JP2008163060A - 繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物およびシリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材の製造方法 - Google Patents

繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物およびシリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】繊維質基材を被覆含浸処理しやすく、シリコーンゴム皮膜が繊維によく密着し、繊維間の結束性に優れた繊維質基材を与えるシリコーンゴム形成性エマルション組成物およびかかる繊維質基材を製造する方法を提供する。
【解決手段】(A) 液状アルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(B)補強性シリカフィラーとからなる液状シリコーンゴムベース、(F)液状両末端シラノール基封鎖ジオルガノポリシロキサン、(C)スメクタイトクレー含有水、(D)HLB値が10以上の非イオン系界面活性剤および (E1)ケイ素結合水素原子含有オルガノポリシロキサンと(E2)白金系触媒からなり、粘度が50〜3,000mPa・sである、繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。繊維質基材を該組成物で処理してシリコーンゴムで被覆含浸処理した繊維質基材を製造する方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、繊維質基材の被覆・含浸処理用の付加反応硬化型のシリコーンゴム形成性エマルション組成物および繊維質基材を該シリコーンゴム形成性エマルション組成物で被覆・含浸処理することによるシリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材の製造方法に関する。
ジオルガノポリシロキサン生ゴム、補強性シリカフィラー、有機過酸化物、有機溶媒などからなるシリコーンゴムコーテイング剤を織物にコーテイングし加熱して硬化させることによりシリコーンゴム被覆織物を製造する方法は古くより公知である。しかし、有機溶媒は人体に有害であり、火災の危険があるので、シリコーン水性エマルジョンよりなるコーティング剤が提案されている。例えば、(A)一分子中にケイ素原子結合アルケニル基を少なくとも2個有し、25℃における粘度が300センチストークス以上のオルガノポリシロキサン、(B)一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を3個以上含むオルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)硬化触媒を含む配合物を乳化剤の存在下、水にエマルジョン化して調製されたシリコーン水性エマルジョンよりなるエアバッグ用コーティング組成物およびシリコーンゴムでコーティングされたエアバッグが特開平5−202338に開示されており、α,ω−ジビニル化ポリオルガノシロキサンオイル、≡SiHを含有するポリオルガノシロキサンオイル、密着促進剤、白金族金属からなる重付加触媒などを水に乳化したエマルジョンを建築用テキスタイルにコーティングし加熱して硬化させることによりシリコーンエラストマーで被覆する方法が特表2005−530053に開示されている。
また、製織又は不織繊維質基材に含浸させるための、重付加反応によってエラストマーに架橋できる水性ポリオルガノシロキサンエマルジョン、すなわち、α,ω−ジビニル化ポリオルガノシロキサンオイル、≡SiHを含有するポリオルガノシロキサンオイル、密着促進剤、白金族金属からなる重付加触媒などを水に乳化したエマルジョン、このエマルジョンを繊維質基材被覆のために使用する方法が特表2005−530052)に開示されている。しかし、上記被覆物は耐ほつれ性が不十分であり、シリコーンエラストマー、シリコーンゴム特有の粘着感があるという問題がある。
一方、水性シリコーンエマルションからシリコーンエラストマーを製造する方法およびそのための水性シリコーンエマルションが特開2004−346248および国際公開WO2004/104105に開示されている。それらには、ビニル基含有ジオルガノポリシロキサン、オルガノハイドロジェンポリシロキサン、白金系触媒、スメクタイトクレーを含有する水、乳化剤などからなるシリコーンゴム用エマルション組成物、その製造方法、該シリコーンゴム用エマルション組成物を加熱して硬化させ、ついで脱水することにより低比重シリコーンゴムやスポンジ状(多孔質)シリコーンゴムを形成する方法が教示されており、かくして得られたシリコーンゴムは成形品用、コーティング用、印刷用などに有用と記載されている。
本発明者らは、かかるシリコーンゴム用エマルション組成物を種々の繊維質基材(例えば織物、編物、組物、不織布)に、スプレー、ナイフコート、刷毛刷り、あるいはロールコートによって塗布し、加熱により水分を乾燥除去し硬化させたところ、繊維質基材上にシリコーンゴム皮膜を形成させることができるが、シリコーンゴム用エマルション組成物が粘ちょうなため繊維質基材内にほとんど浸透せず表面コーティングにとどまることに気付いた。
そこで、ディップコーティング法を試みたが、該シリコーンゴム用エマルション組成物はチクソトロピックであり高粘度のため繊維質基材内への浸透性が低く、しかも浸漬後に大量のエマルションが繊維質基材に付着する。そのため、シリコーンゴム皮膜が繊維質基材に十分に密着せず、繊維同士をシリコーンゴムで十分に結束することができず、繰り返し摩擦、しごき、折り曲げなどをすると、シリコーンゴム皮膜が剥がれやすく、繊維間がほつれやすいこと、特に刃物による切り口がほつれやすいこと、その後工程であるニップロールによる絞りにおいても繊維質基材への目付け量を大幅に低減できず、繊維質基材本来の風合いや柔軟性を損なうという問題があることに気付いた。また、該シリコーンゴム用エマルション組成物は、チクソトロピックであり高粘度のため、ニップロールからのタレ切れ性が悪く、長時間、連続的に繊維質基材をディップコーティングできないという問題があることに気付いた。
特開平5−202338号公報 特表2005−530053号公報 特表2005−530052号公報 特開2004−346248号公報 国際公開WO2004/104105
本発明の目的は、上記問題点を解消することにあり、具体的には、粘度が低く流動性が高く、織物、編物、組物、不織布などの繊維質基材の内部まで連続的に効率よく含浸処理が可能であり、しかも水分を乾燥除去し硬化させることにより形成されるシリコーンゴム皮膜は繊維によく密着し、繊維間の結束性に優れてほつれにくく、特に刃物による切り口がほつれにくく、得られた繊維質基材は柔軟であるというシリコーンゴム形成性エマルション組成物、および、繊維表面がシリコーンゴム皮膜で被覆され、繊維間がシリコーンゴムで強固に結束され、繰り返し摩擦、しごき、折り曲げなどをしてもシリコーンゴム皮膜が剥がれにくく、繊維間がほつれにくく、特に刃物による切り口がほつれにくい繊維質基材を製造する方法を提供することにある。
本発明は、
「[1](A)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有する液状ジオルガノポリシロキサン100重量部と(B)補強性シリカフィラー5〜60重量部とからなる液状シリコーンゴムベース、(F)液状の両末端シラノール基封鎖ジオルガノポリシロキサン0〜15重量部、(C)スメクタイトクレーを含有する水80〜250重量部、(D)HLB値が10以上である非イオン系界面活性剤1〜9重量部、および(E)成分(A)を架橋させるに充分な量の(E1)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンと(E2)白金系触媒からなり、25℃において粘度が50〜3,000mPa・sであることを特徴とする、繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。
[2] 成分(C)の粘度(ただし、回転型円筒粘度計により25℃において回転速度62.5rpmで測定したときの見かけ粘度)が40〜30,000mPa・sであることを特徴とする、[1]記載の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。
[3] 成分(C)が水100重量部当たりスメクタイトクレーを0.5〜3重量部含有するものであることを特徴とする、[2]記載の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。
[4] 成分(A)中のアルケニル基がビニル基であり、残余の有機基がメチル基であり、成分(F)が両末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサンであり、成分(B)が疎水化補強性シリカフィラーであることを特徴とする、[1]記載の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。
[5] 成分(D)の非イオン系界面活性剤がポリオキシエチレンアルキルエーテル類であることを特徴とする、[1]記載の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。」に関する。
さらに、「[4-1] 成分(A)中のアルケニル基がビニル基であり、残余の有機基がメチル基であり、成分(F)が両末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサンであり、成分(B)が疎水化補強性シリカフィラーであることを特徴とする、[2]または[3]記載の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物、および、[5-1] 成分(D)の非イオン系界面活性剤がポリオキシエチレンアルキルエーテル類であることを特徴とする、[2]、[3]、[4]または[4-1]記載の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。」に関する。
また、本発明は、
「[6] 繊維質基材に[1]〜[5]のいずれかに記載のシリコーンゴム形成性エマルション組成物を被覆・含浸し、水分を除去し該組成物を硬化させることを特徴とする、シリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材の製造方法。」に関する。
さらに、「[6-1]繊維質基材に[4-1]または[5-1]に記載のシリコーンゴム形成性エマルション組成物を被覆・含浸し、水分を除去し該組成物を硬化させることを特徴とする、シリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材の製造方法。」に関する。
本発明の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物は、粘度が低く流動性が高く、織物、編物、組物、不織布などの繊維質基材の内部まで連続的に効率よく含浸処理が可能であり、しかも水分を乾燥除去し硬化させることにより形成されるシリコーンゴム皮膜は繊維によく密着し、繊維間の結束性に優れ、繰り返し摩擦、しごき、折り曲げなどをしてもシリコーンゴム皮膜が剥がれにくく、繊維間がほつれにくく、特に刃物による切り口がほつれにくい。かかるシリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材は柔軟である。
本発明の製造方法によると、繊維表面がシリコーンゴム皮膜で被覆され、繊維間がシリコーンゴムで強固に結束され、繰り返し摩擦、しごき、折り曲げなどをしても、シリコーンゴム皮膜が剥がれにくく、繊維間がほつれにくく、特に刃物による切り口がほつれにくいという、シリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材を連続的に効率よく製造することができる。
本発明の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物は、
(A)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有する液状ジオルガノポリシロキサン100重量部と(B)補強性シリカフィラー5〜60重量部とからなる液状シリコーンゴムベース、(F)液状の両末端シラノール基封鎖ジオルガノポリシロキサン0〜15重量部、(C)スメクタイトクレーを含有する水80〜250重量部、(D)HLB値が10以上である非イオン系界面活性剤1〜9重量部、および(E)成分(A)を架橋させるに充分な量の(E1)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンと(E2)白金系触媒からなり、25℃において粘度が50〜3,000mPa・sであることを特徴とする。
(A)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を含有する液状ジオルガノポリシロキサンは、(E2)白金系触媒の触媒作用により(E1)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンと架橋してゴム状になる。成分(A)中のアルケニル基と成分(E1)中のケイ素原子結合水素原子とが付加反応して架橋し、ゴム状となるものである。
(A)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有する液状ジオルガノポリシロキサン中のアルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロペニル基、ヘキセニル基が例示されるが、製造の容易性と架橋容易性の点からビニル基が好ましい。ケイ素原子に直結するアルケニル基以外の有機基として、メチル基;エチル基、プロピル基、ヘキシル基などのアルキル基;フェニル基、トリル基などのアリール基;3,3,3−トリフロロプロピル基、3−クロロプロピル基などのハロゲン化アルキル基が例示されるが、製造の容易性の点からメチル基が好ましい。本成分の分子構造は直鎖状、分枝を有する直鎖状のいずれであってもよいが、直鎖状が好ましい。本成分の分子量および粘度は、液状シリコーンゴムベースを成分(D)の作用により成分(C)中に乳化可能であれば特に限定されない。本成分は、乳化容易性の点で常温において液状であり、25℃における粘度が100〜100,000mPa・sであることが好ましく、1,000〜50,000mPa・sであることがより好ましい。
かかる成分(A)として、常温で液状である、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖のジメチルポリシロキサン、メチルアルキルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサンコポリマー、メチルビニルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサンコポリマー、メチルフェニルポリシロキサン、メチル(3,3,3−トリフロロプロピル)ポリシロキサン;両末端トリメチルシロキシ基封鎖のジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサンコポリマー、メチルビニルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサンコポリマー;両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖のジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサンコポリマー、メチルビニルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサンコポリマー;両末端メチルビニルシロキシ基もしくはトリビニルシロキシ基封鎖のジメチルポリシロキサンが例示される。上記ジオルガノポリシロキサンは2種以上組み合わせてよい。
(B)補強性シリカフィラーは、エマルション組成物を増粘して繊維質基材を含浸被覆しやすくし、硬化して得られるシリコーンゴムの機械的強度を向上させる。(B)補強性シリカフィラーは、成分(A)100重量部当たり5〜60重量部配合される。補強性シリカフィラーの種類、比表面積、嵩密度等によって増粘作用や機械的強度向上作用が異なるので、成分(A)との混合物が、常温でペースト状ないしクリーム状になるような配合量が好ましく、目安として成分(A)100重量部当たり10〜40重量部配合することが好ましい。このような補強性シリカフィラーとして、フュームドシリカ、沈降性シリカ、アエロゲルのような補強性シリカフィラーが例示される。フュームドシリカ、沈降性シリカの比表面積は100〜350m/gが好適である。とりわけ、補強性シリカフィラーをトリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、オクタメチルシクロテトラシロキサンなど有機ケイ素化合物で疎水化処理したものが好ましい。
(B)補強性シリカフィラーは、あらかじめ成分(A)と混合して液状シリコーンゴムベースの形にしておくと成分(C)中に乳化分散しやすくなるので好ましい。
液状シリコーンゴムベースは、成分(A)と成分(B)をミキサーに投入し、均一になるまで混合することにより容易に製造することができる。その際、加熱することが好ましい。成分(B)が親水性シリカフィラーである場合は、ヘキサメチルジシラザン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、低粘度の両末端シラノール基封鎖ジオルガノポリシロキサン(例えば、25℃における粘度が50〜100mPa・sの両末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端シラノール基封鎖メチルビニルポリシロキサン、両末端シラノール基封鎖メチルフェニルポリシロキサン)など反応性有機ケイ素化合物を併用して補強性シリカフィラーを疎水化することが好ましい。
成分(E)中の(E1)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、成分(A)の架橋剤である。成分(E)中の(E2)白金系触媒の作用により、そのケイ素原子結合水素原子が、成分(A)中のケイ素原子結合アルケニル基に付加して成分(A)を架橋させ、硬化させるものである。成分(A)が1分子中に2個のアルケニル基を有するときは、成分(E1)は1分子中に3個以上のケイ素原子結合水素原子を有することが必要である。成分(E1)中のケイ素原子結合有機基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基などのアルキル基;フェニル基、トリル基などのアリール基;3,3,3−トリフロロプロピル基、3−クロロプロピル基などのハロゲン化アルキル基が例示される。成分(A)のケイ素原子結合有機基と同一または同種であることが好ましく、たとえば、成分(A)中のケイ素原子結合アルケニル基以外の有機基がメチル基であるときは、成分(E1)中のケイ素原子結合有機基もメチル基であることが好ましい。
成分(E1)の分子構造は、直鎖状、分枝状、環状、網目状のいずれでもよい。成分(E1)の重合度は2以上であれば特に限定されないが、25℃における粘度が3〜10,000mPa・sであることが好ましい。
成分(A)と成分(E1)の配合比は、成分(E1)中のケイ素原子結合水素原子と成分(A)中のケイ素原子結合アルケニル基のモル比が(0.5:1)〜(10:1)となるような量が好ましく、(0.8:1)〜(5:1)となるような量がより好ましい。これは、モル比が0.5より小さいと良好な硬化性が得られにくく、10より大きいと硬化物の硬度が高くなり過ぎ、硬化後も水素ガスが発生することがあるからである。
(E2)白金系触媒は、成分(E1)中のケイ素原子結合水素原子が、成分(A)中のケイ素原子結合アルケニル基に付加して成分(A)を架橋させ、硬化させるための触媒である。これには、白金微粉末、白金黒、塩化白金酸、塩化白金酸のオレフィン錯体、塩化白金酸と1,3-ジビニルテトラメチルジシロキサンの錯体、1,3-ジビニルテトラメチルジシロキサンの白金錯体、塩化白金酸とβ‐ジケトンの錯体、β‐ジケトンの白金錯体、ロジウム化合物、パラジウム化合物が例示される。成分(E2)は、成分(E1)中のケイ素原子結合水素原子が成分(A)中のケイ素原子結合アルケニル基に付加して成分(A)を架橋させ、硬化させるのに十分な量、いわゆる触媒量を用いる。具体的には、白金系金属換算で成分(A)の1〜1,000重量ppmが好ましい。
(C)スメクタイトクレーを含有する水は、成分(A)を乳化する溶質になるとともに、エマルション組成物の粘度を増加させる。
成分(C)の好ましいみかけ粘度は、ビスコテスタVT-04型(リオン株式会社製)に粘度範囲に応じて1号ロータ、2号ロータまたは3号ロータを取付け、試料約350ml(3号ロータは約170ml)を円筒状容器にいれ、25℃で回転数62.5rpmで回転させて測定したときに、40〜30,000mPa・sであり、好ましくは1,000〜10,000mPa・sである。
成分(C)中の水は、清浄であればよく、その種類は制限されない。例えば、水道水、井戸水、イオン交換水、蒸留水があげられる。成分(C)の配合量は、成分(A)100重量部当たり80〜250重量部であるが、好ましくは100〜230重量部である。成分(C)中のスメクタイトクレーは、水に分散させると膨閏して水の粘度を増加し、(D)乳化剤の配合量が少なくても安定なエマルションを形成する作用がある。成分(C)中のスメクタイトクレーは、水の0.5〜3重量%が好ましく、0.8〜2重量%がより好ましい。その量が0.5重量%より少ないときは成分(C)の粘度が小さくて安定なエマルションを得難いことがあり、3重量%を超えるときは低粘度のエマルションが得難いからである。
成分(C)中のスメクタイトクレーは、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト、ソーコナイト、バイデライト、ノントロナイト、スチブンサイト等の粘土鉱物、それらの粘土鉱物を主成分とする天然の粘土、類似の層状結晶構造を有する合成ケイ酸塩である。天然物、天然物の精製品、合成物、アニオン系ポリマーで複合精製したものなど、スメクタイト族クレーを総称するものである。水中に分散して膨張し増粘性を有すれば、いずれも使用可能である。
ベントナイトの起源は、1600万年位の火山灰であり、長い年月の間に火山灰が堆積し、高圧力を受け、地熱、水熱などの熱履歴を受けて形成されたベントナイト地層から採掘される。ベントナイトの主成分はモンモリロナイトであり、モンモリロナイトはベントナイトを精製することにより製造されている。水中でナノレベルにまで分散し、種々の機能を発揮する。
モンモリロナイトは,ベントナイトから精製することにより生成される。モンモリロナイトは、“重ねたトランプ”のように親水性の板状結晶が積み重なった積層構造をしており、かつその板状結晶の表面は、マイナスの電荷を有し、そのマイナスの電荷を補う為、板状結晶の間(層間)には交換性陽イオンと呼ばれるプラスのイオンが存在している。モンモリロナイトは、水との接触によりその層間に存在する交換性陽イオンに水が水和し、層間か拡がることによる見かけ上の体積膨張である“膨潤”を示す。このように水中で膨潤したモンモリロナイトは、撹挫などのせん断により積層構造がバラバラに剥離し、分散する。分散した板状結晶は、1gあたり780mほどの広い表面積(内部表面積)を持つ。またマイナスの電荷を有する結晶表面とプラスに帯電する結晶端面がお互いに結合して、カードハウス構造という網目構造の形成による構造粘性を発現することから水系における増粘剤として有用である。スメクタイトクレーのうちでは、モンモリロナイトが好ましく、市販品では株式会社ホージュン製のベンゲルW―100U(アニオン系ポリマー複合精製ベントナイト、ベンゲルは該社の登録商標である)や、ベンゲルFW(天然ベントナイト精製品)が例示される。また、水膨潤性の高いサポナイトが好ましく、明色である合成サポナイトがより好ましい。明色である合成サポナイトとして、市販品では水熱合成品であるスメクトンSA(クニミネ工業株式会社製、スメクトンは該社の登録商標である)が例示される。
(D)HLB値が10以上の非イオン界面活性剤は、成分(A)と成分(B)からなる液状シリコーンゴムベースを成分(C)中の水に乳化させて安定な水性エマルションを形成するために配合される。成分(A)と成分(B)からなる液状シリコーンゴムベースを成分(C)中の水に乳化させると、O/W型エマルションを形成し、場合によってはW/O型エマルションを形成する。HLB値が10以上の非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(以下POEと略記する)ラウリルエーテル 、POEオレイルエーテル 、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル 、POE−2−オクチルドデシルエーテル 等のPOEアルキルエーテル類;POEグリセリンモノステアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類;POEソルビタンモノラウレート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペンタオレエート、POEソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類;POEモノオレエート、POEモノステアレート、POEジステアレート、POEジオレエート、エチレングリコールジステアレート等のPOE脂肪酸エステル類;POEオクチルフェニルエーテル 、POEノニルフェニルエーテル 、POEジノニルフェニルエーテル 等のPOEアルキルフェニルエーテル 類;POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体;POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体;POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POE脂肪酸アミド、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物等であって、HLB値が10以上のものが挙げられる。上記のうちでは乳化力の点でポリオキシエチレンアルキルエーテル類が好ましい。成分(D)のHLB値の上限値は20であるが、乳化力の点で16以下が好ましい。
かかる界面活性剤は2種以上を併用してもよい。2種以上の界面活性剤のHLB値(2種以上を併用するときは、その重量平均HLB値)が10以上である。
成分(D)は、成分(C)の増粘作用により大幅な減量ができ、成分(A)100重量部当たり1〜9重量部、好ましくは2〜8重量部である。1重量部より少ないと安定なエマルションとなり難く、8重量部を超えると硬化して得られるシリコーンゴムの皮膜強度が低下するからである。
(F)液状の両末端シラノール基封鎖ジオルガノポリシロキサンは、成分(A)と成分(B)からなる液状シリコーンゴムベースの流動性を下げる作用がある。成分(F)の配合量は、成分(A)100重量部当たり0〜15重量部であるが、好ましくは2〜10重量部。である。両末端にシラノール基を有するジオルガノポリシロキサン中のケイ素原子に結合する有機基として、メチル基;エチル基、プロピル基、ヘキシル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル基;フェニル基、トリル基などのアリール基;3,3,3−トリフロロプロピル基、3−クロロプロピル基などのハロゲン化アルキル基が例示されるが、製造の容易性の点からメチル基が好ましい。本成分の分子構造は直鎖状、分枝を含む直鎖状のいずれであってもよい。本成分の分子量は、本成分(D)により乳化可能であれば特に限定されない。本成分は、常温において液状であり、25℃における粘度が10〜5,000mPa・sであることが好ましく、10〜1,000mPa・sであることがより好ましい。
このようなジオルガノポリシロキサンとしては、常温で液状である、分子鎖両末端がヒドロキシル基で封鎖されたジメチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、メチルビニルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、メチル(3,3,3−トリフロロプロピル)ポリシロキサンが例示される。成分(F)は、成分(A)と成分(B)から液状シリコーンゴムベースを調製する際に混合してもよい。また、成分(A)と成分(B)からなる液状シリコーンゴムベースに配合してから他成分を配合するようにしてもよい。
成分(A)と成分(E1)と成分(E2)の混合物は、常温でも付加反応しがちであり、乳化中や乳化物の保存中に架橋反応が進行するのを防止するために、(G)付加反応抑制剤をさらに配合することが好ましい。付加反応抑制剤としてアセチレンアルコール、エン・イン化合物、ベンゾトリアゾール、テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンが例示される。付加反応抑制剤は、成分(A)と成分(E1)の常温での付加反応を抑制し、加熱下では付加反応を阻害しない量を含有させるとよい。付加反応抑制剤の好ましい配合量は、成分(A)と成分(E1)の合計量100重量部当たり通常0.01〜5重量部である。その他に、本発明の効果の発現を阻害しない限り、補強性シリカフィラー以外の微粒子充填剤、水溶性高分子、耐熱剤、接着性付与剤(例えばシランカップリング剤)、抗菌剤、防黴剤、染料、顔料、制汗剤、保湿剤などを配合してもよい。
本発明の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物は、
例えば、成分(A)と成分(B)からなる液状シリコーンゴムベースと成分(E1)と必要に応じて成分(F)と成分(G)をまず混合し、ついで成分(C)と成分(D)を加えて混合し、ついで乳化機中で撹拌混合し、生成したエマルションに成分(E2)またはエマルション化した成分(E2)を加えて混合することにより製造することができる。または、あらかじめ成分(A)と成分(B)からなる液状シリコーンゴムベースと成分(E1)と必要に応じて成分(F)と成分(G)を加えて混合し、ついで成分(C)と成分(D)を加えて混合し、ついで乳化機中で攪拌混合してエマルションを製造した後に、別に、成分(A)と成分(B)からなる液状シリコーンゴムベースと成分(E2)を加えて混合し、ついで成分(C)と成分(D)を加えて混合し、ついで乳化機中で攪拌混合してエマルションを製造し、あらかじめ製造したエマルションと混合して製造してもよい。上記、成分(A)と成分(B)からなる液状シリコーンゴムベース、成分(C)、成分(D)および成分(E)を混合して得られるシリコーンゴム形成性エマルション組成物;成分(A)と成分(B)からなる液状シリコーンゴムベース、成分(C)、成分(D)、成分(E)および成分(F)を混合して得られるシリコーンゴム形成性エマルション組成物;これら成分の他にさらに成分(G)を混合して得られるシリコーンゴム形成性エマルション組成物の粘度範囲は、ビスコテスタVT-04型(リオン株式会社製)に粘度範囲に応じて1号ロータ、2号ロータまたは3号ロータを取付け、試料約350ml(3号ロータは約170ml)を円筒状容器にいれ、回転数62.5rpmで回転させて測定したときに、25℃で50〜3,000mPa・sであり、好ましく100〜2,000mPa・sである。
25℃で粘度が50mPa・s未満では繊維質基材への付着量が少なく、3,000mPa・sを超えると、エマルション組成物の流動性が低くて繊維質基材内部へ浸透しにくく、しかも繊維質基材表面への付着量が増加しすぎて適正な被覆が困難になるからである。
シリコーンゴム形成性エマルション組成物により被覆・含浸処理の対象となる繊維質基材は、多数のモノフィラメントからなる撚糸、ステープルの撚糸、かかる撚糸からなる織物、かかる撚糸からなる編物、かかる撚糸からなる組物、不織布、繊維製人工皮革など、多数の繊維の集合体である。繊維質基材は、多数の繊維の集合体表面をシリコーンゴム形成性エマルション組成物で被覆して硬化することにより、また、多数の繊維間隙にシリコーンゴム形成性エマルション組成物を浸透させて硬化することにより、シリコーンゴム層が形成され、物理的強度、撥水性などが向上するものであればよく、そのための繊維の種類、その形状、特性等は限定されない。繊維の種類として天然繊維、例えば綿、羊毛、麻、亜麻などの植物繊維、動物繊維;レーヨン、アセテートなどの半合成繊維;ポリエステル、ポリアミド(ナイロン)、ポリアクリルロニトリル、ポリプロピレン、ポバール、アラミドなどの合成繊維、天然繊維と合成繊維の混紡繊維、金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維が例示される。繊維質基材の形状として、糸、布、紐、テープ、ベルト、服が例示される。
本発明のシリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材の製造方法は、繊維質基材にシリコーンゴム形成性エマルション組成物を被覆・含浸し、水分を除去し該組成物を硬化させることを特徴とする。繊維質基材表面をシリコーンゴム形成性エマルション組成物で被覆し、該組成物を繊維間隙に浸透させるには、デイップコーティング方法が好適である。
バッチ式の場合は、例えば、シリコーンゴム形成性エマルション組成物を容器に入れておき、繊維質基材を該シリコーンゴム形成性エマルション組成物に浸漬し、一定時間後引き上げ、2本のニップロール間を通して余分なシリコーンゴム形成性エマルション組成物を絞り出し、該シリコーンゴム形成性エマルション組成物で被覆・含浸された繊維質基材を熱風循環式オーブン中に入れて水分を乾燥除去し、同時に該組成物を硬化させる。あるいは、該シリコーンゴム形成性エマルション組成物で被覆・含浸処理された繊維質基材を、該組成物が硬化しない程度の温度の熱風循環式乾燥機中に入れて水分を乾燥除去し、ついで、該組成物が硬化する程度の温度の熱風循環式オーブン中に入れて該組成物を硬化させる。
連続式の場合は、例えば、繊維質基材を2本のガイドロール間に通し、シリコーンゴム形成性エマルション組成物に一定速度で浸漬して引き上げ、引き上げた繊維質基材を2本のニップロール間に通して余分なシリコーンゴム形成性エマルション組成物を絞り出し、該シリコーンゴム形成性エマルション組成物で被覆・含浸処理された繊維質基材を熱風循環式乾燥機や遠赤外線乾燥機中に一定速度で通して水分を乾燥除去し、同時に該組成物を硬化させる。あるいは、該シリコーンゴム形成性エマルション組成物で被覆・含浸処理された繊維質基材を、該組成物が硬化しない程度の温度の熱風循環式乾燥機や遠赤外線乾燥機中に一定速度で通して水分を乾燥除去し、ついで、該組成物が硬化するのに十分な温度の熱風循環式乾燥機や遠赤外線乾燥機中に一定速度で通して該組成物を硬化させる。
あるいは、繊維質基材にシリコーンゴム形成性エマルション組成物をコーティングし、放置してシリコーンゴム形成性エマルション組成物を繊維間隙中に浸透させ、裏面まで浸透してから熱風循環式乾燥機や遠赤外線乾燥機中に入れて水分を乾燥除去し、同時に該組成物を硬化させることによっても製造することができる。そのためのコーティング方法として、スプレー(噴霧)、ナイフコーティング、刷毛刷り、ロールコーティングが例示される。
上記のデイップコーティング方法などに使用するシリコーンゴム形成性エマルション組成物は、常温では硬化せず一定温度以上に加熱すると硬化するのに十分な種類と量の付加反応抑制剤を含有していることが好ましい。
上記のデイップコーティング方法などでは、シリコーンゴム形成性エマルション組成物中の水分の乾燥除去は、常温より高く該組成物が硬化しない程度の温度か、該組成物が硬化する温度で行い、該組成物の硬化は繊維質基材を損傷しない温度で行う。繊維質基材が例えばポリエチレンテレフタレート繊維でできている場合は、水分の乾燥除去、該組成物の硬化を、90〜130℃で行なことが好ましい。
硬化が完了すると繊維質基材を構成する多数の繊維はシリコーンゴム皮膜で被覆され、繊維同士がシリコーンゴムで結束されている。該繊維とシリコーンゴムとがよく接着しているので、繰り返し折り曲げ、しごき、摩擦等をしても、シリコーンゴム皮膜が剥がれにくく、該繊維間、特に刃物による切り口がほつれにくい。したがって、本発明のシリコーンゴム形成性エマルション組成物は、多数の繊維からなる繊維質基材のほつれ防止剤ということもできる。
以下、実施例と比較例をあげて本発明を具体的に説明する。実施例中、部とあるのは重量部を、%とあるのは重量%をそれぞれ意味し、粘度は25℃での測定値を示す。シリコーンゴム用エマルション組成物の乳化状態、粘度、流動性の各特性は下記の条件で測定した。
乳化状態:シリコーンゴム用エマルション組成物の外観を目視して乳化状態を判定した。
流動性:スポイト(吐出口径3mm)でシリコーンゴム用エマルション組成物を吸い取り、その約1ccをステンレススチール製平板上に静かに吐出し、30秒後に広がったエマルションの直径を測定し、大、中、小に分類した。
大;約30mm以上
中;約15mm〜30mm
小;約15mm以下(流動性無し)
粘度:ビスコテスタVT-04型(リオン株式会社製)にNo.1号ロータ、2号ロータまたは3号ロータを取付けて測定した。25℃で試料約350ml(3号ロータは約170ml)を円筒状容器にいれ、1号ロータ、2号ロータまたは3号ロータを浸漬し、回転数62.5rpmで回転させて測定した。なお、成分E2はごく少量であり、添加しても粘度に影響しないので、成分E2を添加混合する前に粘度を測定した。
実施例と比較例で使用した成分は下記のとおりである。
AB−1:分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基含有量0.14%、粘度10,000mPa・s)100部とヘキサメチルジシラザンで表面処理された比表面積200m/gの疎水性ヒュームドシリカ24部を均一に混合し、180℃で2時間熱処理を行って調製された流動性のある液状シリコーンゴムベース;
AB−2:分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基含有量0.14%、粘度10,000mPa・sの)100部とヘキサメチルジシラザンで表面処理された比表面積200m/gの疎水性ヒュームドシリカ17部を均一に混合し、180℃で2時間熱処理を行って調製された流動性のある液状シリコーンゴムベース;
F:分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサン(粘度40mPa・s);
E1:両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサンコポリマー(ケイ素原子結合水素含有量0.8%、粘度5mPa・s);
E2:塩化白金酸と1,3-ジビニルテトラメチルジシロキサンとの錯体(白金含有量0.6重量%);
G:3,5−ジメチル−ヘキシン−3−オール(付加反応抑制剤);
C−1:クニミネ工業株式会社製のスメクトンSA(合成サポナイト、薄片状粒子、平均粒子径約20μm、BET法比表面積160m/g、スメクトンは該社の登録商標)の水分散液(スメクトンSAの含有量1%)
C−2:クニミネ工業株式会社製スメクトンSA(合成サポナイト、薄片状粒子、平均粒子径約20μm、BET法比表面積160m/g)の水分散液(スメクトンSAの含有量3%)
C−3:株式会社ホージュン製のベンゲルW―100U(アニオン系ポリマー複合精製ベントナイト、ベンゲルは該社の登録商標)の水分散液(ベンゲルW−100Uの含有量1%)
C−4:株式会社ホージュン製のベンゲルFW(天然ベントナイト精製品)の水分散液(ベンゲルFWの含有量5%)
D−1:三洋化成株式会社製サンノックSS−50(ポリオキシエチレンアルキルエーテルであり、HLB値10.5、サンノックは該社の登録商標)
D−2:三洋化成株式会社製サンノックSS−70(ポリオキシエチレンアルキルエーテルであり、HLB値12.8)
D−3:ダウ・ケミカル日本株式会社発売のタージトールTMN−6(2,6,8-トリメチル-4-ノニルオキシポリエチレンオキシエタノールであり、HLB値13.1、タージトールは登録商標)
実施例と比較例でのディップコーティング条件は下記のとおりである。
繊維質基材:ポリエチレンテレフタレート製の単繊維が150デニールのマルチフィラメント2本の撚糸(14本/cm)製組物である幅10mm、厚さ0.4mmの玉付平打紐。
ディップコーティングおよび乾燥・硬化条件:容器に入れたシリコーンゴム形成性エマルション組成物中に上記平打紐を滞留時間5秒で連続的に浸漬した。シリコーンゴム形成性エマルション組成物で被覆・含浸された平打紐を連続的に取り出し、ニップロール(ゴム層の厚み20mm、硬度80度、ロール径150mm、ニップ幅10mm、ニップロールの周速1.7m/min)間を連続的に通過させて余分なシリコーンゴム形成性エマルション組成物を絞り出した。ついで、100℃の熱風循環式乾燥機内を15分間かけて通過させて、水分除去と組成物の硬化をおこなった。
シリコーンゴムで被覆・含浸処理した平打紐は下記方法により評価した。
シリコーンゴム皮膜の密着性:平打紐上に形成されたシリコーンゴム皮膜を強くしごき、シリコーンゴム皮膜の剥離、脱落を観察し、次の3段階で評価した。
◎;シリコーンゴム皮膜の脱落無し。
△;シリコーンゴム皮膜がわずかに脱落。
×;シリコーンゴム皮膜が脱落
ほつれ性:シリコーンゴムで被覆・含浸処理した平打紐を横方向にハサミで切断し、切断面を指先でしごいた時のほつれを観察し、次の3段階で評価した。なお、シリコーンゴムで被覆・含浸処理する前の平行紐の切断面は指先のしごきで容易にほつれが発生した。
◎;指先の強い力でほつれ発生無し。
△;指先の強い力でほつれ発生。
×;指先の弱い力または微力でほつれ発生。
[実施例1]
ミキサー中でAB−1の100部にE1の1.3部、Fの2.0部、Gの0.04部を加えて混合した後、C−3の200部、D−1の1.5部、D−2の2.0部を加えて混合し、T.K.ホモミキサーMARKII2.5型(特殊機化工業株式会社製ホモミキサー)を使用して、7,000rpmで5分間攪拌混合して、シリコーンゴム形成性エマルションを調製した。次に、このシリコーンゴム形成性エマルション組成物を真空ポンプで脱気してから流動性の観察と粘度測定をした。その結果を表1に示した。粘度測定後にAB−1の100部当たりE2の0.05部を加えて混合後、平行紐にディップコーティングした。シリコーンゴムで被覆・含浸処理した平打紐の密着性およびほつれ性を評価した。その結果を表1に示した。平打紐の柔軟性は処理前とほぼ同様であった。本発明によるシリコーンゴム形成性エマルション組成物はディップコーティング性に優れ、シリコーンゴムで被覆・含浸処理した平打紐は、シリコーンゴム皮膜の密着性が良好であり、耐ほつれ性も優れていることが判った。
[比較例1]
ミキサー中でAB−1の100部にE1の1.3部、Fの2.0部、Gの0.04部を加えて混合した後、C−3の200部、D−1の5.0部、D−2の5.5部を加えて混合し、実施例1と同様にホモミキサーを使用して混合攪拌して、シリコーンゴム形成性エマルション組成物を調製した。次に、このシリコーンゴム形成性エマルション組成物を真空ポンプで脱気し、流動性と粘度を観察、測定した後にAB−1の100部当たりE2の0.05部を加えて混合後、実施例1と同様な方法でディップコーテイングし、その評価結果を表1に示した。
[実施例2]
容器中でAB−1の100部にFの3.0部、E1の1.3部、Gの0.04部を加えて混合した後、C−2の200部、D−1の3.5部、D―2の4.0部を加えて混合し、実施例1と同様にホモミキサーを使用して攪拌混合して、シリコーンゴム形成性エマルション組成物を調製した。次に、このシリコーンゴム形成性エマルション組成物を真空ポンプで脱気し、流動性の観察と粘度測定をした後にAB−1の100部当たりE2の0.05部を加えて混合後、実施例1と同様な方法でディップコーティングし、その評価結果を表1に示した。平打紐の柔軟性は処理前とほぼ同様であった。
[比較例2]
容器中でAB−1の100部にE1の1.3部、Gの0.04部を加えて混合した後、C−2の200部、D−1の5.0部、D―2の5.5部を加えて混合し、実施例1と同様にホモミキサーを使用して攪拌混合して、シリコーンゴム形成性エマルション組成物を調製した。次に、このシリコーンゴム形成性エマルション組成物を真空ポンプで脱気し、流動性の観察と粘度測定をした後にAB−1の100部当たりE2の0.05部を加えて混合後、実施例1と同様な方法でディップコーティングし、その評価結果を表1に示した。
[実施例3]
容器中でAB−1の100部にE1の1.3部、Gの0.04部を加えて混合した後、C−4の150部、D−1の3.0部、D−2の3.0部を加えて混合し、実施例1と同様にホモミキサーを使用して撹拌混合して、シリコーンゴム形成性エマルション組成物を調製した。次に、このシリコーンゴム形成性エマルション組成物を真空ポンプで脱気し、流動性の観察と粘度測定をした後にAB−1の100部当りE2の0.05部を加えて混合後、実施例1と同様な方法でディップコーティングし、その評価結果を表1に示した。平打紐の柔軟性は処理前とほぼ同様であった。
[実施例4]
容器中でAB−2の100部にFの3.0部、E1の1.3部、Gの0.04部を加えて混合した後、C−3の200部、D−1の1.5部、D―2の2.0部を加えて混合し、実施例1と同様にホモミキサーを使用して攪拌混合して、シリコーンゴム形成性エマルション組成物を調製した。次に、このシリコーンゴム形成性エマルション組成物を真空ポンプで脱気し、流動性の観察と粘度測定をした後にAB−2の100部当たりE2の0.05部を加えて混合後、実施例1と同様な方法でディップコーティングし、その評価結果を表1に示した。平打紐の柔軟性は処理前とほぼ同様であった。
[実施例5]
容器中でAB−2の100部にFの1.0部、E1の1.3部、Gの0.04部を加えて混合した後、C−3の200部、D−3の3.0部を加えて混合し、実施例1と同様にホモミキサーを使用して攪拌混合して、シリコーンゴム形成性エマルション組成物を調製した。次に、このシリコーンゴム形成性エマルション組成物を真空ポンプで脱気し、流動性の観察と粘度測定をした後にAB−2の100部当たりE2の0.1部を加えて混合後、実施例1と同様な方法でディップコーティングし、その評価結果を表1に示した。平打紐の柔軟性は処理前とほぼ同様であった。
[実施例6]
ミキサー中でAB−1の100部にE1の1.3部、Gの0.04部を加えて混合した後、C−3の200部、D−1の1.5部、D−2の2.0部を加えて混合し、実施例1と同様にホモミキサーを使用して混合攪拌して、シリコーンゴム形成性エマルション組成物を調製した。次に、このシリコーンゴム形成性エマルション組成物を真空ポンプで脱気し、流動性と粘度を観察、測定した後にAB−1の100部当たりE2の0.05部を加えて混合後、実施例1と同様な方法でディップコーテイングし、その評価結果を表1に示した。平打紐の柔軟性は処理前とほぼ同様であった。
[比較例3]
容器中でAB−1の100部にE1の1.3部、Gの0.04部を加えて混合した後、C−2の150部、D−1の5.0部、D−2の5.5部を加えて混合し、実施例1にホモミキサーを使用して攪拌混合して、シリコーンゴム形成性エマルション組成物を調製した。次に、このシリコーンゴム形成性エマルション組成物を真空ポンプで脱気し、流動性の観察と粘度測定をした後にAB−1の100部当たりE2の0.05部を加えて混合後、実施例1と同様な方法でディップコーティングし、その評価結果を表1に示したが、高粘度エマルションのために流動性が悪く、ニップロールからのタレ切れ性が悪く、長時間の処理は困難であった。
[比較例4]
容器中でAB−1の100部にE1の1.3部、Gの0.04部を加えて混合した後、C−1の100部、D−1の5.0部、D−2の5.5部を加えて混合し、実施例1と同様にホモミキサーを使用して撹拌混合して、シリコーンゴム形成性エマルションを調製した。次に、このシリコーンゴム形成性エマルション組成物を真空ポンプで脱気し、流動性の観察と粘度測定をした後にAB−1の100部当りE2の0.05部を加えて混合後、実施例1と同様な方法でディップコーティングし、その評価結果を表1に示した。
本発明のディップコーティング用シリコーンゴム形成性エマルション組成物は、織物、編物、組物、不織布等の繊維質基材の被覆・含浸処理剤として、特にはほつれ防止剤として有用である。
本発明のシリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材の製造方法は、シリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材を連続的に効率よく製造するのに有用である。
特に縫製業界においては、風合いがよく、柔軟性に優れ、しかも対ほつれ性に優れた繊維質基材は縫製作業の生産性の著しい向上をもたらすので、本発明の製造方法によるシリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材は、縫製作業用にきわめて有用である。
図1は実施例と比較例におけるディップコーティング作業の模式図である。 図2は、実施例1のシリコーンゴムで被覆・含浸処理された平打紐のほつれ試験後の写真である。 図3は、比較例1のシリコーンゴムで被覆・含浸処理された平打紐のほつれ試験後の写真である。 図4は、シリコーンゴムで被覆・含浸処理していない平打紐のほつれ試験後の写真である。
符号の説明
1 平打紐
2 ガイドロール
3 ニップロール
4 シリコーンゴム形成性エマルション組成物
5 熱風循環式乾燥機

Claims (6)

  1. (A)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有する液状ジオルガノポリシロキサン100重量部と(B)補強性シリカフィラー5〜60重量部とからなる液状シリコーンゴムベース、(F)液状の両末端シラノール基封鎖ジオルガノポリシロキサン0〜15重量部、(C)スメクタイトクレーを含有する水80〜250重量部、(D)HLB値が10以上である非イオン系界面活性剤1〜9重量部、および(E)成分(A)を架橋させるに充分な量の(E1)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンと(E2)白金系触媒からなり、25℃において粘度が50〜3,000mPa・sであることを特徴とする、繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。
  2. 成分(C)の粘度(ただし、回転型円筒粘度計により25℃において回転速度62.5rpmで測定したときの見かけ粘度)が40〜30,000mPa・sであることを特徴とする、請求項1記載の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。
  3. 成分(C)が水100重量部当たりスメクタイトクレーを0.5〜3重量部含有するものであることを特徴とする、請求項2記載の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。
  4. 成分(A)中のアルケニル基がビニル基であり、残余の有機基がメチル基であり、成分(F)が両末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサンであり、成分(B)が疎水化補強性シリカフィラーであることを特徴とする、請求項1記載の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。
  5. 成分(D)の非イオン系界面活性剤がポリオキシエチレンアルキルエーテル類であることを特徴とする、請求項1記載の繊維質基材の被覆・含浸処理用シリコーンゴム形成性エマルション組成物。
  6. 繊維質基材に請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のシリコーンゴム形成性エマルション組成物を被覆・含浸し、水分を除去し該組成物を硬化させることを特徴とする、シリコーンゴムで被覆・含浸処理された繊維質基材の製造方法。
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