JP2008144607A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子制御装置の動作中にバッテリが外されることにより、異常診断結果等のデータを不揮発性メモリに書き込む処理が遮断されること防止する。
【解決手段】ボンネットを備えたエンジンルームに設置されたバッテリと、電源の供給を受けずにデータを保持できる不揮発性記憶手段と、前記バッテリから電源供給を受け、前記不揮発性記憶手段へデータの書き込みを行う書き込み手段を備えた電子制御装置において、前記ボンネットが開放されたとき、前記書き込み手段は前記不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを禁止することを特徴とする電子制御装置。
【選択図】図3

Description

この発明は、制御データをメモリへ書き込む電子制御装置に関し、特に車両に搭載される電子式燃料噴射制御装置の制御データを電源が遮断されても保持可能な不揮発性メモリへ書き込む電子式燃料噴射制御装置に関する。
従来、例えば車載用エンジンへの燃料噴射制御を行う電子式燃料噴射制御装置(Electronic Fuel Injection - Electronic Controlled Unit (以下「ECU」という))において、エンジン制御用の様々な処理や動作を行う制御部として、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)を中心とする各種電子回路が設けられている。
図1に示すように、ECUに備えられたマイコンは、エンジンルーム内に設置されたバッテリ100から電源回路102を介して電力が供給(例えば、12V)されるよう構成されている。マイコンはエンジン101の制御情報を入出力回路103を介して取得し、CPU104(Central Processing Unit)において演算を加えて制御値としてエンジン101へ出力する。CPU104での演算の際、制御値を一旦RAM(Random Access Memory)105へ記憶しておき、所定のタイミングでEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)106へ転送して記憶保持する。EEPROM106は不揮発性を有し、データの書き込みや消去する場合等に電源を必要とするが、電源供給が絶たれた後であっても記憶情報を保持し続けることができる。EEPROM106に記憶されたデータは次回マイコン起動時に読み出され、エンジン101の制御のための演算に使用される。
ECU1は、図2に示すように車両34内に設置され、ボンネット33で閉じられるエンジンルーム31に配置されたエンジン21と接続される。そして、バッテリ13から電力が供給されている間に車両内の装置やセンサ24の異常診断を行っており、診断結果を不揮発性メモリへ記憶している。
一方、これら装置やセンサの異常診断制御によっては、車両停止中に行うものもある。すなわち、車両が動作せず静止して安定している状態で診断を行ったほうが診断の精度を向上できるものや、診断に長時間要するために他の装置の駆動制御に影響しないよう車両停止中に異常診断を行うものもある。たとえば、燃料蒸散防止装置等の燃料ガスに関する異常診断では、車両が停止しガソリン等の液体燃料がタンク内で動かず安定している間に異常診断を実行する。また、水温センサの異常診断では、ヒーターを作動させて水温を様々に変化させて行う診断があり、この場合には診断時間が長時間となる。この間、水温に基づくエンジン等制御が不能となるため、車両停止中にかかる診断が実行される。
このような異常診断制御は、車両の停止後、つまりイグニッションスイッチがオフされた後にソークタイマによって一定期間ごとにECUを起動させ、装置の異常診断を実行して行われる。ソークタイマ(Soak Timer)とは、イグニッションスイッチがオフ等されることにより、当該ECUに実質的な動作電力が供給されなくなってからの時間(以下「ソーク時間」という)を計測するタイマである。そして、ソークタイマが一定のソーク時間毎(例えば、数時間毎から数日間毎)にECUのマイコンに電源を供給することにより、車両内の装置やセンサの異常診断が実行される。異常または正常の診断結果であるフラグが揮発性のメモリに一時記憶される。なお、一時的記憶メモリはRAM等で構成される揮発性メモリであるため、イグニッションスイッチがオフされると記憶データは消去される。そのため、異常診断処理が終了するとRAMに記憶した診断結果データを不揮発性メモリの所定アドレスに書き込んで記憶した後、異常診断制御を終了する。
この不揮発性メモリはEEPROM等で構成され、電源が遮断されても記憶されたデータを保存することができる。たとえば、最後にデータを記憶してから10年程度はデータを記憶することができる。また、データの書き込みは10万回程度繰り返し行うことが可能となっている。そして、異常診断制御の終了後、再びECUのマイコンと電源が遮断され、ソークタイマが再びカウントを開始する。
異常診断制御は、たとえば燃料タンクからの燃料の蒸散を防止する燃料蒸散防止装置(エバポレータ)からの気化燃料の漏れを検出する穴あき検査(リークチェック)がある。燃料蒸散防止装置は、燃料タンク、活性炭等で燃料ガスを吸着する燃料吸着タンク(キャニスタ)、両タンクを結ぶ連通管、及びキャニスタから大気へ通じる大気閉塞弁と吸気管へ通じる吸気管調整弁から主に構成される。そして、燃料タンク内で蒸発して気化したガソリン等の蒸散燃料について連通管を通してキャニスタに吸着させて大気への放出を防ぐものである。キャニスタに吸着された燃料は、エンジンの運転状態に応じて上記弁の開度が調整されることにより、適宜吸気管内に導入されてエンジン内で燃焼される。
上記リークチェックは、燃料漏れによる大気汚染や火災を防止するために、イグニッションスイッチのオフ後、ソークタイマにより計測した数時間後にECUを起動して、エバポレータ内の圧力を数十分間(たとえば30分間程度)制御、測定して漏れのチェックを行っている(特許文献1)。
燃料タンクからエバポレータへと蒸散燃料が通過する連通管には特殊なゴム等からなる管が使用される。かかる管はアルコール成分と接触することから、腐食等の劣化によるひび割れや穴あきが生じる恐れがあるためにかかるチェックが必要となっている。
特開2003−315474号公報
しかしながら、燃料蒸散検出の30分間程に、ECUはバッテリから給電され起動しているが、バッテリ交換など車両整備のためにバッテリコードがバッテリから外される場合がある。車両所有者や整備員は、イグニッションスイッチがオフのためECUは起動していないと認識していることがあるためである。また、かかる診断中はECUが起動していてもエンジンは作動していないため、作業者にとってECUが作動しているか否か見分けがつかないためである。
バッテリコードがバッテリから外されたとき、異常診断の結果を不揮発性メモリ等に書き込む途中であると、複数ビットからなる診断データが途中まで書き込まれて記憶される恐れがある。たとえば、診断データが複数ビットの記憶領域からなり、各ビット毎に1つのセンサや装置についての異常または正常フラグを記憶する場合には、過去に診断された異常フラグを最新の診断の正常フラグに書き替える前に電源が遮断されて書き込みが途絶えると、異常フラグが診断データに残されたままとなってしまう恐れがあり問題となる。この場合、次回エンジン起動時に、かかる誤記憶の診断データに基づいてエンジンが制御されることにより、異常が生じていないにもかかわらず故障警告が発せられたり、またエンジン等が適切に制御されず燃費の悪化や排気ガスの浄化不良を生ずる恐れがある。
たとえば、燃料蒸散防止装置が異常となると吸気管へ導入される蒸散燃料量を正確に算出できないため、同装置が異常と判断されると吸気管調整弁の閉弁制御を行い蒸散燃料を使用せずにエンジン制御を行う。このため、異常でないのに異常であるとの誤った診断結果が記憶された場合には、吸気管調整弁が閉じられて吸気管へ導入されるはずの蒸散燃料が導入されないため、エンジン制御において不要な燃費の悪化を招くこととなる。
また、水温センサが異常と判断されると水温センサから取得した値を制御に使用せず、水温を90℃等と固定した値(フェールセーフ値)を使用してエンジン制御を行う。この場合、センサを修理するまでの間、エンジンの制御自体は継続して行うことが出来ても、燃料噴射制御で適正な制御が出来ず空燃比が安定しない。このため、水温センサが異常でないのに異常であるとの誤った診断結果が記憶されると、本来実際の水温に基づいた燃料噴射制御が出来るはずなのにフェールセーフ値を使用した燃料噴射制御を行うため、空燃比が安定せず不要な排気ガスの浄化不良を招くこととなる。
本発明は、上記問題に着目してなされたものであって、その目的とするところは、不揮発性メモリの書き込み処理を精度よく行い、車載用エンジンの制御を適正に行うことができる電子式燃料噴射制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明1は、開閉機構を備えた格納庫に設置された電源手段から電源供給を受け、不揮発性記憶手段へデータの書き込みを行う書き込み手段を備えた電子制御装置において、前記開閉機構が開放されているとき、前記書き込み手段は前記不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを禁止することを特徴とする。
本発明1にかかる電子制御装置によれば、電源手段を設置した格納庫に備えられた開閉機構が開放されるとき、書き込み手段は不揮発性記憶手段へのデータの書き込みが禁止されるように構成した。このため、開閉機構の開放後、電源手段が操作されて電子制御装置への電源供給が遮断される前に書き込み制御の実行を中止又は保留することができる。したがって、不揮発性記憶手段へのデータの書き込み制御の最中に電源が絶たれて、不揮発性記憶手段に本来書き込もうとしていた診断結果を相違して記憶してしまう恐れを防止することができる。また、誤った診断結果に基づく燃料噴射制御を行うことによる不要な燃費の悪化や排気ガスの浄化不良を防止することができる。
また本発明2は、前記書き込み手段は、前記書き込みを禁止する際、前記データを前記電源手段から常時電源供給を受ける一時的記憶手段へ記憶させることを特徴とする。
本発明2によれば、書き込み手段は書き込みを禁止する際、書き込みを行おうとしていた最新のデータ、すなわち不揮発性記憶手段への書き込みが禁止されたデータを電源手段から常時電源供給を受ける一時的記憶手段へ記憶させる。このため、書き込み禁止後に電子制御装置への電源供給を終了させても、独自に電源供給を受ける一時的記憶手段にデータを保存することができる。したがって、書き込みのために作成したデータを電子制御装置への電源供給の終了に伴って消去することなく、作成した最新のデータを制御に活用することができる。
また本発明3は、前記書き込み手段は、前記データの書き込みを禁止した後に、前記開閉機構が閉鎖されたとき、前記不揮発性記憶手段のデータの書き込みを許可することを特徴とする。
本発明3によれば、書き込み手段はデータの書き込みを禁止した後に、開閉機構の閉鎖を検知するとき、不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを許可するように構成した。このため、開閉機構が開放されてデータの書き込みを禁止しても、後に開閉機構が閉鎖されれば、不揮発性記憶手段のデータの書き込みを行うことができる。したがって、書き込みのために作成したデータを開閉機構が閉鎖された状態、すなわち、電源が遮断される恐れのない状態においてデータの書き込みを安全に行うことができる。
また本発明4は、前記書き込み手段は、前記開閉機構の開閉状態にかかわらず前記不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを行う書き込みモードを備えたことを特徴とする。
本発明4にかかる電子制御装置によれば、開閉機構の開閉状態にかかわらず不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを行う書き込みモードを備える。このため、開閉機構が開放されても、電源遮断の恐れがない場合には、かかるモードに設定することで、不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを行うことができる。したがって、最新のデータに書き込まれて電子制御装置を作動させることができるので、電子制御装置や接続される装置の最新動作を点検することが可能となる。
また、本発明5は、ボンネットを備えたエンジンルームに設置されたバッテリと、電源の供給を受けずにデータを保持できる不揮発性記憶手段と、前記バッテリから電源供給を受け、前記不揮発性記憶手段へデータの書き込みを行う書き込み手段を備えた電子制御装置において、前記ボンネットが開放されたとき、前記書き込み手段は前記不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを禁止することを特徴とする。
本発明5にかかる電子制御装置によれば、バッテリを設置したエンジンルームに備えられたボンネットが開放されたとき、書き込み手段が不揮発性記憶手段へのデータの書き込みをするのを禁止するように構成した。このため、ボンネットの開放後、バッテリが操作されて電子制御装置への電源供給が遮断される前に書き込み制御の実行を中止又は保留することができる。したがって、不揮発性記憶手段へのデータの書き込み制御の最中に電源が絶たれて、不揮発性記憶手段に本来書き込もうとしていた診断結果を相違して記憶してしまう恐れを防止することができる。また、誤った診断結果に基づく燃料噴射制御を行うことによる不要な燃費の悪化や排気ガスの浄化不良を防止することができる。
また、本発明6は、ボンネットを備えたエンジンルームに設置されたバッテリから電源供給を受けて作動し、車両に搭載されたエンジンの燃料噴射制御を行う電子式燃料噴射制御装置において、前記バッテリから電源供給が停止された後の時間を計測するタイマと、前記タイマにより所定時間毎に燃料蒸散防止装置及び水温センサの少なくともどちらかの異常診断を行う異常診断手段と、前記異常診断の診断結果を記憶する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリへ前記診断結果を書き込む書き込み手段とを備え、前記書き込み手段は、前記ボンネットが開放されているとき、前記不揮発性メモリへ前記診断結果の書き込みを禁止することを特徴とする。
本発明6にかかる電子式燃料噴射制御装置によれば、ボンネットが開放されているとき、不揮発性メモリの記憶内容を異常診断の診断結果で書き込むことを禁止するように構成した。このため、ボンネットの開放後、バッテリが操作されて電子式燃料噴射制御装置への電源供給が遮断される前に書き込み制御の実行を中止又は保留することができる。したがって、不揮発性メモリへのデータの書き込み制御の最中に電源が絶たれて、不揮発性メモリに本来書き込もうとしていた診断結果を相違して記憶してしまう恐れを防止することができる。また、誤った診断結果に基づいてエンジンの燃料噴射制御を行うことによる不要な燃費の悪化や排気ガスの浄化不良を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図3は本発明を適用したECUの構成例を示すブロック図である。
このECU1は、車両用エンジン21の燃料噴射制御や点火時期制御、アイドリング回転数制御などのエンジン制御に必要となる制御を行うものである。そして、エンジン21又は車両内に設けられた各種センサなどが取得する情報を受信し、エンジン21への燃料噴射時間などの制御信号をエンジン制御用の各アクチュエータへ送信する入出力回路9と、入力された情報を基に所定の演算を行うCPU2と、メモリとを有している。CPU2は、演算結果のうち所定のデータをメモリに書き込む制御を行う書き込み手段としても作用する。
このメモリは、CPU2が実行する燃料噴射制御プログラム、本発明の機能を実行するプログラムを記憶するROM5と、燃料噴射などを制御中のCPU2の演算結果などを一時的に記憶し、電源供給が絶たれると記憶データが消失する揮発性のRAM6と、エンジン制御に必要な変数、学習値、車両に固有の情報などを記憶しておく不揮発性のEEPROM8と、バックアップRAM7からなる。
バックアップRAM7は、イグニッションスイッチ11を介さずにバッテリ13と接続され常時電源が供給されているため、イグニッションスイッチ11がオフとされても記憶したデータを保持することができる揮発性のメモリである。ただし、バッテリコネクタ12が外されると電源が遮断され、その揮発性の性質のために記憶データは消去される。さらに、CPU2とこれらメモリは、相互にデータの入出力を行うためのデータバス10により接続されている。
これらCPU2等はバッテリ13にバッテリコネクタ12を介して接続されて電源供給を受けている。バッテリ13は、12Vの電圧を安定的にECU等に出力する。また、ボンネットにより閉じられるエンジンルーム内に設置されており、雨や埃などが付着しないようになされている。したがって、バッテリ13はエンジンルーム以外にもトランクやダッシュボード等の車両に構成された格納庫内に備えることができる。ボンネットなど開閉機構として作用する蓋体を備える場所に設置されることで、蓋体を閉鎖して雨や埃を避け、開放してバッテリ13をメンテナンス等することのできる場所であればよい。本発明においては、ボンネットにより閉じられるエンジンルームを例としている。
バッテリコネクタ12はECU1とバッテリ13の間に備えられる。バッテリ13を接続することでECU1へ電源が供給され、接続を外すと電源供給が遮断される。このため、接続を外すことでECU1のCPU2やRAM6等をリセットすることができる。また、バッテリ液の補充などのメンテナンスを行う場合には、バッテリコネクタ12の接続を外すことで作業中の感電などの事故を防止できる。
電源回路3は、イグニッションスイッチ11がオンされると、バッテリ13から電源が供給され、5Vの安定化電圧をCPU2等のECUの各部に供給する。そして、電源供給開始時にCPU2へ起動信号であるリセット信号を送信する、いわゆるパワーオンリセット制御を行う。CPU2はこの起動信号を受信することにより起動処理を開始する。また、電源回路3はイグニッションスイッチ11がオフであっても、ソークタイマICから電源供給を受けることによりCPU2へ起動信号を送信する場合もある。
ソークタイマIC4は、イグニッションスイッチ11がオフされてもバッテリ13に接続され動作が可能である。そして、ECU1に実質的な動作電力が供給されなくなってからの時間の計測を行う。予め設定された時間となると、電源回路3へバッテリ13の電源を供給する。なお、電源回路3はソークタイマIC4からの電源供給を受けてCPU2を起動させる信号を送信する。ソークタイマIC4から起動信号を受けたCPU2は、イグニッションスイッチ11がオフのためバッテリ13から直接電源の供給を受けることができず、起動用の電源もソークタイマIC4を介して入力されている。また、CPU2は動作中に動作していることを示す保持信号をソークタイマIC4に出力しており、制御を終了する時に保持信号の出力を停止する。CPU2が制御を終了した場合は、ソークタイマIC4への保持信号が途絶えるため、ソークタイマIC4は保持信号の途絶を検知することにより電源の供給制御を終了する。その後、再び時間の計測を開始する。
ボンネットスイッチ27はボンネットの開閉を検知するスイッチである。ボンネットが閉じている間はボンネットと車体ボディーに備えられた電極が短絡されることにより、電流がボディー側に設けられたアースに吸収され、入出力回路9には電流が流れない。ボンネットが開くとボンネットスイッチ27はアースと切断され通電されることにより入出力回路9に電流が流れる。したがって、入出力回路9に通電される電流の導通状態を検知することにより、CPU2においてボンネットの開閉を判断することができる。なお、本スイッチは、ボンネットのみならず車両の他のドアやトランク等の開閉機構に適用することによりその開閉を検知することができる。
燃料タンク14には、圧力センサ15が配設されている。気圧に反応する半導体素子から構成され、燃料タンク14内の気圧に応じて所定の電圧を出力する。この出力を計測することで、該タンク内の気圧を検出することができる。
また、燃料タンク14は、−40mmHg〜150mmHgを越える圧力となった場合に圧力を逃がすためのリリーフ弁16が配設されるとともに連通管20を介してキャニスタ17に接続されている。従って、燃料タンク14からキャニスタ17までの区間は常にこのリリーフ圧範囲内の圧力変動以下に抑えられている。従って、圧力センサ15としては、このリリーフ圧範囲に耐え得る構造のものを採用すれば足りる。
キャニスタ17は活性炭等を備えて燃料タンク14から蒸発した燃料ガスを吸着するよう構成されている。吸着された燃料ガスは、エンジン21の運転状態に応じて吸気管調整弁19の開度が調整されることにより、適宜吸気管30内に導入されてエンジン21で燃焼される。また、吸着の限度を越えると、大気閉塞弁18が開放されることにより燃料ガスが大気へ放出される場合もある。
なお、大気閉塞弁18は、キャニスタ17本体と大気とを連通する電磁開閉弁である。また、吸気管調整弁19は、キャニスタ17内の蒸散ガスを吸気管30へ導入する際に開放される電磁開閉弁である。燃料タンク14とキャニスタ17とを結び蒸散ガスを通す連通管20は、ゴムホースやナイロンホース等の可撓性を有するもので全体を形成されている。
外部操作ツール28はECU1の入出力回路9及びCPU2の電源回路3に接続され、CPU2をメンテナンスモードに設定したい場合にコネクタ32を介して接続される。メンテナンスモードとは、データの書き込みが禁止されている状態であっても、データの書き込みを行うことができるように設定するモードである。また、外部操作ツール28はCPU2の動作中に入出力回路9を介して、バックアップRAM7に記憶されたデータを読み出すこともできる。
ECU1に接続されるセンサ等としては、ラジエータ液の温度を測定しエンジン21の温度検出に使用される水温センサ24、スロットル弁角度を検出するスロットル弁開度センサ22、排気ガスの空燃比を検出するA/Fセンサ26、エンジン21のノッキングの有無と大きさの判定をするノックセンサ25、ECU1の出力に基づいてエンジン21へ燃料の噴射を行う燃料噴射弁23など、様々なセンサや装置がある。
バッテリ13やエンジン21、燃料タンク14等は格納庫となるエンジンルーム31に設置され、エンジンルーム31は開閉機構として作用する図示しないボンネットにより閉じられるよう構成されている。
図4はソークタイマIC4の制御の流れを示すフローチャートである。本制御はソークタイマIC4が時間を計測することによって所定時間毎に実行される。
ソークタイマIC4は、イグニッションスイッチ11がオフとなっている場合でもバッテリ13から電源供給を受けて作動している。CPU2から保持信号の出力が途絶えると、すなわちCPU2の動作終了を検出すると計時を開始し、計時カウントが6時間に達したか否かを判断する(ステップ100)。なお、CPU2の動作終了は、イグニッションスイッチ11がオフになったことによる場合と、ソークタイマIC4によりCPU2が起動し、所定の処理を終了してCPU2が自ら動作終了した場合とがある。6時間後に該当する場合には、電源回路3へ電源を供給する(ステップ110)。一方、CPU2が作動終了してから6時間後に該当しない場合には本フローは終了する。
電源の供給中はCPU2からの保持信号が入力されているかを判断する(ステップ120)。入力されていると判断される場合は、CPU2が制御中であるため電源回路へ電源供給を継続する。保持信号が途絶えたと判断される場合は、電源の供給を終了する(ステップ130)。その後時間の計測を開始して(ステップ140)、本フローを終了する。
図5はECU1に備えられたCPU2の制御の流れを示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、CPU2が電源回路3を介して起動信号を受信した場合に実行される。すなわち、イグニッシンスイッチ11がオンとなった場合と、ソークタイマICが所定時間を計測した場合である。
CPU2はソークタイマIC4から電源回路3を介して電源の供給を受け、同回路3から出力される起動信号を受信すると、起動処理を実行する(ステップ200)。この際、RAM6などの初期化処理が実行されるが、初期化については図4のフローチャートに従って制御される。初期化処理が終了すると図示しないイグニッションスイッチ検出回路の信号からイグニッションスイッチがオフであるかを検出する(ステップ205)。イグニッションスイッチがオフであれば、ステップ210に進む。一方、イグニッションスイッチがオンであれば本フローを終了し、図示せぬ通常制御に移行する。このため、本フローのステップ210からステップ340以下の制御は、イグニッションスイッチがオフのとき、すなわちソークタイマIC4によりCPU2が起動したときに実行される。
次に、CPU2はボンネットスイッチ27からの信号を受けて、ボンネットが閉じているか、すなわちボンネットの開閉状態を判定する(ステップ210)。
ボンネットが閉じていない、つまり開放されていると判定する場合には、ステップ220以下の異常診断やEEPROM8への書き込み処理を行わず、終了処理の制御を行う(ステップ340)。すなわち、ボンネットが開放されているということは、バッテリ13が外される恐れがあるため、直ちにCPU2の終了処理を行うことで、制御処理の途中における電源遮断を回避できる。制御処理を継続させても処理結果をEEPROM8へ記憶させる前にバッテリ13が外されれば、それまでの処理結果を保存させることができず無駄な処理となってしまう。上記のように直ちにCPU2の終了処理を行うことで、制御に必要となるバッテリ電力を無駄に消費することを防止できる。
一方、ステップ210でボンネットが閉鎖されていると判定される場合は、CPU2は蒸散防止装置の異常診断を実行する(ステップ220)。圧力センサ15の出力値を入出力回路を介して取り込む。また、他のセンサ類を診断する場合は、水温センサ24やスロットルセンサ22、A/Fセンサ26の出力値を入出力回路を介して取り込む。また、センサ以外にも電子制御トランスミッション用の電子制御装置など他の電子制御装置が異常診断対象となる場合もある。
異常診断の方法は、エバポレータを例とすれば、燃料タンク15とキャニスタ17及び両者を結ぶ連通管20から蒸散ガスの漏れ異常がないかについて行われる。まずキャニスタ17の吸気管調整弁19を閉鎖し、大気閉塞弁18を開放して燃料タンク14及びキャニスタ17内を大気圧となるようにする。次に開放していた大気閉塞弁18を閉鎖して燃料タンク19及びキャニスタ17を密閉する。燃料タンク14内での燃料ガスの発生量に応じて圧力は上昇していく。CPU2内に設けられたタイマによって10分間計測する。燃料タンク14に設けられた圧力センサー15にて大気圧からの10分間の圧力上昇率(P1)を検出し記憶しておく。
次に、キャニスタ17の吸気管調整弁19を開放し、大気閉塞弁18を閉鎖する。この状態で図示しないエンジン始動用モータを回転させてエンジン21のピストン31を動作させることにより、吸気管30内に負圧を生じさせる。吸気管調整弁19は開放されているため、燃料タンク14とキャニスタ17内には負圧が生じる。これを燃料タンク14に設けられた圧力センサ15にて検出し、所定の圧力、たとえば−20mmHgの圧力状態となったところで吸気管調整弁17を閉鎖して燃料タンク14及びキャニスタ17を密閉する。ここで、圧力センサ15にて負圧状態からの10分間の圧力上昇率(P2)を検出し記憶しておく。
検出された圧力上昇率のP1及びP2が一致しない場合には、エバポレータ内に蒸散ガスの漏れ異常が生じている恐れがあると判断できる。すなわち、エバポレータに穴あき等の異常があれば、正圧状態から圧力上昇したP1は、ガスの流出が生じるため上昇率は低くなる。一方、負圧状態から圧力上昇したP2は、外気の流入が生じるため上昇率は高くなる。したがって、エバポレータに異常があればガスの流出または外気の流入が生じてP1及びP2が一致しないこととなる。
なお、水温センサ24等のセンサを異常診断対象とすることもできる。この場合はセンサ出力値が正常な範囲にあるか否かを判断することにより診断される。たとえば、水温センサ24は正常な場合には0.1V〜5.0Vを出力するが、この範囲内での出力がない場合にはセンサに何らかの異常があると診断できる。また、常温から高温まで異常なく温度検出可能であるかを判断するために、図示しないヒーターを作動させ、水温を上昇させることにより広範囲の水温検出を行う場合もある。この場合、ヒーターによる加熱時間のため数十分間に渡って水温が検出される。
次に、異常診断が実施されると、所定の異常診断処理が完了したか否かが判断される(ステップ230)。完了していないと判断される場合は、再びステップ210においてボンネットが閉鎖か否か判断され、異常診断が継続される。
異常診断が完了したと判断される場合は、診断により異常が検出されたか否かが判断される(ステップ240)。異常が検出された場合にはエバポレータ診断フラグに「1」を設定する(ステップ250)。異常が検出されなかった場合には、同様に「0」を設定する(ステップ260)。
次に、書き込み要求フラグに「1」を設定する。この書き込み要求フラグに1が設定されていることが、EEPROM8に診断データを書き込む制御の実行条件となる。
次に、ソークタイマIC4から電源回路3を介して供給される電圧が10V以上かつ12V以下であるかが判定される(ステップ280)。CPU2への印加電圧を検出するのは、CPU2の動作時は通常11V程度が印加されており、+1Vから−1V程度の電圧変動範囲内において通常動作が可能であるためである。しかし、電圧が10V以下または12V以上の場合はEEPROM8に対し適正な電圧を用いて書き込み処理が出来ないため、記憶させてもすぐにデータが消えてしまう恐れや、誤ったデータ内容をメモリに記憶させてしまうといった恐れがある。このため、EEPROM8へ診断データの書き込み処理を行う前には、CPU2に印加される電圧値が10V以上かつ12V以下であるか否か判断される。
ステップ280にて電圧が10V以上かつ12V以下でないと判断される場合は、ステップ340へ処理を移行し、プログラムの終了処理を行う。そして、本フローの処理を終了し、次回のフロー開始タイミングでステップ200より再び処理が開始される。
電圧値が適正な場合には、再びボンネットの開閉状態が判定される(ステップ290)。EEPROM8への書き込み処理の前に判断することで、バッテリコネクタ12が外される恐れのない間に、書き込み処理を実施することができるため、誤ったデータ内容を書き込むことがない。
ボンネットが閉鎖されていると判断する場合には、EEPROMへ診断データの書き込み処理を実施する(ステップ300)。
診断データの書き込み処理を実施すると、診断データの書き込み処理が正常に終了したことを示すために、書き込み要求フラグに「0」を設定し(ステップ320)、制御プログラムの終了処理を行う(ステップ340)。
一方、ステップ290においてボンネットが開放されていると判断されると、バックアップRAM7にステップ250又は260、及びステップ270で記憶された診断データ及び書き込み要求フラグを記憶する(ステップ310、ステップ330)。本ステップにより、ステップ300のEEPROM8への診断データの書き込み処理、及びステップ320の書き込み要求フラグの「0」設定処理を介さずに、制御プログラムの終了処理が行われる(ステップ340)。
このように、本実施の形態ではボンネットが開放である場合に、EEPROM8への書き込み処理の実行を回避することで、データの書き込み処理を禁止する。また、バックアップRAM7は、イグニッションスイッチ11を介さずにバッテリ13と接続されているため、イグニッシンスイッチ11がオフとなっていてもデータを保持することができる。このため、バッテリコネクタ12が外されない限り、次回制御時にCPU2が起動されたとき、書き込み要求フラグは1のままであるので、バッテリコネクタ12が外される恐れのないときにバックアップRAM7に記憶された診断データをEEPROM8へ書き込むことができる。
以上説明した本実施の態様によれば、EEPROM8へ診断データの書き込み処理を実行する前に、ボンネットの開閉を判定する。ボンネットが開放である場合には、整備員等によってバッテリコネクタ12が外される恐れがあるため、EEPROM8へ診断データの書き込み処理を禁止することにより、書き込み処理中に当該コネクタが切断されるのを防止してEEPROM8への記憶処理を適正に行わせることが可能となる。
また本実施の態様によれば、車両装置またはセンサについての異常診断処理を実行前、または実行中にボンネットの開閉を判定する。ボンネットが開放された場合には、整備員等によってバッテリコネクタが外される恐れがあるため、ボンネットの開放検知後は、直ちにプログラムの終了処理を実行する。これにより、制御処理の最中に当該コネクタが切断されるのを防止して、コネクタ切断までにおける制御処理に費やされるバッテリ電力の消費をなくすことができる。
次に、ステップ200におけるCPU2の起動処理について図6を用いて説明する。
まず、ステップ400において初期化処理が行われる。ここではまず、制御プログラムをROM5から取得し、EEPROM8から制御データの取得を行う。続いて、入出力回路9の初期化が行われる。すなわち回路の各ポートがオフとなる出力が行われると、RAM6の内容を全て0にクリア処理したうえで、ROM5またはEEPROM8から読み出した制御データによってRAM6の初期値の設定を行う。これにより、CPU2はエンジン21や車載装置を制御するうえでの演算処理に備えられる。
初期化処理が終了すると、書き込み要求フラグが1であるか否かを判断する(ステップ410)。本ステップにおいて、書き込み要求フラグが1に設定されているということは、ステップ310、330において診断データが一時記憶手段であるバックアップRAM7へ記憶されている状態を意味している。すなわち、ソークタイマIC4により前回起動されたときの処理においてステップ240〜ステップ270の診断処理は完了したが、ボンネットが開放されてEEPROM8への記憶処理が行われず、診断データがバックアップRAM7へ記憶され保存されている状態を意味する。したがって、本ステップにおいて書き込み要求フラグが1であれば、前回処理に継続する処理としてEEPROM8への書き込みを実行する。
次に、CPU2へ印加される電圧が10V以上かつ12V以下であるか否かを判断する(ステップ420)。一方、フラグが0であれば、つまり診断データの書き込み要求がなければ、本フローの処理は終了し、ステップ210に進む。
CPU2への印加電圧を検出するのは、CPU2の動作時は通常11V程度が印加されており、上下1V程度の電圧変動範囲内での通常動作が可能であるためである。しかし、電圧が10Vより低いまたは12Vより高い場合にはEEPROM8に対し適切な電圧を用いて記憶処理が出来ないため、誤ったデータ内容を記憶させてしまう恐れや、記憶させてもすぐにデータが消えてしまうといった恐れがある。このため、診断データの書き込み処理を行う前には、CPU2に印加される電圧値が10V以上かつ12V以下であるか否か判断される。
ステップ420にて電圧が10V以上かつ12V以下でないと判断される場合は、本フローの処理を終了し、電圧が10V以上かつ12V以下であると判断される場合には、ボンネットが閉鎖されているか否かが判定される(ステップ430)。ボンネットが閉鎖されていると判定されれば、ステップ440でバックアップRAM6に記憶した診断データをEEPROM8に書き込み制御を行う(ステップ440)。反対に、ボンネットが開放されていると判断される場合は、バッテリコネクタ12が取り外される恐れがあるため、診断データの書き込みを行わずに本フローを終了する。このように、ボンネットの開放状態に対応して診断データの書き込みを実行しないことにより、書き込みの禁止処理が行われることとなる。
なお、診断データをEEPROM8に書き込む代わりに、入出力回路9から送信機29へ送ることにより図示しない車外の異常管理センターや車両所有者の携帯端末等へ診断データを送信することもできる。さらに、上記書き込みと同時に診断データの送信を行うよう構成することも可能である。
ここで書き込まれた診断データはEEPROM8からCPU2へ読み出されることとなる。CPU2は診断データに異常データが設定されているのを読み出すと、図示しない警告ランプを点灯させてドライバーに対し車両装置等に異常が発生している旨を警告する。そして、車両が整備工場等へ搬送された場合には、外部操作ツールを用いることで診断データの内容を参照することができるため、診断データを車両修理等に役立てることができる。
EEPROM8へ診断データの書き込みが完了すると、書き込み要求フラグを0に設定して(ステップ450)本フローによる処理を終了する。
以上のように本実施の態様においては、CPU2の起動処理において、バックアップRAM7に診断データが記憶されていれば、これをEEPROM8へ書き込みを行う。すなわち、異常診断後であって、診断データ記憶前のタイミングでボンネットが開放された場合には、直ちにCPU2を終了処理できるうえ、次回起動時に十分な処理時間を確保してEEPROM8へ診断データを書き込みできるので、異常診断により取得したデータを有効に活用することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、電源の供給が絶たれる恐れのある場合には診断データの書き込み処理を禁止したので、不揮発性記憶手段へのデータの書き込み制御の最中に電源が絶たれて、不揮発性記憶手段に本来書き込もうとしていた診断結果を相違して記憶してしまうことを防止することができる。
なお、以上の実施の形態においては、エンジンの燃料噴射制御を行う電子制御装置の場合を例に説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、他の電子制御装置についても同様に適用することができる。また、以上の実施形態では、電源装置の収納場所としてエンジンルーム、及びその蓋体としてボンネットを示したが、何らこれに限定されるものではなく、電源装置を設置できる他の収納場所に本発明を適用してもよい。
次に本発明の第2の実施態様について図7を用いて説明する。なお、本処理において、第1の実施態様と同じ処理を行うステップについては、第1の実施態様と同じ符号を付したので、その説明は省略する。従って、第1の実施態様とは異なるステップについてのみ説明する。
図7に示すように、CPU2の起動処理の制御において、ボンネットが開放と判定されるとメンテナンスモードに設定されているかが判断される(ステップ500)。メンテナンスモードは外部操作ツール28によって、EEPROM8やバックアップRAM7に記憶されたデータを読み出す場合に設定されるモードである。車両の整備員は記憶されたデータを読み出すことにより、車両状態を把握し適切な整備等を行うことができる。
外部操作ツール28をECU1の入出力回路9に備えられたコネクタ32に接続し、起動信号を電源回路3へ送信すると、CPU2は初期化処理を行い起動状態となる。ここで、メンテナンスモードの設定命令を外部操作ツール28によって送信することで、かかるモードが設定される。
メンテナンスモードが設定されている場合には、整備員によるEEPROM8等のデータの読み出しが前提であるため、ボンネットが開放されていたとしてもバッテリが外される恐れがない。したがって、この場合には診断データをEEPROM8へ記憶させる(ステップ440)。一方、メンテナンスモードでない場合には、診断データの記憶処理を回避して、処理は終了する。
以上説明した第2の実施態様では、メンテナンスモードが設定されている場合には、ボンネットの開閉に関わらず、診断データをEEPROM8へ書き込み制御を行わせるため、バックアップRAM7に一時的に記憶したデータを直ちにEEPROM8へ書き込ませることができる。これにより、車両整備のためにバッテリを外しても最新の診断データを記憶し保存しておくことができる。
なお、メンテナンスモードを第2の実施態様において説明したが、本モードを第1の実施態様に対して適用することも可能である。すなわち、図3のステップ290において、ボンネットが開であると判断された場合にメンテナンスモードが設定されているか否か判断する。設定されている場合には、ステップ300へ進み、診断フラグをEEPROM8へ記憶する。一方、メンテナンスモードが設定されていないと判断される場合は、診断フラグをバックアップRAMへ記憶するステップ310へ進む。このように、メンテナンスモードを第1の実施の態様に対して適用することにより、診断フラグの記憶処理の直前でボンネットが開放された場合でも、メンテナンスモードが設定されていれば診断フラグはEEPROM8へ記憶されるので、車両整備のためにバッテリを外しても最新の診断データを記憶し保存しておくことができる。
本発明の従来例を示すブロック図である。 本発明の従来例を示す図である。 本発明を適用したECUの構成例を示すブロック図である。 ソークタイマの処理の流れを示すフローチャートである。 CPUの処理の流れを示すフローチャートである。 CPUの処理の流れのうち、起動処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施の態様でのCPUの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 ECU(電子式燃料噴射制御装置)
2 CPU(中央演算装置)
3 電源回路
4 ソークタイマIC
6 RAM(揮発性メモリ)
7 バックアップRAM(揮発性メモリ)
8 EEPROM(不揮発性メモリ)
9 入出力回路
10 データバス
11 イグニッションスイッチ
12 バッテリコネクタ
13 バッテリ
14 燃料タンク
17 キャニスタ
18 大気閉塞弁
19 吸気管調整弁
27 ボンネットスイッチ
28 外部操作ツール
29 送信機
30 吸気管
31 エンジンルーム
33 ボンネット
34 車両

Claims (6)

  1. 開閉機構を備えた格納庫に設置された電源手段から電源供給を受け、不揮発性記憶手段へデータの書き込みを行う書き込み手段を備えた電子制御装置において、
    前記開閉機構が開放されたとき、前記書き込み手段は前記不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを禁止することを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記書き込み手段は、前記書き込みを禁止する際、前記不揮発性記憶手段への書き込みが禁止されたデータを前記電源手段から常時電源供給を受ける一時的記憶手段へ記憶させることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記書き込み手段は、前記データの書き込みを禁止した後に、前記開閉機構が閉鎖されたとき、前記不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを許可することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子制御装置。
  4. 前記書き込み手段は、前記開閉機構の開閉状態にかかわらず前記不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを行う書き込みモードを備えたことを特徴とする請求項1から3に記載の電子制御装置。
  5. ボンネットを備えたエンジンルームに設置されたバッテリと、
    電源の供給を受けずにデータを保持できる不揮発性記憶手段と、
    前記バッテリから電源供給を受け、前記不揮発性記憶手段へデータの書き込みを行う書き込み手段を備えた電子制御装置において、
    前記ボンネットが開放されたとき、前記書き込み手段は前記不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを禁止することを特徴とする電子制御装置。
  6. ボンネットを備えたエンジンルームに設置されたバッテリから電源供給を受けて作動し、車両に搭載されたエンジンの燃料噴射制御を行う電子式燃料噴射制御装置において、
    前記バッテリから電源供給が停止された後の時間を計測するタイマと、
    前記タイマにより所定時間毎に燃料蒸散防止装置及び水温センサの少なくともどちらかの異常診断を行う異常診断手段と、
    前記異常診断の診断結果を記憶する不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリへ前記診断結果を書き込む書き込み手段とを備え、
    前記書き込み手段は、前記ボンネットが開放されたとき、前記不揮発性メモリへの前記診断結果の書き込みを禁止することを特徴とする電子式燃料噴射制御装置。
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