JP2007155001A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両への組付け性が良く、また、組み付け後の隙間調整が容易にでき、更に部品点数や組み立て工程数を低減させることのできるドラムブレーキ装置を得る。
【解決手段】一対のブレーキシュー3,4の位置を摩耗に応じて自動調整する自動隙間調整装置10は、ブレーキシュー3,4間の離間距離を確保するストラット27の一端側に介在して回転によりブレーキシュー3,4間の離間距離を調整するアジャスタギヤ23と、ホイールシリンダ6の操作力が所定以上になるとき、前記アジャスタギヤ23の回転を規制するアジャスタ規制レバー33とを備え、アジャスタ規制レバー33は一方のブレーキシュー3とホイールシリンダ6とで回転自在に挟持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブレーキシューの位置を摩耗に応じて調整する自動隙間調整装置を有したドラムブレーキ装置に関するもので、特に、車両への組付け作業を容易にできると同時に、車両への組み付け後のドラムとブレーキシューとの間の隙間調整を簡単にできるようにするための改良に関する。
従来、車両の走行を制動するために種々の形式のドラムブレーキ装置が用いられているが、これらのドラムブレーキ装置は、略円筒状のドラムの内周面に押圧されるブレーキシューの配置によって、リーディングトレーリング式やツーリーディング式、若しくはデュオサーボ式等に分類される。
自動車に搭載されるドラムブレーキ装置の場合は、上記のいずれの形式にせよ、通常、ドラム内空間に対向配置された一対のブレーキシューの非制動時におけるドラムとの間の隙間が各ブレーキシューの摩耗によって増大しないように、各ブレーキシューの位置を各ブレーキシューの摩耗に応じて自動調整する自動隙間調整装置が組み込まれる。
従来の自動隙間調整装置は、一度の制動動作時に調整できるブレーキシューの送り量を微量に制限したマイクロアジャスタ方式のもの(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)と、一度の制動動作でブレーキシューとドラムの間の隙間を基準値に一気に調整するワンショットアジャスタ方式のもの(例えば、特許文献3、又は特許文献4、又は特許文献5参照)とに、大別することができる。
ところが、従来のマイクロアジャスタ方式の自動隙間調整装置を搭載したドラムブレーキ装置は、車両への組み付け作業を容易にするために、車両組み付け時におけるドラムとブレーキシューとの間の初期隙間を大きく設定していると、組み付け後に、ドラムとブレーキシューとの間の隙間を適正隙間に調整するのに、多数回の制動操作を繰り返す必要が生じ、車両組み付け後のドラムとブレーキシューとの間の隙間調整に手間がかかるという問題があった。
また、この問題を解消するため、車両への組み付け時におけるドラムとブレーキシューとの間の初期隙間を小さくすると、車両への組付け作業が困難になるという問題が生じた。
一方、従来のワンショットアジャスタ方式の自動隙間調整装置を搭載したドラムブレーキ装置の場合は、車両への組み付け時におけるドラムとブレーキシューとの間の初期隙間を大きく設定していても、組み付け後に、ドラムとブレーキシューとの間の隙間を適正隙間に調整するのに、1回または少数回の制動操作を繰り返すだけで良い。従って、車両への組付け性を向上させると同時に、組み付け後のドラムとブレーキシューとの間の隙間調整を簡単にすることができる。
ところが、従来のワンショットアジャスタ方式の自動隙間調整装置の場合は、例えば、過大なブレーキ力によってドラムが変形し、そのドラムの変形によってブレーキシューの可動域が一時的に増大したような場合でも、その可動域を含めて一気にブレーキシューの位置調整が実施されてしまうため、非制動時に確保すべきドラムとブレーキシューとの間の隙間が適正隙間以下となるオーバーアジャストが発生し、ブレーキシューの引き摺りを招く虞があった。
そこで、従来のワンショットアジャスタ方式の自動隙間調整装置における問題点を解消するドラムブレーキ装置として、本出願人は、図6乃至図9に示すドラムブレーキ装置100を既に提案した。
ここに示したドラムブレーキ装置100は、下記特許文献6に開示されたもので、図示せぬ略円筒形のドラム内に対向配備される一対のブレーキシュー3,4と、一対のブレーキシュー3,4の一方の対向端側に配設されて各ブレーキシュー3,4をドラムに押圧するシュー操作力を発生するホイールシリンダ6と、一対のブレーキシュー3,4の他方の対向端側に配設されて各ブレーキシュー3,4のブレーキ力を受けるアンカー部材7と、これらの構成部材を支持するバッキングプレート9と、一対のブレーキシュー3,4の非制動時におけるドラムとの間の隙間が各ブレーキシュー3,4の摩耗によって増大しないように、各ブレーキシュー3,4の位置を摩耗に応じて自動調整する自動隙間調整装置10と、ブレーキシュー4にピン11aを介して回動自在に結合されて駐車時に回動操作により一対のブレーキシュー3,4を拡開して制動力を発生させるパーキングレバー11とを備えている。
なお、図示せぬドラムは、バッキングプレート9と同心で、車両の前進時には図6の矢印R方向に回転する。
以上のブレーキシュー3,4は、ドラムの内周に向かって移動可能に、シュー支持軸14によりバッキングプレート9に取り付けられている。
各ブレーキシュー3,4のホイールシリンダ6側の端部は、シュートゥシュースプリング15によってそれぞれのシューの端部が互いに接近する方向(即ち、ドラムから離間する方向)に付勢されて、それぞれのシューの端部がホイールシリンダ6のピストンに当接した状態に維持されている。
また、各ブレーキシュー3,4のアンカー部材7側の端部は、アンカースプリング16によってそれぞれのシューの端部が互いに接近する方向(即ち、ドラムから離間する方向)に付勢されて、それぞれのシューの端部がアンカー部材7に当接した状態に維持されている。
自動隙間調整装置10は、ホイールシリンダ6に押圧される一方のブレーキシュー3上に装備されたギヤ支持ピン21に回転自在に支持されると共に、回転中心からの離間距離が徐々に増大する外周面23aにラチェット歯23bが形成されたアジャスタギヤ23と、ホイールシリンダ6の操作力Wの作用点よりも距離Sだけ外側となる位置で一方のブレーキシュー3のウェブ3aに立設されたレバー支持ピン31に基端が回転自在に支持されると共に、中間部にはホイールシリンダ6からの操作力を受ける操作力受け部33bが設けられ、且つ、先端にはラチェット歯23bに噛合可能なラチェット爪33aが設けられたアジャスタ規制レバー33と、このアジャスタ規制レバー33の先端側の当接面33cに一端が当接すると共に他端が他方のブレーキシュー4に当接してアジャスタ規制レバー33及びアジャスタギヤ23を介して一対のブレーキシュー3,4の離間距離を維持するストラット27と、ホイールシリンダ6からの操作力Wが所定以下の時にアジャスタ規制レバー33をストラット27側に付勢してラチェット歯23bとの噛合を解除させるレバー規制スプリング37と、ラチェット歯23bとラチェット爪33aとの噛合が外れた時にアジャスタギヤ23を図9の矢印Aに示す回転方向に付勢するアジャスタスプリング29とを備えている。
なお、図6及び図7において、符合25は、ギヤ支持ピン21に係合してギヤ支持ピン21からアジャスタギヤ23の抜けを防止するクリップである。また、符合クリップ35は、レバー支持ピン31に係合して、レバー支持ピン31からアジャスタ規制レバー33の抜けを防止するクリップである。
また、図9の符合28は、ストラット27の中心軸線である。アジャスタ規制レバー33のラチェット爪33aと当接面33cは、中心軸線28の延長線上で対向するように装備されている。
また、図6及び図8に示した符合39は、ストラット27の他端をブレーキシュー4に当接した状態に維持する連結スプリングである。
以上の自動隙間調整装置10では、ホイールシリンダ6からの操作力Wが所定以上となると、レバー規制スプリング37の付勢力に抗してアジャスタ規制レバー33をアジャスタギヤ23側に回動させ、ラチェット歯23bとラチェット爪33aとを噛合状態にする。
上記ドラムブレーキ装置100では、ブレーキ操作がなされてホイールシリンダ6がブレーキシュー3の一端をアジャスタ規制レバー33を介して押圧することで、ブレーキシュー3,4の拡開が始まる。しかし、ブレーキシュー3,4相互の拡開が始まっても、各ブレーキシュー3,4がドラムの内周面に接触するまでの間は、ホイールシリンダ6による操作力Wが所定以下になる。したがって、この間は、アジャスタ規制レバー33は、レバー規制スプリング37の付勢力によってアジャスタギヤ23側への回動が阻止され、先端に設けられた当接面33cがストラット27の一端に当接した状態に維持される。
そのため、一方のブレーキシュー3のドラム内周面側への拡開変位に伴ってアジャスタギヤ23がストラット27から離れる方向に移動すると、アジャスタ規制レバー33のラチェット爪33aが、アジャスタギヤ23のラチェット歯23bから外れる。すると、アジャスタギヤ23は、回転中心からの離間距離が大きなラチェット歯23bがラチェット爪33aとの噛合位置に進むように、アジャスタスプリング29の付勢力によって回動させられ、ラチェット歯23bが、アジャスタ規制レバー33上のラチェット爪33aに噛合する噛合位置に到達するまで、一気に回動する。
そして、アジャスタギヤ23が回動して、ラチェット爪33aに噛合するラチェット歯23bの噛合位置が代わると、この噛合位置からアジャスタギヤ23の回転中心までの半径が増大し、結局、ストラット27と、アジャスタ規制レバー33と、アジャスタギヤ23とを介在させたブレーキシュー3,4間の離間距離が拡張される。
このようなストラット27、アジャスタ規制レバー33、アジャスタギヤ23を介したブレーキシュー3,4間の離間距離の調整は、各ブレーキシュー3,4がドラムの内周面に接触するまでの移動動作に連動して一気に行われるため、従来のワンショットアジャスタ方式の自動隙間調整装置を搭載したドラムブレーキ装置の場合と同様に、車両への組み付け時におけるドラムとブレーキシュー3,4との間の初期隙間を大きく設定していても、組み付け後に、ドラムとブレーキシュー3,4との間の隙間を適正隙間に調整するのに、1回の制動操作を実行するだけで良い。従って、車両への組み付け時の初期隙間を大きく設定しておいて、車両への組付け性を向上させることができ、且つ、車両への組み付け後のドラムとブレーキシュー3,4との間の隙間調整を簡単にすることができる。
そして、ブレーキシュー3,4がドラムの内周面に接触した後は、各ブレーキシュー3,4とドラムの摺接によって制動力が発生する状態となり、その時を境に、ホイールシリンダ6のピストンには、ドラムに接触したブレーキシュー3,4からの抗力が作用するため、発生する制動力に応じて、ホイールシリンダ6からブレーキシュー3に伝達される操作力Wも増大していく。
ホイールシリンダ6の操作力Wは、一旦、アジャスタ規制レバー33の操作力受け部33bに入力され、アジャスタ規制レバー33を介して一方のブレーキシュー3に伝達されるようになっている。そして、制動力が所定倍率になって、アジャスタ規制レバー33の操作力受け部33bに入力されるホイールシリンダ6の操作力Wが所定以上に達すると、アジャスタ規制レバー33に作用するアジャスタギヤ23側への回動力が、レバー規制スプリング37の付勢力よりも大きくなって、アジャスタ規制レバー33の先端をアジャスタギヤ23側に変位させる回動動作が発生し、アジャスタギヤ23のラチェット歯23bにアジャスタ規制レバー33のラチェット爪33aが強制的に噛合させられた状態になり、アジャスタギヤ23の回動が阻止される。
従って、その後、更にブレーキ力が増大して、過大なブレーキ力によってドラムが変形するような事態が生じても、ドラムの変形にブレーキシューが追従するようなアジャスト動作は生じない。従って、ブレーキシューの引き摺りを招くオーバーアジャストの発生を防止することができる。
特公昭56−34733号公報 特公昭63−33567号公報 特公昭43−21822号公報 特公昭51−12782号公報 特公平2−21456号公報 特開2005−127428号公報
ところが、図6乃至図9に示した従来のドラムブレーキ装置100では、アジャスタ規制レバー33は、ブレーキシュー3のウェブ3aに回転自在に連結していて、アジャスタ規制レバー33とウェブ3aとの連結に、レバー支持ピン31や、抜け止め用のクリップ35を使用するため、部品点数の増加や組み立て工程数の増加を招くという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、その目的は、車両への組付け作業を容易にできると同時に、車両への組み付け後のドラムとブレーキシューとの間の隙間調整を簡単にできるドラムブレーキ装置を提供し、部品点数の削減や組み立て工程数の低減により、もって、コストの低減及び生産性の向上を図る。
上記目的は下記構成により達成される。
(1)ドラム内空間に配置された一対のブレーキシューの位置を摩耗に応じて自動調整する自動隙間調整装置を備えるドラムブレーキ装置であって、
前記自動隙間調整装置が、ホイールシリンダに押圧される一方のブレーキシュー上に回転自在に支持されると共に、回転中心からの離間距離が徐々に増大する外周面にラチェット歯が形成されたアジャスタギヤと、前記ラチェット歯に噛合可能なラチェット爪を先端に有すると共に、前記ホイールシリンダの操作力作用点よりも外側となる位置で基端に曲面壁を形成して前記一方のブレーキシューの端部と前記ホイールシリンダのピストンとの間に回転自在に挟持され、且つ、前記曲面壁の回転中心位置よりも内側となる位置に前記ホイールシリンダからの操作力を受ける操作力受け部が設けらたアジャスタ規制レバーと、このアジャスタ規制レバーに一端を当接させると共に他端を他方のブレーキシューに当接させて前記アジャスタ規制レバー及び前記アジャスタギヤを介して一対のブレーキシューの離間距離を維持するストラットと、前記ホイールシリンダからの操作力が所定以下の時に前記アジャスタ規制レバーを前記ストラット側に付勢して前記ラチェット歯との噛合を解除させるレバー規制スプリングと、前記ラチェット爪との噛合が外れた時に前記アジャスタギヤを所定の回転方向に付勢するアジャスタスプリングとを備え、
前記ホイールシリンダからの操作力が所定以上となると、前記レバー規制スプリングの付勢力に抗して前記アジャスタ規制レバーをアジャスタギヤ側に回動させ、前記ラチェット歯と前記ラチェット爪とを噛合状態にすることを特徴とするドラムブレーキ装置。
(2)上記(1)において、前記アジャスタ規制レバーは、前記曲面壁と前記操作力受け部とを有した回転支持部材と、該回転支持部材が基端側に結合されると共に、先端側には前記ラチェット爪や前記ストラットとの当接面が形成されたレバー本体とから構成されることを特徴とする請求項1に記載のドラムブレーキ装置。
上記(1)に記載のドラムブレーキ装置では、ブレーキ操作がなされて、ホイールシリンダが一方のブレーキシューの一端を押圧して、ブレーキシュー相互の拡開が始まっても、ブレーキシューがドラムの内周面に接触するまでの間は、ホイールシリンダによる操作力が所定以下になる。この間、アジャスタ規制レバーは、レバー規制スプリングの付勢力によってアジャスタギヤ側への回動が阻止され、先端がストラットの一端に当接された状態に維持される。そのため、ブレーキシューのドラム内周面側への拡開変位に伴ってアジャスタギヤがストラットから離れる方向に移動すると、アジャスタ規制レバーのラチェット爪が、アジャスタギヤのラチェット歯から外れる。すると、アジャスタギヤは、回転中心からの離間距離が大きなラチェット歯がラチェット爪との噛合位置に進むように、アジャスタスプリングの付勢力によって回動させられ、ラチェット歯がラチェット爪に噛合する噛合位置に到達するまで、一気に回動する。
そして、アジャスタギヤが回動して、ラチェット爪に噛合するラチェット歯の噛合位置が代わると、ラチェット爪とラチェット歯との噛合位置からアジャスタギヤの回転中心までの半径が増大し、結局、ストラットと、アジャスタ規制レバーと、アジャスタギヤとを介在させた一対のブレーキシュー間の離間距離が拡張される。
このようなストラット、アジャスタ規制レバー、アジャスタギヤを介した一対のブレーキシュー間の離間距離の調整は、ブレーキシューがドラムの内周面に接触するまでの移動動作に連動して一気に行われるため、従来のワンショットアジャスタ方式の自動隙間調整装置を搭載したドラムブレーキ装置の場合と同様に、車両への組み付け時におけるドラムとブレーキシューとの間の初期隙間を大きく設定していても、組み付け後に、ドラムとブレーキシューとの間の隙間を適正隙間に調整するのに、1回の制動操作を実行するだけで良い。
従って、車両への組み付け時の初期隙間を大きく設定しておいて、車両への組付け性を向上させることができ、且つ、車両への組み付け後のドラムとブレーキシューとの間の隙間調整を簡単にすることができる。
そして、ブレーキシューがドラムの内周面に接触した後は、ブレーキシューとドラムの摺接によって制動力が発生する状態となり、その時を境に、ホイールシリンダのピストンには、ドラムに接触したブレーキシューからの抗力が作用するため、発生する制動力に応じて、ホイールシリンダからブレーキシューに伝達される操作力も増大していく。
ホイールシリンダの操作力は、一旦、アジャスタ規制レバーの操作力受け部に入力され、アジャスタ規制レバーを介して一方のブレーキシューに伝達されるようになっている。そして、制動力が増大し、アジャスタ規制レバーに入力されるホイールシリンダの操作力が所定以上に達すると、ホイールシリンダの操作力によってアジャスタ規制レバーに作用するアジャスタギヤ側への回動力が、レバー規制スプリングの付勢力よりも大きくなって、アジャスタ規制レバーの先端をアジャスタギヤ側に変位させる回動動作が発生し、アジャスタギヤのラチェット歯にアジャスタ規制レバーのラチェット爪を強制的に噛合させる状態になり、アジャスタギヤの回動が阻止される。
従って、その後、更にブレーキ力が増大して、過大なブレーキ力によってドラムが変形するような事態が生じても、ドラムの変形にブレーキシューが追従するようなアジャスト動作は生じない。従って、ブレーキシューの引き摺りを招くオーバーアジャストの発生を防止することができる。
また、上記(1)に記載のドラムブレーキ装置では、自動隙間調整装置の主要部品であるアジャスタ規制レバーは、その基端の曲面壁が一方のブレーキシューの端部とホイールシリンダのピストンとの間に回転自在に挟持されることで、回転自在に支持されており、アジャスタ規制レバーを一方のブレーキシューに回転自在に連結するためのレバー支持ピンや抜け止め用のクリップ等の部品が必要とならない。
従って、これらのレバー支持ピンや抜け止め用のクリップ等の部品の省略による部品点数の削減や組み立て工程数の低減により、コストの低減及び生産性の向上を図ることができる。
上記(2)に記載のドラムブレーキ装置では、アジャスタ規制レバーが、回転支持部材とレバー本体との2部品による構成のため、回転支持部材の曲面壁の加工の際にレバー本体の形状等が加工の邪魔になることがなく、曲面壁の加工精度の向上等が図り易い。
以下、本発明に係るドラムブレーキ装置の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係るドラムブレーキ装置の一実施の形態の主要部の正面図である。
この一実施の形態のドラムブレーキ装置200は、図示せぬ略円筒形のドラム内に対向配備されるリーディングシュー3とトレーリングシュー4との一対のブレーキシュー3,4と、これらのブレーキシュー3,4の一方の対向端側に配設されて各ブレーキシュー3,4をドラムに押圧するシュー操作力を発生するホイールシリンダ6と、他方の対向端側に配設されて各ブレーキシュー3,4のブレーキ力を受けるアンカー部材7と、これらの構成部材を支持する不図示のバッキングプレートと、非制動時におけるブレーキシュー3,4とドラムとの間の隙間が各ブレーキシュー3,4の摩耗によって増大しないように、各ブレーキシュー3,4の位置を摩耗に応じて自動調整する自動隙間調整装置201と、ブレーキシュー4にピン11aを介して回動自在に結合されて駐車時に回動操作により一対のブレーキシュー3,4を拡開して制動力を発生させるパーキングレバー11とを備えている。
なお、図示せぬドラムは、不図示のバッキングプレートと同心で、車両の前進時には図1の矢印R方向に回転する。
以上のブレーキシュー3,4は、それぞれのウェブ3a,4aに貫通形成された取付穴3b,4bに装着される不図示のシュー支持軸により、ドラムの内周に向かって移動可能にバッキングプレートに取り付けられている。
各ブレーキシュー3,4のホイールシリンダ6側の端部は、シュートゥシュースプリング15によってそれぞれのシューの端部が互いに接近する方向(即ち、ドラムから離間する方向)に付勢されて、それぞれのシューの端部がホイールシリンダ6のピストンに当接した状態に維持されている。
また、各ブレーキシュー3,4のアンカー部材7側の端部は、アンカースプリング16によってそれぞれのシューの端部が互いに接近する方向(即ち、ドラムから離間する方向)に付勢されて、それぞれのシューの端部がアンカー部材7に当接した状態に維持されている。
本実施の形態の自動隙間調整装置201は、図1及び図2に示すように、一方のブレーキシュー3のホイールシリンダ6側でウェブ3a上に立設されたギヤ支持ピン21と、このギヤ支持ピン21を介してウェブ3aに回転自在に支持されると共に、回転中心からの離間距離が徐々に増大する外周面23aにラチェット歯23bが形成されたアジャスタギヤ23と、このラチェット歯23bに噛合するラチェット爪203aを先端の一側に有したアジャスタ規制レバー203と、一端がアジャスタ規制レバー203及びアジャスタギヤ23を介して一方のブレーキシュー3に当接すると共に他端が他方のブレーキシュー4に当接して一対のブレーキシュー3,4間の離隔距離を維持する板状のストラット27とを有している。
アジャスタギヤ23は、ギヤ支持ピン21の軸端に係合するクリップ25によってギヤ支持ピン21に抜け止めされると共に、ギヤ支持ピン21に巻装されたアジャスタスプリング29により回転方向が規制されている。
アジャスタスプリング29は、ラチェット歯23bとラチェット爪203aとの噛合が外れた時にギヤ支持ピン21による回転中心からの離間距離がより大きな個所がラチェット爪203aとの噛合位置に進むように、アジャスタギヤ23を図2の矢印Cに示す回転方向に付勢している。
なお、アジャスタギヤ23には常時アジャスタスプリング29の付勢力が作用しているが、ブレーキ操作がなされていない状態ではラチェット歯23bとラチェット爪203aとの噛合部にはシュートゥシュースプリング15のばね力が作用しているため、噛合位置が変わることはない。
アジャスタ規制レバー203は、ホイールシリンダ6の操作力Wの作用点pよりも外側となる位置で基端の曲面壁203bが一方のブレーキシュー3の凸に湾曲した端部3cとホイールシリンダ6のピストン先端の凹湾曲面6a(図1参照)との間に回転自在に挟持されている。このアジャスタ規制レバー203の基端側の回転中心は、前記曲面壁203bにおける曲率と、端部3cや凹湾曲面6aの曲率によって決まる。本実施の形態の場合、アジャスタ規制レバー203の基端側の回転中心Oは、図2に示すように、端部3cの少し内側に入った位置で、ブレーキシュー3への操作力作用点pよりも外側(ドラムの内周面側に寄った位置)となる。この回転中心Oの位置は、図9におけるレバー支持ピン31の装備位置に相当している。
また、アジャスタ規制レバー203は、基端の曲面壁203bの回転中心位置Oよりも内側(ドラムの中心側)となる位置(中間部)に、ホイールシリンダ6のピストン先端の凹湾曲面6aからの押圧による操作力を受ける円弧状の操作力受け部203cが設けられ、且つ、先端にはラチェット歯23bに噛合可能なラチェット爪203aが設けられている。本実施の形態の場合、操作力受け部203cは、前記曲面壁203bの外周面の一部域である。また、アジャスタ規制レバー203の先端の他側には、ストラット27の一端が当接される当接面203dが設けられている。
また、ラチェット爪203aと当接面203dとは、ストラット27の中心軸線の延長線28上で対向している。即ち、ラチェット歯23bとラチェット爪203aとの噛合位置は、ストラット27の中心軸線の延長線28上に位置している。
本実施の形態のアジャスタ規制レバー203は、図3乃至図5に示すように、回転支持部材211とレバー本体213との2つの部品を結合一体化することで形成されている。
回転支持部材211は、図3及び図4に示すように、ブレーキシュー3の凸に湾曲した端部3cに被嵌されるキャップ部211aと、レバー本体213に形成された連結穴213aに嵌合させることでレバー本体213との結合を果たす連結用脚部211bとを、金属板のプレス成形で一体形成したものである。
キャップ部211aの先端壁が、ブレーキシュー3の端部3cとホイールシリンダ6のピストン先端の凹湾曲面6aとで回転自在に挟持される曲面壁203bになっている。また、図2に示したように、曲面壁203bの外周面の一部が、ホイールシリンダ6のピストンから操作力を受ける操作力受け部203cとなっている。
回転支持部材211は、キャップ部211aの中空部にブレーキシュー3の凸に湾曲した端部3cが挿入されることで、ドラム軸方向の移動が規制される。
レバー本体213は、厚肉の金属板のプレス成形品で、回転支持部材211が基端側の連結穴213aに結合されると共に、先端側にはラチェット爪203aやストラット27との当接面203dが形成されている。また、レバー本体213の先端には、後述するレバー規制スプリング37を係止するスプリング連結部213bが形成される。
また、本実施の形態の場合、アジャスタ規制レバー203は、操作力受け部203cの僅かな変位でラチェット爪203aを有した先端が大きく変位するように、基端の回転中心Oからラチェット歯23bに噛合するラチェット爪203aまでの距離Lと、基端の回転中心Oから操作力受け部203cまでの距離Sとによるレバー比L:Sが設定されている。
ストラット27は、一端側がレバー規制スプリング37によってアジャスタ規制レバー203のスプリング連結部213bに連結され、また、他端側が不図示の連結スプリング(図8の連結スプリング39に相当する)によってブレーキシュー4に連結されている。
レバー規制スプリング37は、ホイールシリンダ6からの操作力が所定以下の時にホイールシリンダ6からの操作力によるアジャスタ規制レバー203のアジャスタギヤ23側への回動を阻止するように、アジャスタ規制レバー203をストラット27側に付勢する。
従って、ホイールシリンダ6からの操作力が所定以下の時には、レバー規制スプリング37の付勢力によって、アジャスタ規制レバー203の当接面203dがストラット27の一端に当接した状態が維持される。
なお、パーキングレバー11は、回動によりストラット27を一方のブレーキシュー3側に押圧変位させることで、一対のブレーキシュー3,4を拡開させて、制動力を発生させる。
以上の自動隙間調整装置201は、ホイールシリンダ6からの操作力Wが所定以上となる制動動作状態では、ホイールシリンダ6からの操作力Wがレバー規制スプリング37の付勢力に抗してアジャスタ規制レバー203の先端をアジャスタギヤ23側に回動させて、ラチェット歯23bとラチェット爪203aとの噛合状態を維持することで、アジャスタギヤ23の回動による隙間調整を規制する。
以上に説明したドラムブレーキ装置200では、ブレーキ操作がなされてホイールシリンダ6がブレーキシュー3の一端をアジャスタ規制レバー203を介して押圧することで、ブレーキシュー3,4の拡開が始まる。しかし、ブレーキシュー3,4相互の拡開が始まっても、各ブレーキシュー3,4がドラムの内周面に接触するまでの間は、ホイールシリンダ6による操作力Wが所定以下になる。したがって、この間は、アジャスタ規制レバー203は、レバー規制スプリング37の付勢力によってアジャスタギヤ23側への回動が阻止され、先端に設けられた当接面203dがストラット27の一端に当接した状態に維持される。
そのため、一方のブレーキシュー3のドラム内周面側への拡開変位に伴ってアジャスタギヤ23がストラット27から離れる方向に移動すると、アジャスタ規制レバー203のラチェット爪203aが、アジャスタギヤ23のラチェット歯23bから外れる。すると、アジャスタギヤ23は、回転中心からの離間距離が大きなラチェット歯23bがラチェット爪203aとの噛合位置に進むように、アジャスタスプリング29の付勢力によって回動させられ、ラチェット歯23bが、アジャスタ規制レバー203上のラチェット爪203aに噛合する噛合位置に到達するまで、一気に回動する。
そして、アジャスタギヤ23が回動して、ラチェット爪203aに噛合するラチェット歯23bの噛合位置が代わると、この噛合位置からアジャスタギヤ23の回転中心までの半径が増大し、結局、ストラット27と、アジャスタ規制レバー203と、アジャスタギヤ23とを介在させたブレーキシュー3,4間の離間距離が拡張される。
このようなストラット27、アジャスタ規制レバー203、アジャスタギヤ23を介したブレーキシュー3,4間の離間距離の調整は、各ブレーキシュー3,4がドラムの内周面に接触するまでの移動動作に連動して一気に行われるため、従来のワンショットアジャスタ方式の自動隙間調整装置を搭載したドラムブレーキ装置の場合と同様に、車両への組み付け時におけるドラムとブレーキシュー3,4との間の初期隙間を大きく設定していても、組み付け後に、ドラムとブレーキシュー3,4との間の隙間を適正隙間に調整するのに、1回の制動操作を実行するだけで良い。従って、車両への組み付け時の初期隙間を大きく設定しておいて、車両への組付け性を向上させることができ、且つ、車両への組み付け後のドラムとブレーキシュー3,4との間の隙間調整を簡単にすることができる。
そして、ブレーキシュー3,4がドラムの内周面に接触した後は、各ブレーキシュー3,4とドラムの摺接によって制動力が発生する状態となり、その時を境に、ホイールシリンダ6のピストンには、ドラムに接触したブレーキシュー3,4からの抗力が作用するため、発生する制動力に応じて、ホイールシリンダ6からブレーキシュー3に伝達される操作力Wも増大していく。
ホイールシリンダ6の操作力Wは、一旦、アジャスタ規制レバー203の操作力受け部203cに入力され、アジャスタ規制レバー203を介して一方のブレーキシュー3に伝達されるようになっている。そして、制動力が所定倍率になって、アジャスタ規制レバー203の操作力受け部203cに入力されるホイールシリンダ6の操作力Wが所定以上に達すると、アジャスタ規制レバー203に作用するアジャスタギヤ23側への回動力が、レバー規制スプリング37の付勢力よりも大きくなって、アジャスタ規制レバー203の先端をアジャスタギヤ23側に変位させる回動動作が発生し、アジャスタギヤ23のラチェット歯23bにアジャスタ規制レバー203のラチェット爪203aが強制的に噛合させられた状態になり、アジャスタギヤ23の回動が阻止される。
従って、その後、更にブレーキ力が増大して、過大なブレーキ力によってドラムが変形するような事態が生じても、ドラムの変形にブレーキシューが追従するようなアジャスト動作は生じない。従って、ブレーキシューの引き摺りを招くオーバーアジャストの発生を防止することができる。
また、本実施の形態では、アジャスタ規制レバー203は、その基端の回転支点Oをホイールシリンダ6の操作力Wの作用位置pより僅かに外側にオフセットすることで、操作力受け部203cの僅かな変位でラチェット爪203aを有した先端が大きく変位するように、レバー比となる距離L,Sを設定している。このようなレバー比の設定では、操作力受け部203cの僅かな変位で先端側のラチェット爪203aが大きく変位するため、制動力が所定倍率を越えるときに、瞬時にラチェット爪203aをラチェット歯23bに噛合させた状態にすることができ、アジャスタ規制レバーの動作の緩慢に起因するオーバーアジャストの発生を防止することができる。
また、本実施の形態のドラムブレーキ装置200では、自動隙間調整装置201の主要部品であるアジャスタ規制レバー203は、その基端の曲面壁203bが一方のブレーキシュー3の端部3cとホイールシリンダ6のピストン先端の凹湾曲面6aとの間に回転自在に挟持されることで、基端側が回転自在に支持されており、アジャスタ規制レバー203を一方のブレーキシュー3に回転自在に連結するためのレバー支持ピンや抜け止め用のクリップ等の部品が必要とならない。
従って、これらのレバー支持ピンや抜け止め用のクリップ等の部品の省略による部品点数の削減や組み立て工程数の低減により、コストの低減及び生産性の向上を図ることができる。
更に、本実施の形態のドラムブレーキ装置200では、アジャスタ規制レバー203が、回転支持部材211とレバー本体213との2部品による構成のため、回転支持部材211の曲面壁203bの加工の際にレバー本体213の形状等が加工の邪魔になることがなく、曲面壁203bの加工精度の向上等が図り易い。
なお、上記実施の形態では、アジャスタ規制レバー203を回転支持部材211とレバー本体213との2部品で形成したが、アジャスタ規制レバー203を一体成形品としても良い。
また、本発明に係る自動隙間調整装置を装備するドラムブレーキ装置におけるブレーキシューの配置形式は、上記した実施の形態に限らない。リーディングトレーリング式、ツーリーディング式、若しくはデュオサーボ式等のいずれの形式のドラムブレーキ装置にも、本発明に係る自動隙間調整装置は搭載可能である。
本発明に係るドラムブレーキ装置の一実施の形態の主要部の正面図である。 図1に示した自動隙間調整装置のアジャスタギヤ及びアジャスタ規制レバーと、ストラットとの位置関係を示す拡大図である。 図2に示したアジャスタ規制レバーの斜視図で、(a)は正面の先端側から見た斜視図、(b)は背面の基端側から見た斜視図である。 図3に示した回転支持部材の説明図で、(a)は正面図、(b)は(a)のB矢視図である。 図3に示したアジャスタ規制レバーの構成部品であるレバー本体の正面図である。 従来のドラムブレーキ装置の正面図である。 図6に示したブレーキシューと自動隙間調整装置との結合関係の説明図である。 図7の斜視図である。 図6に示した自動隙間調整装置のアジャスタギヤ及びアジャスタ規制レバーと、ストラットとの位置関係を示す拡大図である。
符号の説明
3,4 ブレーキシュー
3a,4a ウェブ
6 ホイールシリンダ
7 アンカー部材
9 バッキングプレート
10 自動隙間調整装置
11 パーキングレバー
15 シュートゥシュースプリング
23 アジャスタギヤ
23a 外周面
23b ラチェット歯
27 ストラット
29 アジャスタスプリング
37 レバー規制スプリング
200 ドラムブレーキ装置
201 自動隙間調整装置
203 アジャスタ規制レバー
203a ラチェット爪
203b 曲面壁
203c 操作力受け部
203d 当接面
211 回転支持部材
213 レバー本体

Claims (2)

  1. ドラム内空間に配置された一対のブレーキシューの位置を摩耗に応じて自動調整する自動隙間調整装置を備えるドラムブレーキ装置であって、
    前記自動隙間調整装置が、ホイールシリンダに押圧される一方のブレーキシュー上に回転自在に支持されると共に、回転中心からの離間距離が徐々に増大する外周面にラチェット歯が形成されたアジャスタギヤと、前記ラチェット歯に噛合可能なラチェット爪を先端に有すると共に、前記ホイールシリンダの操作力作用点よりも外側となる位置で基端に曲面壁を形成して前記一方のブレーキシューの端部と前記ホイールシリンダのピストンとの間に回転自在に挟持され、且つ、前記曲面壁の回転中心位置よりも内側となる位置に前記ホイールシリンダからの操作力を受ける操作力受け部が設けらたアジャスタ規制レバーと、このアジャスタ規制レバーに一端を当接させると共に他端を他方のブレーキシューに当接させて前記アジャスタ規制レバー及び前記アジャスタギヤを介して一対のブレーキシューの離間距離を維持するストラットと、前記ホイールシリンダからの操作力が所定以下の時に前記アジャスタ規制レバーを前記ストラット側に付勢して前記ラチェット歯との噛合を解除させるレバー規制スプリングと、前記ラチェット爪との噛合が外れた時に前記アジャスタギヤを所定の回転方向に付勢するアジャスタスプリングとを備え、
    前記ホイールシリンダからの操作力が所定以上となると、前記レバー規制スプリングの付勢力に抗して前記アジャスタ規制レバーをアジャスタギヤ側に回動させ、前記ラチェット歯と前記ラチェット爪とを噛合状態にすることを特徴とするドラムブレーキ装置。
  2. 前記アジャスタ規制レバーは、前記曲面壁と前記操作力受け部とを有した回転支持部材と、該回転支持部材が基端側に結合されると共に、先端側には前記ラチェット爪や前記ストラットとの当接面が形成されたレバー本体とから構成されることを特徴とする請求項1に記載のドラムブレーキ装置。
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CN114746665A (zh) * 2019-11-26 2022-07-12 乐姆宝公开有限公司 用于对驻车制动器的间隙进行自动调整的装置

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