JP2008142565A - ポジティブな針保持を具えた1回使用引込み式シリンジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1回使用の引き込み式シリンジ10は、ハンドル38とプランジャ40を有し、ハンドルはプランジャとして、またハンドルが前の注入完了位置を越えて前進したときに引き込み機構を始動する。ポジティブなロック構造66は、ハンドルが後方に引き出されて可変流体室を充填すること、及びハンドルが1回前方に移動して可変流体室を空にすることを許すが、針保持筒及び/又はハンドルの後方移動を規制し、シリンジを再使用できなくする。ポジティブなロック構造は、シリンジバレル内のストッパであり、前進し、2つの部分に分離可能なハンドルを有するとき、針保持筒の直径方向に膨らんだ箇所がロック機構を通過することを許す。ハンドル部は1回使用後は、単に分離し、バレルによって保護されている針保持筒又は針を引き出すことなく、シリンジから取り外されるだけである。
【選択図】図1
Description
これらの機器のプランジャの自動的な引き込みは、針が患者から外される前に生じる。これらの引き込み可能なシリンジは、高度の信頼性と動作の再現性を具え、低コストで大量生産に適している。それらは、多数の異なるサイズのバレル、異なるサイズの針、及び異なる用途に於いて、部品の自動生産及び自動組立に適している。
本発明は、針保持筒(40)を動かすハンドルを有する1回使用の引き込み式シリンジであり、ハンドルはシリンジバレルから取り外すことができない。引き込み式の特徴は、注入がされた後に、露出した針に関係する危険を未然に防ぐことである。ポジティブなロック構造は、シリンジが当に1回使用のシリンジであって、再使用できないことを確実にする。種々の実施例に於いて、ハンドル部と針保持筒(40)とを具える可動部分は、シリンジを流体にて充填するハンドルの1回の後方移動及びシリンジから流体を放出するハンドルの1回の前方移動の後は、後方への移動を規制され、シリンジ内に収納される。
本発明は、1回使用後はシリンジを引き込むとされている引込み式シリンジであれば、作業者は引込み機構を働かせることを選択し、又はそれを忘れて、そのため2回目の使用ができるように残しておくという危険をなくするのに役立つ。
針を露出したままにすることは起こり得ない、なぜならロック構造は、針保持筒(40)の取り外しを阻止することにより、針保持筒(40)が取り外されることを阻止するからである。針保持筒(40)は、引き込み機構が作動しようと、作動しまいと、及び針が引き込まれようと、引き込まれまいと、バレルに保持される。これは、本発明の利点は、バレルの前端に針が固定される引き込み式でないシリンジにも適用できることを意味し、これはここに開示された本発明の他の特徴であると考えられる。引き込み式でないシリンジについては、本発明は同様に働き、バレルからハンドル(プランジャ)が引き出されることを制限し、又は阻止する。ハンドルが2回目に引き戻されることができなければ、シリンジは流体にて再充填され得ない。
クリップは外向きに傾いた少なくとも1つの尖点を有し、該尖点はシリンジバレルに係合して、ハンドルが引き出されることを阻止する。尖点は単にハンドルの表面に沿ってスライドする、なぜなら尖点は後方に傾いているが、尖点をバレル内面に埋め込ませるハンドルの後方移動を阻止するからである。クリップは、半円形よりも稍延びた形状をしているバレルの後端部の階段状の鋸歯の全てではないが、一部を囲むのが好ましい。
第3実施例に於いて、ハンドルの後端部は、第2実施例と同様の、複数の階段状の鋸歯を有し、その上にハンドルによって運ばれるスライディングカラーがある。スライディングカラーは傾斜面を有し、該傾斜面はプランジャハンドルがカラーに対して後方に移動することを許すが、カラーは階段状の鋸歯の縁を捉える留めを有し、留めは鋸歯をハンドルとともに前進させ、バネクリップから離れさせる。ハンドルが前進する際には、バネクリップは邪魔することなく、単に鋸歯に乗るが、ハンドルが後方に動くと直ぐに、歯はハンドルに埋まり、ハンドルの如何なる後方移動も止める。針保持筒(40)の後部上の停止面は、ハンドルが最大量まで引き戻された後に、カラーに接してハンドルの更なる引き出しを阻止する。カラーはバレル内で捉えられる。
以下の記載では、同様の部品は同じ符号にて言及される。図示される部品は、現実には、円形又は円筒状であることが好ましい。
針を後方に引き、プランジャの開口内に引き込む多数の装置がある。例えば、Toftの米国特許5,407,436号、又はPressly,Srの米国特許5,713,952号は、本発明を用いて改善されるかもしれない。後者の場合、プランジャハンドルは2度目の使用を阻止する特徴を有しているが、それはシリンジが実際に引き込まれたときのみ機能する。
これまで記載されてきた構造は、針刺しを防ぎ、容易に再使用できない針引き込みシリンジを提供する。なぜなら引き込み後は、部品は互いにバラバラになり、親指キャップはバレル(12)の後部(16)の開口内に密に受け入れられるからである。
本発明は、シリンジが引き込まれる構造の場合は、更になお、針又は他の部品に近づくことを不可能にし、シリンジが引き込まれない構造の場合には、再充填されることを防ぐ。
針保持筒(40)は、拡大後端(68)を有してシリンジバレル内側のポジティブなロック構造(66)と協働するのが好ましい。その隙間は、親指キャップ(70)上の親指の力により、針保持筒がロック構造(66)を通り過ぎて強制的に前に押されるようになる程度の隙間である。しかし、一旦シリンジハンドル(38)(40)が前に押されて、針保持筒(40)の後端(68)がくびれ(66)を通ると、この横切り動作を逆方向に如何に試みても、それはできない、なぜなら図5及び図7に示すように、ハンドル部(38)は針保持筒(40)から分離するからである。
針保持筒にて直径方向に膨らんだ箇所が異なる位置にある理由は、充填ストロークを変えて、異なる投薬量に応じて異なる充填量とする為である。第1及び第2ストッパ(66)(68)は、ポジティブなロック構造を構成する。充填待機位置にある可変の流体室(56)はむしろ大きく見えるけれども、それはシリンジ最大量に対する比較的小さな部分でしかなく、1cc又は1/2ccのシリンジに対しては、絶対的に(absolute terms)非常に小さい。
図から判るように、ストッパ(66)の位置、針保持筒(40)及びバレル(12)の長さ、直径により、充填量が決定される。針保持筒(40)は、針(18)全体を受け入れる大きさに作られ、位置決めされ、尖った先端は引き込みの後には、露出しない。
図5Bは、第1ストッパ(66)がバレル(12)の内部直径の周りで連続したくびれとなっていることを示す断面図である。図5Cは、第1ストッパ(66)が複数の膨らんだ領域、又は半径方向内向きに突出した部分であって、針保持筒(40)の後端(68)に接してロックする位置にあることを示しており、このようにして、針保持筒(40)がハンドル(38)によって除去されることを防止している。同様に、ストッパ(66)が繋がっているなら、第2のストッパ(68)を構成する針保持筒(40)の後端は、繋がっていなくともよい。一方又は他方は連続的であるべきであり、針保持筒(40)をどの角度に向けても、ハンドルによってバレルから針保持筒が引き出されることはなあいようにすべきである。
直径方向の膨らみ部(69)は、第1ストッパ(66)と協働して針保持筒の後方への動きを規制する第2ストッパと考えられ得る。膨らみ部(69)は、親指キャップ(70)に加えられた力に応じて前方に動くときに、くびれの開口を通って押しつけられる点で、以前の図面の針保持筒(40)の拡大された後端部(68)とまさに同様な作動をする。ユーザがその後、ハンドルを後方に引いたとき、直径方向の膨らみ部(69)は、くびれ(66)に接して、針保持筒(40)からハンドル(38)を分離するのに要する力よりも大きな引く力を要求する。
これが単にバレルに対してハンドルの別の動きを付与する他の方法であり、これは特定のシリンジのストロークを設定して、所望の投与量を供給するのに有用である。
しかし、ポジティブなロック構造のクリップ(88)は、図12に示す第2位置に配置されている。針保持筒の後方へ向かういかなる逆移動も、クリップ(88)によって制限される、なぜならスライド可能なロック歯(92)の尖点はバレル(12')の内面内に掘り込むように位置し、それによって、クリップ(88)のボトムが針保持筒(40')の後端(104)と接することにより、ハンドルの後方移動を規制する。クリップが後方に動くことができず、針保持筒(40')の後方移動を阻止しているから、ハンドルは1回使用の後にシリンジから除去できないことが判るだろう。図11と図12のクリップの位置を比較することにより、シリンジが引き込まれるか、引き込まれないかに関係なく、可動ハンドルは依然として除去できないことが判る。従って、ハンドルは1回使用の後に、シリンジ内に積極的にロックされる。従来技術の背景で述べられたShonfeldその他による米国特許5,531,691号、及び米国特
許5,562,623号にて説明されているように、充填量は、ハンドル部(38')に対するクリップ(88)の初期位置に基づいて調整されることは明らかである。
の半径方向の突出部(110)を有し、突出部はハンドル部(38'')の前端部に固定された***
領域の形をして、溝(108)に嵌合する。取り外し可能接続(106)は、ハンドル部(38'')及び針保持筒(40'')を具える可動部分を、2つの部分構造にし、該2つの部分構造は成形及び組立を容易にし、他の取り外し可能な部分が標準サイズのままであっても、部分の1つを交換することができる。例えば、ハンドル部を長く又は短くでき、同じ針保持筒とともに用いることができ、又は標準的なハンドル部(38'')を用いていても、針保持筒の長さを変えることができる。針保持筒を変える理由の1つは、異なる長さの針を使用することである。それはまた、最大投与量を変える為に、ストロークを変えるもう1つの方法である。バレルの長さは変えられる、しかし、バレルの長さは重要ではない、なぜならクリップ(88)は、図8−図12について前述したように、正確に同様に作動し、最初の注入がされた後に、ハンドル(38'')及び針保持筒(40'')が引き出されることを規制するからである。ハンドルは引き込み機構(20)が作動しても、しなくても、引き出されることが規制される。
バレルは指グリップ(80)の後ろに拡大後端を有し、第1実施例の後端(16)に酷似している。バレルは尚、ハンドル(116)の後部に親指キャップ(70)を受け容れる開口(74)を有しているが、開口(74)の直ぐ前に締付け突合せ面(118)を有している。突合せ面(118)はバレル(12)の拡大後端部(112)の周りに溝(120)を形成し、バネクリップ(114)は溝内でバレルに対する固定位置に受け入れられている。示されるように、バネクリップ(114)はバレルの内側に位置する構造を具え、シリンジの1回使用の後で、針保持筒が後方に更に動くことを規制する。
納される。このようにして、引き込まれたプランジャ及び引き込み機構は、3つの実施例全てについて同じであり、針保持筒の後方移動を規制すべく配備された異なるポジティブなロック機構を具えている。
Claims (11)
- 1回使用後はシリンジバレルから取り外しできない作動ハンドルを有する1回使用の引き込み可能なシリンジに於いて、
前端及び後端開口を有する長く延びた中空のシリンジバレル(12)と、
シリンジバレル(12)の前端に位置する引き込み構造内に引き込み可能に取り付けられ、後方に引き込むように付勢された引き込み可能な針(18)と、
スライド時にバレルの内面に密接するピストンを有する前端部と、後端にハンドルへの親指の力が加わるキャップを有する後端部とを具えたシリンジバレル(12)内を可動なハンドル(38)と、
ハンドルの前端部にて、引き込まれた針(18)を受け入れる針保持筒(40)を具え、
シリンジバレル内に位置して、ハンドルの後方移動を規制し、1回使用後はシリンジバレルから取り外されることを防ぐロック構造とを具え、
それによって使用後の引き込まれた針(18)は、シリンジバレル内の針保持筒(40)に安全に収納され、プランジャの操作又は引き出しによっては、取り外せないシリンジ。 - ハンドル(38)は、ロック構造を具え、該ロック構造はハンドル後部近傍の第1位置から、ハンドル前部により近い第2位置までの一方向のみ移動可能であり、ロック構造は、第1位置の前方に移動した後は、積極的にシリンジバレルに係合し、針保持筒(40)の後方への移動を規制する様に構成されている、請求項1に記載の1回使用引込み式シリンジ。
- 針保持筒(40)は、ロック構造の第2位置の直ぐ前に位置する、請求項2に記載の1回使用引込み式シリンジ。
- 針(18)は、注入のためにプランジャが十分に押された後に、プランジャ後部にて、キャップに親指圧力が及ぼされることによって引き込まれる、請求項3に記載の1回使用引込み式シリンジ。
- ハンドル(38)の後端部は、複数の階段状の鋸歯を有し、ロック構造は、階段状の鋸歯に対し内向きに傾いたタブを有するクリップを具え、階段状の鋸歯は、クリップの後方移動を規制する一方、クリップの前進を許し、クリップはシリンジバレルに係合してハンドルの引き出しを防ぐ少なくとも1つの外向きに傾いた尖点を有する、請求項3に記載の1回使用引込み式シリンジ。
- クリップはハンドル(38)の後端部上にて、階段状の鋸歯の全部ではなく一部を囲む、請求項5に記載の1回使用引込み式シリンジ。
- シリンジバレル内に位置してハンドルの後方移動を規制するロック構造は、バレルに対して固定位置に取り付けられた構造を構成する、請求項1に記載の1回使用引込み式シリンジ。
- 前記構造は、バレルの後部開口の内側に位置する、請求項7に記載の1回使用引込み式シリンジ。
- ハンドル(38)は、ハンドル(38)を前に押すための親指キャップ(70)を具え、プランジャを十分に押圧することにより針(18)の引き込みを開始したときに、親指キャップ(70)はバレルの後部開口に密に受け入れられる、請求項8に記載の1回使用引込み式シリンジ。
- バレルに対し固定位置にてバレルの後部開口内側に取り付けられた前記構造は、前に傾いた1又は2以上の尖点を有するバネクリップであり、バレル内に流体を引き入れるためにハンドル(38)を最初に引き込み、バレルに対する最初の前位置からハンドル(38)が後方に引かれることを許す間は、尖点は、ハンドル(38)に接することがないようにハンドル(38)近傍のスライディングカラーによって保護されて、プランジャが押圧されて注入する際に、スライディングカラーは、バネクリップとの接触から外れて前進し、直ぐにバネクリップはハンドル(38)に係合して、引き出しを阻止する、請求項8に記載の1回使用引込み式シリンジ。
- ハンドル(38)の後端部には、複数の階段状の鋸歯があり、該鋸歯の上にハンドル(38)によって運ばれたスライディングカラーが位置し、スライディングカラーは、プランジャハンドルがカラーに対して後方に動くことを許す傾斜面を有し、スライディングカラーは、傾斜面がハンドルの鋸歯の1つに係合することにより、ハンドル(38)とともに前進する、請求項10に記載の1回使用引込み式シリンジ。
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