JP2008143031A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷ヘッドの往復動時に印画ズレ等を生起させることなく、高精度・高画質印刷を行うことができる印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置10は、印刷ヘッド21を有しシートの搬送方向に対して略直交する主走査方向に移動可能なキャリッジ22と、主走査方向に延在しパターンが形成された第1および第2のリニアスケール31と、キャリッジ22に固着されリニアスケール31に形成されたパターンを読み取る第1および第2のセンサ33と、センサ33によって読み取られたパターンに基づき、印刷ヘッド21によるインクの吐出を制御する制御部と、を備えている。第1および第2のリニアスケール31は、それぞれ、シートの搬送方向においてキャリッジ22の上流側、下流側に配置されており、第1および第2のセンサ31はそれぞれ第1および第2のリニアスケール31に形成されたパターンを読み取る。
【選択図】図2

Description

本発明は印刷装置に関し、特に、複数色のドットを形成する印刷ヘッドを用いてカラー印刷を行うインクジェット式印刷装置に関する。
従来、シート状の被印刷媒体の給紙方向に対して略直角方向である主走査方向に往復移動するキャリッジ上にインクを吐出する印刷ヘッドを有し、被印刷媒体に所期の画像・文字などを記録するインクジェット式印刷装置が用いられている(例えば、引用文献1〜3参照)。
また、インクジェット式印刷装置では、副走査方向に沿って一定間隔で配された複数のパターンを有するリニアスケールのパターンを読み取ることにより、キャリッジの位置を検出して、この検出結果に基づき印刷ヘッドのインクの吐出を制御することが知られている(例えば、特許文献4参照)。更に、複数色のドットを形成するために、各インクを吐出するノズル群が記録用紙の搬送方向である副走査方向に沿って一定のピッチで配置された印刷ヘッドを有する印刷装置(インクジェットプリンタ)も知られている(例えば、特許文献5参照)。
一般のインクジェットプリンタの場合、印刷ヘッドの各色用のノズル列が被印刷媒体(記録用紙)の搬送方向に対して略直交する主走査方向に沿って配置されているため、このような印刷ヘッドを用いて印刷処理時間を短縮(処理速度の向上)するためには、主走査方向に沿って印刷ヘッドを往復動させて、その往動時と復動時とでインクを吐出して印刷する。
しかしながら、主走査方向に沿って印刷ヘッドを往復動させて、その往復動時にインクを吐出して印刷すると、往動印刷時と復動印刷時とでは色インクの重なり順序が反転してしまうので色調差が生じる等の不具合があった。このため、各色インクを吐出するノズル群が記録用紙の搬送方向である副走査方向に沿って一定のピッチで配置された印刷ヘッドを用いて、印刷ヘッドの往復動に合わせて、その往動時と復動時とでインクを吐出して印刷することで、色調差による不具合を解消している。
特公平3−76226号公報 特開平11−48503号公報 特開2003−145877号公報 特開平2004−90289号公報 特許第3740918号公報(図24)
ところが、上記したような印刷ヘッドの往復動に合わせて、その往動時と復動時とでインクを吐出して印刷すれば、上述したように色調差による不具合は解消されるものの、各色インクを吐出するノズル群が記録用紙の搬送方向である副走査方向に沿って配置された、所謂長尺ヘッドの構成であるため、その往復動時に機構的なガタや撓み等により、例えば、往動時と復動時とでインク吐出・着弾位置にズレが生じることで印画ズレが発生して印刷精度の低下を招く、という問題がある。
本発明は上記事案に鑑み、印刷ヘッドの往動時の印画処理と復動時の印画処理とで印画ズレ等を生起させることなく、高精度・高画質印刷を行うことができる印刷装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、被印刷媒体にインクを吐出するヘッドと、前記ヘッドを有し、前記被印刷媒体の搬送方向に対して略直交する主走査方向に移動可能なキャリッジと、前記主走査方向に沿って延在し、複数のパターンが形成されたリニアスケールと、前記キャリッジに固着され、前記リニアスケールに形成された複数のパターンを読み取るセンサと、前記センサによって読取られたパターンに基づき、前記ヘッドによるインクの吐出を制御する制御手段と、を備え、前記リニアスケールが、前記被印刷媒体の搬送方向において前記キャリッジの上流側に配置された第1のリニアスケールと、前記被印刷媒体の搬送方向において前記キャリッジの下流側に配置された第2のリニアスケールとからなるとともに、前記センサが、前記第1のリニアスケールに形成された複数のパターンを読み取る第1のセンサと、前記第2のリニアスケールに形成された複数のパターンを読み取る第2のセンサとからなることを特徴とする。
本発明の印刷装置では、被印刷媒体にインクを吐出するヘッドと、ヘッドを有し被印刷媒体の搬送方向に対して略直交する主走査方向に移動可能なキャリッジと、主走査方向に沿って延在し複数のパターンが形成されたリニアスケールと、キャリッジに固着されリニアスケールに形成された複数のパターンを読み取るセンサと、センサによって読取られたパターンに基づきヘッドによるインクの吐出を制御する制御手段と、を備えおり、リニアスケールが、被印刷媒体の搬送方向においてキャリッジの上流側に配置された第1のリニアスケールと、被印刷媒体の搬送方向においてキャリッジの下流側に配置された第2のリニアスケールとからなるとともに、センサが、第1のリニアスケールに形成された複数のパターンを読み取る第1のセンサと、第2のリニアスケールに形成された複数のパターンを読み取る第2のセンサとからなる。本発明によれば、第1のセンサで読取られるパターンと、第2のセンサで読取られるパターンとにそれぞれ基づいて、制御手段がインクの吐出を制御するので、ヘッドの主走査方向における往動時の印画処理と復動時の印画処理とで印画ズレ等を生起させることなく、高精度・高画質印刷を行うことができる。
本発明において、主走査方向に沿って配置され、キャリッジを案内するガイドシャフトを更に備え、このガイドシャフトを第2のリニアスケールの近傍に略平行状に配置することが好ましい。また、ヘッドは、被印刷媒体の搬送方向に沿って設けられ所定の順序で配列された複数色のインクと、これら複数色のインクを吐出する複数のノズルと、を有することが好ましい。このような態様では、制御手段は、第1のセンサにより読取られるパターンに基づきノズルから吐出される第1のインク群と、第2のセンサにより読取られるパターンに基づきノズルから吐出される第2のインク群とを構成する複数色のインクを、それぞれ個別に吐出制御するようにしてもよい。
具体的には、制御手段は、ヘッドの主走査方向移動時の第1および第2のセンサにより読み取られるパターンをそれぞれ計数する第1および第2のカウンタを有し、この第1および第2のカウンタの計数結果に基づいてヘッドの両端部の位置データを取得するとともに、この位置データによるヘッドの両端部のズレに基づいてヘッドの各色のインク吐出タイミングを予測設定するようにしてもよい。この場合に、制御手段は、パターンを読み取ることにより第1および第2のセンサから出力される信号の周期をそれぞれ計測する第1および第2のタイマと、該第1および第2のタイマにより計測された周期データを保持する第1および第2のレジスタと、第1および第2のカウンタの計数結果に基づいてヘッドの両端部の位置データを演算するとともに、この位置データによるヘッドの両端部のズレに基づいてヘッドの各色のインク吐出タイミングを演算する演算部と、を有して構成することができる。このとき、演算部は、第1および第2のカウンタにより計数された位置データによるヘッドの両端部のズレが2未満の場合に、第1および第2のタイマのうち先行して主走査方向に移動しているヘッドの一方端部側に配置されたリニアスケールのパターンを読み取るセンサからの出力をトリガとして、遅れて移動しているヘッドの他方端部側に配置されたリニアスケールのパターンを読み取るセンサの周期データを保持するレジスタの1回前の周期データの値と他方側のパターンを読み取るセンサのその時点での周期データの値との差を演算することにより、他方側のパターンを読み取るセンサから次に出力される信号の周期を求め、該求めた周期と、予め定められたヘッドの各色の中心位置の位置情報と、位置データによる両端部の位置情報とから、ヘッドの各色のインク吐出タイミングを演算し、第1および第2のカウンタにより計数された位置データによるヘッドの両端部のズレが2以上の場合に、第1および第2のタイマのうち先行して主走査方向に移動しているヘッドの一方端部側に配置されたリニアスケールのパターンを読み取るセンサからの入力をトリガとして、遅れて移動しているヘッドの他方端部側に配置されたリニアスケールのパターンを読み取るセンサの周期データを保持するレジスタの1回前の周期データの値に第1および第2のカウンタのカウンタ値の差を乗算した値から、他方側のパターンを読み取るセンサのその時点での周期データの値との差を演算することにより、他方側のパターンを読み取るセンサから次に出力される信号の周期を求め、該求めた周期と、予め定められたヘッドの各色の中心位置の位置情報と、位置データによる両端部の位置情報とから、ヘッドの各色のインク吐出タイミングを演算するようにしてもよい。
また、本発明において、制御手段により予測設定される各色のインク吐出タイミングは、各色における複数ノズルの中央を基準として設定されることが好ましく、制御手段は、キャリッジの主走査方向における往復動時にインクの吐出動作を行なうように吐出制御することが望ましい。
本発明によれば、第1のセンサで読取られるパターンと、第2のセンサで読取られるパターンとにそれぞれ基づいて、制御手段がインクの吐出を制御するので、ヘッドの主走査方向における往動時の印画処理と復動時の印画処理とで印画ズレ等を生起させることなく、高精度・高画質印刷を行うことができる、という効果を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明を、インクジェット式印刷装置に適用した実施の形態について説明する。
(構成)
図5に示すように、本実施形態の印刷装置10は、図示を省略したインターフェースを介して、上位装置1(例えば、パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ)に接続され、上位装置1から印刷装置10に印刷データ等を送信して、印刷動作等を指示することが可能である。なお、印刷装置10は、オペパネ(操作パネル)50を有しており、上位装置1からの印刷動作指示の他、オペパネ50からの印刷動作指示も可能である。
上位装置1には、一般に、原稿に記録された画像を読み取るスキャナ等の画像入力装置2、上位装置1に命令やデータを入力するためのキーボード等の入力装置3、上位装置1によって生成されたデータ等の表示を行なう液晶ディスプレイ等のモニタ4が接続されている。
図1に示すように、印刷装置10は、その一方側(図1の右側)に設けられ、印刷前の被印刷媒体としてのシート(不図示)を複数枚積層して保持可能なように斜設された給紙トレイ11と、印刷されるシートを一方向に間欠的に搬送する搬送ベルト12と、搬送ベルト12によって搬送されるシートの搬送方向(図1に示す矢印A方向、以下、シート搬送方向Aという。)に略直交する方向(図1に示す矢印B方向)に往復移動しながらシートを印刷する印刷ヘッド21を有する印刷部20と、給紙トレイ11に対向した他方側(図1の左側)に斜設され、印刷されたシートを収容する排紙トレイ14等を備えている。
搬送ベルト12は、複数本(2本)の無端ベルトで構成されており、各ベルトには図示を省略したバキューム機構によってシートを吸引可能なようにその表面に複数の吸引穴13が形成されている。搬送ベルト12は、これら複数の吸引穴13でシートを吸引しながらシート搬送方向Aに沿ってシートを搬送するように回転可能に取り付けられている(図2も参照)。
図1〜図3に示すように、印刷部20は、シート搬送方向Aに略直交する方向である主走査方向(図1の矢印B方向、以下、主走査方向Bという。)に往復移動可能なキャリッジ22を有しており、このキャリッジ22上に、複数色のインクカートリッジ23a,23b,23c,23dがシート搬送方向Aと同一方向である副走査方向に沿って所定の順序で配列するように一体的に設けられている。
本形態では、シート搬送方向Aの上流側より下流側に向けて、ブラック(K)のインクを内部に保持するカートリッジ23a、シアン(C)のインクを内部に保持するカートリッジ23b、マゼンダ(M)のインクを内部に保持するカートリッジ23c、イエロー(Y)のインクを内部に保持するカートリッジ23dが、シートに対して色の濃い順に印刷(インクを吐出)できるように直列(直線状)に配置されている。なお、印刷ヘッド21を有する印刷部20は、従来公知のインクジェット方式によるものを採用しており、そのインク吐出構成は、背景技術欄で説明した公知技術のもの(例えば、特許文献1、2参照)と同等であり、ここでの詳細説明は省略する。
キャリッジ22は、正逆転可能なDCモータ24(図2参照)から伝達された駆動力を受ける歯付きの駆動ベルト25にその一部が固着されていることにより、駆動ベルト25の正逆回転に合わせて、印刷ヘッド21(複数色のインクカートリッジ23a,23b,23c,23d)を主走査方向Bに往復動させることができる。
また、キャリッジ22が安定して往復動できるように、キャリッジ22を案内するガイドシャフト26が駆動ベルト25に略平行に並置されている。このガイドシャフト26を挿通する軸受け27(図3参照)がキャリッジ22の一端側(シート搬送方向Aに対して印刷ヘッド21の下流側)に設けられており、本形態の印刷装置10では、所謂、片持ち支持でキャリッジ22が印刷ヘッド21を支持している。
印刷ヘッド21は、上述したように、キャリッジ22上に設けられた複数色のインクカートリッジ23a(ブラック:K),23b(シアン:C),23c(マゼンダ:M),23d(イエロー:Y)を有しており、図4に示すように、シート搬送方向Aと同一方向である副走査方向に沿って所定の順序で配列するように一体的に設けられているが、シートに対向する面側には、各色のインクカーカートリッジ(23a(ブラック:K),23b(シアン:C),23c(マゼンダ:M),23d(イエロー:Y))に対応して、インクを吐出するノズル28が各色ごとに複数個設けられている。なお、本形態では、ブランク(K)のインクカードリッジ23aのインクおよびシアン(C)のインクカートリッジ23bのインクが第1のインク群を構成し、マゼンダ(M)のインクカードリッジ23cのインクおよびイエロー(Y)のインクカートリッジ23dのインクが第2のインク群を構成している。
本形態では、インクカーカートリッジ23aのブラック(K)・インクを吐出するノズル28a、インクカートリッジ23bのシアン(C)・インクを吐出するノズル28b、インクカートリッジ23cのマゼンダ(M)・インクを吐出するノズル28c、インクカートリッジ23dのイエロー(Y)・インクを吐出するノズル28dが、各色ごとに600個、直線状に配列されている(図4では、各色ごとのノズル28a〜28dを各7個ずつのノズルで模式的に示している。)。本形態では、各色ごとに1インチの長さのヘッド長を有し(4色で4インチ)、ノズルごとにドットを形成することから、印刷ヘッド21は600DPI(Dot Per Inch)の解像度を有している。なお、後述するように、本発明において予測設定される各色のインク吐出タイミングは、各色における複数ノズル28a,28b,28c,および28dの各中央のノズル28ac,28bc,28cc,および28dcを基準として設定される。
図1〜図3に示すように、印刷装置10には、その表面に複数のパターン32が形成され印刷ヘッド21の移動方向である主走査方向に沿って延在するリニアスケール31(31a,31b)と、複数のパターン32を光学的に読み取るセンサ33(33a,33b)とが、シート搬送方向Aに対して印刷ヘッド21より上流側の位置と同じく下流側の位置とに対構成で配設されている。
リニアスケール31(31a,31b)の表面に形成され、光学センサ33(33a,33b)によって読取られる複数のパターン32は、垂直方向に形成された帯状の目盛りが150LPI(Line Per Inch)の間隔で配置されている(図6参照)。なお、リニアスケール31(31a,31b)は、PETフィルムで構成されている。また、パターン32を読み取る光学センサ33(33a,33b)は、本形態では、発光素子と受光素子とからなる透過センサが用いられており、キャリッジ22の両端部に固着されている。
また、印刷装置10は、図5に示すように、制御手段としての制御部40を備えている。制御部40は、上位装置1から供給される信号を受信するとともに印刷データを格納するためのバッファメモリ35と、印刷装置10全体の動作を制御するシステムコントローラ41とを有している。
システムコントローラ41は、第1のセンサ33aおよび第2のセンサ33bからの出力信号から600DPIのインク吐出トリガを生成するトリガ生成部49と、第1のリニアスケール31aからパターン32を読み取る第1の光学センサ33aからの入力信号(ON/OFFまたはHigh/Low)の周期を計測する第1のタイマ42a、および同様に第2のリニアスケール31bからパターン32を読み取る第2の光学センサ33bからの入力信号(ON/OFFまたはHigh/Low)の周期を計測する第2のタイマ42bを有するタイマ42と、第1の光学センサ33aからの入力信号(ON/OFFまたはHigh/Low)をカウントする第1のカウンタ43a、および同様に第2の光学センサ33bからの入力信号(ON/OFFまたはHigh/Low)をカウントする第2のカウンタ43bを有するカウンタ43と、第1のタイマ42aによって計測された一周期ごとのタイマ値を保持する第1のレジスタ44a、および同様に第2のタイマ42bによって計測された一周期ごとのタイマ値を保持する第2のレジスタ44bを有するレジスタ44、並びに、タイマ42、カウンタ43、そしてレジスタ44からのデータ値に基づき演算する演算部45と、で構成されている。
ここで、トリガ生成部49について詳述すると、図6に示すように、リニアスケール31(31a,31b)に150LPIの間隔で形成されたパターンを読み取る第1および第2のセンサ33a、33bは、90°位相のA相とB相による信号出力が可能であり(公知技術、例えば、特許文献3参照)、トリガ生成部49は、第1および第2のセンサ33a、33bからの出力信号から、それぞれの信号の立ち上がり時と立ち下り時の4つのタイミングを基点として、印刷(インク吐出)時のトリガを生成し、演算部45に出力する。このトリガは、150×4=600(DPI)となる。なお、第1および第2のタイマ42(42a、42b)、並びに、第1および第2のカウンタ43(43a、43b)は、トリガ生成部49を介して、第1および第2のセンサ33(33a、33b)にそれぞれ接続されている(図5ではトリガ生成部49内を破線で表示)。
また、制御部40は、演算部45により演算処理されたインク吐出タイミングに従って印刷ヘッド21の各色インクの吐出の制御を行なうインク吐出制御部46、システムコントローラ41の支配下で、印刷ヘッド21を載置するキャリッジ22を往復移動させるキャリッジ駆動機構を駆動するための駆動モータ24(DCモータ)を制御するキャリッジ駆動制御部47、および同様にシステムコントローラ41の支配下で、シートを搬送するシート搬送駆動機構(搬送ベルト12等を含む)を駆動するための駆動モータ(ステッピングモータ)29を制御するシート搬送制御部48を有して構成されている。
(動作)
次に、本実施形態の印刷装置10の動作について、システムコントローラ41の動作を中心に説明する。
上位装置1にインストールされたプリンタドライバは、ユーザの指定した印刷方式に基づいて、印刷装置10の印刷動作を制御するための各種パラメータ値を決定し、その印刷方式で印刷を行うための印刷データを生成して、印刷装置10に送信する。制御部40のバッファメモリ35には、印刷データを色成分ごとに分解して得られた複数の色成分の画像データが格納される。
シート搬送制御部48は、システムコントローラ41からの制御信号に従って、バキューム機構を作動させるとともに、シート搬送駆動機構を構成する駆動モータ29を駆動させ、シートをシート搬送方向Aに搬送する。シートがシート搬送方向Aに所定量(一色ごとのインクカートリッジの幅に相当)搬送されると、キャリッジ駆動制御部47は、システムコントローラ41からの制御信号に従って、キャリッジ駆動機構を構成する駆動モータ24を駆動(正転)させる。インク吐出制御部46は、システムコントローラ41からの制御信号に従ってバッファメモリ35から各色成分の画像データを読み出し、演算部45から指令された各色ごとのインク吐出タイミングに従って印刷ヘッド21を構成するノズル28(28a、28b、28c、28d)から、各色ごとのインクをシートに向けて吐出させる。この動作は、従来のインクジェット式印刷装置の印刷動作と同じである。
本形態の印刷装置10は、印刷ヘッド21が長尺状であるため、キャリッジ22の主走査方向Bへの往復動時に、印刷ヘッド21に機構的なガタや撓みが伴い、この結果、往動時と復動時とでインク突出位置やノズル28から吐出された各色ごとのインクのシートへの着弾位置にズレが生じることで印刷精度(品質)が低下することを防止するものである。
このため、本形態のシステムコントローラ41の特徴について一言すれば、キャリッジ22(印刷ヘッド21)の両側に配された第1および第2のリニアスケール31(31a、31b)のパターンを第1および第2のセンサ33(33a、33b)で読み取ることにより、システムコントローラ41の演算部45で、主走査方向Bにおけるキャリッジ22(印刷ヘッド21)の両端部の位置データを取得し、この位置データによるキャリッジ22(印刷ヘッド21)の両端部のズレに基づいて、印刷ヘッド21(ノズル28)から吐出される各色のインク吐出タイミングを予測設定し、インク吐出制御部46にインク吐出タイミングを指示するものであるが、詳しくは次の通りである。
まず、印刷ヘッド21が完全に停止している状態で、第1および第2のカウンタ43(43a、43b)を初期化し(例えば、両方のカウンタ値を0に設定し)、印刷ヘッド21が真っ直ぐに印刷できる両端部の位置データを取得する。この位置データは、印刷ヘッド21を主走査方向Bに移動させる際の印刷の開始/終了位置を管理するために用いられるとともに、後述するように演算部45で第1および第2のカウンタ43のカウンタ値を比較することで、印刷ヘッド21の主走査方向Bでの移動時に両端部の一方が遅れている(ズレが生じている)場合を管理するためのカウンタ初期値として用いられる。
第1および第2のカウンタ43(43a、43b)は、第1および第2のセンサ33(33a、33b)から出力される信号(図6も参照)により、カウンタ値をインクリメントもしくはデクリメントする。
また、第1および第2のセンサ33(33a、33b)からの信号は、それぞれ第1および第2のタイマ42(42a、42b)に入力され、第1および第2のタイマ42は、第1および第2のセンサ33からの入力信号の周期をそれぞれ計測し、計測結果を演算部45およびに第1および第2のレジスタ44(44a、44b)出力する。第1のレジスタ44aは、第1のタイマ42aからタイマ値(Timer0a)が入力されるたびに、そのタイマ値をTimer1aとして保持ないしバックアップし第1のタイマ42aのタイマ値(Timer0a)をクリアして、保持したタイマ値(Timer1a)を演算部45に出力する。同様に、第1のレジスタ44bは、第2のタイマ42bからタイマ値(Timer0b)が入力されるたびに、そのタイマ値をTimer1bとして保持ないしバックアップし第2のタイマ42bのタイマ値(Timer0b)をクリアして、保持したタイマ値(Timer1b)を演算部45に出力する。
従って、特定の時刻では、演算部45には、第1のタイマ42aからのタイマ値(Timer0a)、第1のレジスタ44aが保持した、第1のタイマ42aの一回前のタイマ値(Timer1a)、第2のタイマ42bからのタイマ値(Timer0b)、第2のレジスタ44bが保持した、第2のタイマ42bの一回前のタイマ値(Timer1b)が出力される構成となっている。
図7は、第1のセンサ33a側の印刷ヘッド21の端部が第2のセンサ33b側の印刷ヘッド21の端部より遅れて主走査方向Bに移動している場合の第1および第2のセンサ33からの出力、並びに、第1および第2のカウンタ43のカウンタ値を模式的に示したものである。図中、Timer1aは、上述したように、第1のレジスタ44aが保持した、第1のタイマ42aの一回前のタイマ値を表し、Timer0aは、第1のタイマ42aから出力された現在の(第2のセンサ33bから信号が出力された時点での)タイマ値を表している。
第1のセンサ33a側の印刷ヘッド21の端部が第2のセンサ33b側の印刷ヘッド21の端部より遅れて主走査方向Bに移動している場合、演算部45は、第2のセンサ33bからの信号が出力された時点で(第2のタイマ42bからタイマ値が出力された時点で)、すなわち、第2のセンサ33bから出力された信号をトリガとして、図7に破線で示すように、次に第1のセンサ33aからの信号が出力されるまでの時間(次に第1のタイマ42aからタイマ値が出力されるまでの時間)Tを(Timer1a−Timer0a)として演算する。すなわち、演算部45は、第1のレジスタ44aが保持したタイマ値(Timer1b)が第1のセンサ33aからの信号出力の実績値(バックアップ)のため、次も概ね同じような周期で信号出力がなされるものと期待し、実績値から現在の(途中の)タイマ値(Timer0a)を引くことで、次の信号出力の周期を予測している。
図7では、第1のセンサ33a側の印刷ヘッド21の端部が第2のセンサ33b側の印刷ヘッド21の端部より遅れて主走査方向Bに移動している場合の予測を対象としているが、逆に、第2のセンサ33b側の印刷ヘッド21の端部が遅れて主走査方向Bに移動している場合には、次に第2のセンサ33bからの信号が出力されるまでの時間(次に第2のタイマ42bからタイマ値が出力されるまでの時間)Tを(Timer1b−Timer0b)として演算する。演算部45は、いずれが遅れているかの判断を、第1および第2のカウンタ43(43a、43b)のカウンタ値を比較することで行っている(図7参照)。すなわち、印刷ヘッド21の両端部のズレを、第1および第2のカウンタ43のカウンタ値の差を演算することにより検出している。
次に、演算部45は、第1および第2のカウンタ43のカウンタ値の差が2未満か否かを判断する。
肯定判断のとき(第1および第2のカウンタ43のカウンタ値の差が2未満のとき)は、上述した時間T(周期)と、各色のノズル28a、28b、29c、28dの各中心28ac、28bc、28cc、28dcの位置情報(既定値)と、第1および第2のカウンタ43のカウンタ値(印刷ヘッド21の両端部の位置情報)とから、各色のノズル28a、28b、29c、28dのインク吐出タイミングを演算する。
一方、否定判断のとき(第1および第2のカウンタ43のカウンタ値の差が2以上のとき)は、上述した時間Tに代えて、第1のセンサ33a側の印刷ヘッド21の端部が遅れて主走査方向Bに移動している場合には、T=Timer1a×(第2のカウンタ43bのカウンタ値−第1のカウンタ43aのカウンタ値)−Timer0aを演算し、第2のセンサ33b側の印刷ヘッド21の端部が遅れて主走査方向Bに移動している場合には、T=Timer1b×(第1のカウンタ43aのカウンタ値−第2のカウンタ43bのカウンタ値)−Timer0bを演算して、該演算した時間Tと、各色のノズル28a、28b、29c、28dの各中心28ac、28bc、28cc、28dcの位置情報と、第1および第2のカウンタ43のカウンタ値(印刷ヘッド21の両端部の位置情報)とから、各色のノズル28a、28b、29c、28dのインク吐出タイミングを演算する。
印刷ヘッド21の撓み量(第1および第2カウンタ43のカウンタ値の差)が小さい場合には、演算部45は、上述した第1インク群を構成するブランク(K)のインクカードリッジ23aのインクおよびシアン(C)のインクカートリッジ23bのインクを吐出するノズル28a、28bのインク吐出タイミングを、第1のセンサ33aの出力信号に同期させるととともに、第2インク群を構成するマゼンダ(M)のインクカードリッジ23cのインクおよびイエロー(Y)のインクカートリッジ23dのインクを吐出するノズル28c、28dのインク吐出タイミングを、第2のセンサ33aの出力信号に同期させるだけでも、高い印刷精度(品質)を確保することができるが、印刷ヘッド21の撓み量が大きくなるに従って、印刷精度に遜色が生じる。本形態の演算部45は、以下に述べるように、印刷ヘッド21の撓み量が大きい場合にも、高い印刷精度を確保している。
図8は、第1のセンサ33a側の印刷ヘッド21の端部が遅れて主走査方向Bに移動している場合の、時間Tと各色のノズル28a、28b、29c、28dの各中心28ac、28bc、28cc、28dcからのインク吐出タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。具体的には、T=T1+T0+T0+T0+T1であり、時間Tが各色のノズル28a、28b、29c、28dからの吐出タイミングT0とT1との関係を表している。T1は第1および第2のセンサ33とK色およびY色のノズルの中心28ac、28dcの位置との距離に依存し、T1はKCMY各色のノズルの中心28ac、28bc、28cc、28dcの位置に依存する。従って、演算部45は、第2のセンサ33bから信号出力があった時点で、第1のセンサ33aからの信号出力がいつ行われるかを予測し(時間T)、これにノズルの物理的な位置(距離)の要素を加えて、各色ごとのインク吐出タイミングを演算(予測設定)している。
演算部45は、演算した各色ごとのインク吐出タイミングに従い、インク吐出制御部46に信号を出力する。これにより、インク吐出制御部46は、印刷ヘッド21のノズル28a、28b、28c、28dから各色ごとのインクを吐出させ、シートに順次画像を形成していく(印画処理が実行されていく)。
また、演算部45は、第1および第2のカウンタ43のカウンタ値を監視しており、カウンタ値が所定値に到ると、キャリッジ駆動制御部47に信号を出力し、キャリッジ駆動機構を構成する駆動モータ24を逆転させ、主走査方向Bにおけるシートへの往復動での印刷(印画処理)を行う。なお、第1および第2のカウンタ43は、キャリッジ22の往動時にカウンタ値をインクリメントし、復動時にカウンタ値をデクリメントする。
この間、シート搬送制御部48は、上述したように、バキューム機構を作動させるとともに、駆動モータ29を駆動させ、シートをシート搬送方向Aに搬送している。シートの後端を検出するセンサ(不図示)がシートの後端を検出すると、シート搬送制御部48は、バキューム機構の作動を終了させるが、印刷が終了したシートが排出トレイ14に載置されるまで、さらに所定時間、駆動モータ29の駆動を継続させ、印刷が終了したシートが排出トレイ14に載置される時点で駆動モータ29の駆動を終了させる。これにより、1枚目のシートへの印刷が終了し、2枚目のシートへの印刷ジョブがある場合は、以上の動作を繰り返す。
(効果等)
次に、本実施形態の印刷装置10の効果等について説明する。
本実施形態の印刷装置10は、4インチの印刷ヘッド21を有して構成されている。このような長尺ヘッドを使用し片持ち支持で往復印刷を行うと、機構的なガタや撓み等に起因して往路と復路とで印刷ズレ等が生じ、印刷精度や印刷品質を低下させるおそれがある。これを防止するために、印刷装置10は、印刷ヘッド21のシート搬送方向の上流側および下流側の両方にリニアスケール31を主走査方向Bに沿って配置して、リニアスケール31に形成されたパターンを第1および第2のセンサ33でそれぞれ読み取って、印刷ヘッド21の両端部のズレに基づいてノズルからの各色のインク吐出タイミングを予測設定する構成を採用した。このため、本実施形態の印刷装置10によれば、印刷ヘッド21の往動時の印画処理と復動時の印画処理とで印画ズレ等を生起させることなく、高精度・高画質印刷を行うことができる。また、印刷ヘッド21を片持ち支持とすることで、印刷装置10全体のサイズを抑えることができるとともに、機構が簡素化されコストアップとなる要因を抑えることができる。
なお、本実施形態では、印刷されるシートを搬送するための搬送ベルト12がバキューム機構によってシートを吸引する例を示したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、静電吸着方式によるシート搬送機構を採用するようにしてもよい。この場合、品質を高めるためには、印刷ヘッド21全域に対応するシートの印刷領域部分が凸凹状とならず、できるだけフラットになるよう位置付けておくことが好ましい。
また、本実施形態では、所謂、印刷ヘッド21について片持ち支持の構成を例示したが、この片持ち支持の構成は、ガイドシャフト26および上記軸受け27をキャリッジ22の他端側(シート搬送方向に対して印刷ヘッド21の上流側)に設けるようにしてもよく、更には、ガイドシャフト26、および上記軸受け27をキャリッジ22の両端側(シート搬送方向に対して印刷ヘッド21の上流側および下流側)に設けた、所謂、両持ち支持の構成としてもよい。
さらに、本実施形態では、第1および第2のセンサ33a、33bについて、発光素子と受光素子とからなる透過センサを例示したが、これに限定されるものではなく、リニアスケール31a、31bに形成されたパターンとしての目盛りの有無(ON/OFF)を検出できるものであればよい。
また、本実施形態では、制御部40を構成するシステムコントローラ41にロジック回路を例示したが、CPU(中央処理装置)等で構成するようにしてもよい。
本発明は印刷ヘッドの往動時の印画処理と復動時の印画処理とで印画ズレ等を生起させることなく、高精度・高画質印刷を行うことができる印刷装置を提供するものであるため、印刷装置の製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
上部カバーを省略した、本発明が適用可能な実施形態の印刷装置の外観斜視図である。 筺体、給紙トレイ、排紙トレイを省略した、実施形態の印刷装置の斜視図である。 筺体、給紙トレイ、排紙トレイを省略した、実施形態の印刷装置の斜視図であって、図2とは異なる角度から視たときの斜視図である。 実施形態の印刷装置に用いられる印刷ヘッドを模式的に示し、下方から視たときの斜視図である。 実施形態の印刷装置の制御部の概略構成を示すブロック図である。 リニアスケールに形成されたパターン、第1および第2のセンサ、トリガ生成部の関係を示す説明図である。 第1および第2のセンサの信号出力と、タイマ、レジスタ、カウンタとの関係を示すタイミングチャートである。 第1および第2のセンサの信号出力と、KCMY各色のノズルのインク吐出タイミングを示すタイミングチャートである。
符号の説明
21 印刷ヘッド(ヘッド)
22 キャリッジ
23a、23b、23c、23d インクカートリッジ
26 ガイドシャフト
28a、28b、28c、28d ノズル
31a 第1のリニアスケール
31b 第2のリニアスケール
33a 第1のセンサ
33b 第2のセンサ
40 制御部(制御手段)
42a 第1のタイマ
42b 第2のタイマ
43a 第1のカウンタ
43b 第2のカウンタ
44a 第1のレジスタ
44b 第2のレジスタ
45 演算部

Claims (9)

  1. 被印刷媒体にインクを吐出するヘッドと、
    前記ヘッドを有し、前記被印刷媒体の搬送方向に対して略直交する主走査方向に移動可能なキャリッジと、
    前記主走査方向に沿って延在し、複数のパターンが形成されたリニアスケールと、
    前記キャリッジに固着され、前記リニアスケールに形成された複数のパターンを読み取るセンサと、
    前記センサによって読取られたパターンに基づき、前記ヘッドによるインクの吐出を制御する制御手段と、を備え、
    前記リニアスケールが、前記被印刷媒体の搬送方向において前記キャリッジの上流側に配置された第1のリニアスケールと、前記被印刷媒体の搬送方向において前記キャリッジの下流側に配置された第2のリニアスケールとからなるとともに、前記センサが、前記第1のリニアスケールに形成された複数のパターンを読み取る第1のセンサと、前記第2のリニアスケールに形成された複数のパターンを読み取る第2のセンサとからなることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記主走査方向に沿って配置され、前記キャリッジを案内するガイドシャフトを更に備え、このガイドシャフトを前記第2のリニアスケールの近傍に略平行状に配置したことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記ヘッドは、前記被印刷媒体の搬送方向に沿って設けられ所定の順序で配列された複数色のインクと、これら複数色のインクを吐出する複数のノズルと、を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1のセンサにより読取られるパターンに基づき前記ノズルから吐出される第1のインク群と、前記第2のセンサにより読取られるパターンに基づき前記ノズルから吐出される第2のインク群とを構成する前記複数色のインクを、それぞれ個別に吐出制御することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記制御手段は、前記ヘッドの前記主走査方向移動時の前記第1および第2のセンサにより読み取られるパターンをそれぞれ計数する第1および第2のカウンタを有し、この第1および第2のカウンタの計数結果に基づいて前記ヘッドの両端部の位置データを取得するとともに、この位置データによる前記ヘッドの両端部のズレに基づいて前記ヘッドの各色のインク吐出タイミングを予測設定することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  6. 前記制御手段は、前記パターンを読み取ることにより前記第1および第2のセンサから出力される信号の周期をそれぞれ計測する第1および第2のタイマと、該第1および第2のタイマにより計測された周期データを保持する第1および第2のレジスタと、前記第1および第2のカウンタの計数結果に基づいて前記ヘッドの両端部の位置データを演算するとともに、この位置データによる前記ヘッドの両端部のズレに基づいて前記ヘッドの各色のインク吐出タイミングを演算する演算部と、を有することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記演算部は、
    前記第1および第2のカウンタにより計数された前記位置データによる前記ヘッドの両端部のズレが2未満の場合に、前記第1および第2のタイマのうち先行して前記主走査方向に移動しているヘッドの一方端部側に配置されたリニアスケールのパターンを読み取るセンサからの出力をトリガとして、遅れて移動しているヘッドの他方端部側に配置されたリニアスケールのパターンを読み取るセンサの周期データを保持する前記レジスタの1回前の周期データの値と前記他方側のパターンを読み取るセンサのその時点での周期データの値との差を演算することにより、前記他方側のパターンを読み取るセンサから次に出力される信号の周期を求め、該求めた周期と、予め定められた前記ヘッドの各色の中心位置の位置情報と、前記位置データによる前記両端部の位置情報とから、前記ヘッドの各色のインク吐出タイミングを演算し、
    前記第1および第2のカウンタにより計数された前記位置データによる前記ヘッドの両端部のズレが2以上の場合に、前記第1および第2のタイマのうち先行して前記主走査方向に移動しているヘッドの一方端部側に配置されたリニアスケールのパターンを読み取るセンサからの入力をトリガとして、遅れて移動しているヘッドの他方端部側に配置されたリニアスケールのパターンを読み取るセンサの周期データを保持する前記レジスタの1回前の周期データの値に前記第1および第2のカウンタのカウンタ値の差を乗算した値から、前記他方側のパターンを読み取るセンサのその時点での周期データの値との差を演算することにより、前記他方側のパターンを読み取るセンサから次に出力される信号の周期を求め、該求めた周期と、前記予め定められたヘッドの各色の中心位置の位置情報と、前記位置データによる前記両端部の位置情報とから、前記ヘッドの各色のインク吐出タイミングを演算する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記制御手段により予測設定される各色のインク吐出タイミングは、各色における複数ノズルの中央を基準として設定されることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記制御手段は、前記キャリッジの前記主走査方向における往復動時にインクの吐出動作を行なうように吐出制御することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の印刷装置。
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