JP2008150311A - 水性ジェル組成物および水性ジェル貼付剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油溶性アスコルビン酸誘導体、α-オキシカルボン酸および糖アルコールを必須成分として含み、ポリアクリル酸塩をベースポリマーとすることを特徴とする水性ジェル組成物および水性ジェル貼付剤である。
【選択図】なし
Description
ベースポリマーとしては、一般的にゼラチン、アラビアガム、グルコマンナン、キサンタンガム、トラガントガム、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドリキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体、ポリアルギン酸ナトリウム、ポリエチレンオキサイド等が使用されている。上記のベースポリマーの中で他のポリマーと比べて特に水性ジェルの水分保持性および皮膚に対する粘着性の点で優れているポリアクリル酸ナトリウムを使用した場合、油溶性アスコルビン酸誘導体の安定性や変色という点で問題がある。しかも、その他の添加剤の組み合わせによっては、水性ジェル組成物が皮膚に残存したり、基材からはみ出したりすることもある。
アスコルビン酸誘導体を含み、ポリアクリル酸塩をベースポリマーとして使用した、主として皮膚への貼付剤は多数開示されている(特許文献1〜5)。
しかしながら、ポリアクリル酸塩をベースポリマーとして使用し、油溶性アスコルビン酸誘導体の安定性や変色するのを防ぎながら、水性ジェル組成物が皮膚に残存したり、基材からはみ出したりすることを防ぐことはいずれの文献にも開示されていない。
(1)油溶性アスコルビン酸誘導体、α-オキシカルボン酸および糖アルコールを必須成分として含み、ポリアクリル酸塩をベースポリマーとすることを特徴とする水性ジェル組成物、
(2)前記油溶性アスコルビン酸誘導体がテトラヘキシルデカン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルおよびジパルミチン酸アスコルビルから選ばれる少なくとも一つである上記(1)に記載の水性ジェル組成物、
(3)前記糖アルコールがエリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトールおよびイノシトールから選ばれる少なくとも一つである上記(1)または(2)に記載の水性ジェル組成物、
(4)前記糖アルコールが直鎖状で炭素数が6である上記(3)に記載の水性ジェル組成物、
(5)前記糖アルコールがソルビトールである上記(4)に記載の水性ジェル組成物、
(6)前記α-オキシカルボン酸がクエン酸である上記(1)〜(5)のいずれかに記載の水性ジェル組成物、
(7)さらに架橋剤を含む上記(1)〜(6)のいずれかに記載の水性ジェル組成物、
(8)架橋剤がジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、硫酸アルミニウムカリウムおよび合成ケイ酸アルミニウムから選ばれる少なくとも一つである上記(7)に記載の水性ジェル組成物、
(9)さらに保湿剤を含む上記(1)〜(8)のいずれかに記載の水性ジェル組成物、および
(10)上記(1)〜(9)のいずれかに記載の水性ジェル組成物を支持体上に付与してなる水性ジェル貼付剤を提供する。
本発明の油溶性アスコルビン酸誘導体を薬効成分として含み、ベースポリマーとしてポリアクリル酸塩を含む水性ジェル組成物において、α-オキシカルボン酸および糖アルコールを併用することに特徴がある。
油溶性アスコルビン酸誘導体の含有量としては、水性ジェル組成物(水分以外)中、質量基準で通常0.1〜30%、好ましくは2〜20%、さらに好ましくは5〜15%である。0.1%以上とすることにより、抗酸化作用や美白作用を確保し、30%以下とすることにより、不必要な量の使用を回避するとともに、水性ジェル中における相分離を防止する。
α-オキシカルボン酸は本発明の水性ジェル組成物において、そのキレート作用による金属捕捉剤として機能する。
α-オキシカルボン酸の中でもキレート効果および水性ジェル組成物の塗工液粘度の安定性の観点からクエン酸が好ましい。
α-オキシカルボン酸の含有量は、水性ジェル組成物(水分以外)中、質量基準で通常0.1〜3.0%、好ましくは0.2〜2%、さらに好ましくは0.5〜1.5%である。0.1%以上とすることにより、キレート作用を確保し、3.0%以下とすることにより、金属元素含有架橋剤の反応阻害を防止する。
糖アルコールは本発明の水性ジェル組成物において、α-オキシカルボン酸と併用されることによるジェルの変色防止性の相乗作用物質およびジェル強度の向上作用物質として機能する。
糖アルコールの含有量は、水性ジェル組成物(水分以外)中、質量基準で通常1〜40%、好ましくは2〜15%、さらに好ましくは5〜10%である。1%以上とすることにより、ジェルの変色防止およびジェル強度向上機能を確保し、40%以下とすることにより、ジェルの粘着性の低下を防止する。
本発明は、前記のようにα-オキシカルボン酸および糖アルコールを併用することに特徴があり、どちらか一方だけを使用した場合は、変色が生じたり、ジェル残りかジェルのはみ出しが生じるため商品価値が低下する。α-オキシカルボン酸と糖アルコールの使用比率は、前者/後者のモル比で通常0.01〜1.5、好ましくは0.03〜0.8、さらに好ましくは0.05〜0.3である。0.01以上および1.5以下とすることにより、油溶性アスコルビン酸誘導体の安定性を確保し、かつ変色を防ぎながら、水性ジェル組成物が皮膚に残存したり、基材からはみ出したりすることを防ぐことができる。
ポリアクリル酸塩の質量平均分子量は、5000以上が好ましい。ポリアクリル酸塩の質量平均分子量が大きくなるほど、水溶液の粘度も大きくなるが、粘度があまり高いと作業性が悪くなるので、3000000以下であるものが好ましい。ここで、塗工可能な水溶液の粘度としては、25℃において50000mPa・s以下であるものが好ましい。
ポリアクリル酸塩の含有量は、水性ジェル組成物(水分以外)中、質量基準で通常5〜20%、好ましくは6〜18%、さらに好ましくは7〜16%である。5%以上および20%以下とすることにより、油溶性アスコルビン酸誘導体の安定性阻害作用およびジェル残りやジェルのはみ出しを防止する。
添加剤としては、ポリアクリル酸塩以外のベースポリマー、架橋剤、保湿剤、ミセル安定剤、油分、防腐剤等が挙げられる。
ポリアクリル酸塩以外のベースポリマーとしては、ポリアクリル酸、アルギン酸、カラーギナン、寒天、ファーセラン、グアガム、クインスシード、コンニャクマンナン、タマリンドガム、タラガム、デキストリン、デンプン、ローカストビーンガム、アラビアガム、ガッティガム、カラヤガム、トラガカントガム、アラビノガラクタン、ペクチン、マルメロ等の植物系高分子、カードラン、キサンタンガム、ジェランガム、シクロデキストリン、デキストラン、プルラン等の微生物系高分子が挙げられる。また、ベースポリマーとして、微結晶セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、デンプンリン酸エステル、デンプングルコール酸ナトリウム、カチオン化グアーガム、カルボキシメチル・ヒドロキシプロピル化グアーガム、ヒドロキシプロピル化グアーガム等の天然高分子誘導体が挙げられる。またベースポリマーとして、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸アミド、ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の合成高分子誘導体が挙げられる。中でもジェル強度および皮膚への粘着性の観点からポリアクリル酸やカルボキシメチルセルロースを用いることが好ましい。なお、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドンは後記するミセル安定剤としての機能も有している。
ポリアクリル酸塩以外のベースポリマーの添加量は水性ジェル組成物(水分以外)中、質量基準で通常3〜40%、好ましくは5〜30%、さらに好ましくは7〜20%である。
ポリアクリル酸塩以外のベースポリマーの添加量を上記範囲内とすることにより、ジェル強度および皮膚への粘着性を保持するとともに、皮膚へのジェル残りを防止する。
アルミニウム化合物としては、硫酸アルミニウムカリウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、酢酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、酸化アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、含水ケイ酸アルミニウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、酢酸アルミニウム、アルミナマグネシウム、有機アルミニウム錯体、アルミニウムグリシネート、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アセトグルタミドアルミニウム等が挙げられる。
マグネシウム化合物およびカルシウム化合物としては、例えば水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、リン酸カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミナ・マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等が挙げられる。
中でも、塗工液の粘度安定性(ポットライフ)およびジェル強度の観点から硫酸アルミニウムカリウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、ケイ酸アルミニウムを用いることが好ましい。
架橋剤はポリアクリル酸塩および必要に応じて添加される他のベースポリマーを架橋してジェルの強度を増大させる目的で使用される。架橋剤の添加量はポリアクリル酸塩と必要に応じて添加される他のベースポリマーとの合計量100質量部に対して、通常1〜10質量部、好ましくは3〜8質量部である。
多価アルコール及び糖類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,3-ブチレングリコール、ラフィノース、グルコース、ショ糖、果糖、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
アミノ酸類としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、ヒスチジン、リシン等が挙げられる。
中でも保湿性およびジェルの水分保持性の観点からグリセリンやプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、1,3-ブチレングリコールを用いることが好ましい。
保湿剤の添加量は水性ジェル組成物(水分以外)中、質量基準で通常1〜80%、好ましくは10〜70%、さらに好ましくは20〜60%である。
保湿剤の添加量を上記範囲内とすることにより、所望の保湿性を確保するとともに、皮膚へのジェル残りを防止する。
油剤としては、ホホバオイル、オリーブ油、大豆油、ナタネ油、ヤシ油、ヒマシ油、小麦胚芽油、米油、ゴマ油、マカダミアンナッツ油、アーモンド油、スクワラン、ミツロウ、等の植物性油脂;牛脂、豚脂、鯨油、ラノリン等の動物性油脂;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、カルナバロウ、高級アルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸の合成エステル油、シリコーン油、フッ素系油剤、シリコーン油等の合成油等が挙げられる。皮膚に悪影響を与えないという観点からホホバオイル等の植物性油脂が好ましい。油剤は油溶性アスコルビン酸誘導体の水性ジェル組成物中での分散性の向上および保湿性の持続性の向上の目的で添加される。
油剤の添加量は水性ジェル組成物(水分以外)中、質量基準で通常0.1〜20%、好ましくは0.5〜15%、さらに好ましくは1〜10%である。
界面活性剤の添加量は水性ジェル組成物(水分以外)中、質量基準で通常0.2〜15%、好ましくは1〜10%、さらに好ましくは2〜5%である。
界面活性剤の添加量を上記範囲内とすることにより、油性成分の相分離および皮膚への悪影響を防止する。
ミセル安定剤の添加量は水性ジェル組成物(水分以外)中、質量基準で通常0.1〜15%、好ましくは1〜12%、さらに好ましくは2〜10%である。
ミセル安定剤の添加量を上記範囲内とすることにより、油性成分の相分離を防止する。
防腐剤の添加量は水性ジェル組成物(水分以外)中、質量基準で通常0.01〜2%、好ましくは0.05〜1.5%、さらに好ましくは0.1〜1%である。
防腐剤の添加量を上記範囲内とすることにより、適度な防腐性を確保し、他の成分や皮膚へ悪影響が及ぶのを防止する。
水性ジェル中の水の含有量は、質量基準で通常20〜80%、好ましくは30〜70%、さらに好ましくは40〜60%である。
水の含有量を20%以上とすることにより、水性ジェル組成物を含む塗工液の支持体への塗工が容易な粘性に保つことができ、80%以下とすることにより、ジェル残りやジェルのはみ出しを防止することができる。
前記支持体の厚みは材質によって任意であるが、通常、フィルムを支持体とする場合には15〜250μm、好ましくは30〜100μm程度とし、織布、不織布、紙などを支持体とする場合には50〜500μm、好ましくは100〜300μm程度である。
本発明の水性ジェル組成物を含む塗工液を支持体の片面に塗布後、加熱することにより水性ジェル貼付剤を作製することができる。この塗工は一般の塗工方式に従って直接又は転写塗工方式により行うことができる。加熱は熱風、遠赤外線、高周波、マイクロ波等により行うことができる。
下記の各工程で各成分を添加して攪拌混合して水性ジェル組成物を含む塗工液を作製した。各工程における各成分の添加量(質量部)は表1に示されている通りである。
(1)工程1
精製水に架橋剤として硫酸アルミニウムカリウム〔大明化学工業(株)製、カリミョウバン〕、糖アルコールとしてエリスリトール〔日研化成(株)製の微粉末エリスリトール〕、キシリトール〔東和化学工業(株)製、商品名:キシリット〕、ソルビトール水溶液〔東和化学工業(株)製、商品名:ソルビットD−70(70質量%水溶液)〕、マンニトール〔花王(株)製、食添用マンニトール〕、イノシトール〔筑野ライスファインケミカルズ(株)製〕、α-オキシカルボン酸としてクエン酸〔扶桑化学工業(株)製、精製クエン酸〕、防腐剤としてフェノキシエタノール〔東邦化学工業(株)製、商品名:ハイソルブEPH〕を添加し、攪拌して均一に溶解分散させた。
(2)工程2
非イオン系界面活性剤〔日光ケミカルズ(株)製、商品名:ニッコールHCO−20〕、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル〔日光ケミカルズ(株)製、商品名:ニッコールVCIP〕、油剤としてホホバオイル〔ミツバ貿易(株)製、商品名:ホホバール〕、保湿剤またはミセル安定剤としてヘキシルデカノール〔高級アルコール工業(株)製、商品名:リソノール16SP〕を攪拌して均一に溶解させた。
(3)工程3
工程1で調製した混合液に、工程2で調製した混合液を攪拌しながら添加し均一に分散させた。
(4)工程4
工程3で調製した液に、ポリアクリル酸水溶液〔日本純薬(株)製、商品名:ジュリマーAC−10H(20%水溶液)〕及びカルボキシメチルセルロール〔五徳薬品(株)、品番:NS−300〕を添加して均一に溶解分散させた。
(5)工程5
保湿剤としてグリセリン〔旭電化工業(株)製、日本薬局方濃グリセリン〕、ポリアクリル酸ナトリウム塩〔ポリアクリル酸の部分中和物、pH6〜7、日本純薬(株)製、商品名:アロンビスAH−105〕、架橋剤としてジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート〔協和化学工業(株)製、商品名:グリシナール〕およびケイ酸アルミニウム〔協和化学工業(株)製、重質合成ケイ酸アルミニウム〕を攪拌して均一に分散させた。
(6)工程6
工程4で調製した液に、工程5で調製した液を攪拌して均一になるように混合することにより塗工液を調製した。
各成分の添加量(質量部)を表2に示した通りに行なった以外は実施例と同様に行い、水性ジェル貼付剤を作製して各特性を評価した。
上記実施例及び比較例における評価結果を表3に示す。
<変色>
上記の手順で作製した油溶性アスコルビン酸誘導体を含有する水性ジェル貼付剤をアルミ包材に封入後、70℃・Free条件下で放置して10日後の変色の程度[黄変:YI(イエローインデックス)値]を確認した。変色は目視確認及び黄変の程度(ΔYI値)により評価した。
(1)変色の目視確認は、下記の5段階で評価した。
5:変化無し
4:わずかに変化あり
3:やや変化有り
2:かなり変化あり
1:著しい変化有り
(2)YI値の測定は、JIS K7105(反射法)に準じて、分光式色差計SQ−2000[日本電色工業(株)製]を用いて行なった。
黄変の程度は、次式にて求めた。(ΔYI値が15を超えると黄変が問題となるレベルである。)
[黄変の程度:ΔYI値]=(70℃・Free×10日後のYI値)−(70℃・Free×初期のYI値)
<ジェルのはみ出し>
上記の手順で作製した油溶性アスコルビン酸誘導体を含有する水性ジェル貼付剤を50mm×50mmに裁断し、水性ジェル組成物が塗布されている面を上にしてその全面に90gのガラス板で荷重をかけて1日放置後のジェルの「はみ出し量」を下記の5段階で評価した。
5:はみ出し無し
4:わずかにはみ出しあり
3:ややはみ出し有り
2:かなりはみ出しあり
1:著しいはみ出し有り
<貼付剤剥離後のジェル残り>
上記の手順で作製した油溶性アスコルビン酸誘導体を含有する水性ジェル貼付剤をパネラーの上腕内側部に20分間貼付し、貼付剤剥離後の皮膚へのジェルの残りを下記の5段階で評価した。
5:ジェルの残りなし
4:ややジェルの残り有り
3:50%程度残り有り
2:かなりジェルの残りあり
1:100%残り有り
Claims (10)
- 油溶性アスコルビン酸誘導体、α-オキシカルボン酸および糖アルコールを必須成分として含み、ポリアクリル酸塩をベースポリマーとすることを特徴とする水性ジェル組成物。
- 前記油溶性アスコルビン酸誘導体がテトラヘキシルデカン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルおよびジパルミチン酸アスコルビルから選ばれる少なくとも一つである請求項1に記載の水性ジェル組成物。
- 前記糖アルコールがエリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトールおよびイノシトールから選ばれる少なくとも一つである請求項1または2に記載の水性ジェル組成物。
- 前記糖アルコールが直鎖状で炭素数が6である請求項3に記載の水性ジェル組成物。
- 前記糖アルコールがソルビトールである請求項4に記載の水性ジェル組成物。
- 前記α-オキシカルボン酸がクエン酸である請求項1〜5のいずれかに記載の水性ジェル組成物。
- さらに架橋剤を含む請求項1〜6のいずれかに記載の水性ジェル組成物。
- 架橋剤がジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、硫酸アルミニウムカリウムおよび合成ケイ酸アルミニウムから選ばれる少なくとも一つである請求項7に記載の水性ジェル組成物。
- さらに保湿剤を含む請求項1〜8のいずれかに記載の水性ジェル組成物。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の水性ジェル組成物を支持体上に付与してなる水性ジェル貼付剤。
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