JP2008148526A - モータ用のステータ、モータおよび圧縮機 - Google Patents

モータ用のステータ、モータおよび圧縮機 Download PDF

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Azusa Ujihara
梓 宇治原
Yasukazu Nabeya
安一 鍋谷
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Abstract

【課題】コイルの配線をインシュレータの外周壁部に這わせるときに、配線が、外周壁部の突出部にあたっても、配線の損傷を防止できるステータを提供する。
【解決手段】インシュレータの外周壁部533の外周面には、突出部541が設けられている。上記突出部541の先端面には、凸曲面に形成された曲面部541aを有する。したがって、上記外周壁部533の外周面に、コイルの配線521を這わせるときに、上記突出部541に上記配線521があたっても、上記曲面部541aにより、上記配線521に傷がつかない。
【選択図】図5

Description

この発明は、例えばエアコンや冷蔵庫の圧縮機等に用いられるモータ用のステータ、このステータを用いているモータ、および、このモータを用いている圧縮機に関する。
従来、圧縮機に用いられるモータとしては、ロータと、このロータの径方向外側に配置されたステータとを備え、上記ステータは、ステータコアと、上記ステータコアの軸方向の端面に対向して配置されたインシュレータと、上記ステータコアおよび上記インシュレータに共に巻かれたコイルとを有している。
上記インシュレータは、外周壁部を有し、この外周壁部の外周面には、上記コイルのリード線や渡り線が這わせられている。上記外周壁部の外周面には、上記リード線や上記渡り線の上記ステータコアの軸方向への移動を規制する突出部が設けられている(特許第3663101号公報:特許文献1参照)。
特許第3663101号公報
しかしながら、上記従来のモータに用いられるステータでは、例えば機械巻きで、上記インシュレータの外周壁部の外周面に、上記リード線や上記渡り線を這わせるときに、上記リード線や上記渡り線が、上記突出部にあたって、傷がつく問題かあった。
そこで、この発明の課題は、上記リード線や上記渡り線を上記インシュレータの外周壁部に這わせるときに、上記リード線や上記渡り線が、上記外周壁部の上記突出部にあたっても、上記リード線や上記渡り線の損傷を防止できるステータを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のモータ用のステータは、
ロータの径方向外側に配置されるモータ用のステータであって、
ステータコアと、
上記ステータコアの軸方向の両端面のそれぞれに対向して配置されたインシュレータと、
上記ステータコアおよび上記インシュレータに共に巻き付けられたコイルと
を備え、
上記インシュレータは、
環状部と、
上記環状部の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に所定間隔に配列された複数のティース部と、
上記環状部の端面に一端が取り付けられた外周壁部と
を有し、
上記外周壁部の外周面には、上記コイルの一部の配線が周方向に這わせられると共に、この配線の上記ステータコアの軸方向への移動を規制する突出部が設けられ、
この突出部の先端面には、凸曲面に形成された曲面部を有することを特徴としている。
ここで、上記配線とは、リード線や渡り線である。上記リード線とは、例えば基板に接続されて、外部から電流を供給される配線である。上記渡り線とは、上記コイルの各相を接続する配線である。
この発明のモータ用のステータによれば、この突出部の先端面には、凸曲面に形成された曲面部を有するので、例えば機械巻きで、上記インシュレータの外周壁部の外周面に、上記配線を這わせるときに、上記突出部に上記配線があたっても、上記配線に傷がつかない。特に、上記配線が太線であるとき、上記配線が上記突出部に当たりやすくなるが、上記突出部の先端面には、凸曲面に形成された曲面部を有するので、上記太線の配線の損傷を有効に防止できる。
また、一実施形態のモータ用のステータでは、上記突出部の上記曲面部は、上記ステータコアの周方向に面取りされて、形成されている。
この実施形態のモータ用のステータによれば、上記突出部の上記曲面部は、上記ステータコアの周方向に面取りされて、形成されているので、上記配線を上記外周壁部に周方向に這わせ、上記配線が上記突出部に接触したときに、上記配線にかかるストレスを確実に低減できて、上記配線の損傷を一層防止できる。
また、一実施形態のモータ用のステータでは、上記突出部の上記曲面部は、上記ステータコアの軸方向に面取りされて、形成されている。
この実施形態のモータ用のステータによれば、上記突出部の上記曲面部は、上記ステータコアの軸方向に面取りされて、形成されているので、上記配線を這わせているときに、上記配線が上記突出部の先端面に乗り上がっても、上記配線は、上記突出部の上記曲面部を滑って、上記突出部よりも、上記ステータコア軸方向に、移動する。よって、上記配線間の絶縁距離を確実に確保することができる。また、上記配線が上記突出部に接触したときの上記配線にかかるストレスを確実に低減できて、上記配線の損傷を一層防止できる。
また、一実施形態のモータ用のステータでは、上記突出部の上記曲面部は、上記ステータコアの周方向および上記ステータコアの軸方向に面取りされて、形成されている。
この実施形態のモータ用のステータによれば、上記突出部の上記曲面部は、上記ステータコアの周方向および上記ステータコアの軸方向に面取りされて、形成されているので、上記曲面部における周方向に面取りされた部位により、上記配線を上記外周壁部に周方向に這わせ、上記配線が上記突出部に接触したときに、上記配線にかかるストレスを確実に低減できて、上記配線の損傷を一層防止できる。また、上記曲面部における軸方向に面取りされた部位により、上記配線を上記外周壁部に周方向に這わせているときに、上記配線が上記突出部の先端面に乗り上がっても、上記配線は、上記突出部の上記曲面部を滑って、上記突出部よりも、上記ステータコア軸方向に、移動する。
また、この発明のモータは、ロータと、このロータの径方向外側に配置された請求項1に記載のステータとを備えることを特徴としている。
この発明のモータによれば、上記ステータを備えているので、上記ステータは上記コイルの損傷がなくて、品質および信頼性の高いモータを実現できる。
また、この発明の圧縮機は、密閉容器と、この密閉容器内に配置された圧縮要素と、上記密閉容器内に配置され、上記圧縮要素をシャフトを介して駆動する請求項5に記載のモータとを備えていることを特徴としている。
この発明の圧縮機によれば、上記モータを備えているので、上記モータは品質および信頼性が高くて、品質および信頼性の高い圧縮機を実現できる。
この発明のモータ用のステータによれば、上記突出部の先端面には、上記曲面部を有するので、上記配線を上記インシュレータの上記外周壁部に這わせるときに、上記配線が、上記突出部にあたっても、上記配線の損傷を防止できる。
また、この発明のモータによれば、上記ステータを備えているので、品質および信頼性の高いモータを実現できる。
また、この発明の圧縮機によれば、上記モータを備えているので、品質および信頼性の高い圧縮機を実現できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の圧縮機の第1の実施形態である縦断面図を示している。この圧縮機は、密閉容器1と、この密閉容器1内に配置された圧縮要素2と、上記密閉容器1内に配置され、上記圧縮要素2をシャフト12を介して駆動するモータ3とを備えている。
この圧縮機は、いわゆる縦型の高圧ドーム型のロータリ圧縮機であって、上記密閉容器1内に、上記圧縮要素2を下に、上記モータ3を上に、配置している。このモータ3のロータ6によって、上記シャフト12を介して、上記圧縮要素2を駆動するようにしている。
上記圧縮要素2は、アキュームレータ10から吸入管11を通して冷媒ガスを吸入する。この冷媒ガスは、この圧縮機とともに、冷凍システムの一例としての空気調和機を構成する図示しない凝縮器、膨張機構、蒸発器を制御することによって得られる。この冷媒は、例えば、二酸化炭素やHCやR410A等のHFC、R22等のHCFCである。
上記圧縮機は、圧縮した高温高圧の冷媒ガスを、上記圧縮要素2から吐出して密閉容器1の内部に満たすと共に、上記モータ3のステータ5と上記ロータ6との間の隙間を通して、上記モータ3を冷却した後、上記モータ3の上側に設けられた吐出管13から外部に吐出するようにしている。
上記密閉容器1内の高圧領域の下部には、潤滑油が溜められた油溜まり部9が形成されている。この潤滑油は、上記油溜まり部9から、上記シャフト12に設けられた(図示しない)油通路を通って、上記圧縮要素2や上記モータ3のベアリング等の摺動部に移動して、この摺動部を潤滑する。この潤滑油は、例えば、(ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール等の)ポリアルキレングリコール油や、エーテル油や、エステル油や、鉱油である。
上記圧縮要素2は、上記密閉容器1の内面に取り付けられるシリンダ21と、このシリンダ21の上下の開口端のそれぞれに取り付けられている上側の端板部材50および下側の端板部材60とを備える。上記シリンダ21、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60によって、シリンダ室22を形成する。
上記上側の端板部材50は、円板状の本体部51と、この本体部51の中央に上方へ設けられたボス部52とを有する。上記本体部51および上記ボス部52は、上記シャフト12に挿通されている。
上記本体部51には、上記シリンダ室22に連通する吐出口51aが設けられている。上記本体部51に関して上記シリンダ21と反対側に位置するように、上記本体部51に吐出弁31が取り付けられている。この吐出弁31は、例えば、リード弁であり、上記吐出口51aを開閉する。
上記本体部51には、上記シリンダ21と反対側に、上記吐出弁31を覆うように、カップ型のマフラカバー40が取り付けられている。このマフラカバー40は、(ボルト等の)固定部材35によって、上記本体部51に固定されている。上記マフラカバー40は、上記ボス部52に挿通されている。
上記マフラカバー40および上記上側の端板部材50によって、マフラ室42を形成する。上記マフラ室42と上記シリンダ室22とは、上記吐出口51aを介して、連通されている。
上記マフラカバー40は、孔部43を有する。この孔部43は、上記マフラ室42と上記マフラカバー40の外側とを連通する。
上記下側の端板部材60は、円板状の本体部61と、この本体部61の中央に下方へ設けられたボス部62とを有する。上記本体部61および上記ボス部62は、上記シャフト12に挿通されている。
要するに、上記シャフト12の一端部は、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60に支持されている。すなわち、上記シャフト12は、片持ちである。上記シャフト12の一端部(支持端側)は、上記シリンダ室22の内部に進入している。
上記シャフト12の支持端側には、上記圧縮要素2側の上記シリンダ室22内に位置するように、偏心ピン26を設けている。この偏心ピン26は、ローラ27に嵌合している。このローラ27は、上記シリンダ室22内で、公転可能に配置され、このローラ27の公転運動で圧縮作用を行うようにしている。
言い換えると、上記シャフト12の一端部は、上記偏心ピン26の両側において、上記圧縮要素2のハウジング7で支持されている。このハウジング7は、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60を含む。
次に、上記シリンダ室22の圧縮作用を説明する。
図2に示すように、上記ローラ27に一体に設けたブレード28で上記シリンダ室22内を仕切っている。すなわち、上記ブレード28の右側の室は、上記吸入管11が上記シリンダ室22の内面に開口して、吸入室(低圧室)22aを形成している。一方、上記ブレード28の左側の室は、(図1に示す)上記吐出口51aが上記シリンダ室22の内面に開口して、吐出室(高圧室)22bを形成している。
上記ブレード28の両面には、半円柱状のブッシュ25,25が密着して、シールを行っている。上記ブレード28と上記ブッシュ25,25との間は、上記潤滑油で潤滑を行っている。
そして、上記偏心ピン26が、上記シャフト12と共に、偏心回転して、上記偏心ピン26に嵌合した上記ローラ27が、このローラ27の外周面を上記シリンダ室22の内周面に接して、公転する。
上記ローラ27が、上記シリンダ室22内で公転するに伴って、上記ブレード28は、このブレード28の両側面を上記ブッシュ25,25によって保持されて進退動する。すると、上記吸入管11から低圧の冷媒ガスを上記吸入室22aに吸入して、上記吐出室22bで圧縮して高圧にした後、(図1に示す)上記吐出口51aから高圧の冷媒ガスを吐出する。
その後、図1に示すように、上記吐出口51aから吐出された冷媒ガスは、上記マフラ室42を経由して、上記マフラカバー40の外側に排出される。
図1と図3に示すように、上記モータ3は、上記ロータ6と、このロータ6の径方向外側にエアギャップを介して配置された上記ステータ5とを有する。
上記ロータ6は、ロータ本体610と、このロータ本体610に埋設された磁石620とを有する。上記ロータ本体610は、円筒形状であり、例えば積層された電磁鋼板からなる。上記ロータ本体610の中央の孔部には、上記シャフト12が取り付けられている。上記磁石620は、平板状の永久磁石である。6つの上記磁石620が、上記ロータ本体610の周方向に等間隔の中心角度で、配列されている。
上記ステータ5は、ステータコア510と、上記ステータコア510の軸510a方向の両端面のそれぞれに対向して配置されたインシュレータ530と、上記ステータコア510および上記インシュレータ530に共に巻き付けられたコイル520とを有する。なお、図3では、上記コイル520および上記インシュレータ530を一部省略して描いている。
上記ステータコア510は、積層された複数の鋼板からなり、上記密閉容器1に、焼き嵌めなどによって、嵌め込まれている。上記ステータコア510は、環状部511と、この環状部511の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に等間隔に配列された9つのティース部512とを有する。
上記コイル520は、上記各ティース部512にそれぞれ巻かれて複数の上記ティース部512に渡って巻かれていない、いわゆる集中巻きである。上記モータ3は、いわゆる6極9スロットである。上記コイル520に電流を流して上記ステータ5に発生する電磁力によって、上記ロータ6を、上記シャフト12と共に、回転させる。
上記インシュレータ530は、上記ステータコア510と上記コイル520との間に挟持され、上記ステータコア510と上記コイル520とを絶縁している。上記インシュレータ530は、例えば、液晶ポリマー(LCP)やポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリイミドやポリエステル等の耐熱性のよい樹脂材料からなる。また、上記インシュレータ530は、例えば、強度向上のためにガラス繊維入りの材料からなる。
上記インシュレータ530は、環状部531と、上記環状部531の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に(所定間隔の一例としての)等間隔に配列された複数のティース部532と、上記環状部531の端面に一端が取り付けられた外周壁部533とを有している。
上記インシュレータ530の上記環状部531は、上記ステータコア510の上記環状部511に対向して接触し、上記インシュレータ530の上記複数のティース部532は、それぞれ、上記ステータコア510の上記複数のティース部512に対向して接触している。
上記ステータコア510の上記ティース部512と、上記インシュレータ530の上記ティース部532とは、上記ステータコア510の軸510a方向(上記シャフト12の回転軸12a方向)からみて、略同じ形状である。
図4Aと図4Bに示すように、上記外周壁部533には、上記外周壁部533の他端から上記一端に向かって切り欠かれた複数の切り欠き535が設けられている。なお、図4Aと図4Bは、上記インシュレータ530の外周側の展開図である。図4Aは、図1の上側のインシュレータ530を示し、図4Bは、図1の下側のインシュレータ530を示す。
上記複数の切り欠き535は、上記外周壁部533の周方向に沿って、所定間隔をもって、配列されている。上記外周壁部533の上記一端は、上記環状部531側の端部であり、上記外周壁部533の上記他端は、上記環状部531と反対側の端部である。
上記外周壁部533の外周面には、上記コイル520の一部の配線521が周方向に這わせられている。上記外周壁部533の外周面には、上記配線521の上記ステータコア510の軸510a方向への移動を規制する複数の突出部541が設けられている。上記配線521の外径は、例えば、0.5mm〜1.2mmである。
図4Aでは、上記配線521は、リード線である。このリード線は、先端側を、図示しないコネクタに接続されている。このコネクタは、図示しない基板に接続されて、外部から電流を供給される。このリード線521は、例えば、3本あり、それぞれ、U相、V相およびW相の三相の電流が流される。そして、上記突出部541は、上記リード線が上記外周壁部533から抜け出ることを、防止する。
図4Bでは、上記配線521は、渡り線である。この渡り線は、上記コイル520の各相を接続する。この渡り線は、例えば、それぞれ、U相、V相およびW相の三相の電流が流される。そして、上記突出部541は、隣接する上記渡り線の間の絶縁距離を確保すると共に、上記渡り線が上記外周壁部533から抜け出ることを防止する。
図5に示すように、上記突出部541の先端面には、凸曲面に形成された曲面部541aを有する。上記曲面部541aは、上記ステータコア510の周方向に面取りされて、形成されている。なお、図5は、上記ステータコア510の軸510aに直交する方向に沿って切断したときの横断面図である。
具体的に述べると、上記曲面部541aは、上記先端面の全体にわたって、一定の曲率半径にて、形成されている。上記突出部541の横断面において、側面と上記先端面との接続部分には、エッジが形成されているが、このエッジのなす角度は、鈍角である。なお、上記エッジが曲面になるような曲面部を、上記先端面に設けてもよい。
上記曲面部541aの曲率半径をRとし、上記突出部541の幅寸法をWとすると、Rは、W/2以上、W以下であることが好ましい。
上記構成のステータ5によれば、上記突出部541の先端面には、上記曲面部541aを有するので、例えば機械巻きで、上記インシュレータ530の外周壁部533の外周面に、上記配線521を這わせるときに、上記突出部541に上記配線521があたっても、上記配線521に傷がつかない。特に、上記配線521が太線であるとき、上記配線521が上記突出部541に当たりやすくなるが、上記突出部541の先端面には、上記曲面部541aを有するので、上記太線の配線521の損傷を有効に防止できる。
また、上記突出部541の上記曲面部541aは、上記ステータコア510の周方向に面取りされて、形成されているので、上記配線521を上記外周壁部533に周方向に這わせ、上記配線521が上記突出部541に接触したときに、上記配線521にかかるストレスを確実に低減できて、上記配線521の損傷を一層防止できる。
上記曲面部541aの曲率半径Rが、W/2以上、W以下であると、上記配線521に与えるストレスを小さくできる凸曲面を形成できる。これに対して、RがW/2未満では、凸曲面を形成できず、RがWよりも大きいと、水平に近くなって、上記配線521に与えるストレスを小さくする効果が低減する。
比較例として、図6に示すように、突出部546の先端面に、凸曲面がなく、水平面のみが形成されているとき、上記突出部546の横断面において、側面と上記先端面との接続部分には、略直角のエッジが形成される。そして、上記突出部546に上記配線521があたると、上記略直角のエッジによって、上記配線521に傷がつく。
上記構成のモータ3によれば、上記ステータ5を備えているので、上記ステータ5は上記コイル520の損傷がなくて、品質および信頼性の高いモータ3を実現できる。
上記構成の圧縮機によれば、上記モータ3を備えているので、上記モータ3は品質および信頼性が高くて、品質および信頼性の高い圧縮機を実現できる。
(第2の実施形態)
図7は、この発明のステータの第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態(図5)と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、突出部の形状が相違する。
図7に示すように、この第2の実施形態の突出部542では、上記突出部542の横断面において、この先端面の両側のそれぞれに、凸曲面に形成された曲面部542aを有する。上記先端面の幅方向中央には、水平面が形成されている。そして、上記突出部542の横断面において、上記側面と上記先端面との接続部分には、エッジが形成されていない。
上記曲面部542aの曲率半径をRとし、上記突出部542の幅寸法をWとし、上記配線521の外径をDとすると、Rは、D/2以上、W/2以下であることが好ましく、上記配線521に与えるストレスを小さくできる凸曲面を形成できる。上記配線521の外径Dは、例えば、0.5mm〜1.2mmである。これに対して、RがD/2未満では、凸曲面に形成された曲面部542aが小さすぎる為、上記配線521に与えるストレスを小さくする効果が低減し、RがW/2よりも大きいと、先端面の両側に曲面部542aを形成することができない。なお、図7では突出部542の先端面の両側それぞれに、同じ曲率半径Rをもつ曲面部542aが形成されているが、両側の曲率半径Rの大きさは違っていても良いし、片方のみに形成されていても良い。これらの場合は、曲率半径RはW以下であることが好ましい。
(第3の実施形態)
図8は、この発明のステータの第3の実施形態を示している。上記第1の実施形態(図5)と相違する点を説明すると、この第3の実施形態では、突出部の形状が相違する。
図8に示すように、この第3の実施形態の突出部543の曲面部543aは、上記ステータコア510の軸510a方向に面取りされて、形成されている。なお、図8は、上記ステータコア510の軸510a方向に沿って切断したときの縦断面図である。
具体的に述べると、上記曲面部543aは、上記突出部543の先端面の全体にわたって、一定の曲率半径にて、形成されている。上記突出部543の縦断面において、側面と上記先端面との接続部分には、エッジが形成されているが、このエッジのなす角度は、鈍角である。なお、上記エッジが曲面になるような曲面部を、上記先端面に設けてもよい。
上記曲面部543aの曲率半径をRとし、上記突出部543の高さ寸法をHとすると、Rは、H/2以上、H以下であることが好ましい。
したがって、上記突出部543の上記曲面部543aは、上記ステータコア510の軸510a方向に面取りされて、形成されているので、上記配線521を這わせているときに、仮想線に示すように、上記配線521が上記突出部543の先端面に乗り上がっても、実線に示すように、上記配線521は、上記突出部543の上記曲面部543aを滑って、上記突出部543よりも、上記ステータコア510の軸510a方向に、移動する。よって、上記配線521間の絶縁距離を確実に確保することができる。また、上記配線521が上記突出部543に接触したときの上記配線521にかかるストレスを確実に低減できて、上記配線521の損傷を一層防止できる。
上記曲面部543aの曲率半径Rが、H/2以上、H以下であると、上記配線521に与えるストレスを小さくできる凸曲面を形成できる。これに対して、RがH/2未満では、凸曲面を形成できず、RがHよりも大きいと、水平に近くなって、上記配線521に与えるストレスを小さくする効果が低減する。
比較例として、図9に示すように、突出部547の先端面に、凸曲面がなく、水平面のみが形成されているとき、上記突出部547の縦断面において、側面と上記先端面との接続部分には、略直角のエッジが形成される。そして、上記突出部547に上記配線521があたると、上記略直角のエッジによって、上記配線521に傷がつく。また、電線が突出部547に乗り上げてしまうと、上記配線521間の絶縁距離が確保できなくなってしまう。
(第4の実施形態)
図10は、この発明のステータの第4の実施形態を示している。上記第3の実施形態(図8)と相違する点を説明すると、この第4の実施形態では、突出部の形状が相違する。
図10に示すように、この第4の実施形態の突出部544では、上記突出部544の縦断面において、この先端面の両側のそれぞれに、凸曲面に形成された曲面部544aを有している。上記先端面の高さ方向中央には、水平面が形成されている。そして、上記突出部544の縦断面において、上記側面と上記先端面との接続部分には、エッジが形成されていない。
上記曲面部544aの曲率半径をRとし、上記突出部544の高さ寸法をHとし、上記配線521の外径をDとすると、Rは、D/2以上、H/2以下であることが好ましく、上記配線521に与えるストレスを小さくできる凸曲面を形成できる。上記配線521の外径は、例えば、0.5mm〜1.2mmである。これに対して、RがD/2未満では、凸曲面に形成された曲面部544aが小さすぎる為、上記配線521に与えるストレスを小さくする効果が低減し、RがH/2よりも大きいと、先端面の両側に曲面部544aを形成することができない。なお、図10では突出部544の先端面の両側それぞれに、同じ曲率半径Rをもつ曲面部544aが形成されているが、両側の曲率半径Rの大きさは違っていても良いし、片方のみに形成されていても良い。これらの場合は、曲率半径RはH以下であることが好ましい。
(第5の実施形態)
図11Aと図11Bは、この発明のステータの第5の実施形態を示している。上記第1の実施形態(図5)と相違する点を説明すると、この第5の実施形態では、突出部の形状が相違する。なお、図11Aは、上記ステータコア510の軸510aに直交する方向に沿って切断したときの横断面図である。図11Bは、上記ステータコア510の軸510a方向に沿って切断したときの縦断面図である。
図11Aと図11Bに示すように、この第5の実施形態の突出部545では、曲面部545aは、上記ステータコア510の周方向(図11A)および上記ステータコア510の軸510a方向(図11B)に面取りされて、形成されている。つまり、上記突出部545の先端面は、例えば、半球状に形成されている。
したがって、上記曲面部545aは、周方向および軸方向に面取りされて、形成されているので、図11Aに示すように、上記曲面部545aにおける周方向に面取りされた部位により、上記配線521を上記外周壁部533に周方向に這わせ、上記配線521が上記突出部545に接触したときに、上記配線521にかかるストレスを確実に低減できて、上記配線521の損傷を一層防止できる。
また、図11Bに示すように、上記曲面部545aにおける軸方向に面取りされた部位により、上記配線521を上記外周壁部533に周方向に這わせているときに、上記配線521が上記突出部545の先端面に乗り上がっても、上記配線521は、上記曲面部545aを滑って、上記突出部545よりも、上記ステータコア510の軸510a方向に、移動する。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記圧縮要素2として、ローラとブレードが別体であるロータリタイプでもよい。上記圧縮要素2として、ロータリタイプ以外に、スクロールタイプやレシプロタイプを用いてもよい。
また、上記圧縮要素2として、2つのシリンダ室を有する2シリンダタイプでもよい。上記圧縮要素2が上、上記モータ3が下に配置されていてもよい。また、上記ステータコア510を上記密閉容器1の内面に、焼き嵌め以外に、溶接等にて固定してもよい。また、上記モータを、圧縮機以外のファン等に、用いてもよい。また、上記第1の実施形態に示すモータや圧縮機に、上記第2〜上記第5の実施形態の突出部542,543,544,545を、適用してもよい。
本発明の圧縮機の第1実施形態を示す縦断面図である。 圧縮機の要部の平面図である。 圧縮機のモータ付近の横断面図である。 図1の上側のインシュレータを外周側からみた展開図である。 図1の下側のインシュレータを外周側からみた展開図である。 インシュレータの横断面図である。 比較例のインシュレータの横断面図である。 本発明のステータの第2実施形態を示すと共にインシュレータの横断面図である。 本発明のステータの第3実施形態を示すと共にインシュレータの縦断面図である。 比較例のインシュレータの縦断面図である。 本発明のステータの第4実施形態を示すと共にインシュレータの縦断面図である。 本発明のステータの第5実施形態を示すと共にインシュレータの横断面図である。 本発明のステータの第5実施形態を示すと共にインシュレータの縦断面図である。
符号の説明
1 密閉容器
2 圧縮要素
3 モータ
5 ステータ
510 ステータコア
510a 軸
511 環状部
512 ティース部
520 コイル
521 配線(リード線、渡り線)
530 インシュレータ
531 環状部
532 ティース部
533 外周壁部
535 切り欠き
541,542,543,544,545 突出部
541a,542a,543a,544a,545a 曲面部
6 ロータ
12 シャフト
12a 回転軸
21 シリンダ

Claims (6)

  1. ロータ(6)の径方向外側に配置されるモータ用のステータ(5)であって、
    ステータコア(510)と、
    上記ステータコア(510)の軸(510a)方向の両端面のそれぞれに対向して配置されたインシュレータ(530)と、
    上記ステータコア(510)および上記インシュレータ(530)に共に巻き付けられたコイル(520)と
    を備え、
    上記インシュレータ(530)は、
    環状部(531)と、
    上記環状部(531)の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に所定間隔に配列された複数のティース部(532)と、
    上記環状部(531)の端面に一端が取り付けられた外周壁部(533)と
    を有し、
    上記外周壁部(533)の外周面には、上記コイル(520)の一部の配線(521)が周方向に這わせられると共に、この配線(521)の上記ステータコア(510)の軸(510a)方向への移動を規制する突出部(541,542,543,544)が設けられ、
    この突出部(541,542,543,544,545)の先端面には、凸曲面に形成された曲面部(541a,542a,543a,544a,545a)を有することを特徴とするモータ用のステータ。
  2. 請求項1に記載のモータ用のステータにおいて、
    上記突出部(541,542)の上記曲面部(541a,542a)は、上記ステータコア(510)の周方向に面取りされて、形成されていることを特徴とするモータ用のステータ。
  3. 請求項1に記載のモータ用のステータにおいて、
    上記突出部(543,544)の上記曲面部(543a,544a)は、上記ステータコア(510)の軸(510a)方向に面取りされて、形成されていることを特徴とするモータ用のステータ。
  4. 請求項1に記載のモータ用のステータにおいて、
    上記突出部(545)の上記曲面部(545a)は、上記ステータコア(510)の周方向および上記ステータコア(510)の軸(510a)方向に面取りされて、形成されていることを特徴とするモータ用のステータ。
  5. ロータ(6)と、
    このロータ(6)の径方向外側に配置された請求項1に記載のステータ(5)と
    を備えることを特徴とするモータ。
  6. 密閉容器(1)と、
    この密閉容器(1)内に配置された圧縮要素(2)と、
    上記密閉容器(1)内に配置され、上記圧縮要素(2)をシャフト(12)を介して駆動する請求項5に記載のモータ(3)と
    を備えていることを特徴とする圧縮機。
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