラスチックフィルム、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンブテン共重合体等の炭素数が2〜10のα−ポリオレフィン類を塗布またはラミネートした紙、アルミニウム、銅、錫等の金属箔等、或いは帯状基材の表面に予備的な加工層を形成させたものが含まれる。更に、前記したウエブ12には、光学補償シート塗布液、磁性塗布液、写真感光性塗布液、表面保護帯電防止あるいは滑性用塗布液等がその表面に塗布され、乾燥された後、所望する長さ及び幅に裁断されるものも含まれ、これらの代表例としては、光学補償シート、各種写真フィルム、印画紙、磁気テープ等が挙げられる。
塗布液は、特に限定されず用いることが可能であるが、液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液であることが好ましく、粘度1〜5mPa、塗布直後の厚みが3〜10μm、沸点が40〜85℃であることが好ましい。また、塗布液の温度は、20〜30℃であることが好ましい。本発明の塗布膜の形成方法は、各部屋の圧力の差圧を調整することにより、各部屋の風向きを一定の方向にすることによって乾燥斑の発生を抑制している。したがって、乾燥風を供給しなくても乾燥することができるため、粘度が低く、塗布直後は流動しやすい塗布液、また、乾燥しやすい塗布液においても、効果的に用いることができる。
○・・・斑が発生しなかった
△・・・斑は僅かに発生するが品質上問題にならないレベルの斑である
×・・・斑の発生が見られた
(総合判定)
○・・・製品として許容でき極めてよい面状である
△・・・製品として許容できる
×・・・製品として許容できない
また、熟成ゾーンにおいて、支持体が含有するTPP(トリフェニルフォスフェート)の揮発・凝縮により塗布膜に付着し、故障の発生について、以下の基準により評価を行った。
○・・・故障は発生しなかった
△・・・僅かに故障が見られるが、品質上問題にならないレベルである
×・・・故障の発生が見られた
図7に示すように、塗布室の圧力が低い比較例1は、風が塗布室内に入るため、異なる風向きの風が発生し、ブロードな斑Aの発生が確認された。また、塗布室の圧力が高い実施例8においても、塗布室から流出する風が強いため、異なる風向きの風が発生し、ブロードな斑Aが僅かに発生していた。乾燥ゾーンの圧力が塗布部より高い比較例2においては、乾燥ゾーンから風が流出するため、乾燥斑が発生しブロードな斑Aが発生している。塗布部と乾燥ゾーンの距離が短い比較例3および長い比較例5についても、乾燥制御されない自然乾燥の区間が長いため、乾燥風の影響を受け、ブロードな斑Aの発生がみられる。
Claims (8)
- 走行する長尺状支持体に、塗布手段を用いて有機溶剤を含む塗布液を塗布する塗布工程と、乾燥ゾーンにて該塗布液の溶媒を蒸発させる初期乾燥工程と、さらに、該塗布液に温度をかけ揮発分を乾燥する本乾燥工程と、を行う塗布膜の形成方法において、
前記塗布手段と前記乾燥ゾーンとの区間である塗布部の長さが、前記長尺状支持体の走行方向において100〜3000mmであり、
前記塗布部の圧力が、前記乾燥ゾーン、および前記塗布部を備える部屋の室外の圧力より加圧となっていることを特徴とする塗布膜の形成方法。 - 前記塗布部を備える部屋の圧力と、前記塗布部を備える部屋の室外の圧力との差圧が、0Paより大きく10Pa以下で前記塗布部を備える部屋が加圧であり、かつ、前記乾燥ゾーンを備える部屋の圧力と、前記乾燥ゾーンを備える部屋の室外の圧力との差圧が、0Paより大きく10Pa以下で前記乾燥ゾーンを備える部屋が加圧であることを特徴とする請求項1記載の塗布膜の形成方法。
- 前記塗布部の圧力と、前記乾燥ゾーンの圧力との差圧が、0.1Pa以上2Pa以下であることを特徴とする請求項1または2記載の塗布膜の形成方法。
- 前記乾燥ゾーン内にて、前記走行する長尺状支持体の乾燥される面を囲むと共に、前記乾燥ゾーン内に0.01〜0.7m/sの乾燥風を供給することを特徴とする請求項1から3いずれか記載の塗布膜の形成方法。
- 前記塗布液は、粘度が1〜5mPas、沸点が40〜85℃、塗布直後の厚みが3〜10μmであり、かつ、前記長尺状支持体の塗布前の温度が20〜40℃であることを特徴とする請求項1から4いずれか記載の塗布膜の形成方法。
- 前記乾燥される塗布膜は、光学補償シートを製造する際に、ラビング処理が施された配向膜上に塗布された液晶層用の塗布液であることを特徴とする請求項1から5いずれか記載の塗布膜の形成方法。
- 前記乾燥ゾーン内における乾燥が凝縮乾燥であることを特徴とする請求項1から6いずれか記載の塗布膜の形成方法。
- 走行する長尺状支持体に、有機溶剤を含む塗布液を塗布する塗布手段と、該塗布液の溶媒を蒸発させる乾燥ゾーンと、該塗布液に温度をかけ揮発分を乾燥する乾燥後室を備える塗布膜の形成装置において、
前記塗布手段と前記乾燥ゾーンとの区間である塗布部の長さが100〜3000mmであり、
前記塗布部の圧力が、前記乾燥ゾーンおよび前記塗布部を備える部屋の室外の圧力より加圧とする圧力調節手段を備えることを特徴とする塗布膜の形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007010629A JP4881750B2 (ja) | 2007-01-19 | 2007-01-19 | 塗布膜の形成方法及び形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007010629A JP4881750B2 (ja) | 2007-01-19 | 2007-01-19 | 塗布膜の形成方法及び形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008173589A true JP2008173589A (ja) | 2008-07-31 |
JP4881750B2 JP4881750B2 (ja) | 2012-02-22 |
Family
ID=39701021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007010629A Expired - Fee Related JP4881750B2 (ja) | 2007-01-19 | 2007-01-19 | 塗布膜の形成方法及び形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4881750B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010085573A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Konica Minolta Opto Inc | 光学補償フィルム、光学補償フィルムの製造方法、及び液晶表示装置 |
CN110114150A (zh) * | 2016-12-12 | 2019-08-09 | 中外炉工业株式会社 | 涂敷干燥装置以及涂敷干燥方法 |
-
2007
- 2007-01-19 JP JP2007010629A patent/JP4881750B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010085573A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Konica Minolta Opto Inc | 光学補償フィルム、光学補償フィルムの製造方法、及び液晶表示装置 |
CN110114150A (zh) * | 2016-12-12 | 2019-08-09 | 中外炉工业株式会社 | 涂敷干燥装置以及涂敷干燥方法 |
CN110114150B (zh) * | 2016-12-12 | 2021-06-25 | 中外炉工业株式会社 | 涂敷干燥装置以及涂敷干燥方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4881750B2 (ja) | 2012-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4901395B2 (ja) | 塗布膜の乾燥方法 | |
KR101366626B1 (ko) | 코팅필름의 건조방법 및 장치, 그리고 광학필름의 제조방법 | |
JP4147370B2 (ja) | 塗布膜の乾燥方法及び装置 | |
JP2007175703A (ja) | 塗布膜の乾燥方法及び装置 | |
KR101610954B1 (ko) | 도포막의 건조 방법 | |
JP5114108B2 (ja) | 塗布膜の乾燥方法及び装置 | |
US7074458B2 (en) | Method of drying a web coated with a solution | |
JP5147291B2 (ja) | 乾燥装置及び光学フィルムの製造方法 | |
JP4881750B2 (ja) | 塗布膜の形成方法及び形成装置 | |
JP4513293B2 (ja) | 塗布膜の乾燥方法 | |
JP5365718B2 (ja) | 塗膜乾燥方法 | |
JP4193388B2 (ja) | 塗布膜の乾燥方法 | |
JP2009243734A (ja) | 塗布膜の乾燥装置および光学機能性フィルム | |
JP5364964B2 (ja) | 塗膜乾燥方法 | |
JP2005081257A (ja) | 塗布膜の乾燥方法及び装置 | |
JP4178300B2 (ja) | 塗布膜の乾燥方法及び光学機能性フィルム | |
JP2005224658A (ja) | 塗布膜の乾燥方法及び光学機能性フィルム | |
JP2010069443A (ja) | 塗布膜の乾燥装置及びそれにより製造された光学フィルム | |
JP5419642B2 (ja) | 塗布フィルムの製造方法及び装置 | |
JP2009241012A (ja) | 乾燥装置及び乾燥方法 | |
KR20100007761A (ko) | 도포막의 건조 방법 | |
JP2008136949A (ja) | 乾燥方法及び装置 | |
JP4881749B2 (ja) | 塗布膜の乾燥方法及び乾燥装置 | |
JP2007245090A (ja) | 塗布膜の乾燥方法及び装置 | |
JP2009213976A (ja) | 塗布装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090903 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110822 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111018 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111110 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4881750 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |