JP2008145211A - 計測用行き止まり管路の閉塞防止構造及びその閉塞防止方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 一端側が水蒸気を有する機器100に内部の水蒸気Sを導くように取り付けられるとともに、他端側が計測用機器16に接続されて行き止まり管路Aとなるように形成され、かつ、管路中に計測用機器16を水を介して水蒸気Sと接触させる水封部15が設けられている計測用行き止まり管路の閉塞防止構造G1であって、水封部15前までの行き止まり管路Aの上流側部分A1のほぼ全外面を、水蒸気Sの凝縮を抑えることにより、水蒸気S中の二酸化炭素及び、アミン類又はアンモニアに起因して生じる腐食による管路閉塞を防止する放熱防止手段H1で覆った。
【選択図】 図2
Description
図1は差圧式水位調整装置を示している。
Fe+++CO2+2OH-→FeCO3+H2O
蒸気管路A1中では水蒸気Sの流れが無いことが条件となる。したがって、通常時水蒸気Sの流れない行き止まり管路が対象となる。また、蒸気管路A1中で多量の水蒸気Sが冷やされて凝縮水となることが条件となる。炭酸ガスやアミン類又はアンモニア等が凝縮水中に溶解している必要があるからである。さらに、水蒸気S中には、0.5〜500mg/L(凝縮水)の二酸化炭素が含まれているとともに、0.5〜500mg/L(凝縮水)のアミン類又はアンモニアが含まれていることが条件となる。二酸化炭素量及び、アミン類又はアンモニアの量は、多ければその分管路の閉塞を促進するとは考えられるが、これらが水蒸気S中に僅かに含まれていても、管路の閉塞は生じ得る。
蒸気流量計測装置2は、水蒸気配管200中にオリフィス板20を挟み付けるように設置されたオリフィスフランジ21と、一端側がオリフィスフランジ21にそれぞれ接続され、オリフィス板20を境として水蒸気配管200中の低圧側水蒸気Sと高圧側水蒸気Sとを取り込むように設置される低圧側及び高圧側の導圧配管22,23と、導圧配管22,23中に設けられた、止め弁24,25及びコンデンサー26,27と、導圧配管22,23の他端側に接続される計測用機器である差圧電送器28等とから構成されている。なお、止め弁24,25は、水蒸気配管200側と差圧電送器28側とを仕切る水蒸気配管200に最も近い弁であり、コンデンサー26,27は、コンデンサー12と同様な、差圧電送器28が、低温の水を介して高温の水蒸気S側に接触するようにする水封部となるものである。
導圧管路Bの閉塞防止構造G2は、導圧管路B中の蒸気管路B1部分のほぼ全外面を放熱防止手段である保温材H2で覆ったものであり、導圧管路Cの閉塞防止構造G3は、導圧管路C中の蒸気管路C1部分のほぼ全外面を放熱防止手段である保温材H3で覆ったものである。この導圧管路B,Cの閉塞防止構造G2,G3においても、管路の閉塞防止という点において、前述の行き止まり管路Aの閉塞防止構造G1と同様な作用効果を得ることができる。もちろん、導圧管路B,Cの閉塞防止構造G2,G3を、止め弁24,25と、蒸気管路B1,C1の止め弁24,25より上流側の部分のほぼ全外面を放熱防止手段である保温材H2,H3で覆うものとしてもよい。なお、オリフィスフランジ21の外面が保温されている場合には、蒸気管路B1,C1のオリフィスフランジ21がわ端部への保温材H2,H3の施工は不要である。
圧力計3は、図5の(a)で示されるように、蒸気ドラム100の水蒸気部100a上部に設けられた計測用行き止まり管路(以下、行き止まり管路Dという)、すなわち、蒸気ドラム100上の蒸気配管30と、この蒸気配管30中に設けられた止め弁31と、この蒸気配管30の上端に設置されたサイホン管32とから形成されるもの、の端部に取り付けられている。サイホン管32は、圧力計3を水蒸気Sから保護するために、例えば常温の水が内部に注入されて、湾曲部を水封部としているので、行き止まり管路D中、蒸気配管30と止め弁31と、サイホン管32の下部直線部32aとが蒸気管路D1を形成する。なお、蒸気ドラム100中の水蒸気S中には、所定量の二酸化炭素が含まれるとともに、所定量のアミン類又はアンモニアが含まれており、かつ、少なくとも、行き止まり管路Dのうち蒸気管路D1は炭素鋼材にて形成されているものとする。
図6は試験に用いたボイラー装置の概要を示している。図中符号40は、内部のボイラー水W1を水蒸気Sに変えるSUS316L製の蒸気発生器であり、この蒸気発生器40の運転圧力は1.6MPa(温度205℃)である。蒸気発生器40には、給水タンク41を介して、10L/hのボイラー給水W2が供給され、この蒸気発生器40で作られた水蒸気Sのうち一部は、熱交換器42に送られて給水タンク41側に回収される。発生した水蒸気Sの回収率は、昼間(6時〜18時)は70%であり、夜間(18時〜翌日の6時)は30%であって、1日の平均は50%である。熱交換器42からの回収水(復水)W3には、pH調整剤として2−アミノ2−メチルプロパノールが80mg/Lとなるように加えられ、pHが7〜9となるように調整される。給水タンク41への補給水W4には、無機炭酸として、二酸化炭素が50〜60mgCO2/Lだけ含まれており、ボイラー給水W2には、有機系脱酸素剤が溶存酸素量の2倍当量添加される。
12,26,27 コンデンサー(水封部)
15 差圧発信器(計測用機器)
28 差圧電送器(計測用機器)
32 サイホン管(湾曲部が水封部)
100 蒸気ドラム(水蒸気を有する機器)
200 蒸気配管
A,B,C,D 行き止まり管路
G1,G2,G3,G4 行き止まり管路の閉塞防止構造
H1,H2,H3,H4 保温材(放熱防止手段)
S 水蒸気
Claims (4)
- 一端側が水蒸気を有する機器又は水蒸気配管に内部の水蒸気を導くように取り付けられるとともに、他端側が計測用機器に接続されて行き止まり管路となるように形成され、かつ、管路中に前記計測用機器を水を介して前記水蒸気と接触させる水封部が設けられている計測用行き止まり管路の閉塞防止構造であって、
前記水封部前までの前記行き止まり管路の上流側部分のほぼ全外面を、前記水蒸気の凝縮を抑えることにより、前記水蒸気中の二酸化炭素及び、アミン類又はアンモニアに起因する管路閉塞を防止する放熱防止手段で覆っていることを特徴とする計測用行き止まり配管の閉塞防止構造。 - 一端側が水蒸気を有する機器又は水蒸気配管に内部の水蒸気を導くように取り付けられるとともに、他端側が計測用機器に接続されて行き止まり管路となるように形成され、かつ、管路中に止め弁が設けられている計測用行き止まり管路の閉塞防止構造であって、
前記水蒸気を有する機器又は前記水蒸気配管に最も近い前記止め弁までの前記行き止まり管路の上流側部分のほぼ全外面を、前記水蒸気の凝縮を抑えることにより、前記水蒸気中の二酸化炭素及び、アミン類又はアンモニアに起因する管路閉塞を防止する放熱防止手段で覆っていることを特徴とする計測用行き止まり配管の閉塞防止構造。 - 一端側が水蒸気を有する機器又は水蒸気配管に内部の水蒸気を導くように取り付けられるとともに、他端側が計測用機器に接続されて行き止まり管路となるように形成され、かつ、管路中に前記計測用機器を水を介して前記水蒸気と接触させる水封部が設けられている計測用行き止まり管路の閉塞防止方法であって、
前記水封部前までの前記行き止まり管路の上流側部分のほぼ全外面からの、放熱による前記水蒸気の凝縮を抑えることにより、前記水蒸気中の二酸化炭素及び、アミン類又はアンモニアに起因する管路閉塞を防止することを特徴とする計測用行き止まり配管の閉塞防止方法。 - 一端側が水蒸気を有する機器又は水蒸気配管に内部の水蒸気を導くように取り付けられるとともに、他端側が計測用機器に接続されて行き止まり管路となるように形成され、かつ、管路中に止め弁が設けられている計測用行き止まり管路の閉塞防止方法であって、
前記水蒸気を有する機器又は前記水蒸気配管に最も近い前記止め弁までの前記行き止まり管路の上流側部分のほぼ全外面からの、放熱による前記水蒸気の凝縮を抑えることにより、前記水蒸気中の二酸化炭素及び、アミン類又はアンモニアに起因する管路閉塞を防止することを特徴とする計測用行き止まり配管の閉塞防止方法。
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2006
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