JP2008143594A - 内容物容器およびそれを構成する容器本体 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体内部が加圧された際に外観変形が生じず、かつ内容物容器の開栓後に容器本体内部が減圧された際にも容器本体に局所的な変形が生じて全体形状が歪むことのない内容物容器を提供する。
【解決手段】内容物容器10は、口部11と、口部11に連結された胴部12とを有する容器本体13と、容器本体13の口部11に装着されたキャップ14とを備えている。このうち容器本体13の胴部12は、複数の多角形パネル15を有し、各多角形パネル15は、外縁の稜線15aと、稜線15a内に設けられた凹状の曲面部15bとを有している。容器本体13内に内容物16を充填するとともに、内容物16上の空間17内に加圧気体18を充填した際、各多角形パネル15の曲面部15bが外方へ突出して、曲面部15bが稜線15aと略同一平面上に位置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、飲料等を収容する内容物容器およびそれを構成する容器本体に係り、とりわけ容器本体が薄肉であっても、容器本体内部が加圧された際に外観変形が生じず、かつ内容物容器の開栓後に容器本体内部が減圧された際にも容器本体に局所的な変形が生じて全体形状が歪むことがないような内容物容器およびそれを構成する容器本体に関する。
近年、原油価格が高騰しているため、あるいは資源を有効活用するため、プラスチック成形材料を削減するとともにプラスチック製容器を薄肉化することが推し進められている。また容器リサイクル法の改正に伴い経団連が宣言した自主行動計画により、プラスチックを減量化することが責務とされている。
このような状況の下、合成樹脂製容器は薄肉のものが一般的となってきている。一方、飲料が充填された合成樹脂製容器は、買い物かごや袋の中で同梱された他の食料品等により押し潰されたり、自動販売機内で落下した際に衝撃を受けたりするおそれがある。また、容器の開栓後、容器本体の胴部を握った際に液こぼれが生じるおそれもある。したがって、薄肉の合成樹脂製容器であっても、このような問題が生じないような設計がなされる必要がある。
また従来より、合成樹脂製容器の強度を上昇させるため、合成樹脂製容器の容器本体の内容物上の空間(ヘッドスペース)内に液化窒素を滴下する方法が用いられている。すなわち、容器本体に上述したような圧力が加わった際、ヘッドスペース内の加圧窒素により容器の変形を防止するものである。しかしながら、このような方法を用いた場合、容器本体の内圧が上昇し、これにより容器本体のパネル部が局所的に変形することが考えられる。
これに対して、特許文献1は、合成樹脂製容器の胴部に周方向のリブを複数設け、このリブに不連続部分を設けたことにより、容器本体の内圧が加圧窒素により上昇した際の加圧変形を防止する。また特許文献2は、合成樹脂製ボトルのボトル胴部にダイヤカット状凹凸を有し、且つ底形状が凹ドーム形状又はベタロイド形状であることにより、容器本体の内圧が加圧窒素により上昇した際の加圧変形を防止する。
しかしながら、特許文献1および特許文献2において、容器を開栓した後における減圧変形に対する対策は取られていない。すなわち容器が一旦開栓された後、飲料を一部残して閉栓され、その後冷蔵庫内で冷却された場合、容器本体が局所的に著しく変形して全体形状が歪み、これにより容器が転倒するおそれがある。また、このようにして容器が変形することにより、容器を持ちにくくなり、また容器に外観不良が生じるおそれもある。さらに、特許文献1と特許文献2に示す容器は、胴部、底部の形状が限定されているため、容器全体のデザインがある程度制限される。
特開平11−180427号公報 特開2002−370721号公報
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、容器本体内部が加圧された際に容器本体に外観変形が生じず、かつ内容物容器の開栓後に容器本体内部が減圧された際にも容器本体に変形が生じない内容物容器およびそれを構成する容器本体を提供することを目的とする。
本発明は、口部と、口部に連結された胴部とを有する容器本体と、容器本体の口部に装着されたキャップとを備えた内容物容器において、胴部は、複数の多角形パネルを有し、各多角形パネルは、外縁の稜線と、稜線内に設けられた凹状の曲面部とを有し、容器本体内に内容物を充填するとともに、内容物上の空間内に加圧気体を充填した際、各多角形パネルの曲面部が外方へ突出して、曲面部が稜線と略同一平面上に位置することを特徴とする内容物容器である。
本発明は、各多角形パネルの稜線内であって曲面部の外周に平坦面が形成されていることを特徴とする内容物容器である。
本発明は、胴部の多角形パネルは、肉厚が0.1mm乃至0.3mmであることを特徴とする内容物容器である。
本発明は、内容物容器を構成する容器本体である。
本発明によれば、容器本体内に内容物を充填するとともに、内容物上の空間内に加圧気体を充填した際、各多角形パネルの曲面部が外方へ突出して、曲面部が稜線と略同一平面上に位置するので、容器本体内が加圧されていても容器本体に局所的な外観変形が生じず、内容物容器の商品価値を損なうことがない。
また、本発明によれば、容器本体内が減圧された場合にこの減圧分を各多角形パネルの曲面部が吸収するので、内容物容器が開栓された後、内容物を一部残して再度内容物容器
が閉栓され、その後内容物容器が冷却されて容器本体内が減圧した場合にも、各多角形パネルの曲面部がこの減圧を吸収するが、全体形状はバランス良く変形する。このため容器本体に局所的な変形が生じて全体形状が歪むことはない。
さらに、本発明によれば、各多角形パネルの稜線内であって曲面部の外周に平坦面が形成されているので、容器本体内が減圧された場合に平坦面が容器本体内に大きく変形し、減圧分を吸収することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図6を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の一実施の形態を示す正面図であり、図2は、本発明の一実施の形態による多角形パネルを示す断面図である。また図3は、本発明の比較例1を示す断面図であり、図4は、本発明の比較例2を示す断面図である。また図5は、本発明の比較例3を示す正面図であり、図6は、本発明の比較例4を示す正面図である。
まず、図1および図2により、本実施の形態による内容物容器およびそれを構成する容器本体の概略について説明する。
図1に示すように、内容物容器10は、口部11と、口部11に連結された胴部12と、胴部12下部に設けられた底部19とを有する容器本体13と、容器本体13の口部11に装着されたキャップ14とを備えている。このうち容器本体13は、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂材料から一体成形されている。
また容器本体13の胴部12は、複数の多角形パネル15を有している。各多角形パネル15は、外縁の稜線15aと、稜線15a内に設けられた凹状の曲面部15bとを有している。また各多角形パネル15の稜線15a内であって曲面部15bの外周に平坦面15cが形成されている。これら各多角形パネル15は、肉厚が0.1mm乃至0.3mmであり、比較的薄肉の構造からなっている。
多角形パネル15は、図1に示すように長方形形状からなっているが、三角形や五角形等の多角形形状からなっていても良い。また容器本体13の胴部12が、複数種類の形状の多角形パネル15を組み合わせて有していても良い。したがって、容器本体13の形状を自在に構成することができる。
また、容器本体13内に飲料等からなる内容物16が充填されるとともに、内容物16上の空間(ヘッドスペース)17内に例えば窒素からなる加圧気体18が充填されている。また、このようにして内容物16上のヘッドスペース17内に加圧気体18が充填された際、各多角形パネル15の曲面部15bが外方へ突出して、曲面部15bが稜線15aと略同一平面上に位置するようになっている(図2参照)。また図2において、多角形パネル15の平坦面15cと、これと隣接する平坦面15cとの間の角度αは約120°である。この角度α、曲面部15bの深さD、および曲面部15bの大きさに関しては容器本体13の容量および多角形パネル15の構造等により適宜変更してもよい。
なお、ヘッドスペース17内における加圧気体18の圧力は、実験的に5乃至40kPaであるのが好ましい。この加圧気体18の圧力が5kPa未満であると、内容物容器10を開栓するため胴部12を握った場合に、内容物16の液こぼれが生じるおそれがある。一方、この加圧気体18の圧力が40kPaを超えると、容器本体13の底部19が外側に反転するおそれがある(以下バックリングともいう)。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
初めに、容器本体13内が加圧される場合の作用について説明する。
まず、空の容器本体13の口部11から内容物16を注入して容器本体13内に充填する。次に、内容物16上のヘッドスペース17内に加圧気体18を充填する。この場合、例えば内容物16上のヘッドスペース17内に液体窒素を導入し、この液体窒素が気化することにより、加圧された窒素(加圧気体18)をヘッドスペース17内に充填させることができる。その後キャップ14を容器本体13の口部11に螺着させて密栓し、このようにして内容物容器10が製造される。この場合、後述のように、多角形パネル15の曲面部15bが外方へ突出して(符号15d)、曲面部15bが稜線15aと略同一平面上に位置するようになっている。
ところで上述したように、内容物容器10を軽量化するため容器本体13の肉厚が薄くなっている。このため、容器本体13の胴部12の剛性は比較的低い。したがって、内容物容器10が買い物かごや袋の中で押し潰されたり、自動販売機内で落下したり衝撃を加えられた場合に、容器本体13が容易に潰れるおそれがある。上述した加圧気体18は、このように容器本体13か潰れることを防止するためにヘッドスペース17内に充填されている。
この場合、加圧気体18により容器本体13内が加圧され、これにより容器本体13の胴部12が局所的に変形することも考えられる。このような局所的な変形を防止するため、容器本体13の胴部12は、複数の多角形パネル15を有している。
すなわち図2に示すように、容器本体13内が加圧された場合、多角形パネル15の曲面部15bが外方へ突出して(符号15d)、曲面部15bが稜線15aと略同一平面上に位置するようになっている。この場合、多角形パネル15の曲面部15bが変形することにより容器本体13内の圧力を吸収するので、容器本体13の胴部12が局所的に膨張することはない。また、多角形パネル15の曲面部15bが平坦面15cに沿ってなだらかな曲面となることにより、容器本体13内が加圧されていることを外観上識別されにくい。
次に、容器本体13内が減圧される場合の作用について説明する。
まず、加圧気体18により容器本体13内が加圧された状態で、内容物容器10のキャップ14が取り外される。この際、ヘッドスペース17内の加圧気体18が外方へ放出される。これにより、多角形パネル15の曲面部15bが、図2の仮想線で示す位置(符号15d)から実線で示す位置(符号15b)へと戻る。
次に、容器本体13内の内容物16を一部残存させた状態で、キャップ14を容器本体13の口部11に螺着して密栓し、その後内容物容器10を冷蔵庫内等で冷却する場合について述べる。
この場合、内容物容器10が冷却され、これにより容器本体13内が減圧された状態となる。この際多角形パネル15の曲面部15bは、図2の実線で示す位置(符号15b)から仮想線で示す位置(符号15e)へと変形する。すなわち、多角形パネル15の各平坦面15cが、それぞれ稜線15aを支点として容器本体13内側へ回転し、これと連動して曲面部15bも容器本体13内方へと移動する。このように各多角形パネル15の曲面部15bおよび平坦面15cが容器本体13内へ窪むことにより、容器本体13内の減圧を吸収して胴部12の局所的な変形を防止することができ、これにより容器本体13の全体形状が歪むことがない。
このように、本実施の形態によれば、容器本体13内に内容物16を充填するとともに、内容物16上の空間(ヘッドスペース)17内に加圧気体18を充填した際、各多角形パネル15の曲面部15bが外方へ突出して、曲面部15bが稜線15aと略同一平面上に位置するので、容器本体13内が加圧されていても容器本体13に局所的な外観変形が生じず、内容物容器10の商品価値を損なうことがない。
また、本実施の形態によれば、容器本体13内が減圧された場合にこの減圧分を各多角形パネル15の曲面部15bが吸収するので、内容物容器10が開栓された後、内容物16を一部残して内容物容器10が再度閉栓され、その後内容物容器10が冷却されて容器本体13内が減圧した場合にも、容器本体13に局所的な変形が生じて、全体形状が大きく歪むことはない。
さらに、本実施の形態によれば、各多角形パネル15の稜線15a内であって曲面部15bの外周に平坦面15cが形成されているので、容器本体13内が減圧された場合に平坦面15cが容器本体13内に大きく変形し、この減圧分を吸収することができる。
実施例
次に、本発明の具体的実施例を説明する。
(実施例)
図1および図2に示す容器本体13を軽量化プリフォームから作製した。この場合、胴部12の多角形パネル15の肉厚は0.20mmであった。また胴部12は、合計12面の多角形パネル15を有し、容器本体13外面の総面積に対する多角形パネル15の合計面積の割合は46%となった。また多角形パネル15の曲面部15bの深さD(図2参照)は2mmとなった。また多角形パネル15の稜線15aと、曲面部15bと平坦面15cとの境界15fとの距離L(図2参照)は6.5mmとなった。
(比較例1)
次に、本発明の比較例1について図3を用いて説明する。比較例1は、多角形パネルの形状のみが異なるものであり、その他の形状は図1および図2に示す容器本体13と同様である。すなわち図3において、多角形パネル35は、外縁の稜線35aおよびこの稜線35aにより囲まれた凹部35bのみから構成されている。このような多角形パネル35を有する容器本体33を軽量化プリフォームから作製した。この場合、多角形パネル35の肉厚は0.21mmとなった。
(比較例2)
次に、本発明の比較例2について図4を用いて説明する。比較例2は、多角形パネルの形状のみが異なるものであり、その他の形状は図1および図2に示す容器本体13と同様である。すなわち図4において、多角形パネル45は、外縁の稜線45aと、稜線45a内に設けられた減圧吸収リブ45gと、減圧吸収リブ45gに囲まれた平面部45bとを有している。このような多角形パネル45を有する容器本体43を軽量化プリフォームから作製した。この場合、多角形パネル45の肉厚は0.20mmとなった。
(試作内容)
(1)次に、これら3つの容器本体13、33、43に、それぞれ温度30℃の内容物を500mLずつ充填し、次に各ヘッドスペース内に液体窒素を滴下してそれぞれキャップで密栓した。この場合各ヘッドスペースの容積は20mLであり、密栓後の各ヘッドスペースの内圧は36kPaであった。
(2)次に、各容器本体13、33、43の外観を観察して判定した。その結果、以下のようになった。
Figure 2008143594
(3)次に、空の各容器本体13、33、43にそれぞれ30℃の内容物を500mL充填し、各容器本体13、33、43の判定が○となるようにそれぞれ同量の液化窒素を滴下して密栓した。次に、内容物を250mL廃棄し、その後各容器本体13、33、43を5℃の恒温槽に入れて冷却し、その外観を観察して判定した。その結果、以下のようになった。
Figure 2008143594
すなわち比較例1に示す容器本体33は、ヘッドスペース内が加圧または減圧された際の多角形パネル35の変化量(吸収量)が小さい(図3の符号35d、35e)。したがって、稜線35aによりある程度は容器本体33の強度が保持される。しかしながら、ヘッドスペース内が一定以上加圧または減圧された場合、稜線35aが潰れて容器本体33全体が変形する。
また、比較例2に示す容器本体43は、ヘッドスペース内が加圧または減圧された際、多角形パネル45が圧力をほとんど吸収しない。したがって、多角形パネル45が変形せず、容器本体43の内圧は直接容器本体43の底部に加わる。このため、容器本体13(実施例)および容器本体33(比較例1)と比較して低い内圧で底部の反転(バックリング)が発生する。
これに対して、本実施例に示す容器本体13は、多角形パネル15の曲面部15bと平坦面15cとにより、3つの容器本体13、33、43の中で最も多角形パネルの変形量(吸収量)が大きい。これは、平坦面15c間の角度αが図3に示す比較例2における角度βよりも大きいので、容器本体13内を加圧または減圧した際多角形パネル15の平坦面15cが緩衝材の役割を果たすためである。
すなわち多角形パネル15の曲面部15bと平坦面15cとにより、容器本体13内が加圧された際容器本体13に局所的な変形が生じることはない。また曲面部15bは、平坦面15cと略同一面上までしか膨らまず(図2の符号15d)、曲面部15bは平坦面15cに近いなだらかな曲面になる。これにより、容器本体13内が加圧されていることを外観上識別されにくい。一方、容器本体13内が減圧された場合、平坦面15cが容器本体13内側へ動く。これにより各稜線15aにおける凹み等局所的な変形が生じず、容器本体13の全体形状が歪むことはなく、これにより多角形パネル15が減圧分を吸収することができる。
(比較例3)
次に、本発明の比較例3について、図5を用いて説明する。
図5に示すように、容器本体53は、口部51と、口部51に連結された胴部52と、胴部52下部に設けられた底部59とを有している。このうち胴部52は、水平断面が円形状からなり、側面に複数の環状凹リブ54を有している。一方、図5から明らかなように、胴部52側面には容器本体53内の減圧を吸収するためのパネルは設けられていない。
(比較例4)
次に、本発明の比較例4について、図6を用いて説明する。
図6に示すように、容器本体63は、口部61と、口部61に連結された胴部62と、胴部62下部に設けられた底部69とを有している。このうち胴部62は、側面に6面の縦長のパネル64を有している。このパネル64は、容器本体63内の減圧を吸収するためのものである。
(4)次に、これら3つの容器本体13、53、63に、それぞれ温度30℃の内容物を500mLずつ充填し、次に各ヘッドスペース内に液体窒素を滴下してそれぞれキャップで密栓した。この場合各ヘッドスペースの容積は20mLであり、密栓後の各ヘッドスペースの内圧は32kPaであった。
(5)次に、各容器本体13、53、63の外観を観察して判定した。その結果、以下のようになった。
Figure 2008143594
(6)次に、空の各容器本体13、53、63にそれぞれ30℃の内容物を500mL充填し、各容器本体13、53、63の判定が○となるようにそれぞれ同量の液化窒素を滴下して密栓した。次に、内容物を250mL廃棄し、その後各容器本体13、53、63を5℃の恒温槽に入れて冷却し、その外観を観察して判定した。その結果、以下のようになった。
Figure 2008143594
すなわち比較例3に示す容器本体53は、容器本体53内が加圧された場合に環状凹リブ54によりこの圧力を吸収することができるが、容器本体53内が減圧された場合には減圧を吸収することができずに容器本体53が局所的に変形して容器本体53の全体形状が歪んでしまう(断面楕円形状となる)。また比較例4に示す容器本体63は、容器本体63内が減圧された場合にパネル64が減圧を吸収し、これにより容器本体63の変形を防止するが、容器本体63内が加圧された場合には容器本体63の底部69がバックリングを起こして変形する。
これに対して、本実施例に示す容器本体13は、容器本体13内が加圧された場合であっても減圧された場合であっても、胴部12の多角形パネル15により容器本体13に局所的な変形が生じて、全体形状が歪んでしまうことはない。
本発明による内容物容器およびそれを構成する容器本体の一実施の形態を示す正面図。 本発明の一実施の形態による多角形パネルを示す断面図。 本発明の比較例1を示す断面図。 本発明の比較例2を示す断面図。 本発明の比較例3を示す正面図。 本発明の比較例4を示す正面図。
符号の説明
10 内容物容器
11 口部
12 胴部
13 容器本体
14 キャップ
15 多角形パネル
15a 稜線
15b 曲面部
15c 平坦面
16 内容物
17 空間(ヘッドスペース)
18 加圧気体
19 底部
33 容器本体
35 多角形パネル
35a 稜線
35b 凹部
43 容器本体
45 多角形パネル
45a 稜線
45b 平面部
45g 減圧吸収リブ
51 口部
52 胴部
53 容器本体
54 環状凹リブ
59 底部
61 口部
62 胴部
63 容器本体
64 パネル
69 底部

Claims (4)

  1. 口部と、口部に連結された胴部とを有する容器本体と、容器本体の口部に装着されたキャップとを備えた内容物容器において、
    胴部は、複数の多角形パネルを有し、
    各多角形パネルは、外縁の稜線と、稜線内に設けられた凹状の曲面部とを有し、
    容器本体内に内容物を充填するとともに、内容物上の空間内に加圧気体を充填した際、各多角形パネルの曲面部が外方へ突出して、曲面部が稜線と略同一平面上に位置することを特徴とする内容物容器。
  2. 各多角形パネルの稜線内であって曲面部の外周に平坦面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内容物容器。
  3. 胴部の多角形パネルは、肉厚が0.1mm乃至0.3mmであることを特徴とする請求項1に記載の内容物容器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の内容物容器を構成する容器本体。
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