JP2008160456A - 無線タグ位置推定装置、無線タグ通信装置、無線タグ位置推定システム、無線タグ位置推定方法、及び、無線タグ位置推定プログラム - Google Patents

無線タグ位置推定装置、無線タグ通信装置、無線タグ位置推定システム、無線タグ位置推定方法、及び、無線タグ位置推定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無線タグが貼付された物品の配置、外観、梱包の状況などに関わらず、その位置を推定する。
【解決手段】 無線通信により無線タグと情報の送受信を行う無線タグ通信装置と、無線タグ通信装置からの情報に基づいて無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定装置を備える。無線タグ通信装置は、所定の位置から所定の方向に電波を照射して無線タグへ信号を送信する手段と、電波照射に対して無線タグから応答信号を受信する手段を有する。無線タグ位置推定装置は、無線タグ通信装置が受信した情報に基づいて、どの位置からどの方向に通信した場合に、無線タグから応答があったかについて推定する手段と、推定した複数の情報に基づいて、無線タグの位置を推定する手段とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線タグ位置推定装置、無線タグ通信装置、無線タグ位置推定システム、無線タグ位置推定方法、及び、無線タグ位置推定プログラムに関し、例えば、隠れている無線タグの位置の推定に適用し得る。
RFID(Radio Frequency IDentification)技術は、流通業界でバーコードに代わる商品識別・管理技術として研究が進められてきたが、それに留まらず社会のIT化・自動化を推進する上での基盤技術として注目が高まっている。RFID技術がバーコードに変わり、さらには社会的な基盤技術として注目される理由に、非接触認証及び複数同時認証を挙げることができる。例えば、スーパーマーケット等で買い物をして商品をカゴに入れてレジを持っていった場合、現状ではレジ係りの店員はカゴの中の商品を一つ一つ取り出してバーコードの位置を確かめた上で、バーコード読み取り器をバーコードにあてがうか、商品のバーコードがバーコード読み取り機に正対するように商品の向きを変えてバーコード読み取り機に近づける、という操作を繰り返している。
これが、RFIDタグが各商品に取り付けられていた場合、カゴの中の全商品をカゴごとRFIDタグ読み取り器にかけて認証し、会計してしまうということが可能になると考えられているのである、こうした非接触認証及び複数同時認証により、物品管理等の効率が飛躍的に向上すると期待されている。
また、RFIDタグはタグが保持するID情報量とタグ自体の大きさとに直接の関係がないため、バーコードに比して非常に大きな情報量を保持したタグにすることができる。これにより、現状のバーコードが表す商品の種類、型式だけでなく、製造番号に相当する商品個々のID情報までタグに保持させることが可能になると考えられている。
通常のバーコードタグでは、商品の製造国、製造メーカ、種類、型式等の情報がコード化されて保持されているだけであり、その商品をより詳細に特定するには、製造年月日、消費期限、賞味期限、製造ロット記号、製造シリアル番号などの様々な様式のID情報を利用する必要があった。しかも、これらのID情報は表示方法やコード化の方法は製造メーカ等によりまちまちであった。各店舗では入荷した商品の製造ロット記号まで控えを作っていないこともあり、その場合には、既に販売してしまった製品が何個であるか等は、店舗に残っていて回収できた製品の個数から推測する程度のことしかできなかった。
これに対し、RFIDタグが各商品に取り付けられていた場合、前述したスーパーマーケット等でのレジの場合と同様に、非接触認証及び複数同時認証により、段ボール箱等に入れられて店舗に搬入される段階で段ボール箱等の梱包状態のまま全商品をRFIDタグ読み取り器にかけて認証し記録してしまうということが可能になると考えられているのである。こうした技術動向を受けて、RFIDタグによる非接触認証及び複数同時認証等の特徴を活用しようとする技術の開発も進められている。
そこで、特許文献1に記載された装置は、撮像を行うと同時にRFIDタグのIDデータを読み取り、RFIDタグが取り付けられている対象物の特徴量(外観モデル)と、撮像画像の画像処理により得られる特徴量を比較することにより、画像中で各々のRFIDタグが取り付けられている対象物を判別する装置についてのものである。この装置によれば、例えば、色のような対象物の特徴量が明確なものであれば比較的容易に、複数のRFIDタグからIDデータを読み取った場合にどのRFIDタグの情報を取得しているかを判断する手段が得られる。
特許文献2に記載された装置は、指向性のある受信アンテナを用い、RFID読取部が対象物等に貼り付けられたRFIDタグの情報を読みとる際の読み取り範囲と、画像撮影部が当該対象物を撮影する際の撮影範囲とを一致させるように、パラメータ制御部が読取パラメータと撮影パラメータを制御することというものである。これにより、RFIDが取り付けられている対象が比較的まばらに配置された状態を想定して、撮影した対象物とRFIDタグからのID情報とが1対1に対応できなくなるという問題点を解決しようとしている。
特開2006−40035号公報 特開2006−40059号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、例えば、書店や図書館等の書架で「あ行・か行・さ行」の著書の本を著者名順に納めてある書架に、例えば「夏目」のような「な行」の著者の本が入ってしまっていると、RFIDタグから、そのこと自体の情報は得られるが、書架のように本の背表紙が並んだ状態では、色や形状といった外観上での特徴がほとんど得られない。そのため、その「夏目」が著者である本を「な行」の著者の本を納めてある所へ戻すには、書架に並んだ本の背表紙を目視でチェックして、その本を見つけることになる。もし、その本が、特許文献1に開示された方法で特定されるほどの外観上での特徴を備えているのであれば、作業者も一目でその本を見つけることができるので、特許文献1に開示された方法を実現したなんらかの装置を利用するまでもないことになるからである。
また、例えば、スーパーマーケットで食品のトレイにRFIDタグが取り付けられていて、ごく一部の食品の賞味期限が近づいてくるとRFIDタグからそのこと自体の情報は得られるが、通常同種の商品は同じ場所にまとめてあるため、外観上での差異は賞味期限を刻印した小さな数字だけという場合もある。その賞味期限が近づいている商品を選び出すには作業者が一つ一つ賞味期限を目視でチェックしなければならない。まして、例えば、ダンボール箱等に梱包された状態では外観上での特徴は全く得られない。そのため、同じ種類、型式の商品の中での商品個々の管理には効果がなく、効果があるのは、管理対象が個々に外観上の顕著な特徴を持つような場合に限定される。
特許文献2に開示された方法では、上記のような場合には、本や食品のトレイ等の商品を一つ一つ、別個に撮影することになり、結局作業者が一つ一つ手にとって他の商品から離れた場所に移すのでなければ機能しなくなってしまうという問題があった。
そのため、無線タグが付された物品の配置、外観、梱包の状況に関わらず、その位置を推定することのできる無線タグ位置推定装置、無線タグ通信装置、無線タグ位置推定システム、無線タグ位置推定方法、及び、無線タグ位置推定プログラムが望まれている。
第1の本発明の無線タグ通信装置は、無線通信により無線タグと情報の送受信を行うものであって、上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定装置に対し、上記無線タグに係る情報を提供する無線タグ通信装置であって、(1)電波を照射して上記無線タグへ情報を送信する電波照射手段と、(2)上記電波照射手段による電波照射に対して、上記無線タグからの応答電波を受信する電波受信手段と、(3)上記無線タグとの送受信により取得した通信方向に関する情報を上記無線タグ位置推定装置に送信する無線タグ応答情報送信手段とを備え、(4)上記電波照射手段が所定の位置から所定の方向に指向性を有する電波を照射すること、又は、上記電波受信手段が所定の位置において所定の方向から送出された応答電波のみを受信すること、の少なくとも一方を適用していることを特徴とする。
第2の本発明の無線タグ位置推定装置は、無線タグと情報の送受信を行う無線タグ通信装置からの情報に基づいて、上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定装置であって、(1)上記無線タグ通信装置からの情報に基づき、どの位置からどの方向に通信した場合に、上記無線タグからの応答電波を受信できたかを表す情報を推定する無線タグ応答方向推定手段と、(2)上記無線タグ応答方向推定手段が推定した複数の応答方向の情報に基づいて、上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定手段とを有することを特徴とする。
第3の本発明の無線タグ位置推定装置は、第1の本発明の無線タグ通信装置と第2の本発明の無線タグ位置推定装置とを有することを特徴とする。
第4の本発明の無線タグ位置推定方法は、(0)上記無線タグと情報の送受信を行う無線タグ通信装置と、上記無線タグ通信装置からの情報に基づいて上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定装置とを備え、(1)上記無線タグ通信装置は、ある位置から見た上記無線タグとの通信方向を捉える構成を備え、その構成によって、取得した通信方向に関する情報を上記無線タグ位置推定装置に与え、(2)上記無線タグ位置推定装置は、上記無線タグ通信装置からの情報に基づき、どの位置からどの方向に通信した場合に、上記無線タグからの応答電波を受信できたかを表す複数の応答方向の情報に得た後、上記無線タグの位置を推定することを特徴とする。
第5の本発明の無線タグ位置推定プログラムは、無線タグと情報の送受信を行う無線タグ通信装置からの情報に基づいて、上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定装置を構成するコンピュータに搭載される無線タグ位置推定プログラムであって、(0)コンピュータを、(1)上記無線タグ通信装置からの情報に基づき、どの位置からどの方向に通信した場合に、上記無線タグからの応答電波を受信できたかを表す情報を推定する無線タグ応答方向推定手段と、(2)上記無線タグ応答方向推定手段が推定した複数の応答方向の情報に基づいて、上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、無線タグが付された物品の配置、外観、梱包の状況に関わらず、その位置を推定することができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による無線タグ位置推定装置、無線タグ通信装置、無線タグ位置推定システム、無線タグ位置推定方法、及び、無線タグ位置推定プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係る無線タグ位置推定システムの機能的構成を示すブロック図である。
無線タグ位置推定システム100は、大きく分けて、無線タグ通信装置101、制御装置102、表示装置103、対象撮影装置104を有しており、主として、無線タグ105bの位置情報を取得してその結果を表示するものである。
無線タグ105bは、無線で情報の読み書きをすることができるタグであり、例えば、既存のRFID(Radio Frequency Identification)タグを適用することができる。第1の実施形態においては、無線タグ105bは、計6段の書架105に収められた書籍105aに付されているものとする。なお、書架105の全ての書籍には無線タグが付されているが、説明を簡易にするため図示は省略している。
無線タグ通信装置101は、制御装置102からの制御に従って、位置を推定しようとする目的の無線タグ105bへ向けて電波を照射し、無線タグ105bからの応答の状況について制御装置102へ情報を送信する機能を担っている。
無線タグ通信装置101は、制御部101a、電波照射部101b、IDデータ受信部101dを有している。
制御部101aは、制御装置102から受信した情報に基づいて、電波照射部101b、IDデータ受信部101dの動作を制御し、IDデータ受信部101dが無線タグ105bから受信した情報等を制御装置102に送信する機能を担っている。
電波照射部101bは、無線タグ105bへ向けて電波を照射する機能を担っており、アンテナ101cを有している。電波照射部101bは、アンテナ101cを制御して、徐々に送信する電波の方向を変化させながら電波を出力する。このとき、制御装置102からの制御信号に基づいて、電波を送信する方向を変化させる。送信する電波の方向を変化させる手段としては、例えば、指向性の高いアンテナの向きを物理的に動かす方式(機械式)や、フェーズドアレイアンテナのように電気的制御によって電波の方向を制御する方式(電子式)が挙げられる。また、レーザー光線等とは異なり、電波は指向性の高いアンテナを用いても細いビーム状になることはなく、ある程度の広がりを持つ。従って、ここで言う電波の向きとは、そうした広がりを持つ電波の中心部の方向をいうものとする。
また、電波照射部101bから照射される電波に含まれる無線タグ105bへの信号としては、例えばここでは、無線タグ105bに、自らのIDデータを応答させるコマンドを連続的に送出するものとする。無線タグ105bが、電池を内蔵せず外部の装置から供給される電磁波によって動作するもの(パッシブ・タグ)である場合には、電力供給のための電波も同時に送出される。また、電波照射部101bは、アンテナ101cを複数有して電波を照射しても良い。
IDデータ受信部101dは、無線タグ105bの応答の電波信号を受信し、受信した信号に基づいた情報を制御部101aに入力する機能を担っており、アンテナ101eを有している。アンテナ101eは、アンテナ101cのように特に指向性を有する必要は無く、書架105のどの位置に無線タグ105bが配置されていても、応答の電波が受信可能であれば良い。また、IDデータ受信部101dは複数のアンテナを有して、電波を受信する構成であっても良い。
制御装置102は、各装置の動作を制御して、無線タグ105bの位置を推定するための情報を収集し、その情報に基づいて位置を推定する機能などを担っており、制御部102a、対象表示部102b、位置推定部102c、電波方向制御パラメータ102d、遅延補正テーブル102e、IDデータ記録テーブル102fを有している。
制御装置102は、パソコンなどの情報処理装置(1台に限定されず、複数台を分散処理し得るようにしたものであっても良い。)上に、実施形態の無線タグ位置推定プログラム(固定データを含む)をインストールすることにより、構築されるものであるが、機能的には図1のように表すことができる。制御部102a、対象表示部102b、位置推定部102cはハードウエア的には、制御装置102のCPU(中央処理装置)などに相当し、ソフトウエア的には各種プログラムに相当し得る部分である。電波方向制御パラメータ102d、遅延補正テーブル102e、IDデータ記録テーブル102fはハードウエア的には、揮発性記憶手段(RAMなど)や、不揮発性記憶手段(ROMやハードディスクなど)によって構成される記憶資源であり、ソフトウエア的には、各種のファイルが該当する。
電波方向制御パラメータ102dは、無線タグ通信装置101の電波照射部101bによる、電波を照射する方向及びその変化について示した情報である。電波方向制御パラメータ102dには、例えば、電波照射部101bが電波の照射を開始する方向、その後の照射する方向の変化、方向を変化させる速度、などの情報が格納される。また、電波方向制御パラメータ102dは、制御部102aにより対象撮影装置104にも送られ、制御部104bが、その情報に基づいて画像を撮影する範囲の決定をする。
遅延補正テーブル102eは、無線タグ通信装置101が電波を照射してから、無線タグが応答するまでの時間が、無線タグの種類により異なる場合があるので、その特性に関する情報について格納するためのテーブルである。遅延補正テーブル102eには、例えばここでは、無線タグの種類及び、その種類の無線タグの平均的な応答時間の情報が格納されているものとする。
IDデータ記録テーブル102fは、IDデータ受信部101dが受信した無線タグ105bからの応答情報について、その応答情報と、応答を受信した時間を遅延時間として記憶するためのテーブルである。応答情報には、無線タグ105bのIDデータ等が含まれる。受信した時間は、電波照射部101bが電波の照射を開始した時刻を0として、そこからの経過時間が遅延時間として表記される。また、同一の無線タグ105bから、複数回応答を受信した場合であっても遅延時間を異にする受信はそれぞれ別個の受信として記録する。
制御部102aは、制御装置102の各手段の動作を制御する機能を担っており、対象表示部102b、位置推定部102c、電波方向制御パラメータ102d、遅延補正テーブル102e、IDデータ記録テーブル102f、対象表示部102と接続している。また、制御部102aは無線タグ通信装置101の制御部101a、対象撮影装置104の制御部104bと接続しており、各装置間における情報の送受信をする機能も担っている。他装置との接続には、既存のUSB(Universal Serial Bus)やLANインターフェース(有線/無線)などを適用することができ、その接続方法は問われないものとする。
また、制御部102aは、無線タグ通信装置101からの情報に基づいて、IDデータ記録テーブル102fを更新する機能を担っている。制御装置102は、電波方向制御パラメータ102dの情報を無線タグ通信装置101に入力し、その後電波の照射を開始させる信号を入力した時を0秒として遅延時間の計測を開始する。無線タグ通信装置101から、無線タグ105bの応答情報としてIDデータ等が入力される度に、そのIDデータ等の情報と、入力された時の遅延時間の情報をIDデータ記録テーブル102fに追加する。
また、制御部102aは、IDデータ記録テーブル102fの情報について、遅延補正テーブル102eの情報に基づいて、そのデータを補正する更新を行う。データの補正は、例えば、上記の通り、遅延補正テーブル102eには無線タグの種類毎にその応答時間等の情報が格納されているので、IDデータ記録テーブル102fのうち、該当する無線タグ105bに関する遅延時間について、その特性に応じた値を加算又は減算する補正を行う。
また、制御部102aは、電波方向制御パラメータ102d、IDデータ記録テーブル102fの情報を位置推定部102cへ入力して、推定された位置情報の結果の入力を受ける。そして、位置推定部102cから入力された推定位置の情報と共に、対象撮影装置104から入力された画像の情報を対象表示部102bへ入力する。
位置推定部102cは、制御部102aから入力される電波方向制御パラメータ102d、IDデータ記録テーブル102fの情報に基づいて、無線タグ105bの位置を推定し、その情報を制御部102aへ入力する機能を担っている。
以下、無線タグ105bの位置の推定の方法について説明する。電波方向制御パラメータ102dにより、無線タグ通信装置101が、電波の照射を開始してから何秒後に、どの方向を照射しているか、情報を取得することができる。また、IDデータ記録テーブル102fにより、対象の無線タグ105bが、電波の照射を開始してから何秒後に応答をしたのかについても、情報を取得することができる。以上の情報により、書架105に対してどの位置に電波を照射した場合に、無線タグ105bからの応答があったのかについて情報を取得することができるので、この情報に基づいて無線タグ105bの位置の推定をすることができる。例えば、電波の照射に対して応答数が多い領域に、目的の無線タグ105bが存在するという推定をしても良いし、電波の照射に対して応答があったときの、照射した電波の中心点の集合について、重心を算出して、その重心を推定位置としても良い。
対象表示部102bは、制御部102aから入力された無線タグ105bの推定位置の情報と、対象撮影装置104から入力された画像の情報に基づいて、書架105に対する無線タグ105bの推定位置をユーザに可視化させるための画像を生成し、その画像情報を表示装置103へ送信する機能を担っている。ここで生成される画像は、例えば、図5のように書架105の画像上で無線タグ105bが位置していると推定されるポイントに目印となる丸印等を表記することが挙げられる。また、対象表示部102bは、表示装置103がディスプレイであれば表示出力させ、表示装置103がプリンタであれば印刷出力させるものであり、出力方法は問われないものである。
対象撮影装置104は、電波照射部101bが電波を照射する範囲について画像を撮影し、撮影した画像を制御装置102へ送信する機能を担っており、画像撮影部104a、制御部104bを有している。
画像撮影部104aは、制御部102aから受信した情報に基づいて、画像を撮影し、撮影した画像情報を制御部104bに入力する機能を担っている。画像撮影部104aは既存のCCDカメラなどの、画像撮影装置を適用することができる。
制御部104bは、制御装置102から受信した電波方向制御パラメータ102dの情報に基づいて、画像撮影部104aを制御して画像撮影をさせ、撮影した画像情報を制御装置102へ送信する機能を担っている。画像の撮影範囲の決定は、例えば、電波方向制御パラメータ102dの情報に基づいて、電波が照射される範囲の全てがおさまる範囲を撮影範囲とすることが挙げられる。このとき、画像の撮影の方法としては、例えば、制御部104bは対象撮影装置104を制御して、上記の決定した撮影範囲について画像の撮影ができるように、カメラの方向や倍率等を調整して撮影することが挙げられる。あるいは、画像撮影部104aが撮影した画像から、上記の決定した撮影範囲の画像を切り出しても良い。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような機能的構成を有する第1の実施形態の無線タグ位置推定システム100の動作を、図面を参照しながら説明する。
図2は、無線タグ位置推定システム100において、無線タグ通信装置101が書架105に向かって電波を照射し、無線タグ105bの応答の状況に基づいてその位置を推定し、その推定位置について表示装置103に可視化された情報を表示する動作を示したシーケンス図である。
まず、制御装置102から、無線タグ通信装置101へ、電波方向制御パラメータ102dの情報が送信される(S201)。
ここでは、電波方向制御パラメータ102dの情報は、図3に示すような乙字型の軌跡を描くように電波を照射するためのものとする。アンテナ方向制御ポイント201から電波の照射を開始し、アンテナ方向制御ポイント202、アンテナ方向制御ポイント203、アンテナ方向制御ポイント204の順に方向を変えて電波の照射が行われる。また、アンテナ方向制御ポイント201からアンテナ方向制御ポイント202までに0.2秒、アンテナ方向制御ポイント202からアンテナ方向制御ポイント203までに0.2秒、アンテナ方向制御ポイント203からアンテナ方向制御ポイント204までに0.2の計0.6秒をかけて電波は照射されるものとする。
次に、制御装置102から、無線タグ通信装置101へ電波照射開始を指示する信号が送信される(S202)。
次に、制御装置102は、遅延時間の計測を開始し、無線タグ通信装置101からの情報を受信するため待機する(S203)。
電波照射開始指示の信号を受信すると、無線タグ通信装置101において、電波方向制御パラメータ102dの情報に基づいて電波照射部101bを制御して、書架105へ電波の照射が行われる(S204)。
無線タグ通信装置101からの電波照射に対して、無線タグ105bは応答の電波信号を返す(S205)。なお、上述の通り、応答の内容としては、無線タグ105bのID情報等が含まれる。
無線タグ105bから応答の電波を受けた無線タグ通信装置101から、その応答の内容であるID情報等が、制御装置102へ転送される(S206)。
ID情報等を受信すると、制御装置102において、受信した情報に基づきIDデータ記録テーブル102fが更新される(S207)。情報の更新は、受信したID情報等とその受信した時間を遅延時間として、情報を追加することにより行われる。なお、上述の通り、このときの遅延時間はステップ203の遅延時間計測開始の時を0秒とした時間であるものとする。
以降、ステップS204〜S207の動作について、ステップS204の電波照射が終了するまで繰り返される。
ここでは、IDデータ記録テーブル102fの遅延時間としては、0.04秒を最低単位として記録するものとする。例えば、0.02秒未満の遅延時間は0秒とし、0.02秒以上0.06秒未満の遅延時間は0.04秒とする。また、ここでは、遅延時間が、0.04秒、0.08秒、0.12秒、0.16秒、0.20秒、0.32秒、0.40秒、の計7回について、無線タグ105bから応答があったものとする。
一方、対象撮影装置104においては、ステップS201〜S206の前後又は同時に、無線タグ105bの周辺の画像が撮影され、その情報の取得が行われる。以下、画像情報の取得の動作について説明する。
まず、制御装置102から、対象撮影装置104へ電波方向制御パラメータ102dの情報が送信される(S207)。
電波方向制御パラメータ102dの情報を受信すると、対象撮影装置104において、その情報に基づいて画像の撮影範囲が決定され、画像が撮影される(S209)。ここでは、図3のように、無線タグ通信装置101が乙字型を描くようにして電波を出力した軌跡のやや外側を含めて、書架105全体を画像として撮影するものとする。
次に、対象撮影装置104から、撮影した画像の情報が、制御装置102へ送信される(S210)。以上の動作により、制御装置102は無線タグ105bの周辺の画像情報を取得することができる。
無線タグ通信装置101からの情報の受信(S201〜S207)が完了すると、制御装置102において、IDデータ記録テーブル102fについて、遅延補正テーブル102eの内容に基づいて補正が行われる(S211)。ここでは、例えば、無線タグ105bと同種の無線タグの平均的な応答時間が、0.04秒であり、遅延補正テーブル102eにはその情報が格納されているものとする。上記の通り、IDデータ記録テーブル102fにおいて、無線タグ105bについて計測した遅延時間はそれぞれ、0.04秒、0.08秒、0.12秒、0.16秒、0.20秒、0.32秒、0.40秒、であったので、0.04秒ずつ減算する補正が行われ、0秒、0.04秒、0.08秒、0.12秒、0.16秒、0.28秒、0.36秒となる。また、このとき補正後の遅延時間について、無線タグ通信装置101の電波照射終了後となる0.6秒以上となった場合は、0.6秒に更に補正される。
次に、制御装置102において、電波方向制御パラメータ102dとIDデータ記録テーブル102fの情報に基づいて、無線タグ105bの位置が推定される(S212)。このとき、IDデータ記録テーブル102f及び電波方向制御パラメータ102dにより、書架105のどの位置に電波を照射した場合に、無線タグ105bからの応答があったのかについての位置の情報を取得することができる。図4は、上記の応答のあった位置情報について図示したものである。書架105に対して、乙字の電波照射軌跡401があり、その軌跡上に応答位置(402〜408)を表すことができる。ここでは、応答位置は、書架105について垂直方向に関しては上側、水平方向に関しては左側に多く点在しているので、書架105の左上に無線タグ105bが存在すると推定しても良い。また、この応答位置(401〜407)の重心となる位置を無線タグ105bの推定位置としても良い。以上により、無線タグ105bの位置情報の推定が行われる。
次に、制御装置102では、ステップS212において推定した無線タグ105bの位置情報と、ステップS210により対象撮影装置104から受信した書架105の画像情報に基づいて、無線タグ105bの位置の可視化が可能な画像が生成される(S213)。ここで生成される画像は、上述の図5に示すものとする。
次に、制御装置102から、ステップ213で生成した画像が表示装置103に入力され(S214)、表示装置103によりユーザへ画像が表示される(S214)。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、無線タグ位置推定システム100においては、無線タグ通信装置101から無線タグ105bへ電波を照射し、その応答の状況に基づいて無線タグ105bの位置を推定するため、無線タグ105bが付されている物品(書籍105a)の外観に関わらず、その位置を推定することができる。よって、色や形状といった外観上での差異がほとんどない物に、無線タグを付して並べた場合でも、その位置を特定することが可能となる。これは、無線タグ通信装置101から発信される電波の中心部の方向に、無線タグ105bが位置する場合は確実に応答し、発信される電波の中心部から離れて位置する場合はほとんど応答しなくなるような、無線タグの作動の仕方の特性を利用したものである。これにより、同種の製品が多数並んでいる場合や、同じ荷姿に梱包されている場合等において、特定の物品を探し出す作業時間を大幅に短縮するという効果を奏する。
また、遅延補正テーブル102eを備えることにより、無線タグの種類毎又は製品毎に、電波が照射されてから、応答するまでの時間が異なっていても、一定の基準に補正することができる。例えば、この実施形態において、遅延補正テーブル102eを備えない場合で、且つ、無線タグ105bの応答時間が0.4秒程度であったとすると、図4における応答位置(401〜407)は、全て乙字の軌跡の下側に記録されることになる。その結果、無線タグ105bの推定位置は、書架105の下側になってしまい、推定位置の精度が劣化することになる。よって、遅延補正テーブル102eを備えることにより、多数の種類の無線タグが混在している場合でも、無線タグの推定位置の精度が劣化しないという効果を奏する。これは、例えば、電池を内蔵して作動する「アクティブ・タグ」と、外部から供給される電磁波によって起電して作動する「パッシブ・タグ」が混在する場合に適用して好適なものである。パッシブ・タグは、起電するまでに一定時間必要とするため、アクティブ・タグよりも応答時間が長くなる傾向にあるからである。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による無線タグ位置推定装置、無線タグ通信装置、無線タグ位置推定システム、無線タグ位置推定方法、及び、無線タグ位置推定プログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図6は、第2の実施形態に係る無線タグ位置推定システムの機能的構成を示すブロック図である。
第1の実施形態において、位置情報取得の対象である書籍105a(無線タグ105b)は、書架105に収められており、外部から視認可能な状態であったが、第2の実施形態において、書籍604a(無線タグ604b)は、ダンボール箱604の中に収められており、外部から視認することができない。また、書架105において書籍105aは、平面的(2次元)に配置されているが、ダンボール箱604の中の書籍604aは、立体的(3次元)に積み上げて配置される。以上のような、位置推定の対象となる物の配置状況の差異により、第2の実施形態の無線タグ位置推定システム600に必要となる構成は、第1の実施形態の無線タグ位置推定システム100とは異なる。
以下、第2の実施形態の構成について第1の実施形態と異なる内容について説明する。
上述の通り、この実施形態では、無線タグ604bを付した書籍604aはダンボール箱604の中に収められている。図示は省略しているが、ここでは例えば、ダンボール箱604の中には、上中下の3段に各段48冊(計144冊)の無線タグが付された本が収納された状態であるものとする。
第1の実施形態の無線タグ通信装置101において、電波照射部101bは、1箇所に固定して書架105に向かって電波を照射していたが、第2の実施形態の無線タグ通信装置601において電波照射部601bは、図7に示すようにダンボール箱604に対して方向を変えて、複数の位置から電波の照射を行う点で異なる。複数の位置から電波の照射を行うためには、例えば、無線タグ通信装置601が、自動若しくは手動にて移動可能な構成としても良い。あるいは、電波の照射を行う位置毎に個別の電波照射部601bを配置する構成としても良い。
第1の実施形態において、制御装置102のIDデータ記録テーブル102fは、上述の通り1つの位置からのみ電波を照射したときの、無線タグ105bからの応答状況を記録していたが、第2の実施形態のIDデータ記録テーブル602fは複数方向から電波を照射したときの情報を記録するため、方向毎に分類可能な構造で記録する。分類の仕方としては、例えば、どの位置から電波を照射したかを判別するフラグを設けて記録する構造等が挙げられる。
第1の実施形態において、制御装置102の位置推定部102cは、上述の通り1箇所からのみ電波を照射したときの情報に基づいて、無線タグ105bの位置を推定していたが、第2の実施形態において、制御装置602の位置推定部602cは、複数の位置から電波を照射したときの情報に基づいて、無線タグ604bの位置を推定するため、その推定の方法が異なる。例えば、この実施形態では、ダンボール箱604の上面、前面、左側面のそれぞれ直交する3方向から電波照射が可能になるように電波照射部601bを配置し、電波照射に対する無線タグ604bの応答状況に基づいて、その位置を推定するものとする。以下、このときの無線タグ604bの推定方法の例について説明する。
まず、第1の実施形態と同様の方法により、それぞれの位置から見た場合の無線タグ604bの方向を推定する。なお、上述の通り、IDデータ記録テーブル602fには電波を照射した位置ごとに分類可能な形で、無線タグ604bの応答の状況が記録されているので、各方向から見た無線タグ604bの推定方向を算出することができる。
図7は、ダンボール箱604に対して、各位置(上面、前面、左側面)から見た、無線タグ604bの推定方向について線分により示した図である。上面からの推定方向を無線タグ推定方向701、前面からは無線タグ推定方向702、左側面からは無線タグ推定方向703としている。このとき、全ての無線タグ推定方向(701、702、703)が1点で交わる線分である場合には、その点の位置を無線タグ604bの推定位置として求めることができる。しかし、交わらない場合には、例えば、3本の線分のうちの2本の線分の組み合わせ(3通りの組み合わせ)それぞれについて、各線分間の最も短い線分を算出し、算出した3本の線分を内包する最も小さな球の中心を無線タグ604bの推定位置として求めることができる。なお、上記の「3本の線分のうちの2本の線分の組み合わせ」は、この場合、無線タグ推定方向701と無線タグ推定方向702、無線タグ推定方向702と無線タグ推定方向703、無線タグ推定方向701と無線タグ推定方向703、のような3通りの組み合わせとなる。また、推定された位置が、ダンボール箱604の外側となる場合には、ダンボール箱604内で推定位置から最も近い点を推定位置とする。
第1の実施形態においては、対象撮影装置104により撮影して書架105の画像情報を取得し、その画像情報を使用して無線タグ105bの位置を可視化していたが、第2の実施形態において書籍604a(無線タグ604b)は、外部から視認することができず撮影できないため、予めダンボール箱の見取り図を画像情報とした適用対象見取り画像602gを備えている。
対象表示部602bが生成する画像の例としては、第1の実施形態における図5と同様に、適用対象見取り画像602g上で無線タグ604bが位置していると推定されるポイントに、目印となる丸印等を表記しても良い。また、この実施形態のようにダンボール箱604の中に、3段に書籍604aが詰められているだけであれば、ダンボール箱604を上面から見た場合の推定位置に目印を表記し、更に推定位置の段数を文字として表記するものでも良い。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態の無線タグ位置推定システム600の各種動作の説明をする。
図8は、無線タグ位置推定システム600において、無線タグ通信装置601がダンボール箱604に向かって、3つの位置(上面、前面、左側面)から電波を照射し、無線タグ604bの応答の状況に基づいて、その位置を推定し、推定位置について表示装置603に可視化された情報をユーザに対して表示する動作を示したシーケンス図である。
まず、制御装置602から、無線タグ通信装置601へ、電波方向制御パラメータ602dの情報が送信される(S801)。
次に、制御装置602から、無線タグ通信装置601へ電波照射開始を指示する信号が送信される(S802)。
次に、制御装置602は、遅延時間の計測を開始し、無線タグ通信装置601からの情報を受信するため待機する(S803)。
電波照射開始指示の信号を受信すると、無線タグ通信装置601は、電波方向制御パラメータ602dの情報に基づいて電波照射部601bを制御して、ダンボール箱604へ電波の照射を行う(S804)。
無線タグ通信装置601からの電波照射に対して、無線タグ604bから応答の電波信号が送信される(S805)。なお、このとき上述の通り、応答の情報としては無線タグ604bのID情報等が含まれるものとする。
無線タグ604bからの応答を受けると、無線タグ通信装置601は、そのID情報等を制御装置602へ転送する(S806)。このとき、ID情報等の内容としては、上述の通り、どの位置から電波を照射した場合の応答であるのかの情報も転送される。
ID情報等を受信すると、制御装置602は、受信した情報に基づいてIDデータ記録テーブル602fを更新する(S807)。情報の更新は、受信したID情報等とその受信した時間を遅延時間として、情報を追加することにより行われる。
以降、ステップS804〜S807の動作について、ステップS204の電波照射が終了するまで繰り返される。なお、ステップS801〜807については、3つの位置(上面、前面、左側面)から、1方向づつ順番に動作させるものとする。例えば、ここでは、まず上面から電波を照射してステップS801〜807について動作し、次に前面、左側面と順番に行われるものとする。また、電波照射部601bが2つ以下の構成である場合には、無線タグ通信装置601を移動させて、同様に繰り返し動作させるものとする。
次に、制御装置602において、IDデータ記録テーブル602fについて、遅延補正テーブル602eの内容に基づいて補正が行われる(S808)。補正は、第1の実施形態における図2のステップ211と同様の動作により行われるが、この実施形態においては特に補正は発生しないものとする。
次に、制御装置602では、電波方向制御パラメータ602dとIDデータ記録テーブル602fの情報に基づいて、無線タグ604bの位置が推定される(S809)。
次に、制御装置602では、ステップS809において推定した無線タグ604bの位置の情報と、適用対象見取り画像602gの画像情報に基づいて、無線タグ604bの位置の可視化が可能な画像が生成される(S810)。
次に、制御装置602から、ステップS811で生成した画像が表示装置603に入力され(S811)、表示装置603によりユーザへ画像が表示される(S812)。
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態の無線タグ位置推定システム600によれば、第1の実施形態と同様な効果に加えて、以下のような効果を奏することができる。
第2の実施形態によれば、無線タグ通信装置601の複数の方向から電波を照射する構成などにより、ダンボール箱604の中の無線タグ604bの位置を推定している。これにより、例えば、箱の中や倉庫の中のように、無線タグを付した物品が一方向からは見通せないように配置されている場合においても、求める物品の位置を特定でき、第1の実施形態と同様に、特定の物品を探し出す作業時間を大幅に短縮するという効果を奏する。
また、大きなダンボール箱に多数の物品が重ねて入れられている場合、下にある物品を取り出すにはその上にある物品を先に取り出さなければならない。あるいは、倉庫に多数の箱が積み上げて置かれている場合、下にある箱を取り出すにはその上にある箱を先にとり出さなければならない。従って、求める物品が、箱の中のどこかにあるのか、あるいは倉庫のどの箱に入っているかがわかっていれば、目的の物品を探し出すのに最小限の手間で済ませることができる。
また、第2の実施形態においては、3つの無線タグ推定方向(701、702、703)の線分に基づいて、無線タグ604bの位置を推定しているが、無線タグ推定方向の線分の数が多いほど、多くのサンプルに基づいて位置の推定ができるので、推定位置の精度は向上する傾向にある。また、上述の無線タグ604bの位置推定の過程において求められる「球」が小さいほど、推定位置の精度は高くなる傾向にある。例えば、球の大きさが、ダンボール箱604と同程度の大きさであれば中心点は算出できても、求める無線タグ604bの位置がその球の中心点であることは疑わしく、逆に、球が小さい場合には、その中心のごく近傍に無線タグ604bが位置している可能性が高いと推定できる。
(C)他の実施形態
(C−1)上記各実施形態において、無線タグ通信装置(101、601)の電波照射部(101b、601b)が照射する電波の強度を調節することにより、無線タグ(105b、604b)の推定位置の精度を向上させることが可能となる。
調節の方法としては、例えば、段階的に電波照射の強度を変えながら無線タグ位置情報取得システム(100、600)を動作させて、目的の無線タグ(105b、604b)の推定位置と、実際の位置の差異が、最も少なくなるときと合わせる方法が挙げられる。これは、例えば、照射する電波が強すぎると、電波を照射した中心点から大きく離れた位置にある無線タグも高い確率で応答してしまい、推定位置の精度が著しく低下してしまうことに対処するためのものである。一方、照射する電波の強度が弱すぎる場合には、電波を照射した中心点のごく近傍にある無線タグしか応答しないため、位置を推定するために必要となる応答が得られない場合がある。また、電波方向制御パラメータ(102d、602d)に、上記の電波の強度に関する情報について追加して、電波照射部(101b、601b)による電波照射の強度を制御可能な構成としても良い。これにより、電波照射部(101b、601b)による電波照射の強度を動的に制御することが可能となるため、電波を照射する範囲の状況に応じて最適な強度を選択することができ、より高い精度での位置推定が可能となる。
(C−2)第1の実施形態において、図2のS204の電波照射が終了した後も制御装置102は、無線タグ通信装置101からの情報を受信するために待機することとしても良い。待機の時間としては、例えば、ある一定時間とすることや、遅延補正テーブル102eを参照して最も遅延の大きい無線タグの応答時間を採用することが挙げられる。上述の通り、無線タグ105bは、電波の照射を受けてから応答するまでに、その無線タグ105bの種類等に応じた時間を要するが、上記の待機により、無線タグ通信装置101が、最後にした電波照射に対する無線タグ105bの応答の受信について、不可となることを回避することが可能となる。
(C−3)上記各実施形態では、電波照射部(101b、601b)が、電波を照射する方向を変化させながら電波を照射しているが、これは位置推定の対象となる無線タグ(105b、604b)との相対的なものでも良い。例えば、ダンボール箱の中の物品の位置を推定するような場合に、送信する電波の方向をターンテーブルの中心からずらせて固定しておき、ダンボール箱をターンテーブルに載せ、ターンテーブルを回せばダンボール箱に円形の軌跡を描くように電波を出力したことになる。
(C−4)上記各実施形態では、静止した物品に取り付けられた無線タグの位置を推定するものであったが、無線タグを取り付けた物品が移動するものであった場合においても、その物品の移動について移動量を補正する構成とすることで、位置を推定することができる。これは、例えば、特定の物品について、追跡監視する場合に適用して好適なものである。
(C−5)上記各実施形態によれば、書架105やダンボール箱604内の全ての書籍(105a、604a)について、その位置を推定することができるので、各書籍の位置情報、書名、著者名、出版社名、位置情報を可視化した画像等の情報を基に、書籍データベースを作成に適用することもできる。
これにより、例えば、書籍が著者名順に並んでいることを確認する場合、実際に書架を確認しなくても、前記データベースの内容を確認するだけで行うことが可能となる。また、その確認の際に、「あ行・か行・さ行」の著者の書籍が著者名順に並んでいるところに、「夏目」のような「な行」の著者名の書籍が誤って配置されていることが分かった場合、上記の書籍データベースの検索操作だけで、誤って配置された書籍の位置を可視化された画像で確認することが可能となる。このとき、本来配置されるべき「な行」の書籍の位置を確認する場合も、同様にデータベースの検索操作だけで確認することが可能となるので、配置の間違いを検出して、正しい位置に戻す作業を短い作業時間で行うことが可能となる。更に、このとき、著者が「夏目」の他の書籍の位置について情報を表示させたり、著者が「夏目」の書籍の直前又は直後に位置する書籍の位置について、情報を表示させたりすることも可能となる。
あるいは、上記の書籍データベースにより、書店や図書館において、欠品している書籍を確認することもデータベースの操作のみで可能となる。更に、欠品した書籍を補充する際には、どの位置に補充すれば良いかも可視化した画像で情報を表示することができるので、欠品を補充する作業量を軽減することが可能となる。
また、上記のような、誤って配置された書籍や欠品した書籍の検出などについては、コンピュータによるデータベースの検索処理により、全てを自動化させることも可能となる。
(C−6)上記各実施形態において、無線タグ通信装置(101、601)の電波照射部(101b、601b)は、指向性のある電波を無線タグ(105b、604b)に照射していたが、IDデータ受信部(101d、601d)が特定の方向からのみ電波を受信する構成としても良い。上記の実施形態では、電波を照射した位置及び方向の情報に基づいて、無線タグ(105b、604b)の位置を推定していたが、この場合、電波を受信した位置及び方向に置き換えることにより、同様に位置の推定が可能となる。また、このとき、アンテナ(101e、601e)は、例えば、電波照射部(101b、601b)と同様に、既存のフェーズドアレイアンテナ等を適用することができる。また、電波照射部(101b、601b)とIDデータ受信部(101d、601d)が、同一のアンテナを共用して、指向性のある電波を所定の方向に照射し、所定の方向からの電波のみを受信する構成としても良い。
(C−7)上記各実施形態において、無線タグ通信装置(101、601)が、無線タグ(105b、604b)と通信する際に、制御装置(102、602)が推定した位置に向けて電波を照射することに適用しても良い。これにより、より強い電波を無線タグ通信装置(101、601)に照射することが可能になるので、通信エラーの確率を下げることができるという効果を奏する。これは、無線タグ(105b、604b)の情報の読取りだけでなく、書込みなどの他の通信に適用しても良い。
また、IDデータ受信部101dについても、制御装置(102、602)が推定した無線タグ(105b、604b)の位置から送信される電波の受信感度が上がるように、アンテナ(101e、601e)を制御しても良い。制御の内容としては、例えば、アンテナ(101e、601e)の向きを変えることが挙げられる。これにより、電波照射と同様に、電波受信についても通信エラーの確立を下げることができるという効果を奏する。
第1の実施形態の機能的構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の、無線タグ105bの位置を推定して可視化する動作を示したシーケンス図である。 第1の実施形態の、電波照射部101bが照射する電波の軌跡について示した説明図である。 第1の実施形態の、電波照射に対して無線タグ105bからの応答があった位置を示した説明図である。 第1の実施形態の、無線タグ105bの推定位置を可視化した画像の例を示した説明図である。 第2の実施形態の機能的構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の、無線タグ通信装置601が、ダンボール箱604に対して3方向から電波を照射した場合における、無線タグ604bの推定方向について示した説明図である。 第2の実施形態の、無線タグ604bの位置を推定して可視化する動作を示したシーケンス図である。
符号の説明
100…無線タグ位置推定システム、101…無線タグ通信装置、101b…電波照射部、101d…IDデータ受信部、102…制御装置、102c位置推定部、102d…電波方向制御パラメータ、103…表示装置、104…対象撮影装置、105b…無線タグ。

Claims (13)

  1. 無線通信により無線タグと情報の送受信を行うものであって、上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定装置に対し、上記無線タグに係る情報を提供する無線タグ通信装置であって、
    電波を照射して上記無線タグへ情報を送信する電波照射手段と、
    上記電波照射手段による電波照射に対して、上記無線タグからの応答電波を受信する電波受信手段と、
    上記無線タグとの送受信により取得した通信方向に関する情報を上記無線タグ位置推定装置に送信する無線タグ応答情報送信手段とを備え、
    上記電波照射手段が所定の位置から所定の方向に指向性を有する電波を照射すること、又は、上記電波受信手段が所定の位置において所定の方向から送出された応答電波のみを受信すること、の少なくとも一方を適用している
    ことを特徴とする無線タグ通信装置。
  2. 上記電波照射手段は、電波を照射する指向性方向を変化させることを特徴とする請求項1に記載の無線タグ通信装置。
  3. 上記電波照射手段は、上記無線タグに対して、複数の位置から指向性電波を照射することを特徴とする請求項1に記載の無線タグ通信装置。
  4. 上記電波照射手段は、上記無線タグと通信する際に、上記無線タグ位置推定装置が推定した上記無線タグの位置に、指向性を有する電波を照射して情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の無線タグ通信装置。
  5. 上記電波受信手段は、応答電波を受信可能な指向性方向を変化させることを特徴とする請求項1に記載の無線タグ通信装置。
  6. 上記電波受信手段は、応答電波を受信可能な指向性方向を設定した複数の位置において、上記無線タグからの応答電波を受信することを特徴とする請求項1に記載の無線タグ通信装置。
  7. 上記電波受信手段は、上記無線タグと通信する際に、上記無線タグ位置推定装置が推定した上記無線タグの位置する方向からの電波の受信感度が良好となるように、指向性を制御することを特徴とする請求項1に記載の無線タグ通信装置。
  8. 無線タグと情報の送受信を行う無線タグ通信装置からの情報に基づいて、上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定装置であって、
    上記無線タグ通信装置からの情報に基づき、どの位置からどの方向に通信した場合に、上記無線タグからの応答電波を受信できたかを表す情報を推定する無線タグ応答方向推定手段と、
    上記無線タグ応答方向推定手段が推定した複数の応答方向の情報に基づいて、上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定手段と
    を有することを特徴とする無線タグ位置推定装置。
  9. 上記無線タグ通信装置が電波を照射する範囲の画像情報である電波照射範囲画像情報に、上記無線タグ位置推定手段により推定された無線タグの位置に関する情報を付加した画像情報を生成する無線タグ推定位置可視化画像生成手段をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の無線タグ位置推定装置。
  10. 上記無線タグ通信装置が電波を照射する範囲について、画像を撮影する範囲を決定して画像を撮影し、上記電波照射範囲画像情報の情報を取得する電波照射範囲画像撮影手段を有することを特徴とする請求項9に記載の無線タグ位置推定装置。
  11. 請求項1に記載の無線タグ通信装置と、請求項8に記載の無線タグ位置推定装置とを有することを特徴とする無線タグ位置推定システム。
  12. 無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定方方法であって、
    上記無線タグと情報の送受信を行う無線タグ通信装置と、上記無線タグ通信装置からの情報に基づいて上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定装置とを備え、
    上記無線タグ通信装置は、ある位置から見た上記無線タグとの通信方向を捉える構成を備え、その構成によって、取得した通信方向に関する情報を上記無線タグ位置推定装置に与え、
    上記無線タグ位置推定装置は、上記無線タグ通信装置からの情報に基づき、どの位置からどの方向に通信した場合に、上記無線タグからの応答電波を受信できたかを表す複数の応答方向の情報に得た後、上記無線タグの位置を推定する
    ことを特徴とする無線タグ位置推定方法。
  13. 無線タグと情報の送受信を行う無線タグ通信装置からの情報に基づいて、上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定装置を構成するコンピュータに搭載される無線タグ位置推定プログラムであって、
    コンピュータを、
    上記無線タグ通信装置からの情報に基づき、どの位置からどの方向に通信した場合に、上記無線タグからの応答電波を受信できたかを表す情報を推定する無線タグ応答方向推定手段と、
    上記無線タグ応答方向推定手段が推定した複数の応答方向の情報に基づいて、上記無線タグの位置を推定する無線タグ位置推定手段と
    して機能させることを特徴とする無線タグ位置推定プログラム。
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