JP2008166092A - マイクロ波加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の回転アンテナ相互間の距離を最適化することで、食品の集中加熱を可能にする。
【解決手段】マグネトロン2と、導波管3と、加熱室4と、被加熱物を載置する載置台5と、アンテナ空間6と、加熱室4にマイクロ波を放射するために加熱室4の横方向の中心に対して対称の位置に配置された回転アンテナ8、9と、回転アンテナ8、9を駆動するモータ10a・10bと、モータ10a・10bの回転、停止を制御する制御手段11を備えて構成する。導波管3は、加熱室4の中心から管内波長の1/4(略44mm)に相当する位置で分岐し、マグネトロン2から回転アンテナ8、9に至る各距離に管内波長の1/4(略44mm)に相当する差が生じるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加熱物をマイクロ波で加熱するマイクロ波加熱装置に関する。
代表的なマイクロ波加熱装置である電子レンジは、代表的な被加熱物である食品を直接加熱できるので、鍋や釜を準備する必要がないという簡便さがあり、生活する上で不可欠ともいうべき調理器具になっている。これまでの電子レンジは、マイクロ波が放射される加熱室の食品を収納する空間の大きさが、幅方向および奥行き方向に300〜400mm、高さ方向に凡そ200mmであるものが一般に普及している。
近年、食品を収納する空間の底面をフラットにし、さらに幅方向の寸法を400mm以上として奥行き寸法よりも比較的大きくし、食品を同時に複数個並べて加熱できるようにした利便性の高い製品が実用化されている。
ところで、電子レンジで使用するマイクロ波の波長は約120mmであり、加熱室内には強弱の電界分布が生じ、更には被加熱物の形状やその物理特性の影響が相乗されて加熱むらが発生することが知られている。この加熱むらはできるだけ少ないことが望ましいが、特に幅方向の寸法が大きい加熱室の場合は、複数の食器に入れた食品を同時に加熱するために、加熱の均一性を一層高める必要がある。
従来、この種のマイクロ波加熱装置は、一つの放射アンテナを備え、そのアンテナを回転駆動させるものであったが、近年、加熱の均一性を高める方法として複数の放射アンテナを備えるもの、或いは複数の高周波攪拌手段を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、加熱室内部が広くても常に大量の食品を同時に加熱するとは限らず、例えば、マグカップ一杯の牛乳を温めるなどの時は、加熱室内部の全体を均一に加熱しなくても牛乳のみに集中して加熱させる方が効率的である。
また、複数の食品を同時に加熱する場合でも、例えば、冷凍食品と室温の食品とを同時に加熱する場合のように、食品の温める前の温度に差があれば、低温の食品のみを集中的に加熱したい場合がある。更に、幕の内弁当のように、一つの容器に漬物やサラダ、デザートなど加熱しない食品と、ごはんやおかずなど加熱する食品が含まれている場合に、加熱する食品のみを集中的に加熱したいという場合がある。
このような場合は、加熱室内部の全体を均一に加熱するのではなく、局所のみを集中加熱できる機能が必要となる。これを実現するものとして、複数の回転アンテナを切り替えるとともに、停止位置の制御を行うことによって集中加熱を可能にするものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−259646号公報 特許第3617224号公報
上記従来の構成においては、局所への集中加熱について、例えば図5に示す電子レンジ21のように、同一形状の回転アンテナ27aと回転アンテナ27bとを加熱室24の中心に対して対称に配置し、回転アンテナ27aの指向性の強い部分29aと回転アンテナ27bの指向性の強い部分29bとをそれぞれ局所加熱したい方向に向けて停止させることで集中加熱を実現できるとしている。
しかしながら、実際に、回転アンテナ27aの指向性の強い部分29aと回転アンテナ27bの指向性の強い部分29bとを互いに向き合わせて、回転アンテナ27aと回転アンテナ27bとの間に置いた被加熱物を集中加熱することができるか実験を行ってみたところ、局所への集中加熱という点では十分な結果が得られなかった。これは、互いに向き合った回転アンテナ27aと回転アンテナ27bとの間では、両方向から放射された電波が反発、又は干渉することが原因であると考えられ、局所への集中加熱を実現するには、この問題を解決する必要があると思量された。
一方、通信用のアンテナでは、開放空間でアンテナから十分離れた遠方から見た指向性について、アンテナの長さが半波長である場合は垂直方向に強い指向性があり、波長と等しい場合は前後各方向に同等の強い指向性を持つことが知られている。しかしながら、これを電子レンジに応用しようとしても、電子レンジの加熱室は密閉空間であるため、電波が反射して定在波になり、また、アンテナから被加熱物までの距離が近いことなどによって、通信用のアンテナを単純に応用するというわけにはいかない。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたもので、複数の回転アンテナ相互間の距離を最適化することにより、回転アンテナの間に置いた被加熱物を集中加熱することのできるマイクロ波加熱装置を提供することを目的とする。
本発明のマイクロ波加熱装置は、所定波長のマイクロ波を発生するマイクロ波発生手段と、前記マイクロ波発生手段から前記マイクロ波を伝播する導波管と、前記マイクロ波で加熱する被加熱物を収納する加熱室と、前記導波管から前記加熱室に前記マイクロ波を放射する第1のアンテナと、前記導波管から前記加熱室に前記マイクロ波を放射する第2のアンテナと、前記第1及び第2のアンテナをそれぞれ駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御して前記アンテナの向きを制御する制御手段と、を有し、前記マイクロ波発生手段と前記第1のアンテナとの間の距離と、前記マイクロ波発生手段と前記第2のアンテナとの間の距離の差が、前記マイクロ波の前記導波管を伝播する管内波長の1/2の整数倍の値とは異なる構成としたものである。
この構成により、互いに向き合った際の第1及び第2のアンテナから放射されるマイクロ波の位相が半波長ずれることで、マイクロ波の腹と節で互いに打ち消し合って強さが弱められることを回避できるので、第1及び第2のアンテナの間に置いた被加熱物への集中加熱が可能となる。
また、本発明の一態様として、上記のマイクロ波加熱装置において、前記マイクロ波発生手段と前記第1のアンテナとの間の距離と、前記マイクロ波発生手段と前記第2のアンテナとの間の距離の差が、前記管内波長の略1/4の奇数倍の値である構成としたものも含まれる。
この構成により、互いに向き合った際の第1及び第2のアンテナから放射されるマイクロ波の位相が半波長ずれることがないので、マイクロ波の腹と節で互いに打ち消し合うことがなく、第1及び第2のアンテナの間に置いた被加熱物への集中加熱が可能となる。
さらに、本発明の一態様として、上記のマイクロ波加熱装置において、前記導波管は、前記マイクロ波を伝播する方向に、T字型に分岐した形状である構成としたものも含まれる。
この構成により、互いに向き合った際の第1及び第2のアンテナから放射されるマイクロ波の位相が半波長ずれることがないので、マイクロ波の腹と節で互いに打ち消し合うことがなく、第1及び第2のアンテナの間に置いた被加熱物への集中加熱が可能となる。
また、本発明の一態様として、上記のマイクロ波加熱装置において、前記導波管は、前記マイクロ波を伝播する方向に、直線状である構成としたものも含まれる。
この構成により、互いに向き合った際の第1及び第2のアンテナから放射されるマイクロ波の位相が半波長ずれることがないので、マイクロ波の腹と節で互いに打ち消し合うことがなく、第1及び第2のアンテナの間に置いた被加熱物への集中加熱が可能となる。
また、本発明の一態様として、上記のマイクロ波加熱装置において、前記導波管は、幅方向の寸法を略85mmとし、前記マイクロ波発生手段と前記第1のアンテナとの間の距離と、前記マイクロ波発生手段と前記第2のアンテナとの間の距離との差を、110mm以上、150mm以下とする構成としたものも含まれる。
この構成により、互いに向き合った際の第1及び第2のアンテナから放射されるマイクロ波の位相が半波長ずれることがないので、マイクロ波の腹と節で互いに打ち消し合うことがなく、第1及び第2のアンテナの間に置いた被加熱物への集中加熱が可能となる。
本発明によれば、複数のアンテナ相互間の距離を最適化することにより、各アンテナの間に置いた被加熱物を集中加熱することのできるマイクロ波加熱装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、T字型に分岐した形状の導波管を用いたマイクロ波加熱装置である電子レンジを例示する。図1は、本発明の第1の実施形態における電子レンジの概略構成を示す図であり、(a)は正面から見た正断面図、(b)は上方から見た平断面図である。
図1(a)、(b)において、本実施形態の電子レンジ1は、代表的なマイクロ波発生手段であるマグネトロン2と、マグネトロン2から放射されるマイクロ波を伝播する導波管3と、導波管3の上部に接続された加熱室4と、加熱室4内に固定されて被加熱物13を載置する載置台5と、載置台5より下方に形成されたアンテナ空間6と、加熱室4の横方向の中心に対して対称の底面に設けた略円形の結合孔7a、7bと、載置台5上に配されて結合孔7aを中心に回転可能な第1の回転アンテナ8と、結合孔7bを中心に回転可能であり、概ね第1の回転アンテナ8と同一形状の第2の回転アンテナ9と、嵌合させた駆動軸を介して第1の回転アンテナ8を駆動するモータ10aと、第2の回転アンテナ9を駆動するモータ10bと、モータ10a・モータ10bの回転、停止を制御する制御手段11とを備える構成である。
また、本実施形態の電子レンジ1は、加熱室4の正面に設定手段12を備え、使用者が食品や調理内容に応じて調理メニューを選択することができる。そして、この選択結果に基づき、制御手段11はマグネトロン2を制御してマイクロ波の発生や停止を行うとともに、モータ10a・10bを制御して回転アンテナ8、9の回転や停止を制御する。これにより、載置台5に載置された食品13の加熱、調理を行うことができる。
第1の回転アンテナ8は、長手方向を有する導電性材料から成る放射部81と、結合孔7aを貫通し、放射部81の長手方向に偏心して電気的及び機械的に一体化された略円筒状の導電性材料から成る結合部82から構成されている。
第2の回転アンテナ9は、長手方向を有する導電性材料から成る放射部91と、結合孔7bを貫通し、放射部91の長手方向に偏心して電気的及び機械的に一体化された略円筒状の導電性材料から成る結合部92から構成されている。第1の回転アンテナ8及び第2の回転アンテナ9は、後述する図2に示すように、加熱室4の横方向の中心に対して対称の位置にピッチ155mmで配置されている。これにより、放射部81及び放射部91は、回転の方向に対して形状が変化し、長手方向に長い側の端部の向きに指向性の強いマイクロ波を放射させるものである。
導波管3は、上から見て略逆T字型をなし、後述する図2に示すように、幅が略85mmであるとともに、加熱室4の横方向にマイクロ波の管内波長λgの1/4(略44mm)シフトした位置で分岐した形状である。この形状により、マグネトロン2から結合部82までの距離とマグネトロン2から結合部92までの距離との間に、管内波長λgの1/4(略44mm)に相当する差が生じ、第1の回転アンテナ8及び第2の回転アンテナ9からそれぞれ放射されるマイクロ波は、位相が1/4波長ずれたものとなる。
これらの構成により、第1の回転アンテナ8及び第2の回転アンテナ9の回転を制御手段11で制御し、放射部81及び放射部91の長手方向に長い側の端部同士を向かい合わせて停止させることで、載置台5の中央に載置した食品13を集中加熱することができる。
図2は、放射部81及び放射部91の長手方向に長い側の端部同士を向かい合わせた際に、マグネトロン2から結合部82までの距離とマグネトロン2から結合部92までの距離との間に、管内波長λgの1/4に相当する差があれば、放射指向性を強くすることのできる検証結果を示すものである。
図2(a)、図2(b)は、比較のために用意した従来の左右対称に分岐した導波管23を用いて行った評価結果を示すものである。マグネトロン22から第1の回転アンテナ27aまでの距離とマグネトロン22から第2の回転アンテナ27bまでの距離とは等しい。このため、互いに向かい合った第1の回転アンテナ27a及び第2の回転アンテナ27bからは、位相が揃ったマイクロ波が放射される。符号28aは、結合孔を貫通し、回転アンテナ27aと電気的及び機械的に一体化された略円筒状の導電性材料から成る結合部を示している。また、符号28bは、結合孔を貫通し、回転アンテナ27bと電気的及び機械的に一体化された略円筒状の導電性材料から成る結合部を示している。
図2(b)に示す白黒写真は、互いに向かい合った第1の回転アンテナ27aと第2の回転アンテナ27bとの間に置いた負荷(のり)の加熱分布を示したものである。図2(b)に示すように、加熱されて温度が上昇したことを示す白濁部Wは左右に分散している。従って、左右対称に分岐した導波管23では、集中加熱を実現することが困難であることが分かる。なお、白黒写真中、黒の部分は、のりが透明の状態から変化しなかったことを意味している。
これに対して、図2(c)、図2(d)は、マグネトロン2から結合部82までの距離とマグネトロン2から結合部92までの距離との間に、管内波長λgの1/4に相当する差がある場合の評価結果を示すものである。
図2(c)において、導波管2は、加熱室4の横方向に管内波長λgの1/4(略44mm)シフトした位置で分岐した構成である。これにより、マグネトロン2から結合部82までの距離とマグネトロン2から結合部92までの距離との間に、管内波長λgの1/4(略44mm)に相当する差が生じる。このため、互いに向かい合った第1の回転アンテナ8及び第2の回転アンテナ9からは、位相が波長λの1/4(略30mm)ずれたマイクロ波が放射される。
図2(d)示す白黒写真は、互いに向かい合った第1の回転アンテナ8と第2の回転アンテナ9との間に置いた負荷(のり)の加熱分布を示したものである。加熱されて温度が上昇したことを示す白濁部が中央に集中している。これにより、マグネトロン2から結合部82までの距離とマグネトロン2から結合部92までの距離との間に、管内波長λgの1/4に相当する差がある場合は、集中加熱が可能であることが実証された。
なお、互いに向かい合った第1の回転アンテナ8及び第2の回転アンテナ9において、位相が波長λの1/4ずれたマイクロ波が放射されるのは、これに限るものではなく、マグネトロン2から結合部82までの距離とマグネトロン2から結合部92までの距離との間に、管内波長の1/4の奇数倍に相当する差が生じる場合も同様である。
以上説明したように、このような本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波加熱装置によれば、略T字型をなす導波管において、分岐位置のずれによってマグネトロンから第1及び第2の回転アンテナまでの距離に管内波長λgの1/4の奇数倍に相当する差が生じる場合に、第1の回転アンテナ及び第2の回転アンテナから管内波長の1/4波長ずれた位相のマイクロ波が放射される。
これにより、第1及び第2の回転アンテナを互いに向かい合わせた位置で停止するように回転を制御することで、載置台の中央に置いた食品を集中加熱することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、直線状の導波管を用いるマイクロ波加熱装置の電子レンジを例示する。図3は、本発明に係る実施形態の電子レンジの概略構成を示す図であり、(a)は正面から見た正断面図、(b)は上方から見た平断面図である。図1と同じ構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
図3(a)、(b)において、本実施形態の電子レンジ20は、略I型をした平板状の第1の回転アンテナ18及び第2の回転アンテナ19と、マグネトロン2から放射されるマイクロ波を伝播する直線状の導波管31とを備える構成である。
第1の回転アンテナ18及び第2の回転アンテナ19は、図4に示す模式図のように、マグネトロン31からの距離がそれぞれL1、L2の位置に配置され、距離の差、すなわち相互の距離である(L1−L2)が、導波管31を伝播するマイクロ波の管内波長λgの1/4の奇数倍、例えば、管内波長の3/4として構成されている。
この構成により、第1の回転アンテナ18及び第2の回転アンテナ19からは、1/4波長位相がずれたマイクロ波が放射される。従って、前述した第1の実施形態と同様に、第1の回転アンテナ18と第2の回転アンテナ19とを互いに向かい合わせた位置で停止するように回転を制御することで、載置台の中央に置いた特定の食品を集中加熱することが可能となる。なお本実施の形態の具体的な寸法について説明を加える。導波管の幅方向の寸法を略85mmとした場合、管内波長は約175mmとなり、管内波長の3/4は約133mmである。しかし実際には丁度133mmでなくても、管内波長の1/2の整数倍から遠く、かつ1/4の奇数倍に近ければ効果を発揮できると考えられる。つまり、管内波長の1/2の88mmや管内波長の2/2の175mmから遠く、かつ管内波長の3/4の133mmに近ければ効果があると考えられ、実際の構成として120mm、130mmなどの寸法で効果を確認した。実効的には、110mm以上、150mm以下とすればかなりの効果が期待できると考えられる。
以上説明したように、このような本発明の第2の実施形態に係るマイクロ波加熱装置によれば、直線状をなす導波管において、マグネトロンから第1及び第2の回転アンテナまでの距離に管内波長の1/4の奇数倍に相当する差が生じる場合に、第1及び第2の回転アンテナから管内波長の1/4波長ずれた位相のマイクロ波が放射される。
これにより、第1及び第2の回転アンテナを互いに向かい合わせた位置で停止するように回転を制御することで、載置台の中央に置いた食品を集中加熱することができる。
本発明のマイクロ波加熱装置は、複数の回転アンテナ相互間の距離を最適化することにより、回転アンテナの間に置いた被加熱物を集中加熱することができる効果を有し、マイクロ波を使用する調理器具としての電子レンジ、オーブンレンジ、各種誘電体の加熱、解凍装置であるとか、マイクロ波を使用する半導体装置、乾燥装置などの工業分野での加熱装置、陶芸加熱、焼結あるいは生体化学反応等の用途等に有用である。
(a)本発明の第1の実施形態におけるマイクロ波加熱装置の概略構成を示す正断面図 (b)本発明の第1の実施形態におけるマイクロ波加熱装置の概略構成を示す平断面図 (a)従来のマイクロ波加熱装置の概略構成図 (b)従来のマイクロ波加熱装置の実験結果を示す図 (c)本発明の第1の実施形態におけるマイクロ波加熱装置の概略構成図 (d)本発明の第1の実施形態におけるマイクロ波加熱装置の実験結果を示す図 (a)本発明の第2の実施形態におけるマイクロ波加熱装置の概略構成を示す正断面図 (b)本発明の第2の実施形態におけるマイクロ波加熱装置の概略構成を示す平断面図 本発明の第2の実施形態におけるマイクロ波加熱装置のマグネトロンと回転アンテナとの位置関係を示す模式図 従来のマイクロ波加熱装置の概略構成を示す平断面図
符号の説明
1、20 電子レンジ(マイクロ波加熱装置)
2 マグネトロン(マイクロ波発生手段)
3 T字分岐状導波管
4 加熱室
5 載置台
6 アンテナ空間
7a、7b 結合孔
8、9、18、19 回転アンテナ
10a、10b モータ
11 制御手段
12 設定手段
31 直線状導波管

Claims (5)

  1. 所定波長のマイクロ波を発生するマイクロ波発生手段と、
    前記マイクロ波発生手段から前記マイクロ波を伝播する導波管と、
    前記マイクロ波で加熱する被加熱物を収納する加熱室と、
    前記導波管から前記加熱室に前記マイクロ波を放射する第1のアンテナと、
    前記導波管から前記加熱室に前記マイクロ波を放射する第2のアンテナと、
    前記第1及び第2のアンテナをそれぞれ駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御して前記各アンテナの向きを制御する制御手段と、
    を有し、
    前記マイクロ波発生手段と前記第1のアンテナとの間の距離と、前記マイクロ波発生手段と前記第2のアンテナとの間の距離の差が、前記マイクロ波の前記導波管を伝播する管内波長の1/2の整数倍の値とは異なる構成としたマイクロ波加熱装置。
  2. 前記マイクロ波発生手段と前記第1のアンテナとの間の距離と、前記マイクロ波発生手段と前記第2のアンテナとの間の距離の差が、前記管内波長の略1/4の奇数倍の値である構成とした請求項1に記載のマイクロ波加熱装置。
  3. 前記導波管は、前記マイクロ波を伝播する方向に、T字型に分岐した形状である構成とした請求項2に記載のマイクロ波加熱装置。
  4. 前記導波管は、前記マイクロ波を伝播する方向に、直線状である構成とした請求項2に記載のマイクロ波加熱装置。
  5. 前記導波管は、幅方向の寸法を略85mmとし、
    前記マイクロ波発生手段と前記第1のアンテナとの間の距離と、前記マイクロ波発生手段と前記第2のアンテナとの間の距離との差を、110mm以上、150mm以下とする構成とした請求項3又は請求項4に記載のマイクロ波加熱装置。
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