JP2008157284A - ドラムブレーキのパーキングレバー保持機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数を削減でき簡素な構造にも関わらず、装着が容易で脱落しにくいドラムブレーキのパーキングレバー保持機構を提供することを目的とする。
【解決手段】 ブレーキシューのウェブ3Aにパーキングレバー12が枢軸15にて軸支されたドラムブレーキのパーキングレバー保持機構において、前記枢軸15の頭部15Aより小径の径小首部15Bに適合して抜止め挿入係止されるスリット部16Cを有する平面視がU字形でかつ枢軸15の軸方向に弾性を有するU字止め具16にて前記ウェブ3Aとパーキングレバー12とを圧接係着したことにより、軸方向に弾性変形する簡素な構造のU字止め具16を、ワンタッチにて枢軸15の径小首部15Bに適合して抜止め挿入係止することができて組付けが簡便である上、外力が加わらない限り抜止めされて妄りに脱落することがなく、組付けの確実性が向上する他、再利用が可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バッキングプレートに相対峙して配置したブレーキシューを拡開しブレーキドラムの内周面に圧接させて制動するドラムブレーキであって、前記ブレーキシューのウェブにパーキングレバーが枢軸にて軸支されたドラムブレーキのパーキングレバー保持機構に関する。
従来、車両のブレーキとして、バッキングプレート内周に相対峙して配置したブレーキシューを拡開しブレーキドラムの内周面に圧接させて制動するドラムブレーキは広く採用されている。通常、ドラムブレーキはアンカ側を支点として揺動する一対のブレーキシューの自由端間に配設されたホイールシリンダのピストンを作動させることによって、前記一対のブレーキシューを拡開させて制動作用を行うものである。前記ホイールシリンダは、車両の走行中にブレーキペダルの踏動操作によって頻繁にピストンの往復作動を繰り返すものである。ブレーキペダルによる走行中のブレーキ操作とは別に、車両の停止中になされるパーキング制動は、前記一対のブレーキシューを、パーキングケーブルの牽引操作により揺動操作するパーキングレバーによって拡開して行うものである。
このような一般的なドラムブレーキを、本発明の前提技術を示す図1(A)を用いて説明する。一対のブレーキシュー2、3は円形のバッキングプレート1内において下端のアンカ4部を支点として揺動可能に設置されている。各ブレーキシュー2、3の自由端間にはホイールシリンダ5が配設され、図示外のブレーキペダルの操作に応じて供給される圧油によりピストンを作動させる。それによって、一対のブレーキシュー2、3を拡開してブレーキドラムの内周面に圧接して制動がなされる。圧油が開放されると、一対のブレーキシュー2、3間に接続されたリターンスプリング14によってブレーキシュー2、3は近接揺動して原位置に復帰し、制動が解除される。
前記一対のブレーキシュー2、3間には、前記リターンスプリング14と同芯状に調整ストラット6が配設されている。調整ストラット6は、調整ナット7とこれに螺合しラチェット歯車8を固定した調整螺子9と、ラチェット歯車8を支持して調整螺子9を嵌合した調整キャップ10とから構成される。調整ナット7の左端(図面上)と調整キャップ10の右端とはU字形とされ、各ブレーキシュー2、3のウェブ2A、3Aを抱持係合する。なお、調整キャップ10の右端はパーキングレバー12をも抱持係合している。調整ストラット6はブレーキシュー2のウェブ2Aとブレーキシュー3のウェブ3A間にそれらの退避(戻り)位置を画定する。つまり、調整ストラット6は一対のブレーキシュー2、3の拡開方向への揺動を拘束することはないが、ブレーキシュー2、3の近接退避方向の原位置を拘束する。
前記一対のブレーキシュー2、3の一方(図示の例ではブレーキシュー3側)の自由端近傍のA部において、枢軸15によってパーキングレバー12が軸支される。該パーキングレバー12は、運転席等に設置された図示外のパーキング操作部材により牽引されるパーキングケーブル13によって時計方向(図面上)に揺動操作される。その際、パーキングレバー12の前縁が前記調整ストラット6の調整キャップ10の右端に衝接する。これにより、その後のパーキングレバー12の揺動によって、ブレーキシュー3の自由端側は枢軸15とともに拡開方向に揺動してブレーキドラムの内周面に圧接される。パーキングレバー12の時計方向の揺動は、同時にする調整ストラット6を介して他方のブレーキシュー2にも拡開方向の作動力を伝達する。これらにより、パーキングブレーキ動作がなされる。
このようなパーキングレバー12を備えたドラムブレーキでは、通常、ブレーキシュー2、3のライニング摩耗に対する補正機能が施されている。前述したブレーキシュー3のウェブ3Aにパーキングレバー12を軸支した枢軸15を利用して、略T字形の調整レバー11のT字の水平部左端部がA部において軸支される。T字の水平部右端部は前記パーキングレバー12の前縁下部に当接突起11Bにて当接する。T字の脚部は前記調整キャップ10に沿って延び、ラチェット歯車8を回転調整する調整アーム11Aとして機能する。調整レバー11の略中央部には、前記調整キャップ10に突出形成されたピン部10Aを受け入れる長孔11Cが形成される。前記当接突起11Bとブレーキシュー3のウェブ3Aとの間には復元用のスプリング11Dが介設される。
このように構成されているので、パーキングケーブル13によってパーキングレバー12が枢軸15を中心として揺動するに際して、ブレーキシュー2および3のライニングが摩耗により擦り減っていた場合には、パーキングレバー12の時計方向へのストロークが増大するので、当接突起11Bを介して調整レバー11を枢軸15の周りに連れ回り揺動させる。調整キャップ10のピン部10Aを受け入れる長孔11Cが調整レバー11の揺動を許容する。調整レバー11が揺動すると、調整アーム11Aがラチェット歯車8を回転調整して所定個数を非可逆的に送る。これにより、調整ナット7とこれに螺合する調整螺子9との間の間隔が伸長するので、ブレーキシュー2、3間の退避(戻り)位置が拡開方向に移動して画定される。つまり、摩耗分だけストロークが拡開方向に移動して調整が完了する。
このようなパーキングレバーを備えたドラムブレーキにあっては、前述したようにパーキングレバーをブレーキシューのウェブに対して枢軸により軸支しているが、従来から、パーキングレバーの振動による打音の防止や部品の摩耗防止を目的として様々なパーキングレバー保持機構が提案されて使用されてきている。例えば下記特許文献1〜3に開示されたような技術がある。
実開昭58−70527号公報(公報第6頁参照) 実開平6−47718号公報(公報請求項1参照) 特開平11−218162号公報(公報請求項1参照)
前記特許文献1に開示されたものは、図5に示すように、支持ピン119の脚部119cによってブレーキシューのウェブ103に対してパーキングレバー112を保持するのに、ブレーキシューのウェブ103とパーキングレバー112に挿通された支持ピン119の脚部119cに嵌合されウェブ103下面にバネワッシャ116を介装して止め輪117にて支持されている。バネワッシャ116の存在により、ブレーキシューのウェブ103に対するパーキングレバー112のがたつきが効果的に抑制される。
前記特許文献2に開示されたものは、図6に示すように、C型止め輪264における工具係合部270、272間の間隔を、ピン230の環状溝底部の直径より所定寸法小さくするとともに、C型止め輪264における内周側をピン230の環状溝底部の直径より所定寸法大きく形成し、工具係合部270、272をパーキングレバー228の表面から隔離する方向(図面の紙面から手前方向)へ傾斜させたことを特徴とするもので、パーキングレバー228の表面から手前に突出したC型止め輪264における工具係合部270、272を工具276により容易に把持係合させて、簡便に加締めることを可能にした。
前記特許文献3に開示されたものは、図7に示すように、パーキングレバー312を一方のブレーキシューのウェブ303bに重ね、支持ピン319によって前記ウェブ303b枢着させ、リターンスプリング324の両端のフックを左右のブレーキシューに係止させ、前記パーキングレバー312と他方のブレーキシューのウェブとの間に調整ストラット306を介在させたドラムブレーキにおいて、前記リターンスプリング324のコイル部324aを前記パーキングレバー312の上に重ね、リターンスプリング324のコイル部324aの弾力によってパーキングレバー312をブレーキシューのウェブ303bに押し付けるように構成したものである。これにより、図7(C)に示すように、前記特許文献1に開示されたもののようなバネワッシャ116を使用する必要がなくなった。
しかしながら、これらの従来のものにあって、前記図5に示した特許文献1に開示されたものでは、バネワッシャ116を介装して止め輪117にて加締める等、複数の部品を必要としてコストアップを招く他、止め輪117による加締め作業に手間を要した。また、前記図6に示した特許文献2に開示されたものでは、C型止め輪264の加締め作業が簡素化されることにはなったものの、依然として加締め作業には熟練を要した。さらに、前記図7に示した特許文献3に開示されたものでは、リターンスプリング324のコイル部324aをパーキングレバー312の上に重ねてがたつきを抑制するためには、コイル部324aをパーキングレバー312に対して所定の圧接力を得るようにしなければならず、圧接精度を厳密にする必要があってコストアップを招く虞れがあった。
そこで、本発明は前記従来のドラムブレーキのパーキングレバー保持機構の諸課題を解決して、部品点数を削減でき簡素な構造にも関わらず、装着が容易で脱落しにくいドラムブレーキのパーキングレバー保持機構を提供することを目的とする。
このため本発明は、バッキングプレートに相対峙して配置したブレーキシューを拡開しブレーキドラムの内周面に圧接させて制動するドラムブレーキであって、前記ブレーキシューのウェブにパーキングレバーが枢軸にて軸支されたドラムブレーキのパーキングレバー保持機構において、前記枢軸における軸端の頭部より小径の径小首部に適合して抜止め挿入係止されるスリット部を有する平面視がU字形でかつ枢軸の軸方向に弾性を有するU字止め具にて前記ブレーキシューのウェブとパーキングレバーとを圧接係着したことを特徴とする。また本発明は、前記U字止め具を側面視でもU字形に形成するとともに、弾性を有する薄板材にて構成したことを特徴とする。また本発明は、前記U字止め具の上部に、頭部側に突出する抜止め部が形成されたことを特徴とする。また本発明は、前記U字止め具の下部に、パーキングレバー側に向いた下部突起を複数個形成したことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とする。
本発明によれば、バッキングプレートに相対峙して配置したブレーキシューを拡開しブレーキドラムの内周面に圧接させて制動するドラムブレーキであって、前記ブレーキシューのウェブにパーキングレバーが枢軸にて軸支されたドラムブレーキのパーキングレバー保持機構において、前記枢軸における軸端の頭部より小径の径小首部に適合して抜止め挿入係止されるスリット部を有する平面視がU字形でかつ枢軸の軸方向に弾性を有するU字止め具にて前記ブレーキシューのウェブとパーキングレバーとを圧接係着したことにより、軸方向に弾性変形する簡素な構造のU字止め具を、ワンタッチにて枢軸の径小首部に適合して抜止め挿入係止することができて組付けが簡便である上、外力が加わらない限り抜止めされて妄りに脱落することがなく、組付けの確実性が向上する他、弾性変形による装着なので再利用が可能である。
また、前記U字止め具を側面視でもU字形に形成するとともに、弾性を有する薄板材にて構成した場合は、U字止め具をばね鋼板を使用できて安価である上、軸方向の弾性も強固かつ簡便に付与されて、品質が安定する。さらに、前記U字止め具の上部に、頭部側に突出する抜止め部が形成された場合は、強固かつ簡便に付与された軸方向の弾性によってU字止め具が、確実かつ強固に枢軸の頭部に係止されて抜け止めされ、脱落することがない。
さらにまた、前記U字止め具の下部に、パーキングレバー側に向いた下部突起を複数個形成した場合は、U字止め具の下部とパーキングレバー上面とのクリアランスを狭めて、パーキングレバーの軸方向のがたつきを防止するとともに、点もしくは線接触とすることで、パーキングレバーの揺動の際の摺動を円滑にする。また、外部入力によりパーキングレバーが大きく振動する状況下では、前記突起を介してU字止め具が撓んで圧接力を発生させ、異常振動や共振を防止して、異音の発生、パーキングレバー周り部品の破損を防止できる。
以下本発明に係るドラムブレーキのパーキングレバー保持機構を実施するための好適な形態を図面に基づいて説明する。図1(A)は本発明のパーキングレバー保持機構が採用されたドラムブレーキの全体図、図1(B)は本発明のパーキングレバー保持機構を構成するU字止め具により保持されたパーキングレバー保持部の断面図、図1(C)はU字止め具の他の実施例の断面および平面図、図2は本発明のパーキングレバー保持機構を構成するU字止め具の平面、側面および底面図、図3は本発明のパーキングレバー保持機構を構成するところの枢軸によりパーキングレバーがブレーキシュー(ウェブ)に軸支された状態の断面図、図4はU字止め具を枢軸に装着する手順を示す断面図である。
本発明のドラムブレーキのパーキングレバー保持機構の基本的な構成は、図1(A)(B)に示すように、バッキングプレート1に相対峙して配置したブレーキシュー2、3を拡開しブレーキドラムの内周面に圧接させて制動するドラムブレーキであって、前記ブレーキシューのウェブ3Aにパーキングレバー12が枢軸15にて軸支されたドラムブレーキのパーキングレバー保持機構において、前記枢軸15における軸端の頭部15Aより小径の径小首部15Bに適合して抜止め挿入係止されるスリット部16Cを有する平面視がU字形でかつ枢軸15の軸方向に弾性を有するU字止め具16にて前記ブレーキシュー3のウェブ3Aとパーキングレバー12とを圧接係着したことを特徴とする。
図1(B)に示した実施例では、U字止め具16を平面視でU字形に形成(図1(A)参照)するとともに側面視でもU字形に形成し、さらにばね鋼板を使用した弾性を有する薄板材にて構成したものである。薄板ばね状体により軸方向の弾性も強固かつ簡便に付与されて品質が安定し、さらに、前記U字止め具16の上部に、頭部15A側に突出する抜止め部16Dが形成される。本例では、弾性を有する薄板材にて構成したから、枢軸15の軸方向の弾性も強固かつ簡便に付与されるので、軸方向の弾性によってU字止め具16が、確実かつ強固にワンタッチにて容易かつ簡便に枢軸15の頭部15Aに係止された後に抜け止めされ、脱落することがない。なお、図1(B)において、枢軸15の頭部15Aには適宜の形態にて前述した調整レバー11が軸支される。
図2は本発明のパーキングレバー保持機構を構成するU字止め具の平面、側面および底面図である。図2(A)の平面図および図2(C)の底面図にて理解されるように、U字止め具16における上板部16Aおよび下板部16Bにおけるスリット部16Cは、枢軸15の径小首部15B(図3)を適合して受け入れる適正な寸法とされる。上板部16Aは円弧状の曲折部を経て下板部16Bに延びる。図2(B)に示すように、外力が作用しない状態では、上板部16Aと下板部16Bとはやや拡開気味の形状を呈しており、枢軸15の軸方向(図面上下方向)に弾性を有する。上板部16Aの先端には枢軸15の頭部15A側(図面上上側)に突出する抜止め部としての上部突起16Dが形成される。図示の例では、薄板材が上方に曲折された曲折部16Dとされる。図2(B)(C)に示すように、下板部16Bの下部には複数の下部突起16Eが突設される。
これらの複数個の下部突起16Eは、U字止め具16の下部とパーキングレバー12上面とのクリアランスを狭めて、パーキングレバー12の軸方向のがたつきを防止するとともに、点もしくは線接触とすることで、パーキングレバー12の揺動の際の摺動を円滑にし、また、外部入力によりパーキングレバー12が大きく振動する状況下で、前記下部突起16Eを介してU字止め具16が撓んで圧接力を発生させ、異常振動や共振を防止して、異音の発生、パーキングレバー周り部品の破損を有効に防止できる。
図3は本発明のパーキングレバー保持機構を構成するところの枢軸によりパーキングレバーがブレーキシュー(ウェブ)に軸支された状態の断面図である。枢軸15の下端の径大フランジ部15Dにより拘束されて、ブレーキシューのウェブ3Aの軸孔とパーキングブレーキ12の軸孔とが枢軸15の枢支部15Cに挿入軸支される。枢支部15Cの上端部には径大の頭部15Aが形成され、その下部に径小首部15Bが配置される。
図4はU字止め具を枢軸に装着する手順を示す断面図である。前記図3のような枢軸15の径小首部15Bに対して、図4(A)に示すように、U字止め具16の上板部16Aを復元力に抗して点線位置から下方の実線位置に押し下げてから、図4(B)に示すように、スリット部16C(図2参照)を枢軸15の径小首部15Bに挿入した後、上板部16Aにおける下方への押圧力を開放する。これにより、U字止め具16の上板部16Aは自身の復元力により前記図1(B)の状態に維持され、上部突起16Dが枢軸15の頭部15Aに係止してU字止め具16の脱落方向(図面左方)の移動が阻止される。これにより、U字止め具16が撓んで圧接力を発生させ、妄りにU字止め具16が脱落することがなく、パーキングレバー12とブレーキシューのウェブ3A間での異常振動や共振を防止して、異音の発生、パーキングレバー周り部品の摩耗や破損を有効に防止できる。
図1(C)は本発明のパーキングレバー保持機構の第2実施例を示す断面および平面図である。本実施例では、U字止め具16は硬質樹脂や金属等の上板部16Aと下板部16Bと、それらの間に挟持されたスポンジ状の弾性材16Gとから構成される。上板部16Aの後部(図面左)は上方に膨出形成され、前部には枢軸15の頭部側に向けて上部突起16Dが形成される。下板部16Bの下部にはパーキングレバー12に向けて下部突起16Eが突出形成される。抜止め部材としての前記上部突起16Dに加えて、あるいは上部突起16Dに代えて、前記スリット部16Cから枢軸15側に突出する一対の内方突起16F、16Fを突設してもよい。
このようなU字止め具16を枢軸15の径小首部15Bに挿入係止するには、スポンジ状弾性材16Gの復元力に抗して上板部16Aを下方に押圧し、枢軸15の頭部15Aをクリアした後に、押圧力を開放することにより、スポンジ状弾性材16Gの復元力によって、上板部16Aが上方に移動して上部突起16Dが枢軸15の頭部15Aに係止されて抜止めされる。加えて、あるいは前記一対の内方突起16F、16Fの節度機能により上板部16Aがその弾性により幾分拡開して枢軸15の径小首部15Aを乗り超える。これによって、U字止め具16の抜止め効果が確実となる。前記内方突起16Fは下板部16Bにも形成してもよい。
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、バッキングプレートに相対峙して配置したブレーキシューを拡開しブレーキドラムの内周面に圧接させて制動するドラムブレーキの形状、形式、ブレーキシューのウェブの形状、形式、パーキングレバーの形状、形式、径小首部を含む枢軸の形状、形式、U字止め具における抜止め部を構成する上部突起(曲折、突起の一体形成、突起の貼着等)あるいは内方突起の形状、形式、下部突起の形状(曲折、突起の一体形成、プレス形成、突起の貼着等)、形式およびその数、U字止め具における軸方向の弾性付与形態(弾性薄板の曲折によるばね形態、スポンジ状の弾性材の介在等)、U字止め具におけるスリット部の形状等は適宜選定できる。また、実施例に記載の諸元はあらゆる点で単なる例示に過ぎず限定的に解釈してはならない。
本発明のパーキングレバー保持機構が採用されたドラムブレーキの全体図、U字止め具により保持されたパーキングレバー保持部の断面図およびU字止め具の他の実施例の断面ならびに平面図である。 本発明のパーキングレバー保持機構を構成するU字止め具の平面、側面および底面図である。 本発明のパーキングレバー保持機構を構成するところの枢軸によりパーキングレバーがブレーキシュー(ウェブ)に軸支された状態の断面図である。 本発明のU字止め具を枢軸に装着する手順を示す断面図である。 第1従来例の調整レバーの支持構造の断面図である。 第2従来例のC型止め輪の平面図である。 第3従来例のドラムブレーキアッセンブリの説明図である。
符号の説明
1 バッキングプレート
2 ブレーキシュー
2A ウェブ
3 ブレーキシュー
3A ウェブ
12 パーキングレバー
13 パーキングケーブル
15 枢軸
15A 頭部
15B 径小首部
16 U字止め具
16A 上板部
16B 下板部
16C スリット部
16D 上部突起(上部曲折部)
16E 下部突起

Claims (4)

  1. バッキングプレートに相対峙して配置したブレーキシューを拡開しブレーキドラムの内周面に圧接させて制動するドラムブレーキであって、前記ブレーキシューのウェブにパーキングレバーが枢軸にて軸支されたドラムブレーキのパーキングレバー保持機構において、前記枢軸における軸端の頭部より小径の径小首部に適合して抜止め挿入係止されるスリット部を有する平面視がU字形でかつ枢軸の軸方向に弾性を有するU字止め具にて前記ブレーキシューのウェブとパーキングレバーとを圧接係着したことを特徴とするドラムブレーキのパーキングレバー保持機構。
  2. 前記U字止め具を側面視でもU字形に形成するとともに、弾性を有する薄板材にて構成したことを特徴とする請求項1に記載のドラムブレーキのパーキングレバー保持機構。
  3. 前記U字止め具の上部に、頭部側に突出する抜止め部が形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のドラムブレーキのパーキングレバー保持機構。
  4. 前記U字止め具の下部に、パーキングレバー側に向いた下部突起を複数個形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のドラムブレーキのパーキングレバー保持機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010051678A1 (zh) * 2008-11-07 2010-05-14 Yang Qunying 鼓式制动器的改良结构
FR3074860A1 (fr) * 2017-12-13 2019-06-14 Foundation Brakes France Segment de frein a tambour comportant une ame portant un levier de frein de stationnement et integrant un moyen de rappel plaquant le levier contre l'ame

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