JP2008163322A - アニオン界面活性剤粉粒体の製造方法 - Google Patents

アニオン界面活性剤粉粒体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 汎用的な造粒機又は乾燥機を用い、熱劣化が少なく未反応アルコール等の不純物を低減したアニオン界面活性剤粉粒体の製造方法の提供。
【解決手段】 減圧下、攪拌翼を有する造粒機又は乾燥機内に、アニオン界面活性剤濃度が0.01〜40重量%のアニオン界面活性剤水溶液を添加し、造粒及び乾燥する工程を有する、アニオン界面活性剤粉粒体の製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、アニオン界面活性剤粉粒体の製造方法に関する。更に詳しくは、例えば、衣料用洗剤、台所用洗剤、歯みがき用発泡剤、シャンプー用粉体、乳化重合用乳化剤、医薬品用乳化剤、化粧品用乳化剤、セメント用発泡剤等に好適に使用し得る高純度アニオン界面活性剤粉粒体の製造方法に関する。
アニオン界面活性剤は、他の界面活性剤又はビルダーと混合することにより、衣料用洗剤、台所用洗剤、歯みがき用発泡剤などをはじめ、医薬品用乳化剤、化粧品用乳化剤、その他洗浄剤等に使用されている。
従来、比較的高純度なアニオン界面活性剤の粉末又は粒状物の製造方法としては、回転薄膜蒸発機で水分濃度が1重量%未満となるように乾燥する方法(特許文献1)や、噴霧乾燥塔でアニオン界面活性剤の乾燥粉を得ると同時に未反応アルコールを低減させる方法(特許文献2)等が知られている。
しかし、特許文献1に記載の方法においては、回転薄膜蒸発機の加熱ジャケットに加熱蒸気又は温水を導入し、伝熱内壁面より加熱している。その為、水分濃度が1重量%未満になるまで乾燥する為には、伝熱内壁面の温度を110℃以上の高温にする必要があり、アニオン界面活性剤水溶液又はアニオン界面活性剤スラリーの水分濃度が高い時に、非常に高温の伝熱内壁面に接して加水分解が生じたり、伝熱内壁面で乾燥原料の更新が滞り局所的に加熱されたりした場合にも、該アニオン界面活性剤の熱劣化が促進され安定運転が困難であるという問題があった。
また、特許文献2に記載の方法においては、180℃程度の熱風を用いて乾燥する為、非常に多くの熱エネルギーを必要とすると共に、乾燥塔内壁に付着したアニオン界面活性剤の熱劣化をも促進し、長期に安定して運転することが難しいという問題があった。
特許文献3には、特許文献1及び2より乾燥装置の規模が小さく、しかも乾燥負荷が低く、また低温で乾燥させることができ、熱劣化が少ない乾燥方法が記載されている。この時のアニオン界面活性剤のスラリー水分濃度は、熱エネルギー負荷を低減する観点及び乾燥スラリーのハンドリング性の観点から、20〜40重量%とすることが記載されている。しかしながら、特許文献3に記載の方法においては、蒸発させる水分量が少ないため、乾燥時に未反応アルコールを低減させることは困難である。また、乾燥が主目的であり、未反応アルコールを低減させることについての記載はない。
特開平11−5999号公報 特開昭61−277661号公報 特開2005−68413号公報
本発明の課題は、汎用的な造粒機又は乾燥機を用い、熱劣化が少なく未反応アルコール等の不純物を低減したアニオン界面活性剤粉粒体の製造方法を提供することにある。
減圧下、攪拌翼を有する造粒機又は乾燥機内に、アニオン界面活性剤濃度が0.01〜40重量%のアニオン界面活性剤水溶液を添加し、造粒及び乾燥する工程を有する、アニオン界面活性剤粉粒体の製造方法を提供する。
本発明の製造方法によると、熱劣化が少なく、未反応アルコール等の不純物を低減した高純度のアニオン界面活性剤粉粒体を得ることができる。
[アニオン界面活性剤]
本発明に用いられるアニオン界面活性剤としては、特に限定されないが、アルキル又はアルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩又はα−スルホ脂肪酸エステル塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩等が挙げられる。これらの中では、発泡性、洗浄性能の観点からアルキル又はアルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩が好ましく、アルキル又はアルケニル硫酸塩がより好ましく、アルキル硫酸塩が特に好ましい。塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。これらの塩の中では、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩やカリウム塩及びそれら塩の混合物がより好ましい。
これらのアニオン界面活性剤の内、下記式(I)で表されるアルキル又はアルケニル硫酸塩、及び下記式(II)で表されるポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種が更に好ましい。
(R1O−SO3p1 (I)
(式中、R1は炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、M1は陽イオン、pはM1の価数であって1又は2を示す。)
(R2O−(AO)mSO3q2 (II)
(式中、R2は炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、m個のAは同一であっても異なっていても良い。mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す0.05〜20の数である。M2は陽イオン、qはM2の価数であって1又は2を示す。)
一般式(I)及び(II)において、R1及びR2の炭素数は、粉粒体の耐ケーキング性及び溶解性等の観点から、8〜20が好ましく、10〜18が更に好ましい。Aは、炭素数2〜4、特に2のアルキレン基が好ましい。mは、優れた粉体特性を得、また粉粒体の耐ケーキング性を向上させる観点から、好ましくは0.05〜2、更に好ましくは0.1〜1、特に好ましくは0.2〜0.8である。M1及びM2は、Na、K等のアルカリ金属原子、Ca、Mg等のアルカリ土類金属原子、又はアルカノール置換もしくは無置換のアンモニウム基が好ましく、更にアルカリ金属原子、特にNaが好ましい。
上記式(I)で表されるアルキル又はアルケニル硫酸塩は、例えば、炭素数8〜24、好ましくは8〜20のアルコール(以下高級アルコールという)を、硫酸化し、中和することにより得られる。また、式(II)で表されるポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩は、例えば、高級アルコールにアルキレンオキサイドを平均付加モル数0.05〜20、好ましくは0.05〜2となるように付加した高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物を、硫酸化し、中和することにより得られる。
硫酸化及び中和は、既知の方法で行なうことができる。硫酸化に用いる硫酸化剤としては、三酸化硫黄又はクロルスルホン酸が好ましい。三酸化硫黄ガスを使用する際は、通常、不活性ガス、好ましくは乾燥空気又は窒素で希釈して、三酸化硫黄ガス濃度として1〜8体積%、好ましくは1.5〜5体積%の気体混合物として使用する。中和剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
アニオン界面活性剤は水溶性無機塩を含有しても良いが、高純度アニオン界面活性剤粉粒体の製造においては、その純度を向上させる観点から出来る限り少ない方が良い。水溶性無機塩の代表例としては、例えば、塩化ナトリウム、芒硝、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
[アニオン界面活性剤粉粒体の製造方法]
本発明の製造方法に用いられる造粒機又は乾燥機は、攪拌翼が具備され、内部の温度(品温)を調節するためのジャケット、及び、キャリアガスを導入するためのノズルを具備するものが好適である。このようなより好ましい造粒機の具体例としては、特開平10−296064号公報、特開平10−296065号公報、特許第3165700号公報記載の造粒機が挙げられる。
又、更に解砕翼を具備しても良く、解砕翼により、アニオン界面活性剤粉粒体を適度に解砕し、比表面積を増加させる事により、キャリアガスとの接触効率が上がり、不純物を効果的に留去できる。
本発明に好ましく用いられる造粒機又は乾燥機としては、例えば、バッチ式のものとしてヘンシェルミキサー[三井三池化工機(株)製]、ハイスピードミキサー[深江パウテック(株)製]、バーチカルグラニュレーター[(株)パウレック製]、レディゲミキサー[松坂技研(株)製]、プロシェアミキサー[太平洋機工(株)製]等が挙げられ、特に好ましくは、レディゲミキサー[松坂技研(株)製]、ハイスピードミキサー[深江パウテック(株)製]、プロシェアミキサー[太平洋機工(株)製]である。連続式のものとして連続式レディゲミキサー(中速ミキサー:滞留時間が比較的長い)や、高速ミキサーとして(滞留時間が比較的短い)CBリサイクラー(Loedige製)、タービュライザー(ホソカワミクロン(株)製)、シュギミキサー((株)パウレック製)、フロージェットミキサー((株)粉研製)等が挙げられる。
本発明において、造粒機又は乾燥機の機内圧力は減圧であり、脱水速度を増加させる観点から、50kPa以下が好ましく、30kPa以下がより好ましく、20kPa以下が更に好ましく、10kPa以下が特に好ましい。一方、真空ポンプへの負担や造粒機の気密性の観点から、0.5kPa以上が好ましく、1.5kPa以上がより好ましく、2.0kPa以上が更に好ましく、3.0kPa以上が特に好ましい。
本発明において、造粒機又は乾燥機内に添加するアニオン界面活性剤水溶液のアニオン界面活性剤濃度は、生産性の観点から0.01重量%以上であり、0.1重量%以上が好ましく、1重量%以上が更に好ましく、5重量%以上が特に好ましい。また不純物を除去する観点から40重量%以下であり、35重量%以下が好ましく、30重量%以下が更に好ましい。
本発明においては、アニオン界面活性剤水溶液の添加前、機内にあらかじめアニオン界面活性剤粉体を存在させる、即ち初期仕込みしておくことが、装置内壁への付着を防ぐ観点から好ましい。最終的に得られるアニオン界面活性剤粉粒体に対するアニオン界面活性剤粉体の初期仕込み量は、装置内壁への付着を防ぐ観点から、1重量%以上が好ましく、5重量%以上が更に好ましく、10重量%以上が特に好ましい。また生産性の観点から、50重量%以下が好ましく、40重量%以下が更に好ましく、30重量%以下が特に好ましい。
本発明の方法におけるアニオン界面活性剤水溶液の添加速度は、機内容量1m3あたり、生産性の観点から1kg/Hr以上が好ましく、5kg/Hr以上が更に好ましく、10kg/Hr以上が特に好ましい。また装置内壁へのアニオン界面活性剤の付着抑制の観点から200kg/Hr以下が好ましく、100kg/Hr以下が更に好ましく、50kg/Hr以下が特に好ましい。
またアニオン界面活性剤水溶液の添加速度は、アニオン界面活性剤粉体の初期仕込みがない場合、0.01〜50kg/Hrが好ましい。また、機内へのアニオン界面活性剤粉体の初期仕込みがある場合、アニオン界面活性剤水溶液の添加速度は、機内のアニオン界面活性剤粉体1kgあたり、生産性の観点から0.01kg/Hr以上が好ましく、0.05kg/Hr以上が更に好ましく、0.1kg/Hr以上が特に好ましい。また装置内壁へのアニオン界面活性剤の付着抑制の観点から100kg/Hr以下が好ましく、50kg/Hr以下が更に好ましく、30kg/Hr以下が特に好ましい。
本発明においては、機内のアニオン界面活性剤粉粒体の温度は、熱劣化を抑制する観点から、60℃以下が好ましく、55℃以下がより好ましく、50℃以下が特に好ましい。一方、不純物の留去速度向上の観点から、5℃以上が好ましく、30℃以上がより好ましく、35℃以上が特に好ましい。
造粒機又は乾燥機内のアニオン界面活性剤粉粒体の温度を制御する方法としては、造粒機内のジャケット温度、造粒機の攪拌翼のフルード数等を適切に調整する方法が挙げられる。
造粒機の加熱源としては、温水ジャケット、電気トレーシング等が挙げられるが、温水ジャケットが好ましく、またジャケット温度は、100℃以下が好ましく、更に熱に敏感な原料にも適用させる観点から90℃以下が更に好ましく、70℃以下が最も好ましい。また、加熱源としての観点から、30℃以上が好ましく、40℃以上が更に好ましく、50℃以上が最も好ましい。
また、造粒機又は乾燥機に具備された攪拌翼の回転数を変える事により、攪拌熱をコントロールする事が可能である。以下の式で定義されるフルード数は、攪拌熱を抑え、機内のアニオン界面活性剤粉粒体の温度が上がり過ぎるのを抑制する観点から5.0以下が好ましく、2.3以下がより好ましい。また、機内のアニオン界面活性剤粉粒体を十分に攪拌し、キャリアガスとの接触を促す観点から0.3以上が好ましく、0.9以上がより好ましい。
Fr=V/[(R×g)0.5]
(式中、Frはフルード数を、Vは攪拌翼の先端の周速[m/sec.]を、Rは攪拌翼の回転半径[m]を、gは重力加速度[m/sec2]を示す)
本発明で得られるアニオン界面活性剤粉粒体の平均粒径は、機内での流動性向上と壁や濾布への付着抑制の観点から、0.1mm以上が好ましく、0.15mm以上がより好ましく、0.2mm以上が更に好ましい。又、不純物の除去効率の観点から3.0mm未満が好ましく、2.5mm以下がより好ましく、2.0mm以下が更に好ましい。尚、本発明におけるアニオン界面活性剤粉粒体の平均粒径は、JIS Z 8801の標準ふるいを用いて5分間振動させた後の篩目のサイズによる重量分率から測定される。
本発明のアニオン界面活性剤粉粒体は、アニオン界面活性剤以外に更に水溶性無機塩を含有しても良い。水溶性無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、芒硝、炭酸ナトリウム等が挙げられる。本発明のアニオン界面活性剤粉粒体中の水溶性無機塩の含有量は、特に限定されないが、アニオン界面活性剤の有効分量を高く保つ観点から、アニオン界面活性剤100重量部に対して、5重量部以下、好ましくは2重量部以下、更に好ましくは1重量部以下、特に好ましくは0.5重量部以下である。
本発明において、界面活性剤に含有される不純物とは界面活性剤の石油エーテル可溶分を意味する。石油エーテル可溶分とは、アニオン界面活性剤製造時に硫酸化されなかったアルコール、アルコキシレート、更には反応から副生した微量のハイドロカーボン、ワックス等が挙げられる。石油エーテル可溶分は、試料100gを各200mlの水とエタノールの混合液に溶解した後、十分な量の石油エーテル中に抽出し、次に60℃の水浴中で石油エーテルがほとんどなくなるまで留去した後、空気を送り込んで石油エーテルを完全に追い出し、更に、85℃の乾燥器内で15分間乾燥し得られた石油エーテル抽出物の重量を試料重量で除して求める。
本発明のアニオン界面活性剤粉粒体は、アニオン界面活性剤以外の界面活性剤を含有することができる。アニオン界面活性剤以外の界面活性剤としては、カチオン界面活性剤やノニオン界面活性剤が挙げられる。
本発明のアニオン界面活性剤粉粒体は、必要により、その他の添加剤を含有することができる。その他の添加剤としては、例えば、珪酸塩、炭酸塩等のアルカリ剤、クエン酸塩、ゼオライト等の2価金属イオン捕捉剤、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース等の再汚染防止剤、ケーキング防止剤、酸化防止剤等が挙げられる。かかるその他の添加剤は、本発明の目的が阻害されない範囲で用いることができる。
合成例1
薄膜流下型反応器内に、2.0体積%の三酸化硫黄ガスと共に、アルキル基の炭素数12の高級アルコール(分子量189)を、60℃で連続的に投入し反応させた。高級アルコールに対する三酸化硫黄ガスの反応モル比が0.96となるように流量を調節した。得られた硫酸化物を23%水酸化ナトリウム水溶液で中和し、30%リン酸(緩衝剤)を添加してpH=8に微調整し、更にアニオン界面活性剤の有効分が22.2〜75.3%になるように水で調整してアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液を得た。得られたアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液の石油エーテル可溶分量は0.49〜1.12%であった。
実施例1
容量2500Lの真空乾燥機[深江パウテック(株)製、商品名:ハイスピードミキサーFMD−1200JE型]にアルキル硫酸ナトリウム塩の粉体[EMAL 0:花王(株)製、平均粒径0.03mm]130kgを入れ、攪拌翼回転数70rpmの撹拌下、ジャケットに65℃の温水を流して粉体の温度を36℃に昇温した。次にジャケット温度65℃、機内圧力4.0kPa、攪拌翼回転数70rpm、解砕翼回転数2000rpmの乾燥造粒条件で、乾燥物の温度を35.5±2℃になる様に保ちながら、40℃に加温した有効分が22.2重量%、石油エーテル可溶分量が0.54%のアルキル硫酸ナトリウム塩の水溶液1877kgを27.6時間で乾燥機に供給し、乾燥と造粒を同時に行った。初めに加えた130kgの粉体も含め、得られたアルキル硫酸ナトリウム塩粉粒体の重量は530kgであった。
得られた粉粒体の平均粒径は0.78mm、石油エーテル可溶分量は1.55重量%、水分は1.78重量%であった。また下記式で求めた粉粒体の石油エーテル可溶分除去率は21.6重量%であった。
石油エーテル可溶分除去率(重量%)=(1−a2/a1)×100
a1(重量%)=(A10+A11)/(W10+W11)×100
ここに
10:初期に仕込んだアルキル硫酸ナトリウム塩粉体中の有効分重量(kg)
10:初期に仕込んだアルキル硫酸ナトリウム塩粉体中の石油エーテル可溶分重量(kg)
11:添加したアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液中の有効分重量(kg)
11:添加したアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液中の石油エーテル可溶分重量(kg)
a2:乾燥終了後の粉粒体中の有効分に対する石油エーテル可溶分量(重量%)
また、本明細書中の水分量は、カールフィッシャー法(JIS K 0068)で測定した値である。
実施例2
乾燥機に供給するアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液を、有効分が25.8重量%、石油エーテル可溶分量0.58%のアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液1648kgに変更し、乾燥機への供給時間を21.2時間に変更した他は実施例1と同じ操作を行い、526kgのアルキル硫酸ナトリウム塩粉粒体を得た。
得られた粉粒体の平均粒径は0.75mm、石油エーテル可溶分量は1.40重量%、水分は1.7重量%であった。また粉粒体の石油エーテル可溶分除去率は20.3重量%であった。
実施例3
乾燥機に供給するアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液を有効分が29.6重量%、石油エーテル可溶分量0.49%のアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液1375kgに変更し、乾燥機への供給時間を14.7時間に変更した他は実施例1と同じ操作を行い、510kgのアルキル硫酸ナトリウム塩粉粒体を得た。
得られた粉粒体の平均粒径は0.84mm、石油エーテル可溶分量は1.04重量%、水分は1.79重量%であった。また粉粒体の石油エーテル可溶分除去率は14.6重量%であった。
実施例4
容量2500Lの真空乾燥機[深江パウテック(株)製、商品名:ハイスピードミキサー FMD−1200JE型]に粉体を供給せず、攪拌翼回転数70rpmの撹拌下、ジャケットに65℃の温水を流し、機内温度を38℃に昇温した。次にジャケット温度65℃、機内圧力5.3kPa、攪拌翼回転数70rpm、解砕翼回転数2000rpmの乾燥造粒条件で、乾燥物の温度を38.0±2℃になる様に保ちながら、40℃に加温した有効分が30.4重量%、石油エーテル可溶分量0.70%のアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液2118kgを33.7時間で乾燥機に供給し、乾燥と造粒を同時に行った。得られたアルキル硫酸ナトリウム塩粉粒体の重量は619kgであった。
得られた粉粒体の平均粒径は0.88mm、石油エーテル可溶分量は1.65重量%水分は1.19重量%であった。また粉粒体の石油エーテル可溶分除去率は25.8重量%であった。
実施例5
容量65Lの真空乾燥機[深江パウテック(株)製、商品名:ハイスピードミキサー FMD−65J型]にアルキル硫酸ナトリウム塩の粉体[EMAL 0:花王(株)製、平均粒径0.03mm]5.0kgを入れ、攪拌翼回転数200rpmの撹拌下、ジャケットに65℃の温水を流して粉体の温度を36℃に昇温した。次にジャケット温度65℃、機内圧力5.3kPa、攪拌翼回転数200rpm、解砕翼回転数3000rpmの乾燥造粒条件で、乾燥物の温度を36±2℃になる様に保ちながら、40℃に加温した有効分が5.0重量%、石油エーテル可溶分量が0.13%のアルキル硫酸ナトリウム塩の水溶液18.5kgを4.0時間で乾燥機に供給し、乾燥と造粒を同時に行った。初めに加えた5.0kgの粉体も含め、得られたアルキル硫酸ナトリウム塩粉粒体の重量は5.4kgであった。
得られた粉粒体の平均粒径は1.02mm、石油エーテル可溶分量は0.17重量%、水分は2.56重量%であった。また粉粒体の石油エーテル可溶分除去率は62.1重量%であった。
比較例1
乾燥機に供給するアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液を有効分が75.3重量%、石油エーテル可溶分量0.59%のアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液680kgに変更し、乾燥機への供給時間を3.6時間に変更した他は実施例1と同じ操作を行い、621kgのアルキル硫酸ナトリウム塩粉粒体を得た。
得られた粉粒体の平均粒径は0.62mm、石油エーテル可溶分量は0.73重量%、水分は1.4重量%であった。また粉粒体の石油エーテル可溶分除去率は4.6重量%であった。
比較例2
乾燥機に供給するアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液を有効分が73.6重量%、石油エーテル可溶分量1.12%のアルキル硫酸ナトリウム塩水溶液700kgに変更し、乾燥機への供給時間を3.0時間に変更した他は実施例1と同じ操作を行い、613kgのアルキル硫酸ナトリウム塩粉粒体を得た。
得られた粉粒体の平均粒径は1.02mm、石油エーテル可溶分量は1.35重量%、水分は1.41重量%であった。また粉粒体の石油エーテル可溶分除去率は3.0重量%であった。
Figure 2008163322

Claims (8)

  1. 減圧下、攪拌翼を有する造粒機又は乾燥機内に、アニオン界面活性剤濃度が0.01〜40重量%のアニオン界面活性剤水溶液を添加し、造粒及び乾燥する工程を有する、アニオン界面活性剤粉粒体の製造方法。
  2. 機内圧力が0.5〜50kPaである、請求項1記載のアニオン界面活性剤粉粒体の製造方法。
  3. アニオン界面活性剤水溶液の添加速度が、機内容量1m3あたり1〜200kg/Hrである、請求項1又は2記載のアニオン界面活性剤粉粒体の製造方法。
  4. アニオン界面活性剤水溶液の添加前、機内にあらかじめアニオン界面活性剤粉体を存在させる、請求項1〜3いずれかに記載のアニオン界面活性剤粉粒体の製造方法。
  5. 機内にあらかじめアニオン界面活性剤粉体を存在させない場合のアニオン界面活性剤水溶液の添加速度が0.01〜50kg/Hr、機内にあらかじめアニオン界面活性剤粉体を存在させた場合のアニオン界面活性剤水溶液の添加速度が機内のアニオン界面活性剤粉体1kgあたり0.01〜100kg/Hrである、請求項1〜4いずれかに記載のアニオン界面活性剤粉粒体の製造方法。
  6. 機内のアニオン界面活性剤粉粒体の温度が5〜60℃となる範囲で造粒及び乾燥を行う、請求項1〜5いずれかに記載のアニオン界面活性剤粉粒体の製造方法。
  7. アニオン界面活性剤がアルキル硫酸塩である、請求項1〜6いずれかに記載のアニオン界面活性剤粉粒体の製造方法。
  8. 攪拌翼を有する造粒機又は乾燥機が更に解砕翼を有する、請求項1〜7いずれかに記載のアニオン界面活性剤粉粒体の製造方法。
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