JP2008171538A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】簡素な構成で、異なる種類の光ディスクを使用可能である光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】第1の対物レンズ部OL1及び第2の対物レンズ部OL2の光学面が、それぞれ屈折面のみからなるので、成形を比較的容易に行うことができ、コストを低減できる。又、レーザモジュールLMと光学素子OEとの間には、可動のコリメータCOLが配置されているので、コリメータCOLを光軸方向に駆動することで、光ディスクに応じて倍率を変化させることで、同じ第2の対物レンズ部OL2を用いた場合でも、異なる保護基板厚のCD、DVDに対して適切な集光スポットを形成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、異なる種類の光情報記録媒体(光ディスクともいう)に対して情報の記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置に関する。
近年、波長400nm程度の青紫色半導体レーザを用いて、情報の記録及び/又は再生(以下、「記録及び/又は再生」を「記録/再生」と記載する)を行える高密度光ディスクシステムの研究・開発が急速に進んでいる。一例として、NA0.85、光源波長405nmの仕様で情報記録/再生を行う光ディスク、いわゆるBlu−ray Disc(以下、BDという)では、DVD(NA0.6、光源波長650nm、記憶容量4、7GB)と同じ大きさである直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり23〜27GBの情報の記録が可能であり、又、NA0.65、光源波長405nmの仕様で情報記録/再生を行う光ディスク、いわゆるHD DVD(以下、HDという)では、直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり15〜20GBの情報の記録が可能である。尚、BDでは、光ディスクの傾き(スキュー)に起因して発生するコマ収差が増大するため、DVDにおける場合よりも保護層を薄く設計し(DVDの0.6mmに対して、0.1mm)、スキューによるコマ収差量を低減している。以下、本明細書では、このような光ディスクを「高密度光ディスク」と呼ぶ。
また、現在において、多種多様な情報を記録したDVDやCD(コンパクトディスク)が販売されている現実をふまえると、一台のプレーヤーで可能な限り様々なタイプの光ディスクに対して適切に情報の記録/再生ができるようにすることが望まれている。更に、光ピックアップ装置がノート型パソコン等に搭載されることも考慮すると、複数種の光ディスクに対する互換性を有するのみでは足らず、そのコンパクト化を更に推進する事が重要である。
このように、光ディスクとしては現在のところ、BD、HD、DVD、CDの4種類が市販されているが、光ピックアップ装置で使用可能な光ディスクを、例えば2種類に限定することはユーザーの利便性を低下させることとなる。一方、3種類以上の光ディスクを使用するために3つ以上の対物レンズを用いることも考えられるが、それにより光学系が複雑化しコンパクト性が失われるという問題がある。そこで、対物レンズを2つ用いて、光ピックアップ装置のコンパクト化と、3種類以上の異なる光ディスクの互換使用とを両立できないかを考える。かかる場合、2つの対物レンズに、どのような種類の光ディスクを分担させるかが問題となる。
ここで一つの問題は、2種類の高密度光ディスクの仕様を考慮すると、対物レンズの共用化を図ることは技術的に困難であるということである。その理由を以下に説明する。例えば特許文献1には、回折効果を用いて同一波長の光束を振り分けることで、一つの対物光学素子でBDとHDの互換使用を可能としているピックアップ装置が記載されている。このような対物レンズと、既に上市されているDVD/CD互換用の対物レンズを2つ組み合わせて用いれば、異なる4種類の光ディスクに対して情報の記録/再生を行うことができるともいえる。
特開2006−147069号公報
ところが、上記の特許文献1に記載された光ピックアップ装置のように、回折効果を用いてBDとHDの互換使用を実現する場合、例えば光源から回折構造を通過して一方の光ディスクへ向かう光の利用効率(ここでいう利用効率は、対物光学素子の光源側の光学面に入射した光量に対して、光ディスク上のスポットに寄与する光量の比率)が40%(回折構造を利用した回折振り分けの場合、理論上50%を超えない)であるとすると、光ディスクから同じ回折構造を通過して光検出器に向かう光の利用効率(ここでいう利用効率は、対物光学素子の光ディスク側の光学面に入射した光量に対して、光検出器上のスポットに寄与する光量の比率)は40%になるから、トータルの利用効率で(ここでいう利用効率は、対物光学素子の光源側の光学面に入射した光量に対して、光検出器上のスポットに寄与する光量の比率)40%の二乗で16%の光しか利用できず、光源の発光強度を大幅に高める必要があり実用化は極めて困難であるといえる。
一方、BD又はHDと、DVDやCDとの互換は、使用する光束の波長が異なるので、回折構造の回折効果を用いて保護基板厚さの差に起因する球面収差を補正することは可能である。しかしながら、回折構造は微細な輪帯状構造であり、小さな対物レンズの光学面に精度良く形成するためには、高度な成形技術が必要であり、また高度な成形技術を駆使してもある程度製造誤差が残存することは避けられず、それにより回折効率が低下することから、回折構造はなるべく用いたくないという実情がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で、異なる種類の光ディスクを使用可能である光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
本明細書においては、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光ディスク(光情報記録媒体ともいう)を総称して「高密度光ディスク」といい、NA0.85の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.1mm程度である規格の光ディスク(例えば、BD:ブルーレイディスク)の他に、NA0.65乃至0.67の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.6mm程度である規格の光ディスク(例えば、HD DVD:単にHDともいう)も含むものとする。また、このような保護層をその情報記録面上に有する光ディスクの他に、情報記録面上に数〜数十nm程度の厚さの保護膜を有する光ディスクや、保護層或いは保護膜の厚さが0の光ディスクも含むものとする。また、本明細書においては、高密度光ディスクには、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光磁気ディスクも含まれるものとする。
更に、本明細書においては、DVDとは、DVD−ROM、DVD−Video、DVD−Audio、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等のDVD系列光ディスクの総称であり、CDとは、CD−ROM、CD−Audio、CD−Video、CD−R、CD−RW等のCD系列光ディスクの総称である。記録密度は、高密度光ディスクが最も高く、次いでDVD、CDの順に低くなる。
請求項1に記載の光ピックアップ装置は、波長が異なる光束を出射可能な複数の光源と、第1の対物レンズ部及び第2の対物レンズ部とを有し、前記複数の光源のうち何れかの光源からの光束を、前記第1の対物レンズ部を介して保護基板厚t1の第1光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、その情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生が可能となっており、また前記複数の光源のうち何れかの光源からの光束を、前記第2の対物レンズ部を介して保護基板厚t2(t2≧t1)の第2光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、その情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生が可能となっており、前記複数の光源のうち何れかの光源からの光束を、前記第1の対物レンズ部又は前記第2の対物レンズ部を介して保護基板厚t3(t3≧t2)の第3光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、その情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生が可能となっている光ピックアップ装置であって、
前記第1の対物レンズ部及び前記第2の対物レンズ部は、それぞれ屈折面のみからなる光学面を有し、
前記光源と前記光学素子との間には、収差補正手段が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、異なる3種類以上の光情報記録媒体に対する情報の記録/再生のために、前記第1の対物レンズ部及び前記第2の対物レンズ部のみを設けているので、光源から光情報記録媒体に向かう光学系を簡素化でき、更に前記第1の対物レンズ部及び前記第2の対物レンズ部の光学面が、それぞれ屈折面のみからなるので、例えば光学面に微細な回折構造等を形成する必要がなく、前記光学素子の成形を比較的容易に行うことができ、これによりコストを低減できる。又、前記光源と前記光学素子との間には、収差補正手段が配置されているので、前記第1の対物レンズ部及び前記第2の対物レンズ部の光学面を、それぞれ屈折面のみから形成した場合でも、光情報記録媒体の保護基板厚さに起因する球面収差を有効に補正することができる。収差補正手段とは、異なる光情報記録媒体の記録/再生を行う際に、基板厚の差及び/又は波長の差に基づいて発生する球面収差を補正し、一つの対物レンズ部で異なる光情報記録媒体の互換使用を可能とする手段をいう。収差補正手段は、前記第2光情報記録媒体と、前記第3光情報記録媒体及び/又は第4光情報記録媒体との保護基板厚さや波長の差によって発生する球面収差を補正することが好ましい。前記第3光情報記録媒体又は前記第4光情報記録媒体の一方は、収差補正手段によらず、光源の配置によって光路長を変える事によって倍率を変更するようにしても良い。
特に対象となる光情報記録媒体に制限はないが、HD専用の第1対物レンズ部とBD/DVD/CD互換用の第2対物レンズ部を設ける場合や、BD専用の第1対物レンズ部とHD/DVD/CD互換用の第2対物レンズ部を設ける場合、BD/HD互換用の第1対物レンズ部とDVD/CD互換用の第2対物レンズ部を設ける場合、BD専用の第1対物レンズ部とDVD/CD互換用の第2対物レンズ部を設ける場合、HD専用の第1対物レンズ部とDVD/CD互換用の第2対物レンズ部を設ける場合などを挙げることができる。
請求項2に記載の光ピックアップ装置は、請求項1に記載の発明において、前記複数の光源のうち何れかの光源からの光束を、前記第1の対物レンズ又は前記第2の対物レンズを介して保護基板厚t4の第4光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、その情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生が可能であることを特徴とする。
請求項3に記載の光ピックアップ装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記光源は、波長λ1の第1光束を出射する第1光源と、波長λ2(λ1<λ2)の第2光束を出射する第2光源と、波長λ3(λ2<λ3)の第3光束を出射する第3光源とを含み、前記第1対物レンズ部は、前記第1光束を保護基板厚t1の前記第1光情報記録媒体の情報記録面上に集光し、前記第2対物レンズ部は、前記第1光束を保護基板厚t2の前記第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光し、前記第2光束を保護基板厚さt3(t2=t3)の前記第3光情報記録媒体の情報記録面上に集光し、前記第3光束を保護基板厚t4(t3<t4)の第4光情報記録媒体の情報記録面上に集光し、前記収差補正手段は、前記第2対物レンズ部と前記光源との間に設けられていることを特徴とする。
例えば、一方の対物レンズ部により、保護基板厚t1,t3,t4がそれぞれ異なる前記第1光情報記録媒体、前記第3光情報記録媒体、前記第4光情報記録媒体の情報記録面に集光することもできるが、保護基板厚t1,t3,t4の差に起因した球面収差を補正するためには、倍率差を大きく確保する必要があり、それにより構成の大型化を招き、またいずれかの光情報記録媒体におけるトラッキングシフト特性が悪くなるという問題がある。これに対し、本発明のように、前記第2対物レンズ部により、前記第2光情報記録媒体、前記第3光情報記録媒体、前記第4光情報記録媒体の情報記録面に集光するようにすれば、前記第2光情報記録媒体と前記第3光情報記録媒体については、保護基板厚さが等しい(t2=t3)ので、色収差のみを倍率差で補正すれば足りるため、構成のコンパクト化を図り、良好なトラッキングシフト特性を確保できる。尚、収差補正手段は、第2対物レンズ部と前記光源との間の光路中に設けられるが、その結果、第1対物レンズ部と光源との間の光路に配置されるようになってもよいし、第1対物レンズ部と光源との間の光路には配置されないようになってもよい。
請求項4に記載の光ピックアップ装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記収差補正手段は、倍率変換手段であることを特徴とする。
本発明によれば、倍率変換手段が、光情報記録媒体に応じて対物レンズ部に入射する光束の倍率を変化させることで、一つの対物レンズ部で、異なる光情報記録媒体の情報記録面に対して適切な集光スポットを形成できる。
請求項5に記載の光ピックアップ装置は、請求項4に記載の発明において、前記倍率変換手段は光軸方向に移動可能な光学素子を有することを特徴とする。
倍率変換手段が光軸方向に移動可能な光学素子を有する場合、特に、対象となる光情報記録媒体に制限はないが、好ましくは、BD/HD互換用の第1対物レンズ部とDVD/CD互換用の第2対物レンズ部を設けたり、HD専用の第1対物レンズ部とBD/DVD/CD互換用の第2対物レンズ部を設けたり、BD専用の第1対物レンズ部とHD/DVD/CD互換用の第2対物レンズ部を設けたりすると良い。
請求項6に記載の光ピックアップ装置は、請求項4又は5に記載の発明において、前記倍率変換手段は回折構造を有する光学素子を有することを特徴とする。
回折構造を有する光学素子としては、例えば、コリメータレンズやカップリングレンズに回折構造を設けたものであってもよいし、平板に回折構造を設けたものであっても良い。例えば、図3に示すような形態の光学素子DOで、DVD用の光束を透過し、CD用の光束は回折して発散するような光学素子が例として挙げられる。この場合、図3に示す形態の光学素子DOにおいて、1段の段差の量DPは、DVD用の光束の波長と等しい事が好ましい。
倍率変換手段が回折構造を有する光学素子を有する場合、特に、対象となる光情報記録媒体に制限はないが、好ましくは、光学素子が、BD専用の第1対物レンズ部とDVD/CD互換用の第2対物レンズ部を有する光学素子や、HD専用の第1対物レンズ部とDVD/CD互換用の第2対物レンズ部を有する光学素子であることが好ましい。
請求項7に記載の光ピックアップ装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記収差補正手段は、液晶素子を有することを特徴とする。
液晶素子は、波面に位相を付与する事により収差補正を行なう。収差補正手段が液晶素子を有する場合、特に、対象となる光情報記録媒体に制限はない。
なお、上述した可動の光学素子や回折構造を有する光学素子等の倍率変換手段や、液晶素子などの何れか2つもしくは全てを組み合わせて収差補正手段としてもよい。
更に、好ましくは、HD専用の第1対物レンズ部とBD/DVD/CD互換用の第2対物レンズ部を設けたり、BD専用の第1対物レンズ部とHD/DVD/CD互換用の第2対物レンズ部を設けたりしてもよい。
請求項8に記載の光ピックアップ装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記第1対物レンズ部と前記第2対物レンズ部とは一体的に形成されていることを特徴とする。
上述のような構成にする事により、互換可能な光ピックアップ装置において、対物レンズの「共通化」と「コンパクト化」を両立させ、好ましい光学性能を得ることが可能となる。上述のように一体的に形成されている複合光学素子は、個々に成形した2つのレンズを用いる場合に比べて、フランジ部を共通化できるため、レンズ間の間隔を狭められるというメリットがある。また、組み立て調整の簡易化や低コスト化を図ることができるというメリットもある。
請求項9に記載の光ピックアップ装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記第1の対物レンズ部と前記第2の対物レンズ部とは、それぞれ別体の光学素子であることを特徴とする。独立した成形により、高精度な形状を有する前記第1の対物レンズ部と前記第2の対物レンズ部とを形成できる。
本発明によれば、簡素な構成で、異なる種類の光ディスクを使用可能である光ピックアップ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。尚、本実施の形態にかかる光ピックアップ装置PU1は、光ディスクドライブ装置に組み込むことが可能である。図1は、光ピックアップ装置PU1の概略構成を示す図である。図2は、光学素子OEの側面図である。尚、本実施の形態においては、第1の対物レンズ部OL1と第2の対物レンズ部OL2は一体的に成形され、光学素子OEとなっている。
光ピックアップ装置PU1は、BD及びHDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され407nmの青紫色レーザ光束(第1光束)を射出する第1の発光点EP1(第1光源)と、DVDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され655nmのレーザ光束(第2光束)を射出する第2の発光点EP2(第2光源)と、BD、HDの情報記録面RL1、RL2からの反射光束を受光する第1の受光部DS1と、DVDの情報記録面RL3からの反射光束を受光する第2の受光部DS2と、プリズムPSとから構成されたレーザモジュールLM、及びCDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され785nmのレーザ光束(第3光束)を射出する第3の光源と、光検出器とを一体化した発光部・受光部一体型光源ユニットであるホログラムレーザHLと、1軸アクチュエータAC2により光軸方向に駆動される倍率変換手段であるコリメータCOLと、アクチュエータAC1により駆動される光学素子OEとを有している。光学素子OEは、それぞれ屈折面のみからなる光学面を備えた第1の対物レンズ部OL1と第2の対物レンズ部OL2とを有しており、ボビンBBに保持されている。
光ピックアップ装置PU1において、HDに対して情報の記録/再生を行う場合には、図1に示す位置にアクチュエータAC1ごとボビンBBを移動させ、第1の対物レンズ部OL1を光路内に挿入し、第1の発光点EP1を発光させる。第1の発光点EP1から射出された発散光束は、図1において実線でその光線経路を描いたように、1軸アクチュエータAC2により第1の位置に移動させられたコリメータCOLにより平行光束に変換され、ビームスプリッタBSを通過し、第1の対物レンズ部OL1に平行光の状態で入射した後、HDの保護基板PL1を介して情報記録面RL1上に形成されるスポットとなる。第1の対物レンズ部OL1は、アクチュエータAC1によってボビンBBごと駆動されフォーカシングやトラッキングを行う。
情報記録面RL1で情報ピットにより変調された反射光束は、再び第1の対物レンズ部OL1、ビームスプリッタBS及びコリメータCOLを透過した後、レーザモジュールLMに入射し、その後、プリズム内で2回反射された後、第1の受光部DS1に収束する。そして、第1の受光部DS1の出力信号を用いてHDに記録された情報を読み取ることができる。HDの記録・再生時の温度変化により生じる球面収差や、2層ディスク使用による球面収差はコリメータCOLを駆動させて補正する。
光ピックアップ装置PU1において、BDに対して情報の記録/再生を行う場合には、図1に示す位置からボビンBBを上方に移動させ、第2の対物レンズ部OL2を光路内に挿入し、第1の発光点EP1を発光させる。第1の発光点EP1から射出された発散光束は、図1においてその光線経路は省略されているが、1軸アクチュエータAC2により第1の位置に移動させられたコリメータCOLにより平行光束に変換され、ビームスプリッタBSを通過し、第2の対物レンズ部OL2に平行光の状態で入射した後、BDの保護基板PL2を介して情報記録面RL2上に形成されるスポットとなる。第2の対物レンズ部OL2は、アクチュエータAC1によってボビンBBごと駆動されフォーカシングやトラッキングを行う。
情報記録面RL2で情報ピットにより変調された反射光束は、再び第2の対物レンズ部OL2、ビームスプリッタBS及びコリメータCOLを透過した後、レーザモジュールLMに入射し、その後、プリズム内で2回反射された後、第1の受光部DS1に収束する。そして、第1の受光部DS1の出力信号を用いてBDに記録された情報を読み取ることができる。
光ピックアップ装置PU1において、DVDに対して情報の記録/再生を行う場合には、図1に示す位置からボビンBBを上方に移動させ、第2の対物レンズ部OL2を光路内に挿入し、且つコリメータCOLを1軸アクチュエータAC2により第2の位置に移動させ、第2の発光点EP2を発光させる。第2の発光点EP2から射出された発散光束は、図1において二点鎖線でその光線経路を描いたように、コリメータCOLにより有効径内の光束は弱発散光束に変換され、有効径外の光束はフレア光となる。弱発散光束は、ビームスプリッタBSを通過し、第2の対物レンズ部OL2に有限発散光束の状態で入射した後、DVDの保護基板PL3を介して情報記録面RL3上に形成されるスポットとなる。第2の対物レンズ部OL2は、アクチュエータAC1によってボビンBBごと駆動されフォーカシングやトラッキングを行う。
情報記録面RL3で情報ピットにより変調された反射光束は、再び第2の対物レンズ部OL2、ビームスプリッタBS及びコリメータCOLを透過した後、レーザモジュールLMに入射し、その後、プリズム内で2回反射された後、第2の受光部DS2に収束する。そして、第2の受光部DS2の出力信号を用いてDVDに記録された情報を読み取ることができる。
光ピックアップ装置PU1において、CDに対して情報の記録/再生を行う場合には、図1に示す位置からボビンBBを図で上方へと移動させ、第2の対物レンズ部OL2を光路内に挿入し、ホログラムレーザHLを発光させる。ホログラムレーザHLから射出された発散光束は、図1において点線でその光線経路を描いたように、ビームスプリッタBSで反射され、第2の対物レンズ部OL2に有限発散光束の状態で入射した後、そこからCDの保護基板PL4を介して情報記録面RL4上に形成されるスポットとなる。第2の対物レンズ部OL2は、アクチュエータAC1によってボビンBBごと駆動されフォーカシングやトラッキングを行う。
情報記録面RL4で情報ピットにより変調された反射光束は、再び第2の対物レンズ部OL2、ビームスプリッタBSで反射された後、ホログラムレーザHLに入射し、光検出器の受光面に収束する。そして、光検出器の出力信号を用いてCDに記録された情報を読み取ることができる。
本実施の形態によれば、第1の対物レンズ部OL1及び第2の対物レンズ部OL2の光学面が、それぞれ屈折面のみからなるので、光学素子OEの成形を比較的容易に行うことができ、コストを低減できる。又、レーザモジュールLMと光学素子OEとの間には、収差補正手段として可動のコリメータCOLが配置されているので、コリメータCOLを光軸方向に駆動することで、光ディスクに応じて倍率を変化させることで、同じ第2の対物レンズ部OL2を用いた場合でも、異なる保護基板厚のBD、DVDに対して適切な集光スポットを形成できる。第1の対物レンズ部OL1を用いて、BD、HD、DVD、CDのいずれか1つ以上に集光スポットを形成しても良く、第2の対物レンズ部OL2を用いて、BD、HD、DVD、CDのいずれか1つ以上に集光スポットを形成しても良い。
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を用いて説明する。尚、本実施の形態にかかる光ピックアップ装置PU2は、光ディスクドライブ装置に組み込むことが可能である。図4は、光ピックアップ装置PU2の概略構成を示す図である。図3は、第1の実施の形態と同様に光学素子DOの側面図である。尚、本実施の形態においては、図2に示すように、第1の対物レンズ部OL1と第2の対物レンズ部OL2は一体的に成形され、光学素子OEとなっている。
光ピックアップ装置PU2は、BDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光される407nmのレーザ光束(第1光束)を射出する第1の光源BLDと、第1光束用の光検出器PDと、DVDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され655nmのレーザ光束(第2光束)を射出する第1の発光点EP1(第2光源)と、CDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され780nmのレーザ光束(第3光束)を射出する第2の発光点EP2(第3光源)と、CDの情報記録面からの反射光束を受光する第1の受光部DS1と、DVDの情報記録面からの反射光束を受光する第2の受光部DS2と、プリズムPSとから構成されたレーザモジュールLM、及びコリメータCOLと、倍率変換手段である回折構造を有する平板状の光学素子DOと、アクチュエータAC1により駆動される光学素子OEとを有している。光学素子OEは、それぞれ屈折面のみからなる光学面を備えた第1の対物レンズ部OL1と第2の対物レンズ部OL2とを有しており、ボビンBBに保持されている。
光ピックアップ装置PU2において、BDに対して情報の記録/再生を行う場合には、図4に示す位置にアクチュエータAC1ごとボビンBBを移動させ、第1の対物レンズ部OL1を光路内に挿入し、第1光源BLDを発光させる。第1光源BLDから射出された発散光束は、図4においてその光線経路を描いたように、ビームスプリッタBS2を通過し、ビームスプリッタBS1で反射され、第1の対物レンズ部OL1に無限平行光束の状態で入射した後、そこからBDの保護基板を介して情報記録面上に形成されるスポットとなる。
情報記録面で情報ピットにより変調された反射光束は、再び第1の対物レンズ部OL1、ビームスプリッタBS1で反射された後、ビームスプリッタBS2で反射され、光検出器PDの受光面に収束する。そして、光検出器の出力信号を用いてBDに記録された情報を読み取ることができる。
光ピックアップ装置PU2において、DVDに対して情報の記録/再生を行う場合には、図4に示す位置から上方にアクチュエータAC1ごとボビンBBを移動させ、第2の対物レンズ部OL2を光路内に挿入し、第1の発光点EP1を発光させる。第1の発光点EP1から射出された発散光束は、図4において実線でその光線経路を描いたように、コリメータCOLにより平行光束に変換され、倍率変換手段である回折構造を有する光学素子DOに入射する。
光学素子DOは、図3に示すような形態の光学素子であり、回折構造の1段の段差の量DPは、DVD用の光束の波長とほぼ等しい。従って、DVD用の光束は光学素子DOを透過し、CD用の光束は回折されて発散光束として出射される。
従って、光学素子DOに入射した平行光束は、平行光束のまま光学素子DOから出射される。ビームスプリッタBS1を透過した平行光束は、第2の対物レンズ部OL2に平行光の状態で入射した後、DVDの保護基板を介して情報記録面上に形成されるスポットとなる。第2の対物レンズ部OL2は、アクチュエータAC1によってボビンBBごと駆動されフォーカシングやトラッキングを行う。
情報記録面で情報ピットにより変調された反射光束は、再び第2の対物レンズ部OL2、ビームスプリッタBS1、光学素子DO及びコリメータCOLを透過した後、レーザモジュールLMに入射し、その後、プリズム内で2回反射された後、第1の受光部DS1に収束する。そして、第1の受光部DS1の出力信号を用いてDVDに記録された情報を読み取ることができる。
光ピックアップ装置PU2において、CDに対して情報の記録/再生を行う場合には、図1に示す位置からボビンBBを上方に移動させ、第2の対物レンズ部OL2を光路内に挿入し、第2の発光点EP2を発光させる。第2の発光点EP2から射出された発散光束は、図4において二点鎖線でその光線経路を描いたように、コリメータCOLにより平行光束に変換され、倍率変換手段である回折構造を有する光学素子DOに入射する。
光学素子DOは、前述したようにDVD用の光束は光学素子DOを透過し、CD用の光束は回折されて発散光束として出射される。
従って、光学素子DOに入射した平行光束は、発散光束として光学素子DOから出射される。ビームスプリッタBS1を透過した発散光束は、第2の対物レンズ部OL2に発散光の状態で入射した後、DVDの保護基板を介して情報記録面上に形成されるスポットとなる。第2の対物レンズ部OL2は、アクチュエータAC1によってボビンBBごと駆動されフォーカシングやトラッキングを行う。
情報記録面RL3で情報ピットにより変調された反射光束は、再び第2の対物レンズ部OL2、ビームスプリッタBS1、光学素子DO及びコリメータCOLを透過した後、レーザモジュールLMに入射し、その後、プリズム内で2回反射された後、第2の受光部DS2に収束する。そして、第2の受光部DS2の出力信号を用いてCDに記録された情報を読み取ることができる。
本実施の形態によれば、第1の対物レンズ部OL1及び第2の対物レンズ部OL2の光学面が、それぞれ屈折面のみからなるので、光学素子OEの成形を比較的容易に行うことができ、コストを低減できる。又、レーザモジュールLMと光学素子OEとの間には、回折構造を有する光学素子DOが配置されているので、光学素子を動かすことなく、光ディスクに応じて倍率を変化させることで、同じ第2の対物レンズ部OL2を用いた場合でも、異なる保護基板厚のDVD、CDに対して適切な集光スポットを形成できる。第1の対物レンズ部OL1を用いて、BD、HD、DVD、CDのいずれか1つ以上に集光スポットを形成しても良く、第2の対物レンズ部OL2を用いて、BD、HD、DVD、CDのいずれか1つ以上に集光スポットを形成しても良い。
以下、本発明の第3の実施の形態について図面を用いて説明する。尚、本実施の形態にかかる光ピックアップ装置は、光ディスクドライブ装置に組み込むことが可能である。図6は、光ピックアップ装置の概略構成を示す図である。尚、本実施の形態においては、図6に示すように、第1の対物レンズ部OL1と第2の対物レンズ部OL2は別体の光学素子となっている。
図6は、第1光ディスクであるBDと第2光ディスクであるHDと第3光ディスクであるDVDと第4光ディスクであるCDとに対して、適切に情報の記録及び/又は再生を行うことができる本実施の形態の光ピックアップ装置の構成を概略的に示す図である。図5は、本実施の形態の光ピックアップ装置に用いる対物レンズアクチュエータ装置の斜視図である。本実施の形態にかかる光ピックアップ装置は、光情報記録再生装置に搭載できる。なお、本発明は、本実施の形態に限られるものではない。
まず、対物レンズアクチュエータ装置から説明する。図5に示される対物レンズアクチュエータ装置10は、図6の光ピックアップ装置PU1に配置されており、後述する半導体レーザからのレーザ光を、異なる光ディスクの情報記録面上にそれぞれ集光する別体の第1の対物レンズ部OL1、第2の対物レンズ部OL2と、これらの対物レンズ部OL1,OL2の光軸を,同一円周13A上に保持するレンズホルダ13と、このレンズホルダ13を円周13Aの中心軸の位置に設けられた支軸14を介して回転自在に且つこの回転の中心軸に沿って往復移動自在に保持するシャーシ15と、レンズホルダ13を支軸14に沿った方向に往復移動させるフォーカシングアクチュエータ(図示略)と、レンズホルダ13に回転動作を付勢して各対物レンズ部OL1,OL2の位置決めを行うトラッキングアクチュエータ20とを備えている。この対物レンズアクチュエータ装置10には、各アクチュエータの動作制御を行う動作制御回路(図示略)が設けられている。
対物レンズ部OL1,OL2は、それぞれ円板状のレンズホルダ13の平板面を貫通した孔部に装備されており、レンズホルダ13の中心からそれぞれ等しい距離で配設されている。このレンズホルダ13は、その中心部でシャーシ15から立設された支軸14の上端部と回転自在に係合しており、この支軸14の下方には、図示を省略したフォーカシングアクチュエータが配設されている。
即ち、このフォーカシングアクチュエータは、支軸14の下端部に設けられた永久磁石とこの周囲に設けられたコイルとにより電磁ソレノイドを構成し、コイルに流す電流を調節することにより、支軸14及びレンズホルダ13に対して当該支軸14に沿った方向(図5における上下方向)への微小単位での往復移動を付勢し,焦点距離の調整を行うようになっている。
また、前述したようにこのレンズホルダ13は、トラッキングアクチュエータ20によって、光軸と平行な軸線を有する支軸14を中心とした回動動作が付与される。このトラッキングアクチュエータ20は、レンズホルダ13の端縁部に支軸14を挟んで対称に設けられた一対のトラッキングコイル21A,21Bと、レンズホルダ13の端縁部に近接してシャーシ15上の支軸14を挟んで対称となる位置にそれぞれ設けられた二組の対を成すマグネット22A,22B,23A,23Bとを備えている。
そして、トラッキングコイル21A,21Bが、一方の対を成すマグネット22A,22Bと個々に対向するときには、第1の対物レンズ部OL1が立ち上げミラーRP(図1)により反射されたレーザ光の光路上となるように、マグネット22A,22Bの位置が設定されており、また、マグネット23A,23Bと個々に対向するときには、第2の対物レンズ部OL2がレーザ光の光路上となるように、マグネット23A,23Bの位置が設定されている。
また、上述のレンズホルダ13には、トラッキングコイル21Aとマグネット22B又はマグネット23B,及びトラッキングコイル21Bとマグネット22A又はマグネット23Aとが対向することがないように、その回動範囲を制限する図示しないストッパが設けられている。
さらに、トラッキングアクチュエータ20は、円形のレンズホルダ13の外周の接線方向が光ディスクのトラックの接線方向と直交するように配設され、このレンズホルダ13に微小単位で回動動作を付勢することによりレーザ光のトラックに対する照射位置のズレの補正を行うためのものである。そのため、このトラッキング動作を行うために、例えば、各トラッキングコイル21A,21Bが各マグネット22A,22Bと対向した状態を保持しながら微妙にレンズホルダ13に回動を付勢する必要が生じる。
かかるトラッキング動作を行うために、各トラッキングコイル21A,21Bには、その内側に鉄片が装備されており、この鉄片が各マグネットに引き寄せられながら、これら各マグネットとの間に微妙な斥力を生じるように各トラッキングコイル21A,21Bに電流を流す制御が動作制御回路によって行われる構成となっている。
次に、光ピックアップ装置本体について説明する。光ピックアップ装置PU1は、屈折面のみからなるBD専用の第1の対物レンズ部OL1、対物レンズアクチュエータ装置10、屈折面のみからなるHD/DVD/CD共用の第2の対物レンズ部OL2、立ち上げミラーRP、λ/4波長板QWP、負レンズL1と正レンズL2とから構成されたカップリングレンズCL、正レンズL2を光軸方向に変位させるアクチュエータACT、偏光ビームスプリッタPBS、波長λ1=405nmのレーザ光束(第1光束)を射出する半導体レーザLD1(第1光源)と、波長λ2=650nmのレーザ光束(第2光束)を射出する半導体レーザ(第2光源)と波長λ3=785nmのレーザ光束(第3光束)を射出する半導体レーザ(第3光源)とを共通のパッケージに収容した2レーザ1パッケージ2L1P、センサ用レンズSL、BDの情報記録面RL1、HDの情報記録面RL2、DVDの情報記録面RL3、CDの情報記録面RL4からの反射光束を受光する受光素子PDとを有する。
BDの記録/再生を行う場合について説明する。まず、BDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合、図5に示す対物レンズアクチュエータ機構10のレンズホルダ13を回転させ、図1に示すように第1の対物レンズ部OL1を光路内に挿入するものとする。更に、第1の対物レンズ部OL1へと射出される第1光束が平行光束となる位置に、正レンズL2をアクチュエータACTにより光軸方向に移動させた後、青紫色半導体レーザLD1を発光させる(このときの正レンズL2の位置を第1の位置とする)。青紫色半導体レーザLD1から射出された第1光束(λ1=405nm)の発散光束は、ダイクロイックプリズムDP、偏光ビームスプリッタPBSを透過し、カップリングレンズCLにより平行光束とされた後、λ/4波長板QWPにより直線偏光から円偏光に変換され、立ち上げミラーRPで反射され、図示しない絞りによりその光束径が規制され、第1の対物レンズ部OL1によって厚さt1=0.1mmの保護基板PL1を介して、BDの情報記録面RL1上に形成されるスポットとなる。
情報記録面RL1上で情報ピットにより変調された反射光束は、再び第1の対物レンズ部OL1、絞りを透過した後、立ち上げミラーRPで反射され、λ/4波長板QWPにより円偏光から直線偏光に変換され、カップリングレンズCLにより収斂光束とされ、偏光ビームスプリッタPBSで反射した後、センサ用レンズSLによって非点収差が与えられ、受光素子PDの受光面上に収束する。そして、受光素子PDの出力信号を用いて、対物レンズアクチュエータ装置10により第1の対物レンズ部OL1をフォーカシングやトラッキングさせることで、BDに記録された情報を読み取ることができる。
次に、HDの記録/再生を行う場合について説明する。HDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合、図5に示す対物レンズアクチュエータ機構10のレンズホルダ13を回転させ、第2の対物レンズ部OL2を光路内に挿入するものとする。更に、アクチュエータACTにより正レンズL2を第1の位置に移動させた後、青紫色半導体レーザLD1を発光させる。青紫色半導体レーザLD1から射出された第1光束(λ1=405nm)の発散光束は、ダイクロイックプリズムDP、偏光ビームスプリッタPBSを透過し、カップリングレンズCLにより平行光束とされた後、λ/4波長板QWPにより直線偏光から円偏光に変換され、立ち上げミラーRPで反射され、図示しない絞りによりその光束径が規制され、第2の対物レンズ部OL2によって厚さt2=0.6mmの保護基板PL2を介して、HDの情報記録面RL2上に形成されるスポットとなる。
情報記録面RL2上で情報ピットにより変調された反射光束は、再び第2の対物レンズ部OL2、絞りを透過した後、立ち上げミラーRPで反射され、λ/4波長板QWPにより円偏光から直線偏光に変換され、カップリングレンズCLにより収斂光束とされ、偏光ビームスプリッタPBSで反射した後、センサ用レンズSLによって非点収差が与えられ、受光素子PDの受光面上に収束する。そして、受光素子PDの出力信号を用いて、対物レンズアクチュエータ装置10により第2の対物レンズ部OL2をフォーカシングやトラッキングさせることで、HDに記録された情報を読み取ることができる。
次に、DVDの記録/再生を行う場合について説明する。DVDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合、図5に示す対物レンズアクチュエータ機構10のレンズホルダ13を回転させ、第2の対物レンズ部OL2を光路内に挿入するものとする。更に、2レーザ1パッケージ2L1Pの赤色半導体レーザから射出された第2光束(λ2=650nm)が正レンズL2を透過後に角度θ1の発散光束となるように、正レンズL2をアクチュエータACTにより光軸方向に変位させた後(このときの正レンズL2の位置を第2の位置とする)、2レーザ1パッケージ2L1Pの赤色半導体レーザを発光させる。2レーザ1パッケージ2L1Pの赤色半導体レーザから射出された第2光束(λ1=650nm)の発散光束は、ダイクロイックプリズムDPで反射され、偏光ビームスプリッタPBSを透過し、カップリングレンズCLにより角度θ1の発散光束とされた後、λ/4波長板QWPにより直線偏光から円偏光に変換され、立ち上げミラーRPで反射され、図示しない絞りによりその光束径が規制され、第2の対物レンズ部OL2によって厚さt3=0.6mmの保護基板PL3を介して、DVDの情報記録面RL3上に形成されるスポットとなる。
情報記録面RL3上で情報ピットにより変調された反射光束は、再び第2の対物レンズ部OL2、絞りを透過した後、立ち上げミラーRPで反射され、λ/4波長板QWPにより円偏光から直線偏光に変換され、カップリングレンズCLにより収斂光束とされ、偏光ビームスプリッタPBSで反射した後、センサ用レンズSLによって非点収差が与えられ、受光素子PDの受光面上に収束する。そして、受光素子PDの出力信号を用いて、対物レンズアクチュエータ装置10により第2の対物レンズ部OL2をフォーカシングやトラッキングさせることで、DVDに記録された情報を読み取ることができる。
次に、CDの記録/再生を行う場合について説明する。CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合、図5に示す対物レンズアクチュエータ機構10のレンズホルダ13を回転させ、第2の対物レンズ部OL2を光路内に挿入するものとする。更に、2レーザ1パッケージ2L1Pの赤色半導体レーザから射出された第3光束(λ3=785nm)が正レンズL2を透過後に角度θ2(θ1≠θ2)の発散光束となるように、正レンズL2をアクチュエータACTにより光軸方向に変位させた後(このときの正レンズL2の位置を第3の位置とする)、2レーザ1パッケージ2L1Pの赤外半導体レーザを発光させる。尚、正レンズL2の第3の位置は、第2の位置よりも立ち上げミラーRPに近い位置である。2レーザ1パッケージ2L1Pの赤色半導体レーザから射出された第3光束(λ3=785nm)の発散光束は、ダイクロイックプリズムDPで反射され、偏光ビームスプリッタPBSを透過し、カップリングレンズCLにより角度θ2(θ2>θ1)の発散光束とされた後、λ/4波長板QWPにより直線偏光から円偏光に変換され、立ち上げミラーRPで反射され、図示しない絞りによりその光束径が規制され、第2の対物レンズ部OL2によって厚さt4=1.2mmの保護基板PL4を介して、CDの情報記録面RL4上に形成されるスポットとなる。
情報記録面RL4上で情報ピットにより変調された反射光束は、再び第2の対物レンズ部OL2、絞りを透過した後、立ち上げミラーRPで反射され、λ/4波長板QWPにより円偏光から直線偏光に変換され、カップリングレンズCLにより収斂光束とされ、偏光ビームスプリッタPBSで反射した後、センサ用レンズSLによって非点収差が与えられ、受光素子PDの受光面上に収束する。そして、受光素子PDの出力信号を用いて、対物レンズアクチュエータ装置10により第2の対物レンズ部OL2をフォーカシングやトラッキングさせることで、CDに記録された情報を読み取ることができる。
本実施の形態によれば、別体である第1の対物レンズ部OL1及び第2の対物レンズ部OL2の光学面が、それぞれ屈折面のみからなるので、対物レンズ部の成形を比較的容易に行うことができ、コストを低減できる。又、レーザモジュールLMと光学素子OEとの間には、収差補正手段として可動のコリメータCOLが配置されているので、コリメータCOLを光軸方向に駆動することで、光ディスクに応じて倍率を変化させることで、同じ第2の対物レンズ部OL2を用いた場合でも、異なる保護基板厚のCD、DVDに対して適切な集光スポットを形成できる。第1の対物レンズ部OL1を用いて、BD、HD、DVD、CDのいずれか1つ以上に集光スポットを形成しても良く、第2の対物レンズ部OL2を用いて、BD、HD、DVD、CDのいずれか1つ以上に集光スポットを形成しても良い。
光ピックアップ装置PU1の構成を概略的に示す図である。 光学素子OEの側面図である。 光学素子DOの側面図である。 光ピックアップ装置PU2の構成を概略的に示す図である。 本実施の形態の光ピックアップ装置に用いる対物レンズアクチュエータ装置の斜視図である。 他の実施の形態の光ピックアップ装置の構成を概略的に示す図である。
符号の説明
AC1 アクチュエータ
AC2 1軸アクチュエータ
BB ボビン
BS ビームスプリッタ
CL コイル
COL コリメータ
DS1 第1の受光部
DS2 第2の受光部
EP1 第1の発光点
EP2 第2の発光点
HL ホログラムレーザ
LM レーザモジュール
OL1 第1対物レンズ部
OL2 第2対物レンズ部
PL1 保護基板
PL2 保護基板
PL3 保護基板
PL4 保護基板
PS プリズム
PU1,PU2 光ピックアップ装置
RL1 情報記録面
RL2 情報記録面
RL3 情報記録面
RL4 情報記録面
10 対物レンズアクチュエータ装置
13 レンズホルダ
13A 円周
14 支軸
15 シャーシ
20 トラッキングアクチュエータ
21A トラッキングコイル
21B トラッキングコイル
22A マグネット
22B マグネット
23A マグネット
23B, マグネット

Claims (9)

  1. 波長が異なる光束を出射可能な複数の光源と、第1の対物レンズ部及び第2の対物レンズ部とを有し、前記複数の光源のうち何れかの光源からの光束を、前記第1の対物レンズ部を介して保護基板厚t1の第1光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、その情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生が可能となっており、また前記複数の光源のうち何れかの光源からの光束を、前記第2の対物レンズ部を介して保護基板厚t2(t2≧t1)の第2光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、その情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生が可能となっており、前記複数の光源のうち何れかの光源からの光束を、前記第1の対物レンズ部又は前記第2の対物レンズ部を介して保護基板厚t3(t3≧t2)の第3光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、その情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生が可能となっている光ピックアップ装置であって、
    前記第1の対物レンズ部及び前記第2の対物レンズ部は、それぞれ屈折面のみからなる光学面を有し、
    前記光源と前記光学素子との間には、収差補正手段が配置されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記光ピックアップ装置は、前記複数の光源のうち何れかの光源からの光束を、前記第1の対物レンズ又は前記第2の対物レンズを介して保護基板厚t4の第4光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより、その情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生が可能であることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記光源は、波長λ1の第1光束を出射する第1光源と、波長λ2(λ1<λ2)の第2光束を出射する第2光源と、波長λ3(λ2<λ3)の第3光束を出射する第3光源とを含み、
    前記第1対物レンズ部は、前記第1光束を保護基板厚t1の前記第1光情報記録媒体の情報記録面上に集光し、
    前記第2対物レンズ部は、前記第1光束を保護基板厚t2の前記第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光し、前記第2光束を保護基板厚さt3(t2=t3)の前記第3光情報記録媒体の情報記録面上に集光し、前記第3光束を保護基板厚t4(t3<t4)の第4光情報記録媒体の情報記録面上に集光し、
    前記収差補正手段は、前記第2対物レンズ部と前記光源との間に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記収差補正手段は、倍率変換手段であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記倍率変換手段は、光軸方向に移動可能な光学素子を有することを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記倍率変換手段は、回折構造を有する光学素子を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記収差補正手段は、液晶素子を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記第1の対物レンズ部と前記第2の対物レンズ部とは一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記第1の対物レンズ部と前記第2の対物レンズ部とは、それぞれ別体の光学素子であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
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