JP2008164102A - 液封入式防振装置 - Google Patents

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Shingo Hatakeyama
晋吾 畠山
Masaru Ogasawara
大 小笠原
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Abstract

【課題】一対の仕切り板間の間隔のばらつきを抑えて安定した防振特性を発揮させる。
【解決手段】第1取付け具12と、第2取付け具14と、防振基体16と、ダイヤフラム29と、仕切り体30と、オリフィス32を備える液封入式防振装置10において、環状のオリフィス形成部材34と、その内周面34Aの間を塞ぐゴム壁36と、該ゴム壁を軸芯方向Xで挟み込む一対の仕切り板38,40とで構成し、該一対の仕切り板をゴム壁36の貫通穴48を貫通する連結部50を介して連結する。連結部50は、上記一対の仕切り板にそれぞれ設けられて軸芯方向Xに対向する対接面部56,58と、一方の仕切り板38にて軸芯方向Xに突設された係合突部60と、他方の仕切り板40に設けられて係合突部を受け入れる係合穴部62とからなり、対接面部56,58同士が対接した状態で、係合穴部62に差し込まれた係合突部60が係合穴部62に抜脱不能に保持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、液封入式防振装置に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に記載されているように、第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、前記第1取付け具と第2取付け具を連結するゴム状弾性材からなる防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて防振基体との間に液体封入室を形成するゴム膜からなるダイヤフラムと、前記液体封入室を防振基体側の第1液室とダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、これら第1液室と第2液室を連通させるオリフィスとを備え、前記仕切り体を、弾性仕切り膜と、該弾性仕切り膜を収容する環状のオリフィス形成部材と、該弾性仕切り膜の変位量を膜面の両側から規制する第1格子部及び第2格子部とで構成した液封入式防振装置が知られている。
かかる液封入式防振装置では、大振幅の低周波数振動が生じると、液体がオリフィスを通って第1液室と第2液室間を流通し、その液体流動効果によって振動を減衰させる。そして微振幅の高周波数振動が生じると、弾性仕切り膜が往復動変形することで、第1液室の液圧を吸収して振動を減衰させる。上記従来の構造によれば、弾性仕切り膜が第1格子部と第2格子部に衝突したときの衝撃が、剛体からなるオリフィス形成部材を介して第2取付け具に伝わり、第2取付け具から車体側に伝わって車室内に異音を生じさせるという問題がある。
これに対し、下記特許文献2には、上記防振特性を損なうことなく、上記衝撃による異音が車室内に伝わらないようにすることを目的として、図14に示す液封入式防振装置が開示されている。この防振装置では、第1液室101と第2液室102を仕切る仕切り体103は、環状のオリフィス形成部材104と、その内周面間を塞ぐゴム壁105と、該ゴム壁105を貫通する連結部106を介して互いに連結され前記ゴム壁105を軸芯方向で挟み込む一対の仕切り板107,108とで構成され、該一対の仕切り板107,108の軸芯方向における変位量がゴム壁105によって規制されている。同文献において、一対の仕切り板107,108は、樹脂材で形成されており、連結部106において凸部109と凹部110の突き当て面111を超音波溶着により固着することで連結固定されている。
特開2006−144806号公報 特開2006−207672号公報
しかしながら、上記特許文献2のように一対の仕切り板107,108を超音波溶着で連結固定する場合、連結部106における上記凸部109と凹部110の突き当て面111が熱で溶かされてしまうので、連結部106の軸芯方向寸法が微小に変化してしまう。しかも、その変化量を厳密に制御することも容易でない。そのため、上記超音波溶着では、一対の仕切り板107,108間の間隔がばらついてしまい、このばらつきが防振特性にも影響を与えてしまう。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、一対の仕切り板間の間隔のばらつきを抑えて安定した防振特性を発揮することができる液封入式防振装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液封入式防振装置は、第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、前記第1取付け具と第2取付け具を連結するゴム状弾性材からなる防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するゴム状弾性膜からなるダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィスとを備えた液封入式防振装置であって、
前記仕切り体が、前記第2取付け具の周壁部の内側に設けられて前記オリフィスを形成する環状のオリフィス形成部材と、前記オリフィス形成部材の内周面に外周部が接着されて前記内周面の間を塞ぐゴム壁と、前記ゴム壁を該ゴム壁の軸芯方向で挟み込む樹脂材からなる一対の仕切り板とを備えてなり、
前記ゴム壁の径方向中央部に貫通穴が設けられて、前記一対の仕切り板が前記貫通穴を貫通する連結部を介して互いに連結され、
前記連結部は、前記一対の仕切り板にそれぞれ設けられて前記軸芯方向に対向する対接面部と、一方の前記仕切り板において前記軸芯方向に突設された係合突部と、他方の前記仕切り板に設けられて前記係合突部を受け入れる係合穴部とを備えてなり、前記対接面部同士が対接した状態で、前記係合穴部に差し込まれた前記係合突部が前記係合穴部に抜脱不能に保持された、ものである。
上記構成によれば、一対の仕切り板の変位量がゴム壁によって規制されるので、大振幅の振動に対してオリフィスによる液体流動効果を発揮させながら、高周波数の振動に対して仕切り板の往復動により減衰させることができる。そして、一対の仕切り板とオリフィス形成部材等の硬質の他部材との間にゴム壁が介在しているから、仕切り板がゴム壁に衝突しても、その衝撃はゴム壁で吸収され、車室内への異音の伝達を抑えることができる。
しかも、本発明によれば、一対の仕切り板のそれぞれに設けられた対接面部同士を接着することなく対接させて軸芯方向における寸法を正確に規定した上で、係合突部と係合穴部との係合により一対の仕切り板を連結固定するので、一対の仕切り板間の間隔のばらつきを抑えた状態にて両仕切り板を固定することができ、上記防振特性を安定して発揮することができる。
本発明の液封入式防振装置においては、前記係合穴部が前記仕切り板を前記軸芯方向に貫通して設けられるとともに、前記係合突部の先端に径方向外方側に突出する爪部が設けられて、前記係合突部の前記係合穴部への圧入により前記係合穴部を貫通した前記係合突部の前記爪部が前記係合穴部の開口部周りで掛止され、該掛止により前記対接面部同士が圧接された状態に保持されてもよい。この場合、一方の仕切り板の係合突部を他方の仕切り板の係合穴部に圧入するだけで、一対の仕切り板がかちっと連結固定されるので、仕切り体の組み立て作業性に優れる。
この場合、前記係合突部を、前記一方の仕切り板に設けられた第1係合突部と、前記他方の仕切り板に設けられた第2係合突部とで構成し、前記係合穴部を、前記他方の仕切り板に設けられて前記第1係合突部が差し込まれる第1係合穴部と、前記一方の仕切り板に設けられて前記第2係合突部が差し込まれる第2係合穴部とで構成することで、双方の仕切り板に係合突部と係合穴部をともに設けるようにすれば、一対の仕切り板を同形状とすることが可能となり、部品の共通化が図れる。
本発明の液封入式防振装置においては、前記係合突部の外周面に径方向外方側に突出する爪部が設けられるとともに、前記係合穴部の内周面に前記爪部が係合する凹部が設けられて、前記係合穴部に圧入された前記係合突部の前記爪部が前記係合穴部の前記凹部で掛止され、該掛止により前記対接面部同士が圧接された状態に保持されてもよい。この場合、一方の仕切り板の係合突部を他方の仕切り板の係合穴部に圧入するだけで、一対の仕切り板がかちっと連結固定されるので、仕切り体の組み立て作業性に優れる。また、係合穴部の内部で係合突部と係合するので、係合突部の液室内への飛び出しをなくすことができる。
この場合、前記爪部が、前記係合突部の外周面に全周にわたって環状に、かつ軸芯方向に複数設けられ、前記凹部が、前記爪部に対応させて、前記係合穴部の内周面に全周にわたって環状に、かつ軸芯方向に複数設けられていると、爪部と凹部とによる固定強度を高めることができる。
本発明によれば、一対の仕切り板間の間隔のばらつきを抑えて安定した防振特性を発揮することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る液封入式防振装置10の縦断面図である。この防振装置10は、自動車のエンジンに取付けられる上側の第1取付け金具12と、車体フレームに取付けられる下側の筒状の第2取付け金具14と、これらを連結するゴム状弾性材からなる防振基体16とを備えてなる。
第1取付け金具12は、上向きの取付けボルト18を備えて、このボルト18を介してエンジン側に取り付けられる。第2取付け金具14は、防振基体16が加硫成形される筒状金具20とカップ状の底金具22とからなり、底金具22の中央部に下向きの取付けボルト24が突設され、該ボルト24を介して車体側に取り付けられるようになっている。防振基体16は円錐台形状に形成され、その上端面が第1取付け金具12に、下端部が筒状金具20の上端開口部にそれぞれ加硫接着されている。この防振基体16の下端部に、筒状金具20の内周面を覆うゴム膜状のシール壁部26が連なっている。
第2取付け金具14には、防振基体16の下面との間に液体封入室28を形成するゴム膜からなるダイヤフラム29が取付けられ、液体封入室28に液体が封入されている。液体封入室28は、仕切り体30により、防振基体16側の第1液室28Aとダイヤフラム28側の第2液室28Bに仕切られており、これら第1液室28Aと第2液室28Bはオリフィス32を介して互いに連通されている。
仕切り体30は、図2にも示されるように、第2取付け金具14の円筒状の周壁部14Aの内側に設けられた円環状のオリフィス形成部材34と、オリフィス形成部材34の内周面34Aに外周部36Aが加硫接着されて内周面34Aの間を塞ぐゴム壁36と、ゴム壁36をその軸芯方向Xで挟み込む上下一対の樹脂製の仕切り板38,40とからなる。
オリフィス形成部材34は、第2取付け金具14の周壁部14Aとの間に、周方向C(図3参照)に延びるオリフィス32を形成する部材であり、該周壁部14Aの内周のシール壁部26に嵌着されている。
オリフィス形成部材34は、図1に示すように、ダイヤフラム29の外周縁部に埋設された補強金具42と防振基体16に形成された受止め段部16Aとで挟持固定されている。詳細には、ダイヤフラム29の外周縁部に設けた補強金具42が第2取付け金具14にかしめ固定されており、補強金具42の内周縁にはオリフィス形成部材34の下端部34Cが内嵌する円筒状の立上がり壁42Aが設けられ、この立上がり壁42Aを含む補強金具42の内周縁部を覆うようにダイヤフラム29の外周縁部が補強金具42に加硫接着されている。そして、これによりオリフィス形成部材34の下端部はダイヤフラム29のゴム部分を介して補強金具42により支持されている。
なお、図2,3において、符号44は、オリフィス32と第1液室28Aを連通させる第1開口であり、符号46は、オリフィス32と第2液室28Bを連通させる第2開口であり、ともにオリフィス形成部材34に設けられている。
上記ゴム壁36は、円板状をなしており、その外周部36Aが、オリフィス形成部材34の円筒状の本体34Bの内周面34Aに加硫接着されている(図4参照)。ゴム壁36は、径方向中央部に軸芯方向Xに貫通する円形の貫通穴48を備え、そこから径方向外方側ほど肉厚が漸次に厚くなるように形成されている。
一対の仕切り板38,40は、貫通穴48を貫通する連結部50を介して互いに連結されており、一方(上側)の仕切り板38が第1液室28Aの室壁の一部を構成し(即ち、第1液室28Aに面して配されており)、他方(下側)の仕切り板40が第2液室28Bの室壁の一部を構成している(即ち、第2液室28Bに面して配されている)。そして、上記軸芯方向Xにおける一対の仕切り板38,40の変位量がゴム壁36によって規制されている。
一対の仕切り板38,40は、平面視においてゴム壁36よりも外形が小さく形成されている(図2,3参照)。詳細には、仕切り板38,40の外径D1,D2が、ゴム壁36の外周縁とオリフィス形成部材34の内周面34Aとの接合面の直径D0よりも小さく設定されている(図4参照)。
各仕切り板38,40は、径方向中央部の連結部50の周りにおいてゴム壁36を挟圧する第1仕切り板部52と、その径方向外方側に位置してゴム壁36に対して隙間S(図2参照)を空けて対向する第2仕切り板部54とからなり、前記隙間Sは径方向外方側ほどなだらかに広くなるように構成されている。
上記連結部50は、一対の仕切り板38,40にそれぞれ設けられて軸芯方向Xに対向する上下一対の対接面部56,58(図4参照)と、下側の仕切り板40において軸芯方向Xの上方に突設された係合突部60と、上側の仕切り板38に設けられて係合突部60を受け入れる係合穴部62とを備えてなり、対接面部56,58同士が対接した状態で、係合穴部62に差し込まれた係合突部60が係合穴部62に抜脱不能に保持されるよう構成されている。
より詳細には、上下の対接面部56,58は、互いに対接することで連結部50の軸芯方向Xにおける寸法を規定する部位であり、上記貫通穴48の軸芯方向Xにおける中央で互いに対接するように、各仕切り板38,40の板面から軸芯方向Xに突出した形状に設けられている。また、係合穴部62は、上側の仕切り板38の径方向中心部を軸芯方向Xに貫通する円形の開口として設けられている。この係合穴部62の周りを取り囲むように上側の対接面部56が環状に設けられており、これにより、上側の仕切り板38の連結部50Aは中空円柱状に形成されている(図4参照)。
一方、下側の仕切り板40の連結部50Bは、外周側で環状をなす下側の対接面部58と、その内周側で対接面部58から上方に突出する円柱状の係合突部60と、からなる段付き円柱状に形成されている。係合突部60の先端(上端)60Aには、径方向外方側K1に突出して係合穴部62の上面側の開口部周り62Aで掛止される爪部64が設けられている。爪部64は、係合突部60の先端60Aの全周にわたって環状に設けられており、係合穴部62への圧入時に径方向内方側K2に弾性撓み変形しやすくするため、係合突部60の先端60Aには軸芯方向Xに陥没する窪み部66が設けられている。
爪部64と下側の対接面部58との軸芯方向Xにおける間隔L1(図4参照)は、係合穴部62の軸芯方向Xにおける長さ(即ち、上側の対接面部56と係合穴部上面の開口部周り62Aとの軸芯方向Xにおける間隔)L2よりもわずかに小さく設定されており、これにより、爪部64で係合穴部の開口部周り62Aを掛止したときに、対接面部56,58同士が圧接された状態に保持されるように構成されている。
一対の仕切り板38,40の連結部50の周りには、それぞれ環状の凹溝68,70が設けられている。ゴム壁36の貫通穴48の周りの表裏両側にはそれぞれ軸芯方向Xに突出して前記凹溝68,70に嵌合する環状の凸条72,74が設けられている。
仕切り体30は、図4に示すように、オリフィス形成部材34の内周に加硫成形したゴム壁36に対して、その上下両側から一対の仕切り板38,40を取り付けることで組み立てられる。その際、互いの連結部50A,50Bをゴム壁36の貫通穴48に挿し入れるとともに、下側の連結部50Bの係合突部60を上側の連結部50Bの係合穴部62に圧入する。該圧入時、係合突部60の爪部64は径方向内方側K2に弾性変形しながら係合穴部62内に差し込まれ、係合穴部62から抜け出ることで径方向外方側K1に形状回復して係合穴部62の開口部周り62Aでかちっと掛止される。該掛止により、係合突部60の係合穴部62からの抜脱が規制されるとともに、対接面部56,58同士が圧接された状態に保持されるので、寸法精度に優れる。
このように本実施形態によれば、一対の仕切り板38,40のそれぞれに設けられた対接面部56,58同士を接着することなく対接させて軸芯方向Xにおける寸法を正確に規定した上で、係合突部60と係合穴部62との係合により一対の仕切り板38,40を連結固定するので、一対の仕切り板38,40間の間隔のばらつきを抑えながら両仕切り板38,40を固定することができる。しかも、上記係合突部60を係合穴部62に圧入するだけで、一対の仕切り板38,40がかちっと連結固定されるので、仕切り体30の組み立て作業性を大幅に改善することができる。
また、本実施形態の液封入式防振装置10であると、大振幅の低周波数振動が生じたとき、一対の仕切り板38,40の変位量がゴム壁36によって規制されるので、液体をオリフィス32を通って第1液室28Aと第2液室28B間で流通させることができ、その液体流動効果によって振動を減衰させることができる。また、微振幅の高周波数振動が生じたときには、一対の仕切り板38,40が一体となって往復動することで、第1液室28Aの液圧を吸収して振動を減衰させることができる。しかも、一対の仕切り板38,40とオリフィス形成部材34との間に、ゴム壁36が介在しているから、一対の仕切り板38,40のゴム壁36に対する衝撃をゴム壁36で吸収することができ、該衝撃が車室内に伝わるのを防止することができる。
また、本実施形態であると、ゴム壁36の貫通穴48の周りの表裏に環状の凸条72,74を設けて、これらを仕切り板38,40の凹溝68,70に嵌合させているので、特に、大振幅の振動入力時に、仕切り板38,40にかかる過大な入力によりゴム壁36の貫通穴48が広がろうとしても、上記嵌合により仕切り板38,40がゴム壁36から抜けようとするのを防止することができる。
(第2実施形態)
図5〜8は、第2実施形態に係る仕切り体30又はその構成部品を示したものである。第2実施形態は、仕切り体30における一対の仕切り板38,40、特にその連結部50の構成が第1実施形態とは異なり、その他の構成は同一であるため、以下、相違点のみについて説明する。
この例では、上下の仕切り板38,40は同一形状に形成されており、そのため、両仕切り板38,40に係合突部と係合穴部が設けられている。詳細には、連結部50は、上記一対の対接面部56,58と、一方の仕切り板38において軸芯方向Xに突設された第1係合突部76と、他方の仕切り板40において軸芯方向Xに突設された第2係合突部78と、他方の仕切り板40に設けられて第1係合突部76が差し込まれる第1係合穴部80と、一方の仕切り板38に設けられて前記第2係合突部78が差し込まれる第2係合穴部82とからなる。
両係合突部76,78の先端76A,78Aには、第1実施形態と同様の爪部64が設けられている。但し、この例では、両係合突部76,78が、それぞれ断面半円形状をなし、両者を組み合わせて円柱状をなすことから、爪部64も上記先端76A,78Aの周りにおいて半円弧状に設けられている(図8参照)。また、該先端76A,78Aには、各係合穴部76,78への圧入時に径方向内方側K2に弾性撓み変形しやすくするため、径方向内方側に傾斜面部84が面取り状に設けられている。
この例では、図7に示すように、仕切り体30を組み立てる際、上側の連結部50Aの第1係合突部76を下側の連結部50Bの第1係合穴部80に圧入するとともに、下側の連結部50Bの第2係合突部78を上側の連結部50Aの第2係合穴部82に圧入して、各係合突部76,78の爪部64,64を、それぞれ対応する係合穴部80,82の開口部周り80A,82Aで掛止させる。これにより、第1実施形態と同様、各係合突部76,78の対応する係合穴部80,82からの抜脱が規制されるとともに、対接面部56,58同士が圧接された状態に保持される。
従って、第2実施形態でも、第1実施形態と同様、一対の仕切り板38,40間の間隔のばらつきを抑えながら両仕切り板38,40を固定することができ、しかも、各係合突部76,78を対応する係合穴部80,82に圧入するだけで、一対の仕切り板38,40がかちっと連結固定されるので、仕切り体30の組み立て作業性を大幅に改善することができる。また、この例では、一対の仕切り板38,40が同一形状であるため、部品の共通化が図られ、更なる低コスト化が図れる。その他の作用効果は第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図9〜11は、第3実施形態に係る仕切り体30を示したものである。第3実施形態は、仕切り体30における連結部50の構成が第1実施形態とは異なり、その他の構成は同一であるため、以下、相違点のみについて説明する。
この例では、第1実施形態における係合突部60の外周面に径方向外方側K1に突出する爪部86が設けられ、係合穴部62の内周面に爪部86が係合する凹部88が設けられている。爪部86は、円柱状の係合突部60の外周面に全周にわたって環状に設けられ、先端ほど小径のテーパ状をなして、この例では軸芯方向Xに2重に設けられている。凹部88は、爪部86に対応させて、係合穴部62の内周面に全周にわたって環状に設けられており、軸芯方向Xに2重に設けられている。
仕切り体30の組み立て時には、下側の連結部50Bの係合突部60を上側の連結部50Bの係合穴部62に圧入して、係合突部60の複数の爪部86を係合穴部62内の複数の凹部88にそれぞれ掛止させる。これにより、第1実施形態と同様、係合突部60の係合穴部62からの抜脱が規制されるとともに、対接面部56,58同士が圧接された状態に保持される。
従って、第3実施形態でも、第1実施形態と同様、一対の仕切り板38,40間の間隔のばらつきを抑えながら両仕切り板38,40を固定することができ、しかも、係合突部60を係合穴部62に圧入するだけで、一対の仕切り板38,40がかちっと連結固定されるので、仕切り体30の組み立て作業性を大幅に改善することができる。また、この例では、係合突部60が係合穴部62の内部で係合しているため、係合突部60の第1液室28A内への飛び出しがないことから、他部材との干渉などを防止することができる。その他の作用効果は第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図12,13は、第4実施形態に係る仕切り体30を示したものである。第4実施形態は、仕切り体30における連結部50の構成が第1実施形態とは異なり、その他の構成は同一であるため、以下、相違点のみについて説明する。
この例では、図13に示すように、係合突部60の先端60Aに爪部が設けられておらず、係合突部60は単なる円柱状に形成されている。仕切り体30の組み立て時には、ゴム壁36の上下両側から一対の仕切り板38,40の連結部50A,50Bをゴム壁36の貫通穴48に挿し入れるとともに、下側の連結部50Bの係合突部60を上側の連結部50Bの係合穴部62に挿入する。挿入後、対接面部56,58同士を突き当てた状態で、係合穴部62から上方に突出した係合突部60の先端60Aを熱により溶かして、径方向外方側K1に広がる係止爪部90を形成することで、係合突部60の係合穴部62からの抜脱が規制される。
第4実施形態でも、一対の仕切り板38,40の対接面部56,58同士を接着することなく対接させて軸芯方向Xにおける寸法を規定した上で、係合突部60と係合穴部62との係合により一対の仕切り板38,40を連結固定するので、一対の仕切り板38,40間の間隔のばらつきを抑えた状態にて両仕切り板38,40を固定することができる。
第1実施形態に係る液封入式防振装置の縦断面図 同上の防振装置の仕切り体の縦断面図 同仕切り体の平面図 同仕切り体の分解断面図 第2実施形態における仕切り体の縦断面図 同仕切り体の平面図 同仕切り体の分解断面図 同仕切り体の仕切り板単体での平面図 第3実施形態における仕切り体の縦断面図 同仕切り体の平面図 同仕切り体の分解断面図 第4実施形態における仕切り体の縦断面図 同仕切り体の分解断面図 従来の液封入式防振装置の縦断面図
符号の説明
10…液封入式防振装置
12…第1取付け具(第1取付け金具)
14…第2取付け具(第2取付け金具)、14A…周壁部
16…防振基体
28…液体封入室、28A…第1液室、28B…第2液室
29…ダイヤフラム
30…仕切り体
32…オリフィス
34…オリフィス形成部材、34A…内周面
36…ゴム壁、36A…外周部
38…上側の仕切り板
40…下側の仕切り板
48…貫通穴
50…連結部
56,58…対接面部
60…係合突部、60A…先端
62…係合穴部、62A…開口部周り
64…爪部
76…第1係合突部、76A…先端
78…第2係合突部、78A…先端
80…第1係合穴部、80A…開口部周り
82…第2係合穴部、82A…開口部周り
86…爪部
88…凹部
X…軸芯方向
K1…径方向外方側

Claims (5)

  1. 第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、前記第1取付け具と第2取付け具を連結するゴム状弾性材からなる防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するゴム状弾性膜からなるダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィスとを備えた液封入式防振装置であって、
    前記仕切り体が、前記第2取付け具の周壁部の内側に設けられて前記オリフィスを形成する環状のオリフィス形成部材と、前記オリフィス形成部材の内周面に外周部が接着されて前記内周面の間を塞ぐゴム壁と、前記ゴム壁を該ゴム壁の軸芯方向で挟み込む樹脂材からなる一対の仕切り板とを備えてなり、
    前記ゴム壁の径方向中央部に貫通穴が設けられて、前記一対の仕切り板が前記貫通穴を貫通する連結部を介して互いに連結され、
    前記連結部は、前記一対の仕切り板にそれぞれ設けられて前記軸芯方向に対向する対接面部と、一方の前記仕切り板において前記軸芯方向に突設された係合突部と、他方の前記仕切り板に設けられて前記係合突部を受け入れる係合穴部とを備えてなり、前記対接面部同士が対接した状態で、前記係合穴部に差し込まれた前記係合突部が前記係合穴部に抜脱不能に保持された、
    ことを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 前記係合穴部が前記仕切り板を前記軸芯方向に貫通して設けられるとともに、前記係合突部の先端に径方向外方側に突出する爪部が設けられて、前記係合突部の前記係合穴部への圧入により前記係合穴部を貫通した前記係合突部の前記爪部が前記係合穴部の開口部周りで掛止され、該掛止により前記対接面部同士が圧接された状態に保持されたことを特徴とする請求項1記載の液封入式防振装置。
  3. 前記係合突部が、前記一方の仕切り板に設けられた第1係合突部と、前記他方の仕切り板に設けられた第2係合突部とからなり、前記係合穴部が、前記他方の仕切り板に設けられて前記第1係合突部が差し込まれる第1係合穴部と、前記一方の仕切り板に設けられて前記第2係合突部が差し込まれる第2係合穴部とからなる、請求項2記載の液封入式防振装置。
  4. 前記係合突部の外周面に径方向外方側に突出する爪部が設けられるとともに、前記係合穴部の内周面に前記爪部が係合する凹部が設けられて、前記係合穴部に圧入された前記係合突部の前記爪部が前記係合穴部の前記凹部で掛止され、該掛止により前記対接面部同士が圧接された状態に保持されたことを特徴とする請求項1記載の液封入式防振装置。
  5. 前記爪部が、前記係合突部の外周面に全周にわたって環状に、かつ軸芯方向に複数設けられ、前記凹部が、前記爪部に対応させて、前記係合穴部の内周面に全周にわたって環状に、かつ軸芯方向に複数設けられたことを特徴とする請求項4記載の液封入式防振装置。
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