JP2008169011A - シート搬送装置 - Google Patents

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Shingo Ito
慎悟 伊藤
Noritsugu Itou
規次 伊藤
Masatane Tanahashi
真種 棚橋
Wataru Sugiyama
亘 杉山
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Abstract

【課題】搬送路におけるシートの搬送経路長の拡大を軽減し、且つ、シートに付加される搬送摩擦を低減することが可能なシート搬送装置を提供する。
【解決手段】複合機1は、給紙装置6を備える。給紙装置は、給紙トレイ12及び給紙機構33を有する。給紙トレイ12に載置された記録用紙は、給紙ローラ25によって用紙搬送路23へ搬送される。給紙トレイ12には、可動プレート62とサイドガイド70,71が設けられている。可動プレート62は上下動可能に支持されている。可動プレート62は、給紙ローラ25の搬送方向下流側に設けられている。給紙トレイ12にはがきサイズ以下の記録用紙が載置されてサイドガイド70,71がスライドされると、可動プレート62が第1位置まで持ち上げられる。給紙トレイ12にはがきサイズより大きい記録用紙が載置されてサイドガイド70,71がスライドされると、可動プレート62が第2置に下げられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、シートトレイに載置されたシートを搬送するシート搬送装置に関し、特に、シートトレイの高さ方向に移動可能な可動板を備えたシート搬送装置に関する。
プリンタなどの画像記録装置には、シート搬送装置が搭載されている。シート搬送装置には、シートトレイ及び給紙ローラが設けられている。シートトレイに載置されたシートは、上記給紙ローラによって一枚ずつ搬送路へ給送される。搬送路へ給送されたシートは、搬送ローラに受け渡され、記録部へ搬送される(特許文献1参照)。
特開2006−103817号公報
ところで、搬送路において、給紙ローラ及び搬送ローラは、短いサイズのシートを搬送する場合でも当該シートを搬送することが可能な位置に配置する必要がある。つまり、給紙ローラと搬送ローラとの離間距離は、短いサイズのシートに対応して設定しなければならない。しかしながら、このような配置制約によって、給紙ローラ及び搬送ローラだけでなく、その周辺の給紙トレイなどの位置も制約されることになり、装置レイアウトの設計自由度が損なわれるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シートの搬送経路長を必要に応じて変更可能なシート搬送装置を提供することにある。
(1) 本発明は、シートが載置されるシートトレイと、シートが搬送されるシート搬送路と、上記シートトレイに載置されたシートを上記シート搬送路に給送するシート給送手段と、上記シートトレイに設けられ、上記シート給送手段の搬送方向下流側で上記シートトレイのシート載置面に対して高さ方向へ移動可能な可動板と、規定サイズより大きいシートが上記シートトレイに載置された場合に上記上記可動板を第1位置に移動させ、上記規定サイズ以下のシートが上記シートトレイに載置された場合に上記可動板を上記第1位置より高い第2位置に移動させる位置変更手段とを具備するシート搬送装置である。
これにより、規定サイズ以下のシートがシートトレイに載置されたときに、可動板が第1位置より高い第2位置に移動される。そのため、シート搬送経路長が可動板の上昇量に応じた距離だけ短くなる。
(2) 上記シート給送手段は、上記シートトレイに載置されたシートに接離可能な回転体を有する。
(3) 上記シート給送手段は、揺動可能に支持されたアーム部材を有する。上記回転体は、上記アーム部材に回転可能に支持されている。
(4) 上記シート搬送路は、上記シートトレイの搬送方向先端から上記シート給送手段側に屈曲する方向へ延設されている。
これにより、可動板が第2位置に移動されると、シートトレイの載置面とシート搬送路との屈曲が緩やかになる。そのため、シートトレイからシート搬送路へシートが搬送される際に受ける搬送摩擦が減少する。その結果、シートが円滑に搬送される。
(5) 上記シートトレイは、シートガイドを備える。シートガイドは、シートトレイ上でスライド可能に設けられている。シートガイドは、シートトレイに載置されたシートの端部に当接されるガイド面を有する。上記位置変更手段は、上記シートガイドに連動して上記可動板を上記第1位置若しくは上記第2位置に移動させるリンク機構を有する。
これにより、シートガイドをシートに応じてスライドさせるだけで、上記可動板が移動される。そのため、可動板を移動させる手間が省略され、使い勝手のよいシート搬送装置が実現される。
(6) 上記リンク機構は、上記シートガイドが上記規定サイズ以下のシートに対応する位置にスライドされたときに、上記可動板を上記第2位置で保持する保持部材を有する。
これにより、簡単な機構でリンク機構を実現することができる。
(7) 上記可動板は、搬送方向上流側の端部を揺動軸として揺動可能に支持されている。
これにより、規定サイズ以下のシートがシートトレイに載置された場合は、可動板の搬送方向下流側の端部が第2位置に上げられ、シート載置面とシート搬送路とのなす角度が緩やかになる。そのため、シート搬送路にシートを給送する際に受ける搬送摩擦が減少する。
(8) 上記可動板の上記揺動軸は、上記回転体の回転軸より搬送方向上流側に設けられている。
これにより、可動板が第1位置に移動した場合に、可動板とアーム部材とのなす角度が大きくなり、シート部材が回転体から受ける搬送力が増加する。そのため、より確実にシート部材を搬送することが可能となる。
(9) 上記可動板に貫通孔が形成されており、上記可動板が上記第1位置にあるときに上記貫通孔から上記回転体側に露出され、上記可動板が上記第2位置にあるときに上記貫通孔より下方に没入される摩擦パッドを更に備える。
例えば、規定サイズとして、一般に光沢紙が多用される写真L判サイズが設定されていたと仮定する。光沢紙の場合、摩擦パッドがなくてもシートの分離は可能であるため、摩擦パッドは不要である。したがって、可動板が第2位置にある場合は、摩擦パッドを可動板の下方に没入させて、貫通孔から回転体側に露出しないようにする。一方、規定サイズより大きいシートとしては、一般に、普通紙が多用される。普通紙の場合は、シートを分離させる為に摩擦パッドが必要である。シートしたがって、可動板が第1位置にある場合は、摩擦パッドを可動板の表面に露出させて、摩擦パッドとシートとを接触させて、シートの分離を促進させる。
(10) 上記可動板が上記第2位置にあるときに、上記貫通孔に上記回転体の一部が没入される。
これにより、回転体の表面と可動板の表面及び摩擦パッドとの接触が回避され、回転体の表面や摩擦パッドの損傷が防止される。
本シート搬送装置によれば、シートトレイに規定サイズより大きいシートが載置された場合に可動板が第1位置に移動され、規定サイズ以下のシートが載置された場合に可動板が第1位置より高い第2位置に移動されるため、可動板の位置に応じてシート搬送路におけるシートの搬送経路長の長さを変化させることができる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機1の外観構成を示す斜視図である。複合機1は、プリンタ部2とスキャナ部3とを一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。
図1に示されるように、複合機1は、高さより横幅及び奥行きが大きい幅広薄型の概ね直方体の外形を呈する。複合機1の上部がスキャナ部3である。スキャナ部3は、所謂フラットベッドスキャナとして構成されている。同図に示されるように、複合機1の天板として原稿カバー5が開閉自在に設けられている。原稿カバー5の下側の本体内部に、図示されていないプラテンガラス及びイメージセンサが設けられている。プラテンガラスに載置された原稿の画像は、イメージセンサによって読み取られる。なお、本発明を実現するうえで、スキャナ部3は任意の構成であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
複合機1の下部がプリンタ部2である。プリンタ部2は、スキャナ部3で読み取られた画像データや外部入力された印刷データに基づいて、記録用紙(本発明のシートの一例)に画像や文書を記録する。プリンタ部2には、給紙トレイ12(本発明のシートトレイの一例)を有する給紙装置6(本発明のシート搬送装置の一例)が搭載されている。給紙トレイ12に収容された記録用紙は、給紙装置6によってプリンタ部2の内部へ給送される。プリンタ部2には、画像記録を行う画像記録ユニット24(図2参照)が設けられている。画像記録ユニット24によって、給紙装置6により搬送された記録用紙に所望の画像が記録される。画像記録が行われた記録用紙は、排紙トレイ14へ排出される。なお、プリンタ部2やスキャナ部3は、複合機1の正面上部に設けられた操作パネル4から入力された指示信号や、コンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバを介して送信された指示信号に基づいて動作される。
以下、図1から図3を参照しながら、プリンタ部2及び給紙装置6の構成について説明する。ここに、図2は、複合機1のプリンタ部2の内部構成を示す縦断面図である。図2では、スキャナ部3、複合機1の筐体、及び排紙トレイ14が省略されている。図3は、搬送方向下流側から見た給紙ローラ25周辺の部分拡大図である。
図2に示されるように、プリンタ部2には給紙装置6が搭載されている。給紙装置6は、大別して、給紙トレイ12と、用紙搬送路23(本発明のシート搬送路の一例)と、給紙機構33(本発明のシート給送手段の一例)を備える。
プリンタ部2の正面には、開口10(図1参照)が形成されている。この開口10の内側に、給紙トレイ12が配設されている。給紙トレイ12は、複合機1の底側に設けられている。給紙トレイ12の上側に排紙トレイ14が設けられている。給紙トレイ12及び排紙トレイ14は、上下方向に積み重ねられた二段の配置構造を有する。本実施形態では、給紙トレイ12の上段に排紙トレイ14が組み付けられて、それぞれのトレイが一体化された給紙カセットを構成している。
給紙トレイ12に、記録用紙が積層状に収容される。例えば、給紙トレイ12に、A4サイズ以下のB5サイズ、はがきサイズ、写真L判サイズなどの各種サイズの記録用紙が収容され得る。なお、給紙トレイ12の構成については後段で詳述する。
給紙機構33は、給紙ローラ25(本発明の第1回転体の一例)と、駆動伝達機構30(図3参照)と、これらを支持するスイングアーム27(本発明のアーム部材の一例)とを備えて構成されている。図2に示されるように、給紙トレイ12の上方に、装置の幅方向に渡って駆動軸29が設けられている。この駆動軸29は、複合機1の本体フレームで回転可能に支持されている。駆動軸29の一端には、図示しないモータが連結されている。このモータが回転駆動されると、所定方向の回転駆動力(回転トルク)が駆動軸29に伝達される。
スイングアーム27は、駆動軸29に揺動可能に支持されている。スイングアーム27は、駆動軸29から搬送方向下流側(図2の紙面左側)へ延出されている。スイングアーム27の先端に、給紙ローラ25が回転可能に支持されている。具体的には、スイングアーム27の先端に回動自在に回転軸26が支持されており、この回転軸26に給紙ローラ25が固定されている。したがって、給紙ローラ25は、給紙トレイ12の上側において、給紙トレイ12のトレイ面に対して接触し、またはトレイ面から離反することが可能に支持されている。なお、図2では、給紙ローラ25のローラ表面が給紙トレイ12のトレイ面に当接した状態が示されている。もちろん、給紙トレイ12に記録用紙が載置されている場合は、給紙ローラ25のローラ表面が記録用紙の上面に当接する。
駆動軸29に入力された回転駆動力は、駆動伝達機構30(図3参照)を介して給紙ローラ25に伝達される。本実施形態では、上記モータから回転駆動力が伝達されることによって、給紙ローラ25が図2において時計方向に回転される。給紙ローラ25が記録用紙に当接した状態で上記回転駆動力が給紙ローラ25に伝達されると、給紙ローラ25のローラ表面と記録用紙との間に摩擦力が発生する。この摩擦力が記録用紙に付与される。これにより、記録用紙が搬送方向下流側の用紙搬送路23へ給送される。本実施形態では、駆動伝達機構30として、駆動軸29から給紙ローラ25に至る間に設けられたギア列からなる機構が採用されている。もちろん、駆動伝達機構30に代えて、無端ベルトやプーリーなどで構成された機構を採用することも可能である。
図2及び図3に示されるように、給紙ローラ25は、円筒状のコア35と、円筒状のゴムローラ36とを有する。コア35は、ポリアセタール (POM)などの合成樹脂で形成されている。また、ゴムローラ36は、摩擦係数の高いゴム素材で形成されている。ゴムローラ36の内径はコア35の外径より若干小さく形成されている。このゴムローラ36がコア35の外周にゴムローラ36が嵌め入れられることによって給紙ローラ25が構成されている。図3に示されるように、ゴムローラ36の軸方向の寸法は、コア35の軸方向の寸法より小さい。したがって、コア35の軸方向の両端はゴムローラ36で覆われておらず露出されている。
スイングアーム27は、スイングアーム27自身の自重や、給紙ローラ25及び駆動伝達機構30(図3参照)の自重によって、駆動軸29を支点として回動される。そして、給紙ローラ25の表面が給紙トレイ12に載置された記録用紙に当接した位置でスイングアーム27は静止する。図2に示されるように、給紙ローラ25が給紙トレイ12の記録用紙に当接した状態で、スイングアーム27は搬送方向下流側へ斜め下方に傾斜している。このとき、駆動軸29から延出されたスイングアーム27は、記録用紙の表面と角度θ(図2参照)をなす方向に傾斜する。言い換えれば、第1スイングアーム27の駆動軸29からの延出方向と記録用紙の表面とは、角度θをなす関係にある。給紙トレイ12のトレイ面に対するスイングアーム27の角度θ(図2参照)は、給紙トレイ12に載置される記録用紙の枚数によって変位する。具体的には、載置される枚数が多くなれば、記録用紙の嵩が大きくなり給紙ローラ25が持ち上げられるため、上記角度θは小さくなる。
図2に示されるように、プリンタ部2には、記録用紙が搬送される用紙搬送路23が形成されている。この用紙搬送路23は、給紙トレイ12の搬送方向下流側の先端から上側、即ち、給紙ローラ25が配設されている側に屈曲する方向へ延設されている。具体的には、用紙搬送路23は、給紙トレイ12の奥部から装置背面に沿って上方へ向かった後、湾曲状に形成された湾曲部17を経て装置正面側(図2の紙面右側)へ延び、画像記録ユニット24を経て排紙トレイ14へ通じている。したがって、給紙ローラ12によって給紙トレイ12から用紙搬送路23に給送された記録用紙は、用紙搬送路23によって下方から上方へUターンするように案内されて画像記録ユニット24に至り、画像記録ユニット24により画像記録が行われた後、排紙トレイ14に排出される。
用紙搬送路23は、画像記録ユニット24等が配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されている。例えば、複合機1の背面側の用紙搬送路23の湾曲部17は、外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とが装置フレームに固定されることにより構成されている。湾曲部17に記録用紙が搬送されると、記録用紙は湾曲部17沿って湾曲形状に曲げられる。このとき、記録用紙は、外側ガイド部材18のガイド面と摺接しながら移動するため、当該ガイド面から搬送摩擦(摩擦抵抗)を受ける。特に、はがきなどのように厚く腰の強い記録用紙、或いは記録面にコーティング処理が施された光沢紙が搬送される場合は、上記搬送摩擦が大きくなる傾向にある。
用紙搬送路23のうち、湾曲部17の終点から搬送方向下流側に延設された箇所には、画像記録ユニット24が設けられている。画像記録ユニット24は、キャリッジ38を備えている。キャリッジ38は、インクジェット記録ヘッド39を搭載している。記録用紙の搬送方向と直交する主走査方向(図2の紙面に垂直な方向)にガイドレール43,44が延設されている。キャリッジ38は、ガイドレール43,44に、上記主走査方向へ往復動可能に支持されている。インクジェット記録ヘッド39には、複合機1内にインクジェット記録ヘッド39とは独立に配置されたインクカートリッジ(不図示)からインクチューブ41を通じて各色のインクが供給される。キャリッジ38が往復動される間に、インクジェット記録ヘッド39から各色インクが微小なインク滴として選択的に吐出される。これにより、プラテン42上を搬送される記録用紙に画像が記録される。
図2に示されるように、画像記録ユニット24の搬送方向上流側には、一対の搬送ローラ46及びピンチローラが設けられている。図2では、ピンチローラは他の部材で隠されているため、表れていない。ピンチローラは、搬送ローラ46の下側で、搬送ローラ46に対して圧接された状態で配置されている。搬送ローラ46及びピンチローラは、用紙搬送路23を搬送されている記録用紙を狭持してプラテン42上へ搬送する。画像記録ユニット24の搬送方向下流側には、一対の排紙ローラ48及び拍車ローラ49が設けられている。排紙ローラ48及び拍車ローラ49は、記録済みの記録用紙を狭持して排紙トレイ14へ搬送する。搬送ローラ46及び排紙ローラ48は、図示しないモータから回転駆動力が伝達されて、所定の改行幅で間欠駆動される。
以下、図4から図11を参照しながら、給紙トレイ12の詳細な構成について説明する。
図4及び図5は、給紙トレイ12の外観構成を示す斜視図である。図6は、給紙トレイ12の平面図である。給紙トレイ12は、図4から図6に示されるように、用紙が給紙される方向に長い矩形状に形成されている。この給紙トレイ12は、大別して、トレイ本体50と、傾斜板54と、スライドトレイ59と、サイドガイド70,71と、リアガイド80と、可動プレート62(本発明の可動板の一例)とを有する。傾斜板54、スライドトレイ59、サイドガイド70,71、リアガイド80、及び可動プレート62は、トレイ本体50に取り付けられている。
傾斜板54は、トレイ本体50の搬送方向下流側の端部(以下「先端」と称する)51に設けられている。傾斜板54は、トレイ本体50の幅方向(搬送方向に直交する方向)に長い板状部材からなる。傾斜板54は、装置背面側へ傾斜している。したがって、傾斜板54に記録用紙の先端が当接すると、その先端が傾斜板54の内側面55に沿って上方へ案内される。言い換えれば、内側面55は、録用紙を用紙搬送路23へ案内するガイド面の役割を担う。傾斜板54の傾斜角φ(図12参照)、用紙搬送路23の配置や湾曲部17の形状等を考慮して、用紙搬送路23へ用紙を円滑に案内し得る角度に適宜設定される。
傾斜板54の内側面55に分離部材57が設けられている。分離部材57は、内側面55の横幅方向の中央に配設されている。分離部材57は、内側面55から突出された複数の歯が傾斜板54の傾斜方向に並んで配設されてなる。複数枚の記録用紙が重ねられた状態で給送されて、その用紙束が内側面55に当接すると、用紙束の先端が分離部材57によって捌かれる。その際に、分離部材57の歯が記録用紙と記録用紙との間に入り込み、記録用紙間に隙間ができる。これにより、記録用紙が分離されやすくなり、給送の際に給紙ローラ25から記録用紙に付与された力と相俟って、最上位置の記録用紙のみが下位の記録用紙から確実に分離される。
傾斜板54の内側面55には、二つの回転コロ56が設けられている。回転コロ56は、分離部材57を挟んで傾斜板54の長手方向に隔てて配設されている。回転コロ56は、そのローラ面が内側面55から露出されるようにして回転自在に設けられている。この回転コロ56によって、記録用紙に付加される搬送摩擦が軽減される。
スライドトレイ59は、トレイ本体50の搬送方向上流側の端部(以下「後端」と称する)52に設けられている。このスライドトレイ59は、トレイ本体50において、矢印60の方向にスライド可能に支持されている。スライドトレイ59が必要に応じて給紙トレイ12から引き出されることにより、トレイ面が拡大される。これにより、A4サイズ以上の記録用紙、例えば、リーガルサイズの記録用紙を給紙トレイ12に載置することが可能になる。
図4から図6に示されるように、一対のサイドガイド70,71がトレイ本体50に設けられている。サイドガイド70,71は、トレイ本体50の幅方向へスライド可能に設けられている。サイドガイド70,71は、給紙トレイ12に載置された記録用紙の幅方向の位置を規制するものである。具体的には、給紙トレイ12に載置された記録用紙の位置を予め定められた基準位置(本実施形態では給紙トレイの幅方向の中央)に略一致させるように記録用紙の位置を規制するものである。このように、記録用紙の幅方向の中央位置を基準位置に一致させるように記録用紙を規制することは、一般に、センターレジと呼ばれている。なお、図4には、サイドガイド70,71がA4サイズの幅に対応する位置にスライドされた状態が示されている。また、図5には、サイドガイド70,71が写真L判サイズの幅に対応する位置にスライドされた状態が示されている。
サイドガイド70,71は、略L字状に形成されたL字部材73と、L字部材73から幅方向中央側へ延出されたラックギア76(図4及び図6参照)とを有する。L字部材73は、トレイ本体50の上面に沿わされる底板74と、底板74の幅方向外側の端部から起立されたガイド板75とを有する。ラックギア76は、底板74から幅方向中央側へ延出されている。それぞれのラックギア76は、トレイ本体50の幅方向中央に埋設されたピニオンギア77に噛合されている。このようにサイドガイド70,71が構成されることで、いずれか一方のサイドガイド70(又は71)がスライドされると、他方のサイドガイド71(又は70)が連動して相反する方向へスライドされる。したがって、給紙トレイ12に載置された記録用紙の幅がサイドガイド70,71の離間距離よりも短い場合は、サイドガイド71をスライドさせることによりサイドガイド70,71それぞれのガイド板75の内側面(本発明のガイド面に相当)が記録用紙の側辺に当接される。これにより、記録用紙の幅方向の中央位置が上記基準位置に略一致する。なお、サイドガイド70,71を連動させる機構は、ラックギア76及びピニオンギア77を用いた機構に限定されない。
サイドガイド70,71には、突出部78が設けられている。具体的には、突出部78は、底板74の搬送方向下流側の端部(先端)に当該底板74と一体に形成されている。したがって、突出部78は、サイドガイド70,71のスライドに伴って同方向にスライドされる。突出部78は、底板74の先端から幅方向中央側へ突出しており、その突出領域において一定の厚みに形成されている。この突出部78は、サイドガイド70,71のスライド位置に応じて可動プレート62の裏面側に進退する。具体的には、図5に示されるように、サイドガイド70,71が写真L判サイズの幅に対応する位置にスライドされると、突出部78が可動プレート62の裏面側に潜り込むようにして進入する。また、図4に示されるように、サイドガイド70,71がA4サイズの幅に対応する位置にスライドされると、突出部78は、可動プレート62の裏面から引き出されるようにして退出する。サイドガイド70,71のスライド位置に応じて突出部78が可動プレート62の裏面側に進退する機構は、可動プレート62の配設位置及び幅寸法、突出部78の配設位置及び突出量によって決定される。本実施形態では、サイドガイド70,71が、写真L判サイズの幅に対応する位置にスライドされた場合に突出部78が可動プレート62の裏面側に進入し、写真L判サイズより大きい記録用紙の幅サイズに対応する位置にスライドされた場合に突出部78が可動プレート62から退出するように、上記各要素(可動プレート62の配設位置及び幅寸法、突出部78の配設位置及び突出量)が設計されている。また、本実施形態では、上述の通り、写真L判サイズを基準として突出部78を可動プレート62に進退させるようにしているが、もちろん、かかるサイズ以外のサイズを基準にしてもかまわない。なお、上述のように基準にされるサイズが、本発明の規定サイズに相当する。
リアガイド80は、給紙トレイ12に載置された記録用紙の後端に当接して記録用紙を揃えるものである。リアガイド80は、トレイ本体50に対して起立した姿勢と倒伏した姿勢とに姿勢変化する。リアガイド80が、トレイ本体50に対して起立した状態で、記録用紙の後端がリアガイド80に当接可能となる。本実施形態では、リアガイド80は、写真L判サイズの記録用紙が載置されたときにその後端に対応する位置に配設されている。なお、写真L判サイズの記録用紙が載置されたときにその後端に対応する位置に別のリアガイドをトレイ本体50に設けてもよい。
図7は、可動プレート62の部分拡大図である。可動プレート62は、トレイ本体50の先端51側に設けられている。詳細には、可動プレート62は、その上面の一部が給紙ローラ25より搬送方向下流側に位置するように配設されている。この可動プレート62は、トレイ本体50に対して揺動可能に支持される。詳細には、可動プレート62は、図7に示されるように、プレート本体64と、プレート本体64の搬送方向上流側の端部(後端)に設けられた支持アーム65と、支持アーム65の先端に設けられた軸63(本発明の揺動軸に相当)とを有する。トレイ本体50には、軸受け67が設けられている。軸受け67は、給紙ローラ25の回転軸26より搬送方向上流側のトレイ本体50の上面に埋設されている。軸63は軸受け67に回転可能に挿入されている。したがって、可動プレート62は、給紙ローラ25より搬送方向上流側を支持軸として回転可能に支持される。これにより、可動プレート62は軸63を中心に揺動されて、その先端87がトレイ本体50の上面に対して高さ方向へ変位(移動)することが可能となっている。
可動プレート62は、後述する第1位置から第2位置までの範囲内で揺動される。ここに、第1位置は、可動プレート62とトレイ本体50の上面とのなす角度が0°となる位置、言い換えれば、可動プレート62の先端87(図8及び図9参照)がトレイ本体50と同一面にある位置である。図8に、可動プレート62が第1位置で保持された状態が示されている。また、第2位置は、可動プレート62とトレイ本体50の上面とのなす角度がφ(0°<φ<90°)となる位置、言い換えれば、可動プレート62の先端87がトレイ本体50の上面から高さh(図9参照)まで持ち上げられた位置である。図9に、可動プレート62が第2位置で保持された状態が示されている。
図8及び図9に示されるように、軸受け67は、給紙ローラ25の回転軸26よりも搬送方向上流側に配設されている。この軸受け67に軸63が取り付けられることによって、可動プレート62は、回転軸26の搬送方向下流側を揺動軸として揺動可能に支持されている。これにより、可動プレート62の傾斜角φ(図9参照)が大きくなるにつれて、スイングアーム27と可動プレート62とのなす角θも大きくなる(θ<θ)。このように可動プレート62が配設されたことによる作用効果については後述する。
図7に示されるように、可動プレート62の略中央付近に、平面視で矩形状の貫通孔84が形成されている。貫通孔84に対応するトレイ本体50の上面に、摩擦パッド86が設けられている。摩擦パッド86は、例えば、コルクやフェルトなどのように、摩擦係数の高い素材で構成されている。この摩擦パッド86の直上に給紙ローラ25が配置される。摩擦パッド86と給紙ローラ25とによって挟まれた複数の記録用紙のうち、上位層の記録用紙には、給紙ローラ25から搬送方向の摩擦力が付与され、下位層の記録用紙には、摩擦パッド86から搬送方向とは逆方向の摩擦力が付与される。
摩擦パッド86は、貫通孔84と略同形状の矩形状に形成されている。摩擦パッド86は、貫通孔84より一回り小さい形状に形成されている。したがって、可動プレート62が上記第1位置(図8参照)で保持されているときは、摩擦パッド86は、貫通孔84に進入している。なお、摩擦パッド86の高さ寸法は、可動プレート62が上記第1位置で保持されているときに、可動プレート62の上面から摩擦パッド86が露出され、可動プレート62が上記第2位置(図9参照)で保持されているときに、可動プレート62の上面から下方に摩擦パッド86が没入されるように設定されている。したがって、可動プレート62が第1位置で保持されているときは、摩擦パッド86は記録用紙に接触せず、可動プレート62が第2位置で保持されているときは、摩擦パッド86は記録用紙に接触する。
図10は、摩擦パッド86の周辺部分の構成を詳細に示す断面拡大図であり、可動プレート62が上記第2位置で保持された状態が示されている。貫通孔84の幅方向(図10の紙面に垂直な方向)の寸法は、給紙ローラ25のゴムローラ36の軸方向の寸法よりも大きく、コア35の軸方向の寸法よりも小さく設定されている。したがって、図10に示されるように、上記第2位置に可動プレート62が保持されている状態で給紙ローラ25が可動プレート62に直に当接すると、コア35が貫通孔84の側縁85(図7参照)で支持され、ゴムローラ36だけが貫通孔84に没入される。このとき、ゴムローラ36のローラ表面は摩擦パッド86に接触せず、離反した状態となる。この状態で上記給紙ローラ25に回転駆動力が加えられると、コア35は可動プレート62に接触しつつ回転するが、ゴムローラ36は空転する。このように、ゴムローラ36を支持する貫通孔84の側縁85が、本発明の支持部材に相当する。
図11は、可動プレート62及びサイドガイド70を裏面側から見た部分斜視図であり、(a)には、突出部78が可動プレート62から退出した状態が示されており、(b)には、突出部78が可動プレート62の裏面側に挿入した状態が示されている。なお、図11では、他の構成要素は省略されている。図11に示されるように、可動プレート62の裏面には、幅方向に延設されたストレート状のリブ88(本発明の保持部材の一例)が形成されている。このリブ88は、貫通孔84が形成された部分を除き、可動プレート62の幅方向全域に渡って形成されている。リブ88は、全域に渡って一定の高さ寸法に形成されている。リブ88の両端は、面取り加工によって傾斜面89が形成されている。トレイ本体50には、リブ88に対応して溝82(図10参照)が形成されている。可動プレート62が第1位置のときに、リブ88が溝82に挿入される。リブ88は、サイドガイド70の突出部78に対応した位置に設けられている。したがって、サイドガイド70のスライドに伴って突出部78がスライドされて、突出部78が可動プレート62の裏面側に進入すると、突出部78がリブ88の下側に潜り込み、リブ88とともに可動プレート62を上方へ押し上げる。これにより、可動プレート62が、上記第2位置(図9参照)に移動される。このとき、可動プレート62は、リブ88によって第2位置で保持される。また、突出部78が可動プレート62の裏面側から退出すると、可動プレート62が元の第1位置(図8参照)、つまり、リブ88が溝82に進入して可動プレート62の裏面とトレイ本体50の上面とが同一面となる位置に戻される。要するに、可動プレート62は、サイドガイド70、71のスライドに連動して上記第1位置若しくは上記第2位置のいずれかに移動可能に構成されている。このように、突出部78とリブ88とによって可動プレート62を移動させる機構が本発明のリンク機構に相当する。また、このリンク機構、及びサイドガイド70,71が本発明の位置変更手段に相当する。
以下、図12を参照して、プリンタ部2において給紙装置6により行われる給紙動作(搬送動作)について説明する。ここに、図12は、記録用紙の給紙動作を説明するための模式図であり、(a)には、A4サイズの記録用紙(以下「A4用紙」と称する。)91の給紙状態が示されており、(b)には、写真L判サイズの光沢紙92の給紙状態が示されている。
まず、図12(a)を参照して、A4用紙91の給紙動作について説明する。ユーザが給紙トレイ12にA4用紙91を載置すると、ユーザは、サイドガイド70,71をA4用紙91に応じた位置にスライドさせる。このとき、サイドガイド70,71は、写真L判サイズの幅以上に離間される。サイドガイド70,71のスライドに伴い、突出部78は可動プレート62の裏面側から退出する。これにより、図12(a)に示されるように、可動プレート62が給紙トレイ12のトレイ面と略同一面となる位置まで下降する。また、給紙トレイ12に設けられた摩擦パッド86が可動プレート62の表面から露出される。この状態で給紙ローラ25が回転されると、A4用紙91の先端が傾斜板57に当接されると同時に、その先端の向きが傾斜板57の傾斜方向へ変えられる。ここで、可動プレート62が図12(a)の状態にあるときの可動プレート62と傾斜板57とのなす角度はφである。したがって、A4用紙91は、角度φに応じた曲率で曲げられながら用紙搬送路23へ搬送される。
続いて、図12(b)を参照して、A4用紙91より小さくて厚みのある写真L判サイズの光沢紙92の給紙動作について説明する。ユーザが給紙トレイ12に光沢紙92を載置すると、ユーザは、サイドガイド70,71を光沢紙92に応じた位置にスライドさせる。このとき、サイドガイド70,71のスライドに伴い、突出部78が可動プレート62の裏面側に進入する。これにより、図12(b)に示されるように、可動プレート62が給紙トレイ12のトレイ面に対して、角度φだけ傾斜される。また、給紙トレイ12に設けられた摩擦パッド86は、可動プレート62が突出部78によって持ち上げられることにより、可動プレート62の貫通孔84に没入される。言い換えれば、可動プレート62の表面に摩擦パッド86は露出されない。このとき、可動プレート62の先端部87は、給紙トレイ12のトレイ面から高さhだけ上昇する。また、可動プレート62と傾斜板57とのなす角度φは、傾斜板57の角度φに角度φを加えた角度、言い換えれば、角度φより大きい角度になる。この状態で給紙ローラ25が回転されると、光沢紙92の先端が傾斜板57に当接されると同時に、先端の向きが傾斜板57の傾斜方向へ変えられる。このとき、光沢紙92は、角度φに応じた曲率で曲げられながら用紙搬送路23へ搬送される。
このように、本実施形態では、光沢紙92以下のサイズの記録用紙が搬送される際に、可動プレート62の先端部87が給紙トレイ12のトレイ面から高さhの位置まで上昇される。そのため、記録用紙の搬送経路長が上昇量に応じた距離だけ短縮される。これにより、例えば、給紙ローラ25と記録用紙の当接点から搬送ローラ46の圧接点までの距離を最小サイズの記録用紙に設定する場合において、搬送ローラ46の配設位置の制限が緩和される。また、可動プレート62が上昇された状態で光沢紙92が用紙搬送路23へ搬送されると、傾斜板57や外側ガイド18(図8参照)から受ける搬送摩擦が軽減される。これにより、光沢紙92の搬送が円滑且つ確実に行われる。
また、サイドガイド70,71をスライドさせるだけで可動プレート62が上下方向へ移動されるため、可動プレート62を移動させる手間が省減される。これにより、装置の使い勝手が向上する。
また、本実施形態では、写真L判サイズ以下の記録用紙が給紙トレイ12に載置された場合に摩擦パッドが可動プレート62の裏面に没入されるため、写真L判サイズ以下の記録用紙として多用される光沢紙が載置された場合に搬送摩擦が過剰に付加されるという不具合が防止される。
更にまた、可動プレート62が上昇されたときに用紙が無い状態で給紙ローラ25が回転された場合でも、給紙ローラ25のゴムローラ36は摩擦パッド86に接触しない。したがって、ゴムローラ36と摩擦パッド86との接触による各部材の摩耗、損傷が防止される。
以下、図13を参照して、可動プレート62が回動軸26の搬送方向上流側を揺動軸として配設されたことによる作用効果について説明する。ここに、図13は、スイングアーム27に働く回転モーメントの釣り合い関係を説明する模式図である。なお、図13では、給紙搬送力F及び押付力Nが白抜き矢印で示されている。
図13に示されるように、スイングアーム27は駆動軸29を中心に回転可能に支持されている。また、スイングアーム27には、給紙ローラ25と、給紙ローラ25を駆動するための不図示のギヤとが取り付けられている。給紙ローラ25が回転されると、給紙ローラ25から記録用紙95に対して給紙搬送力Fが記録用紙95に平行な方向に働く。また、給紙ローラ25から記録用紙95に対して記録用紙95に垂直な方向に押付力Nが働く。
ここで、給紙ローラ25の中心と駆動軸29の中心を結ぶ直線の距離をL、前記直線と記録用紙95とのなす角度(記録用紙95に対するスイングアーム27の角度)をθ、給紙ローラ25の半径をR、給紙ローラ25に直結されたギヤのピッチ円半径をR、駆動軸29に直結されたギヤのピッチ円半径をRとすると、駆動軸29回りの回転モーメントは以下の式(1)で表される釣り合い関係にある。
Figure 2008169011
また、給紙搬送力Fは、記録用紙95とその下位層の記録用紙との摩擦係数μ、給紙ローラ25による記録用紙95への押付力N、記録用紙95が分離部材57に沿って分離給送される際に生じる抵抗Sを用いて、以下の式(2)のように表される。
Figure 2008169011
上記式(1)及び式(2)から、給紙搬送力Fは、以下の式(3)のように表される。
Figure 2008169011
上式(3)によれば、θが0<θ<60°の範囲においては、θが大きくなるに伴って搬送力Fもθに比例して大きくなることがわかる。
以上のことから明らかなように、本実施形態では、可動プレート62が回動軸26の搬送方向上流側を揺動軸として配設されているため、可動プレート62の傾斜角φが大きくなるにつれて、スイングアーム27と可動プレート62とのなす角度θも大きくなる。また、上式(3)に示される通り、角度θが大きくなると、記録用紙95を搬送するための搬送力Fが増加する。したがって、記録用紙95として光沢紙92が給紙トレイ12に載置されて、サイドガイド70,71が光沢紙92に応じた位置にスライドされると、それに伴い、可動プレート62が角度φだけ傾斜される。その結果、光沢紙92を給送する際の搬送力が増加する。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機1の外観構成を示す斜視図である。 図2は、複合機1のプリンタ部2の内部構成を示す縦断面図である。 図3は、搬送方向下流側から見た給紙ローラ25周辺の部分拡大図である。 図4は、給紙トレイ12の外観構成を示す斜視図である。図6は、給紙トレイ12の平面図である。 図5は、給紙トレイ12の外観構成を示す斜視図である。図6は、給紙トレイ12の平面図である。 図6は、給紙トレイ12の平面図である。 図7は、可動プレート62の部分拡大図である。 図8は、可動プレート62が第1位置で保持された状態を示す拡大断面図である。 図9は、可動プレート62が第2位置で保持された状態を示す拡大断面図である。 図10は、摩擦パッド86の周辺部分の構成を詳細に示す断面拡大図であり、可動プレート62が上記第2位置で保持された状態が示されている。 図11は、可動プレート62及びサイドガイド70を裏面側から見た部分斜視図であり、(a)には、突出部78が可動プレート62から退出した状態が示されており、(b)には、突出部78が可動プレート62の裏面側に挿入した状態が示されている。 図12は、記録用紙の給紙動作を説明するための模式図であり、(a)には、A4サイズの記録用紙91の給紙状態が示されており、(b)には、はがき92の給紙状態が示されている。 図13は、スイングアーム27に働く回転モーメントの釣り合い関係を説明する模式図である。
符号の説明
1・・・複合機
6・・・給紙装置(シート搬送装置)
12・・・給紙トレイ(シートトレイ)
17・・・湾曲部
23・・・用紙搬送路(シート搬送路)
25・・・給紙ローラ(回転体)
26・・・回転軸
27・・・スイングアーム(アーム部材)
29・・・駆動軸
30・・・駆動伝達機構
33・・・給紙機構(シート給送手段)
62・・・可動プレート(可動板)
63・・・軸(揺動軸)
70,71・・・サイドガイド(シートガイド)
88・・・リブ(保持部材)

Claims (10)

  1. シートが載置されるシートトレイと、
    シートが搬送されるシート搬送路と、
    上記シートトレイに載置されたシートを上記シート搬送路に給送するシート給送手段と、
    上記シートトレイに設けられ、上記シート給送手段の搬送方向下流側で上記シートトレイのシート載置面に対して高さ方向へ移動可能な可動板と、
    規定サイズより大きいシートが上記シートトレイに載置された場合に上記上記可動板を第1位置に移動させ、上記規定サイズ以下のシートが上記シートトレイに載置された場合に上記可動板を上記第1位置より高い第2位置に移動させる位置変更手段とを具備するシート搬送装置。
  2. 上記シート給送手段は、上記シートトレイに載置されたシートに接離可能な回転体を有する請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 上記シート給送手段は、揺動可能に支持されたアーム部材を有し、
    上記回転体は、上記アーム部材に回転可能に支持されている請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 上記シート搬送路は、上記シートトレイの搬送方向先端から上記シート給送手段側に屈曲する方向へ延設されている請求項1から3のいずれかに記載のシート搬送装置。
  5. 上記シートトレイは、シートトレイ上でスライド可能に設けられ、シートトレイに載置されたシートの端部に当接されるガイド面を有するシートガイドを備え、
    上記位置変更手段は、上記シートガイドに連動して上記可動板を上記第1位置若しくは上記第2位置に移動させるリンク機構を有する請求項1から4のいずれかに記載のシート搬送装置。
  6. 上記リンク機構は、上記シートガイドが上記規定サイズ以下のシートに対応する位置にスライドされたときに、上記可動板を上記第2位置で保持する保持部材を有する請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 上記可動板は、搬送方向上流側の端部を揺動軸として揺動可能に支持されている請求項1から6のいずれかに記載のシート搬送装置。
  8. 上記可動板の上記揺動軸は、上記回転体の回転軸より搬送方向上流側に設けられている請求項7に記載のシート搬送装置。
  9. 上記可動板に貫通孔が形成されており、
    上記可動板が上記第1位置にあるときに上記貫通孔から上記回転体側に露出され、上記可動板が上記第2位置にあるときに上記貫通孔より下方に没入される摩擦パッドを更に備える請求項2から8のいずれかに記載のシート搬送装置。
  10. 上記可動板が上記第2位置にあるときに、上記貫通孔に上記回転体の一部が没入される請求項9に記載のシート搬送装置。
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